JPH06182694A - 裁断機における被裁断材の異常検出装置 - Google Patents
裁断機における被裁断材の異常検出装置Info
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Abstract
りを未然に検出して裁断機の生産性を向上できるように
し、以て、裁断コスト並びに裁断された被裁断材の価格
を低減できるようにすることを目的とするものである。 【構成】本発明は上面に裁断支持面を形成した載置台に
被裁断材を載置して固定し、この裁断支持面の上部に任
意の方向に移動自在となるカッター刃を配置し、前記裁
断支持面上に載置した被切断材をカッター刃で所定の形
状に裁断しながら裁断支持面の長手方向の一方から他方
に向けて移動するようにした裁断機において、被裁断材
の裁断時に下面が被切断材の上面に当接するカッター刃
を昇降摺動可能に支持する刃支持体を設け、該刃支持体
に、/または刃支持体の外周近傍部に、少なくともカッ
ター刃の裁断進行方向下手側の生地の盛り上がりを検出
する異常検出器を設けるとともに、異常検出器は上下に
変位する可動部材と、該可動部材の変位を検出する検知
部材とを備えたことを特徴とするものである。
Description
れた被裁断材をカッター刃で所望の形状に裁断するよう
にした裁断機において、被裁断材の異常な盛り上がりを
検出する装置に関するものである。
の柔軟な被切断材を多数枚重ね合わせた状態で同時に裁
断する場合、被裁断材に皺が寄ったままで裁断すると所
望する形状とは異なる形状に裁断されてしまうと言う問
題がある。そのために、従来では作業者が被裁断材の表
面の異常な盛り上がりを目で見て修正したり、手触りで
確認するようにしている。
では常時監視している必要があり、手間が掛かると言う
問題があった。更に、熟練を要するうえ、見落とし易い
という問題もあった。こうした問題に対処するために例
えば特公昭55−45357公報の一部にも記載されて
いるように、皺が有る場所を裁断する場合と皺が無い場
所を裁断する場合とではカッター刃に作用する荷重が異
なり、この荷重の変動によりカッター刃が弾性変形する
のに着目し、カッター刃の弾性変形により皺や異常を検
出するようにしたものが提案されている。
記載されたものでは、異常の有る被裁断材部分をカッタ
ー刃が裁断し、カッター刃が弾性変形して初めて異常が
あるところを切断したのが検出されることから、異常の
有る被裁断材部分を未然に補正することが出来ないと言
う問題がある。従って、一旦異常を検出するとその部分
で裁断した被裁断材は使用することが出来ず、歩留まり
が悪く生産性も低下してしまうと言う問題もあった。
ら、勢い裁断コスト並びに裁断された被裁断材の価格が
高価に成ってしまうという問題もあった。本発明は上記
問題点に鑑み提案されたもので、被切断材の皺等による
表面の盛り上がりを未然に検出して裁断機の生産性を向
上できるようにし、以て、裁断コスト並びに裁断された
被裁断材の価格を低減できるようにすることを目的とす
るものである。
に本発明にかかる裁断機における被裁断材の異常検出装
置は、先ず、上面に裁断支持面を形成した載置台に被裁
断材を載置して固定し、この裁断支持面の上部に任意の
方向に移動自在となるカッター刃を配置し、前記裁断支
持面上に載置した被切断材をカッター刃で所定の形状に
裁断しながら裁断支持面の長手方向の一方から他方に向
けて移動するようにした裁断機において、被裁断材の裁
断時に下面が被切断材の上面に当接するカッター刃を昇
降摺動可能に支持する刃支持体を設け、該刃支持体に、
/または刃支持体の外周近傍部に、少なくともカッター
刃の裁断進行方向下手側の生地の盛り上がりを検出する
異常検出器を設けるとともに、異常検出器は上下に変位
する可動部材と、該可動部材の変位を検出する検知部材
とを備えたことを特徴とする。
を昇降摺動可能に支持する刃支持体で構成したり、異常
検出器の可動部材を刃支持体の外周近傍部に上下昇降可
能な環状部材で形成することも特徴とするものであり、
異常検出器の検知部材を可動部材の変位を検出するロー
タリエンコーダで構成したり、可動部材が変位した時に
当接部材に当接して導通状態になる接触式にしたことも
特徴とするものである。
た状態で載置して固定し、保持させる。次に、裁断の為
に、刃支持体の下面を被切断材の上面に当接させた状態
でカッター刃を上下に振動させながら、被切断材を所望
する形状に裁断し、裁断支持面の一方から他方に向けて
カッター刃を移動させるのであるが、カッター刃の裁断
進行方向の下手側に被裁断材に皺や二重折り込み等によ
り、その表面に盛り上がりがあると、この盛り上がりで
