JPH06184173A - アスコルビル2−モノホスフェートのカルシウム塩を単離する方法 - Google Patents

アスコルビル2−モノホスフェートのカルシウム塩を単離する方法

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JPH06184173A
JPH06184173A JP5197223A JP19722393A JPH06184173A JP H06184173 A JPH06184173 A JP H06184173A JP 5197223 A JP5197223 A JP 5197223A JP 19722393 A JP19722393 A JP 19722393A JP H06184173 A JPH06184173 A JP H06184173A
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phosphate
pyridine
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monophosphate
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JP5197223A
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Klaus Kaiser
カイザー クラウス
Friedhelm Balkenhohl
バルケンホール フリードヘルム
Joachim Paust
パウスト ヨアヒム
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    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/655Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having oxygen atoms, with or without sulfur, selenium, or tellurium atoms, as the only ring hetero atoms
    • C07F9/65515Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having oxygen atoms, with or without sulfur, selenium, or tellurium atoms, as the only ring hetero atoms the oxygen atom being part of a five-membered ring

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3級アミンの存在下にアスコルビン酸とオキ
シ塩化燐との反応で得られる水性アルカリ性反応混合物
から、下記式(I)のアスコルビル2−ホスフェートの
カルシウム塩を単離する方法。 【構成】(a) ピリジンの存在下、pH値12〜13
の保持下におけるアスコルビン酸とモル過剰のオキシ塩
化燐との反応により得られた反応混合物から出発し、
(b)この反応で形成されたホスフェートイオンを塩化
マグネシウムとの反応により燐酸マグネシウムカリウム
として沈殿させ、(c)この燐酸マグネシウムカリウム
を除去し、(d)残りの水溶液を蒸発させて、ピリジン
を水の一部と共に除去し、(e)生じる水溶液を塩化カ
ルシウムと反応させ、晶出するカルシウム塩を単離する
か又は、まず、工程(a)で得られた反応混合物から工
程(d)によりピリジン−水混合物を除去し、その後工
程(b)、(c)、(e)及び(f)を実施する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非常に良好な工業的使
用特性を有する、L−アスコルベート2−ホスフェート
である、L−アスコルビル2−モノホスフェートのカル
シウム塩(カルシウムL−アスコルベート2−ホスフェ
ートとも称される)を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】L−アスコルビン酸(ビタミンC)は、
ヒト用のバランスの取れたダイエットの主要成分であ
り、このビタミンのダイエット適用は、一般に推奨され
ていることである。しかしながら、ビタミンCは、極め
て容易に大気中の酸素と反応するので、食料品中で最も
低い安定性のビタミンである。アスコルビン酸は、適当
な誘導体に変換することにより、酸素及び熱に対してよ
り安定にすることができることは公知である。これは、
最近広まっている養魚場におけるビタミンCの使用のた
めに特に重要であり、このためには、控え目に溶解する
カルシウム塩が特に好適である。
【0003】アスコルビン酸モノホスフェート(AAM
P)は、遊離のアスコルビン酸(AA)に比べて、次の
