JPH0540927Y2 - - Google Patents

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JPH0540927Y2
JPH0540927Y2 JP13224688U JP13224688U JPH0540927Y2 JP H0540927 Y2 JPH0540927 Y2 JP H0540927Y2 JP 13224688 U JP13224688 U JP 13224688U JP 13224688 U JP13224688 U JP 13224688U JP H0540927 Y2 JPH0540927 Y2 JP H0540927Y2
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JP
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grindstone
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tool
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンのシリンダブロツクの内面
等をホーニング加工する際に用いられるホーニン
グ工具に関するものである。
(従来の技術) 従来、上記ホーニング工具において、工具本体
の周方向に所定間隔で複数の砥石を設け、該各砥
石間に工具本体の横振れを規制するガイド部材を
加工中ワークに接触しない状態に設け、工具本体
の加工中における回転方向を一方向に規制したも
のが知られている(例、実開昭60−74940号公報
等参照)。
上記ホーニング工具によれば、加工中、工具本
体がガイド部材により案内され、横振れを生じる
ことなく回転駆動されるため、一応寸法精度の高
いホーニング加工が行なわれる。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記ホーニング工具については、工
具寿命が充分ではなく、長期に亙つて許容範囲の
寸法精度でホーニング加工することが難しく、ま
たワークに擦傷を生じる恐れがある。
すなわち、加工中、ワークには各砥石の研削に
より発生した切粉、各砥石から脱落した遊離砥粒
等が付着しており、またガイド部材がワークに接
触しない状態に設けられ、ガイド部材とワークと
の間には僅かに間隙が生じていることから、上記
遊離砥粒等が上記間隙に噛み込み、ガイド部材及
びワークを削る恐れがある。
その結果、ガイド部材については、硬質材によ
つて形成されているが、加工毎に削られてガイド
機能を充分果たし得ない状態まで摩耗される。従
つて、加工中、工具本体が横振れを生じ、充分な
寸法精度が得られない状態となる。一方、ワーク
については、各砥石によつて平滑に加工された後
に上記遊離砥粒等により削られるため、加工面に
擦傷が生じることになる。
本考案は上記従来の状況に鑑みてなされたもの
で、その目的は、加工中における遊離砥粒等によ
る工具自体及びワークの損傷を防止し、長寿命で
かつ加工精度の高いホーニング工具を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、加工中一方向に回転される工具本体
と、該工具本体の周方向に所定間隔で設けられた
複数の砥石と、該各砥石間に加工中ワークと接触
しない状態に設けられ、工具本体の横振れを規制
するガイド部材とを備えてなるホーニング工具で
あつて、各砥石と工具本体の回転方向遅れ側のガ
イド部材との間にスクレーパ部材及び砥粒逃がし
用溝を各砥石の側から順次設け、ワークに付着し
た遊離砥粒等をスクレーパ部材によつて掻き取
り、該スクレーパ部材を通過した遊離砥粒等を砥
粒逃がし用溝によつて排出することによつて、ガ
イド部材とワークとの間隙に遊離砥粒等が噛み込
まないようにしたものである。
すなわち、本考案の構成上の特徴は、各砥石と
工具本体の回転方向遅れ側のガイド部材との間に
加工中ワークと接触しない状態に設けられ、ワー
クに付着した遊離砥粒等を掻き取るスクレーパ部
材と、該スクレーパ部材と工具本体の回転方向遅
れ側のガイド部材との間に設けられ、上記スクレ
ーパ部材を通過する遊離砥粒等を排出する砥粒逃
がし用溝とを備えてなることにある。
(実施例) 本考案の実施例を図に基づいて説明する。
図において、1はエンジンのシリンダブロツク
等の孔部を有するワークWの内面をホーニング加
工するホーニング工具である。該ホーニング工具
の工具本体2は、後部がホーニング加工装置の回
転主軸(図示せず)に着脱可能に取り付けられる
円筒状の支持軸3で、前部が該支持軸3に一体的
に取り付けられた厚肉円筒状の砥石保持部4とし
て形成されており、加工中の回転方向がA矢印方
向に規制されている。なお、第2図中、右方を前
とし、左方を後とする。
砥石保持部4の周壁には、周方向に等間隔の6
箇所に砥石5が設けられ、該各砥石5間にはスク
レーパ部材6、砥粒逃がし用溝7及びガイド部材
8が各砥石5の側から工具本体2の回転方向遅れ
側に順次設けられている。
砥石5は、角柱状の研摩材からなるもので、砥
石ホルダー9に固定して設けられている。砥石ホ
ルダー9は、砥石保持部4の半径方向に摺動可能
に設けられ、両端部に環状収縮バネ10が係合さ
れ、常時半径方向内向きに弾性付勢されている。
また、砥石ホルダー9の下面には、砥石拡張部材
12により半径方向外向きに作動される押出片1
1が当接して設けられている。砥石拡張部材12
は、押出片11に当接するテーパ部13と、該テ
ーパ部13を支持する被動軸14とを備え、該被
動軸14には、常時後方に弾性付勢するように圧
縮バネ15が係合され、また被動軸14を前進さ
せる押し込め装置(図示せず)が連結されてい
る。従つて、砥石5は、押し込め装置を作動して
砥石拡張部材のテーパ部13を前進させることに
より、砥石保持部4の周面から突出し、研削量に
応じた位置に位置決めされる。
次に、スクレーパ部材6は、ワークWに付着し
た遊離砥粒等を掻き取るもので、耐摩耗性の硬質
材からなり、加工中ワークWに接触しないよう
に、加工時における砥石5の位置よりも僅かに没
入した位置に取り付けられている。
ガイド部材8は、工具本体2の横振れを防止す
