JPH05316672A - 圧縮機用電動機の回転子 - Google Patents

圧縮機用電動機の回転子

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JPH05316672A
JPH05316672A JP4159951A JP15995192A JPH05316672A JP H05316672 A JPH05316672 A JP H05316672A JP 4159951 A JP4159951 A JP 4159951A JP 15995192 A JP15995192 A JP 15995192A JP H05316672 A JPH05316672 A JP H05316672A
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JP
Japan
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outer peripheral
balance weight
rotor
metal tube
weights
Prior art date
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Pending
Application number
JP4159951A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuo Kito
逸夫 鬼頭
Takatoshi Hara
孝俊 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Elec Co
Original Assignee
Aichi Elec Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Elec Co filed Critical Aichi Elec Co
Priority to JP4159951A priority Critical patent/JPH05316672A/ja
Publication of JPH05316672A publication Critical patent/JPH05316672A/ja
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸孔を有するヨーク鉄心1と、このヨーク鉄
心の外周部に装着された磁石2と、この磁石の外周部に
嵌着された金属管3aと、ヨーク鉄心1の軸方向両端部
に装着された端板4とを具備し、ヨーク鉄心1と端板4
とにクランプピン9を挿通して構成する圧縮機用電動機
の回転子において、高速回転における品質に優れた回転
子を構成する。 【構成】 ヨーク鉄心1の軸方向端部に設けたバランス
調整孔10と、クランプピン9によって端板4上にクラ
ンプしたバランスウェイト12aとを備え、一方、金属
管3aはバランスウェイト12aの外周部を覆う位置ま
で延長して設けて、この延長部分5にバランスウェイト
12aの外周部を当接させて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、密閉型圧縮機に使用さ
れる電動機の回転子に関し、特に永久磁石界磁を備えた
回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】密閉型圧縮機に使用される磁石を装着し
た回転子は、一般に図3及び図4に示される構成となっ
ている。これは例えば特開平2−246748号公報等
に開示されるものである。この回転子は、厚肉円筒形の
ヨーク鉄心1の外周部に瓦状の磁石2を複数個配置し、
この磁石2の外周部に薄肉の金属管3を嵌着し、一方磁
石2の軸方向両端には端板4,4を装着して構成されて
いる。
【0003】ヨーク鉄心1は、軸孔6、クランプピン挿
通孔7、磁石の位置決めのための突起8をそれぞれ有
し、一般に円形薄鉄板を多数積層するとともにカシメク
ランプ部11によって薄鉄板相互をかしめて固着するこ
とにより形成される。ヨーク鉄心1において10はバラ
ンス調整孔であり、ヨーク鉄心1の軸方向の一方端また
は両端部を構成する薄鉄板に設けられて、密閉型圧縮機
における圧縮機構によって生じるアンバランスを矯正す
るバランスウェイトとして機能するものである。図示の
例ではヨーク鉄心1の上側端部を形成する薄鉄板の略半
周の範囲に合計4個のバランス調整孔10が設けてあ
る。図示しないが、下側端部のバランス調整孔は、上側
と180°反対位置に所要モーメント量に応じて同様に
設けられる。回転子に具備すべきモーメント量は、一般
に上端と下端で、あるいは機種によって異なり、これら
モーメント量の調整は、バランス孔10の形状、個数ま
たは深さを調整することによりなされる。
【0004】ところがヨーク鉄心1にはカシメクランプ
部11やクランプピン挿通孔7を設けるため、バランス
調整孔10を設けるスペースが少なくなる。このため、
例えばロータリー圧縮機用の回転子のような多量のバラ
ンスウェイトを必要とするもの、あるいはヨーク鉄心の
積層厚の小さな回転子にあっては、バランス調整孔10
のみではバランスウェイトが不足してしまう。従ってこ
のような場合は、図4に示すように、この不足分の重量
を補う別のバランスウェイト12をクランプピン9を利
用して端板4上にかしめて取り付ける必要があった。
【0005】磁石2は、フェライト等の硬質磁性材によ
り形成されるが、円筒形のものが一体で形成できないた
めに、瓦状片のものを複数個使用して、これを略等配状
に配置して金属管3の締め付けによって固定する。図示
