JPH061821A - 熱硬化性樹脂の製法 - Google Patents
熱硬化性樹脂の製法Info
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- JPH061821A JPH061821A JP4159388A JP15938892A JPH061821A JP H061821 A JPH061821 A JP H061821A JP 4159388 A JP4159388 A JP 4159388A JP 15938892 A JP15938892 A JP 15938892A JP H061821 A JPH061821 A JP H061821A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 スチレン−ヒドロキシメチルメタクリレート
共重合体等のヒドロキシル基を含むビニル共重合体
(a)と、イソホロンジイソシアナートとヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートとの付加物等の不飽和イソ
シアナート(b)とを押出し機等で溶融混合して反応さ
せる。 【効果】 爆発の危険性が小さく、ゲル化を起こすこと
なく反応時間が短い。
共重合体等のヒドロキシル基を含むビニル共重合体
(a)と、イソホロンジイソシアナートとヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートとの付加物等の不飽和イソ
シアナート(b)とを押出し機等で溶融混合して反応さ
せる。 【効果】 爆発の危険性が小さく、ゲル化を起こすこと
なく反応時間が短い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬化可能な樹脂の製法に
かかわり側鎖に重合可能な不飽和結合を有する新規なラ
ジカル硬化型樹脂の製法に関するものである。
かかわり側鎖に重合可能な不飽和結合を有する新規なラ
ジカル硬化型樹脂の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ラジカル硬化型樹脂としてより大
きい耐水性、耐薬品性が求められたり、高度な塗膜物性
例えば高硬度と高密着性とを兼ね、優れた耐候性が望ま
れているる。
きい耐水性、耐薬品性が求められたり、高度な塗膜物性
例えば高硬度と高密着性とを兼ね、優れた耐候性が望ま
れているる。
【0003】ところが、ラジカル硬化型樹脂として汎用
されているポリエステル樹脂或いはオリゴアクリレ−ト
は、硬化前の樹脂の分子量は大きくできず、しかも構成
分子の主鎖中にエステル結合のように加水分解の可能性
のある結合を含んでいるために、高温時における耐水
性、耐候性の低下を招くものであった。
されているポリエステル樹脂或いはオリゴアクリレ−ト
は、硬化前の樹脂の分子量は大きくできず、しかも構成
分子の主鎖中にエステル結合のように加水分解の可能性
のある結合を含んでいるために、高温時における耐水
性、耐候性の低下を招くものであった。
【0004】更に、ビニルエステル樹脂で代表されるオ
リゴアクリレ−ト、すなわちアクリロイル基またはメタ
クリロイル基のような架橋点を持つ場合には、オリゴア
クリレ−トの限度以上の分子量の増大は、必然的に架橋
点の減少となり、硬化性の遅延、耐熱性をはじめとする
物性低下させるという欠点があった。
リゴアクリレ−ト、すなわちアクリロイル基またはメタ
クリロイル基のような架橋点を持つ場合には、オリゴア
クリレ−トの限度以上の分子量の増大は、必然的に架橋
点の減少となり、硬化性の遅延、耐熱性をはじめとする
物性低下させるという欠点があった。
【0005】従来より、以上の欠点を改良するための一
つの方法として、側鎖に不飽和結合を有するポリマ−の
合成が以前から試みられており、例えば特公昭63−4
6770号には、ヒドロキシ基を含むビニル共重合体
と、不飽和イソシアナートとをそれらと共重合可能なモ
ノマー中で重合させる技術が開示されている。
つの方法として、側鎖に不飽和結合を有するポリマ−の
合成が以前から試みられており、例えば特公昭63−4
6770号には、ヒドロキシ基を含むビニル共重合体
と、不飽和イソシアナートとをそれらと共重合可能なモ
ノマー中で重合させる技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
63−46770号公報記載の様にモノマー中で重合す
る方法は、モノマ−の揮発等による爆発の危険性がある
他、ゲル化及び官能基濃度の低下に伴って反応時間が長
時間化するという課題を有していた。
63−46770号公報記載の様にモノマー中で重合す
