JPH06184513A - エポキシ系接着助剤の製造方法及びエポキシ系接着剤 - Google Patents

エポキシ系接着助剤の製造方法及びエポキシ系接着剤

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JPH06184513A
JPH06184513A JP11209693A JP11209693A JPH06184513A JP H06184513 A JPH06184513 A JP H06184513A JP 11209693 A JP11209693 A JP 11209693A JP 11209693 A JP11209693 A JP 11209693A JP H06184513 A JPH06184513 A JP H06184513A
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epoxy
glycol
adhesive
polyurethane foam
rigid polyurethane
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JP11209693A
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Yoshio Imai
嘉夫 今井
Takamine Iwai
飛峰 賀
Akimasa Setsu
曙昌 薛
Takao Hitai
隆雄 比田井
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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    • C08J11/18Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation by treatment with organic material
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬質ポリウレタンフォームより再生された液
状再生物(エポキシ系接着助剤として、そのまま利用さ
れる)を、回収・精製工程を全く必要とせずに且つ容易
に製造できる製造方法、及びその液状再生物を使用した
エポキシ系接着剤を提供する。 【構成】 硬質ポリウレタンフォームの粉末(5〜10
mm径、200gに、グリコール(ポリエチレングリコ
ール等)100g及びアミノアルコール(2−アミノエ
タノール等)5gを添加し、これらを150〜280
に加熱し、上記硬質ポリウレタンフォームを化学的に分
解して粘稠な液状再生物(エポキシ系接着助剤)を製造
する。この再生物100250gに、エポキシ樹脂基
剤(ビスフェノールA系エポキシ系樹脂)100g(必
要に応じてジエチルアミン6〜8g)を配合してエポキ
シ系接着剤を作る。この接着剤は引張り剪断強さに優れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質ポリウレタンフォ
ームを再利用して液状再生物からなるエポキシ系接着助
剤を製造する方法、及びこの液状再生物を利用したエポ
キシ系接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォームは、近年その
軽量性、断熱性、加工性等の特性により産業資材(船
舶、航空機、車両、プラント類、断熱機器、土木建築、
家具、インテリア、その他の部位)として各分野に大量
に使用されている。そして、この使用される硬質ポリウ
レタンフォームは、スラブ生産、現場注入工法、スプレ
ー工法、パネル・モールド成型工法等の工法により生産
加工され、その生産加工時に、多量のフォームくず(フ
ォーム廃棄物)が発生する。また製品使用後において
も、フォーム廃棄物(いわゆる産業廃棄物)とされる場
合がある。これらのフォーム廃棄物の有効な再利用方法
がない上に、その量が近年多くなってきているので、そ
の有効的な再利用方法の開発が急務とされている。従来
の硬質ポリウレタンフォームのリサイクル技術の提案は
多くある。例えば、硬質ポリウレタンフォームとグリコ
ールを反応させ、原料ポリオールを回収する方法があ
る。また、硬質フォームくずを粉砕して、この粉砕物を
ウレタンの分野でフィラーとして使用するものがある。
また、硬質ウレタンフォームの粉末をポリエーテルポリ
オール中でアミン処理を行って反応性を持たせたもの
を、フィラーとして再利用するものもある(特公平3−
3689号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記第1のポリオール
回収方法は、フォームの分解、エポキサイド付加、精製
を必要とし、工程が複雑となるとともにその回収液が着
色し、またその回収率も低い。更に、ポリオール以外は
廃棄されることとなるので、再利用効率が著しく低い。