異常検出器の可動部材(可動部材がカッター刃を昇降摺
動可能に支持する刃支持体で形成される場合には刃支持
体、可動部材が刃支持体の外周近傍部に上下昇降可能な
環状部材で形成された場合には当該環状部材)が押上ら
れ、押上られたこの可動部材を検知部材が検出するの
で、当該部分がカッター刃で裁断される前に異常を検知
できるのである。
明する。 <実施例1>図1は吸引式載置台のシール装置を備えた
裁断機の概略を示す斜視図、図2はその側面図であっ
て、図中符号1は裁断機を全体的に示す。
平配置された三つの吸引ボックス3・3・3と、この吸
引ボックス 上をエンドレス走行するよう配置され、吸
引ボックス3・3・3上に裁断支持面4を形成する剛毛
体5と、前記吸引ボックス3・3・3の下部に配置さ
れ、吸引ボックス3・3・3を介して裁断支持面4上に
編布や編地等の被裁断材6を固定する吸引力を生じさせ
る吸引ダクト7及び吸引装置8とで形成された吸引式載
置台9と、前記裁断支持面4の上部に任意の方向に移動
自在となるよう配置したカッター装置10とで構成され
ている。
効スペースの長さと幅に合わせた矩形状に形成されてい
る。前記吸引ボックス3・3・3の幅方向両側には、エ
ンドレスのチェーンがベースフレーム2の長さ方向に沿
って配置され、両側チェーンの外周に両端が両チェーン
に支持された多数の受板が固定されて特公昭63−28
759号公報他にも開示されているような周知構造の無
限軌道状のコンベヤを形成し、各受板の上面に前記剛毛
体5が並べられて裁断支持面4が形成されている。
12と、Y軸方向駆動部13とからなり、X軸方向移動
部12は、吸引式載置台9の長手方向の両端部間に回転
可能に設けられた歯車14・15に亙って移動用の刃付
きベルト16を捲回し、この移動用の刃付きベルト16
の一部にブロック17の下端部分を連結するとともに、
移動用の刃付きベルト16が捲回された一端側の歯車1
5と電動モータ(駆動用モータ)18の出力軸19とを
駆動用の刃付きベルト20で連結して構成してあり、前
記駆動用モータ18の回転方向及び速度を制御すること
により移動用の刃付きベルト16及び駆動用の刃付きベ
ルト20を介してすることにより、カッター刃21がX
軸方向、即ち、吸引式載置台9の長手方向に移動出来る
ようになっている。
の幅方向に夫々設けられた両X軸方向移動部12・12
間に亙ってガイドブリッジ22を架着し、Y軸方向駆動
用モータ(図示せず)によってカッター刃21を支持す
るフレーム23がこのガイドブリッジ22に案内されて
Y軸方向に移動されるように構成されている(図3参
照)。
ように上端に設けられた起震手段24により上下振動さ
れ、起震手段24の下方にカッター刃21の切っ先が常
時裁断される方向になるように制御する刃先方向制御部
25が設けられるとともに、刃先方向制御部25の更に
下方にはカッター刃21を昇降摺動可能に支持するとと
もに、カッター刃21が被裁断材を裁断する時にその下
面が被切断材6の上面に当接する刃支持体27が設けら
れている。
ケーシング26に立設されたガイドロッド49・49の
起震手段24の下方に摺動ブロック50を昇降可能に配
設し、この摺動ブロック50に刃支持体27の上端部を
支持させたもので、図外のエアーシリンダで起震手段2
4とともに昇降操作されるようになっている。
刃21の裁断進行方向の下手側の生地(被裁断材)6の
盛り上がりを検出する異常検出器28が設けられてい
る。この異常検出器28は、上下方向に変位する可動部
材29と、この可動部材29の変位を検出する検知部材
30とからなる。可動部材29は、図3乃至図5に示す
ように平板でドーナツ状に形成された環状部31の一側
を折り上げ、摺動案内部32と、略水平な面の接触板部
33と、バネ係合部34とで形成されており、摺動案内
部32は支持フレーム45から垂下されたブラケット4
6を昇降摺動するリニアベアリング47にビス48で固
定され、バネ係合部34と刃支持体27側の固定部分に
螺着されるバネ受けビス35との間に張設された張力の
弱い引っ張りスプリング36の張力により可動部材29
が下方に押下げ付勢されている。
示すように、可動部材29の上方で、ビス37と長穴3
8とにより上下に位置調節可能に刃支持体27側の固定
部分に取りつけられたブラケット39と、このブラケッ
ト39に螺着された針状のロッド40とからなり、この
ロッド40と可動部材29の接触板部33との間の間隔
41の微調節は、ブラケット39とロッド40との螺子
嵌合により行われるようになっている。
裁断材の異常検出装置の作用を次に説明する。先ず、吸
引ボックス3・3・3上の剛毛体5群によって形成され
た裁断支持面6上に図1上、右側から延反機によって、
