JPH061844A - Co、第一ジアミン及びフタルイミド基含有ジ(トリフルオロメタンスルホネート)からの芳香族ポリ(イミド−アミド)の製造 - Google Patents

Co、第一ジアミン及びフタルイミド基含有ジ(トリフルオロメタンスルホネート)からの芳香族ポリ(イミド−アミド)の製造

Info

Publication number
JPH061844A
JPH061844A JP5036827A JP3682793A JPH061844A JP H061844 A JPH061844 A JP H061844A JP 5036827 A JP5036827 A JP 5036827A JP 3682793 A JP3682793 A JP 3682793A JP H061844 A JPH061844 A JP H061844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trifluoromethanesulfonate
bis
phthalimide
phenyl
imide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5036827A
Other languages
English (en)
Inventor
Robert J Perry
ジェイムス ペリー ロバート
S Richard Turner
ターナー エス.リチャード
Richard Wayne Blevins
ウェイン ブレビンス リチャード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH061844A publication Critical patent/JPH061844A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
    • C08G73/06Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
    • C08G73/10Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08G73/14Polyamide-imides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はポリ(イミド−アミド)の製造方法
に関し、水感受性の高い二酸クロライドを用いない改良
方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のポリ(イミド−アミド)の製造方法
は、一酸化炭素、芳香族もしくはヘテロ芳香族ジアミ
ン、及び芳香族もしくはヘテロ芳香族ジ(トリフルオロ
メタンスルホネート)を、溶剤及び触媒の存在下で反応
させることからなる。芳香族反応体の1つはフタルイミ
ド環系を含む核を有する。触媒は、白金、パラジウム及
びニッケルからなる群より選ばれる金属化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族ポリマーの製造方
法に関する。更に詳細には、本発明はポリ(イミド−ア
ミド)類の製造方法に関する。ポリ(イミド−アミド)
類は一般に以下に示すように、4−トリメリトイル無水
物塩化物と適切なジアミンとの反応により製造する。
【0002】
【化1】
【0003】
【従来の技術】特許公開公報第123823号、及びヨ
ネヤマ等のMacromolecules.第21巻、
1908〜1911頁は、低分子量ポリアミドの製造
に、Heckのカルボニル反応、すなわち、遷移金属触
媒カルボニル化を用いることを開示している。米国特許
第4,933,419号;米国特許第4,933,46
6号;米国特許第4,933,467号及び米国特許第
4,933,468号はHeckカルボニル化反応を用
いてエステル類、イミド類及びイミド−アミド類をそれ
ぞれ製造する方法を開示している。
【0004】アリール及びビニルトリフルオロメタンス
ルホネートからのアミド生成はOrtar等のTetr
ahedron Letters.第26巻、第110
9〜1112頁及びOrtar等のTetrahedr
on Letters.第27巻、第3931〜393
4頁に報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の方法では、中間
体のポリアミック酸は、イミド生成工程において環化
し、その際水が除去される。この方法では、湿度感受性
の酸塩化物の使用及びイミド生成工程での小分子の放出
という欠点があり、このためポリマー生成物に空隙及び
欠陥が生じることがある。この方法で製造されたポリ
(イミド−アミド)はアミド単位とイミド単位が交互に
存在する主鎖を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】芳香族ポリ(イミド−ア
ミド)の改良製造方法を提供することが本発明の目的で
ある。本発明のより広い態様において、一酸化炭素、芳
香族もしくはヘテロ芳香族ジアミン、及び芳香族もしく
はヘテロ芳香族ジ(トリフルオロメタンスルホネート)
を、溶剤及び触媒の存在下で反応させることからなるポ
リ(イミド−アミド)の製造方法が提供される。芳香族
反応体の1つはフタルイミド環系を含む核を有する。触
媒は白金、パラジウム及びニッケルからなる群より選ば
れる金属化合物である。
【0007】
【実施態様】芳香族ポリ(イミド−アミド)は、複合体
及びラミネート状の繊維及びエンジニアリングプラスチ
ックとしてそしてフィルムとして極めて広範囲に使用さ
れている。
【0008】本発明方法では、芳香族ポリ(イミド−ア
ミド)を、芳香族ジ(トリフルオロメタンスルホネー
ト)及び芳香族ジアミンの金属介在カルボニル化及びカ
プリングにより製造する。イミドを含む核を有する芳香
族ジ(トリフルオロメタンスルホネート)は一般式:
【化2】 により表すことができる。
【0009】各R1 ,R2 ,R3 は独立して選ばれ、n
は独立して選択される0〜4の整数である。
【0010】R1 はアリーレン又はヘテロアリーレンで
ある。本発明の特定の実施態様では、R1 は1,2もし
くは3個の5員環又は6員環を有する芳香族又はヘテロ
芳香族部分である。これらの環は独立しているか縮合し
ており、そして置換もしくは非置換である。トリフルオ
ロメタンスルホネート基は各々他の環置換基に対して非
オルトである。適切なR1 基の例はフェニル、ナフチ
ル、アントラシル、フェナントリル、ビフェニル、ピリ
ジン及びキノリンが挙げられる。
【0011】Qは、R2 基により結合した2個のフタル
イミド成分の環系、又はフタルイミド成分に縮合したイ
ミド環、すなわちピロメリットイミド環系であるか、又
はQはR1 基の1つと共にフタルイミド成分を完成す
る。例えば、本発明の特定の実施態様では、ジ(芳香族
トリフルオロメタンスルホネート)イミド反応体は一般
式:
【化3】 を有する。
【0012】本発明の別の実施態様において、ジ(芳香
族トリフルオロメタンスルホネート)イミド反応体は一
般式:
【化4】 を有する。
【0013】Q及び各R1 は直接結合により結合してい
てもよく、あるいは構造−R3 −R 2 −を有する1〜4
個の反復単位により形成されたスペーサーにより結合し
ていてもよい。R2 は、アリーレン、ヘテロアリーレ
