JPH0618294B2 - 音声出力増幅器 - Google Patents

音声出力増幅器

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JPH0618294B2
JPH0618294B2 JP62044542A JP4454287A JPH0618294B2 JP H0618294 B2 JPH0618294 B2 JP H0618294B2 JP 62044542 A JP62044542 A JP 62044542A JP 4454287 A JP4454287 A JP 4454287A JP H0618294 B2 JPH0618294 B2 JP H0618294B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/52Circuit arrangements for protecting such amplifiers

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  • Amplifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は音声出力増幅器に係り、特にスタンバイ回路を
有する音声出力増幅器の出力端子の短絡時における出力
段素子の破壊を保護するための保護回路に関する。
(従来の技術) スタンバイ回路を有する音声出力増幅器は、従来、第3
図に示すように構成されている。即ち、出力段51はV
CC電源ノードと−VEE電源ノードとの間に接続されてお
り、バイアス回路部52、保護回路53、駆動段54は
CC電源ラインに直列に挿入されたスタンバイ制御スイ
ッチ用のトランジスタQの出力端と−VEE電源ノード
との間に接続されている。上記トランジスタQのベー
スと−VEE電源ノードとの間にスタンバイ制御入力用の
トランジスタQが接続されており、そのベースはスタ
ンバイ入力端子55に接続されている。なお、56は出
力端子であり、57は上記出力端子56と接地端との間
に接続された負荷であり、前記駆動段54の差動増幅器
の一方の入力端に音声信号源58が接続されており、前
記出力端子56と上記差動増幅器の他方の入力端との間
に負帰還回路59が接続されている。
上記音声出力増幅器においては、スタンバイ制御入力用
トランジスタQをオフにすると、スタンバイ制御スイ
ッチ用トランジスタQがオフになり、バイアス回路部
62、保護回路53、駆動段54に電源が供給されなく
なり、音声出力増幅器はスタンバイ状態になる。このよ
うに、上記トランジスタQ,Qからなるスタンバイ
回路を設けることによって、VCC電源ラインに電流容量
の大きいスイッチを用いずに音声出力増幅器をオン、オ
フ制御することができ、コスト的に有利である。また、
前記スタンバイ入力端子55のオン、オフ制御入力に対
する閾値を選ぶことによって、ロジックコントローラの
出力とかマイクロコンピュータの出力による上記オン、
オフ制御が可能になる。さらに、上記スタンバイ制御機
能を音声出力ミューティング機能としても利用すること
が可能になる。
ところで、上記音声出力増幅器において、非スタンバイ
状態、即ち動作状態からスタンバイ状態に移行するとき
(たとえばFM放送の受信に際して離調時に音声出力ミ
ューティング機能が働いたとき)、その移行が急激に行
われるので出力端子56の電圧が急激に変動し、出力端
子56に接続されたスピーカ等の負荷57から不快なシ
ョック音が発生することになる。この欠点を改善するた
めに、第4図に示すようにVCC電源ノードと−VEE電源
部との間にスタンバイ制御スイッチ用トランジスタQ
およびバイアス決定用抵抗R、Rを直列に接続し、
この抵抗R、Rの接続点と−VEE電源ノードとの間
に容量Cを接続し、この容量Cの端子電圧をバイア
ス回路部52に入力するように変更した音声出力増幅器
が提案されている。ここで、バイアス回路部52、駆動
段54はVCC電源ノードと−VEE電源ノードとの間にそ
れぞれ接続されているが、スタンバイ時にはVCC電源ノ
ードと接地端との間の経路が生じないように構成されて
