JPH06184424A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH06184424A
JPH06184424A JP33885392A JP33885392A JPH06184424A JP H06184424 A JPH06184424 A JP H06184424A JP 33885392 A JP33885392 A JP 33885392A JP 33885392 A JP33885392 A JP 33885392A JP H06184424 A JPH06184424 A JP H06184424A
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bis
glass
polycarbonate
carbon atoms
hydroxyphenyl
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JP33885392A
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Inventor
Masaya Okamoto
正哉 岡本
Mitsugi Nakae
貢 中江
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃強度などの機械的性質を損なわずに、
透明性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を開発する
こと。 【構成】 (A)一般式(I) 【化1】 (式中の各記号は明細書に定義した通りである。)で表
される繰返し単位I及び一般式(III) 【化2】 (式中の各記号は明細書に定義した通りである。)で表
される繰返し単位IIからなり、かつ繰返し単位Iの割合
及び粘度平均分子量が特定されたポリカーボネート重合
体及び(B)ガラスからなり、(A)ポリカーボネート
重合体の屈折率と(B)ガラスの屈折率との差(絶対
値)が、0.01以下であるポリカーボネート樹脂組成物
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリカーボネート樹脂組
成物に関し、さらに詳しくは、耐衝撃強度などの機械的
性質を損なわずに、透明性に優れ、光学部品,機械部
品,電気・電子部品,自動車部品などの成形に好適に用
いられるポリカーボネート樹脂組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリカ
ーボネート樹脂は機械的強度,電気的特性,透明性など
に優れ、エンジニアリングプラスチックとして、電気・
電子機器分野,自動車分野等様々な分野において幅広く
使用されている。このような特性を有するポリカーボネ
ート樹脂は、剛性及び寸法安定性を向上させるためにガ
ラス繊維を添加したガラス繊維強化ポリカーボネート樹
脂がよく知られている。しかしながら、ポリカーボネー
ト樹脂は、ガラス繊維を添加することにより、透明性が
大幅に低下し、不快な半透明又はもやもやした状態の外
観を呈する欠点を有する。これは、ポリカーボネート樹
脂とガラス繊維との屈折率(nD ) の違いに起因するも
のである。ポリカーボネート樹脂の屈折率は約1.585
であり、ガラス繊維強化樹脂に広く用いられている
“E”ガラスの屈折率は約1.545であり、かなりの差
異がある。この欠点を改良する方法としては、例えば、
特開昭49−47408号公報に開示されているよう
に、ガラスとして、ECRガラス(nD =1.579)を
用いることにより、かなりの改善がみられるが、未だ充
分ではない。また、特公昭62−1338号公報に開示
されているように、ガラスの主成分であるSiO2 に屈
折率を向上させる効果のあるZrO2 やTiO2 を添加
した特殊なガラス繊維を用い、ポリカーボネート樹脂と
ブレンドしている。しかしながら、TiO2 を多量に配
合することによって、ガラスが茶色に着色するという問
題がある。また、ガラスに、ZrO2 やTiO2 を添加
することにより高価になる難点がある。
【0003】そこで、本発明者らは、従来法の欠点を解
消して、透明性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を
開発すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ポリカーボネ
ートのコモノマーとして、特定の脂肪族鎖を導入したビ
スフェノールを用いることによって、任意の量の該脂肪
族鎖を導入したポリカーボネート構造を骨格部に有する
変性ポリカーボネート及びガラス、あるいはこれらにポ
リカーボネート樹脂を配合してなる樹脂組成物によっ
て、目的とする性状を備えたポリカーボネート樹脂組成
物が得られることを見出した。本発明はかかる知見に基
いて完成したものである。すなわち、本発明は、(A)
