JPH06183322A - アンチロックブレーキシステム - Google Patents

アンチロックブレーキシステム

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JPH06183322A
JPH06183322A JP4356898A JP35689892A JPH06183322A JP H06183322 A JPH06183322 A JP H06183322A JP 4356898 A JP4356898 A JP 4356898A JP 35689892 A JP35689892 A JP 35689892A JP H06183322 A JPH06183322 A JP H06183322A
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JP
Japan
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unit
electronic
brake system
hydraulic unit
electronic control
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JP4356898A
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English (en)
Inventor
Takao Nozaki
隆男 野崎
Masahide Toio
昌秀 樋尾
Hitoshi Hashiba
仁志 羽柴
Norio Isshiki
功雄 一色
Kenji Nakai
賢治 中井
Seiji Ueda
清二 上田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンチロックブレーキシステムを装備した自
動車の生産効率を向上させることにある。 【構成】 ブレーキ液のための配管口5A〜5Fを備え
ており且つ電気制御信号によりソレノイドバルブ5a〜
5dの開閉を制御することにより自動車の各車輪のホイ
ールシリンダに対するブレーキ液圧を制御する油圧ユニ
ット5と、前記車輪の回転状態に関する検知信号に基づ
いて前記車輪がロックしないように前記制御信号を形成
する電子制御部とこの電子制御部に電気的に接続される
リレー7,8、コネクタ15を接続する接続部とを含む
電子ユニット6とを備えており、しかも、前記電子ユニ
ット6は前記配管口5A〜5Fを配設していない面にお
いて油圧ユニット5に一体化されている。 【効果】 油圧ユニットの配管口に対する配管を妨げる
ことなくこの油圧ユニットと電子ユニットを一体化でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、急制動時や滑りやす
い路面での制動時にブレーキ液圧を調整して車輪がロッ
クするのを防止するようにした自動車のアンチロックブ
レーキシステムに関し、特に電子制御部と油圧ユニット
を一体化したアンチロックブレーキシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の安全性を向上させるためのシス
テムの一つとして、急制動時や滑りやすい路面での制動
時に車輪がロックしないようにするアンチロックブレー
キシステムがある。近時、自動車の高性能化に伴って前
記のようなアンチロックブレーキシステムを採用した自
動車が多く生産されるようになっている。
【0003】上記アンチロックブレーキシステムは、図
8および図9に示すように、回転検出装置1〜4、油圧
ユニット105、電子制御部106およびリレーボック
ス107を備えている。
【0004】回転検出装置1〜4は各車輪A〜Dの回転
状況を検出するもので、各車輪A〜Dのそれぞれに設け
られている。各回転検出装置1〜4はセンサ1a〜4a
とセンサロータ1b〜4bでなる。センサ1a〜4aは
例えば永久磁石、コイル、ポールピースで構成され、前
輪ではステアリングナックルに、また後輪ではハブスピ
ンドルに取り付けられている。一方、センサロータ1b
〜4bはその外周に周方向に等間隔に配列される凹凸
(不図示)を備えるもので、前輪ではドライブシャフト
