JPH06181935A - 矯正的挺出用磁石組立体 - Google Patents

矯正的挺出用磁石組立体

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JPH06181935A
JPH06181935A JP33693392A JP33693392A JPH06181935A JP H06181935 A JPH06181935 A JP H06181935A JP 33693392 A JP33693392 A JP 33693392A JP 33693392 A JP33693392 A JP 33693392A JP H06181935 A JPH06181935 A JP H06181935A
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JP
Japan
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magnet
case
shield plate
corrosion
adhesive
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Pending
Application number
JP33693392A
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English (en)
Inventor
Hirohide Yamada
宏秀 山田
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性に富んだ矯正的挺出用磁石組立体を提
供する。 【構成】 磁石と磁石を収納する凹部を有する耐食性非
磁性材料からなるケースと、ケース凹部の開口部から前
記磁石が露出しないように、覆うための耐食性磁性材料
からなるシールドプレートを有し、これら各部品の突合
わせ部はレーザー溶接されている矯正的挺出用磁石組立
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁石による磁気吸引力を
利用して残根の矯正的挺出に用いるための磁石組立体の
構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁石の磁気的吸引力を利用して残根を矯
正的に挺出する方法はすでに試みられており、その例
が、たとえば森 克栄編「一般臨床におけるエクストル
ージョンの現在」(1987年出版)の「磁石を利用し
た矯正的挺出」P106〜P110に述べられている。
この種の磁石を利用した矯正的挺出方法の一例を示す。
2個の磁石のうちの一方は対象歯の歯根内に接着性レジ
ンやリン酸亜鉛セメントで合着し、もう一方はパラフィ
ンワックス1枚分のスペース(約1.5mm)を保ちな
がら、固定源となる暫間橋義歯や義歯に即時重合レジン
で固定する。通常、磁石設定1〜2週後に磁石間の間隙
は消失する。間隙か消失したら再びパラフィンワックス
1枚分の間隙ができるよういずれかの磁石を調整する。
このような調整操作を必要なだけくり返し行う。初めに
歯根挺出の徴候が認められない場合には、第1回目の調
整時に吸引力を強めるために間隙をやや狭くする。動き
だせば2回目からは前述した調整を行う。目標とする位
置まで挺出したら後戻りを防止するため、挺出に要した
期間とほぼ同じ期間の固定をそれまでに使用した暫間橋
義歯や義歯を利用して行う。挺出に伴い新生された付着
義肉や義歯を利用して行う。挺出に伴い新生された付着
義肉や歯槽骨については、必要に応じて歯肉切除や歯槽
骨整形を行う。このように、磁石を利用した場合の吸引
力の経時的変化は、最初に最も大きな矯正力が働き、こ
の後除々に弱まる従来のワイヤーやゴムによる弾性的力
の場合と全く異なるために、挺出時の患者の不快感は少
なかったとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者は上述した磁石には次のような欠点が残されているこ
とを知った。すなわち、磁石の寸法は歯根の大きさに限
定があるため、小さくても吸引力が大きいサマリウム・
コバルト等の希土類磁石が使用されている。しかしなが
ら、希土類磁石は焼結体であるため、脆く欠け易いこと
及び、口膣内の唾液で腐食され易いことが欠点である。
本発明は、上記従来技術における課題を解決し、より信
頼性に富んだ矯正的挺出用磁石組立体を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、磁石と磁石を収納する凹部を有する耐食性
非磁性材料からなるケースと、ケース凹部の開口部から
前記磁石が露出しないように覆うための耐食性磁性材料
からなるシールドプレートを有する矯正的挺出用磁石組
立体であって、これら各部品の突合せ部はレーザ溶接さ
れていることを特徴とするものである。また、上記構成
の本発明磁石組立体によれば、接着剤によらず金属によ
る封止を採用しているため、科学的安定性、接着強度等
についての信頼性が向上できる。なお、金属による封止
手段としては、ろう付、はんだ付等多くのものがある
が、構造上着磁した磁石を密閉するための封止であり磁
石の磁気特性を阻害する恐れのない処理であること、人
体に対して無害であることが充分確認されている金属の
みを使用し、かつ封止処理によって材質が殆ど変化せ
ず、封止部が極めて微細であることなどの理由から、本
発明においては、特にレーザ溶接に限定した。また、本
発明において使用する磁石としては、小型でできるだけ
強い磁束が得られることが必要であり、このため、Sm
Co系磁石またはNdFe系磁石などのような希土類磁
石が使用される。また、その形状は、用いられる個所に
もよるが、通常は円筒状または円柱状のものが使用され
る。このため、シール縁部材としてはリング状薄板部材
が、シール板としては円板状薄板部材が使用されること
が多い。また、磁石の着磁は、通常、ケースに入れる前
に行うが、磁石体を組み立てた後に着磁しても良い。
【0005】
【実施例】以下、本発明を実施例にしたがい詳述する
が、本発明は、これら実施例のみに限定されるものでは
ないこと言うまでもない。 (実施例1)図1は、本発明の一例を示す説明図であ
る。外形2.6mm、高さ1.0mmの円柱状磁石1
は、外形3mm、内径2.65、高さ1.2mmのケー
ス2の凹部内に接着剤4により固定されており、この上
にケース2の外形とほぼ同じ外径寸法をもつシームドプ
レート3がおかれ、レーザーによりケース2とシールド
プレート3の境界部をビーム溶接している。矢印Aは溶
接用レーザ光の入射方向を示し、10は溶接によって融
合した部分を示す。かかる構成の磁石組立体は、接着剤
4が組立体の外周面に全く露出していないため、接着剤
の経年変化等による劣化等を心配する必要がなく、信頼
性の高い磁石組立体を得ることができる。ただし、本実
施例の構造のものは、ケース2の円周面(側面)と、シ