ン、縮合アリーレン、炭素原子数1〜10個のアルキル
基もしくはハロアルキル基、−O−、−S−、
【化5】 からなる群より選ばれる。各T1 は独立してアルキル、
アリール及びヘテロアリールからなる群より選ばれ;d
は1〜約12の整数であり;そしてjは0ないし300
の整数である。R2 は、結合基として作用する他に、選
ばれた機能基を与えることがある。かかる機能基は、反
応がおこる(その場合、分枝がおこるかもしれない)こ
とが特に望ましい場合でなければ、重合反応においては
反応することはない。選ばれた機能基は重合反応におい
てイミド化合物の反応をかなり不活性化することもな
く、また反応を妨害することもない。
【0014】R3 は、アルキル、アリールアルキル、ア
リーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキルからなる
群より選ばれる。R3 基の例としては:フェニル、ビフ
ェニル、ナフタレン、アントラセン、チオフェン、ベン
ゾチオフェン、ピリジン、キノリン、フラン、ジベンゾ
フラン、芳香族スルホン類、ジアリールエーテル類、ジ
アリールカルボニル類が挙げられる。これらの基は、1
個又はそれ以上のアルキル基、望ましくは炭素原子数1
〜6個のアルキル基、さらに望ましくはメチル、エチ
ル、プロピル及びブチル基で置換されてもよい。更なる
置換基としてはフェニル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミ
ノ、炭素原子数1〜6個のアルコキシ及びカルボキシレ
ート基が挙げられる。
【0015】一対のトリフルオロメタンスルホネート基
以外の、R1 ,R2 、及びR3 の置換基は“非反応性”
であり、すなわち、それらは、例えば重合反応の立体障
害又は電子不活性化のような悪影響を与えない。更なる
置換基は、分枝を引き起こす基、例えば、更なるトリフ
ルオロメタンスルホネート基であってよいが、しかしな
がら、分枝はポリマーの流動特性及び物性に影響を与え
ることがある。芳香族トリフルオロメタンスルホネート
反応体上のトリフルオロメタンスルホネート基の総数は
2個であることが好ましい。
【0016】本発明方法に適切な具体的ジ(芳香族トリ
フルオロメタンスルホネート)イミド反応体の例として
は、4−(トリフルオロメタンスルホネート)−N−
(4−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタ
ルイミド、4−(トリフルオロメタンスルホネート)−
N−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)
フタルイミド、ビス{N−(4−トリフルオロメタンス
ルホネートフェニル)}ピロメリットイミド、ビス{N
−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)}
−ピロメリットイミド、ビス(4−{N−(4−トリフ
ルオロメタンスルホネートフェニル)ピロメリットイミ
ド})ケトン、ビス(4−{N−(3−トリフルオロメ
タンスルホネートフェニル)ピロメリットイミド})−
ケトン、2,2−ビス(4−{N−(4−トリフルオロ
メタンスルホネートフェニル)フタルイミド})ヘキサ
フルオロプロパン、2,2−ビス(4−{N−(3−ト
リフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイミ
ド})ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−{N−(4
−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイ
ミド})スルホン、ビス(4−{N−(3−トリフルオ
ロメタンスルホネートフェニル)フタルイミド})スル
ホン、ビス(4−{N−(4−トリフルオロメタンスル
ホネートフェニル)フタルイミド})エーテル、ビス
(4−{N−(3−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェニル)−フタルイミド})エーテル、ビス(4−{N
−(4−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フ
タルイミド})、ビス(4−{N−(3−トリフルオロ
メタンスルホネートフェニル)フタルイミド})、ビス
(N−{4−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェノキシ)フェニル}ピロメリットイミド、ビス(N−
{4−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェノキ
シ)フェニル}−ピロメリットイミド、1,4−ビス
{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフタルイ
ミド)}ベンゼン、1,3−ビス{N−(4−トリフル
オロメタンスルホネートフタルイミド)}ベンゼン、4
−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネ
ートフタルイミド)}−ジフェニルエーテル、4−4′
−ビス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
タルイミド)}ジフェニルスルホン、及び3−4′−ビ
ス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフタル
イミド)}ジフェニルエーテルが挙げられる。
【0017】本発明方法は特定の芳香族ジアミンに限定
されない。用いる芳香族ジアミンとしては、追加の機能
基が、先に述べた意味で“非反応性”である、すなわ
ち、重合反応の立体障害又は電子不活性化のような悪影
響を与えない限り、追加の機能基を含んでもよい。芳香
族ジアミン上の追加の機能基は、分枝を導入する基、例
えば、追加のアミノ基であってよいが、しかしながら、
分枝はポリマーの流動性及び物性に影響を与えることが
あるので、このような“分枝性基”を含むことは好まし
くない。用いる芳香族ジアミンは脂肪族又は芳香族又は
ヘテロ芳香族であってよい。望ましいポリ(イミド−ア
ミド)次第で、芳香族ジアミンの選択も変わる。
【0018】適切な芳香族ジアミン類としては、1,4
−ジアミノベンゼン、1,3−ジアミノベンゼン、4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェニル
メタン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4,4′
−ジアミノジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、5−ア
ミノ−3−(4−アミノフェニル)−1,1,3−トリ
メチルインダン、1,4−ビス(2−(4−アミノフェ
ニル)プロピル)ベンゼン、4,4′−ビス(3−アミ
ノフェノキシ)ジフェニルスルホン、1,6−ジアミノ
ヘキサン、及びビス(3−アミノプロピル)テトラメチ
ルジシロキサンが挙げられる。
【0019】反応体は個々の化合物として検討している
が、本方法は反応体として個々の化合物を用いる反応に
限定されず、反応体として化合物の混合物を用いる反応
