JP3381874B2 - ポリカーボネート重合体及びその製造方法 - Google Patents

ポリカーボネート重合体及びその製造方法

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JP3381874B2
JP3381874B2 JP07458994A JP7458994A JP3381874B2 JP 3381874 B2 JP3381874 B2 JP 3381874B2 JP 07458994 A JP07458994 A JP 07458994A JP 7458994 A JP7458994 A JP 7458994A JP 3381874 B2 JP3381874 B2 JP 3381874B2
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正哉 岡本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なポリカーボネート
重合体及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、機
械的強度を損なわずに、ブロー特性に優れると共に、低
温での成形が可能で、光学部品,機械部品,電気・電子
部品,自動車部品などの成形に好適に用いられるポリカ
ーボネート重合体及び該ポリカーボネート重合体を効率
よく製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA)からなるポリカーボネートは、耐衝撃
性などの機械的強度,耐熱性,電気的特性,透明性など
に優れ、エンジニアリングプラスチックとして、例え
ば、光学部品,機械部品,電気・電子部品,自動車部
品、さらには各種容器などの様々な分野に利用されてい
る。しかしながら、従来のビスフェノールA系ポリカー
ボネートは、ブロー成形において、ドローダウン特性
(自重による垂れ下がり現象)に劣るという問題があ
る。この対策としては、一般的には、成形温度を下げる
ことによって対処している。成形温度を下げることによ
って、ドローダウン特性の改良は見られるが、一方で、
ポリカーボネートが曇るという問題が発生している。こ
の他、ドローダウン特性の改良については、例えば、特
開平2−103228号公報,同3−182524号公
報には、分岐構造を有するポリカーボネートを用いる技
術が開示されている。しかし、これらの分岐構造を有す
るポリカーボネートは、成形温度が高く、多層ブロー成
形を行う際、相手の樹脂が、着色したり、劣化したりす
るといった問題が生じたりすることがあり、低温で成形
できる分岐ポリカーボネートの開発が要望されている。
【0003】本発明は、このような従来のポリカーボネ
ートが有する欠点を克服し、耐衝撃性などの機械的強度
を損なうことなく、ブロー特性に優れ、低温での成形が
可能で、工業的製造が容易な新規なポリカーボネート重
合体を提供することを目的になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、機械的強
度を損なうことなく、ブロー特性に優れ、低温での成形
が可能な新規なポリカーボネート重合体を開発すべく鋭
意研究を重ねた。その結果、従来のポリカーボネートの
モノマーとして、通常用いられているビスフェノール
類、例えば、ビスフェノールAと分岐剤及び特定の他の
モノマーを共重合させることによって、ポリマーのTg
(ガラス転移点)を低下させ、低温で成形が可能な分岐
ポリカーボネート重合体を、反応性よく工業的に容易に
製造しうることを見出した。本発明はこのような知見に
基づいてなされたものである。すなわち、本発明は、三
個以上の官能基を有する化合物から誘導された分岐核構
造を有すると共に、一般式(I)
【0005】
【化7】
【0006】〔式中、X1 及びY1 は、それぞれハロゲ
ン原子,炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜15
のアリール基を示し、m及びnは、それぞれ0〜4の整
数である。Aは、一般式(II)
【0007】
【化8】
【0008】(式中、jは0〜6の整数であり、kは7
〜20の整数である。)で表されるアルキリデン基を示
す。〕で表されるカーボネート構造単位I及び一般式(I
II)
【0009】
【化9】
【0010】〔式中、X2 及びY2 は、それぞれハロゲ
ン原子,炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜15
のアリール基を示し、p及びqは、それぞれ0〜4の整
数である。Bは、単結合,炭素数1〜15のアルキリデ
ン基,炭素数1〜15のアルキレン基,炭素数6〜15
のアリーレン基,炭素数7〜15のアリールアルキレン
基,−O−,−CO−,−S−,−SO−又は−SO2
−結合を示す。〕で表されるカーボネート構造単位IIか
らなるポリカーボネート部を有する重合体であり、かつ
カーボネート構造単位Iの割合が、全カーボネート構造
単位に対して0.5〜80モル%であって、その粘度平均
分子量が10,000〜50,000であることを特徴とす
るポリカーボネート重合体を提供するものである。ま
た、本発明は、一般式(IV)
【0011】
【化10】
【0012】〔式中、X1 及びY1 は、それぞれハロゲ
ン原子,炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜15
のアリール基を示し、m及びnは、それぞれ0〜4の整
数である。Aは、一般式(II)
【0013】
【化11】
【0014】(式中、jは0〜6の整数であり、kは7
〜20の整数である。)で表されるアルキリデン基を示
す。〕で表される二価フェノール類とホスゲンを反応さ
せてポリカーボネートオリゴマーIを製造し、次いで、
該ポリカーボネートオリゴマーI、分岐剤及び一般式
(V)
【0015】
【化12】
【0016】〔式中、X2 及びY2 は、それぞれハロゲ
ン原子,炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜15
のアリール基を示し、p及びqは、それぞれ0〜4の整
数である。Bは、単結合,炭素数1〜15のアルキリデ
ン基,炭素数1〜15のアルキレン基,炭素数6〜15
のアリーレン基,炭素数7〜15のアリールアルキレン
基,−O−,−CO−,−S−,−SO−又は−SO2
−結合を示す。〕で表される二価フェノール類を反応さ
せることを特徴とする前記ポリカーボネート重合体の製
造方法を提供するものである。そして、本発明は、上記
一般式(V)で表される二価フェノール類とホスゲンを
反応させてポリカーボネートオリゴマーIIを製造し、次
いで、該ポリカーボネートオリゴマーII、分岐剤及び上
記一般式(IV)で表される二価フェノール類を反応させる
ことを特徴とする前記ポリカーボネート重合体の製造方
法をも提供するものである。
【0017】さらに、本発明は、上記一般式(IV)で表さ
れる二価フェノール類、分岐剤及びホスゲンを反応させ
て分岐ポリカーボネートオリゴマーIを製造し、次い
で、該分岐ポリカーボネートオリゴマーIと上記一般式
(V)で表される二価フェノール類を反応させることを
特徴とする前記ポリカーボネート重合体の製造方法をも
提供するものである。また、本発明は、上記一般式
(V)で表される二価フェノール類、分岐剤及びホスゲ
ンを反応させて分岐ポリカーボネートオリゴマーIIを製
造し、次いで、該分岐ポリカーボネートオリゴマーIIと
上記一般式(IV)で表される二価フェノール類を反応させ
ることを特徴とする前記ポリカーボネート重合体の製造
方法をも提供するものである。
【0018】本発明のポリカーボネート重合体は、三個