また、上記第2のフィラーとして使用する場合は、その
フィラーが反応活性基を有しないので、得られる複合製
品の物性が低下する。上記第3の方法では、反応性フィ
ラーによって製品物性の低下を防ぐことができるが、フ
ィラーとしての使用割合は限られており、他の有用な用
途には言及されていない。以上より、硬質ポリウレタン
フォームの液状再生物そのものを、そのまま接着剤に利
用する方法は未だ知られていない。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、硬質ポリウレタンフォームより再生された液状再生
物(エポキシ系接着助剤として、そのまま利用される)
を、回収・精製工程を全く必要とせずに且つ容易に製造
できる製造方法、及びその液状再生物を使用したエポキ
シ系接着剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、硬質ポリウレ
タンフォームの粉末に、グリコール及びアミノアルコー
ルの少なくとも一方を添加し、これらを150〜280
℃に加熱し、上記硬質ポリウレタンフォームを化学的に
分解して液状再生物(エポキシ系接着助剤)を製造する
ことを特徴とする。原料粉末である「硬質ポリウレタン
フォーム」の種類は、特に限定されず、例えば、トルエ
ンジイソシアネート(TDI)系のものでも、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI系)のものでもよ
い。尚、その種類と分解方法によっては、再生物中に含
まれるアミノ基とOH基の含有量、及びその基を構成す
る化合物(主としてオリゴマー)の種類が異なる。原料
粉末の大きさは、細い方がよいが、直径(最大長)が3
〜10mm程度でもよい。
【0006】上記「グリコール」としては、例えばポリ
アルキレングリコール(ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等)等を用いることができる。上
記「アミノアルコール」(水酸基をもつアミン化合物)
としては、第一級アミンが好ましく、例えば、2−アミ
ノエタノール(モノエタノールアミン)、モノプロパノ
ールアミン等を用いることができる。尚、第二級アミン
では、ウレタン分解反応性が低い。これらは、2つの活
性な官能基を有するものであり、ポリウレタンが加熱分
解されて形成される物質を、末端に活性基(水酸基、ア
ミノ基)を有するオリゴマー等に変える作用をもつ。
【0007】本発明においては、上記グリコール及びア
ミノアルコールのうちの両方を用いてもよいし、その一
方を用いてもよい。上記グリコールの使用量は、グリコ
ール単独の場合でもアミノアルコールを添加する場合で
も、通常、ポリウレタンフォームを100重量部(以
下、部という。)に対し、20〜100部が好ましい。
これが20部未満では、化学分解反応が遅くなり、また
再生物の粘度が高過ぎる結果となる。100部を越える
場合は再生物のアミノ基含有量が少なくなりエポキシ硬
化が不十分となって、好ましくない。また、上記アミノ
アルコールの使用量は、ポリウレタンフォームを100
部に対し単独使用の場合、10〜60部が好ましい。こ
れが10部未満では化学分解反応が遅くなり、60部を
越える場合は反応が進み過ぎて、目的とする優れた硬化
剤が得られず、好ましくない。両者を併用する場合のア
ミノアルコールの添加割合は、グリコール100部に対
して1〜30部が好ましい。これが1部未満では化学反
応が遅くなり、且つ再生物の粘度が高くなる傾向にあ
り、また30部を越える場合は反応が進み過ぎて、析出
物があるので、好ましくない。
【0008】また、反応温度は150℃〜280℃(通
常190〜240℃程度)である。150℃未満では、
十分に分解できず、粘稠な再生物が得られなく、280
℃を越えると、熱分解によりガス発生量が増え、再利用
率が低下するとともに、安定した接着性能を示す再生物
が得られにくくなる。
【0009】本発明のエポキシ系接着剤は、上記エポキ
シ系接着助剤(液状再生物)に、エポキシ樹脂接着基剤
を含有させてなることを特徴とする。尚、必要に応じ
て、これにエポキシ接着剤用硬化剤を配合することもで
きる。上記「エポキシ樹脂接着基剤」としては、エポキ
シ系接着剤に用いられる公知の種々のもの(例えば、ビ
スフェノール型、エポキシ樹脂ポリマーブレンド型、多
官能性型、ノボラック型等)を用いることができる。ま
た、上記「硬化剤」としては、従来公知のエポキシ系接
着剤に用いられるものを、広く適用できる。例えば、脂
肪族アミン;エチレンアミン、環状脂肪族アミン;パラ
メンタンジアミン、芳香族アミン;メタフェニレンジア
ミン、酸無水物;無水フタル酸等を列挙できる。そし
て、エポキシ樹脂接着基剤と再生物との割合は、重量比
で、エポキシ樹脂基剤:再生物=1:〔0.4〜2.0
(好ましくは0.4〜1.0)〕の範囲が好ましい。こ
れが0.4未満及び1.5を超えるといずれの場合も、
エポキシ接着強度が低下する。但し、他の硬化剤と併用