おり、保護回路53はスタンバイ制御スイッチ用トラン
ジスタQを介してVCC電源ノードに接続されている。
上記音声出力増幅器においては、スタンバイ制御入力用
トランジスタQをオフにするとスタンバイ制御スイッ
チ用トランジスタQ,Qがそれぞれオフになってス
タンバイ状態になる。このスタンバイ状態への移行時
に、バイアス回路部52のみはバイアス用抵抗Rおよ
び容量Cの時定数によりバイアス入力がゆっくり立ち
下がり、バイアス出力がゆっくり立ち下がるので出力端
子56の出力電圧が緩やかに下がり、ショック音が発生
しないようになる。
しかし、上記出力端子56がたとえば接地短絡状態のよ
うな異常状態になり、保護回路53が動作したとして
も、その状態のときにスタンバイ状態への移行が行われ
ると、その過程で前記バイアス回路部52のバイアス出
力がゆっくり立ち下がるけれども保護回路53は直ぐに
オフ状態になるので、出力段51の素子(トランジス
タ)が破壊されてしまうという問題点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記したように、ノーマル状態からスタンバ
イ状態への過渡期において、いまだ増幅回路が動作して
いるにもかかわらず、保護回路が即座にオフ状態となる
ため、その過渡期以前から出力段における異常が継続し
ている場合や、その過渡期において出力段に異常が発生
した場合等に出力段素子の破壊を招く、という欠点があ
った。
本発明は、上記欠点を解決すべくなされたもので、ノー
マル状態からスタンバイ状態への過渡期において、確実
に増幅回路がオフ状態となった後に、保護回路をオフ状
態とすることにより、スタンバイ状態への移行時におけ
る出力段素子の破壊を防止し得る音声出力増幅器を提供
することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の音声出力増幅器は、増幅回路と、前記増幅回路
へバイアスを供給するバイアス回路と、前記増幅回路に
おける出力段の正常/異常を検出し、前記バイアス回路
の出力をオン/オフさせる保護回路と、前記増幅回路及
び前記保護回路を、ノーマル状態からスタンバイ状態へ
移行させるためのスタンバイ回路とを有する。そして、
前記スタンバイ回路は、ベースがスタンバイ制御入力端
子に接続され、エミッタが第1の電源に接続される第1
のトランジスタと、ベースが第1の抵抗を介して前記第
1のトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが第
2の電源に接続される第2のトランジスタと、一端が前
記第2のトランジスタのコレクタに接続される第2の抵
抗と、ベースが前記第2の抵抗の他端に接続され、コレ
クタが前記第2の電源に接続され、エミッタがバイアス
回路に接続される第3のトランジスタと、ベースが前記
第2の抵抗の他端に接続され、コレクタが前記第2の電
源に接続され、エミッタが保護回路に接続される第4の
トランジスタとから構成される。また、前記スタンバイ
回路の前記第3及び第4のトランジスタのベースと前記
第1の電源との間に接続される時定数回路を備える。
また、増幅回路と、前記増幅回路へバイアスを供給する
バイアス回路と、前記増幅回路における出力段の正常/
異常を検出し、前記バイアス回路の出力をオン/オフさ
せる保護回路と、前記増幅回路及び前記保護回路を、ノ
ーマル状態からスタンバイ状態へ移行させるためのスタ
ンバイ回路とを有する。そして、前記スタンバイ回路
は、ベースがスタンバイ制御入力端子に接続され、エミ
ッタが第1の電源に接続される第1のトランジスタと、
ベースが第1の抵抗を介して前記第1のトランジスタの
コレクタに接続され、エミッタが第2の電源に接続され
る第2のトランジスタと、ベースが前記第1の抵抗を介
して前記第1のトランジスタのコレクタに接続され、エ
ミッタが前記第2の電源に接続される第3のトランジス
タと、一端が前記第2のトランジスタのコレクタに接続
される第2の抵抗と、一端が前記第3のトランジスタの
コレクタに接続される第3の抵抗と、ベースが前記第2
の抵抗の他端に接続され、コレクタが前記第2の電源に