の例では4片の磁石2によって構成して、各片の中央を
磁極の中心として4極に着磁して使用される。金属管3
は、耐遠心力のための補強と外周部の密封を行うもので
あり、引張強度に優れ且つ非磁性体のものが用いられ、
一般にステンレス等のキャンを焼きばめまたは圧入によ
って装着する。また端板4,4は、磁石2の軸方向両端
部を密閉するものであり、金属製の円形板が使用され
る。端板4,4と金属管3とはすきま嵌合となってお
り、端板4,4とヨーク鉄心1とはそれぞれの内部を軸
方向に貫通する複数のクランプピン9によって相互が固
定されている。このクランプピン9は、磁束の流れをな
るべく妨げることのないように、各磁極の中央部に対応
する位置に挿通されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年における圧縮機の
高速化指向に伴って、回転子には毎分1万回転近く、あ
るいはこれを越える回転数に対する信頼性が要求される
ようになった。図3及び図4に示した回転子の場合、高
速回転で問題となるのはクランプピン9のかしめ不良で
ある。かしめ不足、あるいはかしめ過ぎ等から生じるか
しめ不良は、バランスウェイト12がない場合は、通常
発覚しにくいものであった。この理由は、ヨーク鉄心1
は自身のカシメクランプ部11によって固着され、さら
に軸孔6にシャフトが嵌入されて構成上安定しているた
め、クランプピン9は専ら端板4,4を回転子端部に保
持していれば実質上問題が生じないためである。ところ
がバランスウェイト12の取り付けによって、このバラ
ンスウェイトに加わる遠心力をクランプピンで負担しな
くてはならなくなってくる。
【0007】クランプピン9にかしめ不良が存在した場
合、バランスウェイト12に加わる遠心力によってクラ
ンプピン9が緩み、バランスウェイト12と端板4との
間にガタが生じるようになる。すると振動や騒音を発す
るようになるばかりか、場合によってはクランプピン9
が抜けたり破断してバランスウェイト12が飛散する事
故となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮機構によ
って生じるアンバランスを矯正するために、ヨーク鉄心
の軸方向端部に設けたバランス調整孔と、クランプピン
によって端板上にクランプしたバランスウェイトとを備
える回転子において、磁石外周部に嵌着された金属管を
前記バランスウェイトの外周部を覆う位置まで延長して
設けて、この延長部分に前記バランスウェイトの外周部
を当接させて構成したものである。また、さらに信頼性
を向上させるためには、前記金属管の端部を内径側へ折
り曲げて、前記バランスウェイトの軸方向端部にかぶせ
て構成する。
【0009】
【作用】バランスウェイトが金属管の延長部分に当接す
ることによって、バランスウェイトに加わる遠心力が金
属管によって支えられ、クランプピンに加わる負担が軽
減される。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1及び図2に基づいて説
明する。回転子の構成手順は、先ずヨーク鉄心1の外周
部に瓦状の磁石2を複数個配置し、この磁石2の外周部
に金属管3aを焼きばめ等により嵌着して磁石2を固定
する。次にヨーク鉄心1の両端に端板4,4を当て、さ
らにこの端板上にバランスウェイト12aを載置して、
これら各部品に設けたクランプピン挿通孔の位置を合わ
せた後、複数のクランプピン9を挿通してヨーク鉄心
1、端板4及びバランスウェイト12aを一体にかしめ
てクランプすることにより完成する。
【0011】バランスウェイト12aは、図2に示すよ
うに、回転子平面上の半周以内の部分に、その外径を金
属管3aの内径と一致させて装着される。この平面上に
おいて、一般に上側のバランスウェイト12aの重心点
は、上側に設けた複数のバランス調整孔10の合成され
た重心点と180°対称位置になるように設定されてい
る。金属管3aは、バランスウェイト12aの外周部を
覆うように設けられた軸方向への延長部分5を有してい
る。そしてバランスウェイト12aの外周部はこの金属
管の延長部分5の内径に当接させてある。
【0012】磁石2は寸法のばらつきが大きいために、
この磁石2の径方向の厚さの公差に応じて、嵌着後の金
属管3aの内径寸法にもばらつきが生じる。従って、厳
密にいえば、バランスウェイト12aの外径寸法と金属
管3aの延長部分5の内径寸法とは若干の相違を生じる
場合がある。このような場合は、バランスウェイト12
aにおけるクランプピン挿通孔を上記磁石2の公差に応
じてクランプピン9の径より大きめにしておき、クラン
プピン9によって固定する際に、平面上における回転子
中心とバランスウェイト12aの重心点を結ぶ線と平行
な方向にバランスウェイト12aを適宜ずらすことによ
って、その外周部を金属管3aの延長部分5の内径に当
接させるように構成する。また別の方法として、バラン
スウェイト12aを固定した後に、金属管3aの延長部
分5を内径側へ押圧して、バランスウェイト12aの外
周部に当接するように成形加工を施してもよい。
【0013】図3は本発明の別の実施例を示している。
図1に示したものと異なる点は、金属管3bの軸方向両
端部を内径側に折り曲げて、折り曲げ部13を形成した
点である。このように折り曲げ部13を設けることによ
って、バランスウェイト12aがクランプピン9に加え
て金属管3bによっても軸方向から押さえられるため、
ガタが生じ難く、回転子の品質上の信頼性が向上でき
る。特にバランスウェイト12aを薄板の積層体で形成
した場合や、バランスウェイト量が大きい場合に有効で
ある。
【0014】バランスウェイトを取り付けていない下側