ようなかなりの利点を有する: 1. 酸素に対して比較的安定 2. 生体内及び試験管内でホスファターゼにより分解
されてアスコルビン酸にされ得るので、一般的な生体有
効性(これは例えばモルモット、ブロイラー、ブタ、ア
カゲザル及び魚で開示されている) 3. 高い熱安定性、従って、押出機中で処理し易い 4. 加水分解に対して非常に安定。
【0004】アスコルビン酸モノホスフェートを製造す
るための殆んど全ての公知方法の欠点は、それらが小規
模の方法にのみ好適であることである。即ち文献記載の
操作は、工業的実施のためには精巧すぎることである。
問題は、ホスホリル化法から誘導された大過剰の無機塩
から所望生成物を単離しなければならないことにある。
従って、例えば、米国特許(US−A)第417944
5号に記載のホスホリル化法から生じる反応溶液は、所
望生成物1当量当り、KCl約4.5当量及びK3PO4
1.8当量を、即ち無機塩約6当量と共に含有する。こ
の方法の仕上げ処理には、完全反応混合物を、強酸性カ
チオン交換体を含有するカラムに通して塩を除去し、こ
のカラムからの溶離液をMg(OH)2で中和し、生じ
るマグネシウムL−アスコルベート2−ホスフェートを
エタノールで沈殿させることを包含する。
【0005】米国特許(US−A)第4724262号
に記載の方法で得られたホスホリル化された混合物の仕
上げ操作は、イオン交換体(この場合には、弱塩基性ア
ニオン交換体)の使用も要求されており、これは、工業
的実施のためには経費がかかりすぎる。
【0006】欧州特許(EP−A)第426020号明
細書に記載の方法は、アスコルベート2−ホスフェート
を単離するために活性炭を用いる精製と組み合せた強酸
性カチオン交換体による塩の除去を要求している。この
場合には、所望の生成物は、メタノール沈殿により、最
終的に、マグネシウム塩として得られる。
【0007】ドイツ特許(DE−A)第3909198
号及び同第4000977号明細書に記載の方法は、前
記先行文献と比較した利点を示しており、これらには、
まず、過剰の燐酸塩をKMgPO4として沈殿させ、次
いで、溶液中に存在するKClの大部分を溶液を交換体
で処理する前にメタノールで沈殿させることが包含され
ており、かつ/又はL−アスコルベート2−ホスフェー
トは、良好に結晶化するカリウムマグネシウム塩として
沈殿されていた。
【0008】ドイツ特許(DE−A)第4026787
号の方法では、ホスホリル化混合物中の過剰の燐酸は、
MgCl22モル添加によりKMgPO4として除去さ
れ、KCl分は、結晶化により除去され、最終的に、残
留KClは、カリウムマグネシウム塩の溶液から電気透
析により除去されている。この方法は、工業的実施のた
めには完全に満足しうるものではない。
【0009】Ca塩の特別な製造のために2つの方法が
記載されている。米国特許(US−A)第417944
5号明細書(又はCarbohydrate Res.
67(1978)127)に記載の方法では、相応する
結晶トリシクロヘキシルアンモニウム塩から出発し、強
酸性イオン交換体上での塩の除去及び引続くCa(O
H)2添加により、カルシウム塩が製造されている。こ
の方法の欠点は、付加的なイオン交換体の使用による前
駆物質の入念な製造であり、従って、CaAMMPの製
造のために2つの塩除去工程が必要であることである。
【0010】世界特許(WO−A)第91/1 389
5号明細書に記載の方法は、より有利である。この場合
には、アスコルビン酸のホスホリル化を、トリメチルア
ミンの存在で、pH12で(pH調節は28%濃度のN
aOHを用いる)、予め製造されたジクロロ燐酸ナトリ
ウムを用いて実施されている。過剰の燐酸塩は、この反
応の間にNa3PO4として沈殿され、−8℃で濾別され
る。CaCl2水溶液に濃縮された濾液を添加すると、
Caアスコルベート2−モノホスフェートが結晶として
生じる。この方法の欠点は、この反応のために複雑な温
度及びpH調節が必要であり、トリメチルアミンはリサ
イクルが困難であり、Na3PO4の除去は、−8℃で実
施しなければならないことであり、かつ沈殿したカルシ
ウム塩の純度は、全ての目的にとっては満足しうるもの
ではなく、更に、特定の結晶化塩基を用いるホスフェー
トの精製が必要であることである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、3級
アミンの存在で、反応の間のpHを12〜13に保持し
ながら、アスコルビン酸と過剰のPOCl3との反応に
より得られる水性アルカリ反応混合物の仕上げ操作を改
良して、カルシウムL−アスコルベート2−ホスフェー
トを工業的規模で有利に実施できるような方法で単離す
ることに関する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題は、3級アミン
の存在で、反応の間のpH値をアルカリ金属水酸化物水
溶液を用いて12〜13に保持しながらアスコルビン酸
