JPH06179040A - シェルモールド用レジンコーテッドサンド - Google Patents

シェルモールド用レジンコーテッドサンド

Info

Publication number
JPH06179040A
JPH06179040A JP35426892A JP35426892A JPH06179040A JP H06179040 A JPH06179040 A JP H06179040A JP 35426892 A JP35426892 A JP 35426892A JP 35426892 A JP35426892 A JP 35426892A JP H06179040 A JPH06179040 A JP H06179040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
group
resin
coated sand
phenol resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35426892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3131710B2 (ja
Inventor
Mitsuru Sakai
満 酒井
Masahiko Kagitani
昌彦 鍵谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP04354268A priority Critical patent/JP3131710B2/ja
Publication of JPH06179040A publication Critical patent/JPH06179040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3131710B2 publication Critical patent/JP3131710B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シェルモールド法によって得られた鋳型の崩
壊性を向上させるためのレジンコーテッドサンドを提供
する。 【構成】 このレジンコーテッドサンドは、耐火性粒状
骨材の表面に粘結剤組成物が被覆されてなる。粘結剤組
成物は、フェノール樹脂と一般式R1COOR2[式中、
1は、炭素数が1〜20のアルキル基,炭素数が2〜20の
アルケニル基,炭素数が6〜20のアリール基,若しくは
炭素数が7〜20のアルアルキル基を示し、R2は炭素数が
1〜4のアルキル基を示す。]又は一般式R3(COO
22[式中、R2は炭素数が1〜4のアルキル基を示
し、R3は、炭素数が1〜20のアルキレン基,炭素数が2
〜20のアルケニレン基,炭素数が6〜20のフェニレン
基,若しくは炭素数が7〜20のアルアルキレン基を示
す。]で表わされる崩壊促進剤とを含有している。この
レジンコーテッドサンドを模型に充填し、加熱硬化させ
れば、シェルモールド法による鋳型を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シェルモールド法によ
って鋳型を製造する際に用いるレジンコーテッドサンド
に関し、特に得られた鋳型の崩壊性を向上させることが
できるレジンコーテッドサンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シェルモールド法によって製造された鋳
型は、鋳鉄等を注湯して鋳物を得た後、鋳物と鋳型を分
離するため、一般的に崩壊せしめられるものである。従
来、鋳鉄を使用して鋳物を得る場合、注湯温度が高いた
め、この高温の溶湯に鋳型が曝されて、硬化しているフ
ェノール樹脂よりなる粘結剤が劣化し、鋳型は容易に崩
壊することができた。しかし、注湯温度の低いアルミニ
ウムを使用してアルミ鋳物を得る場合、鋳型が高温に曝
されず、硬化しているフェノール樹脂よりなる粘結剤が
劣化しにくいということがあった。従って、鋳物と鋳型
とを分離するために、鋳型を高温で長時間加熱処理して
フェノール樹脂を劣化させ、その後鋳型を崩壊させるこ
とが行なわれている。
【0003】しかしながら、鋳型を崩壊させるために、
高温で長時間加熱処理するということは、費用と労力の
点で、無駄である。このため、シェルモールド法に用い
られるレジンコーテッドサンドの粘結剤組成物中に、テ
トラブロモビスフェノールAやジブロモペンチルグリコ
ール等の含ハロゲン有機化合物を含有させることが提案
されている(特公昭60-39450号公報)。このレジンコー
テッドサンドを使用して得られた鋳型は、崩壊性に優れ
たものであるが、以下の如き欠点があった。即ち、含ハ
ロゲン有機化合物が含有されているレジンコーテッドサ
ンドを使用して得られた鋳型は、注湯時にハロゲンガス
が発生し、悪臭を放ち作業環境が劣悪になり、また主型