もまた含んでいる。本発明方法では、特定のジ(芳香族
トリフルオロメタンスルホネート)イミドにも又は特定
の芳香族ジアミンもしくは芳香族ジアミンを組合せたも
のに限定されないが、しかしながら、用いる反応条件下
で選ばれた反応体が反応して芳香族ポリイミド−アミド
を生成することが必要である。反応体は用いた反応条件
下で十分に安定であり、そして反応体は許容しがたい量
の望ましくない副反応をおこしにくく、許容しがたい量
の副生成物の生成を阻止することが望ましい。反応体
は、立体障害により又は触媒活性低下により反応を不当
に遅延させる基を含まないことも望ましい。
【0020】反応体を一酸化炭素と接触させる。反応ゾ
ーンに過剰の一酸化炭素を添加するのがよい。過剰の一
酸化炭素を測定する必要はなく;単に望ましい反応圧力
まで一酸化炭素で容器に圧力を加えればよい。一酸化炭
素は大気圧でもしくは大気圧より下の圧力で、又は大気
圧より高い圧力であってよい。
【0021】本発明の開示実施態様では、反応工程は有
機溶剤の存在下で行われ、この溶剤は反応体を幾分溶解
して液状反応媒体を与えて反応体と触媒の接触を容易に
する。溶剤は反応に対して不活性であり、すなわち、溶
剤は望ましくない方法で反応に関与しないことが望まし
い。本発明は特定の溶剤又は溶剤系に限られず、広範囲
の各種有機化合物を用いることができる。本発明の特別
の実施態様では、例示溶剤としては炭化水素溶剤、例え
ば、トルエン、エーテル溶剤、例えば、テトラヒドロフ
ラン、ジグリム(2−メトキシエチルエーテル)、及び
グリム(1,2−ジメトキシエタン)である。本発明の
別の実施態様において、好ましい溶剤は双極性及び中性
(aprotic)であり、すなわち、溶剤は容易に分
離しがたい水素を有する高極性分子を有する。双極性中
性溶剤の例示としては、ジメチルホルムアミド;ジメチ
ルアセトアミド;ジメチルスルホキシド;1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン;ヘキサメチルホスホロア
ミド;N−メチルピロリジノン;N−シクロヘキシルピ
ロリジノン;及びジメチルイミダゾリジノンが挙げられ
る。
【0022】溶剤の存在量は反応に対して限定的ではな
いが、しかしながら反応を容易に行わせるのに十分な溶
剤を用いるのが望ましい。特定ポリマーは各種溶剤にお
いて最適濃度があるであろう。溶剤の使用量には理論的
上限はないが、しかしながら、実際には、反応容器のサ
イズ、反応媒体から生成物の分離の容易さ、価格及び他
の要素により定める。溶剤の使用量は反応体の使用容量
に基づいて0.1〜1000重量部の範囲内であるのが
通常望ましい。反応媒体を、例えば、撹拌により撹拌し
てガス状一酸化炭素の混合を容易にするのも通常望まし
い。
【0023】本発明方法は、触媒の存在下で行われる。
触媒は遷移金属触媒であり、白金、ニッケル、又はパラ
ジウムがゼロ価もしくは2価の状態で存在する。パラジ
ウムが好ましい。これらの触媒はイオン結合もしくは共
有結合により1個又はそれ以上の遷移金属原子に結合し
ている1個又はそれ以上のリガンドを有する。代表的パ
ラジウム触媒としては単純なパラジウム塩、例えば、P
dX2 (ここでXはCl、Br又はIである)及び表A
に列挙する他のパラジウム触媒が挙げられる。
【0024】
【表1】
【0025】触媒量の触媒が用いられる。“触媒量”と
は、望ましい程度まで反応を触媒する触媒の量を意味す
る。一般に、触媒量は、ジ(芳香族トリフルオロメタン
スルホネート)イミドの量に基づいて少くとも0.01
モル%である。触媒量には真の上限又は下限はないが、
価格及び生成物及び未反応反応体からの触媒分離の容易
さのような二次的観点により定められる。好ましい触媒
量はジ(芳香族トリフルオロメタンスルホネート)イミ
ド1モル当り0.005〜0.20モルである。触媒を
支持体に担持してもしなくてもよい。
【0026】反応は活性リガンド、例えば、ホスフィン
リガンド又はアルシンリガンドの存在下でおこる。かか
るリガンドは、触媒反応速度を高めるために、触媒と共
に用いることができ、例えば、ビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(II)塩化物と共に用いるトリフェ
ニルホスフィンである。リガンドの使用量は望ましく
は、金属触媒1モル当り0.01モルないし5.0モ
ル、さらに望ましくは金属触媒1モル当り2モルであ
る。活性リガンドが存在すると、触媒をさらに求核性と
することによりジ(芳香族トリフルオロメタンスルホネ
ート)イミドへのかかる触媒の酸化性付加スピードを上
げると信じられている。
【0027】本発明方法は、好ましくは副生成物である
トリフルオロメタンスルホン酸を、例えば、塩基の存在
下で反応を行うことにより中和することを含む。塩基は
第三アミン、例えば、トリブチルアミン、ピリジン、
1,8−ジアゾビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセ
ン(DBU)、1,5−ジアゾビシクロ〔4,3,0〕
ノン−5−エン(DBN)であってよく、又は式: NR3 前記式中、各Rは独立して炭素原子数約2〜約6個の低
級アルキル基から選ばれる、を有してもよい。塩基は架
橋化ポリマー、例えば架橋化ポリ(ビニルピリジン)ビ
ーズ上に不動化してもよい。あるいは、塩基は反応体と
反応しない別のタイプの塩基性物質、例えば、金属炭酸
塩、例えば、K2 CO3 又は金属水酸化物、例えば、C
a(OH)2 又は金属酢酸塩、例えば、酢酸ナトリウム
であってよい。一般に、生成した副生成物であるトリフ
ルオロメタンスルホン酸と反応するのに少くとも十分な
塩基を用いる。望ましい場合には過剰を用いてもよい。
反応体、溶剤及び触媒の場合と同様に、当業者は塩基の
このままの構造に限定されるものではなく、先に挙げた
化合物例は単に本発明に用いることができる物質の具体
的しかも非限定的例にすぎないことを認めるであろう。
当業者は、同様の結果を達成するのに、本発明において
他の手段で置き換えることができることも認めるであろ
う。
【0028】本発明方法は、ほぼ室温、すなわち、20
℃から250℃の範囲の温度で行うのが好ましい。望ま
しい温度範囲は70℃〜150℃である。当業者は、反
応温度が限定的でなく、望ましい場合にはこの範囲外の
温度を用いることができることを認めるであろう。一般
に、妥当な反応速度を与え、そして生成物又は反応体の
分解量が過度でないような反応温度が選ばれる。
【0029】反応時間は、実際独立して変動しうるが、
しかし選択された他の反応パラメータ、例えば、反応体
の反応性、触媒の活性及び量、反応温度、圧力等に少く
ともある程度左右される。一般に反応時間は0.1〜1
00時間の範囲内である。
【0030】本発明方法により製造される芳香族ポリ
(イミド−アミド)は、塩を反応混合物へ添加する必要
はない。本発明方法では、塩は反応媒体へ添加すること
ができる。塩は、おそらくポリマー鎖上の水素結合を開
裂することによりあるポリマーに溶解性を付与するのか
もしれない。プロセス効率の観点からポリ(イミド−ア
ミド)を溶液状に保持するのが望ましい。適切な塩とし
てはリチウム塩、例えば、LiCl、LiBr及びCa
Cl2 が挙げられる。
【0031】本発明方法は特定の理論又は説明により限
定されないが、しかしながら、理論的説明をすることは