に、また後輪ではリヤハブに取り付けられている。した
がって、センサロータ1b〜4bは車輪A〜Dと一体に
回転する。センサ1a〜4aはセンサロータ1b〜4b
の回転時にその外周の凹凸を検知することで車輪A〜D
の回転状態を検出する。回転検出装置1〜4はこれらセ
ンサ1a〜4aの検出信号を後述する電子制御部106
に送出する。
【0005】油圧ユニット105は、各車輪に対応する
4個のソレノイドバルブ105a〜105dを備えてい
る。この油圧ユニット105は、後述する電子制御部1
06から送られる制御信号に基づいて前記ソレノイドバ
ルブ105a〜105dの開閉を制御することにより、
前記車輪A〜Dのホイールシリンダに対するブレーキ液
圧を制御する。
【0006】電子制御部106は、前記回転検出装置1
〜4から送られた検出信号を入力し、この検出信号に基
づいてブレーキがかけられた場合にロックする方向にあ
る車輪が存在するか否かを監視するもので、プリント回
路基板により構成されている。この電子制御部106
は、ロックする方向にあると判断した車輪が存在する場
合には前記油圧ユニット105を制御して、該当する車
輪のホイールシリンダに対するブレーキ液圧を減少さ
せ、その車輪に対するロックの虞が回避されたと判断し
た場合にはブレーキ液圧を再度上昇させる。
【0007】リレーボックス107は、前記電子制御部
106より与えられる制御信号を増幅して前記油圧ユニ
ット105に与えるリレー107a,107bを内蔵し
ている。
【0008】なお、図9において、108はアンチロッ
クブレーキシステムの電源でもあるこの自動車のバッテ
リ、109はイグニッションスイッチ、110はブレー
キペダルの近傍に配置されるストップランプスイッチ、
111はリアランプの一部を構成するストップランプ、
112はこのアンチロックブレーキシステムの異常を知
らしめるためのワーニングランプ、113はワーニング
ランプ112を点灯させるために設けられたダイオード
である。
【0009】従来におけるアンチロックブレーキシステ
ムでは、図8に示すように、油圧ユニット105および
リレーボックス107をエンジンルーム内に配設する一
方、電子制御部106を座席下方やフロントパネル内等
の室内に配設しているのが一般的である。また、回転検
出装置101〜104は既述のように車輪部に設けてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近時の自動車は、その
高性能化に伴い電子制御部の種類が増えている一方、な
るべく大きな室内スペースを確保することを要求される
ことも多い。しかしながら、従来のように室内に電子制
御部106を配設していると、この電子制御部106と
エンジンルーム内とを電気的に接続する長尺のワイヤハ
ーネスが増加し、大きな室内スペースの確保という要求
に応えることが困難になるという問題があった。
【0011】また、従来のアンチロックブレーキシステ
ムのように、油圧ユニット105と電子制御部106を
エンジンルームと車室内に分離して配設していると、こ
れらの間を電気的に接続する前記のようなワイヤハーネ
スを設ける作業が必要となり、これが自動車の生産性を
向上させる上で問題となっていた。特に、近時の自動車
はアンチロックブレーキシステム以外にも従来なかった
多くのシステムを装備するようになっているため、それ
に伴い配線の数が増加してハーネス作業がきわめて煩雑
となっており、作業の簡略化のためにできるだけ配線数
を減少させることが望まれている。
【0012】この発明は上記のような事情に鑑みなされ
たものであって、電子制御部をエンジンルーム内のアン
チロックブレーキシステムの油圧ユニットと一体化でき
る構成として前記電子制御部をエンジンルーム内に配置
することで、自動車の室内スペースの大型化に寄与する
ことができるとともにハーネス作業を簡略化することが
できるアンチロックブレーキシステムを提供することを
目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1のアンチロック
ブレーキシステムは、上記目的を達成するために、自動
車の各車輪の回転状態を検知する回転検出装置と、ブレ
ーキ液のための配管口を備えており且つ電気制御信号に
よりソレノイドバルブの開閉を制御することにより前記
各車輪のホイールシリンダに対するブレーキ液圧を制御
する油圧ユニットと、前記回転検出装置の検知信号に基
づいて前記車輪がロックしないように前記ブレーキ液圧
を制御する前記制御信号を形成する電子制御部とこの電
子制御部に電気的に接続される電気エレメントを接続す
る接続部とを含み且つ前記配管口の配設面を除く面に隣
接する位置で前記油圧ユニットに一体化された電子ユニ
ットとを備えている。
【0014】
【作用】請求項1のアンチロックブレーキシステムで
は、油圧ユニットにおける前記配管口の配設面を除く面
に接して電子ユニットを配設し、この電子ユニットの接
続部を介して電子制御部に電気エレメントを接続できる
ようにしたことにより、アンチロックブレーキシステム
を構成する部材を車室側に配置する必要がなくなる。し
たがって、電子制御部と油圧ユニットを接続するために
エンジンルームと車室近傍にまたがるワイヤハーネスを
設ける必要がなくなる。また、電子ユニットを油圧ユニ
ットの配管口の配設面を除く面に接する位置でこの油圧
ユニットと一体化したことにより、電子ユニットと油圧
ユニット間の距離を最短にすることが可能になる。
【0015】
【実施例】図6に示す実施例のアンチロックブレーキシ
ステムは、電気的構成においては図9に示す従来のアン
チロックブレーキシステムとほぼ同様であり、且つ全く
同様に作用するものである。すなわち、このアンチロッ
クブレーキシステムは、回転検出装置1〜4、油圧ユニ
ット5、電子制御部61Aを含む電子ユニット6、モー
タリレー7、フェイルセーフリレー8およびダイオード
9を備えている。
【0016】なお、図6において、21は自動車のバッ
テリ、22はイグニッションスイッチ、23はブレーキ
ペダルの近傍に配置されるストップランプスイッチ、2
4はリアランプの一部を構成するストップランプ、25
はこのアンチロックブレーキシステムの異常を知らしめ
るワーニングランプである。これらバッテリ21〜ワー
ニングランプ25を含む電源部10と電子ユニット6と
は電源線12によって接続されている。また、この電源
線12および接地端子(不図示)に接続される接地線1
3は、後述する回転検出装置1〜4に接続された信号供
給線11とともに1つのワイヤーハーネスを形成してお
り、このワイヤハーネスの先端にコネクタ15が連結さ
れている。
【0017】回転検出装置1〜4は、図8および図9に
示す従来のアンチロックブレーキシステムの回転検出装
置1〜4と同一である。すなわち、この回転検出装置1
〜4は、センサ1a〜4aとセンサロータ1b〜4bで
なり、自動車の各車輪の回転状態を検出して、その検出
信号を前記信号供給線11を介して後述する電子制御部
61Aに送出する。
【0018】このアンチロックブレーキシステムの油圧
ユニット5、電子ユニット6、モータリレー7およびフ
ェイルセーフリレー8は、図1および図2に示すように
して一体化された状態で自動車のエンジンルーム内に設
けられる。
【0019】油圧ユニット5は、4個のソレノイドバル
ブ5a〜5dの開閉を制御することによりホイールシリ
ンダに対するブレーキ液圧を制御するもので、前記ソレ
ノイドバルブ5a〜5dの開閉の制御は電子制御部61
Aから送られる制御信号に基づいてなされる。これらの
ソレノイドバルブ5a〜5dのコイルに対する電源の供
給手段については後述する。この油圧ユニット5はさら
に、図示しないポンプ(不図示)を駆動してブレーキ液
をマスターシリンダー(不図示)に還流させるモータ5
eを備えている。このモータ5eに対する電源の供給
は、このモータ5eのリード線を後述する電子ユニット
6の端子部6bに接続することによってなされる。
【0020】図5に示すように、この油圧ユニット5の
ハウジング51は、ハウジング本体52と底板53でな
る。
【0021】ハウジング本体52は、前記ポンプ、前記
ソレノイドバルブ5a〜5dの開閉に伴って作動するフ
ローコントロールバルブあるいはブレーキ液流路(共に
不図示)等を内蔵している。ハウジング本体52には、
前面にホイールシリンダ(不図示)に対するブレーキ液
の配管口5A〜5Dが設けられるとともに、側面にブレ
ーキマスタシリンダ(不図示)に対するブレーキ液の配
管口5E,5Fが設けられている。また、ハウジング本
