JPH0617867U - ブラシロール - Google Patents

ブラシロール

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JPH0617867U
JPH0617867U JP6229092U JP6229092U JPH0617867U JP H0617867 U JPH0617867 U JP H0617867U JP 6229092 U JP6229092 U JP 6229092U JP 6229092 U JP6229092 U JP 6229092U JP H0617867 U JPH0617867 U JP H0617867U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
brush roll
roll
spring
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP6229092U
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English (en)
Inventor
憲 西野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication of JPH0617867U publication Critical patent/JPH0617867U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼帯幅の異なる材料に対しても常に均一な研
摩、研削を行う。 【構成】 ブラシロールの軸の外周にブラシ軸芯を設
け、該ブラシ軸芯表面に千鳥状に上部が雌ねじのシリン
ダー孔をロール軸芯に対し放射状に多数穿孔し、各シリ
ンダー孔に上部中心にねじ孔を有するピストンを挿嵌し
てスプリングを介してストッパーにより弾装し、前記ピ
ストン上部中心のねじ孔にブラシチップを螺合し、ブラ
シロールの回転によって、スプリングの弾力に抗してピ
ストンがブラシロールの遠心方向に前進し、ブラシロー
ル非回転時はスプリングの弾力によって後退するよう構
成する。 【効果】 鋼帯の表面形状に追従して全体表面を均一に
研削脱スケールできる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、鋼帯表面に生じた酸化被膜を除去研摩するブラシロールに関する 。
【0002】
【従来の技術】
鋼帯表面の脱スケールを行うには、酸洗ラインにおいて80〜90℃の酸液中 を通過せしめ、スケールを溶解除去するのが一般的である。しかし、難脱スケー ル材料では、前処理としてブラシロールにより予め脱スケールを行ったのち、酸 洗することによって、酸洗効率が良好となり、酸洗能力や塩酸原単位の改善を図 ることができる。
【0003】 従来のブラシロールは、図5に示すとおり、芯金21に図6(a)図に示す1 枚ピース22、(b)図に示す半割ピース23あるいは(c)図に示す小分割ピ ース24を組込んで固定し、ブラシロールユニット25を形成したものが使用さ れている。このブラシロールは、ブラシロールのピースを一度組込むと、ブラシ ロールが摩耗して使用不可能となるまで、新品のピースと取替えできず、またブ ラシの先端レベルを均一に合わせる研摩を行うことはない。
【0004】 通常、ブラシロールのブラシは、新品時はブラシロールの胴長方向に直線的に 平行に同径で仕上げられているが、鋼帯幅の異なる多種類の材料を研摩すること により、偏摩耗が生じることを避けることはできない。 このため、既存のブラシロール方式では、図8(a)図に示すとおり、ブラシ ロール31のブラシ32先端の偏摩耗により押付け力にむらが生じ易く、鋼帯3 3が平坦であっても不均一研摩を生じ、特に鋼帯幅方向に対して均一な脱スケー ルが困難である。 また、図8(b)図に示すとおり、ブラシロール31のブラシ32が正常であ っても、鋼帯33の幅反りとか平坦不良がある場合は、不均一研摩を生じ、均一 な脱スケールが困難である。
【0005】 これらの不均一研摩を防止する方法としては、図7に示すとおり、ブラシロー ルを鋼帯41の幅方向に小分割し、分割ブラシロール42、43、44を組合せ て使用することによっていくらか不均一研摩を改善できるが、十分なものではな い。 また、上記ブラシロールは、ブラシの摩耗、平坦不良は避けることのできない 物理現象であり、従来技術では鋼帯表面の均一研摩は条件によっては満足できな い場合が多い。また、これを不完全ながらも改善しようとすると、設備費やラン ニングコストが高価なものとなる。
