JPH06178475A - 磁石回転子 - Google Patents

磁石回転子

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Publication number
JPH06178475A
JPH06178475A JP43A JP35661292A JPH06178475A JP H06178475 A JPH06178475 A JP H06178475A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35661292 A JP35661292 A JP 35661292A JP H06178475 A JPH06178475 A JP H06178475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
iron core
rotor
clamp pin
magnets
Prior art date
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Pending
Application number
JP43A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Hara
孝俊 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Elec Co
Original Assignee
Aichi Elec Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Elec Co filed Critical Aichi Elec Co
Priority to JP43A priority Critical patent/JPH06178475A/ja
Publication of JPH06178475A publication Critical patent/JPH06178475A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄心1aに複数の収容孔3を設け、この収容
孔3に磁石2を収容してなる磁石回転子において、電動
機の運転によって生じる漂遊負荷損を削減して、電動機
の特性を大幅に向上させる。 【構成】 鉄心1aを軸方向に貫通して挿通したクラン
プピン8によつて収容孔3の端部を塞ぐ端板4を取り付
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インナーロータ型電動
機の回転子に関し、詳しくは永久磁石界磁を備えるとと
もに、この磁石を覆う保護構造を有する回転子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インナーロータ型電動機の場合、回転子
の外周部近傍に円弧状の磁石を配置することによって、
磁石面積が大きく設計できて特性上のメリットが得られ
るが、反面、遠心力による磁石の飛散が心配されるた
め、高速回転を行うものや外径の比較的大きなものにお
いては磁石の外周に保護部材を必要とする。また、密閉
型圧縮機等に使用される回転子においては、これに加え
て、磁石粉等を回転子外部へ漏らさないために磁石の密
閉が必要とされ、従って保護部材によって回転子の外周
部と軸方向両端部をそれぞれ覆って構成される。
【0003】図5及び図6に示す回転子は、回転子鉄心
1に磁石2の収容孔3を複数設け、この収容孔3に磁石
2を収容する構造とした回転子である。このような構造
とすることにより、磁石の外周部に別部品による保護部
材を設ける必要がなく、この保護部材の取付工程も不要
となり、さらに磁石外周の保護部材が磁性体であるた
め、固定子との間の磁気的なギャップが狭くできるとい
った特長を有している。
【0004】図5及び図6において、鉄心1は、軸孔6
及び収容孔3を有し、一般に円形薄鉄板を多数積層する
ことにより形成される。鉄心1において5は薄鉄板同士
をカシメ固着するカシメクランプ部であり、これは周知
の通り、各薄鉄板にプレス抜きと同時に打ち出し突起を
設け、この突起を隣接する薄鉄板における突起の背面の
凹部に嵌合させてプレス型内で所定の積厚に積層するも
のである。
【0005】磁石2は、フェライト磁石あるいは希土類
磁石等により形成されるが、円筒形のものが一体で形成
できないために、瓦状片のものを複数個使用して、これ
を略等配状に配置し、各磁石2が1個の磁極をなすよう
に着磁して界磁を形成する。また回転子全体の形状を保
持するためには、一般にアルミニウム等のダイキャスト
が施される。これは、鉄心1に溶湯を通す孔11または
切欠等を軸方向に連通するように設けてダイキャストを
施し、このダイキャストによって鉄心1内にバー12を
形成するとともに軸方向両端部にエンドリング13,1
3を形成し、磁石2の端部を覆うとともに回転子全体を
固定して補強するものである。尚、上記回転子の構成
は、例えば特開昭60−109749号公報、あるいは
実開平4−101252号公報等に提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5及び図6に示した
構成の回転子にあっては、ダイキャスト時に溶湯が鉄心
1と磁石2との間の隙間に進入して固化し、この部分に
電動機の運転によって多大な渦電流が発生して、いわゆ
る漂遊負荷損と称される損失が生じて電動機の特性を著
しく低下させてしまう欠点があった。さらにダイキャス
トの溶湯バリが発生するため、この除去作業が必要とな
るものであった。
【0007】また、アルミニウム等のダイキャストに代
えて樹脂成形を施してもよいが、この場合は、密閉型圧
縮機等において樹脂中のオリゴマーが抽出する問題があ
り、さらに冷媒やオイルの混在する雰囲気中での高速回
転によって、エンドリング部13が変形して固定子と接
触したり、磁石2の密閉が損なわれたりする問題が存在
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄心に複数の
収容孔を設け、この収容孔に磁石を収容してなる磁石回