する場合は、0.4未満となる場合もある。
【0010】
【作用】硬質ポリウレタンフォームは、多くのウレタン
結合を有するので、グリコール、アノアルコールの2官
能性化合物を用いて、これを分解すると、水酸基、アミ
ノ基の活性基を末端に有する再生物が生じる。これらの
活性基がエポキシ系接着剤基剤と反応するので、硬化剤
としての作用を有する。また、この再生物は、液状であ
るものの粘稠物であることから判るように、オリゴマー
を主成分として存在する。従って、これは硬化作用を有
するとともに、反応後はエポキシ樹脂成分とともに樹脂
化をして、構造材としても作用するといえる。更に、こ
の再生物そのものを、接着剤の一成分(エポキシ系接着
助剤)として利用するので、ウレタンフォームの利用率
は100%若しくはそれに近く、再利用効率の点で極め
て優れる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (1)再生物の製造及び性能評価(実施例1〜4) 再生物の製造(実施例1〜4) 実施例1 500リットルのフラスコの中に、ジエチレングリコー
ル(以下、DEGという。)100gと2−アミノエタ
ノール5gを入れて攪拌しながら加熱し、表1に示す所
定温度に保持する。その後、硬質ポリウレタンフォーム
A(吹付工法に用いられる密度30kg/m3 の硬質ポ
リウレタンフォーム、原料ポリオール;ポリエーテル
系、水酸基価;510、原料イソシアネート;ポリメリ
ックMDI)の粒状粉末〔最大長(粒径);約5〜10
mm〕200gを少しずつ入れながら反応させた。全量
を入れてから、更に、200rpm程度にて撹拌しなが
ら表1に示す所定時間、反応を続けた。尚、再生物A1
を得るための温度、時間は、190℃、11時間、再生
物A2 を得るための温度、時間は、230℃、2時間で
ある。その後、粘稠な液状の再生物A1 、A2 を得た。
これらの再生物A1 、A2 の総アミン価、水酸基価及び
粘度は表1に示した。
【0012】
【表1】
【0013】実施例2 硬質ポリウレタンフォームとして、フォームB(LNG
用断熱材に用いられる密度40kg/m3 、原料ポリオ
ール;ポリエーテル系、水酸基価;457、原料イソシ
アネート;ポリメリックMDI)を用い、反応温度;2
00℃及び反応時間;11時間(B1 )、反応温度;2
30℃及び反応時間;2時間(B1 )であること以外
は、実施例1と同様にして、粘稠液の再生物B1 、B2
を得た。これらの再生物B1 、B2 の総アミン価、水酸
基価及び粘度は表1に示した。
【0014】実施例3 硬質ポリウレタンフォームとして、フォームC(モール
ド、パネル成型工法に用いられる密度25kg/m3
原料ポリオール;ポリエーテル系、水酸基価;345、
原料イソシアネート;ポリメリックMDI)を用い、反
応温度は230℃、反応時間は2.5時間であること以
外は、実施例1と同様にして、粘稠液の再生物C2 を得
た。この再生物C2 の総アミン価、水酸基価及び粘度は
表1に示した。
【0015】実施例4 ウレタン変性硬質イソシアヌレートフォームD150
g、ジエチレングリコール100g、2−アミノエタノ
ール3gを用い、反応温度;160℃及び反応時間;6
時間(D1 )、反応温度;230℃及び反応時間;1.
5時間(D1 )であること以外は、実施例1と同様にし
て粘調液の再生物D1 、D2 を得た。これらの再生物D
1 、D2 の総アミン価、水酸基価及び粘度は表1に示し
た。
【0016】接着性の評価 上記各再生物を、表2(No.1〜16)に示すよう
に、エポキシ樹脂接着基剤(表2ではエポキシ基剤と記
す。)に配合し、更に必要に応じてジエチレントリアミ
ン(硬化剤)を配合し、各接着剤を調製した。尚、この
基剤としては、汎用のビスフェノールA系エポキシ樹脂
(「DER331J」、ダウケミカル社製)を使用し
た。尚、No.15及び16は、再生物を用いない比較
例である。
【0017】
【表2】
【0018】接着面を研磨した後アセトンで清浄にした
アルミニウム試験片(A5052)に、表2に示す各接
着剤原料を混合して塗布した。その後、表2に示す硬化
条件下において接着させた。そして、この接着強度は、
JIS K6850に従って、引張りせん断接着強さと
して測定した。この結果を表2に併記する。
【0019】実施例1〜4の効果 表1の結果によれば、総アミン価が83〜174KOH
mg/g、水酸基価が421〜730KOHmg/gで
あり、再生物の粘度が7〜140Pa・S(50℃)で
あり、しかも回収率はほぼ100%であった。尚、反応
温度が高い場合(A1 、B1 、D1 )は、それが低い場
合(A1 、B1 、D1 )と比べて、再生物の粘度が低く
なり、しかも総アミン価が高くなる傾向を示した。
【0020】また、表2の結果によれば、ジエチレント
リアミンを配合しない場合(No.4、8、12及び1
4)であっても、比較例と比べて強度は著しく大きく、
例えば、比較例No.16の強さの各々1.8倍、1.