以上の官能基を有する化合物から誘導される分岐核構造
を有すると共に、ポリカーボネート部が、前記一般式
(I)で表されるカーボネート構造単位I及び前記一般
式(III)で表されるカーボネート構造単位IIからなるポ
リカーボネート重合体(以下、PC共重合体と略すこと
がある。)である。本発明のPC重合体において、前記
一般式(I)で表されるカーボネート構造単位Iの割合
は、構造単位IとIIの合計に対して0.5〜80モル%、
好ましくは1〜50モル%、より好ましくは1.5〜30
モル%である。そして、その粘度平均分子量が10,00
0〜50,000、好ましくは12,000〜40,000、
より好ましくは15,000〜35,000であることを特
徴とし、機械的強度などを損なわずに、ブロー特性に優
れ、低温での成形を可能にしたものである。ここで、P
C共重合体に対して、カーボネート構造単位Iの割合が
0.5モル%未満ては、ガラス転移点の低下が小さく,低
温成形の点から好ましくない。また、80モル%を超え
ると、機械的強度が低下する場合があり好ましくない。
そして、粘度平均分子量が10,000未満では、機械的
強度が低下するおそれがある。また、50,000を超え
ると、流動性が低下し、低温での成形が困難になるおそ
れがある。上記の好適な範囲では、機械的強度を損なわ
ずに、ブロー特性に優れ、充分な効果が得られる。
【0019】そして、本発明のPC重合体は、三個以上
の官能基を有する化合物から誘導される分岐核構造を有
する。ここで、上記分岐核構造の生成に供される三個以
上の官能基を有する化合物、即ち、分岐剤としては、水
酸基,カルボキシル基,アミノ基,イミノ基,ホルミル
基,酸ハライド基,ハロホーメート基などの官能基を一
化合物中に、三個以上有するもので、各種のものがあ
る。例えば、一般式(VI)
【0020】
【化13】
【0021】〔式中、Rは水素原子又は炭素数1〜5の
アルキル基であり、R1 〜R6 は、それぞれ水素原子,
ハロゲン原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示す。〕
で表される1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)アルカン類の化合物がある。ここで、Rは水素原子
又は炭素数1〜5のアルキル基、例えば、メチル基,エ
チル基,n−プロピル基,n−ブチル基,n−ペンチル
基などである。また、R1 〜R6 は、水素原子,ハロゲ
ン原子(例えば、塩素,臭素,フッ素,沃素など)又は
炭素数1〜5のアルキル基(例えば、メチル基,エチル
基,n−プロピル基,n−ブチル基,n−ペンチル基な
ど)であり、それらは同一であってもよいし、異なって
いてもよい。そのうち、Rとしては、メチル基が好まし
く、また、R1 〜R6 としては、それぞれ水素原子が好
ましい。
【0022】前記一般式(VI)で表される化合物として
は、具体的には、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシ
フェニル)−メタン;1,1,1−トリス(4−ヒドロ
キシフェニル)−エタン;1,1,1−トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−プロパン;1,1,1−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−メタン;
1,1,1−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)−エタン;1,1,1−トリス(3−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)−メタン;1,1,1−トリス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−エタン;
1,1,1−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−メタン;1,1,1−トリス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−エタン;1,
1,1−トリス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)−メタン;1,1,1−トリス(3−クロロ−4−
ヒドロキシフェニル)−エタン;1,1,1−トリス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−メタ
ン;1,1,1−トリス(3,5−ジクロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)−エタン;1,1,1−トリス(3−
ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−メタン;1,1,
1−トリス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−
エタン;1,1,1−トリス(3,5−ジブロモ−4−
ヒドロキシフェニル)−メタン;1,1,1−トリス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−エタ
ンなどが挙げられる。
【0023】また、分岐剤としては、例えば、フロログ
ルシン,メリト酸,トリメリト酸,トリメリト酸クロリ
ド,無水トリメリト酸,没食子酸,没食子酸n−プロピ
ル,プロトカテク酸,ピロメリト酸,ピロメリト酸第二
無水物,α−レゾルシン酸,β−レゾルシン酸,レゾル
シンアルデヒド,トリメチルクロライド,トリメチルト
リクロリド,4−クロロホルミルフタル酸無水物,ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸;4,6−ジメチル−2,
4,6−トリ(4’−ヒドロキシフェニル)−ヘプテン
−2;4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4’−ヒ
ドロキシフェニル)−ヘプタン−2;1,3,5−トリ
(4’−ヒドロキシフェニル)−ベンゼン;2,2−ビ
ス−〔4,4−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキシル〕−プロパン;2,6−ビス−(2’−ヒド
ロキシ−5’−メチルベンジル)−4−メチルフェノー
ル;2,6−ビス−(2’−ヒドロキシ−5’−イソプ
ロピルベンジル)−4−イソプロピルフェノール;ビス
−〔2−ヒドロキシ−3−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチルベンジル)−5−メチルフェニル〕メタン;テト
ラ−(4−ヒドロキシフェニル)メタン;トリ−(4−
ヒドロキシフェニル)フェニルメタン;トリス(4’−
ヒドロキシアリール)−アミル−s−トリアジン;α,
α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,
3,5−トリイソプロピルベンゼン;1−〔α−メチル
−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル−4−
〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕ベンゼン;1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕−3−〔α’,α’−ビス
(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン等が挙