一般式(I)
【0004】
【化4】
【0005】〔式中、R1 およびR2 はそれぞれハロゲ
ン原子,炭素数1〜8のアルキル基または炭素数6〜1
5のアリール基を示す。mおよびnはそれぞれ0〜4の
整数であり、それぞれ同じであっても異なる数値であっ
てもよい。Aは、一般式(II)
【0006】
【化5】
【0007】(式中、jは0〜6の整数であり、kは7
〜20の整数である。)で表されるアルキリデン基を示
す。〕で表される繰返し単位I及び一般式(III)
【0008】
【化6】
【0009】〔式中、R3 およびR4 はそれぞれハロゲ
ン原子,炭素数1〜8のアルキル基または炭素数6〜1
5のアリール基を示す。pおよびqはそれぞれ0〜4の
整数であり、それぞれ同じであっても異なる数値であっ
てもよい。Bは、炭素数1〜15のアルキリデン基,炭
素数1〜15のアルキレン基,炭素数6〜15のアリー
レン基,炭素数7〜15のアリールアルキレン基,−O
−,−S−,−SO2 −,−CO−または単結合を示
す。〕で表される繰返し単位IIからなり、かつ繰返し単
位Iの割合が繰返し単位I及び繰返し単位IIの合計に対
して0.5〜80モル%であって、その粘度平均分子量が
10,000〜50,000であるポリカーボネート重合体
40〜95重量%及び(B)ガラス60〜5重量%から
なり、(A)ポリカーボネート重合体の屈折率と(B)
ガラスの屈折率との差(絶対値)が、0.01以下である
ことを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物を提供す
るものである。
【0010】本発明のポリカーボネート樹脂組成物を構
成する(A)成分のポリカーボネート重合体は、前記一
般式(I)で表される繰返し単位I及び前記一般式(II
I)で表される繰返し単位IIを主鎖とするポリカーボネ
ート重合体である。このポリカーボネート重合体は、前
記一般式(I)で表される繰返し単位Iの割合が、繰返
し単位Iと繰返し単位IIとの合計に対して、0.5〜80
モル%、好ましくは1〜50モル%である。この割合が
0.5モル%未満では、流動性の向上が見られない。ま
た、80モル%を超えると、機械的強度が低下して好ま
しくない。そして、その粘度平均分子量が10,000〜
50,000、好ましくは15,000〜40,000であ
る。この粘度平均分子量が10,000未満では、機械的
強度が低下し好ましくない。また、50,000を超える
と、流動性が低下し、成形性が悪くなる。
【0011】このような特性を有するポリカーボネート
重合体は、原料のビスフェノールとして、繰返し単位I
に対しては、一般式(IV)
【0012】
【化7】
【0013】(式中、R1 ,R2 ,m,nおよびAは前
記と同じである。)で表されるビスフェノール(i)及
び繰返し単位IIに対しては、一般式(V)
【0014】
【化8】
【0015】(式中、R3 ,R4 ,p,qおよびBは前
記と同じである。)で表されるビスフェノール (ii)が
用いられる。前記の一般式(IV)で表されるビスフェノー
ル(i)としては、対応するフェノール類と一般式(VI)
【0016】
【化9】
【0017】(式中、jおよびkは前記と同じであ
る。)で表されるケトン類とを縮合させることにより製
造することができる。該フェノール類としては、例え
ば、フェノール;クレゾール;2,6−ジメチルフェノ
ール;2,6−ジクロロフェノール;2,6−ジブロモ
フェノール;o−フェニルフェノール;2,6−ジフェ
ニルフェノールなどが挙げられ、これらは単独で用いて
もよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0018】また、前記一般式(VI)で表されるケトン類
としては、例えば、2−ドデカノン,2−トリデカノ
ン,2−テトラデカノン,3−テトラデカノン,2−ペ
ンタデカノン,2−ヘキサデカノン,3−ヘキサデカノ
ン,2−ヘプタデカノン,2−オクタデカノン,3−オ
クタデカノン,2−ウンデカノン,3−ウンデカノンな
どが挙げられる。これらのケトン類は対応するオレフィ
ンを酸化することにより容易に得られる。
【0019】前記のフェノール類とケトン類との縮合反
応には、触媒として、塩化水素ガス,濃塩酸,硫酸など
が用いられるが、これらの中で塩化水素ガスが特に好ま
しい。この際、助触媒として、メルカプト酢酸,3−メ
ルカプトプロピオン酸,ドデシルチオール,塩化カルシ
ウム,ホウ酸,硫化水素などを用いるのが有利である。
これらの助触媒の中ではメルカプト酢酸,3−メルカプ
トプロピオン酸,ドデシルチオールが好適である。そし
て、該フェノール類とケトン類の使用割合については、
フェノール類/ケトン類モル比が通常2/1〜10/
1、好ましくは3/1〜6/1になるように両成分が用
いられる。また、反応温度は通常10〜100℃、好ま
しくは20〜60℃の範囲で選ばれ、反応時間は通常0.