る方法は、モノマ−の揮発等による爆発の危険性がある
他、ゲル化及び官能基濃度の低下に伴って反応時間が長
時間化するという課題を有していた。
【0007】また、重合禁止剤を多量に用いる必要があ
ることから得られた熱硬化樹脂が着色するという課題を
も有していた。本発明が解決しようとする課題は、爆発
の危険性が小さく、ゲル化を防止でき、反応時間が極め
て短くなり、更に樹脂の着色を防止できる熱硬化樹脂の
製法を提供することにある。
ることから得られた熱硬化樹脂が着色するという課題を
も有していた。本発明が解決しようとする課題は、爆発
の危険性が小さく、ゲル化を防止でき、反応時間が極め
て短くなり、更に樹脂の着色を防止できる熱硬化樹脂の
製法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、ヒドロキシル基を含むビニル共重合体と、
不飽和イソシアナートとを溶融状態で反応させることに
より上記課題が解決できることを見いだし本発明を完成
するに至った。
重ねた結果、ヒドロキシル基を含むビニル共重合体と、
不飽和イソシアナートとを溶融状態で反応させることに
より上記課題が解決できることを見いだし本発明を完成
するに至った。
【0009】即ち、本発明は(a)ヒドロキシル基を含
むビニル共重合体と、(b)不飽和イソシアナートとを
溶融状態で反応させることを特徴とするラジカル重合性
ポリマーの製造方法に関する。
むビニル共重合体と、(b)不飽和イソシアナートとを
溶融状態で反応させることを特徴とするラジカル重合性
ポリマーの製造方法に関する。
【0010】本発明で用いる(a)ヒドロキシル基を含
むビニル共重合体としては、特に限定されるものではな
く、ビニル系モノマーと、不飽和モノアルコールとの共
重合体が挙げられる。
むビニル共重合体としては、特に限定されるものではな
く、ビニル系モノマーと、不飽和モノアルコールとの共
重合体が挙げられる。
【0011】ビニル系モノマーとしては、特に限定され
るものではないが、例えば、スチレン、ビニルトルエ
ン、クロロスチレン等のスチレン系モノマー、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル
酸テトラヒドロフルフリル、アクリロニトリル等のアク
リル系モノマー、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の
ビニルエステル系モノマー及びエチレン、ブタジエン、
塩化ビニル等が挙げられる。
るものではないが、例えば、スチレン、ビニルトルエ
ン、クロロスチレン等のスチレン系モノマー、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル
酸テトラヒドロフルフリル、アクリロニトリル等のアク
リル系モノマー、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の
ビニルエステル系モノマー及びエチレン、ブタジエン、
塩化ビニル等が挙げられる。
【0012】不飽和モノアルコールとしても特に限定さ
れないが、例えば、ヒドロキシエチルアクリレ−ト、ヒ
ドロキシプロピルアクリレ−ト、ヒドロキシエチルメタ
クリレ−ト、ヒドロキシプロピルメタクリレ−ト等のヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレート及びメチロ−ル
アクリルアミド等が挙げられる。
れないが、例えば、ヒドロキシエチルアクリレ−ト、ヒ
ドロキシプロピルアクリレ−ト、ヒドロキシエチルメタ
クリレ−ト、ヒドロキシプロピルメタクリレ−ト等のヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレート及びメチロ−ル
アクリルアミド等が挙げられる。
【0013】ビニル共重合体(a)は、これらの中でも
得られたポリマー中の官能基が副反応を起こし難い点か
らビニル系モノマーとしてスチレン系モノマーとアクリ
ル系モノマー、不飽和モノアルコールとしてヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレートを用いたものが好まし
い。
得られたポリマー中の官能基が副反応を起こし難い点か
らビニル系モノマーとしてスチレン系モノマーとアクリ
ル系モノマー、不飽和モノアルコールとしてヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレートを用いたものが好まし
い。
【0014】上記ビニル共重合体(a)は、上述の通り
ビニル系モノマーと不飽和モノアルコールとを共重合さ