げられる。これらの分岐剤の中では、1,1,1−トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−アルカン類の化合物
で、Rがメチル基,R1 〜R6 が、それぞれ水素原子で
ある1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−
エタンが好ましく、また、α,α’,α”−トリス(4
−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピ
ルベンゼン;1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキ
シフェニル)エチル−4−〔α’,α’−ビス(4”−
ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン;フロログルシ
ン;メリト酸が好ましく用いられる。本発明のPC重合
体の製造にあたって、分岐剤は、カーボネート構造単位
I、カーボネート構造単位II及び分岐剤の合計量に対し
て、0.02〜2.0モル%、好ましくは0.08〜1.5モル
%、より好ましくは0.1〜1.0モル%の割合で用いられ
る。分岐剤の量が0.05モル%未満では、ブロー特性の
向上効果が小さい場合がある。また、2.0モル%を超え
ると、ポリマーがゲル化するおそれかあり好ましくな
い。
【0024】本発明のPC重合体は、前記の分岐剤の中
で、例えば、好ましく用いられる一般式(VI)で表され
る1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−ア
ルカン類の化合物の場合、これから誘導された分岐核構
造を有し、例えば、分岐核を一つ有するものとしては、
下記の式で表わされるものが挙げられる。
【0025】
【化14】
【0026】〔式中、R,R1 〜R6 は、前記と同じで
あり、m,n及びoは、整数で、PCは、カーボネート
構造単位I及びカーボネート構造単位IIからなるポリカ
ーボネート部を示す。〕 本発明のPC重合体において、カーボネート構造単位I
を形成するには、原料の二価フェノール類としては、一
般式(IV)
【0027】
【化15】
【0028】〔式中、X1 ,Y1 ,m,n及びAは、前
記と同じである。〕で表されるビスフェノール(i)、
また、カーボネート構造単位IIを形成するには、一般式
(V)
【0029】
【化16】
【0030】〔式中、X2 ,Y2 ,p,q及びBは、前
記と同じである。〕で表されるビスフェノール (ii)が
用いられる。ここで、前記一般式(IV)で表されるビスフ
ェノール(i)は、対応するフェノール類と一般式(VI
I)
【0031】
【化17】
【0032】〔式中、j及びkは、前記と同じであ
る。〕で表されるケトン類とを縮合させることにより製
造することができる。上記フェノール類としては、例え
ば、フェノール;クレゾール;2,6−ジメチルフェノ
ール;2,6−ジクロロフェノール;2,6−ジブロモ
フェノール;o−フェニルフェノール;2,6−ジフェ
ニルフェノールなどが挙げられる。これらは一種用いて
もよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0033】また、前記一般式(VII)で表されるケトン
類としては、例えば、2−ドデカノン,2−トリデカノ
ン,2−テトラデカノン,3−テトラデカノン,2−ペ
ンタデカノン,2−ヘキサデカノン,3−ヘキサデカノ
ン,2−ヘプタデカノン,2−オクタデカノン,3−オ
クタデカノン,2−ウンデカノン,3−ウンデカノンな
どが挙げられる。これらのケトン類は対応するオレフィ
ンを酸化することにより容易に得られる。
【0034】前記フェノール類とケトン類との縮合反応
には、触媒として、塩化水素ガス,濃塩酸,硫酸などが
用いられるが、これらの中で塩化水素ガスが特に好まし
い。この際、助触媒として、メルカプト酢酸,3−メル
カプトプロピオン酸,ドデシルチオール,塩化カルシウ
ム,ホウ酸,硫化水素などを用いるのが有利である。こ
れらの助触媒の中ではメルカプト酢酸,3−メルカプト
プロピオン酸,ドデシルチオールが好適である。該フェ
ノール類とケトン類の使用割合については、フェノール
類/ケトン類モル比が通常2/1〜10/1、好ましく
は3/1〜6/1になるように両成分が用いられる。ま
た、反応温度は通常10〜100℃、好ましくは20〜
60℃の範囲で選ばれ、反応時間は通常0.5〜200時
間、好ましくは1〜100時間程度である。反応終了液
から、目的のビスフェノール(i)を精製回収する方法
については、特に制限はないが、例えば、次に示す操作
を施すことにより、精製ビスフェノール(i)を回収す
ることができる。すなわち、反応終了液を50〜90℃
の温水で1〜10回程度、好ましくは60〜90℃の温
水で2〜5回程度洗浄したのち、冷却して固形物を析出
させ、次いで、温ヘキサンで洗浄後、10〜25mmH
g,210℃以下、好ましくは15〜20mmHg,2
00℃以下の条件で減圧蒸留して、未反応フェノール類
を留去させることにより、目的のビスフェノール(i)
が得られる。また、未反応フェノール類を除く方法とし
ては、水蒸気蒸留を行うことも有効である。必要なら
ば、適当な溶剤を用いて再結晶してさらに精製してもよ
い。
【0035】前記一般式(IV)で表されるビスフェノー
ル(i)としては、具体的には、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)デカン;2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ドデカン;2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)テトラデカン;2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサデカン;2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)オクタデカン;2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エイコサン;2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ドコサン;3,3−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ドデカン;3,3−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサデカン;3,3−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)オクタデカンなど、及びこれらの芳香
族ハロゲン置換化合物が挙げられる。これらのビスフェ
ノール(i)は、それぞれ単独で用いても、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0036】一方、前記一般式(V)で表されるビスフ
ェノール(ii)としては、特に、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン〔通称:ビスフェノールA〕
が好適である。ビスフェノールA以外のビスフェノール
としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメタン;
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−(4−イソプロピル