転子において、前記鉄心を軸方向に貫通して挿通したク
ランプピンによって前記収容孔の端部を塞ぐ端板を取り
付けたものである。
【0009】尚、磁石を強固に固定するためには、前記
クランプピンを挿通する箇所を、このクランプピンをか
しめた時に前記収容孔の壁面が前記磁石の方向に膨出す
る程度に前記収容孔に近接した部分とする。また必要に
応じて、前記クランプピンを軸方向の両端でかしめて構
成する。
【0010】
【作用】クランプピンによって端板が固定されるととも
に、回転子全体の形状が保持される。またクランプピン
をかしめることによって、鉄心の収容孔の壁面が膨出し
て磁石を押圧し、収容孔内における磁石の移動が防止さ
れる。
【0011】
【実施例】図1及び図2は、本発明の実施例を示す回転
子の平面断面図及び正面断面図である。薄鉄板の積層体
よりなる鉄心1aには磁石の収容孔3が複数設けてあ
り、この収容孔3には磁石2がすきま嵌合されて界磁を
形成する。また鉄心1aに設けた複数の連通孔7には鉄
製のクランプピン8が挿通され、その一端10をかしめ
ることにより軸方向両端部に円形の端板4,4が取り付
けてある。この端板4は、黄銅板等の非磁性材、あるい
は鉄心1aと同材質の硅素鋼板等によって形成され、磁
石2の両端部を塞いで磁石2を密閉している。そしてク
ランプピン8によって鉄心1aを形成する積層体が圧縮
され、回転子全体が固定されてその形状が安定して保持
されている。
【0012】クランプピン8をかしめる際には、頭部9
とかしめ部10に多大な荷重を加えてかしめ部10を変
形させるため、このときの応力によって、クランプピン
8近傍の鉄心1aに塑性変形が生じる。クランプピン8
を収容孔3に近接して挿通しておくことにより、かしめ
時に応力を受けた鉄心1aは、図3に破線14で示すよ
うに、収容孔3の壁面に膨出を生じて前記応力を吸収し
ようとする。収容孔3内には磁石2が収容されているた
め、実際には破線14のようにではなく、磁石2の内周
部と収容孔3との間の隙間の形状に沿って膨出を生じ、
この結果塑性変形した収容孔3の壁面によって磁石2が
固定されて、収容孔3内における磁石2の移動が防止さ
れる。尚、より完全に磁石2を固定するために、膨出部
14を受け入れる凹部を予め磁石2に設けておくように
してもよい。
【0013】上記クランプピン8をかしめることによる
収容孔3の壁面の膨出は、クランプピンの頭部9とかし
め部10の近傍、即ち鉄心1aの両端部近傍に生じ、特
にかしめ部10の存在する側が顕著に膨出する。従って
図4の実施例に示すように、クランプピン8の両端部に
かしめ部10,10を設けるようにすれば、一層強固に
磁石2を固定することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、アルミニウム等のダイ
キャストを施すことなく磁石端部の密閉、並びに回転子
形状の保持が達成され、従来電動様の運転によってダイ
キャスト材に生じていた渦電流が皆無となり、電動機の
特性を大幅に向上できるものである。またダイキャスト
型の製作や溶湯バリの除去作業が不要となる特長も有し
ている。
【0015】また、磁石の収容孔に近接した部分にクラ
ンプピンを挿通することによって、磁石の固定が達成さ
れ、製造容易で簡素な構成によって品質に優れた回転子
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回転子の平面断面
図。
【図2】本発明の第1の実施例を示す回転子の正面断面
図。
【図3】図1の要部拡大説明図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す回転子の正面断面
図。
【図5】従来例を示す回転子の平面断面図。
【図6】従来例を示す回転子の正面断面図。
【符号の説明】
1,1a 鉄心 2 磁石 3 収容孔 4 端板 8 クランプピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心に複数の収容孔を設け、この収容孔
    に磁石を収容してなる磁石回転子において、前記鉄心を
    軸方向に貫通して挿通したクランプピンによって前記収
    容孔の端部を塞ぐ端板を取り付けたことを特徴とする磁
    石回転子。
  2. 【請求項2】 前記クランプピンを挿通する箇所は、こ
    のクランプピンをかしめた時に前記収容孔の壁面が前記
    磁石の方向に膨出する程度に前記収容孔に近接した部分
    に設けたことを特徴とする請求項1記載の磁石回転子。
  3. 【請求項3】 前記クランプピンを軸方向の両端でかし
    めたことを特徴とする請求項2記載の磁石回転子。
JP43A 1992-12-02 1992-12-02 磁石回転子 Pending JPH06178475A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06178475A (ja) 1992-12-02 1992-12-02 磁石回転子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06178475A (ja) 1992-12-02 1992-12-02 磁石回転子

Publications (1)

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JPH06178475A true JPH06178475A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18449900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP43A Pending JPH06178475A (ja) 1992-12-02 1992-12-02 磁石回転子

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JP (1) JPH06178475A (ja)

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