るもので、耐摩耗性の硬質材からなり、加工中ワ
ークWに接触しないように、加工時における砥石
5の位置よりも僅かに没入した位置に設けられて
いる。そして、一部のガイド部材8には、加工中
のワークWの内径を測定するエアマイクロメータ
用のエア噴出ノズル16がエア供給路17に連通
して設けられている。
なお、図中の符号18は砥石ホルダーの軸方向
の移動を規制する案内ピンである。
本実施例は上記のように構成されており、その
作動は次の通りである。
加工開始時に、工具本体2をガイド部材8によ
つてガイドしながらワークw内に挿入し、次いで
押し込み装置を作動して砥石拡張部材12を前進
させると、砥石拡張部材のテーパ部13により押
出片11及び砥石ホルダー9が環状収縮バネ10
の押圧力に抗して半径方向外向きに移動される。
そして、各砥石5が砥石保持部材4の周面から所
定量突出してワークWに接触し、加工が開始され
る。
加工中、各砥石5の研削作用によつて発生し、
ワークWに付着した切粉、遊離砥粒等は、各砥石
5の回転方向の遅れ側のスクレーパ部材6により
掻き取られる。そして、スクレーパ部材6により
大部分が掻き取られるが、スクレーパ部材6を通
過するものについては、砥粒逃がし用溝7に落下
して排出される。また、ワークWに取り残された
ものがあるとしても、図示しないクーラント噴出
ノズルから噴出されるクーラントにより除去され
る。従つて、ガイド部材8が各砥石5による加工
位置を通過する際には、ワークWに付着した遊離
砥粒等が既に除去されており、遊離砥粒等がガイ
ド部材8とワークWとの間隙に噛み込まれること
はほとんどない。
以上のように、加工中、切粉、遊離砥粒等がス
クレーパ部材6及び砥粒逃がし用溝7によつて円
滑に排出されるため、切粉、遊離砥粒等による悪
影響を受けることなく所定の加工が行なわれる。
所定の加工が完了し、押し込め装置の作動を解
除すると、圧縮バネ15の押圧力により砥石拡張
部材12が後退し、また環状収縮バネ10の押圧
力により砥石ホルダー9及び押出片11が半径方
向内向に移動され、各砥石5が砥石保持部材4の
周面から没入される。
なお、本実施例において、荒仕上砥石と仕上砥
石とを備え、各砥石が交互に加工位置に設定され
るように構成されたものでもよく、また各砥石が
砥石保持部材の周壁に固定して設けられたもので
あつてもよい。
(考案の効果) 本考案によれば、各砥石と回転方向遅れ側のガ
イド部材との間にスクレーパ部材及び砥粒逃がし
用溝が順次設けられており、これらによりワーク
に付着した遊離砥粒等が除去されるため、遊離砥
粒等がガイド部材とワークとの間の間隙に噛み込
まれることはほとんどない。従つて、ガイド部材
及びワークが、従来のように遊離砥粒等によつて
損傷されることがなく、ホーニング工具は長期に
亙つて所定の寸法精度で加工し、また遊離砥粒等
による擦傷のない平滑面に加工し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を説明する要部断面
図、第2図は第1図の−線に沿つた断面図で
ある。 1……ホーニング工具、2……工具本体、3…
…支持軸、4……砥石保持部材、5……砥石、6
……スクレーパ部材、7……砥粒逃がし用溝、8
……ガイド部材、W……ワーク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加工中一方向に回転される工具本体と、該工具
    本体の周方向に所定間隔で設けられた複数の砥石
    と、該各砥石間に加工中ワークと接触しない状態
    に設けられ、工具本体の横振れを規制するガイド
    部材とを備えてなるホーニング工具において、上
    記各砥石と工具本体の回転方向遅れ側のガイド部
    材との間に加工中ワークと接触しない状態に設け
    られ、ワークに付着した遊離砥粒等を掻き取るス
    クレーパ部材と、該スクレーパ部材と工具本体の
    回転方向遅れ側のガイド部材との間に設けられ、
    上記スクレーパ部材を通過した遊離砥粒等を排出
    する砥粒逃がし用溝とを備えてなることを特徴と
    するホーニング工具。
JP13224688U 1988-10-07 1988-10-07 Expired - Lifetime JPH0540927Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13224688U JPH0540927Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13224688U JPH0540927Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0253358U JPH0253358U (ja) 1990-04-17
JPH0540927Y2 true JPH0540927Y2 (ja) 1993-10-18

Family

ID=31389032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13224688U Expired - Lifetime JPH0540927Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07

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JP (1) JPH0540927Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220114318A (ko) * 2021-02-08 2022-08-17 주식회사 화영 지그용 연삭 호닝 툴

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220114318A (ko) * 2021-02-08 2022-08-17 주식회사 화영 지그용 연삭 호닝 툴

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JPH0253358U (ja) 1990-04-17

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