JPH06184630A - 低温靱性の優れた厚肉9%Ni鋼の製造法 - Google Patents

低温靱性の優れた厚肉9%Ni鋼の製造法

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JPH06184630A
JPH06184630A JP33931192A JP33931192A JPH06184630A JP H06184630 A JPH06184630 A JP H06184630A JP 33931192 A JP33931192 A JP 33931192A JP 33931192 A JP33931192 A JP 33931192A JP H06184630 A JPH06184630 A JP H06184630A
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temperature
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Naoki Saito
直樹 斎藤
Ryota Yamaba
良太 山場
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、低温靱性のすぐれた板厚40mm
以上の厚肉9%Ni鋼板の製造法に関するものである。 【構成】 Si:0.1%以下、Ni:7.5〜10%
を基本成分として、700〜900℃での累積圧下率が
20〜90%の熱間圧延後、空冷し、その後、焼入れ、
焼戻し処理を施すか、圧延後5℃/s以上の速さで冷却
し、その後、焼戻すことを特徴とする厚肉9%Ni鋼の
製造法。 【効果】 Si含有量の低減、適正な累積圧下率制御に
より安定な残留オーステナイトの析出を得、低温靱性を
安価に向上させることが可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低温靱性が極めて優れた
板厚40mm以上の厚肉9%Ni鋼板の製造法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】エネルギー需要の増大および原子力の安
全性に関する危惧から、クリーンなエネルギー源として
の天然ガスの需要が急増しつつある。従って、近年、L
NG貯蔵用タンクの建設が国内外で積極的に推進されて
おり、タンク建造に使用される9%Ni鋼板の需要も増
加している。
【0003】このような低温貯蔵用圧力容器に使用され
る鋼材には、構造物の安全性の確保の観点から優れた脆
性破壊特性を有することが好ましいが、9%Ni鋼にお
いても一般に実施される焼入れ、焼戻し処理の他に、低
温靱性のさらなる向上の観点から様々な製造方法が提案
されてきた。例えば、特開昭47−23317号公報の
ように、Ac1〜Ac3変態点間(二相域)に加熱し、焼
入れおよび空冷した後、Ac1変態点以下の温度で焼戻
しをすることを特徴とする厚肉9%Ni鋼の靱性向上
法、あるいは特開昭60−131916号公報のよう
に、熱間圧延後、直接焼入れ処理を施し、二相域焼入れ
処理、焼戻しをする高靱性低温用鋼板の製造方法などで
ある。
【0004】図4は重量%で、C:0.05%、Si:
0.25%、Mn:0.55%、Ni:9.12%を含
有する9%Ni鋼において、1150℃に加熱後、普通
圧延(圧下規制なし)し、800℃で焼入れ後、横軸に
示す各温度で焼戻した(保持:30分)時の板厚40m
mでの−196℃におけるシャルピー吸収エネルギーを
示す。図から550〜600℃の極めてせまい焼戻し温
度で靱性の良好な範囲が存在する。これは、9%Ni鋼
特有の現象であり、この最適焼戻し温度領域の低温およ
び高温側で靱性が顕著に低下していることを意味してい
る。すなわち、低温側(〜550℃)では焼戻し脆化に
より、さらに高温側(600℃超)では残留オーステナ
イトが不安定になることにより靱性の低下が認められ
る。
【0005】低温での焼戻し時に認められる焼戻し脆化
は、不純物元素含有量に大きく依存することが知られて
おり、特にP等の粒界脆化元素を低減することで脆化の
低減が可能である。しかしながら、高い焼戻し温度で見
られる残留オーステナイトが不安定化し、シャルピー試
験を行う時の冷却時あるいは衝撃時にマルテンサイト変
態することによる靱性の低下は、熱処理条件に影響を受
ける。従って、板厚の増大により板厚各位置で温度偏差
により残留オーステナイト生成が不均一になり、安定し
て高い靱性を有する9%Ni鋼板の製造が困難になる。
【0006】先に記載した特開昭47−23317号公
報、および特開昭60−131916号公報は中間焼入
れ処理を施すことで、焼戻し脆化感受性を低減すると同
時に、安定な残留オーステナイトを導入し、低温靱性を
向上せしめる発明であるが、厳格な加熱、圧延、熱処理
時の温度管理等の繁雑さや熱処理コストの増加を招き、
工業的に安価な素材の大量の提供には適さない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、優れ
た低温靱性を有する厚肉9%Ni鋼板を容易に提供する
には、この焼戻し温度範囲をいかに広げるかが重要であ
る。すなわち、(1)焼戻し脆化の低減とともに、
(2)安定な残留オーステナイトの確保が重量になる。
特に、安定な残留オーステナイトを得るためには、LN
G温度への冷却や変形によってもマルテンサイト変態し
ない、変態初期の安定なオーステナイトの多量の生成が
必要である。
【0008】しかしながら、従来の9%Ni鋼では、焼
入れ後、通常行われる560〜600℃で30分程度焼
戻した後の安定なオーステナイト量は0.2〜2%であ
る。従って、それ以上の安定な残留オーステナイトの生
成を図り、靱性の向上を得るためには、現在のところ、
熱処理コストがかかる中間焼入れ処理を施す以外に手段
がなかった。
【0009】本発明は上記の問題点を解決し、靱性に優
れた9%Ni鋼を経済的に製造する方法を提供するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、重量%で、C:0.03〜0.10%、Si:
0.10%以下、Mn:0.1〜2.0%、Ni:7.