として金型を使用した場合には、金型にハロゲンガスが
接触してサビ状の腐蝕を生じるということがあった。
【0004】一方、シェルモールド法に使用されるレジ
ンコーテッドサンドに関して、以下のような提案もされ
ている。即ち、フェノール系樹脂にリン酸エステルを添
加混合したものを粘結剤組成物として使用し、これを耐
火性粒状骨材の表面に被覆したレジンコーテッドサンド
が提案されている(特開昭59-78747号公報)。このレジ
ンコーテッドサンドを使用して、シェルモールド法によ
って製造された鋳型は、崩壊性を向上させることがで
き、高温で長時間の加熱処理を不要にならしめることの
できるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような技術状況下
において、本発明者等は、従来公知の含ハロゲン有機化
合物やリン酸エステルとは異なる、他の化合物を崩壊促
進剤として使用しようとして種々研究を行なった。その
結果、ある特定のモノカルボン酸エステル又はジカルボ
ン酸エステルとフェノール樹脂とを含有した粘結剤組成
物を、耐火性粒状骨材の表面に被覆したレジンコーテッ
ドサンドを使用し、シェルモールド法によって鋳型を製
造すれば、その鋳型は良好な崩壊性を示すことを見出
し、本発明に到達したのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、耐火性
粒状骨材と、該耐火性粒状骨材の表面に被覆された粘結
剤組成物とよりなり、該粘結剤組成物は、フェノール樹
脂と一般式R1COOR2[式中、R1は、炭素数が1〜20
のアルキル基,炭素数が2〜20のアルケニル基,炭素数
が6〜20のアリール基,若しくは炭素数が7〜20のアルア
ルキル基を示し、R2は炭素数が1〜4のアルキル基を示
す。]又は一般式R3(COOR22[式中、R2は炭素
数が1〜4のアルキル基を示し、R3は、炭素数が1〜20の
アルキレン基,炭素数が2〜20のアルケニレン基,炭素
数が6〜20のフェニレン基,若しくは炭素数が7〜20のア
ルアルキレン基を示す。]で表わされる崩壊促進剤とを
含有することを特徴とするシェルモールド用レジンコー
テッドサンドに関するものである。
【0007】本発明において使用する耐火性粒状骨材と
しては、従来公知の各種のものが用いられ、例えば、珪
砂,ジルコン砂,クロマイト砂,オリビン砂,合成ムラ
イト砂等が用いられる。
【0008】この耐火性粒状骨材の表面に、粘結剤組成
物が被覆されている。粘結剤組成物は、フェノール樹脂
と一般式R1COOR2[式中、R1は、炭素数が1〜20の
アルキル基,炭素数が2〜20のアルケニル基,炭素数が6
〜20のアリール基,若しくは炭素数が7〜20のアルアル
キル基を示し、R2は炭素数が1〜4のアルキル基を示
す。]又は一般式R3(COOR22[式中、R2は炭素
数が1〜4のアルキル基を示し、R3は、炭素数が1〜20の
アルキレン基,炭素数が2〜20のアルケニレン基,炭素
数が6〜20のフェニレン基,若しくは炭素数が7〜20のア
ルアルキレン基を示す。]で表わされる崩壊促進剤とを
含有するものである。フェノール樹脂としては、シェル
モールド法に適用される従来公知のものが用いられ、ノ
ボラック型フェノール樹脂やレゾール型フェノール樹
脂,若しくはこの両者が混合されたフェノール樹脂を用
いることができる。崩壊促進剤は、前記した一般式で表
わされるモノカルボン酸エステル又はジカルボン酸エス
テルよりなる化合物であって、具体的には酢酸ブチル,
酢酸エチル,ステアリン酸ブチル,安息香酸ブチル,セ
バシン酸ジブチル,マレイン酸ジブチル,ヤシ脂肪酸メ
チルエステル,ジメチルフタレート,コハク酸ジメチ
ル,アジピン酸ジメチル,アゼライン酸ジメチル,ドデ
カン二酸ジメチル等が良好に使用しうる。本発明におい
て使用するモノカルボン酸エステル又はジカルボン酸エ
ステルは、一定鎖長の炭化水素を持つものであるが、炭
化水素の鎖長が長くなりすぎると、粘結剤との相溶性が
悪くなり、鋳型の崩壊性が低下するので、好ましくな
い。
【0009】フェノール樹脂と崩壊促進剤との配合割合
は、フェノール樹脂100重量部に対して、崩壊促進剤を1
〜15重量部程度配合するのが好ましい。崩壊促進剤の量
が1重量部未満であると、シェルモールド法によって得
られた鋳型の崩壊性を向上させにくくなる傾向が生じ
る。一方、崩壊促進剤の量が15重量部を超えても、得ら
れた鋳型の崩壊性の向上が飽和状態となる傾向が生じ
る。
【0010】粘結剤組成物は、フェノール樹脂と崩壊促
進剤とを含有するものであるが、他の成分として滑剤及
び/又はシランカップリング剤を含有させてもよい。滑
剤としては、ステアリン酸カルシウム,エチレンビスス
テアリン酸アミド,オキシステアリン酸アミド,ステア
リン酸アミド,メチロールステアリン酸アミド,カルバ
