JPH07258402A - ポリカーボネート系樹脂、その製造方法及び樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート系樹脂、その製造方法及び樹脂組成物

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JPH07258402A
JPH07258402A JP5406294A JP5406294A JPH07258402A JP H07258402 A JPH07258402 A JP H07258402A JP 5406294 A JP5406294 A JP 5406294A JP 5406294 A JP5406294 A JP 5406294A JP H07258402 A JPH07258402 A JP H07258402A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 離型性,流動性及び剛性に優れたポリカーボ
ネート系樹脂、その製造方法及び樹脂組成物を開発する
こと。 【構成】 一般式(I) 【化1】 で表されるポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン
共重合体を含むポリカーボネート系樹脂、及び二価フェ
ノール及び一価フェノールの存在下で、ポリカーボネー
トオリゴマーと一般式(III) 【化2】 〔式中の各記号は、明細書に定義した通りである。〕で
表される反応性ポリオルガノシロキサンとを反応させる
該ポリカーボネート系樹脂の製造方法、更に(A)ポリ
カーボネート系樹脂,(B)ポリカーボネート樹脂及び
(C)無機充填剤を特定の割合で配合してなるポリカー
ボネート系樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリカーボネート系樹
脂、その製造方法及び樹脂組成物に関する。さらに詳し
くは、離型性,流動性及び剛性に優れたポリカーボネー
ト系樹脂、その製造方法及び樹脂組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリカ
ーボネート樹脂(以下、PCと略すことがある。)は、
機械的強度,電気的特性,透明性などに優れ、エンジニ
アリングプラスチックとして、電気・電子機器分野,自
動車分野等様々な分野において幅広く利用されている。
このような特性を有するポリカーボネート樹脂は、剛性
及び寸法安定性を向上させるために、無機充填剤として
ガラス繊維を添加したガラス繊維強化ポリカーボネート
樹脂が知られている。しかしながら、ポリカーボネート
樹脂は、ガラス繊維を添加することによって、成形時の
離型性が大幅に低下する問題がある。従来、このガラス
繊維をポリカーボネート樹脂に添加することによって低
下する成形時の離型性を向上させる方法として、ポリオ
ルガノシロキサン(シリコーンオイル)を少量添加する
技術が開発されている。しかし、この方法では、離型性
の向上は認められるが、未だ十分満足すべきものではな
い。また、シリコーンオイルを多量に添加することによ
って、樹脂組成物の混練が困難となる問題がある。ま
た、例えば、特開平2−173061号公報には、ポリ
オルガノシロキサンとポリカーボネート樹脂との共重合
体とガラス繊維をブレンドする技術が開示されており、
離型性の向上がみられるが、さらに離型性を向上させた
技術の開発が強く要望されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、上
記の状況に鑑み、従来法の欠点を解消し、離型性,耐衝
撃性,流動性及び剛性に優れたポリカーボネート系樹
脂、該樹脂の効率のよい製造方法及び樹脂組成物を開発
すべく、鋭意研究を重ねた。その結果、ポリカーボネー
ト(A)ブロックと片末端が独特に封止されたポリオル
ガノシロキサン(B)ブロックとを共重合して得られる
ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体で
あるAB型のブロックポリマーを含有したポリカーボネ
ート系樹脂が、目的とする離型性に優れたものであるこ
とを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成した
ものである。
【0004】すなわち、本発明は、一般式(I)
【0005】
【化4】
【0006】〔式中、R1 及びR2 は、それぞれハロゲ
ン原子,炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜20
のアリール基を示し、それぞれ同じであっても異なるも
のであってもよく、p及びqは、それぞれ0〜4の整数
であり、mは1〜150の整数である。Zは、単結合,
炭素数1〜20のアルキレン基又はアルキリデン基,炭
素数5〜20のシクロアルキレン基又はシクロアルキリ
デン基,−O−,−S−,−SO2 −,−CO−結合も
しくは一般式(II)あるいは(II')
【0007】
【化5】
【0008】で表される結合を示す。R3 はハロゲン原
子,炭素数1〜20のアルキル基,炭素数6〜20のア
リール基又は炭素数7〜20のアリールアルキル基を示
し、rは0〜5の整数である。また、R4 〜R7 は、そ
れぞれ炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜20の
アリール基を示し、それぞれ同じであっても異なるもの
であってもよく、nは1〜500の整数である。R8
びR9 は、それぞれ脂肪族及び/又は芳香族を含む二価
の有機残基を示し、A及びDは、それぞれ単結合又は−
O−結合を示す。R10は炭素数1〜8のアルキル基,炭
素数6〜20のアリール基,炭素数6〜20のハロゲン
置換アリール基又は炭素数7〜20のアリールアルキル
基を示す。〕で表されるポリカーボネート−ポリオルガ
ノシロキサン共重合体を含有してなるポリカーボネート
系樹脂であって、該ポリカーボネート系樹脂の粘度平均
分子量が、10,000〜50,000であり、かつ該ポリ
カーボネート系樹脂中のポリオルガノシロキサン含有率
が0.1〜20重量%であることを特徴とするポリカーボ
ネート系樹脂を提供するものである。また、本発明は、
二価フェノール及び一価フェノールの存在下で、ポリカ
ーボネートオリゴマーと、一般式(III)
【0009】
【化6】
【0010】〔式中、R4 〜R7 は、それぞれ炭素数1
〜8のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基を示
し、それぞれ同じであっても異なるものであってもよ
く、nは1〜500の整数である。R8 及びR9 は、そ
れぞれ脂肪族及び/又は芳香族を含む二価の有機残基を
示し、A及びDは、それぞれ単結合又は−O−結合を示
す。R10は炭素数1〜8のアルキル基,炭素数6〜20
のアリール基,炭素数6〜20のハロゲン置換アリール
基又は炭素数7〜20のアリールアルキル基を示す。〕
で表される片末端が封止された反応性ポリオルガノシロ
キサンを反応させると共に、一価フェノールを一般式(I
II) で表される片末端が封止された反応性ポリオルガノ
シロキサンに対して5倍量(モル比)以上を用い、かつ
ポリカーボネートオリゴマー100重量部に対して、該
片末端が封止された反応性ポリオルガノシロキサンを0.