接続され、エミッタがバイアス回路に接続される第4の
トランジスタと、ベースが前記第3の抵抗の他端に接続
され、コレクタが前記第2の電源に接続され、エミッタ
が保護回路に接続される第5のトランジスタとから構成
される。また、前記スタンバイ回路の前記第4のトラン
ジスタのベースと前記第1の電源との間に接続される第
1の時定数回路と、前記スタンバイ回路の前記第5のト
ランジスタのベースと前記第1の電源との間に接続され
る第2の時定数回路とを備える。
(作用) スタンバイ状態に移行するとき、バイアス回路のバイア
ス出力がゆっくり立ち下がり、出力端子の電圧の変化が
ゆっくりと低下するので、ショック音の発生は防止され
る。また、上記スタンバイ状態への移行の過程で出力端
子の異常状態があれば、このとき動作可能状態に制御さ
れる保護回路が動作し、出力段素子の破壊が防止され
る。従って、上記スタンバイ状態への移行に際して、バ
イアス回路の出力がオフとなった後に保護回路がオフと
なるように回路定数を設定しておけば、音声出力増幅器
を破壊から防ぎ、且つスタンバイ時には全く電流の流れ
ない完全なスタンバイ状態が実現されるようになる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、集積回路化された音声出力増幅器およびその
音声信号出力端子1と接地端との間に接続された負荷2
とを示しており、音声出力増幅器のVCC電源(第2の電
源)端子を3、−VEE電源(第1の電源)端子を4、ス
タンバイ入力端子を5、非反転入力端子を6、反転入力
端子を7で示している。上記音声出力増幅器において、
はスタンバイ制御入力用のNPN型のトランジスタ
(第1のトランジスタ)であり、そのベースはスタンバ
イ入力端子5に接続され、エミッタは−VEE電源線に接
続され、コレクタは抵抗(第1の抵抗)Rを介してス
タンバイ制御スイッチ用のPNP型のトランジスタ(第2
のトランジスタ)Qのベースに接続されており、この
トランジスタQのエミッタはVCC電源線に接続されて
いる。トランジスタQのコレクタは、抵抗(第2の抵
抗)Rを介して、NPN型のトランジスタ(第3のト
ランジスタ)Qのベース及びNPN型のトランジスタ
(第4のトランジスタ)Q22のベースに接続されてい
る。トランジスタQ,Q22のコレクタは、それぞれV
CC電源線に接続されている。上記トランジスタQ、抵
抗R、トランジスタQ、トランジスタQ、トラン
ジスタQ22はスタンバイ回路10を形成している。10
Aは、時定数回路であり、トランジスタQのベースと
−VEE電源線との間に、互いに並列して接続された抵抗
及び容量Cとから構成される。11はバイアス回
路であり、トランジスタQのエミッタと−VEE電源線
との間に直列に接続された抵抗R、ダイオード(コレ
クタ・ベース相互が接続されたNPN型トランジスタ)Q
,Qと、このダイオードQのアノードにベースが
接続される(カレントミラー接続される)と共にエミッ
タが−VEE電源線に接続されたNPN型のトランジスタQ
と、VCC電源線と上記トランジスタQのコレクタと
の間に接続されたダイオード(コレクタ・ベース相互が
接続されたPNP型トランジスタ)Qとからなる。12
は増幅回路部であり、上記ダイオードQのカソードに
ベースが接続された(カレントミラー接続された)電流
源用のPNP型のトランジスタQ,Qと、上記トラン
ジスタQを動作電流源とする入力段用の差動増幅部D
Aと、前記トランジスタQを動作電流源とし、上記差
動増幅部DAの出力を増幅する前置駆動部PDと、この
前置駆動部PDの出力によりプッシュプル駆動される相
補型SEPP(シングルエンデッド・プッシュプル)型の出
力段増幅部PAとからなる。上記差動増幅部DAは、前
記電流源用トランジスタQのコレクタにエミッタ共通
接続点が接続された差動対をなす増幅用のPNP型のトラ
ンジスタQ10,Q11と、このトランジスタQ10,Q11
負荷となるカレントミラー接続されたNPN型のトランジ
スタQ12,Q13とからなる。前記前置駆動部PDは、上
記増幅用トランジスタQ10の出力がベースに与えられる
