JPH06182909A - 紙材の絞り加工方法 - Google Patents

紙材の絞り加工方法

Info

Publication number
JPH06182909A
JPH06182909A JP33421092A JP33421092A JPH06182909A JP H06182909 A JPH06182909 A JP H06182909A JP 33421092 A JP33421092 A JP 33421092A JP 33421092 A JP33421092 A JP 33421092A JP H06182909 A JPH06182909 A JP H06182909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
mold
bent
paper material
bent portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33421092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamawaki
弘 山脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP33421092A priority Critical patent/JPH06182909A/ja
Publication of JPH06182909A publication Critical patent/JPH06182909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙材を屈曲部を有する形状に絞り加工する方
法にあって、画然とした屈曲部を形成する。 【構成】 金型17は、下型18と上型19とから構成
され、型締め時にそれら下型18と上型19との間に、
背面紙の形状に相当するクリアランスが形成される。こ
のとき、背面紙の屈曲部に相当する部分においては、谷
側において稜角部19a,18bを形成し、山側におい
て平坦面部18a,19bを形成する。これと共に、金
型17の、背面紙の屈曲部に相当する部分のクリアラン
スを、他の部分のクリアランスに比べて2分の1程度に
狭くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば冷蔵庫の扉の背
面紙を形成するための紙材の絞り加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば冷蔵庫の扉は、一般に、鋼板製の
扉主板部やプラスチック製の扉内板等から構成される薄
形矩形箱状の外殻体内に、ウレタンフォーム等の発泡断
熱材を充填して構成される。前記ウレタンフォームを成
形するにあたっては、図7に示すように、扉主板部1の
背面内周縁部にガスケット取付用のサッシ2を枠状に取
付け、その背面開口部を、例えばクラフト紙からなる背
面紙3により塞いだ後、これを、発泡型4内に収容し、
内部にウレタン原液を注入して発泡,硬化させるように
している。そして、発泡型4からの脱型後、前記背面紙
3に重なるようにして図示しない扉内板が取付けられる
ようになっている。
【0003】而して、前記背面紙3は、全体として矩形
状をなし、前記サッシ2に宛がわれるフランジ部3aの
内側に、背面側(図では上方)に膨出する矩形浅底容器
状の膨出部3bを一体に有して構成される。かかる背面
紙3は、図6に示すように、平板状の紙材(クラフト
紙)を上型5及び下型6よりなる金型7によりプレス成
型することにより、絞り加工されて形成されるようにな
っている。この場合、金型7の上型5と下型6との間の
クリアランス(ギャップ)は、全域でほぼ同一とされて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような紙材の絞り加工方法では、背面紙3のフランジ部
3aと膨出部3bとの境目や膨出部3bの側壁部と底部
との境目などの屈曲部において、きっちりとした折目が
付かず、いわば角が鈍ったような状態となりがちであっ
た。このため、膨出部3bの側壁部が開き方向に戻り変
形してしまうなど、適正な絞り深さが得られず、また、
いわばスプリングバック現象により形状に経時変化が起
こる不具合があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、画然とした屈曲部を形成することがで
きる紙材の絞り加工方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の紙材の絞り加工
方法は、紙材を金型によりプレス成型することにより、
前記紙材を屈曲部を有する形状に絞り加工する方法であ
って、前記金型のクリアランスを、前記屈曲部に相当す
る部分において他の部分よりも狭くするようにしたとこ
ろに特徴を有する。
【0007】また、この場合、金型の内面のうち、紙材
の屈曲部の内側を形成する部分を尖り形状とすると共
に、前記屈曲部の外側を形成する部分を平坦形状とすれ
ば効果的である。
【0008】
【作用】本発明の紙材の絞り加工方法によれば、金型の
クリアランスが、屈曲部に相当する部分において他の部
分よりも狭くなっているので、プレス成型時に、紙材は
屈曲部において、他の部分よりも強い圧縮力が加えられ
る。これにより、くっきりとした折目の付いた屈曲部を
形成することができ、スプリングバック現象を防止する
ことができる。
【0009】また、この場合、金型の内面のうち、紙材
の屈曲部の内側を形成する部分を尖り形状とすると共
に、前記屈曲部の外側を形成する部分を平坦形状とすれ
ば、プレス成型時に、強い圧縮力によって紙材の屈曲部
の谷側の折目が強く付されるようにして、いわば絞り加
工と同時に屈曲部の折曲げ加工が行われるようになり、
画然とした屈曲部が成形されるようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を冷蔵庫の扉の背面紙の成形に
適用した一実施例について、図1乃至図5を参照して説
明する。尚、本実施例は請求項2に対応する。まず、図
5を参照して冷蔵庫の扉の構成について簡単に述べる。
冷蔵庫の扉は、鋼板製の扉主板部11や図示しないプラ
スチック製の扉内板等から構成される薄形矩形箱状の外
殻体内に、ウレタンフォーム等の発泡断熱材を充填して
構成される。
【0011】前記ウレタンフォームを成形するにあたっ
ては、扉主板部11の背面内周縁部にガスケット取付用
のサッシ12を枠状に取付け、その背面開口部を、例え
ばクラフト紙等の硬質な紙材からなる背面紙13により
塞いだ後、これを、発泡型14内に収容し、内部にウレ
タン原液を注入して発泡,硬化させるようにしている。
そして、発泡型14からの脱型後、前記背面紙13に重
なるようにして図示しない扉内板が取付けられるように
なっている。前記背面紙13により、ウレタン原液の漏
れの防止、扉の補強等が図られるようになっている。
【0012】この背面紙13は、図4にも示すように、
全体として矩形状をなし、前記サッシ12に宛がわれる
フランジ部13aの内側に、背面側(図では上方)に膨
出する矩形浅底容器状の膨出部13bを一体に有して構
