JPH061844A - Co、第一ジアミン及びフタルイミド基含有ジ(トリフルオロメタンスルホネート)からの芳香族ポリ(イミド−アミド)の製造 - Google Patents

Co、第一ジアミン及びフタルイミド基含有ジ(トリフルオロメタンスルホネート)からの芳香族ポリ(イミド−アミド)の製造

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JPH061844A
JPH061844A JP5036827A JP3682793A JPH061844A JP H061844 A JPH061844 A JP H061844A JP 5036827 A JP5036827 A JP 5036827A JP 3682793 A JP3682793 A JP 3682793A JP H061844 A JPH061844 A JP H061844A
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trifluoromethanesulfonate
bis
phthalimide
phenyl
imide
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JP5036827A
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Robert J Perry
ジェイムス ペリー ロバート
S Richard Turner
ターナー エス.リチャード
Richard Wayne Blevins
ウェイン ブレビンス リチャード
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Eastman Kodak Co
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
    • C08G73/06Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
    • C08G73/10Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08G73/14Polyamide-imides

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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はポリ(イミド−アミド)の製造方法
に関し、水感受性の高い二酸クロライドを用いない改良
方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のポリ(イミド−アミド)の製造方法
は、一酸化炭素、芳香族もしくはヘテロ芳香族ジアミ
ン、及び芳香族もしくはヘテロ芳香族ジ(トリフルオロ
メタンスルホネート)を、溶剤及び触媒の存在下で反応
させることからなる。芳香族反応体の1つはフタルイミ
ド環系を含む核を有する。触媒は、白金、パラジウム及
びニッケルからなる群より選ばれる金属化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族ポリマーの製造方
法に関する。更に詳細には、本発明はポリ(イミド−ア
ミド)類の製造方法に関する。ポリ(イミド−アミド)
類は一般に以下に示すように、4−トリメリトイル無水
物塩化物と適切なジアミンとの反応により製造する。
【0002】
【化1】
【0003】
【従来の技術】特許公開公報第123823号、及びヨ
ネヤマ等のMacromolecules.第21巻、
1908〜1911頁は、低分子量ポリアミドの製造
に、Heckのカルボニル反応、すなわち、遷移金属触
媒カルボニル化を用いることを開示している。米国特許
第4,933,419号;米国特許第4,933,46
6号;米国特許第4,933,467号及び米国特許第
4,933,468号はHeckカルボニル化反応を用
いてエステル類、イミド類及びイミド−アミド類をそれ
ぞれ製造する方法を開示している。
【0004】アリール及びビニルトリフルオロメタンス
ルホネートからのアミド生成はOrtar等のTetr
ahedron Letters.第26巻、第110
9〜1112頁及びOrtar等のTetrahedr
on Letters.第27巻、第3931〜393
4頁に報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の方法では、中間
体のポリアミック酸は、イミド生成工程において環化
し、その際水が除去される。この方法では、湿度感受性
の酸塩化物の使用及びイミド生成工程での小分子の放出
という欠点があり、このためポリマー生成物に空隙及び
欠陥が生じることがある。この方法で製造されたポリ
(イミド−アミド)はアミド単位とイミド単位が交互に
存在する主鎖を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】芳香族ポリ(イミド−ア
ミド)の改良製造方法を提供することが本発明の目的で
ある。本発明のより広い態様において、一酸化炭素、芳
香族もしくはヘテロ芳香族ジアミン、及び芳香族もしく
はヘテロ芳香族ジ(トリフルオロメタンスルホネート)
を、溶剤及び触媒の存在下で反応させることからなるポ
リ(イミド−アミド)の製造方法が提供される。芳香族
反応体の1つはフタルイミド環系を含む核を有する。触
媒は白金、パラジウム及びニッケルからなる群より選ば
れる金属化合物である。
【0007】
【実施態様】芳香族ポリ(イミド−アミド)は、複合体
及びラミネート状の繊維及びエンジニアリングプラスチ
ックとしてそしてフィルムとして極めて広範囲に使用さ
れている。
【0008】本発明方法では、芳香族ポリ(イミド−ア
ミド)を、芳香族ジ(トリフルオロメタンスルホネー
ト)及び芳香族ジアミンの金属介在カルボニル化及びカ
プリングにより製造する。イミドを含む核を有する芳香
族ジ(トリフルオロメタンスルホネート)は一般式:
【化2】 により表すことができる。
【0009】各R1 ,R2 ,R3 は独立して選ばれ、n
は独立して選択される0〜4の整数である。
【0010】R1 はアリーレン又はヘテロアリーレンで