5〜10.0%、Al:0.005〜0.10%、さら
に選択的に強度改善元素群として、Mo:0.04〜
0.5%、Cr:0.05〜1.0%の1種または2種
を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなるスラ
ブを850〜1200℃に加熱した後、700〜900
℃での累積圧下率が20〜90%の熱間圧延を施し、そ
の後、Ac3変態点〜850℃の間に加熱して冷却する
焼入れ処理を施し、次いでAc1変態点以下の温度で焼
戻すか、あるいは熱間圧延後、直ちに平均冷却速度5℃
/s以上で100℃以下まで冷却し、その後、Ac1
態点以下の温度で焼戻すことを特徴とする肉厚が40m
m以上の低温靱性の優れた厚肉9%Ni鋼の製造法にあ
る。
【0011】
【作用】本発明者らは9%Ni鋼の焼戻し過程で生成す
るオーステナイトの挙動に注目し、多くの実験事実か
ら、鋼中のSi量を低減すると同時に、適切な加熱圧延
を付与し、ミクロ組織を制御することで、中間焼入れ処
理を施さなくても安定な残留オーステナイトを多量に生
成でき、極めて高い靱性が広い熱処理温度範囲で容易に
得られることを知見した。
【0012】一般に、Siは多量に添加すると、焼戻し
脆化感受性を増大させる元素として知られている。従っ
て、通常の9%Ni鋼においては、0.2〜0.3%程
度にその添加量が抑えられている。本発明者らは9%N
i鋼の焼戻し後に生成する残留オーステナイトの析出が
フェライト中の炭化物の解離により起こることに注目
し、炭化物のオーステナイトへの変態を促進すれば、焼
戻し初期に生成する安定なオーステナイトの生成量を増
加させることができるとの知見を多くの実験の結果、得
たものである。
【0013】図1に重量%で、C:0.05%、Mn:
0.55%、Ni:9.12%を含有し、Siを0.2
5%および0.03%に変化させた2種類の9%Ni鋼
において、1150℃に加熱後、普通圧延(圧下規制な
し)を行い、室温まで空冷後、800℃で焼入れ処理を
施し、次いで図の横軸に示す各温度で焼戻した(保持:
30分)時の残留オーステナイト量を測定した結果を示
す。この時の残留オーステナイト量は、−196℃で1
時間冷却保持後、X線回折法により測定された。図から
明らかなように、550℃以上の焼戻し温度でいずれの
鋼においても残留オーステナイトの生成が認められる
が、0.03%Si鋼において残留オーステナイト量が
顕著に増加しているのが認められる。さらに、625℃
以上の高い温度において、0.25%Si添加鋼の残留
オーステナイト量が減少するのに比較して、0.03%
Si鋼ではその減少の程度が極めて小さい。
【0014】さらに、図2は、C:0.05%、Si:
0.03%、Mn:0.55%、Ni:9.12%を含
有する9%Ni鋼を、1050℃に加熱後、900℃以
下で図の横軸で示した種々の累積圧下率の圧延を行い、
板厚40mmの鋼板とし、これらの鋼板を800℃で焼
入れ処理し、次いで600℃で焼戻し処理(保持:30
分)し、−196℃で1時間浸漬した後の残留オーステ
ナイト量および−196℃でのシャルピー衝撃吸収エネ
ルギーを測定した結果を示す。図から明らかなように、
圧下率の増加により変態初期の安定な残留オーステナイ
トが増加するとともに、靱性が向上するのが分かる。前