5〜200時間、好ましくは1〜100時間程度であ
る。反応終了液から、目的のビスフェノール(i)を精
製回収する方法については、特に制限はないが、例え
ば、次に示す操作を施すことにより、精製ビスフェノー
ル(i)を回収することができる。すなわち、反応終了
液を50〜90℃の温水で1〜10回程度、好ましくは
60〜90℃の温水で2〜5回程度洗浄したのち、冷却
して固形物を析出させ、次いで、温ヘキサンで洗浄後、
10〜25mmHg,210℃以下、好ましくは15〜
20mmHg,200℃以下の条件で減圧蒸留して、未
反応フェノール類を留去させることにより、目的のビス
フェノール(i)が得られる。また、必要ならば適当な
溶剤を用いて再結晶してさらに精製してもよい。
【0020】このようにして得られるビスフェノール
(i)としては、具体的には、例えば、2,2−ビス
(4−ヒドロキシルフェニル)デカン;2,2−ビス
(4−ヒドロキシルフェニル)ドデカン;2,2−ビス
(4−ヒドロキシルフェニル)テトラデカン;2,2−
ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ヘキサデカン;2,
2−ビス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン;
2,2−ビス(4−ヒドロキシルフェニル)エイコサ
ン;2,2−ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ドコサ
ン;3,3−ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ドデカ
ン;3,3−ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ヘキサ
デカン;3,3−ビス(4−ヒドロキシルフェニル)オ
クタデカン等及びこれらの芳香族ハロゲン置換化合物が
挙げられる。これらのビスフェノールは、それぞれ単独
で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0021】一方、前記一般式(V)で表されるビスフ
ェノール(ii)としては、特に、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン〔通称:ビスフェノールA〕
が好適である。ビスフェノールA以外のビスフェノール
としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメタン;
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−(4−イソプロピル
フェニル)メタン;ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)メタン;ビス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン;1−ナフチル−1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−フェニル−
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;2−メチ
ル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン;2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン;1−エチル−1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3,5
−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,
2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン;2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3
−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;1,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ペンタン;4−メチル−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン;1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;1,
1−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサン;4,4−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘプタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ノナン;1,10−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)デカン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロデカンなどのジヒドロキシアリールアルカン類、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビ
ス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルホンな
どのジヒドロキシアリールスルホン類、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エーテル;ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)エーテルなどのジヒドロキシ
アリールエーテル類、4,4’−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン;3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’
−ジヒドロキシベンゾフェノンなどのジヒドロキシアリ
ールケトン類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフ
ィド;ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィドなどのジヒドロキシアリールスルフ
ィド類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド
などのジヒドロキシアリールスルホキシド類、4,4’
−ジヒロキシジフェニルなどのジヒドロキシジフェニル
類などが挙げられる。また、該一般式(V)で表される
ビスフェノール(ii)以外に、ヒドロキノン,レゾルシノ
ール,メチルヒドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン
類、1,5−ジヒドロキシナフタレン;2,6−ジヒド
ロキシナフタレンなどのジヒドロキシナフタレン類など
も用いることができる。これらのビスフェノールは、そ
れぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0022】本発明において、ポリカーボネート重合体
は、通常のポリカーボネートの製造において慣用されて
いる方法、例えば、ホスゲンまたはホスゲン誘導体を使
用する界面重縮合法およびエステル交換法(溶融法)な
どを用いて製造することができるが、これらの中では、
界面重縮合法が好ましい。ホスゲンまたはホスゲン誘導
体を用いる界面重縮合法としては、例えば、予めビスフ
ェノール(i)のポリカーボネートオリゴマーまたはビ
スフェノール(ii)のポリカーボネートオリゴマーをビス
フェノールとホスゲンまたはホスゲン誘導体とから合成
しておき、これらのオリゴマーの不活性有機溶剤溶液
と、ビスフェノール(i)と(ii)とを所定の割合で含有
するアルカリ水溶液とを反応させる方法、およびビスフ
ェノール(i)と(ii)とを所定の割合で含有するアルカ
リ水溶液と不活性有機溶剤との混合液にホスゲンまたは
ホスゲン誘導体を加えて反応させる方法などが挙げられ
るが、これらの中では、前者のオリゴマー法が好適であ
る。前記ホスゲンまたはホスゲン誘導体としては、ホス
ゲンをはじめトリホスゲン,ブロモホスゲン,ビス
(2,4,6−トリクロロフェニル)カーボネート,ビ
ス(2,4−ジクロロフェニル)カーボネート,ビス
(2−シアノフェニル)カーボネート,クロロギ酸トリ
クロロメチルなどが挙げられる。
【0023】次に、オリゴマー法により(A)成分のポ
リカーボネート重合体を製造する方法について説明す
る。先ず、アルカリ金属水酸化物の水溶液に該ビスフェ
ノール(i)または(ii)を溶解させ、ビスフェノールの
アルカリ水溶液を調整する。次いで、このアルカリ水溶
液と不活性有機溶剤との混合液にホスゲンまたはホスゲ
ン誘導体を導入して、ビスフェノール(i)または(ii)
のポリカーボネートオリゴマーを合成する。この際、該
アルカリ水溶液のアルカリ濃度は1〜15重量%の範囲
が好ましく、また有機相と水相との容積比は5:1〜
1:7、好ましくは2:1〜1:4の範囲にあるのが望
ましい。反応温度は水浴冷却し、通常0〜50℃、好ま
しくは5〜40℃の範囲で選ばれ、反応時間は15分な
いし4時間、好ましくは30分ないし2時間程度であ
る。このようにして得られたポリカーボネートオリゴマ
ーの重合度は、通常20以下、好ましくは2〜10程度
である。
【0024】次いで、このようにして得られたポリカー
ボネートオリゴマーを含む有機相に、所望により不活性
有機溶剤を加え、これとビスフェノール(i)と(ii)と
を所定の割合で含むアルカリ水溶液とを接触させて、通
常0〜50℃、好ましくは5〜40℃の範囲の温度にお
いて、10分ないし6時間程度界面重縮合させる。この
際、該アルカリ水溶液のアルカリ濃度は1〜15重量%
が好ましく、また有機相と水相との容積比は7:1〜
1:2、好ましくは4:1〜1:1の範囲にあるのが望
ましい。そして、ビスフェノールと該オリゴマーとの割
合は、ビスフェノール/オリゴマーのクロロホーメート
基モル比が、通常0.4〜0.55、好ましくは0.45〜0.
5になるように選ばれる。また、アルカリ金属水酸化物
とオリゴマーとの割合は、アルカリ金属水酸化物/オリ
ゴマーのクロロホーメート基モル比が、通常1.0〜2.
0、好ましくは1.2〜1.7になるように選ばれる。さら
に、この反応において、所望に応じ末端停止剤や触媒を
用いることができる。末端停止剤の使用量は、末端停止
剤/オリゴマーのクロロホーメート基モル比が、通常0.
02〜0.20、好ましくは0.04〜0.17になるように
選ばれる。一方、触媒の使用量は、触媒/オリゴマーの
クロロホーメート基モル比が、通常1.0×10-3〜10.