ナワックス,モンタンワックス,パラフィンワックス,
ポリエチレンワックス等を使用することができる。滑剤
を粘結剤組成物に含有させる場合には、フェノール樹脂
100重量部に対して、滑剤を0.2〜5重量部程度含有させ
るのが好ましい。滑剤の量が0.2重量部未満であると、
レジンコーテッドサンドの流動性が悪くなり、シェルモ
ールド法によって得られた鋳型の強度が低下する傾向が
生じる。逆に、滑剤の量が5重量部を超えると、レジン
コーテッドサンドの流動性の向上が飽和状態になる傾向
が生じる。
【0011】また、シランカップリング剤としては、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン,β−(3,4
-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン,
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン,N,N−ビス
[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミン,N,
N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチ
レンジアミン,N,N−ビス[3−(トリメトキシシリ
ル)プロピル]メタクリルアミド,N−グリシジル−
N,N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]
アミン,γ−アミノプロピルテトラエトキシジシロオキ
サン,N,N−ビス[3−(メチルジメトキシシリル)
プロピル]アミン,N,N−ビス[3−(メチルジメト
キシシリル)プロピル]エチレンジアミン,N,N−ビ
ス[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]メタク
リルアミド,N−グリシジル−N,N−ビス[3−(メ
チルジメトキシシリル)プロピル]アミン等を使用する
ことができる。シランカップリング剤を粘結剤組成物に
含有させる場合には、フェノール樹脂100重量部に対し
て、シランカップリング剤を0.01〜10重量部程度含有さ
せるのが好ましい。シランカップリング剤の量が0.01重
量部未満であると、得られる鋳型の強度が低下する傾向
が生じる。逆に、シランカップリング剤の量が10重量部
を超えると、得られる鋳型の崩壊性が低下する傾向が生
じる。
【0012】また、シェルモールド法によって得られる
鋳型の強度を向上させ、また粘結剤の硬化速度を速める
ために、粘結剤組成物中にヘキサメチレンテトラミンを
含有させておいてもよい。ヘキサメチレンテトラミンを
含有させる場合の含有量は、フェノール樹脂100重量部
に対して、8重量部以下であるのが好ましい。ヘキサメ
チレンテトラミンの量が8重量部を超えると、得られる
鋳型の崩壊性が低下する傾向が生じる。
【0013】以上の如く、フェノール樹脂と崩壊促進剤
とを必須成分とし、他の任意の物質を含有する粘結剤組
成物は、耐火性粒状骨材の表面に被覆され、シェルモー
ルド法に適用されるレジンコーテッドサンドが得られ
る。レジンコーテッドサンド中における粘結剤組成物の
量は、耐火性粒状骨材100重量部に対して、0.2〜12重量
部程度であるのが好ましい。粘結剤組成物の量が0.2重
量部未満であると、得られる鋳型の強度が低下する傾向
が生じる。逆に、粘結剤組成物の量が12重量部を超える
と、鋳造時にガスの発生量が多くなって、得られる鋳物
にガス欠陥が発生する恐れがある。
【0014】
【実施例】 フェノール樹脂の準備 製造例1(ノボラック型フェノール樹脂と崩壊促進剤と
よりなる組成物の製造) 攪拌機,還流冷却器,温度計付き四ツ口フラスコに、フ
ェノール941.1重量部,37%ホルマリン648.6重量部,シ
ュウ酸9.4重量部を秤量して投入し、攪拌しながら徐々
に昇温する。還流温度に達してから120分間反応させ、
混合した後、真空下で脱水反応を行なった。その後、表
1の比率になるようにホウ酸トリエステルを添加し、排
出・急冷して、ノボラック型フェノール樹脂と崩壊促進
剤とよりなる組成物を得た。
【0015】製造例2(レゾール型フェノール樹脂の製
造) 攪拌機,還流冷却器,温度計付き四ツ口フラスコに、フ
ェノール941.1重量部,37%ホルマリン1460重量部,28
%アンモニア水140重量部,20%水酸化ナトリウム水溶
液40重量部を秤量して投入し、攪拌しながら徐々に昇温
する。還流温度に達してから45分間反応させた後、真空
下で脱水反応を行ない、排出・急冷して、レゾール型フ
ェノール樹脂を得た。
【0016】製造例3(ノボラック型フェノール樹脂と
レゾール型フェノール樹脂との混合系からなるフェノー
ル樹脂の製造) 攪拌機,温度計付きセパラブルフラスコに、製造例1で
得られたノボラック型フェノール樹脂及び製造例2で得