と過剰のオキシ塩化燐との反応で得られる水性アルカリ
反応混合物から、式I:
【0013】
【化2】
【0014】のアスコルビル2−モノホスフェートのカ
ルシウム塩を単離する方法により達成されることを発見
し、この方法は、次の工程より成る: (a) ピリジンの存在下に、水酸化カリウム水溶液を
用いてpH値を12〜13に保持しながら、アスコルビ
ン酸とオキシ塩化燐とを反応させることにより得られた
反応混合物から出発し、(b) この反応で形成された
ホスフェートイオンをホスフェートイオン1モル当り塩
化マグネシウム約0.9〜1.1モルを用いて、燐酸マ
グネシウムカリウムとして沈殿させ、(c) この燐酸
マグネシウムカリウムを除去し、(d) 残りの水溶液
を蒸発させて、ピリジンを水分と共に除去し、(e)
生じる水溶液と塩化マグネシウムとを反応させ、(f)
この際に結晶化するカルシウム塩Iを単離するか又
は、まず、工程(a)で得られた反応混合物から、工程
(d)によりピリジン−水混合物を蒸発させ、その後、
工程(b)、(c)、(e)及び(f)工程を実施す
る。
【0015】本発明の方法は、工程(a)で、ピリジン
約4.5〜5.5モルの存在下に、アスコルビン酸を2
モル当量のオキシ塩化燐と反応させ、かつ/又は、工程
(b)で、0〜30℃及びpH約9.5でホスフェート
イオンを燐酸マグネシウムカリウムとして沈殿させ、か
つ/又は、工程(e)で、この水溶液に水溶液の形の塩
化カルシウム約1.5〜1.9モルを添加し、かつ/又は
工程(e)で、pH7〜10の水溶液に塩化カルシウム
水溶液を添加する際に、特に有利である。
【0016】本発明の方法で使用される出発化合物は、
L−アスコルビン酸であり、5,6−0−イソプロピリ
デンアスコルビン酸への手のこんだ変換を省くことが可
能である。
【0017】ホスホリル化は、本質的に、米国特許(U
S−A)第4179445号明細書に記載の条件下で実
施する。
【0018】このホスホリル化は、アスコルビン酸を、
反応混合物1 l当り約0.15〜0.6有利に0.2
〜0.4モルの当初濃度で使用する際に特に有利に行な
われる。ピリジンの量は、アスコルビン酸の量の約5倍
が有利である。
【0019】溶剤として水を使用するのが有利である。
オキシ塩化燐は、一般に、アスコルビン酸1モル当り約
1.5〜2.2、有利に1.7〜2.0の量で使用す
る。
【0020】ホスホリル化の間の反応混合物中のpH値
の保持は、経済的に有用な収率を得るために重要であ
る。pH調整のために使用される水酸化カリウム水溶液
は、20〜70有利に30〜60重量%であってよい。
【0021】POCl3添加が終了した後、pHを9〜
10に調節し、温度を室温(約20℃)まで上昇させる
のが有利である。
【0022】ホスホリル化の間に形成されるホスフェー
トイオンを沈殿させるために使用される塩化マグネシウ
ムは、水溶液の形であるのが有利である。
【0023】MgCl2の量は、一般に、反応混合物中
に存在する無機燐酸塩1モル当り約0.9〜1.1特に
約1モルである。KMgPO4の沈殿を完結させるため
に、MgCl2溶液の添加の後に混合物を約1〜4時
間、有利に1.5〜3時間撹拌する。この沈殿の間の混
合物のpH値は、約8〜10有利に約9.5であるのが
有利である。
【0024】結晶KMgPO4を除去した後の母液を蒸
発させてピリジン及び水分を除去する。
【0025】カルシウムアスコルベート2−ホスフェー
トを製造するために、一般に、生じる溶液をCaCl2
水溶液にゆっくり滴加し、次いで、生じる混合物を約9
のpH値及び室温で約10〜24時間撹拌する。
【0026】本発明の方法の特に有利な態様は、工程
(a)の後のピリジン−水混合物の蒸発及び引続く残り
の工程を実施することより成る。この場合に、缶内生成
物を約7.5〜11のpH値に調節するのが有利であ
る。こうして、ピリジンの損失を最少にすることができ
る。
【0027】本発明の方法は、養魚場においてビタミン
Cとして使用するために必要であるアスコルビル2−モ
ノホスフェートのカルシウム塩を、好収率でかつ適切な
純度で、工業的に実施し易い方法で製造するために使用
することができる。
【0028】
【実施例】
例1 a) アスコルビン酸のホスホリル化 二頸アダプタ及び三頸アダプタ及び撹拌機、温度計、組
合せpH電極(KCl充填)、KOH配量装置(pH−
制御されたプロミネント・デュルコメータ)、POCl
3配量装置及びN2導入装置を備えた2 l−四頸フラス
コをN2で掃気し、次いで、水670.0ml及びピリ
ジン79.1g(1モル)を導入した。pH−調整され
たKOH配量装置をセット値13で開始させた。このフ
ラスコの内容物を0℃に冷却し、冷却の間に、アスコル
ビン酸35.2g(0.2モル)を、中和のために使用
される50%濃度の水酸化カリウム水溶液約47gと共
に導入した。引続き、混合物をpH13にかつ冷却によ
り0℃に保持している間に、POCl336ml(0.