0×10-3、好ましくは1.0×10-3〜5.0×10-3
なるように選ばれる。
【0025】前記のポリカーボネート重合体の製造にお
いて用いられるアルカリ金属の水酸化物としては、例え
ば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化リチウ
ム,水酸化セシウムなどが挙げられる。これらの中で
は、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムが好適である。
また、不活性有機溶剤としては、各種のものがある。例
えば、ジクロロメタン(塩化メチレン);クロロホル
ム;1,1−ジクロロエタン;1,2−ジクロロエタ
ン;1,1,1−トリクロロエタン;1,1,2−トリ
クロロエタン;1,1,1,2−テトラクロロエタン;
1,1,2,2−テトラクロロエタン;ペンタクロロエ
タン,クロロベンゼンなどの塩素化炭化水素や、アセト
フェノンなどが挙げられる。これらの有機溶剤はそれぞ
れ単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用い
てもよい。これらの中では、特に塩化メチレンが好適で
ある。
【0026】そして、末端停止剤としては、各種のもの
を用いることができる。具体的には一価フェノールとし
て、例えば、フェノール,p−クレゾール,p−t−ブ
チルフェノール,p−t−オクチルフェノール,p−ク
ミルフェノール,p−ブロモフェノール,トリブロモフ
ェノール,ノニルフェノールなどが挙げられる。触媒
も、各種のものを用いることができる。具体的には、四
級アンモニウム塩,四級ホスホニウム塩あるいは三級ア
ミンなどで、例えば、四級アンモニウム塩としては、ト
リメチルベンジルアンモニウムクロライド,トリエチル
ベンジルアンモニウムクロライド,トリブチルベンジル
アンモニウムクロライド,トリオクチルメチルアンモニ
ウムクロライド,テトラブチルアンモニウムクロライ
ド,テトラブチルアンモニウムブロマイドなどが挙げら
れる。また、四級ホスホニウム塩としては、例えば、テ
トラブチルホスホニウムクロライド,テトラブチルホス
ホニウムブロマイドなどが、そして、三級アミンとして
は、例えば、トリエチルアミン,トリブチルアミン,
N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン,ピリジン,ジ
メチルアニリンなどが挙げられる。このようにして生成
したポリマーは、通常の方法に従って回収操作を行うこ
とにより、(A)成分のポリカーボネート重合体を得る
ことができる。
【0027】一方、本発明のポリカーボネート樹脂組成
物を構成する(B)成分のガラスとしては、様々な種類
あるいは形態のものを充当することができる。例えば、
ガラス繊維,ガラスビーズ,ガラスフレーク,ガラスパ
ウダー等を用いることができる。これらは、それぞれ単
独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。これらの中で、樹脂強化用に広く用いられているガ
ラス繊維は、含アルカリガラス,低アルカリガラス,無
アルカリガラスのいずれであってもよい。また、その繊
維長は0.1〜8mm、好ましくは0.3〜6mmであっ
て、繊維径は0.1〜30μm、好ましくは0.5〜25μ
mである。そして、このガラス繊維の形態は、特に制限
はなく、例えば、ロービング,ミルドファイバー,チョ
ップドストランド等各種のものが挙げられる。これらの
ガラス繊維は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。これらのガラス材には、樹脂との親
和性を高めるために、アミノシラン系,エポキシシラン
系,ビニルシラン系,メタクリルシラン系等のシラン系
カップリング剤、クロム錯化合物あるいはホウ素化合物
等で表面処理されたものであってもよい。このようなガ
ラス材としては、屈折率が1.560〜1.585となるガ
ラスが好ましく、市販のものとしては、例えば、旭ファ
イバーグラス(株)製のECRガラス(ガラスファイバ
ー,nD =1.579)がある。
【0028】本発明の樹脂組成物は、前記の成分(A)
及び成分(B)からなるものであり、それらの各成分の
配合割合は、(A)成分であるポリカーボネート重合体
40〜95重量%、好ましくは50〜90重量%及び
(B)成分であるガラス60〜5重量%、好ましくは5
0〜10重量%である。ここで、(B)成分のガラスの
配合量が5重量%未満では、剛性の向上が不十分であ
り、寸法安定性が低下する。また、60重量%を超える
と、樹脂の混練が困難ないし不可能となり好ましくな
い。なお、本発明の樹脂組成物において、(A)成分の
ポリカーボネート重合体は、単独で用いてもよく、二種
以上を組み合わせて用いてもよい。また、(A)成分の
ポリカーボネート重合体は、nD を1.585から1.56
0程度まで変えることができる。そして、本発明の樹脂
組成物においては、屈折率の差を0.01以下に調整する
ために、(A)成分のポリカーボネート重合体には、市
販のポリカーボネートを0〜85重量%の範囲で混合す
ることもできる。本発明においては、(A)成分のポリ
カーボネート重合体を用いることによんて、(A)成分
のポリカーボネート重合体の屈折率とガラスの屈折率と
の差(絶対値)を0.01以下、好ましくは0.005以下
にすることができ、透明性に優れたポリカーボネート樹
脂組成物を得ることができる。この屈折率の差が0.01