フェニル)メタン;ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)メタン;ビス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン;1−ナフチル−1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−フェニル−
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;2−メチ
ル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン;2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン;1−エチル−1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3,5
−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,
2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン;2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3
−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;1,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ペンタン;4−メチル−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン;1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;1,
1−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサン;4,4−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘプタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ノナン;1,10−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)デカン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロデカンなどのジヒドロキシアリールアルカン類、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビ
ス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルホンな
どのジヒドロキシアリールスルホン類、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エーテル;ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)エーテルなどのジヒドロキシ
アリールエーテル類、4,4’−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン;3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’
−ジヒドロキシベンゾフェノンなどのジヒドロキシアリ
ールケトン類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフ
ィド;ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィドなどのジヒドロキシアリールスルフ
ィド類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド
などのジヒドロキシアリールスルホキシド類、4,4’
−ジヒロキシジフェニルなどのジヒドロキシジフェニル
類などが挙げられる。また、該一般式(V)で表される
ビスフェノール(ii)以外としては、例えば、ヒドロキノ
ン,レゾルシノール,メチルヒドロキノンなどのジヒド
ロキシベンゼン類、1,5−ジヒドロキシナフタレン;
2,6−ジヒドロキシナフタレンなどのジヒドロキシナ
フタレン類なども用いることができる。これらのビスフ
ェノール(ii)は、それぞれ単独で用いても、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。
【0037】本発明のポリカーボネート重合体は、通常
のポリカーボネートの製造において慣用されている方
法、例えば、ホスゲン又はホスゲン誘導体(以下、ホス
ゲンと略すことがある。)を使用する界面重縮合法及び
エステル交換法(溶融法)などを用いて製造することが
できるが、これらの中では、界面重縮合法が好ましい。
ホスゲンを用いる界面重縮合法としては、種々の方式を
採ることができるが、オリゴマー法が好ましい。この好
ましいオリゴマー法による場合、例えば、ビスフェノ
ール(i)とホスゲンとから、予めポリカーボネートオ
リゴマー(以下、PCオリゴマーIと略すことがあ
る。)を合成し、次いで、このPCオリゴマーIの不活
性有機溶剤溶液と、ビスフェノール(ii)及び分岐剤とを
所定の割合で含有するアルカリ水溶液とを反応させる方
法、ビスフェノール(ii)とホスゲンとから、ポリカー
ボネートオリゴマー(以下、PCオリゴマーIIと略すこ
とがある。)を合成し、次いで、このPCオリゴマーII
の不活性有機溶剤溶液と、ビスフェノール(i)及び分
岐剤とを所定の割合で含有するアルカリ水溶液とを反応
させる方法、ビスフェノール(i)、分岐剤及びホス
ゲンとから、予め分岐状ポリカーボネートオリゴマー
(以下、分岐PCオリゴマーIと略すことがある。)を
合成し、次いで、この分岐PCオリゴマーIの不活性有
機溶剤溶液と、ビスフェノール(ii)とを所定の割合で含
有するアルカリ水溶液とを反応させる方法、ビスフェ
ノール(ii)、分岐剤及びホスゲンとから、予め分岐状ポ
リカーボネートオリゴマー(以下、分岐PCオリゴマー
IIと略すことがある。)を合成し、次いで、この分岐P
CオリゴマーIIの不活性有機溶剤溶液と、ビスフェノー
ル(i)とを所定の割合で含有するアルカリ水溶液とを
反応させる方法、その他種々の方式があり、状況に応じ
て適宜選択して製造することができる。上記の好ましい
オリゴマー法については、その代表例を図1〜図4に示
す。ここで、上記ホスゲン又はホスゲン誘導体として
は、ホスゲンをはじめトリホスゲン,ブロモホスゲン,
ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)カーボネー
ト,ビス(2,4−ジクロロフェニル)カーボネート,
ビス(2−シアノフェニル)カーボネート,クロロギ酸
トリクロロメチルなどが挙げられる。
【0038】次に、オリゴマー法により本発明のPC重
合体を製造する方法ついて、その一例を説明する。先
ず、アルカリ金属水酸化物の水溶液に該ビスフェノール
(ii)を溶解させ、ビスフェノール(ii)のアルカリ水
溶液を調製する。次いで、このアルカリ水溶液と不活性
有機溶剤との混合液にホスゲンを導入して、ビスフェノ
ール(ii)のPCオリゴマーIIを合成する。この際、該
アルカリ水溶液のアルカリ濃度は1〜15重量%の範囲
が好ましく、また有機相と水相との容積比は5:1〜
1:7、好ましくは2:1〜1:4の範囲にあるのが望
ましい。反応温度は水浴冷却し、通常0〜50℃、好ま
しくは5〜40℃の範囲で選ばれ、反応時間は15分な
いし4時間、好ましくは30分ないし2時間程度であ
る。このようにして得られたPCオリゴマーIIの重合度
は、通常20以下、好ましくは2〜10程度である。
【0039】次いで、このようにして得られたPCオリ
ゴマーIIを含む有機相に、所望により不活性有機溶剤を