3倍、1.2倍、1.2倍に向上した。また、ウレタン
フォームの種類を変えても、比較例と比べると、著しく
優れた強度を示している。更に、室温下で硬化させて
も、実施例の場合(No.1、2、5、6、9、10)
は、比較例No.15と比べて、各々、1.7倍、1.
4倍、1.7倍、1.3倍、1.7倍、1.5倍の優れ
た強度を示す。以上より、実施例1〜4にて製造した再
生物を利用すれば、優れた強さの接着を行うことができ
た。また、再生物自体を接着剤の1成分として使用で
き、利用効率が100%であり、しかも汎用性の高いエ
ポキシ系接着剤に利用できるので、硬質ポリウレタンフ
ォームの再生方法として極めて優れる。
【0021】尚、上記実施例にて行った加熱温度以外の
加熱温度について検討した。即ち、加熱温度を140
℃、290℃とすること以外は、実施例1と同様にした
所、140℃では、分解しにくかった。290℃では、
分解が激しく大量のガスが発生してエポキシ硬化用の優
れた再生物が得られなかった。従って、加熱温度は15
0〜280℃とする必要がある。
【0022】(2)グリコールの添加効果について 上記実施例において用いたフォームAに対して表3に示
す量のDEGを添加した場合の再生について検討した。
尚、同表にはフォームA100部に対するDEGの添加
量(部)を併記した。この試験結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】この結果によれば、DEG添加量の減少に
従って、総アミン価が高くなり、水酸基価が低くなり,
粘度が増加する。特に、フォームA100部に対して3
7部以下を添加した場合は、再生物の粘度が急激に増大
した。一方、同様に200部を添加した場合は、総アミ
ン価が低く、そのため接着強度が十分でなくなる。そし
て、フォームA100部に対して45〜100部の添加
量の場合は、総アミン価が77〜119KOHmg/
g、水酸基価が550〜671KOHmg/gであり、
再生物の粘度が0.6〜40Pa・S(40℃)であ
り、大変バランスのとれた物性を示した。
【0025】(3)グリコールと2−アミノエタノール
との添加割合について 表4に示すDEGと2−アミノエタノールの添加量であ
ること及び表4に示す反応温度、反応時間であること以
外は、実施例1と同様にして再生物を製造した。この結
果を表4に示す。
【0026】
【表4】
【0027】この結果によれば、DEGの添加割合の増
大に従って、総アミン価はあまり変わらない(若干減少
する。)ものの、粘度が増加する。一方、2−アミノエ
タノールの添加割合の増大に従って、10部(DEG1
00部に対して)(No.4−5)までは総アミン価が
やや高くなるとともに、2−アミノエタノール単独の場
合(No.4−6)は著しく増大し、粘度が減少する。
そして、DEG100部に対して5〜10部の添加量の
場合(No.4−3〜4−5)は、総アミン価が92〜
97KOHmg/g、水酸基価が509〜553KOH
mg/gであり、再生物の粘度が59〜154Pa・S
(35℃)であり、大変バランスのとれた物性を示し
た。
【0028】尚、グリコール単独添加、アミノアルコー
ル単独添加の場合の何れも分解反応は進行するが、一般
にグリコール単独の場合は分解反応の速度が遅く、アミ
ノアルコール単独の場合は分解反応が速い。従って、本
実施例においては、表4に示すように、グリコールを単
独添加した場合(No.4−1)、反応温度の190
℃、反応時間の16時間という長時間にて分解させた
所、再生物は大変粘稠であり、十分に分解していないこ
とを示した。一方、アミノアルコール単独添加した場合
(No.4−6)、165℃で4時間という短時間にて
分解させた所、グリコール単独分解の場合より低い粘度
で且つ総アミン価が著しく高い液状物を得た。これを室
温まで冷却すると、結晶性物質の存在が確認された。以
上より、条件を適当に選択することにより優れた再生物
を得ることができるとともに、両者を併用することによ
り反応プロセスの制御が容易となる。
【0029】(4)エポキシ樹脂接着基剤と再生物の添
加割合について 本実施例では、エポキシ樹脂接着基剤と再生物とを表5
に示す割合にて配合して、接着剤を作成し、これについ
て実施例1と同様な接着試験を行い、その結果を表5に
示す。このエポキシ樹脂接着基剤としては、実施例1で
用いたもの、再生物としては実施例1で製造した再生物
A1 を用いた。尚、エポキシ樹脂接着基剤1部に対する
再生物A1 の添加割合(部)を表5に示した。