を超えると、透明性が低下し目的を達成することができ
ない。
【0029】そして、本発明の樹脂組成物には、必要に
応じて、本発明の目的を阻害しない範囲で、(C)成分
として、各種の添加剤を配合することができる。例え
ば、各種の添加剤としては、ヒンダードフェノール系,
亜リン酸エステル系,リン酸エステル系,アミン系等の
酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系
等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系などの光安定
剤、脂肪族カルボン酸エステル系やパラフィン系等の外
部滑剤、常用の難燃剤、難燃助剤、離型剤、帯電防止
剤、着色剤等が挙げられる。
【0030】本発明の樹脂組成物は、前記の成分(A)
及び成分(B)と、必要に応じて成分(C)を配合し、
混練することにより所望の樹脂組成物を得ることができ
る。該配合及び混練には、通常用いられている方法、例
えば、リボンブレンダー,ヘンシェルミキサー,バンバ
リーミキサー,ドラムタンブラー,単軸スクリュー押出
機,2軸スクリュー押出機,コニーダー,多軸スクリュ
ー押出機等を用いて行うことができる。なお、混練に際
しての加熱温度は、通常250〜300℃の範囲で選ば
れる。かくして得られたポリカーボネート樹脂組成物
は、既知の種々の成形方法、例えば、射出成形,中空成
形,押出成形,圧縮成形,カレンダー成形,回転成形等
を適用することができ、電気・電子機器分野,自動車分
野等様々な分野の成形品を製造するのに供することがで
きる。
【0031】
【実施例】更に、本発明を実施例および比較例により、
詳しく説明する。本発明において、ケトンは、α−オレ
フィンとして、リニアレン〔出光石油化学(株)製〕を
用いWacker法で酸化し、合成した。なお、Wacker法につ
いては、Synthesis p369,1984(Jiro Tsuji
著)を参照した。 製造例1 〔2−ドデカノンの合成〕1リットルのフラスコに、Pd
Cl2 53g,CuCl29.7g,水30cc及びN,N'−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)210ccを入れ、酸素気流
下、室温で攪拌した。1時間後、室温で激しく攪拌しな
がら1−ドデセン(リニアレン12)50.5gの水10
cc−DMF70cc溶液を滴下した。滴下後2時間で
攪拌を止め、24時間放置した。反応生成物を3N−H
Cl 1リットルに注ぎ、エーテル抽出した。抽出液を飽
和炭酸ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、無水の硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧蒸留して2−ドデカノ
ンを得た。原料のα−オレフィンを変えて、同様にケト
ンを合成した。第1表にα−オレフィンと生成したケト
ンを示す。
【0032】
【表1】
【0033】製造例2−1 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ドデカンの合
成〕2−ドデカノン200g(1.09モル),ドデシル
チオール6.07g(0.03モル),フェノール410g
(4.36モル)を2リットルの3つ口フラスコに入れ、
攪拌しながらHCl ガスを80ミリリットル/時間の割
合で2時間吹き込んだ。さらに、5時間,25℃で攪拌
した。サンプルを一部取り、2−ドデカノンがほぼ完全
に消費されたことをガスクロマトグラフで確認したの
ち、水500ミリリットルを加え、80℃で30分、加
温攪拌した。水を除いたあと,さらに水500ミリリッ
トルを加え、同様の操作を4回繰り返した。冷却しなが
ら攪拌を続けると析出物が得られた。次いで、析出物を
温ヘキサンで洗浄し、冷却したのち、10〜20mmH
gで180℃まで加熱し、フェノールを留去した。残渣
を取り出し、目的の2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニ
ル)ドデカンを得た。
【0034】製造例2−2 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)テトラデカン
の合成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わ
りに、2−テトラデカノンを用いた以外は、製造例2−
1と同様に実施した。
【0035】製造例2−3 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ヘキサデカン
の合成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わ
りに、2−ヘキサデカノンを用いた以外は、製造例2−
1と同様に実施した。
【0036】製造例2−4 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン
の合成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わ
りに、2−オクタデカノンを用いた以外は、製造例2−
1と同様に実施した。
【0037】製造例2−5 〔3,3-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン
の合成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わ