加え、これとビスフェノール(i)及び分岐剤とを所定
の割合で含むアルカリ水溶液とを接触させて、通常0〜
50℃、好ましくは5〜40℃の範囲の温度において、
10分ないし6時間程度界面重縮合させる。この際、該
アルカリ水溶液のアルカリ濃度は1〜15重量%が好ま
しく、また有機相と水相との容積比は7:1〜1:2、
好ましくは4:1〜1:1の範囲にあるのが望ましい。
そして、ビスフェノール(i)と該オリゴマーIIとの割
合は、ビスフェノール/PCオリゴマーのクロロホーメ
ート基モル比が、通常0.05〜0.55、好ましくは0.1
〜0.5になるように選ばれる。また、アルカリ金属水酸
化物とオリゴマーとの割合は、アルカリ金属水酸化物/
オリゴマーのクロロホーメート基モル比が、通常1.0〜
2.0、好ましくは1.2〜1.7になるように選ばれる。さ
らに、この反応において、所望に応じ末端停止剤や触媒
を用いることができる。末端停止剤の使用量は、末端停
止剤/オリゴマーのクロロホーメート基モル比が、通常
0.02〜0.20、好ましくは0.04〜0.17になるよう
に選ばれる。一方、触媒の使用量は、触媒/オリゴマー
のクロロホーメート基モル比が、通常1.0×10-3〜1
0.0×10-3、好ましくは1.0×10-3〜5.0×10-3
になるように選ばれる。なお、上記のオリゴマーIIとビ
スフェノール(i)との反応においては、ポリカーボネ
ートの製造に通常用いられている二価フェノール(すな
わちビスフェノール(ii))を共存させることによりビ
スフェノール(i)とビスフェノール(ii)の量比を調
整することができる。
【0040】前記PC重合体の製造において用いられる
アルカリ金属の水酸化物としては、例えば、水酸化ナト
リウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム,水酸化セシ
ウムなどが挙げられる。これらの中では、水酸化ナトリ
ウムと水酸化カリウムが好適である。また、不活性有機
溶剤としては、各種のものがある。例えば、ジクロロメ
タン(塩化メチレン);クロロホルム;1,1−ジクロ
ロエタン;1,2−ジクロロエタン;1,1,1−トリ
クロロエタン;1,1,2−トリクロロエタン;1,
1,1,2−テトラクロロエタン;1,1,2,2−テ
トラクロロエタン;ペンタクロロエタン,クロロベンゼ
ンなどの塩素化炭化水素や、アセトフェノンなどが挙げ
られる。これらの有機溶剤はそれぞれ単独で用いてもよ
いし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの
中では、特に塩化メチレンが好適である。
【0041】そして、末端停止剤としては、各種のもの
を用いることができる。具体的には一価フェノールとし
て、例えば、フェノール,p−クレゾール,p−t−ブ
チルフェノール,p−クミルフェノール,トリブロモフ
ェノール,ノニルフェノール,p−t−オクチルフェノ
ール,p−t−アミルフェノールなどが挙げられる。触
媒も、各種のものを用いることができる。具体的には、
四級アンモニウム塩,四級ホスホニウム塩あるいは三級
アミンなどで、例えば、四級アンモニウム塩としては、
トリメチルベンジルアンモニウムクロライド,トリエチ
ルベンジルアンモニウムクロライド,トリブチルベンジ
ルアンモニウムクロライド,トリオクチルメチルアンモ
ニウムクロライド,テトラブチルアンモニウムクロライ
ド,テトラブチルアンモニウムブロマイドなどが挙げら
れる。また、四級ホスホニウム塩としては、例えば、テ
トラブチルホスホニウムクロライド,テトラブチルホス
ホニウムブロマイドなどが、そして、三級アミンとして
は、例えば、トリエチルアミン,トリメチルアミン,ト
リブチルアミン,N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン,ピリジン,ジメチルアニリンなどが挙げられる。
【0042】このようにして生成したポリマーは、通常
の方法に従って回収操作を行うことにより、本発明のP
C重合体を得ることができる。そして、前記の反応にお
いて、それぞれの反応段階において、ビスフェノール
(i)に代えてビスフェノール(ii)を、また、ビスフェ
ノール(ii)に代えてビスフェノール(i)を用いること
によって、同様にPC重合体を得ることができる。本発
明のPC重合体は、前記分岐剤より誘導された分岐構造
を有すると共に、ポリカーボネート部が、前記一般式
(I)で表されるカーボネート構造単位I及び前記一般
式(III)で表されるカーボネート構造単位IIからなる新
規なポリカーボネート重合体である。本発明のPC重合
体において、前記一般式(I)で表されるカーボネート
構造単位Iの割合は、全カーボネート構造単位に対して
0.5〜80モル%、好ましくは1〜50モル%、より好
ましくは1.5〜30モル%である。そして、その粘度平
均分子量が10,000〜50,000、好ましくは12,0
00〜40,000、より好ましくは15,000〜35,0
00であることを特徴とするもので、機械的強度を損な
わずに、ブロー特性に優れたものである。
【0043】本発明のPC重合体を用いて成形品を得る
には、本発明の目的を阻害しない範囲で必要に応じて、
各種の添加剤を配合し、混練し、所望の樹脂組成物を調
製して成形に供する。ここで、該配合,混練には通常用
いられている方法、例えば、リボンブレンダー,ヘンシ
ェルミキサー,バンバリーミキサー,ドラムタンブラ
ー,単軸スクリュー押出機,二軸スクリュー押出機,コ
ニーダ,多軸スクリュー押出機等を用いる方法により行
うことができる。混練に際しての加熱温度は、通常25
0〜300℃の範囲で選ばれる。かくして得られるPC
重合体の樹脂組成物は、既知の種々の成形方法、例え
ば、射出成形,中空成形,押出成形,圧縮成形,カレン
ダー成形,回転成形等を適用して光学部品,機械部品,
電気・電子部品,自動車部品、さらには各種容器などの
成形品を製造することができる。なお、各種の添加剤と
しては、ヒンダードフェノール系,亜リン酸エステル
系,リン酸エステル系等の酸化防止剤、ベンゾトリアゾ
ール系やベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤、ヒンダー
ドアミン系などの光安定剤、脂肪族カルボン酸エステル
系やパラフィン系等の外部滑剤、着色剤、難燃剤、難燃
助剤、帯電防止剤、離型剤等が挙げられる。
【0044】
【実施例】更に、本発明を製造例,実施例及び比較例に
より、詳しく説明する。本発明において、ケトンは、α
−オレフィンとして、リニアレン〔出光石油化学(株)
製〕を用い、Wacker法で酸化し、合成した。なお、Wack
er法については、Synthesis p369,1984(Jiro
Tsuji著)を参照した。 製造例1 (2−ドデカノンの合成)1リットルのフラスコに、Pd
Cl2 53g,CuCl29.7g,水30cc及びN,N'−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)210ccを入れ、酸素気流
下、室温で攪拌した。1時間後、室温で激しく攪拌しな
がら1−ドデセン(リニアレン12)50.5gの水10
cc−DMF70cc溶液を滴下した。滴下後2時間で
攪拌を止め、24時間放置した。反応生成物を3N−H
Cl 1リットルに注ぎ、エーテル抽出した。抽出液を飽
和炭酸ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、無水の硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧蒸留して2−ドデカノ
ンを得た。原料のα−オレフィンを変えて、同様にケト
ンを合成した。第1表にα−オレフィンと生成したケト
ンを示す。
【0045】