られたレゾール型フェノール樹脂を、表1の割合となる
ように秤量して投入し、150℃に加熱して、ノボラック
型フェノール樹脂とレゾール型フェノール樹脂との混合
系からなるフェノール樹脂を得た。なお、この際、ノボ
ラック型フェノール樹脂の製造において、カルボン酸エ
ステル及びジカルボン酸エステルは添加しなかった。
【0017】実施例1〜7、比較例1及び2 オーストラリア産ACIサンド10kgを150℃に加熱し、
それを大洋鋳機製スーパーミキサーに投入する。この
後、製造例1で得られたノボラック型フェノール樹脂と
崩壊促進剤とよりなる組成物200gをスーパーミキサー
に投入し、45秒間混練する。次いで、20%ヘキサメチレ
ンテトラミン200gを投入し、更に45秒後にステアリン
酸カルシウム5gを投入して、レジンコーテッドサンド
を得た。なお、比較例1においては、崩壊促進剤を使用
せず、ノボラック型フェノール樹脂200gのみを用いて
レジンコーテッドサンドを得た。また、比較例2におい
ては、崩壊促進剤としてトリカルボン酸エステルを使用
して、レジンコーテッドサンドを得た。そして、このレ
ジンコーテッドサンドをシェルモールド用垂直割造型機
に空気圧1.5kg/cm2にて吹き込み、硬化温度280℃で60
秒間焼成し、50mmφ×50mmhの円柱状中子を得た。
【0018】以上のようにして得られた中子の崩壊率
を、次の測定方法で測定した。即ち、得られた中子を24
時間放置した後、この中子をアルミホイルで包み、電気
炉内に入れて、700℃で20分間放置した。その後、約3時
間かけて室温まで冷却した後、アルミホイルを剥し取
り、中子を5mesh篩い上で5分間振とうして、残っている
中子の重量を測定した。そして、崩壊率(%)=[(振
とう前の中子重量−振とう後の中子重量)/振とう前の
中子重量]×100なる式で、崩壊率を算出した。その結
果を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果より明らかなとおり、モノカル
ボン酸エステル又はジカルボン酸エステルよりなる崩壊
促進剤を含有する粘結剤組成物で被覆されたレジンコー
テッドサンドを用いて得られた、実施例1〜7に係る鋳
型は、崩壊促進剤を含有していない粘結剤で被覆された
レジンコーテッドサンドを用いて得られた、比較例1に
係る鋳型に比べて、崩壊性に優れていることが分かる。
また、トリカルボン酸エステルを含有する粘結剤組成物
で被覆されたレジンコーテッドサンドを用いて得られ
た、比較例2に係る鋳型に比べても、崩壊性に優れてい
ることが分かる。
【0021】実施例8及び9、比較例3及び4 製造例1で得られたノボラック型フェノール樹脂と崩壊
促進剤とよりなる組成物に代えて、製造例3で得られた
ノボラック型フェノール樹脂とレゾール型フェノール樹
脂との混合系からなるフェノール樹脂に、表1に記載さ
れた崩壊促進剤を表1に記載した割合で配合した組成物
を使用する以外は、実施例1と同様にして、円柱状中子
を得、その崩壊率を測定した。その結果を表1に示し
た。
【0022】表1の結果より明らかなとおり、モノカル
ボン酸エステルよりなる崩壊促進剤を含有する粘結剤組
成物で被覆されたレジンコーテッドサンドを用いて得ら
れた、実施例8及び9に係る鋳型は、崩壊促進剤を含有
していない粘結剤で被覆されたレジンコーテッドサンド
を用いて得られた、比較例3及び4に係る鋳型に比べ
て、崩壊性に優れていることが分かる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、耐火性粒状骨材
を、フェノール樹脂と一般式R1COOR2[式中、R1
は、炭素数が1〜20のアルキル基,炭素数が2〜20のアル
ケニル基,炭素数が6〜20のアリール基,若しくは炭素
数が7〜20のアルアルキル基を示し、R2は炭素数が1〜4
のアルキル基を示す。]又は一般式R3(COOR22
[式中、R2は炭素数が1〜4のアルキル基を示し、R
3は、炭素数が1〜20のアルキレン基,炭素数が2〜20の
アルケニレン基,炭素数が6〜20のフェニレン基,若し
くは炭素数が7〜20のアルアルキレン基を示す。]で表
わされる崩壊促進剤とを含有する粘結剤組成物で被覆し
てなるレジンコーテッドサンドを使用し、シェルモール
ド法を適用して得られた鋳型は、崩壊促進剤の作用で硬
化した粘結剤の劣化を促進させることができるため、崩
壊性に優れるという効果を奏する。即ち、本発明に係る
レジンコーテッドサンドを使用すれば、高温で且つ長時
間の加熱処理を施さなくとも、例えば短時間の加熱処理
を施すだけで、シェルモールド法によって得られた鋳型
を良好に崩壊させることができ、従来必要であった高エ
ネルギーと労力を節約できるという効果を奏する。従っ
て、粘結剤が劣化しにくいアルミ鋳物を得る際には、シ
ェルモールド法によって得られた鋳型の崩壊に要する費