12〜35重量部用いることを特徴とするポリカーボネ
ート系樹脂の製造方法を提供するものである。さらに、
本発明は、(A)上記ポリカーボネート系樹脂10〜9
5重量%、(B)前記(A)以外のポリカーボネート樹
脂0〜80重量%及び(C)無機充填剤5〜60重量%
からなることを特徴とするポリカーボネート系樹脂組成
物をも提供するものである。
【0011】先ず、本発明のポリカーボネート系樹脂
は、一般式(I)
【0012】
【化7】
【0013】で表されるポリカーボネート−ポリオルガ
ノシロキサン共重合体(以下、PC−PDMS共重合体
と略すことがある。)を含有することを特徴とする。こ
こで、一般式(I)で表されるPC−PDMS共重合体
中、R1 及びR2 は、それぞれハロゲン原子(塩素原
子,臭素原子,フッ素原子,ヨウ素原子)、炭素数1〜
8のアルキル基(例えば、メチル基,エチル基,プロピ
ル基,n−ブチル基,イソブチル基,アミル基,イソア
ミル基,ヘキシル基など)又は炭素数6〜20、好まし
くは6〜18のアリール基(例えば、フェニル基,トリ
ル基,キシリル基,ナフチル基など)を示し、それぞれ
同じであっても異なるものであってもよい。p及びq
は、それぞれ0〜4であり、mは1〜150、好ましく
は3〜140、特に好ましくは5〜130の整数であ
る。そして、Zは、単結合,炭素数1〜20、好ましく
は2〜18のアルキレン基又はアルキリデン基(例え
ば、メチレン基,エチレン基,プロピレン基,ブチレン
基,ペンテリレン基,ヘキシレン基,エチリデン基,イ
ソプロピリデン基など)、炭素数5〜20のシクロアル
キレン基又はシクロアルキリデン基(例えば、シクロペ
ンチレン基,シクロヘキシレン基,シクロペンチリデン
基,シクロヘキシリデン基など)、−O−、−S−、−
SO2 −、−CO−結合もしくは一般式(II)あるいは(I
I')
【0014】
【化8】
【0015】で表される結合を示す。
【0016】また、R4 〜R7 は、それぞれ炭素数1〜
8のアルキル基(例えば、メチル基,エチル基,プロピ
ル基,n−ブチル基,イソブチル基,アミル基,イソア
ミル基,ヘキシル基など)又は炭素数6〜20、好まし
くは6〜18のアリール基(例えば、フェニル基,トリ
ル基,キシリル基,ナフチル基)を示し、それぞれ同じ
であっても異なるものであってもよい。nは1〜50
0、好ましくは51〜500、より好ましくは101〜
500の整数である。そして、R8 及びR9 は、それぞ
れ脂肪族及び/又は芳香族を含む二価の有機残基(例え
ば、メチレン基,エチレン基,プロピレン基,ブチレン
基,ペンテリレン基,ヘキシレン基,エチリデン基,イ
ソプロピリデン基,シクロペンチレン基,シクロヘキシ
レン基,シクロペンチリデン基,シクロヘキシリデン基
など)や、また一般式(IV),(IV'),(IV") あるいは(I
V''')
【0017】
【化9】
【0018】〔式中、(A)及び(O)は、それぞれ一
般式(I)中のA及びOと結合することを示す。〕で表
されるo−アリルフェノール残基,p−ビニルフェノー
ル残基,オイゲノール残基,ビスフェノールA残基など
を示す。また、A及びDは、それぞれ単結合又は−O−
結合を示す。さらに、R10は炭素数1〜8のアルキル基
(例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,n−ブチ
ル基,イソブチル基,アミル基,イソアミル基,ヘキシ
ル基など),炭素数6〜20、好ましくは6〜18のア
リール基(例えば、フェニル基,トリル基,キシリル
基,ナフチル基など),炭素数6〜20のハロゲン置換
アリール基又は炭素数7〜20のアリールアルキル基
(例えば、α,α−ジメチルベンジルフェニル基など)
を示す。ここで、Aが単結合又は−O−結合の場合、R
8 及びR9 の有機残基は、例えば、式(IV) 〜(IV''')
である場合に、それぞれ次のように例示することができ
る。
【0019】
【化10】
【0020】前記一般式(I)で表されるPC−PDM
S共重合体は、主鎖が一般式(V)
【0021】
【化11】
【0022】〔式中、R1 ,R2 ,Z,p及びqは、前
記と同じである。〕で表される繰返し単位Iのポリカー
ボネート(PC)部と、一般式(VI)
【0023】
【化12】
【0024】〔式中、R4 〜R7 ,R8 ,R9 ,R10
A,D及びnは、前記と同じである。〕で表される構造
単位IIの片末端が封止されたポリオルガノシロキサン
(PDMS)部とから構成されるAB型のブロック共重
合体、好ましくはジブロック共重合体である。そして、
一般式(V)で表される繰返し単位Iのポリカーボネー
ト(PC)部の片末端は、一般式(VII)
【0025】
【化13】
【0026】で表される一価フェノールに由来する末端
基が結合して封止されている。ここで、一般式(VII) で
表される末端基において、R3 はハロゲン原子(塩素原
子,臭素原子,フッ素原子,ヨウ素原子)、炭素数1〜
20のアルキル基(例えば、メチル基,エチル基,プロ
ピル基,n−ブチル基,tert−ブチル基,イソブチル
基,tert−アミル基,イソアミル基,n−ヘキシル基,
tert−オクチル基,ノニル基など),炭素数6〜20の
アリール基(例えば、フェニル基,トリル基,キシリル
基,ナフチル基など)又は炭素数7〜20のアリールア
ルキル基(例えば、α,α−ジメチルベンジル基など)
を示し、rは0〜5の整数である。
【0027】上記PC−PDMS共重合体は、通常、そ
の製造過程においてホモPC(つまり繰返し単位Iのみ
を主鎖とする単独重合体)が生成する。したがって、本
発明のポリカーボネート系樹脂は、ホモPCとのブレン
ドであって、PC−PDMS共重合体を含有してなるも
のである。このポリカーボネート系樹脂の粘度平均分子
量は、10,000〜50,000、好ましくは12,000
〜40,000、より好ましくは13,000〜35,000
である。粘度平均分子量が10,000未満では、機械的
強度が低下する。また、50,000を超えると、重合時
の溶液粘度が高くなり、製造上好ましくない。また、射
出成形も困難になる。そして、上記の好適な範囲では、
耐衝撃性,流動性,離型性に充分な効果が得られる。か
つ、ポリカーボネート系樹脂中のポリオルガノシロキサ
ン含有率が0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜18重
量%、より好ましくは0.3〜15重量%である。含有率
が0.1重量%未満では、離型性の向上が見られない。ま
た、20重量%を超えると、耐熱性が低下して好ましく
ない。そして、上記の好適な範囲では、耐衝撃性及び流
動性に充分な効果が得られる。
【0028】このようなPC−PDMS共重合体は、種
々の手法によって製造することができる。好ましい製造
方法としては、以下の方法が挙げられる。この好ましい
方法においては、二価フェノール及び一価フェノールの
存在下で、ポリカーボネートオリゴマー(以下、PCオ
リゴマーと略すことがある。)と、一般式(III)
【0029】
【化14】
【0030】〔式中、R4 〜R7 ,R8 ,R9 ,R10
A,D及びnは、前記と同じである。〕で表される片末
端が封止された反応性ポリオルガノシロキサン(以下、
片末端反応性PDMSと略すことがある。)を反応させ
ると共に、一価フェノールを一般式(III) で表される片
末端反応性PDMSに対して5倍量(モル比)以上、好
ましくは10倍量、より好ましくは20倍量以上を用
い、かつPCオリゴマー100重量部に対して、該片末
端反応性PDMSを0.12〜35重量部、好ましくは0.