【表1】
【0046】製造例2−1 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ドデカンの合
成〕2−ドデカノン200g(1.09モル),ドデシル
チオール6.07g(0.03モル),フェノール410g
(4.36モル)を2リットルの3つ口フラスコに入れ、
攪拌しながらHCl ガスを80ミリリットル/時間の割
合で2時間吹き込んだ。さらに、5時間,25℃で攪拌
した。サンプルを一部取り、2−ドデカノンがほぼ完全
に消費されたことをガスクロマトグラフで確認したの
ち、水500ミリリットルを加え、80℃で30分、加
温攪拌した。水を除いたのち,さらに水500ミリリッ
トルを加え、同様の操作を4回繰り返した。冷却しなが
ら攪拌を続けると析出物が得られた。次いで、析出物を
温ヘキサンで洗浄し、冷却したのち、10〜20mmH
gで180℃まで加熱し、フェノールを留去した。残渣
を取り出し、2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ド
デカンを得た。
【0047】製造例2−2 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)テトラデカン
の合成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わ
りに、2−テトラデカノンを用いた以外は、製造例2−
1と同様に実施した。
【0048】製造例2−3 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ヘキサデカン
の合成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わ
りに、2−ヘキサデカノンを用いた以外は、製造例2−
1と同様に実施した。
【0049】製造例2−4 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン
の合成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わ
りに、2−オクタデカノンを用いた以外は、製造例2−
1と同様に実施した。
【0050】製造例2−5 〔3,3-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン
の合成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わ
りに、3−オクタデカノン〔Lancaster 製〕を用いた以
外は、製造例2−1と同様に実施した。
【0051】製造例2−6 〔2,2-ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ノナンの合
成〕製造例2−1において、2−ドデカノンの代わり
に、2−ノナノン〔東京化成工業(株)製〕を用いた以
外は、製造例2−1と同様に実施した。第2表にそれぞ
れ得られたビスフェノールの分析結果を示す。
【0052】
【表2】
【0053】なお、質量分析及び元素分析は、次にした
がった。 1)質量分析 JEOL JMS−AX505Hを用い、直接導入法に
て測定した(イオン化法,高速原子衝撃(FAB)
法)。 2)元素分析 ガスクロマトグラフ−原子発光検出器〔GC−AED,
ヒューレットパッカード社製5921A〕を用い、標準
として、ビスフェノールAを用い、C,H,Oの相対感
度より元素分析を行った。
【0054】製造例3−1 〔PCオリゴマーAの製造〕400リットルの5重量%
水酸化ナトリウム水溶液に60kgのビスフェノールA
を溶解し、ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。次いで、室温に保持したこのビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液を138リットル/時間
の流量で、また塩化メチレンを69リットル/時間の流
量で、内径10mm,管長10mの管型反応器にオリフ
ィス板を通して導入し、これにホスゲンを並流して10.
7kg/時間の流量で吹き込み、3時間連続的に反応さ
せた。ここで用いた管型反応器は二重管となっており、
ジャケット部分に冷却水を通して反応液の排出温度を2
5℃に保った。また、排出液のpHは10〜11を示す
ように調整した。このようにして得られた反応液を静置
することによって、水相を分離除去し、塩化メチレン相
(220リットル)を採取した。ここで得られたPCオ
リゴマーAの重合度は2〜4であり、溶液の濃度は31
7g/リットル、クロロホーメイト基の濃度は0.7Nで
あった。
【0055】製造例3−2 〔PCオリゴマーB(分岐状)の合成〕400リットル
の5重量%水酸化ナトリウム水溶液に60kgのビスフ
ェノールA及び400gの1,1,1−トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタンを溶解し、水酸化ナトリウム
水溶液を調製した。その後は、製造例3−1と同様に実
施した。
【0056】製造例3−3 〔PCオリゴマーC(分岐状)の合成〕製造例3−2に
おいて、400gの1,1,1−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタンの代わりに、630gのα,α’,
α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5
−トリイソプロピルベンゼンを用いた以外は、製造例3
−2と同様に実施した。
【0057】製造例3−4 〔PCオリゴマーD(分岐状)の合成〕製造例3−2に
おいて、400gの1,1,1−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタンの代わりに、560gの1−〔α−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,
α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベン
ゼンを用いた以外は、製造例3−2と同様に実施した。
【0058】製造例3−5 〔PCオリゴマーE(分岐状)の合成〕製造例3−2に
おいて、400gの1,1,1−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタンの代わりに、166gのフロログル
シンを用いた以外は、製造例3−2と同様に実施した。
【0059】製造例3−6 〔PCオリゴマーF(分岐状)の合成〕製造例3−2に
おいて、400gの1,1,1−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタンの代わりに、276gのトリメリト
酸を用いた以外は、製造例3−2と同様に実施した。
【0060】実施例1 〔PC−Aの製造〕内容積50リットルの攪拌機付き容
器に、PCオリゴマーB10リットルに2,2−ビス
(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン547gを
溶解させた。そこへ水酸化ナトリウム水溶液(NaO
H:110g,水1リットル)とトリエチルアミン2.5
ccを加え、60分間300rpmで反応させた。その
後、上記反応系にビスフェノールA616gを水酸化ナ
トリウム水溶液(NaOH:360g,水5リットル)
に溶解させたもの及びp−tert−ブチルフェノール96
gを混合し、塩化メチレン8リットルを加え、60分間
450rpmで反応させた。反応後、塩化メチレン5リ
ットル及び水5リットルを加え、有機相と水相を分離
し、有機相をアルカリ(0.01N−NaOH)、酸(0.