駆動用のNPN型のトランジスタQ14と、前記電流源用ト
ランジスタQのコレクタと上記駆動用トランジスタQ
14のコレクタとの間に接続されたアイドル電流設定用ダ
イオードQ15,Q16とからなる。前置出力段増幅部PA
は、上記ダイオードQ15のアノードにベースが接続され
た出力用のNPN型のトランジスタQ17と、前記駆動用の
トランジスタQ14のコレクタにベースが接続された出力
用のPNP型のトランジスタQ18とからなり、上記出力用
トランジスタQ17,Q18がVCC電源線と−VEE電源線と
の間に直列に接続されており、そのエミッタ相互接続点
が前記音声信号出力端子1に接続されている。そして、
前記差動増幅部DAにおける差動対トランジスタQ10
11の各ベースは前記音声信号入力端子6,7に接続さ
れており、一方の非反転入力端子6は図示しないが、外
部でバイアス回路に接続されているとする。他方の反転
入力端子7は、出力端子1との間に抵抗R,Rから
なる負帰還回路NFが接続されている。また、前記出力
端子1が接地された場合などの負荷異常時における出力
用トランジスタQ17の過電流を検出するための過電流検
出回路13が設けられている。この過電流検出回路13
は、前記出力用トランジスタQ17とベース相互が接続さ
れたNPN型のトランジスタQ19と、このトランジスタQ
19のエミッタと前記出力端子1との間に接続された抵抗
と、VCC電源線と上記トランジスタQ19のコレクタ
との間に接続されたダイオードQ20と、上記トランジス
タQ19のコレクタにベースが接続され、エミッタがVCC
電源線に接続されたPNP型のトランジスタQ21とからな
る。そして、上記過電流検出回路13の過電流検出出力
を受けて前記バイアス回路11のバイアス出力をオフ状
態に設定して増幅回路部12を非動作状態にするための
保護回路14が設けられている。この保護回路14は、
トランジスタQ22のエミッタと−VEE電源線との間に直
列に接続された抵抗R、PNP型のトランジスタQ23
よび抵抗Rと、上記トランジスタQ23のエミッタ・ベ
ース間に接続された抵抗Rと、上記トランジスタQ23
のベース・コレクタに各対応してコレクタ・ベースが接
続され、エミッタが−VEE電源線に接続されたNPN型の
トランジスタQ24(これと上記トランジスタQ23とでサ
イリスタを形成する)と、このトランジスタQ24とベー
ス相互が接続され、エミッタが−VEE電源線に接続さ
れ、コレクタが前記バイアス回路11のトランジスタQ
のベースに接続されているNPN型のトランジスタQ25
とからなり、このトランジスタQ25のベースに前記過電
流検出出力用のトランジスタQ21のコレクタが接続され
ている。
次に、上記音声出力増幅器の動作を説明する。定常状態
においては、スタンバイ制御用トランジスタQ,Q
がオン状態であり、バイアス回路11の出力により増幅
回路部12が動作状態になり、音声入力信号が増幅され
て出力端子1に出力電圧が現われる。この場合、正常動
作時には過電流検出回路13はオフ状態であり、保護回
路14もオフ状態である。これに対して、出力用トラン
ジスタQ17に過電流が流れたときには、過電流検出回路
13のトランジスタQ19,Q21がオン状態になり、この
検出出力によって保護回路14のトランジスタQ23,Q
24からなるサイリスタがトリガされてオン状態になって
トランジスタQ25がオンになる。これによって、バイア
ス回路11のトランジスタQがオフになり、増幅回路
部12の電流源用トランジスタQ,Qがオフにな
り、増幅回路部12が非動作状態になるので、出力段ト
ランジスタQ17,Q18が破壊から保護されるようにな
る。
一方、スタンバイ入力端子5からの入力によってスタン
バイ制御入力用トランジスタQがオフになり、スタン
バイ制御スイッチ用トランジスタQがオフになってス
タンバイ状態に移行する場合、トランジスタQのベー
ス電位VBQ3は次式(1)で示されるように時定数をもって
ゆっくり低下する。
但し、トランジスタQのベース入力抵抗値が抵抗R
の値より十分大きいものとする。従って、上記トランジ
スタQ、ダイオードQ,Qを流れる電流IQ3も次