せたものであるが、その反応割合は不飽和モノアルコー
ル1モルに対してビニル系モノマーが通常3〜250モ
ル、中でもゲル化防止効果と最終的に得られる樹脂の耐
熱性に優れる点から不飽和モノアルコール1モルに対し
てビニル系モノマーが5〜25モルであることが好まし
い。
ビニル系モノマーと不飽和モノアルコールとを共重合さ
せたものであるが、その反応割合は不飽和モノアルコー
ル1モルに対してビニル系モノマーが通常3〜250モ
ル、中でもゲル化防止効果と最終的に得られる樹脂の耐
熱性に優れる点から不飽和モノアルコール1モルに対し
てビニル系モノマーが5〜25モルであることが好まし
い。
【0015】かかる共重合を行なう方法としては、ビニ
ル系モノマー及び不飽和モノアルコールを連鎖移動剤存
在下にラジカル重合法で、懸濁重合またはエマルジョン
重合等の重合法によって重合するという方法が挙げられ
る。
ル系モノマー及び不飽和モノアルコールを連鎖移動剤存
在下にラジカル重合法で、懸濁重合またはエマルジョン
重合等の重合法によって重合するという方法が挙げられ
る。
【0016】連鎖移動剤としては、メルカプタン系連鎖
移動剤が好ましく、具体的にはラウリルメルカプタン、
メルカプト酢酸、2−メルカプトプロピオン酸等が挙げ
られる。かかるメルカプタン系連鎖移動剤を上記ビニル
単量体のラジカル重合時に共存させておくことにより、
ポリマ−の分子量を調整する。
移動剤が好ましく、具体的にはラウリルメルカプタン、
メルカプト酢酸、2−メルカプトプロピオン酸等が挙げ
られる。かかるメルカプタン系連鎖移動剤を上記ビニル
単量体のラジカル重合時に共存させておくことにより、
ポリマ−の分子量を調整する。
【0017】この様にして得られたビニル共重合体
(a)は、その分子量が1000〜50000であるこ
とが共重合体の極性が適切な範囲になり、重合時のゲル
化を防止できる他、得られる樹脂の耐水性及び耐熱性が
向上する点から好ましく、中でも2500〜6000で
あることがこの効果が顕著なものとなり好ましい。
(a)は、その分子量が1000〜50000であるこ
とが共重合体の極性が適切な範囲になり、重合時のゲル
化を防止できる他、得られる樹脂の耐水性及び耐熱性が
向上する点から好ましく、中でも2500〜6000で
あることがこの効果が顕著なものとなり好ましい。
【0018】本発明で用いる不飽和イソシアナート
(b)としては、分子骨格中に重合性不飽和二重結合
と、イソシアナート基とを有するものであればよく、特
に限定されないが、多価イソシアナートと不飽和モノア
ルコールとの付加物であることが好ましい。
(b)としては、分子骨格中に重合性不飽和二重結合
と、イソシアナート基とを有するものであればよく、特
に限定されないが、多価イソシアナートと不飽和モノア
ルコールとの付加物であることが好ましい。
【0019】本発明で用いる多価イソシアナートは、分
子構造中イソシアナート基を2個以上有するものである
が、高分子量化した副生成物の発生を押さえることがで
きる点から2個であることが好ましく、例えばトリレン
ジイソシアナ−ト、ナフタレンジイソシアナ−ト、ヘキ
サメチレンジイソシアナ−ト、イソホロンジイソシアナ
−ト、ジフェニルメタンジイソシアナ−ト、キシリレン
ジイソシアナ−ト等が挙げられる。これらの中でも2個
のイソシアナート基の反応性が異なり不飽和イソシアナ
ートの製造上取扱いが容易である点からイソホロンジイ
ソシアナート及び2,4−トリレンジイソシアナートが
好ましい。中でもイソホロンジイソシアナートが好まし
い。
子構造中イソシアナート基を2個以上有するものである
が、高分子量化した副生成物の発生を押さえることがで
きる点から2個であることが好ましく、例えばトリレン
ジイソシアナ−ト、ナフタレンジイソシアナ−ト、ヘキ
サメチレンジイソシアナ−ト、イソホロンジイソシアナ
−ト、ジフェニルメタンジイソシアナ−ト、キシリレン
ジイソシアナ−ト等が挙げられる。これらの中でも2個
のイソシアナート基の反応性が異なり不飽和イソシアナ
ートの製造上取扱いが容易である点からイソホロンジイ
ソシアナート及び2,4−トリレンジイソシアナートが
好ましい。中でもイソホロンジイソシアナートが好まし
い。
【0020】本発明で用いる不飽和モノアルコールとし
ては、上述したモノマー(2)と同じものが挙げられる
が、中でも多価イソシアナートとの反応性に優れる点か
らヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが好まし
い。
ては、上述したモノマー(2)と同じものが挙げられる
が、中でも多価イソシアナートとの反応性に優れる点か
らヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが好まし
い。
【0021】本発明で用いる不飽和イソシアナート
(b)は上記多価イソシアナートと、不飽和モノアルコ
ールとを反応させて得られるが、その反応割合は通常モ
ル比前者:後者=1:1である。
(b)は上記多価イソシアナートと、不飽和モノアルコ
ールとを反応させて得られるが、その反応割合は通常モ
ル比前者:後者=1:1である。
【0022】本発明の製法は、上述したビニル共重合体
(a)と、不飽和イソシアナート(b)とを溶融状態で
反応させたものであり、その他特に反応条件は限定され
ないが、反応時間がより短縮できる点から100〜20
0℃で溶融混合することが好ましい。また、該反応は、
多価フェノ−ル類で代表される重合防止剤の存在下で無
触媒で行うことが好都合である。
(a)と、不飽和イソシアナート(b)とを溶融状態で
反応させたものであり、その他特に反応条件は限定され
ないが、反応時間がより短縮できる点から100〜20
0℃で溶融混合することが好ましい。また、該反応は、
多価フェノ−ル類で代表される重合防止剤の存在下で無
触媒で行うことが好都合である。
【0023】ビニル共重合体(a)と不飽和イソシアナ
ート(b)との使用割合としては、通常、前者/後者=
0.1〜1.0となる範囲であるが、耐水性と耐熱性と
のバランスに優れる点から0.3〜0.7であることが
好ましい。
ート(b)との使用割合としては、通常、前者/後者=
0.1〜1.0となる範囲であるが、耐水性と耐熱性と
のバランスに優れる点から0.3〜0.7であることが
好ましい。
【0024】また、この反応は空気(酸素)の存在下で
行うことが、アクリロイル基またはメタクリロイル基の
重合を防ぐ意味から好ましい。
行うことが、アクリロイル基またはメタクリロイル基の
重合を防ぐ意味から好ましい。
【0025】具体的な反応方法としては特に限定される
ものではないが、押出し機、高粘度反応釜、ニーダー、
加圧ニーダー、レーディゲミキサー、プラネタリミキサ
ー等の混練基で重合させることができるが、中でも反応
時間をより短縮できる点から押出し機が好ましい。
ものではないが、押出し機、高粘度反応釜、ニーダー、
加圧ニーダー、レーディゲミキサー、プラネタリミキサ
ー等の混練基で重合させることができるが、中でも反応
時間をより短縮できる点から押出し機が好ましい。
【0026】以下、実施例により本発明をより詳細に説
明する。
明する。
【0027】
実施例1 (ヒドロキシル基を有するビニル共重合体の合成)攪拌
機、温度計、還流コンデンサ−を付した5リットルセパ
ラブルフラスコにイオン交換水2500g、NaNO2
0.213g、ポリビニルアルコール(日本合成化学社
製「GL−05」)(2%aq.)31.25g、ポリ
アクリル酸(日本純薬社製「ジュリマ−AC−10
H」)18.75gを入れ攪拌し、窒素気流中で60℃
まで加熱する。これに、メチルメタアクリレ−ト112
5g、β−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト125g、
連鎖移動剤としてラウリルメルカプタン112.5g、
重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ(2−エチルヘ
キサノエート)(日本油脂社製「パ−ブチルO」)6.
25gの混合液を投入する。攪拌速度を200rpmに
して、温度を80℃に保つ。3時間後、比重が1.10
以上になったのを確認後、さらに3時間加熱攪拌する。
反応中、ブロッキング等の不都合は生じなかった。冷却
後、200メッシュの濾布で濾過、水洗後乾燥(40
℃、10時間 その後40℃で24時間真空乾燥)し、
あられ状の側鎖にヒドロキシル基を含有するビニル共重
合体を得た。GPCによる分子量測定の結果Mn=30
00程度であった。
機、温度計、還流コンデンサ−を付した5リットルセパ
ラブルフラスコにイオン交換水2500g、NaNO2
0.213g、ポリビニルアルコール(日本合成化学社
製「GL−05」)(2%aq.)31.25g、ポリ
アクリル酸(日本純薬社製「ジュリマ−AC−10
H」)18.75gを入れ攪拌し、窒素気流中で60℃
まで加熱する。これに、メチルメタアクリレ−ト112
5g、β−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト125g、
連鎖移動剤としてラウリルメルカプタン112.5g、
重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ(2−エチルヘ
キサノエート)(日本油脂社製「パ−ブチルO」)6.