【0030】
【表5】
【0031】この結果によれば、この再生物A1 の添加
量が、エポキシ樹脂接着基剤1部に対して、0.40〜
1.0部の場合は接着強度に優れ、この範囲から外れる
場合(多い場合及び少ない場合)は接着強度が低下し
た。
【0032】(5)カップリング剤の添加効果について 本実施例では、カップリング剤を表6に示す割合に配合
して、接着剤を作成し、これについて実施例1と同様な
接着試験を行い、引張りせん断強さを測定し、その結果
を表6に示す。本実施例にて用いたエポキシ樹脂接着基
剤及び再生物A1 は、実施例1で用いたものと同じもの
である。そして、カップリング剤としては、シリコーン
系カップリング剤〔商品名;「SH−6040」、東レ
・ダウコーニング(株)製〕を用いた。この結果によれ
ば、このカップリング剤を添加すればする程、接着強度
が上がり、その添加量が1〜5重量%の場合は、未添加
の場合(No.6−1)と比べて その強度が10〜2
4%向上した。
【0033】
【表6】
【0034】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。本接着
剤には、カップリング剤、防腐剤、消泡剤、酸化防止
剤、老化防止剤、硬化促進剤等を適宜添加することがで
きる。上記カップリング剤としては、エポキシ樹脂接着
剤に通常用いられる公知のものを用いることができる。
例えば、このカップリング剤としては、β−(3,4−
エポキシ)シクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等を用いること
ができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、特別な精製を全く必要
とせずに、エポキシ系接着助剤としての液状再生物を、
硬質ポリウレタンフォームから容易に製造できる。そし
て、このエポキシ系接着助剤は、硬質ポリウレタンフォ
ームからの再利用品であるとともに、そのものをそのま
ま、付加価値の高いエポキシ系接着剤の一成分として使
用するので、大変有用であるとともに、その再利用効率
が極めて高い。そして、上記により製造された再生物を
利用したエポキシ系接着剤は、従来のエポキシ系接着剤
と硬化剤とを組み合わせた場合と比べて、接着強度に優
れる。また、従来のエポキシ接着剤用硬化剤を用いなく
ても、この再生物を用いるだけで、硬化できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明のエポキシ系接着剤は、上記エポキ
シ系接着助剤(液状再生物)に、エポキシ樹脂接着基剤
を含有させてなることを特徴とする。尚、必要に応じ
て、これにエポキシ接着剤用硬化剤を配合することもで
きる。上記「エポキシ樹脂接着基剤」としては、エポキ
シ系接着剤に用いられる公知の種々のもの(例えば、ビ
スフェノール型、エポキシ樹脂ポリマーブレンド型、多
官能性型、ノボラック型等)を用いることができる。ま
た、上記「硬化剤」としては、従来公知のエポキシ系接
着剤に用いられるものを、広く適用できる。例えば、脂
肪族アミン;エチレンアミン、環状脂肪族アミン;パラ
メンタンジアミン、芳香族アミン;メタフェニレンジア
ミン、酸無水物;無水フタル酸等を列挙できる。そし
て、エポキシ樹脂接着基剤と再生物との割合は、重量比
で、再生物:エポキシ樹脂基剤=1:〔0.5〜3.0
(好ましくは1.0〜2.5)〕の範囲が好ましい。こ
れが1.0未満及び2.5を超えるといずれの場合も、
エポキシ接着強度が低下する。但し、他の硬化剤と併用
する場合は、0.4未満となる場合もある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (1)再生物の製造及び性能評価(実施例1〜4) 再生物の製造(実施例1〜4) 実施例1 500mlのフラスコの中に、ジエチレングリコール
(以下、DEGという。)100gと2−アミノエタノ
ール5gを入れて攪拌しながら加熱し、表1に示す所定
温度に保持する。その後、硬質ポリウレタンフォームA
(吹付工法に用いられる密度30kg/mの硬質ポリ
ウレタンフォーム、原料ポリオール;ポリエーテル系、
水酸基価;510、原料イソシアネート;ポリメリック
MDI)の粒状粉末〔最大長(粒径);約5〜10m
m〕200gを、200rpmで攪拌しながら、少しず
つ入れ反応させた。この硬質フォームを入れ始めてか
表1に示す所定時間、所定温度にて反応を続けた。
尚、再生物A1を得るための温度、時間は、190℃、