式(2)で示されるように上記VBQ3に依存した時定数をも
ってゆっくり低下する。
ここで、VBEは上記トランジスタQのベース・エミッ
タ間電圧、上記ダイオードQ,Qの各順方向電圧降
下である。従って、上記ダイオードQにカレントミラ
ー接続されたトランジスタQおよびこのトランジスタ
に直列に接続されたトランジスタQならびにこの
トランジスタQにカレントミラー接続された電流源用
トランジスタQ,Qの各電流も上記したような時定
数をもってゆっくり低下する。これによって、増幅回路
部12および過電流検出回路13も動作状態から非動作
状態へゆっくり移行し、正常動作時には出力端子1の出
力電圧もゆっくりと低下する。次に、増幅回路部12が
動作状態から非動作状態へゆっくりと移行していると
き、即ちノーマル状態からスタンバイ状態へ移行してい
るときに、仮に出力端子1が接地短絡された場合を考え
る。
この場合、従来(例えば第4図)では、第5図の波形図
に示すように、増幅回路部12へ与えられるバイアスは
ゆっくりと低下するが、保護回路14へ与えられるバイ
アスは即断されていた。従って、ノーマル状態からスタ
ンバイ状態へ移行しているときであって、いまだ増幅回
路部12が動作状態のときに、出力端子が接地短絡され
ても、保護回路14は動作しなかった。
そこで、本発明では、以下のような工夫を行っている。
即ち、時定数回路10AをトランジスタQのベースの
みならず、トランジスタQ22のベースに接続し、トラン
ジスタQ22のベース電位をゆっくり低下させることによ
り、増幅回路部12のバイアスと保護回路14のバイア
スを同時にゆっくりと低下させている。
さらに、本発明では、増幅回路部12の出力段の保護を
確実にするべく、以下のような工夫を行っている。即
ち、ノーマル状態からスタンバイ状態へ移行していると
き、増幅回路部12がオフ状態となった後に、保護回路
14がオフ状態となるようにしている。即ち、バイアス
回路11のトランジスタQがオフになるのは、トラン
ジスタQのベース電位VBQ3が VBQ3<3VBE …(3) になってトランジスタQがオフになったときでありあ
る。一方前記サイリスタがオフになるのはトランジスタ
22のベース電位VBQ22となったときである。ここで、VCEQ23はトランジスタ
23のコレクタ・エミッタ間電圧である。従って、上式
(3)、(4)の関係から となるように回路定数を選定しておけば、第6図の波形
図に示すように、前記スタンバイ状態への移行の過程
で、トランジスタQがサイリスタ(トランジスタ
23,Q24からなる)よりも先にオフ状態になり、増幅
回路部12は保護回路14よりも先にオフ状態になるの
で、確実に保護されることになる。
なお、第7図は、第1図の音声出力増幅器の基本構成を
示すものである。そして、そのポイントは、以下に示す
とうりである。第一に、トランジスタQがVCC電源線
とバイアス回路部11との間に接続され、トランジスタ
22がVCC電源線と保護回路14との間に接続される。
そして、第二に、そのトランジスタQ,Q22のベース
には、時定数回路10Aが接続され、ノーマル状態から
スタンバイ状態への移行時に、一定の時定数でそのベー
ス電位がゆっくりと立ち下がる。第三に、ノーマル状態
におけるトランジスタQのエミッタ電位VE3とトラン
ジスタQ22のエミッタ電位VE22との関係をVE3>VE22
とし、スタンバイ状態への移行時にトランジスタQ22
りもトランジスタQを先にオフ状態にさせる。これに
より、ノーマル状態からスタンバイ状態へ移行している
とき、増幅回路12がオフ状態となった後に、保護回路
14がオフ状態となる。
第2図は他の実施例に係る音声出力増幅器を示してい
る。この実施例は、第1図の音声出力増幅器の変形例で
あり、第1図の音声出力増幅器に比べてスタンバイ回路
10の構成、及び、時定数回路(第2の時定数回路)1
0Bのある点が異なっている。
スタンバイ回路10及び時定数回路10Bの構成を説明
する。トランジスタ(第1のトランジスタ)Qのベー
スは、スタンバイ入力端子5に接続されている。トラン
ジスタQのエミッタは、−VEE電源(第1の電源)線
に接続され、そのコレクタは、抵抗(第1の抵抗)R