25gの混合液を投入する。攪拌速度を200rpmに
して、温度を80℃に保つ。3時間後、比重が1.10
以上になったのを確認後、さらに3時間加熱攪拌する。
反応中、ブロッキング等の不都合は生じなかった。冷却
後、200メッシュの濾布で濾過、水洗後乾燥(40
℃、10時間 その後40℃で24時間真空乾燥)し、
あられ状の側鎖にヒドロキシル基を含有するビニル共重
合体を得た。GPCによる分子量測定の結果Mn=30
00程度であった。
【0028】(不飽和イソシアナ−トの合成)攪拌機、
温度計、塩化カルシウム管、滴下ロ−トを付した2リッ
トルセパラブルフラスコにイソホロンジイソシアナ−ト
888g、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチル
エ−テル0.7g、ウレタン化触媒としてジブチルチン
ジラウレ−トを0.7g入れ、乾燥空気中50℃まで加
熱する。滴下ロ−トより、β−ヒドロキシエチルメタク
リレ−ト520gを滴下していく。この時発熱するが反
応液が60℃で一定になるよう、滴下速度を調整する。
約2時間後、滴下終了。さらに1時間、60℃加熱攪拌
後、NCO当量を測定。352になったのを確認後、冷
却し目的の不飽和イソシアナ−トを得た。
温度計、塩化カルシウム管、滴下ロ−トを付した2リッ
トルセパラブルフラスコにイソホロンジイソシアナ−ト
888g、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチル
エ−テル0.7g、ウレタン化触媒としてジブチルチン
ジラウレ−トを0.7g入れ、乾燥空気中50℃まで加
熱する。滴下ロ−トより、β−ヒドロキシエチルメタク
リレ−ト520gを滴下していく。この時発熱するが反
応液が60℃で一定になるよう、滴下速度を調整する。
約2時間後、滴下終了。さらに1時間、60℃加熱攪拌
後、NCO当量を測定。352になったのを確認後、冷
却し目的の不飽和イソシアナ−トを得た。
【0029】製造したヒドロキシル基を含有するポリマ
−500g、不飽和イソシアナート69.1g、ハイド
ロキノンモノメチルエ−テル0.1gを室温下混合し、
得られた混合物を2軸混合スクリュ−押出機に入れ、メ
インスクリュ−回転数50rpm、フィ−ダ−スクリュ
−回転数2rpm、樹脂温度160℃で反応させ、NC
O%0.1%以下になったのを確認、多価不飽和ポリマ
−を得た。このポリマ−からソックスレ−抽出器を用い
四塩化炭素で不飽和イソシアナ−トの抽出を試みるが、
不飽和イソシアナ−トは得られず、水分等によってイソ
シアナ−トが消費されていないことを確認した。
−500g、不飽和イソシアナート69.1g、ハイド
ロキノンモノメチルエ−テル0.1gを室温下混合し、
得られた混合物を2軸混合スクリュ−押出機に入れ、メ
インスクリュ−回転数50rpm、フィ−ダ−スクリュ
−回転数2rpm、樹脂温度160℃で反応させ、NC
O%0.1%以下になったのを確認、多価不飽和ポリマ
−を得た。このポリマ−からソックスレ−抽出器を用い
四塩化炭素で不飽和イソシアナ−トの抽出を試みるが、
不飽和イソシアナ−トは得られず、水分等によってイソ
シアナ−トが消費されていないことを確認した。
【0030】反応に要した滞留時間は10分であり、ま
た反応中ゲル化は全く起こらなかった。また、得られた
熱硬化樹脂は、目視で黄変が全く認められなかった。
た反応中ゲル化は全く起こらなかった。また、得られた
熱硬化樹脂は、目視で黄変が全く認められなかった。
【0031】実施例2 実施例1で合成したヒドロキシル基を含有するビニル共
重合体、不飽和イソシアナ−ト、ハイドロキノンモノメ
チルエ−テルを同量、高粘度反応釜にて120〜130
℃で反応させ、NCO%0.1%以下になったのを確認
後、すぐに取り出しを行った。生成物は実施例1と全く
同様の特性であった。
重合体、不飽和イソシアナ−ト、ハイドロキノンモノメ
チルエ−テルを同量、高粘度反応釜にて120〜130
℃で反応させ、NCO%0.1%以下になったのを確認
後、すぐに取り出しを行った。生成物は実施例1と全く
同様の特性であった。
【0032】反応に要した時間は1時間であり、また反
応中ゲル化は全く起こらなかった。また、得られた熱硬
化樹脂は、目視で黄変が全く認められなかった。
応中ゲル化は全く起こらなかった。また、得られた熱硬
化樹脂は、目視で黄変が全く認められなかった。
【0033】実施例3 ヒドロキシル基を含有するビニル共重合体の合成におい
て、実施例1のメチルメタクリレ−トの代わりに、スチ
レンモノマ−を用いること以外は、実施例1と全く同様
にして重合、反応してスチレン系多価不飽和ポリマ−を
得た。
て、実施例1のメチルメタクリレ−トの代わりに、スチ
レンモノマ−を用いること以外は、実施例1と全く同様
にして重合、反応してスチレン系多価不飽和ポリマ−を
得た。
【0034】反応に要した滞留時間は10分であり、ま
た反応中ゲル化は全く起こらなかった。また、得られた
熱硬化樹脂は、目視で黄変が全く認められなかった。
た反応中ゲル化は全く起こらなかった。また、得られた
熱硬化樹脂は、目視で黄変が全く認められなかった。
【0035】比較例1 実施例1のヒドロキシル基を含むビニル共重合体226