の折り曲げ部13については、磁石2の密閉効果を高め
る作用を生じるものであるが、必ずしも折り曲げておく
必要はない。金属管3bの折り曲げ部13は、スピニン
グ加工またはプレス成形によって形成するものであり、
図示するように直角に近い角度まで折り曲げる場合もあ
るが、バランスウェイト12aの端面に若干かぶさる角
度にとどめておいてもよい。
【0015】また上側の折り曲げ部13において、バラ
ンスウェイト12aの存在しない円周域の折り曲げに際
しては、端板4上にバランスウェイト12aと同等の高
さを有するダミー治具を置いて、このダミー治具を内周
側の型として金属管3bの折り曲げを行うものである。
尚、図1乃至図3に示す例では回転子の上側にバランス
ウェイトを備えたものについて説明したが、下側にバラ
ンスウェイトを備える場合も同様である。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、バランスウェイトに加
わる遠心力が金属管によって支えられるため、クランプ
ピンに加わる負担が軽減できるものである。この結果、
クランプピンにかしめ不良等が存在した場合であって
も、バランスウェイトと端板との間にガタが生じ難く、
振動や騒音の発生が防止できるとともに、バランスウェ
イトが飛散したりする危険もなく、高速回転における品
質に優れた回転子が構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、図5の切断面に相当す
る回転子の正面断面図。
【図2】本発明の実施例を示す回転子の平面図。
【図3】本発明の別の実施例を示し、図5の切断面に相
当する回転子の正面断面図。
【図4】従来例を示し、図4のN−N線にて切断した回
転子の平面断面図。
【図5】図3のM−O−M線にて切断した回転子の正面
断面図。
【符号の説明】
1 ヨーク鉄心 2 磁石 3,3a,3b 金属管 4 端板 5 金属管の延長部分 9 クランプピン 12,12a バランスウェイト 13 金属管の折り曲げ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸孔を有するヨーク鉄心と、このヨーク
    鉄心の外周部に装着された磁石と、この磁石の外周部に
    嵌着された金属管と、前記ヨーク鉄心の軸方向両端部に
    装着された端板とを具備し、前記ヨーク鉄心と前記端板
    とにクランプピンを挿通して構成する圧縮機用電動機の
    回転子において、圧縮機構によって生じるアンバランス
    を矯正するために、前記ヨーク鉄心の軸方向端部に設け
    たバランス調整孔と、前記クランプピンによって前記端
    板上にクランプしたバランスウェイトとを備え、一方、
    前記金属管は前記バランスウェイトの外周部を覆う位置
    まで延長して設けて、この延長部分に前記バランスウェ
    イトの外周部を当接させて構成したことを特徴とする回
    転子。
  2. 【請求項2】 前記金属管の軸方向端部を内径側へ折り
    曲げたことを特徴とする請求項1記載の回転子。
JP4159951A 1992-05-08 1992-05-08 圧縮機用電動機の回転子 Pending JPH05316672A (ja)

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JP4159951A JPH05316672A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 圧縮機用電動機の回転子

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JP4159951A JPH05316672A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 圧縮機用電動機の回転子

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JPH05316672A true JPH05316672A (ja) 1993-11-26

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ID=15704732

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JP4159951A Pending JPH05316672A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 圧縮機用電動機の回転子

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JP (1) JPH05316672A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100415825B1 (ko) * 1999-01-22 2004-01-31 삼성전자주식회사 영구자석형 전동기의 회전자 조립방법
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US7687968B2 (en) 2007-05-04 2010-03-30 Honeywell International Inc. High speed generator rotor design incorporating positively restrained balance rings
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