述したように、残留オーステナイトの核生成サイトは炭
化物であるが、それは単位体積あたりに含有している合
金元素濃度等が高いほど安定である。従って、安定なオ
ーステナイトの生成のためには合金元素の拡散挙動から
考えると、炭化物の析出状態を微細にしかも均一に分散
させることで、そこから解離して生成するオーステナイ
トの安定性を増加させることができる。
【0015】さらに、Ni含有鋼において、圧延直後の
ミクロ組織が熱処理後の組織に影響するのは良く知られ
た事実である。さらに、今回得られた知見から、炭化物
の微細化を促進するためには、圧延時の加工による変形
帯の導入から、圧延後の炭化物の核生成サイトを増加さ
せることが有効であり、熱間圧延時の結晶粒が熱処理後
の炭化物の状態に影響を及ぼすために、図2に示したよ
うに、安定な残留オーステナイトの量に影響するもので
ある。
【0016】しかしながら、圧下率が90%を超えると
圧延集合組織の発達により吸収エネルギーの急激な低下
が認められる。従って、200J以上の良好な靱性を得
るためには、Si量を低減すると同時に、適切な圧延条
件を選択することが重要である。図3は重量%で、C:
0.05%、Si:0.03%、Mn:0.55%、N
i:9.12%、Mo:0.01%を含有する9%Ni
鋼において、1150℃に加熱後、850℃から30%
の圧延を行い、800℃で焼入れ後、同図の横軸に示す
各温度で焼戻した(保持:30分)板厚40mm鋼板の
−196℃におけるシャルピー吸収エネルギーを示す。
図4に示した従来の9%Ni鋼(0.25%Si)と比
較して、明らかに500〜625℃の広い焼戻し温度範
囲で高い靱性を有しており、顕著な靱性の向上が認めら
れる。
【0017】本発明においては、その出発材として電気
炉、転炉等の溶解炉で溶製し、連続鋳造あるいは造塊分
塊工程を経たスラブを用いる。鋼の化学成分として鋼の
強度、靱性の確保という観点から下記の限定が必要であ
る。 C:強度確保のために0.03%以上の添加が必要であ
るが、過剰の添加は低温靱性の低下を招くために、0.
1%以下に限定する。
【0018】Si:焼戻し脆化を抑制せしめると同時
に、先に述べたように安定な残留オーステナイトを容易
に生成せしめるために0.1%以下に抑える。 Mn:強度改善元素として0.1%以上の添加が必要で
あるが、過剰の添加は焼戻し脆化を促進するために、そ
の上限を2.0%とする。 Ni:靱性の向上、オーステナイトの安定化に著しく効
果があるため、LNG温度で良好な靱性を確保するため
には7.5%以上の添加が必要であるが、10%を超え
て添加すると効果が飽和するために、その範囲を7.5
〜10%とする。
【0019】Al:脱酸材として、さらにAlNによる
組織微細化を図るために、0.005%以上の添加が必
要であるが、0.10%を超えると靱性を低下するため
に、その範囲を0.005〜0.10%とする。 さらに、強度改善元素として、下記の元素を加えても良
い。 Mo:焼戻し脆化感受性の低減および強度上昇の観点か
ら0.04%以上の添加が必要であるが、0.5%を超
えると靱性が低下するために、その範囲を0.04〜
0.5%とする。
【0020】Cr:Cr炭化物の析出により強度の上昇
を図るために、0.05%以上の添加が必要であるが、
過剰の添加では靱性が低下するために、その上限を1.