2〜33重量部、より好ましくは0.3〜30重量部用い
ることによってPC−PDMS共重合体を製造すること
ができる。上記の方法によれば、前述した本発明のポリ
カーボネート系樹脂を効率よく製造することができる。
さらに、PCオリゴマー,一価フェノール及び二価フェ
ノールを適宜選択することによって他の種類のPC−P
DMS共重合体をも製造することができる。
【0031】ここで、PC−PDMS共重合体の製造に
供されるPCオリゴマーは、各種のものが使用できる
が、本発明の製造方法では、通常一般式(V)で表され
る繰返し単位を有するものであり、このPCオリゴマー
は、溶剤法、すなわち塩化メチレンなどの有機溶剤中で
公知の酸受容体、末端停止剤(一価フェノール)の存在
下、一般式(VIII)
【0032】
【化15】
【0033】〔式中、R1 ,R2 ,Z,p及びqは、前
記と同じである。〕で表される二価フェノールとホスゲ
ンのようなカーボネート前駆体との反応、又は二価フェ
ノールと炭酸ジエステル(例えば、ジフェニルカーボネ
ートのようなカーボネート前駆体)とのエステル交換反
応によって製造することができる。
【0034】前記一般式(VIII)で表される二価フェノー
ルとしては、様々なものがある。具体的には、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)アルカンとして、例えば、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン〔ビスフェノール
F〕;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニ
ルメタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメ
タン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)−(4−イソプ
ロピルフェニル)メタン;ビス(3,5−ジクロロ−4
−ヒドロキシフェニル)メタン;ビス(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−ナフチル−
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−
フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン;1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
〔通称:ビスフェノールA〕;2−メチル−1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル−1−メチルフェニル)プロ
パン;2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン;1−エチル−1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン;2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス
(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン〔ビスフェノー
ルB〕;1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン;3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン;4−メチル−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサン;3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサン;4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)オクタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ノナン;1,10−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)デカン等が挙げられる。
【0035】また、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロアルカンとしては、例えば、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン;1,1−ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロデカンなどが挙げられる。そして、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン;ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス(3−クロロ
−4−ヒドロキシフェニル)スルホンなどのジヒドロキ
シジアリールスルホン類、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)エーテルなどのジヒドロキシジアリールエ
ーテル類、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン;
3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒド
ロキシベンゾフェノンなどのジヒドロキシジアリールケ
トン類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド;
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィドなどのジヒドロキシジアリールスルフィ
ド類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド;
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホキ
シドなどのジヒドロキシジアリールスルホキシド類、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルなどのジヒドロキシ
ジフェニル類、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレンなどのビスフェノールフルオレン、その
他チオビスフェノールなどが挙げられる。さらに、テト
ラハロゲノビスフェノール類としては、例えば、テトラ
ブロモビスフェノールA,テトラクロロビスフェノール
A,テトラフルオロビスフェノールA,テトラヨードビ