を介して、トランジスタ(第2のトランジスタ)Q
ベース及びトランジスタ(第3のトランジスタ)Q30
ベースに接続されている。トランジスタQ,Q30のエ
ミッタは、それぞれVCC電源線に接続されている。
トランジスタQのコレクタは、抵抗(第2の抵抗)R
を介して、トランジスタ(第4のトランジスタ)Q
のベースに接続されている。トランジスタQのコレク
タは、VCC電源(第2の電源)線に接続され、そのエミ
ッタは、バイアス回路11に接続されている。また、時
定数回路(第1の時定数回路)10AがトランジスタQ
のベースと−VEE電源線との間に接続されている。
トランジスタQ30のコレクタは、抵抗(第3の抵抗)R
11を介して、トランジスタ(第5のトランジスタ)Q22
のベースに接続されている。トランジスタQ22のコレク
タは、VCC電源線に接続され、そのエミッタは、保護回
路14に接続されている。また、時定数回路10Bがト
ランジスタQ22のベースと−VEE電源線との間に接続さ
れている。なお、時定数回路10Bの機械的構成は、時
定数回路10Aの構成と同じであるが、後述するよう
に、その時定数は互いに異なっている。
第8図は、第2図の音声出力増幅器の基本構成を示すも
のである。また、第9図は、第2図の音声出力増幅器の
トランジスタQ,Q22のベース電位の波形図を示すも
のである。即ち、時定数回路10Aの時定数C
時定数回路10Bの時定数C12との関係をC
<C12とすれば、トランジスタQ22のベース電位の
立ち下がりが、トランジスタQのベース電位の立ち下
がりよりも緩やかになるため、確実に増幅回路12がオ
フ状態となった後、保護回路14をオフ状態とすること
ができる。
従って、上記音声出力増幅器においては、スタンバイ状
態への移行時にバイアス回路11のトランジスタQ
保護回路14のサイリスタよりも先にオフ状態にするた
めには、バイアス回路11の時定数C1R2と保護回路14
のバイアス源20の時定数C2R12との関係を C1R2<C2R12 …(6) となるように選択するだけでよく、前式(5)に示した選
択条件に比べて簡単に実現できる利点がある。
[発明の効果] 上述したように本発明の音声出力増幅器によれば、動作
状態からスタンバイ状態への移行時にバイアス系を時定
数によって立ち下げることによって出力電圧の急激な変
動を防止してショック音の発生を防止するという利点を
失なうことなく、上記スタンバイ状態への移行時にも保
護回路を動作可能状態に制御しているので出力段トラン
ジスタの保護動作が完全に得られる。また、上記バイア
ス系の時定数用容量の電荷が放電してしまった段階では
増幅器の各回路は全て非導通となるので、完全にスタン
バイ状態を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の音声出力増幅器の一実施例を示す回路
図、第2図は同じく他の実施例を示す回路図、第3図は
従来の音声出力増幅器を示す回路図、第4図は第3図の
音声出力増幅器の改善案として提案されている音声出力
増幅器を示す回路図、第5図は従来の音声出力増幅回路
の増幅回路部バイアスと保護回路バイアスの関係を示す
波形図、第6図は第1図の音声出力増幅回路のトランジ
スタQのベース電位とトランジスタQ22のベース電位
の関係を示す波形図、第7図は第1図の音声出力増幅回
路の基本構成を示す回路図、第8図は第2図の音声出力
増幅回路の基本構成を示す回路図、第9図は第2図の音
声出力増幅回路のトランジスタQのベース電位とトラ
ンジスタQ22のベース電位の関係を示す波形図である。 10……スタンバイ回路、11……バイアス回路、12
……増幅回路部、13……過電流検出回路(異常状態検
出回路)、14……保護回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】増幅回路部と、前記増幅回路部へバイアス
    を供給するバイアス回路と、前記増幅回路部における出
    力段の正常/異常を検出し、前記バイアス回路の出力を
    オン/オフさせる保護回路と、前記増幅回路部及び前記
    保護回路を、ノーマル状態からスタンバイ状態へ移行さ