ある。本発明の特定の実施態様では、R1 は1,2もし
くは3個の5員環又は6員環を有する芳香族又はヘテロ
芳香族部分である。これらの環は独立しているか縮合し
ており、そして置換もしくは非置換である。トリフルオ
ロメタンスルホネート基は各々他の環置換基に対して非
オルトである。適切なR1 基の例はフェニル、ナフチ
ル、アントラシル、フェナントリル、ビフェニル、ピリ
ジン及びキノリンが挙げられる。
【0011】Qは、R2 基により結合した2個のフタル
イミド成分の環系、又はフタルイミド成分に縮合したイ
ミド環、すなわちピロメリットイミド環系であるか、又
はQはR1 基の1つと共にフタルイミド成分を完成す
る。例えば、本発明の特定の実施態様では、ジ(芳香族
トリフルオロメタンスルホネート)イミド反応体は一般
式:
【化3】 を有する。
【0012】本発明の別の実施態様において、ジ(芳香
族トリフルオロメタンスルホネート)イミド反応体は一
般式:
【化4】 を有する。
【0013】Q及び各R1 は直接結合により結合してい
てもよく、あるいは構造−R3 −R 2 −を有する1〜4
個の反復単位により形成されたスペーサーにより結合し
ていてもよい。R2 は、アリーレン、ヘテロアリーレ
ン、縮合アリーレン、炭素原子数1〜10個のアルキル
基もしくはハロアルキル基、−O−、−S−、
【化5】 からなる群より選ばれる。各T1 は独立してアルキル、
アリール及びヘテロアリールからなる群より選ばれ;d
は1〜約12の整数であり;そしてjは0ないし300
の整数である。R2 は、結合基として作用する他に、選
ばれた機能基を与えることがある。かかる機能基は、反
応がおこる(その場合、分枝がおこるかもしれない)こ
とが特に望ましい場合でなければ、重合反応においては
反応することはない。選ばれた機能基は重合反応におい
てイミド化合物の反応をかなり不活性化することもな
く、また反応を妨害することもない。
【0014】R3 は、アルキル、アリールアルキル、ア
リーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキルからなる
群より選ばれる。R3 基の例としては:フェニル、ビフ
ェニル、ナフタレン、アントラセン、チオフェン、ベン
ゾチオフェン、ピリジン、キノリン、フラン、ジベンゾ
フラン、芳香族スルホン類、ジアリールエーテル類、ジ
アリールカルボニル類が挙げられる。これらの基は、1
個又はそれ以上のアルキル基、望ましくは炭素原子数1
〜6個のアルキル基、さらに望ましくはメチル、エチ
ル、プロピル及びブチル基で置換されてもよい。更なる
置換基としてはフェニル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミ
ノ、炭素原子数1〜6個のアルコキシ及びカルボキシレ
ート基が挙げられる。
【0015】一対のトリフルオロメタンスルホネート基
以外の、R1 ,R2 、及びR3 の置換基は“非反応性”
であり、すなわち、それらは、例えば重合反応の立体障
害又は電子不活性化のような悪影響を与えない。更なる
置換基は、分枝を引き起こす基、例えば、更なるトリフ
ルオロメタンスルホネート基であってよいが、しかしな
がら、分枝はポリマーの流動特性及び物性に影響を与え
ることがある。芳香族トリフルオロメタンスルホネート
反応体上のトリフルオロメタンスルホネート基の総数は
2個であることが好ましい。
【0016】本発明方法に適切な具体的ジ(芳香族トリ
フルオロメタンスルホネート)イミド反応体の例として
は、4−(トリフルオロメタンスルホネート)−N−
(4−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタ
ルイミド、4−(トリフルオロメタンスルホネート)−
N−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)
フタルイミド、ビス{N−(4−トリフルオロメタンス
ルホネートフェニル)}ピロメリットイミド、ビス{N
−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)}
−ピロメリットイミド、ビス(4−{N−(4−トリフ
ルオロメタンスルホネートフェニル)ピロメリットイミ
ド})ケトン、ビス(4−{N−(3−トリフルオロメ
タンスルホネートフェニル)ピロメリットイミド})−
ケトン、2,2−ビス(4−{N−(4−トリフルオロ
メタンスルホネートフェニル)フタルイミド})ヘキサ
フルオロプロパン、2,2−ビス(4−{N−(3−ト
リフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイミ
ド})ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−{N−(4
−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイ
ミド})スルホン、ビス(4−{N−(3−トリフルオ
ロメタンスルホネートフェニル)フタルイミド})スル
ホン、ビス(4−{N−(4−トリフルオロメタンスル
ホネートフェニル)フタルイミド})エーテル、ビス
(4−{N−(3−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェニル)−フタルイミド})エーテル、ビス(4−{N
−(4−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フ
タルイミド})、ビス(4−{N−(3−トリフルオロ
メタンスルホネートフェニル)フタルイミド})、ビス
(N−{4−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェノキシ)フェニル}ピロメリットイミド、ビス(N−
{4−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェノキ
シ)フェニル}−ピロメリットイミド、1,4−ビス
{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフタルイ
ミド)}ベンゼン、1,3−ビス{N−(4−トリフル