スフェノールA,テトラブロモビスフェノールF,テト
ラクロロビスフェノールF,テトラクロロビスフェノー
ルB等が挙げられる。これらの中では、特に、ビスフェ
ノールAが好適に用いられる。そして、これらの二価フ
ェノールは、それぞれ単独で用いてもよく、また2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0036】また、炭酸ジエステルとしては、炭酸ジア
リール化合物,炭酸ジアルキル化合物あるいは炭酸アル
キルアリール化合物などを用いることができる。ここ
で、炭酸ジアリール化合物としては、例えば、ジフェニ
ルカーボネート,ジトリルカーボネート,ビス(クロロ
フェニル)カーボネート,ジナフチルカーボネート,ビ
スフェノールAビスフェニルカーボネート等が挙げられ
る。そして、炭酸ジアルキル化合物としては、例えば、
ジエチルカーボネート,ジメチルカーボネート,ジブチ
ルカーボネート,ジシクロヘキシルカーボネート,ビス
フェノールAビスメチルカーボネート等が挙げられる。
さらに、炭酸アルキルアリール化合物としては、例え
ば、メチルフェニルカーボネート,エチルフェニルカー
ボネート,ブチルフェニルカーボネート,シクロヘキシ
ルフェニルカーボネート,ビスフェノールAメチルフェ
ニルカーボネート等が挙げられる。
【0037】PCオリゴマーを溶剤法すなわち界面重縮
合法によって製造する場合、前記二価フェノールとホス
ゲンとを反応させて、反応系内のホスゲンを実質的にす
べて反応させることによってPCオリゴマーを得ること
ができる。このPCオリゴマーは、上記重縮合反応にお
いて、二価フェノールとホスゲンとの反応によって構成
される一般式(V)で表される繰返し単位Iを有する。
すなわち、PCオリゴマーは、二価フェノール100に
対して、ホスゲン110〜150のモル比で反応させ
る。通常、この反応では、二価フェノールはアルカリ水
溶液で添加し、塩化メチレン,クロロベンゼン,クロロ
ホルム,四塩化炭素などの溶剤ならびに必要に応じてト
リエチルアミンやトリメチルベンジルアンモニウムクロ
ライドなどの触媒とを所定量比で混合撹拌し、これにホ
スゲンを吹込んで1〜3時間、反応温度30〜70℃で
界面重縮合反応を進めることによって製造することがで
きる。このときに反応系は発熱するので水冷もしくは氷
冷することが好ましい。また、反応の進行に伴なって反
応系は酸性側に移行するので、pH計で測定しながらア
ルカリ化合物を添加して、pHを10以上に保持するこ
とが好ましい。このようにして得られるPCオリゴマー
は、数平均分子量が2,000以下で、1〜10量体のも
のである。なお、上記重縮合反応の際、PCの製造に通
常用いられている末端停止剤を加えてもよい。
【0038】ここで、有機溶媒としては、各種のものが
ある。例えば、ジクロロメタン(塩化メチレン);クロ
ロホルム;1,1−ジクロロエタン;1,2−ジクロロ
エタン;1,1,1−トリクロロエタン;1,1,2−
トリクロロエタン;1,1,1,2−テトラクロロエタ
ン;1,1,2,2−テトラクロロエタン;ペンタクロ
ロエタン,クロロベンゼンなどの塩素化炭化水素や、ア
セトフェノンなどが挙げられる。これらの有機溶剤は、
単独で用いてもよく、また二種以上を組み合わせて用い
てもよい。これらの中では、特に塩化メチレンが好適で
ある。また、アルカリ金属の水酸化物としては、例え
ば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化リチウ
ム,水酸化セシウムなどが挙げられる。これらの中で
は、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムが好適である。
そして、触媒としては、各種のものを用いることができ
る。具体的には、四級アンモニウム塩,四級ホスホニウ
ム塩あるいは三級アミンなどで、例えば、四級アンモニ
ウム塩としては、トリメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド,トリエチルベンジルアンモニウムクロライド,
トリブチルベンジルアンモニウムクロライド,トリオク
チルメチルアンモニウムクロライド,テトラブチルアン
モニウムクロライド,テトラブチルアンモニウムブロマ
イドなどが挙げられる。また、四級ホスホニウム塩とし
ては、例えば、テトラブチルホスホニウムクロライド,
テトラブチルホスホニウムブロマイドなどが、そして、
三級アミンとしては、例えば、トリエチルアミン,トリ
ブチルアミン,N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン,ピリジン,ジメチルアニリンなどが挙げられる。
【0039】そして、末端停止剤としては、各種のもの
を用いることができる。通常、ポリカーボネートの重合
に用いられるものであり、一般式(IX)
【0040】
【化16】
【0041】〔式中、R3 及びrは、前記と同じであ
る。〕で表される末端停止剤(一価フェノール)が好ま
しく用いられる。例えば、フェノール,p−クレゾー
ル,p−tert−ブチルフェノール,p−tert−アミルフ
ェノール,p−tert−オクチルフェノール,p−クミル
フェノール,p−ノニルフェノール,p−ブロモフェノ
ール,トリブロモフェノール,ペンタブロモフェノール
等が挙げられる。
【0042】次に、一般式(III) で表される片末端反応
性PDMSは、片末端が封止され、他の末端に反応性基
を有するものである。特に、反応性基として、フェノー
ル性のOH基を有するものが好ましく用いられる。この
片末端反応性PDMSは、種々の手法によって製造する
ことができる。好ましい製造方法としては、以下の方法
が挙げられる。すなわち、両末端に反応性基(例えば、
フェノール性OH)を有するポリオルガノシロキサン
(以下、両末端反応性PDMSと略すことがある。)の
片末端をハロホーメイト基又はカルボン酸ハライド基等
を有する化合物で封止することによって得ることができ
る。この際、ハロホーメイト基を有する化合物が好まし
く、具体的には、フェニルクロロホーメート,メチルク
ロロホーメート,エチルクロロホーメート,n−プロピ
ルクロロホーメート、イソプロピルクロロホーメート、
イソブチルクロロホーメート、2-エチルヘキシルクロロ
ホーメート、セチルクロロホーメート、アリルクロロホ
ーメート、ベンジルクロロホーメート等が挙げられる。
一方、カルボン酸ハライド基を有する化合物としては、
具体的には、安息香酸クロライド、酢酸クロライド等が
挙げられる。上記の片末端反応性PDMSを製造するに
あたり、ハロホーメイト基又はカルボン酸ハライド基等
を有する化合物の量は、オルガノシロキサンの反応性基
に対して、モル比で0.05〜1、好ましくは0.10〜0.