可能である。本発明方法は、以下の一連の反応メカニズ
ムシークエンスを包含し、ポリマー生成工程はさらに酸
化性付加工程、一酸化炭素取入れ工程及びカプリング工
程からなる。この反応シークエンスでは、パラジウム
(O)錯塩として、又はその後その場で還元されるパラ
ジウム(II)種として導入することができるパラジウム
(O)触媒はトリフルオロメタンスルホネート化合物に
酸化性付加を行って、アリールパラジウム(II)トリフ
ルオロメタンスルホネート中間体を生成する。パラジウ
ム上のリガンドはCO、ホスフィン又はアミン類であっ
てよい。パラジウム触媒はトリフルオロメタンスルホネ
ート化合物と比較して少量存在するので、ビス(アリー
ルパラジウム(II)トリフルオロメタンスルホネート)
中間体が大量に生成されることはないが、しかし、酸化
性付加反応は、反応中ある時点では、トリフルオロメタ
ンスルホネート反応体化合物の両方のトリフルオロメタ
ンスルホネート基でおこる。次にCOの取入れにより、
アシルパラジウム(II)トリフルオロメタンスルホネー
ト錯体が生じる。この求電子性アシルパラジウム錯体は
次にカプリング反応で芳香族ジアミンに攻撃される。遊
離したトリフルオロメタンスルホン酸は添加された塩基
により中和され、パラジウム(O)触媒が再生する。こ
のメカニズムシークエンスを4−トリフルオロメタンス
ルホネート−N−(4−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)フタルイミドと3,4′ジアミノジフェニ
ルエーテルについて以下に示す。
【0032】
【化6】
【0033】本発明のさらなる理解のために以下の例を
示す。表Bは用いた反応体及び他の材料、量並びにすべ
ての例の他の情報を列挙する。
【0034】例1 テフロン被覆撹拌棒、圧力計、圧力開放バルブ、気体導
入口並びに脱気及び試料抜取り用ストレートボールバル
ブを備えたFischer−Porterボトルに、表
Bに示したように、ジ(芳香族トリフルオロメタンスル
ホネート)イミド反応体、芳香族ジアミン反応体、触
媒、リガンド及び溶剤を投入した。反応混合物を脱気
し、1気圧(1.0kg/cm2 )の一酸化炭素下におい
た。1分間115℃で撹拌後、塩基を添加し、次いで反
応容器を一酸化炭素で7.7kg/cm2 まで加圧した。反
応を18時間続けた後、混合物をろ過助剤を介してろ過
し、次いでメタノール中に沈澱させた。ポリマーを十分
にメタノールで洗浄し、次いで真空乾燥させるとポリマ
ー580mg(収率28%)が得られた。ポリマーの固有
粘度は、25℃でポリマーの0.25重量/重量%溶液
を、Schott Gerate 526−10粘度計
を用いて分析することにより測定した。赤外線スペクト
ルを、KBrペレットとして、Nicolet5ZDX
分光光度計を用いて記録した。ジメチルホルムアミド中
のポリ(メチルメタクリレート)標準に対して検量し
た、106 ,105 ,104 ,103 オングストローム
のμ−Styragelカラムを用いるWatersH
PLCからサイズ排除クロマトグラフィデータを得て重
量平均及び数平均分子量(本明細ではそれぞれMw及び
Mnと称する)測定を行った。結果を表Bに示す。
【0035】例2 表Bに示したように反応体を変え、反応を18時間続
け、その後に混合物をろ過し、メタノール中に沈澱させ
次いで真空乾燥してポリマー1.71g(収率75%)
を得た以外は例1と同様の操作を行い、結果を示した。
【0036】例3 表Bに示したように反応体を変え、反応によりポリマー
1.59g(収率57%)が得られた以外は例1と同様
の操作を行い、結果を示した。
【0037】例4 表Bに示したように、反応体を変え、反応によりポリマ
ー1.55g(収率73%)が得られた以外は例1と同
様の操作を行い、結果を示した。
【0038】例5 表Bに示したように、反応体及び他の反応条件を変えた
以外は例1と同様の操作を行い、結果を示した。
【0039】例6 表Bに示したように、反応体及び他の反応条件を変えた
以外は例1と同様の操作を行い、結果を示した。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】表Cは、本発明方法により製造されるポリ
マーの反復単位構造式を示すものである。
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】以下に本発明の実施態様を特許請求の範囲
の形で述べる。 1.一酸化炭素、第一ジアミン及び芳香族もしくはヘテ
ロ芳香族ジ(トリフルオロメタンスルホネート)(前記芳
香族反応体の1つがフタルイミド環系を含む核を有す
る)を、溶剤及び触媒の存在下で反応させることからな
るポリ(イミド−アミド)の製造方法であって、前記触
媒が白金化合物、パラジウム化合物及びニッケル化合物
からなる群より選ばれるものである製造方法。
【0046】2.前記のトリフルオロメタンスルホネー
ト基の各々が非オルトである請求項1記載の方法。
【0047】3.トリフルオロメタンスルホン酸を中和
することを含んでなる請求項1記載の方法。
【0048】4.前記のジ(トリフルオロメタンスルホ
ネート)反応体が、一般式:
【化7】 前記式中、R1 ,R2 ,R3 及びnの各々は独立して選
ばれ、nは0〜4の整数であり、R1 は、環炭素及びヘ
テロ原子の総数が6〜約20個の芳香族成分及びヘテロ
芳香族成分からなる群より選ばれ、R2 は、−O−、−
S−、
【化8】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、jは0
〜300の整数である、からなる群より選ばれ、R
3 は、アルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘテ
ロアリーレン、シクロアルキルからなる群より選ばれ、
そしてQは2個の結合したフタルイミド成分の環系もし
くはピロメリットイミド環系であるか、又は前記R1
もしくはR3 基の1つと共にQはフタルイミド成分を完
成する、を有するものである請求項1記載の方法。
【0049】5.前記のジ(トリフルオロメタンスルホ
ネート)反応体が一般式:
【化9】 前記式中、各R1 ,R2 ,R3 及びnは独立して選ば
れ、nは0〜4の整数であり、R1 は、環炭素とヘテロ
原子の総数が6〜約20個の芳香族成分及びヘテロ芳香
族成分からなる群より選ばれ、R2 は、−O−、−S
−、
【化10】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、そして
jは0〜300の整数である、からなる群より選ばれ、
3 は、アルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘ
テロアリーレン、シクロアルキルよりなる群より選ば
れ、R4 は、
【化11】 からなる群より選ばれる、を有するものである請求項1
記載の方法。
【0050】6.前記のジ(トリフルオロメタンスルホ
ネート)反応体が一般式:
【化12】 前記式中、各R1 ,R2 ,R3 及びnは独立して選ば
れ、nは0〜4の整数であり、R1 は、環炭素とヘテロ
原子の総数が6〜約20個である芳香族及びヘテロ芳香
族からなる群から選ばれ、R2 は、−O−、−S−、