りに、3−オクタデカノン〔Lancaster 製〕を用いた以
外は、製造例2−1と同様に実施した。
【0038】製造例2−6 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ノナンの合
成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わり
に、2−ノナノン〔東京化成工業(株)製〕を用いた以
外は、製造例2−1と同様に実施した。
【0039】製造例3 〔ポリカーボネートオリゴマーの製造〕400リットル
の5重量%水酸化ナトリウム水溶液に60kgのビスフ
ェノールAを溶解し、ビスフェノールAの水酸化ナトリ
ウム水溶液を調製した。次いで、室温に保持したこのビ
スフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液を138リッ
トル/時間の流量で、また、塩化メチレンを69リット
ル/時間の流量で、内径10mm,管長10mの管型反
応器にオリフィス板を通して導入し、これにホスゲンを
並流して10.7kg/時間の流量で吹き込み、3時間連
続的に反応させた。ここで用いた管型反応器は二重管と
なっており、ジャケット部分に冷却水を通して反応液の
排出温度を25℃に保った。また、排出液のpHは10
〜11を示すように調整した。このようにして得られた
反応液を静置することによって、水相を分離除去し、塩
化メチレン相(220リットル)を採取して、さらに、
これに塩化メチレン170リットルを加え、十分に攪拌
したものをポリカーボネートオリゴマー(濃度317g
/リットル)とした。ここで得られたポリカーボネート
オリゴマーの重合度は2〜4であり、クロロホーメイト
基の濃度は0.7Nであった。
【0040】製造例4−1 〔変性ポリカーボネート(変性PC)Aの製造〕内容積
50リットルの攪拌機付き容器に、ボリカーボネートオ
リゴマー10リットル(ビスフェノールA単位11.6モ
ル)に、コモノマーとして2,2-ビス(4-ヒドロキシルフ
ェニル)ドデカン425g(1.2モル)を溶解させた。
そこへ水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:72g,
水:1リットル)とトリエチルアミン2.5ccを加え、
60分間300rpmで反応させた。その後、上記反応
系にビスフェノールA616gを水酸化ナトリウム水溶
液(NaOH:360g,水:5リットル)に溶解させ
たもの及びp−tert−ブチルフェノール73gを混合
し、塩化メチレン8リットルを加え、60分間450r
pmで反応させた。反応後、塩化メチレン5リットル及
び水5リットルを加え、有機相と水相を分離し、有機相
をアルカリ(0.01N−NaOH),酸(0.1N−HC
l ),水の順に洗浄分離した。塩化メチレンを除きフレ
ーク状のポリマーを得た。
【0041】製造例4−2 〔変性ポリカーボネート(変性PC)Bの製造〕製造例
4−1において、コモノマーとして2,2-ビス(4-ヒドロ
キシルフェニル)ドデカン425gの代わりに、2,2-ビ
ス(4-ヒドロキシルフェニル)テトラデカン458gを
用いた以外は、製造例4−1と同様に実施した。
【0042】製造例4−3 〔変性ポリカーボネート(変性PC)Cの製造〕製造例
4−1において、コモノマーとして2,2-ビス(4-ヒドロ
キシルフェニル)ドデカン425gの代わりに、2,2-ビ
ス(4-ヒドロキシルフェニル)ヘキサデカン492gを
用いた以外は、製造例4−1と同様に実施した。
【0043】製造例4−4 〔変性ポリカーボネート(変性PC)Dの製造〕製造例
4−1において、コモノマーとして2,2-ビス(4-ヒドロ
キシルフェニル)ドデカン425gの代わりに、2,2-ビ
ス(4-ヒドロキシルフェニル)オクタデカン526gを
用いた以外は、製造例4−1と同様に実施した。
【0044】製造例4−5 〔変性ポリカーボネート(変性PC)Eの製造〕製造例
4−1において、コモノマーとして2,2-ビス(4-ヒドロ
キシルフェニル)ドデカン425gの代わりに、3,3-ビ
ス(4-ヒドロキシルフェニル)オクタデカン526gを
用いた以外は、製造例4−1と同様に実施した。
【0045】製造例4−6 〔変性ポリカーボネート(変性PC)Fの製造〕製造例
4−1において、コモノマーとして2,2-ビス(4-ヒドロ
キシルフェニル)ドデカン425gの代わりに、2,2-ビ
ス(4-ヒドロキシルフェニル)ノナン374gを用いた
以外は、製造例4−1と同様に実施した。
【0046】製造例4−7 〔ポリカーボネートG〕ポリカーボネートGとして、タ
フロンA2200〔出光石油化学(株)製〕を用いた。
【0047】製造例4−1〜7で得られたポリカーボネ
ートA〜Gのコモノマー含有率及び粘度平均分子量(M
v)を第2表に示す。また、290℃でプレス成形(厚
さ1mm)し、アッベの屈折計を用いて屈折率(nD )
を測定した。測定結果を第2表に示す。
【0048】
【表2】
【0049】なお、コモノマー含有率及び粘度平均分子
量の測定は、次に従った。 1)コモノマー含有率(モル%)1 H−NMRで7.0〜7.3ppm に見られるビスフェノー
ルA残基の芳香族Hと1.33ppm に見られるp−tert−
ブチルフェノール残基のtert−ブチル基のH及び0.82
ppm に見られるコモノマー残基の長鎖アルキルのメチル
基のHの強度比から求めた。 2)粘度平均分子量(Mv) ウベローデ型粘度管にて、20℃における塩化メチレン