8、より好ましくは0.4〜0.6で用いられる。この量
が、0.05未満では、目的の共重合体(ABジブロック
共重合体)の得られる量が少なく、離型性の向上効果が
少なくなる場合がある。また、1以上を超えると、ポリ
オルガシロキサンの反応性の基全てが封止され、共重合
体が得られないおそれがある。上記の片末端反応性PD
MSは、目的の片末端が封止されたものの他に、両末端
が封止されたものや、両末端が封止されなかったものも
存在するブレンド品として得られる。ここで、上記片末
端反応性PDMSの合成スキームの一例を示すと、図1
のようになる。
【0043】本発明において、PC−PDMS共重合体
は、予め製造された前記PCオリゴマーと、前記片末端
が封止され一方の末端に反応性基を有する片末端反応性
PDMSとを、有機溶媒に溶解させ、二価フェノールの
アルカリ金属の水酸化物の水溶液や一価フェノール(末
端停止剤)を加え、触媒として、通常ポリカーボネート
の製造に用いられている第3級アミンや第4級アンモニ
ウム塩などの各種触媒を用い、界面重縮合反応すること
によって製造することができる。ここで、該二価フェノ
ールとしては、各種のものを用いることができるが、好
ましくは前記PCオリゴマーを製造する際に用いられた
ものと同じ二価フェノールが挙げられる。また、一価フ
ェノールとしては、同様に、前記PCオリゴマーを製造
する際に用いられたものと同じものでよい。これらの一
価フェノールの総量としては、片末端反応性PDMSと
のモル比(一価フェノール/片末端反応性PDMS)
で、5以上とすることが必要であり、好ましくは10以
上、より好ましくは20以上である。そして、本発明で
は、必要に応じて、分岐剤として、例えば、フロログル
シン;トリメリット酸;1,1,1−トリス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン;1−〔α−メチル−α−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,
α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベン
ゼン;α,α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン;イサチ
ンビス(o−クレゾール)等官能基を3つ以上有する化
合物を用いることもできる。
【0044】界面重縮合法によって本発明のPC−PD
MS共重合体を含有するポリカーボネート系樹脂を製造
する方法について、その一例のフローを図示すると、図
2のようになる。すなわち、初めに、有機溶媒中で、二
価フェノールとホスゲンとを反応させて予めPCオリゴ
マーを製造する。次いで、有機溶媒中で、該PCオリゴ
マー,予め製造された片末端反応性PDMS,一価フェ
ノール(末端停止剤)及び二価フェノールを反応させ
る。この反応の際、片末端反応性PDMSは、そのまま
又は塩化メチレン溶液で添加する。また、末端停止剤
は、塩化メチレン溶液又はアルカリ水溶液で添加する。
そして、二価フェノールは、アルカリ水溶液で添加す
る。これらの添加順序については、特にこだわらない
が、二価フェノールを最後に加えるのが望ましい。反応
時間は30分〜2時間、また反応温度は20〜40℃の
範囲である。PC−PDMS共重合体は、一例として上
記のようにして製造されるが、この製造過程おいては、
ホモPCも生成し、反応生成物は、本質的にはPC−P
DMS共重合体とホモPCとの混合物として得られる。
したがって、本発明のポリカーボネート系樹脂は、PC
−PDMS共重合体を含有してなるものである。
【0045】次に、本発明のポリカーボネート系樹脂組
成物は、(A)前記のポリカーボネート系樹脂(PC系
樹脂)、(B)このPC系樹脂以外のポリカーボネート
樹脂(PC)及び(C)無機充填剤からなり、かつ、成
分(A)の10〜95重量%、好ましくは15〜93重
量%、より好ましくは20〜90重量%、成分(B)の
0〜80重量%、好ましくは0〜78重量%、より好ま
しくは0〜70重量%及び成分(C)の5〜60重量
%、好ましくは7〜55重量%、より好ましくは10〜
50重量%の配合割合からなる。PC系樹脂が、10重
量%未満では、離型性,耐衝撃性などが得られない場合
があり、また95重量%を超えると、剛性,寸法安定性
などが得られないおそれがある。一方、PCが80重量
%を超えると、離型性,耐衝撃性などが得られないおそ
れがある。そして、上記の好適な範囲では、離型性,耐
衝撃性,流動性及び剛性などに充分な向上効果が得られ
る。
【0046】ここで、本発明の樹脂組成物を構成する
(B)成分のポリカーボネート樹脂(PC)は、前記P
Cオリゴマーの時と同様にして、二価フェノールとホス
ゲン又は炭酸ジエステル化合物とを反応させることによ
って容易に製造することができる。すなわち、例えば、
塩化メチレンなどの溶媒中において、公知の酸受容体や
分子量調節剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのよ
うなカーボネート前駆体との反応により、あるいは二価
フェノールと炭酸ジエステル(ジフェニルカーボネート
のようなカーボネート前駆体)とのエステル交換反応な
どによって製造される。ここで、二価フェノールとして
は、前記の一般式(VIII)で表わされる化合物と同じもの
でよく、また異なるものでもよい。そして、炭酸ジエス
テルとしては、前記のジフェニルカーボネート等のジア
リールカーボネートやジメチルカーボネート,ジエチル
カーボネート等のジアルキルカーボネートなどが挙げら
れる。勿論、市販のポリカーボネート樹脂を用いること
ができる。
【0047】そして、本発明の樹脂組成物を構成する
(C)成分の無機充填剤としては、各種のものがあり、
ポリカーボネート樹脂組成物の機械的強度あるいは寸法
安定性の向上に、また増量を目的に用いられる。この無
機充填剤は、前記したように樹脂組成物中に5〜60重
量%、好ましくは7〜55重量%、より好ましくは10
〜50重量%の割合で配合される。配合割合が5重量%
未満では、剛性が不十分であり、寸法安定性が低下する
場合がある。また、60重量%を超えると、混練が困難
乃至不可能となるおそれがあり好ましくない。そして、
上記の好適な範囲では、離型性,耐衝撃性,流動性及び
剛性などに充分な向上効果が得られる。ここで、無機充
填剤としては、具体的には、ガラス材,炭素繊維,その
他の無機充填剤などがある。先ず、ガラス材としては、
例えば、ガラス繊維,ガラスピーズ,ガラスフレーク,
ガラスパウダーなどが挙げられる。これらの中では、ガ
ラス繊維が好ましく用いられる。ガラス繊維としては、
含アルカリガラス,低アルカリガラス,無アルカリガラ
ス等を原料としたいずれをも好適に用いることができ
る。このガラス繊維の長さは、0.1〜8mm、好ましく
は0.3〜6mmの範囲にあるものであって、繊維径は0.