用及び労力を著しく低減することができ、アルミ鋳物の
生産コストを低廉にしうるという効果を奏するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/76 9279−4H // C08L 61/06 LNE 8215−4J

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火性粒状骨材と、該耐火性粒状骨材の
    表面に被覆された粘結剤組成物とよりなり、該粘結剤組
    成物は、フェノール樹脂と一般式R1COOR2[式中、
    1は、炭素数が1〜20のアルキル基,炭素数が2〜20の
    アルケニル基,炭素数が6〜20のアリール基,若しくは
    炭素数が7〜20のアルアルキル基を示し、R2は炭素数が
    1〜4のアルキル基を示す。]又は一般式R3(COO
    22[式中、R2は炭素数が1〜4のアルキル基を示
    し、R3は、炭素数が1〜20のアルキレン基,炭素数が2
    〜20のアルケニレン基,炭素数が6〜20のフェニレン
    基,若しくは炭素数が7〜20のアルアルキレン基を示
    す。]で表わされる崩壊促進剤とを含有することを特徴
    とするシェルモールド用レジンコーテッドサンド。
  2. 【請求項2】 フェノール樹脂がノボラック型フェノー
    ル樹脂である請求項1記載のシェルモールド用レジンコ
    ーテッドサンド。
  3. 【請求項3】 フェノール樹脂がレゾール型フェノール
    樹脂である請求項1記載のシェルモールド用レジンコー
    テッドサンド。
  4. 【請求項4】 フェノール樹脂がノボラック型フェノー
    ル樹脂とレゾール型フェノール樹脂との混合物である請
    求項1記載のレジンコーテッドサンド。
  5. 【請求項5】 粘結剤組成物に、滑剤が含有されている
    請求項1及至4のいずれか一項に記載のシェルモールド
    用レジンコーテッドサンド。
  6. 【請求項6】 粘結剤組成物に、シランカップリング剤
    が含有されている請求項1及至5のいずれか一項に記載
    のシェルモールド用レジンコーテッドサンド。
JP04354268A 1992-12-14 1992-12-14 シェルモールド用レジンコーテッドサンド Expired - Fee Related JP3131710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04354268A JP3131710B2 (ja) 1992-12-14 1992-12-14 シェルモールド用レジンコーテッドサンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04354268A JP3131710B2 (ja) 1992-12-14 1992-12-14 シェルモールド用レジンコーテッドサンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06179040A true JPH06179040A (ja) 1994-06-28
JP3131710B2 JP3131710B2 (ja) 2001-02-05

Family

ID=18436406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04354268A Expired - Fee Related JP3131710B2 (ja) 1992-12-14 1992-12-14 シェルモールド用レジンコーテッドサンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3131710B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316237A (ja) * 2001-04-20 2002-10-29 Lignyte Co Ltd シェルモールド用レジンコーテッドサンド
JP2011206772A (ja) * 2010-03-26 2011-10-20 Kubota Corp 鋳物の製造方法
CN104668442A (zh) * 2015-02-04 2015-06-03 繁昌县金科机电科技有限公司 一种添加石墨烯的散热快的覆膜砂及其制备方法
WO2018047893A1 (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 旭有機材株式会社 シェルモールド用樹脂組成物及びそれを用いて得られるレジンコーテッドサンド
CN108971417A (zh) * 2018-10-08 2018-12-11 南阳仁创砂业科技有限公司 一种铸钢件用冷铁的覆膜砂及其制备方法