394モル)を0.3ml/minの速度で添加した。
POCl3添加が終了した後、pH設定値を9.5に調
節し、反応混合物を20℃まで加温した。
【0029】b) 過剰の燐酸の除去 30%塩化マグネシウム水溶液63.5ml(0.2モ
ル)を5分間にわたって、工程a)で得られた溶液に添
加し、その間pHを9.5に保持し、次いで、反応混合
物をpH9.5で2時間撹拌した。
【0030】引続き、沈殿したKMgPO4×4〜6H2
Oを吸引濾過により除去し、水2×40mlで洗浄し
た。母液を60℃及び50ミリバールで濃縮して600
gにし、その間ピリジンもこの混合物から除去した。H
PLCによれば、これは、三カルシウムL−アスコルベ
ート2−ホスフェートを理論値の72〜75%の収率で
含有した。
【0031】c) カルシウム塩としてのアスコルビン
酸2−モノホスフェートの沈殿 工程b)で得られた濃溶液を、60分かかって、2モル
CaCl2水溶液180mlに滴加し、次いで混合物を
pH9及び室温で22時間撹拌した。形成された結晶を
吸引濾過し、水5×50mlで洗浄し、次いで拡げ、窒
素蒸気中で、15時間、かつ、炉内で80℃、5ミリバ
ールで24時間乾燥させた。所望のカルシウムL−アス
コルベート2−ホスフェート58gが得られ(HPLC
によれば、アスコルビン酸42重量%を含有)、これ
は、アスコルビン酸に対する理論値の69%の収率に相
互する。
【0032】工程a)の後にピリジン−水混合物を蒸発
させ、缶内生成物をpH10に調節することにより、同
様な結果が達成された。引続き沈殿された燐酸マグネシ
ウムカリウムは、実質的に吸着ピリジン不含であった。
【0033】例2 a) 水530ml及びピリジン79.1g(1モル)
を、例1に記載の装置中に導入した。フラスコの内容物
を0℃に冷却し、この冷却の間に、かつpH13に保持
の間に、アスコルビン酸35.2g(0.2モル)を、
中和のための50%KOH水溶液約47gと共に導入し
た。引続き、30%KOH水溶液でのpH13の保持及
び冷却による0℃の保持の間に、POCl336.0m
l(0.394モル)を0.3ml/minの速度で添
加し、引続き、反応混合物を20℃まで上昇させた。
【0034】b) 工程a)で得られた溶液に、5分間
にわたって30%MgCl2水溶液63.5ml(0.