1gをスチレンモノマ−1935gに溶解、ハイドロキ
ノンモノメチルエ−テル0.5gを投入する。不飽和イ
ソシアナ−ト562gとジブチルチンジラウレ−ト2.
4g加え、高粘度反応釜にて75℃で反応させ、NCO
%が0.1%になったのを確認後、NV60%の不飽和
ポリマ−を得た。反応に要した時間は10時間であり、
また、ゲル化を生じた。また、得られた熱硬化樹脂は、
目視でも黄変着色が確認できた。
1gをスチレンモノマ−1935gに溶解、ハイドロキ
ノンモノメチルエ−テル0.5gを投入する。不飽和イ
ソシアナ−ト562gとジブチルチンジラウレ−ト2.
4g加え、高粘度反応釜にて75℃で反応させ、NCO
%が0.1%になったのを確認後、NV60%の不飽和
ポリマ−を得た。反応に要した時間は10時間であり、
また、ゲル化を生じた。また、得られた熱硬化樹脂は、
目視でも黄変着色が確認できた。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、爆発の危険性が小さ
く、ゲル化を起こすことなく反応時間が短い熱硬化樹脂
を提供できる。また、得られた樹脂は、黄変着色がなく
透明性も良好である。
く、ゲル化を起こすことなく反応時間が短い熱硬化樹脂
を提供できる。また、得られた樹脂は、黄変着色がなく
透明性も良好である。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)ヒドロキシル基を含むビニル共重
合体と、(b)不飽和イソシアナートとを溶融状態で反
応させることを特徴とする熱硬化性樹脂の製法。 - 【請求項2】 (a)ヒドロキシル基を含むビニル共重
合体と、(b)不飽和イソシアナートとを100〜20
0℃で溶融混合させる請求項1記載の製法。 - 【請求項3】 ビニル共重合体(a)が、スチレン系モ
ノマー及び/又はアクリル系モノマーと、ヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートとを必須成分として反応さ
せたものである請求項1又は2記載の製法。 - 【請求項4】 不飽和イソシアナート(b)が、多価イ
ソシアナートと不飽和モノアルコールとの付加物である
請求項3記載の製法。 - 【請求項5】 多価イソシアナートが、イソホロンジイ
ソシアナートであって、不飽和モノアルコールがヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートである請求項4記載
の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4159388A JPH061821A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 熱硬化性樹脂の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4159388A JPH061821A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 熱硬化性樹脂の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061821A true JPH061821A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15692700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4159388A Pending JPH061821A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 熱硬化性樹脂の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061821A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11252825B2 (en) | 2016-10-03 | 2022-02-15 | Google Llc | Voice-activated electronic device assembly with separable base |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP4159388A patent/JPH061821A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11252825B2 (en) | 2016-10-03 | 2022-02-15 | Google Llc | Voice-activated electronic device assembly with separable base |
US11678442B2 (en) | 2016-10-03 | 2023-06-13 | Google Llc | Voice-activated electronic device assembly with separable base |
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