1〜30μm、好ましくは0.5〜25μmである。そし
て、これらのガラス繊維の形態は、特に制限はなく、例
えば、ロービング,ミルドファイバー,チョップドスト
ランドなど、いずれの形態のものも用いることができ
る。これらのガラス繊維は、単独で用いてもよく、二種
以上を組み合わせて用いることもできる。さらに、これ
らのガラス繊維は、ポリカーボネート系樹脂あるいはポ
リカーボネート樹脂との親和性を高めるために、表面処
理剤で表面処理したのち、適当な集束剤で集束処理した
ものを用いることが望ましい。ここで、表面処理剤とし
ては、例えば、アミノシラン系,エポキシシラン系,ビ
ニルシラン系,アクリルシラン系等のシラン系、チタネ
ート系、アルミニウム系、クロム系、ジルコニウム系、
ホウ素系カップリング剤などが挙げられる。これらの中
では、シラン系カップリング剤及びチタネート系カップ
リング剤、特にシラン系カップリング剤が好適である。
ガラス繊維を上記表面処理剤で処理する方法については
特に制限はなく、従来用いられている方法、例えば、水
溶液法,有機溶媒法,スプレ法など任意の方法を用いる
ことができる。集束剤としては、例えば、ウレタン系、
アクリル系、アクリロニトリル−スチレン系共重合体
系、エポキシ系などがあり、いずれも用いることができ
る。これらの集束剤を用いてガラス繊維を集束処理する
方法については、特に制限はなく、従来慣用されている
方法例えば、浸漬塗り、ローラ塗り、吹き付け塗り、流
し塗り、スプレー塗りなど任意の方法を用いることがで
きる。
【0048】また、炭素繊維としては、一般にセルロー
ス繊維,アクリル繊維,リグニン,石油あるいは石炭系
特殊ピッチ等を原料として焼成によって製造されたもの
であり、耐炎質,炭素質あるいは黒鉛質等の種々のタイ
プのものがある。炭素繊維の長さは、通常ペレット中で
0.01〜10mmの範囲にあり、繊維径は5〜15μm
である。この炭素繊維の形態は、特に制限はなく、例え
ば、ロービング,ミルドファイバー,チョップドストラ
ンド,ストランドなど各種のものが挙げられる。なお、
炭素繊維の表面は、前記樹脂との親和性を高めるため
に、エポキシ樹脂やウレタン樹脂等で表面処理されてい
てもよい。
【0049】その他の無機充填剤としては、例えば、ア
ルミニウム繊維、鉱物繊維(例えば、ロックウール)、
金属繊維(例えば、ステンレス繊維)、チタン酸カリウ
ムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、窒化ケ
イ素ウィスカー、ボロン繊維、テトラポット状酸化亜鉛
ウィスカー、タルク、クレー、マイカ、パールマイカ、
アスベスト、ドロマイト、モンモリロナイト、ベントナ
イト、カーボンブラック、グラファイト、鉄粉、鉛粉、
アルミニウム粉、アルミ箔、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、亜硫酸
マグネシウム、ケイ酸カルシウム、硫化亜鉛、酸化亜
鉛、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄、
酸化亜鉛、酸化マグネシウム等が挙げられる。これらの
無機充填剤は、予め表面処理を施してもよく、また無処
理であっても差し支えない。その表面処理剤としては、
例えば、シランカップリング剤系,高級脂肪酸系,脂肪
酸金属塩系,不飽和有機酸系,有機チタネート系,樹脂
酸系,ポリエチレングリコール系等の各種処理剤での化
学的または物理的表面処理を挙げることができる。
【0050】なお、本発明の樹脂組成物には、前記
(A),(B)及び(C)成分以外に、必要に応じて、
本発明の目的を阻害しない範囲で、(D)成分として、
各種の添加剤又はその他の合成樹脂,エラストマー等を
配合することができる。先ず、添加剤としては、例え
ば、ヒンダードフェノール系,亜リン酸エステル系,リ
ン酸エステル系,アミン系等の酸化防止剤、例えば、ベ
ンゾトリアゾール系,ベンゾフェノン系等の紫外線吸収
剤、例えば、ヒンダードアミン系などの光安定剤、例え
ば、脂肪族カルボン酸エステル系,パラフィン系,シリ
コーンオイル,ポリエチレンワックス等の内部滑剤、離
型剤、常用の難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤等
が挙げられる。
【0051】また、その他の合成樹脂としては、例え
ば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート,ホリ
ブチレンテレフタレートなど),ポリアミド,ポリアリ
レート,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリメチルメ
タクリレート,ポリスチレン,AS樹脂,ABS樹脂及
び上記(A)成分であるポリカーボネート以外のポリカ
ーボネート等の各樹脂を挙げることができる。そして、
エラストマーとしては、例えば、イソブチレン−イソプ
レンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,エチレン−プロ
ピレンゴム,アクリル系エラストマー,ポリエステル系
エラストマー,ホリアミド系エラストマー,コアシエル
型のエラストマーであるMBS,MAS等が挙げられ
る。
【0052】本発明の樹脂組成物は、前記の各成分
(A),(B)及び(C)と、必要に応じて(D)を配
合し、混練することによって得ることができる。そし
て、該配合及び混練には、通常用いられている方法、例
えば、リボンブレンダー,ヘンシェルミキサー,バンバ
リーミキサー,ドラムタンブラー,単軸スクリュー押出
機,2軸スクリュー押出機,コニーダ,多軸スクリュー
押出機等を用いて行うことができる。なお、混練に際し
ての加熱温度は、通常250〜300℃の範囲で選ばれ
る。かくして得られる樹脂組成物は、既知の種々の成形
方法、例えば、射出成形,中空成形,押出成形,圧縮成
形,カレンダー成形,回転成形等を適用することがで
き、各種成形品を製造するのに供することができる。
【0053】
【実施例】更に、本発明を製造例,実施例及び比較例に
より、詳しく説明する。 製造例1 〔PCオリゴマーの製造〕400リットルの5重量%水
酸化ナトリウム水溶液に、60kgのビスフェノールA
を溶解し、ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。次いで、室温に保持したこのビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液を138リットル/時間
の流量で、また、塩化メチレンを69リットル/時間の
流量で、内径10mm,管長10mの管型反応器にオリ
フィス板を通して導入し、これにホスゲンを並流して1
0.7kg/時間の流量で吹き込み、3時間連続的に反応
させた。ここで用いた管型反応器は二重管となってお
り、ジャケット部分には冷却水を通して反応液の排出温
度を25℃に保った。また、排出液のpHは10〜11
を示すように調整した。このようにして得られた反応液
を静置することにより、水相を分離、除去し、塩化メチ
レン相(220リットル)を採取し、PCオリゴマー
(濃度317g/リットル)を得た。ここで得られたP
Cオリゴマーの重合度は2〜4であり、クロロホーメー
ト基の濃度は0.7Nであった。
【0054】製造例2−1 〔両末端反応性PDMS−Aの合成〕1,483gのオク
タメチルシクロテトラシロキサン、18.1gの1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン及び35gの86重
量%硫酸を混合し、室温で17時間攪拌した。その後、
オイル相を分離し、25gの炭酸水素ナトリウムを加
え、1時間攪拌した。過した後、150℃,3torr
で真空蒸発し、低沸点物を除きオイルを得た。次いで、
2−アリルフェノール60gと塩化白金−アルコラート
錯体0.0014gとの混合物に、上記で得られたオイル
294gを90℃の温度で添加した。この混合物を90
〜115℃の温度に保ちながら3時間攪拌した。生成物
を塩化メチレンで抽出し、80%の水性メタノールで3
回洗浄し、過剰の2−アリルフェノールを除いた。その
生成物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で115
℃の温度まで溶剤を留去した。得られた両末端にフェノ
ール性OHを有するPDMSは、NMRの測定により、
ジメチルシラノオキシ単位の繰り返し数は150であっ
た。
【0055】製造例2−2 〔両末端反応性PDMS−Bの合成〕製造例2−1にお
いて、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの量
を96gに変えた以外は、製造例2−1と同様に実施し
た。得られた両末端にフェノール性OHを有するPDM
Sは、NMRの測定により、ジメチルシラノオキシ単位
の繰り返し数は30であった。
【0056】実施例1 〔ポリカーボネート系樹脂A(PC−PDMS共重合体
Aと称す。)の合成〕製造例2−1で得た両末端反応性
PDMS−A91g(0.0081モル)を塩化メチレン
1リットルに溶解させた。トリエチルアミン0.90g
(0.009モル)を塩化メチレン100ccに溶解し、
攪拌したPDMS−Aの塩化メチレン溶液に室温で滴下
した。さらに、フェニルクロロホーメート1.27g(0.