JPWO2022220133A1 (ja) * 2021-04-15 2022-10-20

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316237A (ja) * 2001-04-20 2002-10-29 Lignyte Co Ltd シェルモールド用レジンコーテッドサンド
JP4656474B2 (ja) * 2001-04-20 2011-03-23 リグナイト株式会社 シェルモールド用レジンコーテッドサンド
JP2011206772A (ja) * 2010-03-26 2011-10-20 Kubota Corp 鋳物の製造方法
CN104668442A (zh) * 2015-02-04 2015-06-03 繁昌县金科机电科技有限公司 一种添加石墨烯的散热快的覆膜砂及其制备方法
WO2018047893A1 (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 旭有機材株式会社 シェルモールド用樹脂組成物及びそれを用いて得られるレジンコーテッドサンド
CN109689245A (zh) * 2016-09-08 2019-04-26 旭有机材株式会社 壳模用树脂组合物和使用其得到的树脂覆膜砂
JPWO2018047893A1 (ja) * 2016-09-08 2019-06-24 旭有機材株式会社 シェルモールド用樹脂組成物及びそれを用いて得られるレジンコーテッドサンド
CN109689245B (zh) * 2016-09-08 2020-09-25 旭有机材株式会社 壳模用树脂组合物和使用其得到的树脂覆膜砂
CN108971417A (zh) * 2018-10-08 2018-12-11 南阳仁创砂业科技有限公司 一种铸钢件用冷铁的覆膜砂及其制备方法
JPWO2022220133A1 (ja) * 2021-04-15 2022-10-20
WO2022220133A1 (ja) * 2021-04-15 2022-10-20 旭有機材株式会社 鋳型用樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3131710B2 (ja) 2001-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1247299A (en) Phenolic resin binders for foundry and refractory uses
JPH0733464B2 (ja) フエノール系レゾール樹脂の水性塩基溶液用改質剤
JP3131710B2 (ja) シェルモールド用レジンコーテッドサンド
AU656270B2 (en) Ambient temperature hardening binder compositions
WO2011010559A1 (ja) シェルモールド用フェノール系樹脂組成物及びシェルモールド用レジンコーテッドサンド並びにそれを用いて得られるシェルモールド用鋳型
JP3131641B2 (ja) シェルモールド用レジンコーテッドサンド
JPH0346213B2 (ja)
JP3175045B2 (ja) シェルモールド用レジン組成物及びシェルモールド鋳型用レジンコーテッドサンド
JP3130495B2 (ja) 鋳型成型用硬化剤組成物
JP3123032B2 (ja) 鋳型製造用粘結剤組成物及び鋳型の製造方法
JPH0947840A (ja) 鋳型成型用組成物
JPS6131737B2 (ja)
JP2002102999A (ja) シェルモールド用レジンコーテッドサンド
JP2002003697A (ja) 水溶性フェノール樹脂用硬化剤組成物および鋳型の製造方法
JPS62279048A (ja) 鋳物用自硬性結合剤組成物
JP3124487B2 (ja) 炭酸ガス硬化用粘結剤組成物
JP3131038B2 (ja) 鋳造成形用粘結剤組成物、鋳造成形用組成物、および鋳造用鋳型又は中子の製造方法
JP3165262B2 (ja) 鋳造成形用粘結剤組成物、鋳造成形用組成物、および鋳造用鋳型の製造方法
JP3131640B2 (ja) 鋳型製造用粘結剤組成物及び鋳型の製造方法
JP4122545B2 (ja) 鋳物砂用粘結剤組成物
JP3131639B2 (ja) 加熱硬化鋳型用粘結剤組成物及び鋳型の製造方法
JP3025762B1 (ja) 鋳型製造方法
JP3092983B2 (ja) 鋳物砂型の製造方法
JP2001219242A (ja) 鋳物砂用粘結剤組成物及び鋳型組成物
JPH1080744A (ja) 鋳物用部分エステル化フェノール樹脂粘結剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081124

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees