JPH06183033A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH06183033A
JPH06183033A JP4338587A JP33858792A JPH06183033A JP H06183033 A JPH06183033 A JP H06183033A JP 4338587 A JP4338587 A JP 4338587A JP 33858792 A JP33858792 A JP 33858792A JP H06183033 A JPH06183033 A JP H06183033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording
head
scanning direction
ejecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4338587A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Arai
康治 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4338587A priority Critical patent/JPH06183033A/ja
Publication of JPH06183033A publication Critical patent/JPH06183033A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1画素を形成する複数のドットの重なりを簡
易に回避して、画像品位の低下を防止する。 【構成】 プリンタキャリッジ15に、イエロー,マゼ
ンタ,シアンおよびブラックのインク滴を吐出するヘッ
ド11,12,13および14を主走査方向にずらして
装着し、それらのヘッド11,12,13および14に
設けられたインク吐出口11A,12A,13Aおよび
14Aの位置を副走査方向にずらした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1画素を複数ドットで
形成して記録を行うインクジェット記録装置に関し、特
に、ディザ法や誤差拡散法などによって2値化した画像
信号に基づいてフルカラー画像の記録が可能な2値カラ
ープリンタなどに用いて好適なインクジェット記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数色のインク滴を吐出してフル
カラー画像の記録の可能な2値カラープリンタは、ディ
ザ法や誤差拡散法などの手法によって多値画像信号を2
値化するための2値化手段を有し、前記手法により2値
化された各インク色の画像信号にしたがい、記録ヘッド
に設けられた各インク色毎のインク吐出口からインク滴
を吐出させて1画素を複数ドットで形成するようになっ
ている。その画像記録の際、1画素を形成する各インク
色のドットは、記録シート上の同一位置に同一の大きさ
で重なることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、例えば、Y,M,C(イエロー,マゼ
ンタ,シアン)の3色用の多値画像信号を前記の手法で
2値化する場合、画像形成領域中に、3色共に階調の低
い低濃度領域が存在すると、その低濃度領域では、画像
形成用の各色のドットの総数が少なくなると共に、3色
のインクが共に吐出される画素が所々に生じることがあ
る。その場合、その画素には、前述したように3色のド
ットが重なることになり、その画素が黒色として視認さ
れてしまう。従って、3色共に低濃度となる領域内に黒
色の画素が点在し、画像品位の低下を招くという問題が
あった。
【0004】本発明の目的は、1画素を形成する複数の
ドットの重なりを簡易に回避して、画像品位の低下を防
止することができるインクジェット記録装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、異なる色のインク滴を吐出する複数のイン
ク吐出口が設けられた記録ヘッドと記録媒体とを相対的
に走査して記録を行い、かつ前記異なる色のインク滴に
よって形成される複数のドットによって1画素を構成可
能なインクジェット記録装置において、前記記録ヘッド
には、前記異なる色のインク滴を吐出する複数のインク
吐出口が前記ドットの径を越えない距離だけ前記走査方
向と異なる方向にずらして設けられていることを特徴と
する。
【0006】
【作用】本発明のインクジェット記録装置は、異なる色
のインク滴を吐出する複数のインク吐出口を、ドットの
径を越えない距離だけ走査方向と異なる方向にずらした
ことにより、1画素を形成する各色のドットの位置をず
らして、それらのドットの重なりを簡易に回避する。そ
して、この結果として、特に、低濃度の記録領域におけ
る画像品位の低下を防止する。
【0007】さらに、異なる色のインク滴を吐出する複
数のインク吐出口を走査方向にもずらすことにより、1
画素を形成する各色のドットの重なりをより確実に回避
して、画像品位の低下をより一層防止する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照しつ
つ、構成,印字位置および記録方法に分けて説明する。
【0009】(プリンタの構成)図1は、プリンタ(イ
ンクジェット記録装置)の外観斜視図である。
【0010】本図において、31はプラテン、32は後
述するプリンタキャリッジ15を駆動するためのモー
タ、33は記録紙搬送用のモータであり、その紙搬送用
のモータ33の駆動により、記録紙(記録媒体)がプラ
テン31上まで搬送されてくる。プリンタキャリッジ1
5は、ガイドシャフト35に沿って摺動可能となってお
り、さらに駆動用モータ32の駆動力を伝達する駆動ベ
ルト34に連結されている。これにより、プリンタキャ
リッジ15は、記録紙の全幅に渡って往復移動される。
以下においては、その往復移動の方向を「主走査方
向」、その方向に対して垂直な方向つまり記録紙の搬送
方向を「副走査方向」という。
【0011】プリンタキャリッジ15には、後述する4
つの記録ヘッド11,12,13および14が装着され
ており、これらの記録ヘッドを駆動させながら、プリン
タキャリッジ15を左端から右端へ移動させることによ
り、記録紙上への文字等の記録が行われる。
【0012】(ヘッドおよびプリンタキャリッジの構