0081モル)を塩化メチレン100ccに溶解したも
のをゆっくり室温で滴下した。滴下後、30分攪拌を続
け、片末端反応性PDMSを生成させた。次いで、製造
例1で得たPCオリゴマー10リットルと混合した。そ
こへ、水酸化ナトリウム56gを水1リットルに溶解さ
せ、トリエチルアミン5.7ccを加え、500rpmで
室温にて1時間攪拌した。その後、ビスフェノールAの
アルカリ溶液(ビスフェノールA650g、水酸化ナト
リウム378g、水4.5リットル)に、塩化メチレン4
リットル及びp−tert−ブチルフェノール119g
(0.793モル)を加え、500rpmで室温にて1時
間攪拌した。しかる後、塩化メチレン8リットルを加
え、さらに水5リットルで水洗、0.01規定水酸化ナト
リウム水溶液5リットルでアルカリ洗浄、0.1規定塩酸
5リットルで酸洗浄及び水5リットルで水洗(2回)を
順次行い、最後に塩化メチレンを除去し、フレーク状の
PC−PDMS共重合体Aを得た。
【0057】実施例2 〔ポリカーボネート系樹脂B(PC−PDMS共重合体
Bと称す。)の合成〕実施例1において、両末端反応性
PDMS−A185g(0.016モル)、末端キャップ
過程で用いるトリエチルアミン1.78g(0.0176モ
ル)及びフェニルクロロホーメート1.27gの代わりに
メチルクロロホーメート1.51g(0.016モル)を用
いた以外は、実施例1と同様に実施し、フレーク状のP
C−PDMS共重合体Bを得た。 実施例3 〔ポリカーボネート系樹脂C(PC−PDMS共重合体
Cと称す。)の合成〕実施例1において、両末端反応性
PDMS−A380g(0.034モル)、末端キャップ
過程で用いるトリエチルアミン3.78g(0.0374モ
ル)及びフェニルクロロホーメート5.32g(0.034
モル)を用いた以外は、実施例1と同様に実施し、フレ
ーク状のPC−PDMS共重合体Cを得た。
【0058】実施例4 〔ポリカーボネート系樹脂D(PC−PDMS共重合体
Dと称す。)の合成〕実施例1において、両末端反応性
PDMS−A740g(0.066モル)、末端キャップ
過程で用いるトリエチルアミン7.37g(0.0728モ
ル)及びフェニルクロロホーメート10.33g(0.06
6モル)を用いた。また、共重合合成過程では、トリエ
チルアミンは加えなかった以外は、実施例1と同様に実
施し、フレーク状のPC−PDMS共重合体Dを得た。
【0059】実施例5 〔ポリカーボネート系樹脂E(PC−PDMS共重合体
Eと称す。)の合成〕実施例1において、両末端反応性
PDMS−A185g(0.016モル)、末端キャップ
過程で用いるトリエチルアミン1.07g(0.0106モ
ル)及びフェニルクロロホーメート1.50g(0.009
6モル)を用いた以外は、実施例1と同様に実施し、フ
レーク状のPC−PDMS共重合体Eを得た。 実施例6 〔ポリカーボネート系樹脂F(PC−PDMS共重合体
Fと称す。)の合成〕実施例5において、末端キャップ
過程で用いるトリエチルアミン2.49g(0.0246モ
ル)及びフェニルクロロホーメート3.51g(0.022
4モル)を用いた以外は、実施例5と同様に実施し、フ
レーク状のPC−PDMS共重合体Fを得た。
【0060】実施例7 〔ポリカーボネート系樹脂G(PC−PDMS共重合体
Gと称す。)の合成〕実施例2において、p−tert
−ブチルフェノール119gをp−クミルフェノール1
03gに変えた以外は、実施例2と同様に実施し、フレ
ーク状のPC−PDMS共重合体Gを得た。
【0061】実施例8 〔ポリカーボネート系樹脂H(PC−PDMS共重合体
Hと称す。)の合成〕実施例4において、両末端反応性
PDMS−Aの代わりに両末端反応性PDMS−B18
5g(0.076モル)を用い、末端キャップ過程で用い
るトリエチルアミン8.46g(0.0836モル)及びフ
ェニルクロロホーメート11.9g(0.076モル)を用
いた以外は、実施例4と同様に実施し、フレーク状のP
C−PDMS共重合体Hを得た。
【0062】比較例1 〔ポリカーボネート系樹脂I(PC−PDMS共重合体
Iと称す。)の合成〕実施例2において、両末端反応性
PDMS−Aの末端キャップを行わずに、PCオリゴマ
ーと混合した以外は、実施例2と同様に実施し、フレー
ク状のPC−PDMS共重合体Iを得た。なお、実施例
2では、酸化防止剤として、トリスノニルフェニルホス
ファイト200ppmを加え、ペレット化した。実施例
1〜8及び比較例1で得られたPC−PDMS共重合体
A〜H及びPC−PDMS共重合体Iについて、PDM
Sの含有率及び粘度平均分子量を測定した。その結果を
第1表に示す。
【0063】
【表1】
【0064】なお、PDMS含有率及び粘度平均分子量
の測定は、次に従った。 1:PDMS含有率1 HNMRで1.7ppmに見られるビスフェノールAの
イソプロピルのメチル基のピークと、0.2ppmに見ら
れるジメチルシロキサンのメチル基のピークとの強度比
から求めた。 2:粘度平均分子量(Mv) ウベローデ型粘度管を用い、20℃における塩化メチレ
ン溶液の粘度を測定し、これより極限粘度〔η〕を求め
た後、次式にて算出した。 〔η〕=1.23×10-5×Mv0.83
【0065】実施例9〜19及び比較例2〜8 PC−PDMS共重合体A〜H,I、ポリカーボネート
樹脂(PC樹脂)〔出光石油化学(株)製タフロンA1
500〕及び無機充填剤を第2表に示す割合で配合し、
30mmベント付き押出機によってペレット化した。な
お、無機充填剤としては、ガラス繊維(GF)〔旭ファ
イバーグラス(株)製MA−409C〕及び炭素繊維
(CF)〔東邦レーヨン(株)製HTA−C6−CS〕
を用い、押出機の原料樹脂のホッパー供給位置よりも下
流側から供給した。そして、比較例3では、酸化防止剤
として、トリスノニルフェニルホスファイト200pp
mを加え、ペレット化した。また、比較例4では、シリ