11時間、再生物A2を得るための温度、時間は、23
0℃、2時間である。その後、粘稠な液状の再生物A
1、A2を得た。これらの再生物A1、A2の総アミン
価、水酸基価及び粘度は表1に示した。この粘度は、コ
ントラバス社製レオマット115により測定した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【表5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】この結果によれば、この再生物Alの添加
量が、エポキシ樹脂接着基剤1部に対して、1.0〜
2.5部の場合は接着強度に優れ、この範囲から外れる
場合(多い場合及び少ない場合)は接着強度が低下し
た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。本接着
剤には、カップリング剤、フィラー、防腐剤、消泡剤、
酸化防止剤、老化防止剤、硬化促進剤等を適宜添加する
ことができる。上記カップリング剤としては、エポキシ
樹脂接着剤に通常用いられる公知のものを用いることが
できる。例えば、このカップリング剤としては、β−
(3,4−エポキシ)シクロヘキシルエチルトリメトキ
シシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等を
用いることができる。上記フィラーとしては、CaCO
、Al、クレー、BaSO、マイカ、シリ
カ、タルク等を用いることができる。
フロントページの続き (72)発明者 比田井 隆雄 愛知県安城市篠目町古林畔3番地12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質ポリウレタンフォームの粉末に、グ
    リコール及びアミノアルコールの少なくとも一方を添加
    し、これらを150〜280℃に加熱し、上記硬質ポリ
    ウレタンフォームを化学的に分解して液状再生物を製造
    することを特徴とするエポキシ系接着助剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記グリコールとしてはポリエチレング
    リコール又はポリプロピレングリコール、上記アミノア
    ルコールとしては2−アミノエタノール又はモノプロパ
    ノールアミンを用いる請求項1記載のエポキシ系接着助
    剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記グリコールの添加量は、上記硬質ポ
    リウレタンフォーム100部に対して20〜100部で
    ある請求項1又は2記載のエポキシ系接着助剤の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上記グリコール及び上記アミノアルコー
    ルを使用し、該アミノアルコールの添加量は、該グリコ
    ール100部に対して1〜30部である請求項1又は2
    記載のエポキシ系接着助剤の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記液状再生物の総アミン価が30〜1
    80KOHmg/g、水酸基価が400〜750KOH
    mg/g、粘度が5〜140Pa・S(50℃)である
    請求項1〜4記載のエポキシ系接着助剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 硬質ポリウレタンフォームの粉末に、グ
    リコール及びアミノアルコールの少なくとも一方を添加
    し、これらを150〜280℃に加熱し、上記硬質ポリ
    ウレタンフォームを化学的に分解して製造される液状再
    生物からなるエポキシ系接着助剤に、接着剤用エポキシ
    樹脂基剤を含有させてなることを特徴とするエポキシ系
    接着剤。
  7. 【請求項7】 上記液状再生物の総アミン価が30〜1
    80KOHmg/g、水酸基価が400〜750KOH
    mg/g、粘度が5〜140Pa・S(50℃)である
    請求項6記載のエポキシ系接着剤。
  8. 【請求項8】 上記エポキシ系接着助剤の添加量は、接
    着剤用エポキシ樹脂基剤1部に対して、0.4〜2.0
    部である請求項6又は7記載のエポキシ系接着剤。
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