オロメタンスルホネートフタルイミド)}ベンゼン、4
−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネ
ートフタルイミド)}−ジフェニルエーテル、4−4′
−ビス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
タルイミド)}ジフェニルスルホン、及び3−4′−ビ
ス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフタル
イミド)}ジフェニルエーテルが挙げられる。
【0017】本発明方法は特定の芳香族ジアミンに限定
されない。用いる芳香族ジアミンとしては、追加の機能
基が、先に述べた意味で“非反応性”である、すなわ
ち、重合反応の立体障害又は電子不活性化のような悪影
響を与えない限り、追加の機能基を含んでもよい。芳香
族ジアミン上の追加の機能基は、分枝を導入する基、例
えば、追加のアミノ基であってよいが、しかしながら、
分枝はポリマーの流動性及び物性に影響を与えることが
あるので、このような“分枝性基”を含むことは好まし
くない。用いる芳香族ジアミンは脂肪族又は芳香族又は
ヘテロ芳香族であってよい。望ましいポリ(イミド−ア
ミド)次第で、芳香族ジアミンの選択も変わる。
【0018】適切な芳香族ジアミン類としては、1,4
−ジアミノベンゼン、1,3−ジアミノベンゼン、4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェニル
メタン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4,4′
−ジアミノジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、5−ア
ミノ−3−(4−アミノフェニル)−1,1,3−トリ
メチルインダン、1,4−ビス(2−(4−アミノフェ
ニル)プロピル)ベンゼン、4,4′−ビス(3−アミ
ノフェノキシ)ジフェニルスルホン、1,6−ジアミノ
ヘキサン、及びビス(3−アミノプロピル)テトラメチ
ルジシロキサンが挙げられる。
【0019】反応体は個々の化合物として検討している
が、本方法は反応体として個々の化合物を用いる反応に
限定されず、反応体として化合物の混合物を用いる反応
もまた含んでいる。本発明方法では、特定のジ(芳香族
トリフルオロメタンスルホネート)イミドにも又は特定
の芳香族ジアミンもしくは芳香族ジアミンを組合せたも
のに限定されないが、しかしながら、用いる反応条件下
で選ばれた反応体が反応して芳香族ポリイミド−アミド
を生成することが必要である。反応体は用いた反応条件
下で十分に安定であり、そして反応体は許容しがたい量
の望ましくない副反応をおこしにくく、許容しがたい量
の副生成物の生成を阻止することが望ましい。反応体
は、立体障害により又は触媒活性低下により反応を不当
に遅延させる基を含まないことも望ましい。
【0020】反応体を一酸化炭素と接触させる。反応ゾ
ーンに過剰の一酸化炭素を添加するのがよい。過剰の一
酸化炭素を測定する必要はなく;単に望ましい反応圧力
まで一酸化炭素で容器に圧力を加えればよい。一酸化炭
素は大気圧でもしくは大気圧より下の圧力で、又は大気
圧より高い圧力であってよい。
【0021】本発明の開示実施態様では、反応工程は有
機溶剤の存在下で行われ、この溶剤は反応体を幾分溶解
して液状反応媒体を与えて反応体と触媒の接触を容易に
する。溶剤は反応に対して不活性であり、すなわち、溶
剤は望ましくない方法で反応に関与しないことが望まし
い。本発明は特定の溶剤又は溶剤系に限られず、広範囲
の各種有機化合物を用いることができる。本発明の特別
の実施態様では、例示溶剤としては炭化水素溶剤、例え
ば、トルエン、エーテル溶剤、例えば、テトラヒドロフ
ラン、ジグリム(2−メトキシエチルエーテル)、及び
グリム(1,2−ジメトキシエタン)である。本発明の
別の実施態様において、好ましい溶剤は双極性及び中性
(aprotic)であり、すなわち、溶剤は容易に分
離しがたい水素を有する高極性分子を有する。双極性中
性溶剤の例示としては、ジメチルホルムアミド;ジメチ
ルアセトアミド;ジメチルスルホキシド;1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン;ヘキサメチルホスホロア
ミド;N−メチルピロリジノン;N−シクロヘキシルピ
ロリジノン;及びジメチルイミダゾリジノンが挙げられ
る。
【0022】溶剤の存在量は反応に対して限定的ではな
いが、しかしながら反応を容易に行わせるのに十分な溶
剤を用いるのが望ましい。特定ポリマーは各種溶剤にお
いて最適濃度があるであろう。溶剤の使用量には理論的
上限はないが、しかしながら、実際には、反応容器のサ
イズ、反応媒体から生成物の分離の容易さ、価格及び他
の要素により定める。溶剤の使用量は反応体の使用容量
に基づいて0.1〜1000重量部の範囲内であるのが
通常望ましい。反応媒体を、例えば、撹拌により撹拌し
てガス状一酸化炭素の混合を容易にするのも通常望まし
い。
【0023】本発明方法は、触媒の存在下で行われる。
触媒は遷移金属触媒であり、白金、ニッケル、又はパラ
ジウムがゼロ価もしくは2価の状態で存在する。パラジ
ウムが好ましい。これらの触媒はイオン結合もしくは共
有結合により1個又はそれ以上の遷移金属原子に結合し
ている1個又はそれ以上のリガンドを有する。代表的パ
ラジウム触媒としては単純なパラジウム塩、例えば、P
dX2 (ここでXはCl、Br又はIである)及び表A
に列挙する他のパラジウム触媒が挙げられる。
【0024】
【表1】
【0025】触媒量の触媒が用いられる。“触媒量”と
は、望ましい程度まで反応を触媒する触媒の量を意味す
る。一般に、触媒量は、ジ(芳香族トリフルオロメタン
スルホネート)イミドの量に基づいて少くとも0.01
モル%である。触媒量には真の上限又は下限はないが、
価格及び生成物及び未反応反応体からの触媒分離の容易
さのような二次的観点により定められる。好ましい触媒
量はジ(芳香族トリフルオロメタンスルホネート)イミ
ド1モル当り0.005〜0.20モルである。触媒を
支持体に担持してもしなくてもよい。
【0026】反応は活性リガンド、例えば、ホスフィン