コーンオイル〔東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製SH200−350〕を5,000ppmを加
え、ペレット化した。得られたペレットは、射出成形機
を用いて、280〜300℃の成形温度で成形して試験
片を作製した。各ペレットについては、流れ値及び離型
圧を、また、試験片については、破断強度を測定した。
その結果を第3表に示す。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】なお、流れ値、離型圧及び破断強度の測定
は、次に従った。 1:流れ値 JIS K−7210に準拠して測定した。 2:離型圧 円筒状の金型を用い、突出し(離型)時の離型抵抗を測
定した。 3:破断強度 JIS K−7113に準拠して測定した。
【0069】
【発明の効果】以上の如く、本発明のポリカーボネート
系樹脂あるいは樹脂組成物は、これに含まれるPC−P
DMS共重合体の分子量も十分であって、流動性に優
れ、しかも離型性,流動性及び剛性に優れたものであ
る。したがって、本発明のポリカーボネート系樹脂ある
いはその組成物は、各種の成形品、例えば、電気・電子
機器分野、自動車分野等において幅広く使用されている
各種の成形品の素材として有効に利用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における片末端反応性PDMSの合成
スキームについて、その一例を示す図である。
【図2】 本発明の樹脂組成物を界面重縮合法によって
製造する方法について、その一例のフローを示す図であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は、それぞれハロゲン原子,炭素
    数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基
    を示し、それぞれ同じであっても異なるものであっても
    よく、p及びqは、それぞれ0〜4の整数であり、mは
    1〜150の整数である。Zは、単結合,炭素数1〜2
    0のアルキレン基又はアルキリデン基,炭素数5〜20
    のシクロアルキレン基又はシクロアルキリデン基,−O
    −,−S−,−SO2 −,−CO−結合もしくは一般式
    (II)あるいは(II') 【化2】 で表される結合を示す。R3 はハロゲン原子,炭素数1
    〜20のアルキル基,炭素数6〜20のアリール基又は
    炭素数7〜20のアリールアルキル基を示し、rは0〜
    5の整数である。また、R4 〜R7 は、それぞれ炭素数
    1〜8のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基を
    示し、それぞれ同じであっても異なるものであってもよ
    く、nは1〜500の整数である。R8 及びR9 は、そ
    れぞれ脂肪族及び/又は芳香族を含む二価の有機残基を
    示し、A及びDは、それぞれ単結合又は−O−結合を示
    す。R10は炭素数1〜8のアルキル基,炭素数6〜20
    のアリール基,炭素数6〜20のハロゲン置換アリール
    基又は炭素数7〜20のアリールアルキル基を示す。〕
    で表されるポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン
    共重合体を含有してなるポリカーボネート系樹脂であっ
    て、該ポリカーボネート系樹脂の粘度平均分子量が、1
    0,000〜50,000であり、かつ該ポリカーボネート
    系樹脂中のポリオルガノシロキサン含有率が0.1〜20
    重量%であることを特徴とするポリカーボネート系樹
    脂。
  2. 【請求項2】 二価フェノール及び一価フェノールの存
    在下で、ポリカーボネートオリゴマーと、一般式(III) 【化3】 〔式中、R4 〜R7 は、それぞれ炭素数1〜8のアルキ
    ル基又は炭素数6〜20のアリール基を示し、それぞれ
    同じであっても異なるものであってもよく、nは1〜5
    00の整数である。R8 及びR9 は、それぞれ脂肪族及
    び/又は芳香族を含む二価の有機残基を示し、A及びD
    は、それぞれ単結合又は−O−結合を示す。R10は炭素
    数1〜8のアルキル基,炭素数6〜20のアリール基,
    炭素数6〜20のハロゲン置換アリール基又は炭素数7
    〜20のアリールアルキル基を示す。〕で表される片末
    端が封止された反応性ポリオルガノシロキサンを反応さ
    せると共に、一価フェノールを一般式(III) で表される
    片末端が封止された反応性ポリオルガノシロキサンに対
    して5倍量(モル比)以上を用い、かつポリカーボネー
    トオリゴマー100重量部に対して、該片末端が封止さ
    れた反応性ポリオルガノシロキサンを0.12〜35重量
    部用いることを特徴とするポリカーボネート系樹脂の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 ポリカーボネート系樹脂が請求項1記載
    のポリカーボネート系樹脂であることを特徴とする請求
    項2記載のポリカーボネート系樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】 (A)請求項1記載のポリカーボネート
    系樹脂10〜95重量%、(B)前記(A)以外のポリ
    カーボネート樹脂0〜80重量%及び(C)無機充填剤
    5〜60重量%からなることを特徴とするポリカーボネ
    ート系樹脂組成物。
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