    せるためのスタンバイ回路とを有し、 前記スタンバイ回路は、 ベースがスタンバイ入力端子に接続され、エミッタが第
    1の電源に接続される第1のトランジスタと、 ベースが第1の抵抗を介して前記第1のトランジスタの
    コレクタに接続され、エミッタが第2の電源に接続され
    る第2のトランジスタと、 一端が前記第2のトランジスタのコレクタに接続される
    第2の抵抗と、 ベースが前記第2の抵抗の他端に接続され、コレクタが
    前記第2の電源に接続され、エミッタがバイアス回路に
    接続される第3のトランジスタと、 ベースが前記第2の抵抗の他端に接続され、コレクタが
    前記第2の電源に接続され、エミッタが保護回路に接続
    される第4のトランジスタとから構成され、かつ、 前記スタンバイ回路の前記第3及び第4のトランジスタ
    のベースと前記第1の電源との間に接続される時定数回
    路を具備することを特徴とする音声出力増幅回路。
  2. 【請求項2】前記第3のトランジスタのエミッタには、
    ノーマル状態において第1の電位が印加され、前記第4
    のトランジスタのエミッタには、ノーマル状態において
    前記第1の電位よりも小さな第2の電位が印加され、 ノーマル状態からスタンバイ状態へ移行する際に、前記
    時定数回路の時定数に従って前記第3及び第4のトラン
    ジスタのベース電位が同時にゆっくりと低下すると共
    に、前記第3のトランジスタが前記第4のトランジスタ
    よりも先にオフ状態となることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の音声出力増幅回路。
  3. 【請求項3】増幅回路部と、前記増幅回路部へバイアス
    を供給するバイアス回路と、前記増幅回路部における出
    力段の正常/異常を検出し、前記バイアス回路の出力を
    オン/オフさせる保護回路と、前記増幅回路部及び前記
    保護回路を、ノーマル状態からスタンバイ状態へ移行さ
    せるためのスタンバイ回路とを有し、 前記スタンバイ回路は、 ベースがスタンバイ入力端子に接続され、エミッタが第
    1の電源に接続される第1のトランジスタと、 ベースが第1の抵抗を介して前記第1のトランジスタの
    コレクタに接続され、エミッタが第2の電源に接続され
    る第2のトランジスタと、 ベースが前記第1の抵抗を介して前記第1のトランジス
    タのコレクタに接続され、エミッタが前記第2の電源に
    接続される第3のトランジスタと、 一端が前記第2のトランジスタのコレクタに接続される
    第2の抵抗と、 一端が前記第3のトランジスタのコレクタに接続される
    第3の抵抗と、 ベースが前記第2の抵抗の他端に接続され、コレクタが
    前記第2の電源に接続され、エミッタがバイアス回路に
    接続される第4のトランジスタと、 ベースが前記第3の抵抗の他端に接続され、コレクタが
    前記第2の電源に接続され、エミッタが保護回路に接続
    される第5のトランジスタとから構成され、かつ、 前記スタンバイ回路の前記第4のトランジスタのベース
    と前記第1の電源との間に接続される第1の時定数回路
    と、 前記スタンバイ回路の前記第5のトランジスタのベース
    と前記第1の電源との間に接続される第2の時定数回路
    と を具備することを特徴とする音声出力増幅回路。
  4. 【請求項4】前記第1の時定数回路の時定数は、前記第
    2の時定数回路の時定数よりも小さく設定され、 ノーマル状態からスタンバイ状態へ移行する際に、前記
    第5のトランジスタのベース電位が前記第4のトランジ
    スタのベース電位よりもゆっくりと低下し、前記第4の
    トランジスタが前記第5のトランジスタよりも先にオフ
    状態となることを特徴とする特許請求の範囲第3項に記
    載の音声出力増幅回路。
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