【化13】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、そして
jは0〜300の整数である、からなる群より選ばれ、
3 は、アルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘ
テロアリーレン、シクロアルキルよりなる群より選ばれ
る、を有するものである請求項1記載の方法。
【0051】7.前記のジ(トリフルオロメタンスルホ
ネート)反応体が、4−(トリフルオロメタンスルホネ
ート)−N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェニル)フタルイミド、4−(トリフルオロメタンスル
ホネート)−N−(3−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)フタルイミド、ビス{N−(4−トリフル
オロメタンスルホネートフェニル)}ピロメリットイミ
ド、ビス{N−(3−トリフルオロメタンスルホネート
フェニル)}−ピロメリットイミド、ビス(4−{N−
(4−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)ピロ
メリットイミド})ケトン、ビス(4−{N−(3−ト
リフルオロメタンスルホネートフェニル)ピロメリット
イミド})−ケトン、2,2−ビス(4−{N−(4−
トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイミ
ド})ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−
{N−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニ
ル)フタルイミド})ヘキサフルオロプロパン、ビス
(4−{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェニル)フタルイミド})スルホン、ビス(4−{N−
(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタ
ルイミド})スルホン、ビス(4−{N−(4−トリフ
ルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイミド})
エーテル、ビス(4−{N−(3−トリフルオロメタン
スルホネートフェニル)−フタルイミド})エーテル、
ビス(4−{N−(4−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)フタルイミド})、ビス(4−{N−(3
−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイ
ミド})、ビス(N−{4−(4−トリフルオロメタン
スルホネートフェノキシ)フェニル}ピロメリットイミ
ド、ビス(N−{4−(3−トリフルオロメタンスルホ
ネートフェノキシ)フェニル}−ピロメリットイミド、
1,4−ビス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネ
ートフタルイミド)}ベンゼン、1,3−ビス{N−
(4−トリフルオロメタンスルホネートフタルイミ
ド)}ベンゼン、4−4′−ビス{N−(4−トリフル
オロメタンスルホネートフタルイミド)}−ジフェニル
エーテル、4−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメ
タンスルホネートフタルイミド)}ジフェニルスルホ
ン、及び3−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメタ
ンスルホネートフタルイミド)}ジフェニルエーテルか
らなる群より選ばれる請求項1記載の方法。
【0052】8.前記の芳香族ジアミン反応体が1,4
−ジアミノベンゼン;1,3−ジアミノベンゼン;4,
4′−ジアミノベンゾフェノン;4,4′−ジアミノジ
フェニルメタン;2,2−ビス(4−アミノフェニル)
プロパン;9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオ
レン;4,4′−ジアミノジフェニルエーテル;1,4
−〔2−(4−アミノフェニル)−2−プロピル〕ベン
ゼン;5−アミノ−3−(4−アミノフェニル)−1,
1,3−トリメチルインダン;2,2′−ビス(トリフ
ルオロメチル)−4,4′−ジアミノビフェニル;3,
4′−ジアミノジフェニルエーテル;4,4′−ビス
(4−アミノフェノキシ)ビフェニル;2,2−ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン;
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン;3,
3′−ジアミノジフェニルスルホン;4,4′−ジアミ
ノジフェニルスルホン;2,2′−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルホン;3,5−ジアミ
ノ−t−ブチルベンゼン;2,2−ビス〔4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルホン;
【化14】 (式中、Zは1〜約50の整数である);H2 N−(C
2 )y−NH2 (式中、yは1〜10の整数である)
からなる群より選ばれる請求項1記載の方法。
【0053】9.前記触媒がパラジウム化合物である請
求項1記載の方法。
【0054】10.前記触媒がゼロ価又は二価の状態の
パラジウム原子を有するパラジウム化合物である請求項
1記載の方法。
【0055】11.前記触媒が、PdCl2 ,PdBr
2 ,PdI2 ,PdCl2 (Z1 3P)2 ,PdBr2
(Z1 3 P)2 ,PdI2 (Z1 3 P)2 ,Pd
(Z2 2,Pd(Z2 2 (Z1 3 P)2 ,PdCl
2 (Z3 CN)2 ,PhPdBr(Z1 3 P)2 ,Ph
PdI(Z1 3 P)2 ,PdCl2 (シス、シス−1,
5−シクロオクタジエン)2 、Pd(2,4−ペンタン
ジオネート)2 、PdCl2(1,1′−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)フェロセン)、PdCl2 (1,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)、PdCl
2 (1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン)、PdCl2 (1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン)、Pd(Z1 3 P)4
【化15】 Pd(1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)
2 、Pd(1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロ
パン)2 、及びPd(1,4−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ブタン)2 (ここで、Z1 はアルキル又はアリー