成される。従って、背面紙13は、フランジ部13aと
膨出部13bとの境目や膨出部13bの側壁部と底部
(図では上面)との境目などに本発明にいう屈曲部1
5,16(図3参照)を有している。
【0013】この場合、フランジ部13aと膨出部13
bとの境目の屈曲部15は、図で上面側が内側(谷側)
となり下面側が外側(山側)となっており、膨出部13
bの側壁部と底部との境目の屈曲部16は、それとは逆
に、図で上面側が外側(山側)となり下面側が内側(谷
側)となっている。図3に示すように、それら屈曲部1
5,16は共に、谷側にくっきりとした折目が形成され
ており、山側がいわば面取りされた如き形状とされてい
る。
【0014】さて、上記のような背面紙13は、紙材を
金型によりプレス成型することにより、絞り加工されて
形成されるようになっている。以下、本実施例に係る絞
り加工方法について述べる。
【0015】図1及び図2は、前記背面紙13の成形に
使用されるプレス装置の金型17を示している。この金
型17は、ベッド側に設けられる下型18と、ラム側に
設けられる上型19とから構成され、型締め時には、そ
れら下型18と上型19との間に、前記背面紙13の形
状に相当するクリアランス(ギャップ)が形成されるよ
うになっている。
【0016】このとき、図1に示すように、背面紙13
の屈曲部15に相当する部分においては、上型19はシ
ャープな尖り形状の稜角部19aを有し、下型18に
は、前記稜角部19aに対向した凹角部を埋めて潰した
如き平坦面部18aが形成されている。また、屈曲部1
6に相当する部分においては、下型18はシャープな尖
り形状の稜角部18bを有し、上型19には、前記稜角
部18bに対向した凹角部を埋めて潰した如き平坦面部
19bが形成されている。
【0017】また、これにて、金型17は、背面紙13
の屈曲部15,16に相当する部分のクリアランスが、
背面紙13の平坦な面に相当する他の部分のクリアラン
スに比べて2分の1程度に狭くなっている。
【0018】背面紙13は、平板状の紙材(クラフト
紙)を、上述のように構成された金型17によりプレス
成型することにより、フランジ部13aの内側部に膨出
部13bを有した形状に絞り加工されて形成される。こ
のとき、金型17のクリアランスが、屈曲部15,16
に相当する部分において他の部分よりも狭くなっている
ので、紙材は屈曲部15,16において、他の部分より
も強い圧縮力が加えられるようになる。
【0019】しかも、屈曲部15は、上型19の稜角部
19aと下型18の平坦面部18aとの間に挟まれ、強
い圧縮力によって谷側の折目が強く付されるようにし
て、いわば絞り加工と同時に折曲げ加工が行われるよう
になるため、画然とした屈曲部15が成形されるように
なる。同様に、屈曲部16は、下型18の稜角部18b
と上型19の平坦面部19bとの間に挟まれ、強い圧縮
力によって谷側の折目が強く付されるようにして、いわ
ば絞り加工と同時に折曲げ加工が行われるようになるた
め、画然とした屈曲部16が成形されるようになる。
【0020】このように本実施例の絞り加工方法によれ
ば、屈曲部にきっちりとした折目が付かなかった従来の
ものと異なり、背面紙13にくっきりとした折目の付い
た屈曲部15,16を形成することができ、スプリング
バック現象を防止することができる。この結果、背面紙
13の適正な絞り深さを得ることができ、その形状が経
時変化することを未然に防止することができるものであ
る。
【0021】尚、上記実施例では、金型17のうち、屈
曲部15,16の内側(谷側)に相当する部分に稜角部
19a,18bを形成し、外側(山側)に相当する部分
に平坦面部18a,19bを形成するようにしたが、か
かる形状としなくとも、少なくとも、屈曲部に相当する
部分において金型のクリアランスを他の部分よりも狭く
するようにすれば、強い圧縮力にて屈曲部が形成される
ようになり、所期の目的を達成することができるもので
ある(請求項1の発明)。
【0022】その他、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、例えば冷蔵庫の扉の背面紙に限らず、種
々の材質,用途の紙材の絞り加工に適用することができ
るなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し
得るものである。
【0023】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の紙材の絞り加工方法によれば、金型のクリアランス
を、屈曲部に相当する部分において他の部分よりも狭く
するようにしたので、画然とした屈曲部を形成すること
ができるという優れた実用的効果を奏するものである。
【0024】また、この場合、金型の内面のうち、紙材
の屈曲部の内側を形成する部分を尖り形状とすると共
に、前記屈曲部の外側を形成する部分を平坦形状とすれ
ば、強い圧縮力によって紙材の屈曲部の谷側の折目が強
く付されるようにして、いわば絞り加工と同時に屈曲部
の折曲げ加工が行われるようになり、より一層効果的で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、金型の要部の
拡大縦断面図
【図2】金型を概略的に示す正面図
【図3】背面紙の要部の拡大縦断面図
【図4】背面紙の斜視図
【図5】冷蔵庫の扉のウレタンフォームの発泡成形時の
様子を示す縦断正面図
【図6】従来例を示す図1相当図
【図7】図5相当図
【符号の説明】 図面中、13は背面紙、13aはフランジ部、13bは
膨出部、15,16は屈曲部、17は金型、18は下
型、19は上型、19a,18bは稜角部、18a,1
9bは平坦面部を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙材を金型によりプレス成型することに
    より、前記紙材を屈曲部を有する形状に絞り加工する方
    法であって、前記金型のクリアランスを、前記屈曲部に
    相当する部分において他の部分よりも狭くしたことを特
    徴とする紙材の絞り加工方法。
  2. 【請求項2】 金型の内面のうち、紙材の屈曲部の内側
    を形成する部分を尖り形状とすると共に、前記屈曲部の
    外側を形成する部分を平坦形状としたことを特徴とする
    請求項1記載の紙材の絞り加工方法。
JP33421092A 1992-12-15 1992-12-15 紙材の絞り加工方法 Pending JPH06182909A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33421092A JPH06182909A (ja) 1992-12-15 1992-12-15 紙材の絞り加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33421092A JPH06182909A (ja) 1992-12-15 1992-12-15 紙材の絞り加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06182909A true JPH06182909A (ja) 1994-07-05