0%とする。 上記の組成のスラブを加熱後、700〜900℃での累
積圧下率が20〜90%の熱間圧延を施す。この熱間圧
延の規制はミクロ組織を微細化すると同時に残留オース
テナイトの核生成サイトとなる炭化物を微細化し、均一
に鋼中に分散するために行うものであって、900℃を
超える温度での加工はオーステナイトの再結晶が瞬時に
起こるために、炭化物を微細化するための変形帯の導入
が達成できず、さらに700℃未満に低下すると、集合
組織の発達により靱性が著しく低下する。さらに、その
温度範囲での適正な圧下を加えることで、残留オーステ
ナイトを増加させることができる。その範囲は、図2に
示したように、20%未満の累積圧下率では残留オース
テナイト量の増加が望めず、また靱性の著しい向上が認
めらない。一方、90%を超える圧下率では靱性を阻害
する集合組織が発達する。
【0021】その後、Ac3変態点〜850℃の間に加
熱して冷却する焼入れ処理を施し、次いでAc1変態点
以下の温度で焼戻しを行う。焼入れ処理は良好な靱性を
得るために行われる熱処理であって、微細なマルテンサ
イト組織を生成させるために行う。従って、均一なオー
ステナイト組織から冷却する必要から、Ac3変態点以
上に加熱されるべきであるが、850℃を超えるとオー
ステナイト結晶粒が粗大化し、靱性が低下することから
Ac3変態点〜850℃の温度範囲に限定する。
【0022】さらに、焼戻し処理は前述したマルテンサ
イト組織中の転位密度を下げ、安定な析出オーステナイ
トを生成するために行われるものであって、Ac1変態
点以下の温度で行われるが、微細な析出オーステナイト
を得るために、550℃以上の温度で行う必要がある。
また、焼入れ処理は熱間圧延後、直ちに急冷することで
代用することができ、その場合に、冷却速度が5℃/s
以上であると先に述べた焼入れ処理と同等の効果を得る
ことができる。
【0023】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。表1
に示す化学成分を有するスラブを表2に示す加熱圧延、
熱処理条件に基づき、板厚40〜100mmの鋼板を製
造した。その後、−196℃でのシャルピー衝撃試験に
より靱性を調べた。
【0024】表2に見られるように、本発明鋼(符号
1、2、3、6、7、8、10、12、13、15、1
6)は残留オーステナイトが3.5%以上存在するとと
もに、200J以上の極めて良好な靱性を示す。符号
5、9、11、14は本発明成分範囲内の鋼であるが、
符号5は制御圧延開始温度が本発明範囲より高く、符号
9は焼入れ温度が本発明範囲より高い。さらに、符号1
1は制御圧延開始温度が本発明範囲より低く、符号14
は圧下率が本発明範囲を逸脱している。従って、上記の
鋼板はすべて靱性が200J未満の低い値を示してい
る。
【0025】さらに、符号4、17、18、19、20
は化学成分が本発明範囲を逸脱しているものの例であ
る。符号4、17はSi添加量が本発明範囲を逸脱して
おり、通常の焼戻しにおいても十分な残留オーステナイ
ト量の確保が困難で、靱性が低下している。符号18は
C量が本発明範囲より高く、残留オーステナイトは多量
に存在するが、靱性が低下する。符号19および20は
MnおよびMoが本発明範囲より高い場合である。Mn
はオーステナイト化元素であり、残留オーステナイトを
生成し易くするが、強度の上昇から靱性を阻害する。M
oは多量添加すると、過度の析出硬化によりやはり靱性
が低下する。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明により板厚40mm以上の厚肉9
%Ni鋼の低温靱性の向上が得られ、従来行われている
焼入れ、焼戻し処理だけで良好な靱性を有する9%Ni
鋼の製造が可能になり、今後の大型貯蔵タンクの建造に
関して優れた安全性を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼戻し温度と残留オーステナイトの関係を示す
説明図である。
【図2】900℃以下の累積圧下率と残留オーステナイ
トおよび−196℃でのシャルピー吸収エネルギーとの
関係を示す説明図である。
【図3】焼戻し温度と−196℃でのシャルピー吸収エ
ネルギーの関係を示す説明図である。
【図4】従来法による焼戻し温度とシャルピー吸収エネ
ルギーの関係を示す説明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C : 0.03〜0.10%、 Si: 0.10%以下、 Mn: 0.1〜2.0%、 Ni: 7.5〜10.0%、 Al: 0.005〜0.10% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後、700〜900℃での累積圧下率が20
    〜90%の熱間圧延を施し、その後、Ac3変態点〜8
    50℃の間に加熱して冷却する焼入れ処理を施し、次い
    でAc1変態点以下の温度で焼戻すことを特徴とする肉
    厚が40mm以上の低温靱性の優れた厚肉9%Ni鋼の
    製造法。
  2. 【請求項2】 重量%で、 C : 0.03〜0.10%、 Si: 0.10%以下、 Mn: 0.1〜2.0%、 Ni: 7.5〜10.0%、 Al: 0.005〜0.10% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるス
    ラブを加熱後、700〜900℃での累積圧下率が20
    〜90%の熱間圧延を施し、直ちに平均冷却速度5℃/
    s以上で100℃以下まで冷却し、その後、Ac1変態
    点以下の温度で焼戻すことを特徴とする肉厚が40mm
    以上の低温靱性の優れた厚肉9%Ni鋼の製造法。
  3. 【請求項3】 強度改善元素群として、重量%で、 Mo:0.04〜0.5%、 Cr:0.05〜1.0% の1種または2種を含有する請求項1または2記載の肉
    厚が40mm以上の低温靱性の優れた厚肉9%Ni鋼の
    製造法。
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