溶液の粘度を測定し、これより極限粘度〔η〕を求めた
後、次式にて算出した。 〔η〕=1.23×10-5Mv0.83 そして、ポリカーボネートDとタフロンA2200〔ポ
リカーボネート,出光石油化学(株)製〕を押出機を用
い、300で2:1の割合でブレンドした。このブレン
ド品のnD は1.579であった。
【0050】実施例1〜8及び比較例1〜5 製造例4−1〜7で得られたポリカーボネートA〜G
と、一部の実施例においてはタフロンA2200〔ポリ
カーボネート(PC),出光石油化学(株)製〕を用
い、ガラスのそれぞれを第3表に示す割合で配合しポリ
カーボネート樹脂組成物を調製し、30mmベント付き
押出機により300℃でペレットを作成した。なお、ガ
ラスは押出機の原料樹脂のホッパー供給位置よりも下流
側から供給した。得られたペレットは、300℃でプレ
ス成形し、成形品を得た。得られた成形品については、
ヘーズを測定した。測定結果を第3表に示す。なお、ヘ
ーズの測定は、厚さ3mmの試験片をJIS K−71
05に準拠して測定した。また、用いたガラスは、次の
2種類である。 ガラスA:ECRガラス〔ガラスファイバー,nD =1.
579,旭ファイバーグラス(株)製〕 ガラスB:MA−409C〔ガラスファイバー,nD
1.545,旭ファイバーグラス(株)製〕
【0051】
【表3】
【0052】
【発明の効果】以上、本発明によれば、耐衝撃強度など
の機械的性質を損なわずに、透明性に優れたポリカーボ
ネート樹脂組成物を得ることができる。したがって、本
発明のポリカーボネート樹脂組成物は、光学部品,機械
部品,電機・電子部品,自動車部品などの成形に好適に
用いることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 およびR2 はそれぞれハロゲン原子,炭素
    数1〜8のアルキル基または炭素数6〜15のアリール
    基を示す。mおよびnはそれぞれ0〜4の整数であり、
    それぞれ同じであっても異なる数値であってもよい。A
    は、一般式(II) 【化2】 (式中、jは0〜6の整数であり、kは7〜20の整数
    である。)で表されるアルキリデン基を示す。〕で表さ
    れる繰返し単位I及び一般式(III) 【化3】 〔式中、R3 およびR4 はそれぞれハロゲン原子,炭素
    数1〜8のアルキル基または炭素数6〜15のアリール
    基を示す。pおよびqはそれぞれ0〜4の整数であり、
    それぞれ同じであっても異なる数値であってもよい。B
    は、炭素数1〜15のアルキリデン基,炭素数1〜15
    のアルキレン基,炭素数6〜15のアリーレン基,炭素
    数7〜15のアリールアルキレン基,−O−,−S−,
    −SO2 −,−CO−または単結合を示す。〕で表され
    る繰返し単位IIからなり、かつ繰返し単位Iの割合が繰
    返し単位I及び繰返し単位IIの合計に対して0.5〜80
    モル%であって、その粘度平均分子量が10,000〜5
    0,000であるポリカーボネート重合体40〜95重量
    %及び(B)ガラス60〜5重量%からなり、(A)ポ
    リカーボネート重合体の屈折率と(B)ガラスの屈折率
    との差(絶対値)が、0.01以下であることを特徴とす
    るポリカーボネート樹脂組成物。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006022235A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Asahi Fiber Glass Co Ltd ポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いた成形品
JP2006022236A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Asahi Fiber Glass Co Ltd ポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いた成形品
US7202323B2 (en) 2003-05-15 2007-04-10 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Polycarbonate resin
JP2019001894A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 三菱ケミカル株式会社 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JP2019001895A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 三菱ケミカル株式会社 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JP2019001889A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 三菱ケミカル株式会社 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物

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