JPH0618065A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラムとファンの位置合わせが精度良く行う
ことができるようにすると共に、ドラム取付けネジの標
準化を図ることができるようにした空気調和機を提供す
ることにある。 【構成】 空気調和機において、長手方向の各支柱間に
支柱を配し、この支柱に前記台枠及び横梁を固定すると
共に、この各横梁の上方に上梁を並設し、所定間隔を以
て対峙する前記横梁間に送風紀支持板部材を横設し、こ
の送風機指示板部材の所定箇所に前記送風機を固定し、
更に送風機のドラムを所定間隔を以て対峙する前記上梁
間に、前記ドラムの中央が前送風機の中央に位置するよ
うに設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、室外ユニットを改良
した空気調和機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は、従来の一般的な空冷式空気調和
機の冷媒配管系統図を示し、同図に示すように、室外機
１の内部に収納された圧縮機２から吐出された高温高圧
の冷媒ガスは、吐出管３を通って熱交換器４・５に流入
する。熱交換器４・５に流入した冷媒ガスは、ファンモ
ータ６及びファン７からなる送風機によって供給される
室外空気と熱交換して冷媒凝縮液となり、接続配管８を
通って室内機９の熱交換器１０に流入し、室内送風機１
１により室内空気より熱を吸入して室内を冷却し、再び
冷媒ガスとなって、接続配管１２を通って気液分離器７
０へ入った後、圧縮機２に戻ってくる。

【０００３】従来、この種の空気調和機の室外ユニット
を組立てる場合、図６に示す様に台枠１３の四隅に柱１
４・１５・１６・１７を立て、熱交換器４・５をＶ字状
に前後に取り付けるための下枠１８を前記台枠１３の上
に取り付け、その上に熱交換器４・５が組み込まれてい
た。また、熱交換器上部の横梁１９・２０は、各々の柱
１４・１５・１６・１７にネジ止めされていた。さらに
前記熱交換器４・５の上部二箇所に送風機支持板（モー
ターベース）２１が横設され、各々の送風機支持板２１
の上に、ファンモータ６及びファン７からなる送風機が
取り付けられていた。

【０００４】さらに、空気調和機の前記室外ユニツトの
外装として、図７に示すように、下パネル２２・２３、
上パネル２４・２５、左右パネル２６・２７、左右ドラ
ム２８・２９、が取り付けられている。図８はパネルと
柱の取付詳細図であり、柱１６と、左パネル２６及び上
パネル２５の構成を示す。図で示すように、左パネル２
６の上部の内側へ柱１６が入り込み、左パネル２６の水
平折曲部３０に開いている下穴３１と、上パネル２５の
水平折曲部３２に設けられたネジ穴３３とを、ネジ２４
を用いて固定する。

【０００５】前記と同様にして周囲の他のパネルも各接
点で取り付けを行つた後、ドラム２８・２９を図７のよ
うに取り付ける。詳述すると各ドラム２８・２９のコー
ナの折曲部を、上パネル２４・２５の水平折曲部３２及
び左右パネル２６・２７の水平折曲部３０の上に載せ、
前記上パネル２５の水平折曲部３２に穿設したネジ下穴
３９・４０・４１・４２と、前記ドラム２８・２９に穿
設したネジ貫通穴４３・４４・４５・４６とを合致さ
せ、ネジ３５・３６・３７・３８を用いて、ドラム２８
・２９を固定する。前記上パネル２４の水平折曲部と、
前記ドラム２８・２９も同様にして固定する。図９は前
記パネル及びドラムが全て取付いた状態の外観図であ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記送風機
ファン７の中央は、本来ドラム２８・２９の開口部中央
に位置するものである。しかしながら、送風機は熱交換
器４，５の上端の横梁１９，２０に取り付けられ、この
送風機の上方に位置するドラム２８，２９は上パネル２
４，２５にそれぞれ取り付けられる。そのため、各部の
ネジ止め固定による微かな位置ずれが積み重なって、フ
ァン７をドラム２８、２９の中央開口部に正確に位置さ
せるのが困難な場合があった。最悪の場合、ファン７が
ドラム２８、２９の開口部内面と接触してしまうといっ
た問題や、各ドラム２８、２９を各パネルに取付けるネ
ジ３５，３６，３７，３８が、ネジ部の長い特殊なネジ
を必要とする等の問題があった。

【０００７】この発明は、前記の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とする処は、ドラムとファ
ンの位置合わせが精度良く行うことができるようにする
と共に、ドラム取付けネジの標準化を図ることができる
ようにした空気調和機を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明においては、台
枠の四隅に立設した支柱と、この長手方向の各支柱間の
上部に配設した横梁等によって構成される室外ユニット
内に圧縮機、熱交換機、送風機、気液分離器等を設けて
なる空気調和機において、前記長手方向の各支柱間に支
柱を配し、この支柱に前記台枠及び横梁を固定すると共
に、この各横梁の上方に上梁を並設し、所定間隔を以て
対峙する前記横梁間に送風機支持板部材を横設し、この
送風機支持板部材の所定箇所に前記送風機を固定し、更
に送風機のドラムを所定間隔を以て対峙する前記上梁間
に、前記ドラムの中央が前記送風機の中央に位置するよ
うに設けた構成である。

【０００９】

【作用】この発明においては、対峙する横梁に各送風機
支持板を横設し、この送風機支持板に送風機を取り付け
ると共に、各横梁の上方に設けた上梁に各ドラムを固定
する事により、ドラムと送風機ファンとの位置決めを精
度良く行え、またこのことにより各ドラムの取付けネジ
も他のパネル取付けネジと同じ標準のものを使用でき
る。

【００１０】

【実施例】

実施例１．以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１において、柱１４，１５，１６，１７は従来
と同様に台枠１３に、ネジ止め、あるいは溶接により固
定、立設されている。また、中央柱４７，４８も同様
に、台枠１３へネジ止め、或いは溶接により立設されて
いる。この状態で従来と同様に熱交換器４、５をＶ字状
に取付ける。この時、横梁１９は柱１４，１５及び中央
柱４７に、各々ネジ貫通穴４９，５０，５１，５２とネ
ジ５３，５４，５５，５６を用いてネジ止めされる。横
梁２０も同様に柱１６，１７及び中央柱４８にネジ止め
される。この時、横梁１９，２０は長手方向の曲げに対
し充分に強度を有したコ字形の梁であるものとする。ま
た、面積の広い台枠については、柱や横梁を比較して、
薄い板金で構成する。

【００１１】さらに、前記横梁１９，２０の上部に送風
機支持板２１を渡して、各々の上にファンモータ６、フ
アン７からなる送風機を取付ける。また、上梁５７，５
８は、各々前記横梁１９，２０の上方で、柱１４，１
５，１６，１７及び中央柱４７，４８にネジ止めされて
いる。例えば、柱１４，１５及び中央柱４７に形成した
各々ネジ貫通穴５９，６０，６１，６２にネジ６３，６
４，６５，６６を挿入し、これら柱１４，１５及び中央
柱４７と上梁５７とをネジ止めする。また、上梁５８も
同様に柱１６，１７と中央柱４８にネジ止めされてい
る。ここで、中央柱４７は、コ字形となるよう両端が折
曲げられているが、横梁及び、上梁と交わる部分は折曲
げ部を切欠いている。

【００１２】前期上梁５７，５８の詳細形状は、図１及
び図２に示す如く、長手方向に二段の折曲げ構造となっ
ており、一段目は、左右のパネル２６、２７及び上パネ
ル６７，６８，６９，７０の折曲げ部がネジ止めされる
べく、ネジ下穴７４，７５，７６，７７，７８，７９，
８０，８１（７９と８０は図示せず）が穿設されてい
る。また、二段目（最上部）にはドラム２８、２９がネ
ジ止めされるべく、ネジ下穴１１２，８３，８４，８
５，８６，８７，８８，８９が穿設されている。

【００１３】図２に示す如く、前記上梁５８のネジ下穴
７８，８１は、左上パネル６９，右上パネル７０と、左
右のパネル２６，２７とともに共締めされる。すなわ
ち、図１及び図２に示すように、上梁５８の一段目の折
曲げ部に設けられたネジ下穴７８，８１に、左右のパネ
ル２６，２７の水平折曲部３０，７１上のネジ貫通穴３
１，９０と、左右の上パネル７０，６９の水平折曲部７
２，７３上のネジ貫通穴９１とを用いて、ネジ９２，７
３でネジ止めされている。更に左右の上パネル７０，６
９は、ネジ貫通穴９４，９５と上梁５８上のネジ下穴
（図示せず）へ、ネジ９６，９７にてネジ止めされる。
もう一方の前記上梁５７の場合も同様に共締めされる。