所定枚数を積層した状態の編布等の生地(被裁断材)6
を供給する。
用は停止した状態にし、図外のチェンが駆動されると、
剛毛体5を取付けた受板が吸引ボックス3・3・3上を
反時計方向に回動し、裁断支持面4上の裁断有効スペー
スに生地6が移送される。こうして裁断の有効スペース
上に供給された布帛6は、吸引ボックス3・3・3に吸
引力が作用されると、裁断支持面4上にしっかりと吸引
固定される。
に当接する状態にし、生地6の盛り上がりにより異常検
出器28の可動部材29が上昇し、可動部材29が検知
部材30に当接して導通状態になる時の接触板部33と
当接部材30のロッド40との間41を設定する。この
時、被裁断材6が刃支持体27の押し圧力による沈み等
を考慮する。
帛6を所定の形状に裁断させて行くと、カッター装置1
0は駆動モータ18の駆動により駆動用の刃付きベルト
20及び移動用の刃付きベルト16を介してX軸方向
(図上左から右方向)に所定の速度で移動する。
方向の下手側に積層された生地6の内部に皺や二重折り
込み等による図4中想像線で示すように生地6の表面6
aに盛り上がりAがあると、この盛り上がりAで異常検
出器28の可動部材29が引っ張りスプリング36の張
力に抗して押上られ、押上られた可動部材29の接触板
部33の上面と検知部材30のロッド40の下端部とが
当接して導通状態となり、生地6に異常が有ると、その
部分が裁断される前に検出するのである。
り、裁断機1を停止させたりすることにより異常部分が
裁断される前に直したりする措置が行えるのである。
切れ味が悪くなったり、折れたりして生地6が充分に切
れずその一部に皺がよったり折り込まれたりして盛り上
がりAが発生した場合にも、上述したのと同様にして異
常検出器28の可動部材29が引っ張りスプリング36
の張力に抗して押上られ、押上られた可動部材29の接
触板部33の上面と検知部材30のロッド40の下端部
とが当接して導通状態となり、生地6に異常が発生した
のを検出することができるのである。
部材31を環状に形成してあるが、本発明はこうした形
状に限られず、要するにカッター刃の進行方向下手側の
異常を検出できる形状、例えばカッター刃の進行方向に
追従するように構成すれば良いのである。
おける被裁断材の異常検出装置は、上記実施例1の異常
検出器28部分を図6乃至図8に示すように変更したも
のである。即ち、本例に於ける異常検出器28は、上下
方向に変位する可動部材29を刃支持体27で形成し、
刃支持体27の変移量を検出するために、刃支持体27
を支持する摺動ブロック50から側面視で“L”字状の
ブラケット53を延出し、このブラケット53の先端部
にロータリーエンコーダ54を固設し、ロータリーエン
コーダ54の回転軸のピニオンギヤ55に噛み合うラッ
ク56をケーシング26に固着して構成したものであ
る。
用を次に説明すると、上記実施例1と同様に、先ず、裁
断支持面6上に延反機によって、所定枚数を積層した状
態の編布等の生地(被裁断材)6が供給され、吸引ボッ
クス3・3・3に吸引力が作用されると、裁断支持面4
上にしっかりと吸引固定される。次に、刃支持体27の
下面が生地6の上面に当接する状態下降させ、カッター
装置10を作動させて布帛6を所定の形状に裁断させて
行く。
方向の下手側に積層された生地6の内部に皺や二重折り
込み等により、図7中想像線で示すような生地6の表面
6aに盛り上がりAがあると、この盛り上がりAで異常
検出器28の刃支持体27が押上られる。
ータリーエンコーダ54のピニオンギヤ55とこれに噛
み合うラック56との間に相対移動が発生し、ピニオン
ギヤ55が回転されて相対移動量信号が図外の制御装置
に出力される。こうして制御装置に出力された相対移動
量信号が所定の値(例えば生地6の表面に生じる細かな
凹凸による相対移動量信号値)を越えた時に異常がある
と判断する。こうして、生地6の異常の部分が裁断され
る前に検出するのである。
り、裁断機1を停止させたりすることにより異常部分が
裁断される前に直したりする措置が行えるのである。
れ味が悪くなったり、折れたりして生地6が充分に切れ
ずその一部に皺がよったり折り込まれたりして盛り上が
りAが発生した場合にも、上述したのと同様にして異常
検出器28の可動部材29が上昇するとロータリーエン
コーダ54のピニオンギヤ55が回転されて相対移動量
信号が図外の制御装置に出力される。
信号が所定の値(例えば生地6の表面に生じる細かな凹
凸による相対移動量信号値)を越えた時に異常があると
判断し、生地6の異常の部分が裁断される前に検出する
のは上記実施例と同様である。
裁断材6の盛り上がりAにより可動部材29が上昇した
ときに、これが接触式の検知部材30で検出するように