ルであり、Z2 はアセテートであり、Z3 はCH3 又は
フェニルである)からなる群より選ばれる請求項1記載
の方法。
【0056】12.前記のジ(トリフルオロメタンスル
ホネート)反応体が、4−(トリフルオロメタンスルホ
ネート)−N−(4−トリフルオロメタンスルホネート
フェニル)フタルイミド、4−(トリフルオロメタンス
ルホネート)−N−(3−トリフルオロメタンスルホネ
ートフェニル)フタルイミド、ビス{N−(4−トリフ
ルオロメタンスルホネートフェニル)}ピロメリットイ
ミド、ビス{N−(3−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)}−ピロメリットイミド、ビス(4−{N
−(4−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)ピ
ロメリットイミド})ケトン、ビス(4−{N−(3−
トリフルオロメタンスルホネートフェニル)ピロメリッ
トイミド})−ケトン、2,2−ビス(4−{N−(4
−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイ
ミド})ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−
{N−(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニ
ル)フタルイミド})ヘキサフルオロプロパン、ビス
(4−{N−(4−トリフルオロメタンスルホネートフ
ェニル)フタルイミド})スルホン、ビス(4−{N−
(3−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタ
ルイミド})スルホン、ビス(4−{N−(4−トリフ
ルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイミド})
エーテル、ビス(4−{N−(3−トリフルオロメタン
スルホネートフェニル)−フタルイミド})エーテル、
ビス(4−{N−(4−トリフルオロメタンスルホネー
トフェニル)フタルイミド})、ビス(4−{N−(3
−トリフルオロメタンスルホネートフェニル)フタルイ
ミド})、ビス(N−{4−(4−トリフルオロメタン
スルホネートフェノキシ)フェニル}ピロメリットイミ
ド、ビス(N−{4−(3−トリフルオロメタンスルホ
ネートフェノキシ)フェニル}−ピロメリットイミド、
1,4−ビス{N−(4−トリフルオロメタンスルホネ
ートフタルイミド)}ベンゼン、1,3−ビス{N−
(4−トリフルオロメタンスルホネートフタルイミ
ド)}ベンゼン、4−4′−ビス{N−(4−トリフル
オロメタンスルホネートフタルイミド)}−ジフェニル
エーテル、4−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメ
タンスルホネートフタルイミド)}ジフェニルスルホ
ン、及び3−4′−ビス{N−(4−トリフルオロメタ
ンスルホネートフタルイミド)}ジフェニルエーテルか
らなる群より選ばれ、かつ前記の芳香族ジアミン反応体
が1,4−ジアミノベンゼン;1,3−ジアミノベンゼ
ン;4,4′−ジアミノベンゾフェノン;4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン;2,2−ビス(4−アミノフ
ェニル)プロパン;9,9−ビス(4−アミノフェニ
ル)フルオレン;4,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル;1,4−〔2−(4−アミノフェニル)−2−プロ
ピル〕ベンゼン;5−アミノ−3−(4−アミノフェニ
ル)−1,1,3−トリメチルインダン;2,2′−ビ
ス(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノビフェ
ニル;3,4′−ジアミノジフェニルエーテル;4,
4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル;2,
2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プ
ロパン;1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン;3,3′−ジアミノジフェニルスルホン;4,4′
−ジアミノジフェニルスルホン;2,2′−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン;3,5
−ジアミノ−t−ブチルベンゼン;2,2−ビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン;
【化16】 (式中、Zは1〜約50の整数であり); H2 N−(CH2 )y−NH2 (式中、yは1〜10の
整数である)からなる群より選ばれる請求項11記載の
方法。
【0057】13.前記反応を1平方センチメートル当
り約1kgより高い一酸化炭素圧力下で行う請求項1記載
の方法。
【0058】14.前記方法を約70〜約150℃の温
度で行う請求項1記載の方法。
【0059】15.溶剤並びに白金化合物、パラジウム
化合物及びニッケル化合物からなる群より選ばれる触媒
の存在下でポリ(イミド−アミド)を製造する方法であ
って、一酸化炭素、芳香族ジアミン、及び一般式:
【化17】 前記式中、X,R1 ,R2 ,R3 ,R4 及びnの各々は
独立して選ばれ、Xは−Br及び−Iからなる群より選
ばれる非オルトハライドであり、nは0〜4の整数であ
り、R1 はアリーレン又はヘテロアリーレンであり、R
2 は−O−、−S−、
【化18】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、jは0
〜300の整数であるからなる群より選ばれ、R3 はア
ルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘテロアリー
レンからなる群より選ばれる、を有するジ(トリフルオ
ロメタンスルホネート)反応体を反応させることからな
る方法。
【0060】16.更にトリフルオロメタンスルホン酸
を中和させることを含んでなる請求項15記載の方法。
【0061】17.前記触媒が、PdCl2 ,PdBr
2 ,PdI2 ,PdCl2 (Z1 3P)2 ,PdBr2
(Z1 3 P)2 ,PdI2 (Z1 3 P)2 ,Pd
(Z2 2,Pd(Z2 2 (Z1 3 P)2 ,PdCl
2 (Z3 CN)2 ,PhPdBr(Z1 3 P)2 ,Ph
PdI(Z1 3 P)2 ,PdCl2 (シス、シス−1,
5−シクロオクタジエン)2 、Pd(2,4−ペンタン
ジオネート)2 、PdCl2(1,1′−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)フェロセン)、PdCl2 (1,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)、PdCl
2 (1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン)、PdCl2 (1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン)、Pd(Z1 3 P)4