1N−HCl )、水の順に洗浄分離した。塩化メチレン
を除きフレーク状のポリマーを得た。得られたポリマー
を24時間120℃で真空乾燥し、290℃で押出し、
ペレット化した。そして、得られたペレットを280℃
で射出成形し、射出成形品を得た。
【0061】実施例2 〔PC−Bの製造〕実施例1において、PCオリゴマー
Bの代わりに、PCオリゴマーCを、また、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカンの代わり
に、3,3−ビス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタ
デカンを用いた以外は、実施例1と同様に実施した。
【0062】実施例3 〔PC−Cの製造〕実施例1において、PCオリゴマー
Bの代わりに、PCオリゴマーDを、また、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン557g
の代わりに、2,2−ビス(4−ヒドロキシルフェニ
ル)ヘキサデカン512gを用いた以外は、実施例1と
同様に実施した。
【0063】実施例4 〔PC−Dの製造〕実施例1において、PCオリゴマー
Bの代わりに、PCオリゴマーEを、また、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン557g
の代わりに、2,2−ビス(4−ヒドロキシルフェニ
ル)テトラデカン477gを用いた以外は、実施例1と
同様に実施した。
【0064】実施例5 〔PC−Eの製造〕実施例1において、PCオリゴマー
Bの代わりに、PCオリゴマーFを、また、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン557g
の代わりに、2,2−ビス(4−ヒドロキシルフェニ
ル)ドデカン442gを用いた以外は、実施例1と同様
に実施した。
【0065】実施例6 〔PC−Fの製造〕内容積50リットルの攪拌機付き容
器に、PCオリゴマーA10リットルに2,2−ビス
(4−ヒドロキシルフェニル)オクタデカン547gを
溶解させた。そこへ1,1,1−トリス(4−ヒドロキ
シルフェニル)エタンの水酸化ナトリウム水溶液〔1,
1,1−トリス(4−ヒドロキシルフェニル)エタン:
16g、NaOH:125g,水1リットル〕とトリエ
チルアミン2.5ccを加え、60分間300rpmで反
応させた。その後、上記反応系にビスフェノールA61
6gを水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:360g,
水5リットル)に溶解させたもの及びp−クミルフェノ
ール135gを混合し、塩化メチレン8リットルを加
え、60分間450rpmで反応させた。反応後、塩化
メチレン5リットル及び水5リットルを加え、有機相と
水相を分離し、有機相をアルカリ(0.01N−NaO
H)、酸(0.1N−HCl )、水の順に洗浄分離した。
塩化メチレンを除きフレーク状のポリマーを得た。得ら
れたポリマーを24時間120℃で真空乾燥し、酸化防
止剤としてトリスキニルフェニルホスファイトを200
ppm加え、290℃で押出し、ペレット化した。そし
て、得られたペレットを280℃で射出成形し、射出成
形品を得た
【0066】比較例1 〔PC−Gの製造〕実施例1において、2,2−ビス
(4-ヒドロキシルフェニル)オクタデカン557gの代
わりに、2,2−ビス(4-ヒドロキシルフェニル)ノナ
ン390gを用いた以外は、実施例1と同様に実施し
た。
【0067】比較例2 〔PC−Hの製造〕内容積50リットルの攪拌機付き容
器に、PCオリゴマーB10リットルにビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:110g,水
1リットル)ヒドロキシルフェニル)オクタデカン54
7gを溶解させた。そこへ水酸化ナトリウム水溶液(ビ
スフェノールA:720g、NaOH:420g、水4.