2モル)を添加し、その間、50%KOHによりpH値
を9.5に保持し、次いで、反応混合物をpH9.5で
2時間撹拌し、沈殿したKMgPO4×4〜6H2Oを吸
引濾過し、洗浄し、母液を蒸発させて、ピリジンを水分
と共に除去した。合計して、50%KOH水溶液47g
及び30%KOH水溶液350gを用いた。
【0035】c) 例2b)で得られた濃溶液を、例1
c)と同様に仕上げ操作した。カルシウムL−アスコル
ベート2−ホスフェートが理論値の69.2%の収率で
得られた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 のアスコルビル2−モノホスフェートのカルシウム塩を
単離する方法において、これは、a) ピリジンの存在
下に、水酸化カリウム水溶液でpH値を12〜13に保
持 しながらアスコルビン酸とオキシ塩化燐とを反応させる
ことにより得られた反応混合物から出発し、 b) この反応で形成されたホスフェートイオンをホス
フェートイオン1モル当り塩化マグネシウム約0.9〜
1.1モルを用いて、燐酸マグネシウムカリウムとして
沈殿させ、 c) この燐酸マグネシウムカリウムを除去し、 d) 残りの水溶液を蒸発させて、ピリジンを水の一部
共に除去し、 e) 生じる水溶液と塩化マグネシウムとを反応させ、 f) この際に晶出するカルシウム塩を単離するか又
は、まず、工程(a)で得られた反応混合物から、工程
(d)によリピリジン−水混合物を蒸発させ、その後、
工程(b)、(c)、(e)及び(f)を実施すること
を特徴とする、アスコルビル2−モノホスフェートのカ
ルシウム塩を単離する方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】のアスコルビル2−モノホスフェートのカ
ルシウム塩を単離する方法により達成されることを発見
し、この方法は、次の工程より成る: (a) ピリジンの存在下に、水酸化カリウム水溶液を
用いてpH値を12〜13に保持しながら、アスコルビ
ン酸とオキシ塩化燐とを反応させることにより得られた
反応混合物から出発し、(b) この反応で形成された
ホスフェートイオンをホスフェートイオン1モル当り塩
化マグネシウム約0.9〜1.1モルを用いて、燐酸マ
グネシウムカリウムとして沈殿させ、(c) この燐酸
マグネシウムカリウムを除去し、(d) 残りの水溶液
を蒸発させて、ピリジンを水の一部と共に除去し、
(e) 生じる水溶液と塩化マグネシウムとを反応さ
せ、(f) この際に結晶化するカルシウム塩Iを単離
するか又は、まず、工程(a)で得られた反応混合物か
ら、工程(d)によりピリジン−水混合物を蒸発させ、
その後、工程(b)、(c)、(e)及び(f)工程を
実施する。
フロントページの続き (72)発明者 ヨアヒム パウスト ドイツ連邦共和国 ノイホーフェン リン グシュトラーセ 3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3級アミンの存在下に、この反応の間の
    pH値をアルカリ金属水酸化物水溶液で12〜13に保
    持しながら、アスコルビン酸とモル過剰のオキシ塩化燐
    との反応により得られる水性アルカリ性反応混合物か
    ら、式I: 【化1】 のアスコルビル2−モノホスフェートのカルシウム塩を
    単離する方法において、これは、 a) ピリジンの存在下に、水酸化カリウム水溶液でp
    H値を12〜13に保持しながらアスコルビン酸とオキ
    シ塩化燐とを反応させることにより得られた反応混合物
    から出発し、 b) この反応で形成されたホスフェートイオンをホス
    フェートイオン1モル当り塩化マグネシウム約0.9〜
    1.1モルを用いて、燐酸マグネシウムカリウムとして
    沈殿させ、 c) この燐酸マグネシウムカリウムを除去し、 d) 残りの水溶液を蒸発させて、ピリジンを水分と共
    に除去し、 e) 生じる水溶液と塩化マグネシウムとを反応させ、 f) この際に晶出するカルシウム塩を単離するか又
    は、まず、工程(a)で得られた反応混合物から、工程
    (d)によりピリジン−水混合物を蒸発させ、その後、
    工程(b)、(c)、(e)及び(f)を実施すること
    を特徴とする、アスコルビル2−モノホスフェートのカ
    ルシウム塩を単離する方法。
JP5197223A 1992-08-12 1993-08-09 アスコルビル2−モノホスフェートのカルシウム塩を単離する方法 Withdrawn JPH06184173A (ja)

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