Family

ID=18274777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33421092A Pending JPH06182909A (ja) 1992-12-15 1992-12-15 紙材の絞り加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06182909A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1043027A (ja) * 1996-07-31 1998-02-17 Toyo Alumifoil Prod Kk 紙容器及び紙容器の成形方法
USRE47165E1 (en) 2007-11-01 2018-12-18 Gpcp Ip Holdings Llc Pressed paperboard servingware with arched bottom panel and sharp brim transition

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1043027A (ja) * 1996-07-31 1998-02-17 Toyo Alumifoil Prod Kk 紙容器及び紙容器の成形方法
USRE47165E1 (en) 2007-11-01 2018-12-18 Gpcp Ip Holdings Llc Pressed paperboard servingware with arched bottom panel and sharp brim transition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4010867A (en) Two-piece can construction
JPS6159513U (ja)
JPS59199437A (ja) 密封容器のための閉止キャップの形成方法
US3881630A (en) Pop-in container closure
JPH06182909A (ja) 紙材の絞り加工方法
US3881437A (en) Method of making pop-in container closure
JP2547772B2 (ja) 絞り成形方法
JPH08267154A (ja) プレス用金型装置
JPS6215334B2 (ja)
JPS60148628A (ja) 角筒容器絞り加工用プレス型
JP4445640B2 (ja) 絞り容器の製造方法
ITMI981509A1 (it) Dispositivo per produrre blocchi da fiocchi di espanso
JPS5822895Y2 (ja) カ−トン容器の超音波シ−ル装置
JP3496776B2 (ja) 紙蓋及びその作成方法
JPS5913590Y2 (ja) 断熱扉
JPS6210824B2 (ja)
JPH04262192A (ja) 断熱箱体
JPH049583A (ja) 断熱扉の製造方法
JP4470265B2 (ja) 絞り成形方法
JPH0221515B2 (ja)
JPS5823811B2 (ja) コンテナ用枠体の製造方法
JPS6021750Y2 (ja) 冷蔵庫等の扉
JPH06313669A (ja) 断熱扉及びその製造方法
JPS60247424A (ja) ガス封入用缶の製造法
JPS6360727A (ja) 発泡シ−ト製容器の製造方法及び成形用型