ールドプレート3の円周面とを、つねに全円周面にわた
って同位置に揃えることが非常に困難であり、レーザ溶
接部の信頼性を維持するのが難しいという問題がある。
すなわち、レーザビームの直径は、10μm程度のオー
ダーまで絞り込むことが可能であるため、薄板の溶接は
可能と考えられていたが、図1にB部拡大図として示し
たように、両部材の円周面の位置に段差が生じると溶接
は著しく不安定、不均一のものとなるが、ケース2、シ
ールドプレート3の加工精度および両部品のセッティン
グ精度の観点から、これを満足できる程度の段差とする
ことが難しい。また、円筒状物品の側面への溶接である
ため、通常は、円筒側を回転させつつレーザ溶接を行う
がセッティングが非常にわずらわしい。 (実施例2)図2は、本発明の他の実施例を示す断面図
である。図において、1は磁石、2は非磁性を耐食性ス
テンレスからなるケース、5は耐食性磁性ステンレスか
らなるシールドリング、4は接着剤である。本実施例の
ものは、実施例1のものにおける永久磁石1を密閉する
ためのケースおよびシールドプレート等の構成と寸法と
を見直すことにより実現されたものであり、レーザービ
ーム照射方向は、ケース等の円筒面にあてるのではな
く、円筒の中心軸と平行にし、また、被溶接部品の突合
わせ部に直接に照射するような構成としたものである。
図3は、図2の構成のものをシールドプレート側から見
た上面図である。図において、20〜25はレーザ溶接
のスポットを示す。すなわち、まず適当な直径に絞られ
たレーザスポットを照射することにより、20の部分が
円錐状に溶融し、ケース2とシールドプレート5とが完
全に接合される。つぎにNC制御等の適当な方法により
レーザスポットの照射位置を21に相当する位置に移動
させて照射を行えば、21の部分が円錐状溶融しケース
2とシールドプレート5との接合が行われる。以下同様
にして21、22、23、…とスポットを移動させつつ
レーザ溶接を行えば、ケース2とシールドプレート5と
は、完全に溶融部を介して接合される。(図ではスポッ
トを25までしか示していないが、ケース2とシールド
プレート5の突合わせ部全周にわたって同様にスポット
を重ね合わせつつ溶融が行われることは言うまでもな
い。)このようにすることで、永久磁石1は外部とは完
全に遮断密封される。また外周部も人体に無害であり、
耐食性および耐摩耗性も充分であることが保証されてい
るステンレス材料、およびその相互融着部のみからなる
ため、極めて信頼性の高い磁石組立体を得ることができ
る。 (実施例3)図4は、本発明の他の実施例を示すもので
あり、外径2.70mm、高さ1.1mmの円柱状磁石
1を、外径3.2mm、内径2.8mm、高さ1.5m
mのケース2内に入れ、外径、2.8mm、厚さ0.2
0mmのシールドプレートで密閉封止したものである。
本実施例においては、磁石1をケース2内に入れた後、
シールドプレート5を約1kg/mm2程度の加圧力で
押圧しながらシーム溶接を施すことにより、磁石1をケ
ース2に接着することなく、磁石をケース内に固定保持
した。本実施例によれば、接着剤を全く用いないため
に、極めて信頼性の高い磁石組立体を得ることができ
る。
【0006】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、矯正
的挺出用磁石組立体をレーザ溶接で完全に密封すること
ができるので、希土類磁石の脆性及び口膣内での耐食性
の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略断面構成図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施例を示す概略断面図構成図
である。
【図3】本発明の第2の実施例のものの上面説明図であ
る。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す概略断面構成
図である。
【符号の説明】
1 磁石 2 ケース 3 シールプレート 4 接着剤 5 シールドプレート 10 レーザスポットによる溶接部 20 レーザスポットによる溶接部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石と磁石を収納する凹部を有する耐食
    性非磁性材料からなるケースと、ケース凹部の開口部か
    ら前記磁石が露出しないように、覆うための耐食性磁性
    材料からなるシールドプレートを有し、これら各部品の
    突合わせ部はレーザー溶接されていることを特徴とする
    矯正的挺出用磁石組立体。
  2. 【請求項2】 シールドプレートがケースの凹部に嵌合
    接着されていることを特徴とする請求項1記載の矯正的
    挺出用磁石組立体。
  3. 【請求項3】 前記磁石が円板状または円柱状著しくは
    円筒上であり、軸方向または厚さ方向に着磁されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の矯正
    的挺出用磁石組立体。
JP33693392A 1992-12-17 1992-12-17 矯正的挺出用磁石組立体 Pending JPH06181935A (ja)

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JP33693392A JPH06181935A (ja) 1992-12-17 1992-12-17 矯正的挺出用磁石組立体

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JP33693392A JPH06181935A (ja) 1992-12-17 1992-12-17 矯正的挺出用磁石組立体

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JPH06181935A true JPH06181935A (ja) 1994-07-05

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JP33693392A Pending JPH06181935A (ja) 1992-12-17 1992-12-17 矯正的挺出用磁石組立体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007054618A (ja) * 2005-07-26 2007-03-08 Neomax Co Ltd 磁性アタッチメント、及びそれを用いた保定装置及び矯正装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007054618A (ja) * 2005-07-26 2007-03-08 Neomax Co Ltd 磁性アタッチメント、及びそれを用いた保定装置及び矯正装置

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