【0006】 上記問題点を解消できる研摩ロールとしては、砥粒入り合成樹脂材からなる研 摩繊維もしくは研摩布紙の研摩材を束ね支持部材に対して並列に嵌合した研摩ブ ラシを複数個、支持杆に連装し、該支持杆を適数個回転ドラムの周面に該回転ド ラムの軸線方向に平行に、研摩ブラシ先端を遠心方向に向けて支持枠に横架点在 配設し、前記各研摩ブラシは回転ドラムの遠心方向に進退可能でかつ円周方向お よび軸線方向に限定範囲内で揺動可能に構成した研摩ロール(特開昭61−16 4780号公報)が提案されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記特開昭61−164780号公報に開示の研摩ロールの研摩ブラシは、回 転ドラムの遠心方向に進退可能でかつ円周方向および軸線方向に限定範囲内で揺 動可能であるから、研摩ブラシの密集の度合いによって研摩ブラシの遠心方向へ の進退が不可能になる恐れがある。また、研摩ブラシの鋼帯への押付け力は、研 摩ロールの遠心力の他に、摩擦力や研摩ブラシの傾斜角(ブラシの圧下位置)に よって大きく左右されるため、極めて不安定である。
【0008】 この考案の目的は、研摩ブラシの密集の度合いが均一で、しかも鋼帯幅の異な る材料に対しても常に均一な研摩、研削を行うことができるブラシロールを提供 することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記目的を達成すべく種々検討を重ねた。その結果、研摩ブラ シの密集の度合いを均一とすると共に、個々の研摩ブラシをブラシロールの遠心 方向にのみ進退可能となし、円周方向ならびに軸線方向への揺動を抑制すること によって、研摩ブラシの鋼帯への押付け力がブラシロールの回転数を制御するこ とにより自由に設定でき、発生した研摩ブラシの鋼帯への押付け力は、研摩ブラ シの遠心方向への進退ストローク内であれば、研摩、研削する鋼帯表面の平坦の 度合いに関係なく、均一に一定の力が付与できるとの結論に至り、この考案に到 達した。
【0010】 すなわちこの考案は、ブラシロールの軸の外周にブラシ軸芯を設け、該ブラシ 軸芯表面に千鳥状に上部が雌ねじのシリンダー孔をロール軸芯に対し放射状に多 数穿孔し、各シリンダー孔に上部中心にねじ孔を有するピストンを挿嵌してスプ リングを介してストッパーにより弾装し、前記ピストン上部中心のねじ孔にブラ シチップを螺合し、ブラシロールの回転によって、スプリングの弾力に抗してピ ストンがブラシロールの遠心方向に前進し、ブラシロール非回転時はスプリング の弾力によって後退するよう構成したことを特徴とするブラシロールである。
【0011】
【作用】
この考案においては、脱スケール時の鋼帯へのブラシチップの押付け力は、ブ ラシロール回転時に発生する遠心力によって付与される。 F={m(rw)2/r}−Ps 式(1) ただし、r:ブラシロール半径 m:ブラシの質量 w:ブラシロール回転角速度 F:チップ押付け力=遠心力 Ps:スプリング力 したがって、ブラシロールのブラシの押付け力は、ブラシロールの回転数を制 御することによって自由に設定することができる。
【0012】 しかも、ブラシロールの回転により発生した押付け力は、ブラシの1本1本に 独立して作用するので、ブラシの進退ストローク範囲内であれば、研摩、研削す る鋼帯表面の平坦度に関係なく、押付けることができる。また、押付け力は、ど の位置のブラシも一定の力が付与されるから、鋼帯幅が異なる場合においても、 鋼帯表面を均一に研削することができる。 また、スプリングを設けたことによって非回転時は、ブラシチップが後退した 状態に保持できる。さらに、このスプリングの弾力を種々調整することによって 、ブラシチップの押付け力を調整できる。
【0013】 この考案におけるプラシのチップ部としては、強力な重研削ブラシ用として1 本1チップの場合と、若干ソフトな当たりの細線径ブラシを束ねたものを1チッ プとすることもできる。強力な重研削ブラシ用チップは、ナイロン樹脂にダイヤ モンド粒、コランダム、エメリーガーネット、珪石、アランダム、カーボランダ ム、CBN等の砥粒を混入して円筒状のチップとする。また、細線径ブラシを束 ねたものは、ナイロン樹脂にダイヤモンド粒、コランダム、エメリーガーネット 、珪石、アランダム、カーボランダム、CBN等の砥粒を混入して線条とし束ね たものを使用する。
【0014】
【実施例】
以下にこの考案の詳細を実施の一例を示す図1ないし図4に基いて説明する。 図1はこの考案のブラシロールの正面図、図2はこの考案のブラシ取付け部の詳 細説明のための断面図、図3はこの考案のブラシロールによる研削状況側面説明 図、図4はこの考案のブラシロールによる研削状況正面図である。 図1および図2において、1はブラシロール2のロール軸、3はロール軸に外 挿したブラシ軸芯、4はブラシ軸芯3の外周面に千鳥状にロール軸1の軸芯に対 して放射状に多数穿孔した上部に雌ねじ5を有するシリンダー孔、6は上部中心 にねじ孔7を有し上部が小径のピストン部で、スプリング8を介して雌ねじ5に 螺合するストッパー9により摺動自在に各シリンダー孔4に挿嵌されている。
【0015】 10はピストン部6とブラシチップ11とを連結するチップ芯金で、ねじ孔7 にねじ込まれている。図1および2のブラシチップ11は、強力な重研削ブラシ 用の1本1チップの場合を示しているが細線径ブラシを束ねたものを1チップと することもできる。 シリンダー孔4に挿嵌されたピストン部6は、通常スプリング8の弾力によっ て後退しているが、ブラシロール2を回転させると、回転により発生する遠心力 によってスプリング8の弾力に抗して前進し、ブラシチップ11が鋼帯12に押 付けられるよう構成されている。