リガンド又はアルシンリガンドの存在下でおこる。かか
るリガンドは、触媒反応速度を高めるために、触媒と共
に用いることができ、例えば、ビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(II)塩化物と共に用いるトリフェ
ニルホスフィンである。リガンドの使用量は望ましく
は、金属触媒1モル当り0.01モルないし5.0モ
ル、さらに望ましくは金属触媒1モル当り2モルであ
る。活性リガンドが存在すると、触媒をさらに求核性と
することによりジ(芳香族トリフルオロメタンスルホネ
ート)イミドへのかかる触媒の酸化性付加スピードを上
げると信じられている。
【0027】本発明方法は、好ましくは副生成物である
トリフルオロメタンスルホン酸を、例えば、塩基の存在
下で反応を行うことにより中和することを含む。塩基は
第三アミン、例えば、トリブチルアミン、ピリジン、
1,8−ジアゾビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセ
ン(DBU)、1,5−ジアゾビシクロ〔4,3,0〕
ノン−5−エン(DBN)であってよく、又は式: NR3 前記式中、各Rは独立して炭素原子数約2〜約6個の低
級アルキル基から選ばれる、を有してもよい。塩基は架
橋化ポリマー、例えば架橋化ポリ(ビニルピリジン)ビ
ーズ上に不動化してもよい。あるいは、塩基は反応体と
反応しない別のタイプの塩基性物質、例えば、金属炭酸
塩、例えば、K2 CO3 又は金属水酸化物、例えば、C
a(OH)2 又は金属酢酸塩、例えば、酢酸ナトリウム
であってよい。一般に、生成した副生成物であるトリフ
ルオロメタンスルホン酸と反応するのに少くとも十分な
塩基を用いる。望ましい場合には過剰を用いてもよい。
反応体、溶剤及び触媒の場合と同様に、当業者は塩基の
このままの構造に限定されるものではなく、先に挙げた
化合物例は単に本発明に用いることができる物質の具体
的しかも非限定的例にすぎないことを認めるであろう。
当業者は、同様の結果を達成するのに、本発明において
他の手段で置き換えることができることも認めるであろ
う。
【0028】本発明方法は、ほぼ室温、すなわち、20
℃から250℃の範囲の温度で行うのが好ましい。望ま
しい温度範囲は70℃〜150℃である。当業者は、反
応温度が限定的でなく、望ましい場合にはこの範囲外の
温度を用いることができることを認めるであろう。一般
に、妥当な反応速度を与え、そして生成物又は反応体の
分解量が過度でないような反応温度が選ばれる。
【0029】反応時間は、実際独立して変動しうるが、
しかし選択された他の反応パラメータ、例えば、反応体
の反応性、触媒の活性及び量、反応温度、圧力等に少く
ともある程度左右される。一般に反応時間は0.1〜1
00時間の範囲内である。
【0030】本発明方法により製造される芳香族ポリ
(イミド−アミド)は、塩を反応混合物へ添加する必要
はない。本発明方法では、塩は反応媒体へ添加すること
ができる。塩は、おそらくポリマー鎖上の水素結合を開
裂することによりあるポリマーに溶解性を付与するのか
もしれない。プロセス効率の観点からポリ(イミド−ア
ミド)を溶液状に保持するのが望ましい。適切な塩とし
てはリチウム塩、例えば、LiCl、LiBr及びCa
Cl2 が挙げられる。
【0031】本発明方法は特定の理論又は説明により限
定されないが、しかしながら、理論的説明をすることは
可能である。本発明方法は、以下の一連の反応メカニズ
ムシークエンスを包含し、ポリマー生成工程はさらに酸
化性付加工程、一酸化炭素取入れ工程及びカプリング工
程からなる。この反応シークエンスでは、パラジウム
(O)錯塩として、又はその後その場で還元されるパラ
ジウム(II)種として導入することができるパラジウム
(O)触媒はトリフルオロメタンスルホネート化合物に
酸化性付加を行って、アリールパラジウム(II)トリフ
ルオロメタンスルホネート中間体を生成する。パラジウ
ム上のリガンドはCO、ホスフィン又はアミン類であっ
てよい。パラジウム触媒はトリフルオロメタンスルホネ
ート化合物と比較して少量存在するので、ビス(アリー
ルパラジウム(II)トリフルオロメタンスルホネート)
中間体が大量に生成されることはないが、しかし、酸化
性付加反応は、反応中ある時点では、トリフルオロメタ
ンスルホネート反応体化合物の両方のトリフルオロメタ
ンスルホネート基でおこる。次にCOの取入れにより、
アシルパラジウム(II)トリフルオロメタンスルホネー
ト錯体が生じる。この求電子性アシルパラジウム錯体は
次にカプリング反応で芳香族ジアミンに攻撃される。遊
離したトリフルオロメタンスルホン酸は添加された塩基
により中和され、パラジウム(O)触媒が再生する。こ
のメカニズムシークエンスを4−トリフルオロメタンス
ルホネート−N−(4−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)フタルイミドと3,4′ジアミノジフェニ
ルエーテルについて以下に示す。
【0032】
【化6】
【0033】本発明のさらなる理解のために以下の例を
示す。表Bは用いた反応体及び他の材料、量並びにすべ
ての例の他の情報を列挙する。
【0034】例1 テフロン被覆撹拌棒、圧力計、圧力開放バルブ、気体導
入口並びに脱気及び試料抜取り用ストレートボールバル
ブを備えたFischer−Porterボトルに、表
Bに示したように、ジ(芳香族トリフルオロメタンスル
ホネート)イミド反応体、芳香族ジアミン反応体、触
媒、リガンド及び溶剤を投入した。反応混合物を脱気
し、1気圧(1.0kg/cm2 )の一酸化炭素下におい
た。1分間115℃で撹拌後、塩基を添加し、次いで反
応容器を一酸化炭素で7.7kg/cm2 まで加圧した。反
応を18時間続けた後、混合物をろ過助剤を介してろ過
し、次いでメタノール中に沈澱させた。ポリマーを十分
にメタノールで洗浄し、次いで真空乾燥させるとポリマ
ー580mg(収率28%)が得られた。ポリマーの固有
粘度は、25℃でポリマーの0.25重量/重量%溶液
を、Schott Gerate 526−10粘度計
を用いて分析することにより測定した。赤外線スペクト
ルを、KBrペレットとして、Nicolet5ZDX
分光光度計を用いて記録した。ジメチルホルムアミド中