【化19】 Pd(1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)
2 、Pd(1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロ
パン)2 、及びPd(1,4−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ブタン)2 (ここで、Z1 はアルキル又はアリー
ルであり、Z2 はアセテートであり、Z3 はCH3 又は
フェニルである)からなる群より選ばれる請求項16記
載の方法。
【0062】18.溶剤並びに白金化合物、パラジウム
化合物、及びニッケル化合物からなる群より選ばれる触
媒の存在下でポリ(イミド−アミド)を製造する方法で
あって、一酸化炭素、芳香族ジアミン及び一般式:
【化20】 前記式中、各X,R1 ,R2 ,R3 ,R4 及びnは独立
して選ばれ、Xは−Br及び−Iからなる群より選ばれ
る非オルトハライドであり、nは0〜4の整数であり、
1 はアリーレン又はヘテロアリーレンであり、R2
−O−、−S−
【化21】 前記式中、各R5 は独立してアルキル及びアリールから
なる群より選ばれ、mは1〜12の整数であり、jは0
〜300の整数である、からなる群より選ばれ、R
3 は、アルキル、アリールアルキル、アリーレン、ヘテ
ロアリーレンからなる群より選ばれる、を有するジ(ト
リフルオロメタンスルホネート)反応体を反応させるこ
とを含んでなる方法。
【0063】19.さらにトリフルオロメタンスルホン
酸を中和することを含んでなる請求項18記載の方法。 20.前記触媒が、PdCl2 ,PdBr2 ,Pd
2 ,PdCl2 (Z1 3P)2 ,PdBr2 (Z1 3
P)2 ,PdI2 (Z1 3 P)2 ,Pd(Z2 2,P
d(Z2 2 (Z1 3 P)2 ,PdCl2 (Z3 CN)
2 ,PhPdBr(Z1 3 P)2 ,PhPdI(Z1 3
P)2 ,PdCl2 (シス、シス−1,5−シクロオク
タジエン)2 、Pd(2,4−ペンタンジオネー
ト)2 、PdCl2(1,1′−ビス(ジフェニルホス
フィノ)フェロセン)、PdCl2 (1,2−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)エタン)、PdCl2 (1,3−
ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン)、PdCl2
(1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン)、P
d(Z1 3 P)4
【化22】 Pd(1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)
2 、Pd(1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロ
パン)2 、及びPd(1,4−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ブタン)2 (ここで、Z1 はアルキル又はアリー
ルであり、Z2 はアセテートであり、Z3 はCH3 又は
フェニルである)、からなる群より選ばれる請求項19
記載の方法。
【0064】
【発明の効果】反応温度が100ないし120℃であ
り、二酸クロライドよりはるかに水分感受性が低い、ジ
(芳香族トリフルオロメタンスルホネート)イミドを用
いていることが、本発明方法の少くとも1つの実施態様
で得られる利点である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード ウェイン ブレビンス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14618, ロチェスター,バーノン プレイス 233

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一酸化炭素、第一ジアミン及び芳香族も
    しくはヘテロ芳香族ジ(トリフルオロメタンスルホネー
    ト)(前記芳香族反応体の1つがフタルイミド環系を含む
    核を有する)を、溶剤及び触媒の存在下で反応させるこ
    とからなるポリ(イミド−アミド)の製造方法であっ
    て、前記触媒が白金化合物、パラジウム化合物及びニッ
    ケル化合物からなる群より選ばれるものである製造方
    法。
JP5036827A 1992-02-25 1993-02-25 Co、第一ジアミン及びフタルイミド基含有ジ(トリフルオロメタンスルホネート)からの芳香族ポリ(イミド−アミド)の製造 Pending JPH061844A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/841,926 US5214123A (en) 1992-02-25 1992-02-25 Preparation of aromatic poly(imide-amide)s from CO, primary diamine and di(trifluoro methane sulfonate) containing phthalimide group
US841926 1992-02-25

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH061844A true JPH061844A (ja) 1994-01-11

Family

ID=25286073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5036827A Pending JPH061844A (ja) 1992-02-25 1993-02-25 Co、第一ジアミン及びフタルイミド基含有ジ(トリフルオロメタンスルホネート)からの芳香族ポリ(イミド−アミド)の製造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5214123A (ja)
EP (1) EP0557987A1 (ja)
JP (1) JPH061844A (ja)
CA (1) CA2087126A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8961187B2 (en) 2007-02-16 2015-02-24 Forschungszentrum Juelich Gmbh Phantom

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1035511C (zh) * 1993-07-10 1997-07-30 南京理工大学 主链中含磺酸盐链节的聚酰亚胺

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4165332A (en) * 1976-01-08 1979-08-21 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Preparation of aliphatic perchlorates and of trifluoromethane sulfonates