8リットル)及びp−tert−ブチルフェノール96gを
混合し、塩化メチレン8リットルを加え、60分間45
0rpmで反応させた。その後、上記反応系に塩化メチ
レン5リットル及び水5リットルを加え、有機相と水相
を分離し、有機相をアルカリ(0.01N−NaOH)、
酸(0.1N−HCl )、水の順に洗浄分離した。塩化メ
チレンを除きフレーク状のポリマーを得た。得られたポ
リマーを24時間120℃で真空乾燥し、290℃で押
出し、ペレット化した。
【0068】比較例3 〔PC−Iの製造〕実施例1において、PCオリゴマー
Bの代わりに、PCオリゴマーAを用い、p−tert−ブ
チルフェノール96gを58gに変えた以外は、実施例
1と同様に実施した。実施例1〜6及び比較例1〜3で
得られたPC−A〜Iの粘度平均分子量(Mv),コモ
ノマー含有率,ガラス転移点(Tg),メルトインデッ
クス比(MIR)及びスウエル比を測定した。その結果
を第3表に示す。
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】なお、粘度平均分子量,コモノマー含有
率,ガラス転移点(Tg),メルトインデックス比(M
IR)及びスウエル比の測定は、次に従った。 1)粘度平均分子量(Mv) ウベローデ型粘度管にて、20℃における塩化メチレン
溶液の粘度を測定し、これより極限粘度〔η〕を求めた
後、次式にて算出した。 〔η〕=1.23×10-5Mv0.83 2)コモノマー含有率(モル%)1 H−NMRで7.0〜7.3ppm に見られるビスフェノー
ルA残基の芳香族Hと1.33ppm に見られるp−tert−
ブチルフェノール残基のtert−ブチル基のH及び0.82
ppm に見られるコモノマー残基の長鎖アルキルのメチル
基のHの強度比から求めた。 3)ガラス転移点(Tg:℃) DSC(Differential scanning calorimeter)により測
定した。(Tgが低いほど、低温成形が可能である。) 4)メルトインデックス比(MIR) MI11kg/MI325g 、280℃で測定した。 5)スウエル比 メルトインデックスの測定において、溶融樹脂に対し
て、11kgの荷重を加えた場合に、押し出されたスト
ランドの断面積をオリフィスの断面積で除した値であ
る。
【0072】
【発明の効果】以上、本発明によれば、耐衝撃性などの
機械的強度を損なわずに、ブロー特性に優れ、低温で成
形することができるポリカーボネート重合体が、効率よ
く容易に得られる。そして、該ポリカーボネート重合体
は、光学部品,機械部品,電機・電子部品,自動車部品
などの成形に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 オリゴマー法によるポリカーボネート重合体
の製造方法の一例を示す図である。
【図2】 オリゴマー法によるポリカーボネート重合体
の製造方法の他の一例を示す図である。
【図3】 分岐オリゴマー法によるポリカーボネート重
合体の製造方法の一例を示す図である。
【図4】 分岐オリゴマー法によるポリカーボネート重
合体の製造方法の他の一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−43923(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三個以上の官能基を有する化合物から誘
    導された分岐核構造を有すると共に、一般式(I) 【化1】 〔式中、X1 及びY1 は、それぞれハロゲン原子,炭素
    数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基
    を示し、m及びnは、それぞれ0〜4の整数である。A
    は、一般式(II) 【化2】 (式中、jは0〜6の整数であり、kは7〜20の整数
    である。)で表されるアルキリデン基を示す。〕で表さ
    れるカーボネート構造単位I及び一般式(III) 【化3】 〔式中、X2 及びY2 は、それぞれハロゲン原子,炭素
    数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基
    を示し、p及びqは、それぞれ0〜4の整数である。B
    は、単結合,炭素数1〜15のアルキリデン基,炭素数
    1〜15のアルキレン基,炭素数6〜15のアリーレン
    基,炭素数7〜15のアリールアルキレン基,−O−,
    −CO−,−S−,−SO−又は−SO2 −結合を示
    す。〕で表されるカーボネート構造単位IIからなるポリ
    カーボネート部を有する重合体であり、かつカーボネー
    ト構造単位Iの割合が、全カーボネート構造単位に対し
    て0.5〜80モル%であって、その粘度平均分子量が1
    0,000〜50,000であることを特徴とするポリカー
    ボネート重合体。
  2. 【請求項2】 三個以上の官能基を有する化合物が、
    1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
    ン、α,α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニ
    ル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、1−
    〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチ
    ル〕−4−〔α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェ
    ニル〕ベンゼン、フロログルシン及びトリメリト酸から
    選ばれた少なくとも一種である請求項1記載のポリカー
    ボネート重合体。
  3. 【請求項3】 一般式(IV) 【化4】 〔式中、X1 及びY1 は、それぞれハロゲン原子,炭素
    数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基
    を示し、m及びnは、それぞれ0〜4の整数である。A
    は、一般式(II) 【化5】 (式中、jは0〜6の整数であり、kは7〜20の整数
    である。)で表されるアルキリデン基を示す。〕で表さ
    れる二価フェノール類とホスゲンを反応させてポリカー
    ボネートオリゴマーIを製造し、次いで、該ポリカーボ
    ネートオリゴマーI、分岐剤及び一般式(V) 【化6】 〔式中、X2 及びY2 は、それぞれハロゲン原子,炭素
    数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜15のアリール基
    を示し、p及びqは、それぞれ0〜4の整数である。B
    は、単結合,炭素数1〜15のアルキリデン基,炭素数
    1〜15のアルキレン基,炭素数6〜15のアリーレン
    基,炭素数7〜15のアリールアルキレン基,−O−,
    −CO−,−S−,−SO−又は−SO2 −結合を示
    す。〕で表される二価フェノール類を反応させることを
    特徴とする請求項1記載のポリカーボネート重合体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 上記一般式(V)で表される二価フェノ
    ール類とホスゲンを反応させてポリカーボネートオリゴ
    マーIIを製造し、次いで、該ポリカーボネートオリゴマ
    ーII、分岐剤及び上記一般式(IV)で表される二価フェノ
    ール類を反応させることを特徴とする請求項1記載のポ
    リカーボネート重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記一般式(IV)で表される二価フェノー
    ル類、分岐剤及びホスゲンを反応させて分岐ポリカーボ
    ネートオリゴマーIを製造し、次いで、該分岐ポリカー
    ボネートオリゴマーIと上記一般式(V)で表される二
    価フェノール類を反応させることを特徴とする請求項1
    記載のポリカーボネート重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記一般式(V)で表される二価フェノ
    ール類、分岐剤及びホスゲンを反応させて分岐ポリカー
    ボネートオリゴマーIIを製造し、次いで、該分岐ポリカ
    ーボネートオリゴマーIIと上記一般式(IV)で表される二
    価フェノール類を反応させることを特徴とする請求項1
    記載のポリカーボネート重合体の製造方法。
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