体52の後面には、この油圧ユニット5のプランジャポ
ンプに連結された前記モータ5eが設けられている。
【0022】底板53は、このハウジング本体51との
間に前記ソレノイドバルブ5a〜5dを支持している。
この底板53に、前記ソレノイドバルブ5a〜5dのコ
イルに電圧を印加するための接続ピン5aa〜5daが
固定されている。
【0023】前記接続ピン5aa〜5daは、図3に接
続ピン5aaが代表して明示されるように、その先端を
除く部分が、前記ソレノイドバルブ5a〜5dをモール
ドする樹脂製被覆部と一体成形されたソレノイドタブ5
ab〜5db中にインサートされている。これらの接続
ピン5aa〜5daは、前記油圧ユニット5の端部近傍
において前記ソレノイドタブ5ab〜5dbとともに前
記底板53を貫通してその下方に突出している。
【0024】電子ユニット6は、図1に示すように、プ
リント回路基板61とハウジング62を備えている。こ
の電子ユニット6の全長は、前記油圧ユニット5の全長
と等しいかもしくはそれ以下となるように設定されてい
る。
【0025】前記プリント回路基板61には、図6に示
すアンチロックブレーキシステムにおける電子制御部6
1A、端子部61Ba〜61Beおよび配線部61Cが
形成されている。
【0026】電子制御部61Aは、前記従来のアンチロ
ックブレーキシステムにおける電子制御部106と同様
に構成されており、かつ、同様に動作するものである。
すなわち、この電子制御部61Aは、前記回転検出装置
1〜4から送られた検出信号に基づいて車輪速度,車輪
加減速度を演算するとともに車体速度を推定し、これら
に基づいて、ブレーキがかけられた場合にロックする方
向にある車輪が存在すると判断した場合には前記油圧ユ
ニット5のソレノイドバルブ5a〜5dを制御して該当
する車輪のホイールシリンダに対するブレーキ液圧を減
少させる。また、電子制御部61Aは、前述のようにし
てブレーキ液圧を減少させた車輪についてこれによって
ロックの虞がなくなったと判断した場合には、ブレーキ
液圧が再度上昇するように前記ソレノイドバルブ5a〜
5dの開閉を制御する。
【0027】端子部61Ba〜端子部61Beは、前記
プリント回路基板61上に、たとえば図4に示すように
配置されている。
【0028】端子部61Baは、前記信号供給線11、
前記電源線12および前記接地線13をこの電子ユニッ
ト6に接続するための端子部である。この端子部61B
aを構成する各端子は、前記プリント回路基板61に立
設されたピンによりなり、後述するハウジング62のコ
ネクタ受け62cに対応している。
【0029】端子部61Bbは、前記油圧ユニット5の
モータ5eの電源供給用リード線17をこの電子ユニッ
ト6に接続するための端子である。この端子部61Bb
は、前記プリント回路基板61上のプリント配線部に形
成されている。
【0030】端子部61Bcは、前記油圧ユニット5の
ソレノイドバルブ5a〜5dをこの電子ユニット6に接
続するための端子である。この端子部61Bcも、前記
プリント回路基板61上のプリント配線部に形成されて
いる。また、前記油圧ユニット5の各ソレノイドバルブ
5a〜5dとこれらソレノイドバルブ5a〜5dに対応
する当該端子部61Bcの各端子とは、それぞれ等距離
となるよう構成されており、前記ソレノイドバルブ5a
〜5dに対応する当該端子部61Bcの各端子は、それ
ぞれ後述するソレノイドソケット14に対応している。
【0031】端子部61Bdは、後述するモータリレー
7をこの電子ユニット6に接続するための端子である。
この端子部61Bdを構成する各端子は前記プリント回
路基板61に立設されたピンによりなり、後述するソケ
ット62aに対応している。
【0032】端子部61Beは、後述するフェイルセー
フリレー8をこの電子ユニット6に接続するための端子
である。この端子部61Beを構成する各端子は前記プ
リント回路基板61に立設されたピンによりなり、後述
するハウジング62のソケット62bに対応している。
【0033】配線部61Cは、前記電子制御部61A、
端子部61Ba〜61Beの各間を結線している。
【0034】ハウジング62はアルミニウムでなり、取
付用ブラケット62A,62Bを介して前記油圧ユニッ
ト5のハウジング51に連結されている。このハウジン
グ62内には、その下部側に前記プリント回路基板61
がその面を水平にした状態で収納されている。
【0035】また、このハウジング62の後面には、後
述するモータリレー7およびフェイルセーフリレー8を
装着するための樹脂製のソケット62a,62bが埋設
されている。このソケット62aに前記端子部61Bd
が対応するとともに前記ソケット62bに前記端子部6
1Beが対応している。
【0036】さらに、このハウジング62の側面には、
前記コネクタ15が結合される樹脂製のコネクタ受け6
2cが埋設されており、このコネクタ受け62cに前記
端子部61Baが対応している。
【0037】このハウジング62の上壁には、前記油圧
ユニット5のソレノイドタブ5ab〜5dbに対応する
位置に、このソレノイドタブ5ab〜5dbが嵌入する
接続ピン貫通部62dが形成されている(図3)。ま
た、前記接続ピン貫通部62dと前記プリント回路基板
61上の端子部61Bcの間には、各ソレノイドバルブ
5a〜5dごとにソレノイドソケット14が設けられて
いる(但し、図3では、ソレノイドバルブ5aに対応す
るソレノイドソケット14のみを図示)。
【0038】図3に示すように、前記ソレノイドソケッ
ト14は、樹脂製のボディ14a中に接続端子14bを
固定してなる。前記接続端子14bの下端部は、前記プ
リント回路基板61の接続部61Bcに半田付けされて
いる。また、前記接続端子14bの上部は、その上端か
ら前記接続ピン5aa〜5daを個々に挿入可能である
とともに、この挿入された接続ピン5aa〜5daに弾
接する接片(不図示)を備えている。
【0039】モータリレー7は、前記電子制御部6より
与えられる制御信号を増幅して前記モータ5eをオンオ
フするために設けられている。このモータリレー7は端
子7Aを備えており、この端子7Aは、当該モータリレ
ー7を前記ハウジング62に設けたソケット62aに装
着するのに伴って、前記端子部61Bdを構成するピン
端子に電気的に接続される。
【0040】フェイルセーフリレー8は、このアンチロ
ックブレーキシステムに異常が発生した場合に、前記油
圧ユニット5のソレノイドバルブ5a〜5dに対する信
号を遮断するために設けられている。このフェイルセー
フリレー8は前記モータリレー7の端子7Aと同様の端
子を備えており、この端子は、当該フェイルセーフリレ
ー8を前記ハウジング62に設けたソケット62bに装
着するのに伴って、前記端子部61Beを構成するピン
端子に電気的に接続される。
【0041】前記ダイオード9は、前記コネクタ15が
非嵌合である時に前記ワーニングランプ25を点灯させ
るために、このワーニングランプ25の下流とフェイル
セーフリレー8の接点の下流との間に接続されている。
前記電子ユニット6においては、このダイオード9は、
前記プリント回路基板61の配線部61Cに設けた端子
部(不図示)に半田付け等によって接続されることによ
り、前記電子制御部61Aの所定端子と端子部61Be
の所定端子の間に介設されている。
【0042】以上のようにしてなるアンチロックブレー
キシステムでは、まず、ソレノイドバルブ5a〜5dの
各タブ5ab〜5dbを対応するソレノイドソケット1
4に挿入させながら、油圧ユニット5に電子ユニット6
を結合し、取付用ブラケット62A,62Bによってこ
れら油圧ユニット5と電子ユニット6を一体的に固定す
る。このようにして油圧ユニット5と電子ユニット6と
を結合するのに伴って、前記ソレノイドバルブ5a〜5
dのコイルが電子ユニット6の端子部61Bcの対応す
る端子に接続される。
【0043】次に、前記電子ユニット6の端子部61B
bにモータ5eのリード線を接続し、前記ソケット62
a,62bにモータリレー7,フェイルセーフリレー8
を装着し、かつ、コネクタ受け62cにコネクタ15を
結合する。これによって、図6に示すアンチロックブレ
ーキシステムの回路が形成される。
【0044】上記のようにして一体化された油圧ユニッ
ト5と電子ユニット6は、図9に示す従来のアンチロッ
クブレーキシステムにおける油圧ユニット105と同様
の位置に配設される。
【0045】上記のアンチロックブレーキシステムで
は、エンジンルーム内に、油圧ユニット5と電子ユニッ
ト6とを一体化して設けたことにより、アンチロックブ
レーキシステムを装備しても、油圧ユニット5と電子ユ
ニット6を接続するためにエンジンルームと室内の間に
跨がるワイヤハーネスを設ける必要はない。
【0046】また、上記実施例では、電子ユニット6の
ハウジング62に設けたソケット62a,62bにそれ
ぞれリレー7,8を装着することで、これらのリレー
7,8を電子ユニット6の端子部61Bd,61Beに
接続するようにしている。したがって、従来のようにこ
れらリレー7,8と油圧ユニット5間あるいはリレー
7,8とプリント回路基板61上の電子制御部61A間
をワイヤーハーネスで接続する必要がなく、この面でも
ハーネス作業の簡略化を図ることができる。
【0047】また、上記のアンチロックブレーキシステ
ムでは、配管口5A〜5Fが配設されていない油圧ユニ
ット5の底面に電子ユニット6を連結するようにしたか
ら、油圧ユニット5と電子ユニット6を一体化してエン
ジンルーム内に配置しても、電子ユニット6が油圧ユニ
ット5に対するブレーキ液のための配管を邪魔するよう
なことがない。また、油圧ユニット5の底面に電子ユニ
ット6を連結したことにより、既述のように、油圧ユニ
ット5のソレノイドバルブ5a〜5dとこれらソレノイ
ドバルブ5a〜5dに対応する端子部61Bcの各端子
とを、全てのソレノイドバルブ5a〜5dにおいて等距
離とすることができる。
【0048】なお、上記実施例では、電子制御部61A
と配線部61Cを一枚のプリント回路基板61上に形成
するようにしたが、発明によるアンチロックブレーキシ
ステムでは、電子制御部61Aのみをプリント回路基板
上に形成し、配線部61Cは、ワイヤハーネスで形成さ
れていたり、あるいは所定間隔をおいて設けられた複数
の絶縁板の各間にバスバーを配置することで形成するよ
うにしていてもよい。この場合、バスバーの端末を屈曲
させることにより、この配線部61Cに、プリント回路
基板あるいはリレー7,8やコネクタ15等の電気エレ
メントの端子と接続する接続部を形成することができ
る。
【0049】図7は電気的構成においては図6と同一で
ある発明による他のアンチロックブレーキシステムの油
圧ユニット5′と電子ユニット6′を示している。この
図7において、前記図1に対応する部位には、符号の後
に「′」を付して示している。
【0050】この図7に示す油圧ユニット5′の配管口
5A′〜5F′は全てこの油圧ユニット5′の上面に配
設されている。また、電子ユニット6′は前記油圧ユニ
ット5′の前面においてこの油圧ユニット5′に一体化
されており、これら油圧ユニット5′と電子ユニット
6′は取付ブラケット62A′,62B′を介して結合
されている。
【0051】前記油圧ユニット5′は先の実施例の接続
ピン5aa〜5daに対応する接続ピン5aa′〜5d
a′を備えている。これらの接続ピン5aa′〜5d
a′は、先端を除く部分がソレノイドタブ5ab′〜5
db′にインサートされており、露出した先端部はこの
油圧ユニット5′の前方に延出している。
【0052】前記電子ユニット6′は、前記プリント回
路基板61に対応するプリント回路基板61′をハウジ
ング62′内に垂直に配置してなる。この電子ユニット
6′は、その下端部に、前記ソレノイドタブ5ab′〜
5db′それぞれに対応する、先の実施例のソレノイド
ソケット14とほぼ同様のソレノイドソケット14′を
備えている。すなわち、このソレノイドソケット14′
は、前記油圧ユニット5′のソレノイドタブ5ab′〜
5db′と対向する位置にこのソレノイドタブ5ab′
〜5db′の挿入口を開口するボディ14aを備えてお
り、かつ、このボディ14a内に、挿入されたソレノイ
ドタブ5ab′〜5db′に支持された接続ピン5a
a′〜5da′に接触するとともにプリント回路基板6
1′上の端子部61Bc′の端子に半田付けされた接続
端子14b′を固定している。つまり、ソレノイドソケ
ット14′に前記ソレノイドタブ5ab′〜5db′が
挿入され、前記接続ピン5aa′〜5da′が接続端子
14b′を介して前記前記プリント回路基板61′の端
子部61Bc′に電気的に接続されている。
【0053】この図7の実施例においても、油圧ユニッ
ト5′の各ソレノイドバルブ5a′〜5d′とこれらソ
レノイドバルブ5a′〜5d′に対応する端子部61B
cの各端子とは、それぞれ等距離となるように構成され
ている。
【0054】
【発明の効果】請求項1のアンチロックブレーキシステ
ムによると、電子制御部を内蔵する電子ユニットがエン
ジンルーム内に配置されるため、室内にアンチロックブ
レーキシステムを構成する部材を配置する必要がなくな
り、アンチロックブレーキシステムを装備することによ
って室内スペースの拡大に制約を受けるようなことがな
くなるという効果を奏する。また、同様の理由により、
アンチロックブレーキシステムのためにエンジンルーム
と室内の間に跨がるようなワイヤハーネスを備える必要
がなくなる。したがって、従来に比べアンチロックブレ
ーキシステムを装備した場合のハーネス作業を簡略化し
生産効率を向上させることができる。
【0055】また、油圧ユニットにおける配管口を配設
していない面に隣接する位置で、油圧ユニットに電子ユ
ニットを一体化するようにしたから、前記電子ユニット
が前記配管口に接続されるブレーキ液の配管の邪魔にな
ることがないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明によるアンチロックブレーキシステムを示
す側面図である。
【図2】図1のアンチロックブレーキシステムの背面図
である。
【図3】ソレノイドバルブとプリント基板の接続構造を
説明する断面説明図である。
【図4】プリント回路基板上における端子部の配置を示
す説明図である。
【図5】油圧ユニットの斜視図である。
【図6】アンチロックブレーキシステムの電気結線図で
ある。
【図7】発明による他のアンチロックブレーキシステム
の側面図である。
【図8】従来のアンチロックブレーキシステムの概要を
示す説明図である。
【図9】従来のアンチロックブレーキシステムの電気結
線図である。
【符号の説明】
1〜4 回転検出装置 5 油圧ユニット 5A〜5F 配管口 6 電子ユニット 61A 電子制御部 62a,62b ソケット 62c コネクタ受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽柴 仁志 大阪市此花区島屋1丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 一色 功雄 大阪市此花区島屋1丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 中井 賢治 大阪市此花区島屋1丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 上田 清二 大阪市此花区島屋1丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の各車輪の回転状態を検知する回
    転検出装置と、 ブレーキ液のための配管口を備えており且つ電気制御信
    号によりソレノイドバルブの開閉を制御することにより
    前記各車輪のホイールシリンダに対するブレーキ液圧を
    制御する油圧ユニットと、 前記回転検出装置の検知信号に基づいて前記車輪がロッ
    クしないように前記ブレーキ液圧を制御する前記制御信
    号を形成する電子制御部とこの電子制御部に電気的に接
    続される電気エレメントを接続する接続部とを含み、か
    つ、前記配管口の配設面を除く面に隣接する位置で前記
    油圧ユニットに一体化された電子ユニットと、を備える
    アンチロックブレーキシステム。
JP4356898A 1992-12-21 1992-12-21 アンチロックブレーキシステム Pending JPH06183322A (ja)

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EP93310097A EP0604111B1 (en) 1992-12-21 1993-12-14 Antilock brake system
US08/170,901 US5407260A (en) 1992-12-21 1993-12-21 Antilock brake system

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