のポリ(メチルメタクリレート)標準に対して検量し
た、106 ,105 ,104 ,103 オングストローム
のμ−Styragelカラムを用いるWatersH
PLCからサイズ排除クロマトグラフィデータを得て重
量平均及び数平均分子量(本明細ではそれぞれMw及び
Mnと称する)測定を行った。結果を表Bに示す。
【0035】例2 表Bに示したように反応体を変え、反応を18時間続
け、その後に混合物をろ過し、メタノール中に沈澱させ
次いで真空乾燥してポリマー1.71g(収率75%)
を得た以外は例1と同様の操作を行い、結果を示した。
【0036】例3 表Bに示したように反応体を変え、反応によりポリマー
1.59g(収率57%)が得られた以外は例1と同様
の操作を行い、結果を示した。
【0037】例4 表Bに示したように、反応体を変え、反応によりポリマ
ー1.55g(収率73%)が得られた以外は例1と同
様の操作を行い、結果を示した。
【0038】例5 表Bに示したように、反応体及び他の反応条件を変えた
以外は例1と同様の操作を行い、結果を示した。
【0039】例6 表Bに示したように、反応体及び他の反応条件を変えた
以外は例1と同様の操作を行い、結果を示した。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】表Cは、本発明方法により製造されるポリ
マーの反復単位構造式を示すものである。
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】以下に本発明の実施態様を特許請求の範囲
の形で述べる。 1.一酸化炭素、第一ジアミン及び芳香族もしくはヘテ
ロ芳香族ジ(トリフルオロメタンスルホネート)(前記芳
香族反応体の1つがフタルイミド環系を含む核を有す
る)を、溶剤及び触媒の存在下で反応させることからな
るポリ(イミド−アミド)の製造方法であって、前記触
媒が白金化合物、パラジウム化合物及びニッケル化合物
からなる群より選ばれるものである製造方法。
【0046】2.前記のトリフルオロメタンスルホネー
ト基の各々が非オルトである請求項1記載の方法。
【0047】3.トリフルオロメタンスルホン酸を中和
することを含んでなる請求項1記載の方法。
【0048】4.前記のジ(トリフルオロメタンスルホ
ネート)反応体が、一般式:
【化7】 前記式中、R1 ,R2 ,R3 及びnの各々は独立して選
ばれ、nは0〜4の整数であり、R1 は、環炭素及びヘ
テロ原子の総数が6〜約20個の芳香族成分及びヘテロ
芳香族成分からなる群より選ばれ、R2 は、−O−、−
S−、
【化8】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、jは0
〜300の整数である、からなる群より選ばれ、R
3 は、アルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘテ
ロアリーレン、シクロアルキルからなる群より選ばれ、
そしてQは2個の結合したフタルイミド成分の環系もし
くはピロメリットイミド環系であるか、又は前記R1
もしくはR3 基の1つと共にQはフタルイミド成分を完
成する、を有するものである請求項1記載の方法。
【0049】5.前記のジ(トリフルオロメタンスルホ
ネート)反応体が一般式:
【化9】 前記式中、各R1 ,R2 ,R3 及びnは独立して選ば
れ、nは0〜4の整数であり、R1 は、環炭素とヘテロ
原子の総数が6〜約20個の芳香族成分及びヘテロ芳香
族成分からなる群より選ばれ、R2 は、−O−、−S
−、
【化10】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、そして
jは0〜300の整数である、からなる群より選ばれ、
3 は、アルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘ
テロアリーレン、シクロアルキルよりなる群より選ば
れ、R4 は、
【化11】 からなる群より選ばれる、を有するものである請求項1
記載の方法。
【0050】6.前記のジ(トリフルオロメタンスルホ
ネート)反応体が一般式:
【化12】 前記式中、各R1 ,R2 ,R3 及びnは独立して選ば
れ、nは0〜4の整数であり、R1 は、環炭素とヘテロ
原子の総数が6〜約20個である芳香族及びヘテロ芳香
族からなる群から選ばれ、R2 は、−O−、−S−、
【化13】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、そして
jは0〜300の整数である、からなる群より選ばれ、
3 は、アルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘ
テロアリーレン、シクロアルキルよりなる群より選ばれ
る、を有するものである請求項1記載の方法。
【0051】7.前記のジ(トリフルオロメタンスルホ
ネート)反応体が、4−(トリフルオロメタンスルホネ
ート)−N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェニル)フタルイミド、4−(トリフルオロメタンスル
ホネート)−N−(3−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)フタルイミド、ビス{N−(4−トリフル
オロメタンスルホネートフェニル)}ピロメリットイミ
ド、ビス{N−(3−トリフルオロメタンスルホネート
フェニル)}−ピロメリットイミド、ビス(4−{N−
(4−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)ピロ
メリットイミド})ケトン、ビス(4−{N−(3−ト
リフルオロメタンスルホネートフェニル)ピロメリット
イミド})−ケトン、2,2−ビス(4−{N−(4−
トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイミ
ド})ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−
{N−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニ
ル)フタルイミド})ヘキサフルオロプロパン、ビス
(4−{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェニル)フタルイミド})スルホン、ビス(4−{N−
(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタ
ルイミド})スルホン、ビス(4−{N−(4−トリフ
ルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイミド})
エーテル、ビス(4−{N−(3−トリフルオロメタン
スルホネートフェニル)−フタルイミド})エーテル、
ビス(4−{N−(4−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)フタルイミド})、ビス(4−{N−(3
−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイ
ミド})、ビス(N−{4−(4−トリフルオロメタン
スルホネートフェノキシ)フェニル}ピロメリットイミ
ド、ビス(N−{4−(3−トリフルオロメタンスルホ
ネートフェノキシ)フェニル}−ピロメリットイミド、
1,4−ビス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネ
ートフタルイミド)}ベンゼン、1,3−ビス{N−
(4−トリフルオロメタンスルホネートフタルイミ
ド)}ベンゼン、4−4′−ビス{N−(4−トリフル
オロメタンスルホネートフタルイミド)}−ジフェニル
エーテル、4−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメ
タンスルホネートフタルイミド)}ジフェニルスルホ
ン、及び3−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメタ
ンスルホネートフタルイミド)}ジフェニルエーテルか
らなる群より選ばれる請求項1記載の方法。
【0052】8.前記の芳香族ジアミン反応体が1,4
−ジアミノベンゼン;1,3−ジアミノベンゼン;4,
4′−ジアミノベンゾフェノン;4,4′−ジアミノジ
フェニルメタン;2,2−ビス(4−アミノフェニル)
プロパン;9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオ
レン;4,4′−ジアミノジフェニルエーテル;1,4
−〔2−(4−アミノフェニル)−2−プロピル〕ベン
ゼン;5−アミノ−3−(4−アミノフェニル)−1,
1,3−トリメチルインダン;2,2′−ビス(トリフ
ルオロメチル)−4,4′−ジアミノビフェニル;3,
4′−ジアミノジフェニルエーテル;4,4′−ビス
(4−アミノフェノキシ)ビフェニル;2,2−ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン;
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン;3,
3′−ジアミノジフェニルスルホン;4,4′−ジアミ
ノジフェニルスルホン;2,2′−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルホン;3,5−ジアミ
ノ−t−ブチルベンゼン;2,2−ビス〔4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルホン;
【化14】 (式中、Zは1〜約50の整数である);H2 N−(C
2 )y−NH2 (式中、yは1〜10の整数である)
からなる群より選ばれる請求項1記載の方法。
【0053】9.前記触媒がパラジウム化合物である請
求項1記載の方法。
【0054】10.前記触媒がゼロ価又は二価の状態の
パラジウム原子を有するパラジウム化合物である請求項
1記載の方法。
【0055】11.前記触媒が、PdCl2 ,PdBr
2 ,PdI2 ,PdCl2 (Z1 3P)2 ,PdBr2
(Z1 3 P)2 ,PdI2 (Z1 3 P)2 ,Pd
(Z2 2,Pd(Z2 2 (Z1 3 P)2 ,PdCl
2 (Z3 CN)2 ,PhPdBr(Z1 3 P)2 ,Ph
PdI(Z1 3 P)2 ,PdCl2 (シス、シス−1,
5−シクロオクタジエン)2 、Pd(2,4−ペンタン
ジオネート)2 、PdCl2(1,1′−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)フェロセン)、PdCl2 (1,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)、PdCl
2 (1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン)、PdCl2 (1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン)、Pd(Z1 3 P)4
【化15】 Pd(1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)
2 、Pd(1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロ
パン)2 、及びPd(1,4−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ブタン)2 (ここで、Z1 はアルキル又はアリー
ルであり、Z2 はアセテートであり、Z3 はCH3 又は
フェニルである)からなる群より選ばれる請求項1記載
の方法。
【0056】12.前記のジ(トリフルオロメタンスル
ホネート)反応体が、4−(トリフルオロメタンスルホ
ネート)−N−(4−トリフルオロメタンスルホネート
フェニル)フタルイミド、4−(トリフルオロメタンス
ルホネート)−N−(3−トリフルオロメタンスルホネ
ートフェニル)フタルイミド、ビス{N−(4−トリフ
ルオロメタンスルホネートフェニル)}ピロメリットイ
ミド、ビス{N−(3−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)}−ピロメリットイミド、ビス(4−{N