US4621149A (en) * 1981-12-25 1986-11-04 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Production of urethane compounds
DE3431591A1 (de) * 1984-08-28 1986-03-13 Diamalt AG, 8000 München Verfahren zur herstellung von aminoverbindungen aus hydroxylverbindungen
US4868271A (en) * 1985-10-22 1989-09-19 Raychem Corporation Novel aromatic polymers
FR2578248B1 (fr) * 1985-03-01 1988-11-18 Solvay Procede pour la synthese catalytique de composes organiques azotes, en particulier d'urees et de leurs polymeres
US4925916A (en) * 1985-07-30 1990-05-15 Amoco Corporation Amide and/or imide containing polymers and monomers for the preparation thereof
NL8800065A (nl) * 1987-06-23 1989-01-16 Lely Nv C Van Der Hooibouwmachine.
DE3738457A1 (de) * 1987-11-12 1989-05-24 Lentia Gmbh Neue loesliche und/oder schmelzbare polyimide und polyamidimide
US4894431A (en) * 1988-05-23 1990-01-16 Ciba-Geigy Corporation Accelerated curing systems for epoxy resins
JP2551975B2 (ja) * 1988-05-25 1996-11-06 三共株式会社 α−置換β−ヒドロキシカルボン酸エステルの製造法
US4933468A (en) * 1989-01-17 1990-06-12 Eastman Kodak Company Preparation of amide-imides
US4933467A (en) * 1989-01-17 1990-06-12 Eastman Kodak Company Preparation of imides
US4933466A (en) * 1989-01-17 1990-06-12 Eastman Kodak Company Preparation of imides
JPH02286743A (ja) * 1989-04-28 1990-11-26 Ube Ind Ltd フッ素樹脂含有ポリイミド組成物及びその調製法
US4933419A (en) * 1989-06-14 1990-06-12 Eastman Kodak Company Preparation of polyesters by a condensation reaction between aryl diodide and an alkyl or aryl diol

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8961187B2 (en) 2007-02-16 2015-02-24 Forschungszentrum Juelich Gmbh Phantom

Also Published As

Publication number Publication date
CA2087126A1 (en) 1993-08-26
EP0557987A1 (en) 1993-09-01
US5214123A (en) 1993-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hsiao et al. Synthesis and properties of novel triptycene‐based polyimides
US7396898B2 (en) Diamine, acid dianhydride, and reactive group containing polyimide composition prepared therefrom and process of preparing them
JPWO2005113646A1 (ja) 重水素化ポリイミド化合物及びその誘導体
US4933467A (en) Preparation of imides
JPH061844A (ja) Co、第一ジアミン及びフタルイミド基含有ジ(トリフルオロメタンスルホネート)からの芳香族ポリ(イミド−アミド)の製造
JPS63215727A (ja) ポリイミドの製造法
US5210175A (en) Preparation of aromatic polyamides from CO, aromatic, diamine and di(trifluoromethane sulfonate)
JPH05239208A (ja) ポリアミド・イミド類の製造方法
JPH061843A (ja) 芳香族ポリイミドの製造方法
US5266678A (en) Method for preparing polyamide-imides from (O, imide and polyamine
US5149755A (en) Preparation of poly(benz(ox, imid, thi)azole) polymers
JPH061833A (ja) 芳香族ポリエステルの製造方法
CA2280876A1 (en) Process for making polyimides from diamines and tetracarboxylic diacid diester
JPH05310938A (ja) ポリアミド・イミド類の製造方法
JPH05310940A (ja) ポリアミド・イミド類の製造方法
KR100583857B1 (ko) 폴리이미드화합물
JPH05310937A (ja) ポリアミド・イミド類の製造方法
Rusanov et al. Benzophenone-Type Unsymmetrical Substituted Aromatic Diamines and Organosoluble Polyimides Therefrom
JP2916614B2 (ja) カルバゾール系ポリアミド及びカルバゾール系ポリアミドの製造方法
US5200497A (en) Polyimide from bis(N-isoprenyl)s of aryl diamides
JPH03123761A (ja) 芳香族ジアミンおよびそれを用いたポリイミドの製造方法
JPH07252224A (ja) カルバゾール誘導体、カルバゾール系ポリアミド及びカルバゾール系ポリアミドの製造方法
JPS63225630A (ja) 芳香族ポリアミドイミドの製造方法
JPS5842621A (ja) カテコ−ルを主鎖にもつ新規重合体およびその製造方法