【００１４】次に、ドラム２８，２９は、図２、図３に
示す如く、上梁５７、５８の二段目（最上部）のネジ下
穴８２，８３，８４，８５，８６，８７，８８，８９及
びドラム２８，２９上のネジ貫通穴４３，４４，９８，
９９，４５，４６，１００，１０１にネジ３５，３６，
９２，９６，３７，３８，９７，９３を用いてネジ止め
される。各ドラム２８，２９の折曲げ部が入りこむよう
に、上梁５７，５８の二段目には中央に切欠部が設けら
れている。ここでのネジ３５，３６，９２，９６，３
７，３８，９７，７３は、従来例図７で示したネジ３
５，３６，３７，３８の様な長く特殊なネジではなく、
他の構造部材を取付ける際の標準のネジを使用する事が
可能である。

【００１５】また、中央柱４７、４８と横梁１９，２０
のネジ止め及び中央柱４７，４８と上梁５７，５８のネ
ジ止めにおける中央柱４７，４８からのネジ貫通穴（例
えば横梁１９で示すとネジ貫通穴５０，５１，６０，６
１）は、他のネジ貫通穴と比較して小さくしてある。つ
まり、通常Ｍ４のネジで貫通穴をφ５で開けるべきとこ
ろをφ４、５程度であける様にしてある。

【００１６】

【発明の効果】以上の様にこの発明によれば、長手方向
の各支柱管に支柱を配し、この支柱に台枠および横梁を
固定すると共に、この各横梁の上方に上梁を並設し、所
定間隔を以て対峙する前記横梁間に送風機支持板部材を
横設し、この送風機支持板部材の所定箇所に前記送風機
を固定し、更に送風機のドラムを所定間隔を以て対峙す
る前記上梁間に、前記ドラムの中央が前記送風機の中央
に位置するようにしたので、ドラムとファンの位置決め
が精度良く行うことができ、従来のように取り付けたド
ラムがファンの開口部内面と接触してしまうといった不
都合をなくすことができる。また、ドラムの取付けネジ
が他のパネルを取り付けるネジと同じ標準ネジを使用で
きるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例による基本構造図である。

【図２】この発明の実施例によるドラム及びパネルの取
付詳細図である。

【図３】この発明の実施例によるドラムの取付図であ
る。

【図４】この発明の実施例による外観斜視図である。

【図５】一般の空気調和機の冷媒配管系統図である。

【図６】従来の実施例による基本構造図である。

【図７】従来の実施例によるドラム取付図である。

【図８】従来の実施例によるパネル取付詳細図である。

【図９】従来の実施例による外観斜視図である。

【符号の説明】 ２ 圧縮機 ４ 熱交換器 ５ 熱交換器 ６ 送風機ファンモータ ７ 送風機ファン １３ 台枠 １４ 支柱 １５ 支柱 １６ 支柱 １７ 支柱 １９ 横梁 ２０ 横梁 ２８ ドラム ２９ ドラム ４７ 中央柱 ４８ 中央柱 ５７ 上梁 ５８ 上梁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台枠の四隅に立設した支柱と、この長手
   方向の各支柱間の上部に配設した横梁等によって構成さ
   れる室外ユニット内に圧縮機、熱交換機、送風機、気液
   分離器等を設けてなる空気調和機において、前記長手方
   向の各支柱間に支柱を配し、この支柱に前記台枠及び横
   梁を固定すると共に、この各横梁の上方に上梁を並設
   し、所定間隔を以て対峙する前記横梁間に送風機支持板
   部材を横設し、この送風機支持板部材の所定箇所に前記
   送風機を固定し、更に送風機のドラムを所定間隔を以て
   対峙する前記上梁間に、前記ドラムの中央が前記送風機
   の中央に位置するように設けたことを特徴とする空気調
   和機。