してあるが、接触式の検知部材30をリミットスイッチ
にすることも出来るし、更に超音波による距離センサで
異常検出器28を構成するようにしても良いことは勿論
である。
を、可動部材29を刃支持体27で形成し、刃支持体2
7にロータリーエンコーダ54を固設し、ロータリーエ
ンコーダ54の回転軸のピニオンギヤ55に噛み合うラ
ック56をケーシング26に固着してピニオンギヤ55
とラック56との間の相対移動で異常を検出するように
してあるが、これに代えて刃支持体27が上昇した時に
摺動ブロック50を摺動操作する図外のエアーシリンダ
の変化する流体の圧力で異常を検出することもできるの
である。
動できるようにしてあるが、本発明は吸引式載置台9が
固定式ものにも実施することが出来るのは言うまでも無
いことである。
裁断機における被裁断材の異常検出装置は、被裁断材に
皺や二重折り込み等による盛り上がりが有る時、この部
分をカッター刃で切断する直前に異常検出器で検出する
ようにしてあるので、裁断する前にその部分を正常な積
層状態に補正することができる。
することが出来、歩留まりを高めるとともに、生産性を
も大幅とに向上させることができると言う利点がある。
しかも、歩留まりを高くし、生産性も高められることか
ら裁断コスト並びに裁断された被裁断材の価格も低減す
ることができると言う利点もある。
の盛り上がりにより上昇したときに、これが当接部材に
当接して導通状態になる接触式にした場合には簡単な構
造で済み、安価に実施することができると言う利点があ
る。
を刃支持体で形成するようにした場合には部品点数を少
なく、構造も簡単にして更に安価に実施することができ
ると言う利点もある。
が悪くなったり、折れたりして生地が充分に切れずその
一部に皺が寄ったり折り込まれたりして盛り上がりが発
生した場合にも、これを検出器で検出することが出来る
ので、生地の異常とともにカッター刃の磨耗や破損等の
異常も合わせて検出することが出来るという利点もあ
る。
る。
る。
側面図である。
正面図である。
側面図である。
正面図である。
横断平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】上面に裁断支持面を形成した載置台に被裁
断材を載置して固定し、この裁断支持面の上部に任意の
方向に移動自在となるカッター刃を配置し、前記裁断支
持面上に載置した被切断材をカッター刃で所定の形状に
裁断しながら裁断支持面の長手方向の一方から他方に向
けて移動するようにした裁断機において、被裁断材の裁
断時に下面が被切断材の上面に当接するカッター刃を昇
降摺動可能に支持する刃支持体を設け、該刃支持体に、
/または刃支持体の外周近傍部に、少なくともカッター
刃の裁断進行方向下手側の生地の盛り上がりを検出する
異常検出器を設けるとともに、異常検出器は上下に変位
する可動部材と、該可動部材の変位を検出する検知部材
とを備えたことを特徴とする裁断機における被裁断材の
異常検出装置。 - 【請求項2】異常検出器の可動部材がカッター刃を昇降
摺動可能に支持する刃支持体で構成してなる請求項1に
記載の裁断機における被裁断材の異常検出装置。 - 【請求項3】異常検出器の可動部材を刃支持体の外周近
傍部に上下昇降可能な環状部材で形成してなる請求項1
に記載の裁断機における被裁断材の異常検出装置。 - 【請求項4】異常検出器の検知部材を可動部材の変位を
検出するロータリエンコーダで構成してなる請求項1乃
至請求項3の何れかに記載の裁断機における被裁断材の
異常検出装置。 - 【請求項5】異常検出器の検知部材を可動部材が変位し
た時に当接部材に当接して導通状態になる接触式にして
なる請求項1乃至請求項3の何れかに記載の裁断機にお
ける被裁断材の異常検出装置。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
JP17282492A JPH0790506B2 (ja) | 1991-08-26 | 1992-06-30 | 裁断機における被裁断材の異常検出装置 |
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EP19920307695 EP0534609B1 (en) | 1991-08-26 | 1992-08-24 | Apparatus for detecting abnormal condition of cuttable objective material for use in a cutting machine |
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