−(4−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)ピ
ロメリットイミド})ケトン、ビス(4−{N−(3−
トリフルオロメタンスルホネートフェニル)ピロメリッ
トイミド})−ケトン、2,2−ビス(4−{N−(4
−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイ
ミド})ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−
{N−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニ
ル)フタルイミド})ヘキサフルオロプロパン、ビス
(4−{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェニル)フタルイミド})スルホン、ビス(4−{N−
(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタ
ルイミド})スルホン、ビス(4−{N−(4−トリフ
ルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイミド})
エーテル、ビス(4−{N−(3−トリフルオロメタン
スルホネートフェニル)−フタルイミド})エーテル、
ビス(4−{N−(4−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)フタルイミド})、ビス(4−{N−(3
−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイ
ミド})、ビス(N−{4−(4−トリフルオロメタン
スルホネートフェノキシ)フェニル}ピロメリットイミ
ド、ビス(N−{4−(3−トリフルオロメタンスルホ
ネートフェノキシ)フェニル}−ピロメリットイミド、
1,4−ビス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネ
ートフタルイミド)}ベンゼン、1,3−ビス{N−
(4−トリフルオロメタンスルホネートフタルイミ
ド)}ベンゼン、4−4′−ビス{N−(4−トリフル
オロメタンスルホネートフタルイミド)}−ジフェニル
エーテル、4−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメ
タンスルホネートフタルイミド)}ジフェニルスルホ
ン、及び3−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメタ
ンスルホネートフタルイミド)}ジフェニルエーテルか
らなる群より選ばれ、かつ前記の芳香族ジアミン反応体
が1,4−ジアミノベンゼン;1,3−ジアミノベンゼ
ン;4,4′−ジアミノベンゾフェノン;4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン;2,2−ビス(4−アミノフ
ェニル)プロパン;9,9−ビス(4−アミノフェニ
ル)フルオレン;4,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル;1,4−〔2−(4−アミノフェニル)−2−プロ
ピル〕ベンゼン;5−アミノ−3−(4−アミノフェニ
ル)−1,1,3−トリメチルインダン;2,2′−ビ
ス(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノビフェ
ニル;3,4′−ジアミノジフェニルエーテル;4,
4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル;2,
2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プ
ロパン;1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン;3,3′−ジアミノジフェニルスルホン;4,4′
−ジアミノジフェニルスルホン;2,2′−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン;3,5
−ジアミノ−t−ブチルベンゼン;2,2−ビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン;
【化16】 (式中、Zは1〜約50の整数であり); H2 N−(CH2 )y−NH2 (式中、yは1〜10の
整数である)からなる群より選ばれる請求項11記載の
方法。
【0057】13.前記反応を1平方センチメートル当
り約1kgより高い一酸化炭素圧力下で行う請求項1記載
の方法。
【0058】14.前記方法を約70〜約150℃の温
度で行う請求項1記載の方法。
【0059】15.溶剤並びに白金化合物、パラジウム
化合物及びニッケル化合物からなる群より選ばれる触媒
の存在下でポリ(イミド−アミド)を製造する方法であ
って、一酸化炭素、芳香族ジアミン、及び一般式:
【化17】 前記式中、X,R1 ,R2 ,R3 ,R4 及びnの各々は
独立して選ばれ、Xは−Br及び−Iからなる群より選
ばれる非オルトハライドであり、nは0〜4の整数であ
り、R1 はアリーレン又はヘテロアリーレンであり、R
2 は−O−、−S−、
【化18】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、jは0
〜300の整数であるからなる群より選ばれ、R3 はア
ルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘテロアリー
レンからなる群より選ばれる、を有するジ(トリフルオ
ロメタンスルホネート)反応体を反応させることからな
る方法。
【0060】16.更にトリフルオロメタンスルホン酸
を中和させることを含んでなる請求項15記載の方法。
【0061】17.前記触媒が、PdCl2 ,PdBr
2 ,PdI2 ,PdCl2 (Z1 3P)2 ,PdBr2
(Z1 3 P)2 ,PdI2 (Z1 3 P)2 ,Pd
(Z2 2,Pd(Z2 2 (Z1 3 P)2 ,PdCl
2 (Z3 CN)2 ,PhPdBr(Z1 3 P)2 ,Ph