【0016】 上記のとおり構成したから、鋼帯12表面の脱スケールを実施する場合は、ブ ラシロール2を図示しない駆動機構を介して回転させれば、図3に示すとおり、 ブラシロール2の回転時に発生する遠心力によって、各ピストン部6がスプリン グ8の弾力に抗して前進する。したがって、ブラシロール2の回転時に発生する 遠心力による各ブラシチップ11の押付け力は、1本1本独立して作用するので 、ブラシチップ11の進退ストローク内であれば、図4に示すとおり、鋼帯12 の表面形状に追従して押付けられ、全体表面を均一に研削し脱スケールするがで きる。
【0017】 また、前記したとおり、ブラシチップ11の押付け力は、ブラシロール2の回 転時に発生する遠心力により前記式(1)のとおり付与されるから、ブラシロー ル2の回転数を制御することによって、自由に設定することができ、各種材質の 鋼帯にも対応することが可能である。 さらに、この考案のブラシロール2は、各ブラシチップ11が1本1本独立し て進退するから、各種幅の鋼帯12の研削脱スケールにより偏摩耗しても、ブラ シチップ11の進退ストローク内であれば追従することができ、表面全体を均一 に脱スケールすることができる。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたとおり、この考案のブラシロールによれば、鋼帯の表面形状に追従 して全体表面を均一に研削脱スケールでき、また、回転数の制御によって表面の 研削量のコントロールが可能で、各種幅の鋼帯の研削脱スケールにより偏摩耗し ても、ブラシチップの進退ストローク内であれば追従することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のブラシロールの正面図である。
【図2】この考案のブラシ取付け部の詳細説明のための
断面図である。
【図3】この考案のブラシロールによる研削状況側面説
明図である。
【図4】この考案のブラシロールによる研削状況正面図
である。
【図5】従来のブラシロールの正面図である。
【図6】従来のブラシロールのチップを示すもので、
(a)図は1枚ピース、(b)図は半割ピース、(c)
図は小分割ピースを示す。
【図7】ブラシロールを分割し、組合せて使用している
状態の平面図である。
【図8】従来のブラシロールによる研削状況を示すもの
で、(a)図はブラシが偏摩耗した場合の正面図、
(b)図は鋼帯の平坦不良の場合の正面図である。
【符号の説明】
1 ロール軸 2,31 ブラシロール 3 ブラシ軸芯 4 シリンダー孔 5 雌ねじ 6 ピストン部 7 ねじ孔 8 スプリング 9 ストッパー 10 チップ芯金 11 ブラシチップ 12,33,41 鋼帯 21 芯金 22 1枚ピース 23 半割ピース 24 小分割ピース 25 ブラシロールユニット 32 ブラシ 42,43,44 分割ブラシロール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシロールの軸の外周にブラシ軸芯を
    設け、該ブラシ軸芯表面に千鳥状に上部が雌ねじのシリ
    ンダー孔をロール軸芯に対し放射状に多数穿孔し、各シ
    リンダー孔に上部中心にねじ孔を有するピストンを挿嵌
    してスプリングを介してストッパーにより弾装し、前記
    ピストン上部中心のねじ孔にブラシチップを螺合し、ブ
    ラシロールの回転によって、スプリングの弾力に抗して
    ピストンがブラシロールの遠心方向に前進し、ブラシロ
    ール非回転時はスプリングの弾力によって後退するよう
    構成したことを特徴とするブラシロール。
JP6229092U 1992-08-11 1992-08-11 ブラシロール Pending JPH0617867U (ja)

Priority Applications (1)

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JP6229092U JPH0617867U (ja) 1992-08-11 1992-08-11 ブラシロール

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JP6229092U JPH0617867U (ja) 1992-08-11 1992-08-11 ブラシロール

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JPH0617867U true JPH0617867U (ja) 1994-03-08

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JP6229092U Pending JPH0617867U (ja) 1992-08-11 1992-08-11 ブラシロール

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