成)図2は、記録ヘッド11,12,13および14が
装着されたプリンタキャリッジ15の正面図であり、記
録ヘッド11,12,13および14はそれぞれ複数の
インク吐出口11A,12A,13Aおよび14Aが設
けられている。本例の場合、記録ヘッド11,12,1
3および14は、それらのインク吐出口のそれぞれに連
通するインク流路中に電気熱変換体を備えており、その
電気熱変換体が発生する熱エネルギーによってインクに
膜沸騰を生じさせることにより、それぞれのインク吐出
口からインク滴を吐出できる構成となっている。記録ヘ
ッド11は、イエロー(Y)のインク吐出するためのヘ
ッド(以下「Yインク用ヘッド」という)であり、12
8個のインク吐出口11Aがd=63.5μmのピッチ
で1列の直線状に並んで形成されている。また、記録ヘ
ッド12,13および14は、それぞれマゼンタ
(M)、シアン(C)およびブラック(Bk)のインク
を吐出するための記録ヘッド(以下、それぞれを「Mイ
ンク用ヘッド」,「Cインク用ヘッド」および「Bkイ
ンク用ヘッド」という)であり、それぞれ前記の記録ヘ
ッド11と同様の構成となっている。
【0013】これらのヘッド11,12,13および1
4は、図2に示すような位置関係でプリンタキャリッジ
15上に固定される。すなわち、同図中下方の副走査方
向においては、Yインク用ヘッド11とMインク用ヘッ
ド12が前述した吐出口の間隔d(=63.5μm)の
1/3(1/3d=21.7μm)ずれ、Mインク用ヘ
ッド12とCインク用ヘッド13が同様に1/3d(=
21.7μm)ずれ、またBkインク用ヘッド14とM
インク用ヘッド12とが同位置に固定されている。さら
に、同図中右方の主走査方向に対しては、それぞれのヘ
ッド11,12,13および14がL=30mmの等間
隔で固定されている。
【0014】図3は、ヘッド11,12,13および1
4が取り外されたプリンタキャリッジ15の平面図であ
り、このプリンタキャリッジ15に形成されたヘッド装
着口21,22,23および24のそれぞれにヘッド1
1,12,13および14を装着することにより、それ
らのヘッド11,12,13および14が前述したよう
な位置関係で固定されることになる。
【0015】(印字位置)図4は各インク色のドットの
ピッチdとドット径Rとの関係の説明図であり、ピッチ
dは前述したように63.5μmであり、またドット径
Rは89.8μmとなっている。全てのドットの形状は
円形であり、ベタ印字した時のインク抜けを回避するた
めに、ドットピッチdに対してドット径Rを
【0016】
【数1】
【0017】とするようにインク吐出量が決定されてい
る。
【0018】図5は、1画素を形成する1組のY,M,
CおよびBkインクのドット中心PY ,PM ,PC およ
びPBKの位置関係の説明図であり、図6は、図5の各ド
ット中心PY ,PM ,PC およびPBKに図4に示す大き
さの径のドットを形成した場合の説明図である。これら
の図5および図6からも明らかなように、1画素を形成
する各ドットのうち、Y,MおよびCインクの3つのド
ットは、PBKを中心にして、
【0019】
【数2】
【0020】の半径の円周上で互いに120°ずつずれ
て位置することになる。このような位置関係は、記録紙
上の仮想の正三角形の3つの頂点にY,MおよびCのイ
ンクのドットを形成し、その正三角形の中心にBk のイ
ンクのヘッドを形成することを意味する。
【0021】(記録方法)図7から図11は、記録方法
およびそれを実施する制御部の説明図である。
【0022】図7は、画像信号処理部のブロック構成図
であり、例えば外部のパソコンなどから送られてくる8
bitの画像信号VDφは、2値化処理部71にてY,
M,CおよびBK の各色毎に2値化されて各色毎の1b
itの画像信号VD1(VD1−Y,VD1−M,VD
1−CおよびVD1−BK )となり、さらに後述する印
字処理部72にて処理されて、画像信号VD3(VD3
−Y,VD3−M,VD3−CおよびVD3−BK )と
して、各色のヘッド11,12,13および14へ送出
される。2値化処理部71は、擬似多値画像を表現する
ためのディザ法や誤差拡散法をそれぞれの色毎に行うも
のであり、その詳細な説明は省略する。
【0023】印字処理部72では2種類の処理を行って
おり、第1の処理は画像信号の遅延処理であり、第2の
処理は印字位置の制御処理である。
【0024】まず、第1の処理について説明する。本実
施例において各色のヘッド11,12,13および14
は、図8に示すように主走査方向に30mmの等間隔で
配されている。そのため、ある印字実行中の時点におい
て、BK インクのヘッド14による記録紙S上の印字位
置を基準とした場合、Cインクのヘッド13の印字は3
0mm左方(主走査方向の後方)となり、Mインクのヘ
ッド12の印字位置は60mm左方となり、またYイン
クのヘッド11の印字位置は90mm左方となる。よっ
て、印字処理部72が出力する画像信号VD3は、各イ
ンク色毎に異なった印字位置の画像情報となる。それに
対し、印字処理部72(図7参照)の入力画像信号VD
1は、4色共に同じ印字位置の画像情報となっている。
そのため、印字処理部72は、各色毎の画像信号に所定
量ずつの遅延処理を施すことになる。図9は、その印字
処理部72のブロック構成図であり、同図中の左側部分
が前記の遅延処理を行う部分である。その部分におい
て、91は画像信号を遅延させるためにその画像信号を
一時保存する画像メモリ、92は画像メモリ91のアド
レスを制御するアドレス制御部である。アドレス制御部
92は、画像メモリ91への書き込み時には、各色の画
像信号VD1の計4つの格納アドレスの指定信号を同時
に発生し、そして読み出し時には、4つの格納アドレス
の指定信号を所定時間ずつ遅延して発生させることによ
り、各色毎の画像信号を所定量ずつ遅延させる。図9に
おいては、その遅延させた各色の画像信号をVD2(V
D2−Y,VD2−M,VD2−C,VD2−BK )と
する。本実施例においては、BKインクの画像信号の遅
延量を基準として、C,MおよびYインクの画像信号の
遅延量をそれぞれ30mm相当分、60mm相当分およ
び90mm相当分としている。
【0025】次に、印字処理部72の第2の処理につい
て説明する。図5に示したような副走査方向についての
各ドットの中心位置のずれは、前述したように、プリン
タキャリッジ15におけるヘッド11,12,13およ
び14の位置関係によって定められており、印字処理部
72では、それら各ドットの中心位置のずれに関する信
号処理を行う必要はない。したがって、印字処理部72
による第2の処理は、主走査方向についてのみである。
図9において、93はラッチ制御部、94,95,96
および97は各インク色毎のラッチである。図10はラ
ッチ制御部93から出力されるラッチ信号L−Y,L−
M,L−CおよびL−BK のタイミング図、図11はラ
ッチ制御部93のブロック構成図である。図11におい
て、ラッチクロック生成部111にて生成されるラッチ
クロックの周期TL は、
【0026】
【数3】 TL =d/V (Vは、キャリッジの移動速度) である。また、遅延クロック生成部112にて生成され
る遅延クロックの周期Td は、
【0027】
【数4】
【0028】である。これにより、ラッチ制御部93の
出力信号L−Y,L−M,L−CおよびL−BK は、図
10に示すような出力タイミングとなる。結局、Yイン
クとCインクの画像信号VD3−YとVD3−Cは同時
にラッチされ、その後、1/2・l1 (=12.2μ
m)だけプリンタキャリッジ15が移動したタイミング
でBK インクの画像信号VD3−BK がラッチされ、さ
らに、l1 (=24.4μm)だけプリンタキャリッジ
15が移動したタイミングでMインクの画像信号VD3
−Mがラッチされることになる。これにより、図5に示
した主走査方向についての各ドットの中心位置のずれに
応じたタイミングで、各インクの画像信号が各ヘッド1
1,12,13および14に供給されることになる。
【0029】なお、インクの吐出方式は、何ら上記実施
例のみに限定されることなく任意であり、例えば、ヘッ
ドのノズル部にピエゾ管を用いたインクジェット方式を
採用してもよい。また、本実施例では、インク吐出口の
配列方向を副走査方向つまり紙送り方向としたが、イン
ク吐出口配列方向と直交する方向を紙送り方向としても
よい。
【0030】また、ヘッド11,12,13および14
を1つの記録ヘッドとして構成してもよい。
【0031】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0032】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0034】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0035】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0036】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0037】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0038】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録装置は、異なる色のインク滴を吐出する複数
のインク吐出口を、ドットの径を越えない距離だけ走査
方向と異なる方向にずらした構成であるから、1画素を
形成する各色のドットの位置をずらして、それらのドッ
トの重なりを簡易に回避することができる。この結果、
特に、低濃度の記録領域における画像品位の低下を防止
することができる。
【0040】さらに、異なる色のインク滴を吐出する複
数のインク吐出口を走査方向にもずらすことにより、1
画素を形成する各色のドットの重なりをより確実に回避
して、画像品位の低下をより一層防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプリンタの要部の外観
斜視図である。
【図2】図1に示す4つのインク吐出用のヘッドが装着
されたプリンタキャリッジの正面図である。
【図3】図1に示す4つのインク吐出用のヘッドが外さ
れた状態のプリンタキャリッジの正面図である。
【図4】図1に示すヘッドから吐出したインク滴によっ
て形成されるドットのピッチとドット径との関係の説明
図である。
【図5】図1に示すヘッドから吐出する4種のインク滴
によって形成される各ドットの中心位置の関係の説明図
である。
【図6】図5に示す各ドットの中心位置に図4に示す大
きさのドットを形成した状態の説明図である。
【図7】図1に示すプリンタに備えられた画像処理部の
ブロック構成図である。
【図8】図1に示す各ヘッドによる記録位置の関係の説
明図である。
【図9】図7に示す印字処理部のブロック構成図であ
る。
【図10】図9に示す印字処理部におけるラッチ信号の
出力タイミングの説明図である。
【図11】図9に示すラッチ制御部のブロック構成図で
ある。
【符号の説明】
11,12,13,14 記録ヘッド 15 プリンタキャリッジ 21,22,23,24 印字ヘッド装着口 71 2値化処理部 72 印字処理部 91 画像メモリ 92 アドレス制御部 93 ラッチ制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色のインク滴を吐出する複数のイ
    ンク吐出口が設けられた記録ヘッドと記録媒体とを相対
    的に走査して記録を行い、かつ前記異なる色のインク滴
    によって形成される複数のドットによって1画素を構成
    可能なインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドには、前記異なる色のインク滴を吐出す
    る複数のインク吐出口が前記ドットの径を越えない距離
    だけ前記走査方向と異なる方向にずらして設けられてい
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドには、前記異なる色のイ
    ンク滴を吐出する複数のインク吐出口が前記走査方向に
    もずらして設けられ、 かつ前記走査方向における前記複数のインク吐出口のず
    れ量に応じて該複数のインク吐出口からのインクの吐出
    タイミングをずらす制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは、インクを吐出するた
    めに利用されるエネルギーとして前記インクに膜沸騰を
    生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換素子を有
    することを特徴とする請求項1または2に記載のインク
    ジェット記録装置。
JP4338587A 1992-12-18 1992-12-18 インクジェット記録装置 Pending JPH06183033A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4338587A JPH06183033A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4338587A JPH06183033A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06183033A true JPH06183033A (ja) 1994-07-05

Family

ID=18319581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4338587A Pending JPH06183033A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06183033A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001277553A (ja) * 2000-03-29 2001-10-09 Brother Ind Ltd ラインプリンタ
US7513600B2 (en) 2004-03-26 2009-04-07 Fujifilm Corporation Liquid droplet discharge head and image forming apparatus
KR100906171B1 (ko) * 2006-03-24 2009-07-03 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 복수 세트의 프린트 헤드를 이용한 잉크젯 프린팅 방법 및장치
USRE42473E1 (en) 2001-05-30 2011-06-21 Senshin Capital, Llc Rendering images utilizing adaptive error diffusion
USRE43149E1 (en) 2001-03-27 2012-01-31 Senshin Capital, Llc Method for generating a halftone of a source image

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001277553A (ja) * 2000-03-29 2001-10-09 Brother Ind Ltd ラインプリンタ
JP4507344B2 (ja) * 2000-03-29 2010-07-21 ブラザー工業株式会社 ラインプリンタ
USRE43149E1 (en) 2001-03-27 2012-01-31 Senshin Capital, Llc Method for generating a halftone of a source image
USRE42473E1 (en) 2001-05-30 2011-06-21 Senshin Capital, Llc Rendering images utilizing adaptive error diffusion
US7513600B2 (en) 2004-03-26 2009-04-07 Fujifilm Corporation Liquid droplet discharge head and image forming apparatus
KR100906171B1 (ko) * 2006-03-24 2009-07-03 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 복수 세트의 프린트 헤드를 이용한 잉크젯 프린팅 방법 및장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4182123B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2008168629A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP3884993B2 (ja) 画像記録装置および画像記録方法
JP2002166536A (ja) インクジェット記録装置
JPH11138787A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2004142452A (ja) インクジェット記録方法及び装置、プログラム
JPH05155038A (ja) 複写装置
JP3483444B2 (ja) プリント装置、プリントシステムおよびプリント方法
JP2002192727A (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH06183033A (ja) インクジェット記録装置
JPH07285218A (ja) インクジェット記録方法、記録装置および情報処理システム
US6652065B2 (en) Printing apparatus and control method therefor
JP3176333B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH1170645A (ja) 画像記録装置およびその記録方法
JP2002137374A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録ヘッド
JP2919639B2 (ja) 記録装置
JP4262246B2 (ja) 画像記録装置およびその制御方法
JPH05330088A (ja) 記録装置
JPH04286665A (ja) 記録装置
JP3159897B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP2009083102A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2000334984A (ja) 記録装置
JP3774527B2 (ja) 画像記録装置
JP3375983B2 (ja) 記録装置
JPH03221455A (ja) インクジェット記録装置