PdI(Z1 3 P)2 ,PdCl2 (シス、シス−1,
5−シクロオクタジエン)2 、Pd(2,4−ペンタン
ジオネート)2 、PdCl2(1,1′−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)フェロセン)、PdCl2 (1,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)、PdCl
2 (1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン)、PdCl2 (1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン)、Pd(Z1 3 P)4
【化19】 Pd(1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)
2 、Pd(1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロ
パン)2 、及びPd(1,4−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ブタン)2 (ここで、Z1 はアルキル又はアリー
ルであり、Z2 はアセテートであり、Z3 はCH3 又は
フェニルである)からなる群より選ばれる請求項16記
載の方法。
【0062】18.溶剤並びに白金化合物、パラジウム
化合物、及びニッケル化合物からなる群より選ばれる触
媒の存在下でポリ(イミド−アミド)を製造する方法で
あって、一酸化炭素、芳香族ジアミン及び一般式:
【化20】 前記式中、各X,R1 ,R2 ,R3 ,R4 及びnは独立
して選ばれ、Xは−Br及び−Iからなる群より選ばれ
る非オルトハライドであり、nは0〜4の整数であり、
1 はアリーレン又はヘテロアリーレンであり、R2
−O−、−S−
【化21】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、jは0
〜300の整数である、からなる群より選ばれ、R
3 は、アルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘテ
ロアリーレンからなる群より選ばれる、を有するジ(ト
リフルオロメタンスルホネート)反応体を反応させるこ
とを含んでなる方法。
【0063】19.さらにトリフルオロメタンスルホン
酸を中和することを含んでなる請求項18記載の方法。 20.前記触媒が、PdCl2 ,PdBr2 ,Pd
2 ,PdCl2 (Z1 3P)2 ,PdBr2 (Z1 3
P)2 ,PdI2 (Z1 3 P)2 ,Pd(Z2 2,P
d(Z2 2 (Z1 3 P)2 ,PdCl2 (Z3 CN)
2 ,PhPdBr(Z1 3 P)2 ,PhPdI(Z1 3
P)2 ,PdCl2 (シス、シス−1,5−シクロオク
タジエン)2 、Pd(2,4−ペンタンジオネー
ト)2 、PdCl2(1,1′−ビス(ジフェニルホス
フィノ)フェロセン)、PdCl2 (1,2−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)エタン)、PdCl2 (1,3−
ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン)、PdCl2
(1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン)、P
d(Z1 3 P)4
【化22】 Pd(1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)
2 、Pd(1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロ
パン)2 、及びPd(1,4−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ブタン)2 (ここで、Z1 はアルキル又はアリー
ルであり、Z2 はアセテートであり、Z3 はCH3 又は
フェニルである)、からなる群より選ばれる請求項19
記載の方法。
【0064】
【発明の効果】反応温度が100ないし120℃であ
り、二酸クロライドよりはるかに水分感受性が低い、ジ
(芳香族トリフルオロメタンスルホネート)イミドを用
いていることが、本発明方法の少くとも1つの実施態様
で得られる利点である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード ウェイン ブレビンス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14618, ロチェスター,バーノン プレイス 233

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一酸化炭素、第一ジアミン及び芳香族も
    しくはヘテロ芳香族ジ(トリフルオロメタンスルホネー
    ト)(前記芳香族反応体の1つがフタルイミド環系を含む
    核を有する)を、溶剤及び触媒の存在下で反応させるこ
    とからなるポリ(イミド−アミド)の製造方法であっ
    て、前記触媒が白金化合物、パラジウム化合物及びニッ
    ケル化合物からなる群より選ばれるものである製造方
    法。
JP5036827A 1992-02-25 1993-02-25 Co、第一ジアミン及びフタルイミド基含有ジ(トリフルオロメタンスルホネート)からの芳香族ポリ(イミド−アミド)の製造 Pending JPH061844A (ja)

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US07/841,926 US5214123A (en) 1992-02-25 1992-02-25 Preparation of aromatic poly(imide-amide)s from CO, primary diamine and di(trifluoro methane sulfonate) containing phthalimide group

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