JPH06177833A - 光空間ディジタル信号伝送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＣＤ，ＤＡＴ，ＢＳチューナ等のディジタル
出力機器のワイヤレス信号伝送に使用される光空間ディ
ジタル信号伝送装置において、パルス幅変動が生じると
いう問題を解決し、パルス幅変動が生じない光空間ディ
ジタル信号伝送装置を提供することを目的とする。 【構成】 ディジタル信号がエッジ変調部５に入力さ
れ、ＬＥＤによる電気−光変換部６に入力され、ＬＥＤ
の応答時間のため波形がなまったディジタル信号とな
り、その信号が光に変換され出力され、その光出力信号
は光−電気変換部７に入力され、その出力信号は増幅部
８で増幅され、その出力信号は波形整形部９で波形整形
され、ディジタル出力される。ディジタル信号はエッジ
復調部１０で復調され、ＬＥＤの立ち上がり時と立ち下
がり時の応答時間の違いによるパルス幅の変動が生じな
いようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はＣＤ，ＤＡＴ，ＢＳチュ
ーナ等のディジタル出力機器のワイヤレス信号伝送に使
用する光空間ディジタル信号伝送装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来の光空間ディジタル信号伝送
装置の構成を示すものである。図３において、１は発光
ダイオード（以下ＬＥＤと称す）による電気−光変換部
で送信部を構成している。２は光−電気変換部、３は増
幅部、４は波形整形部で、光−電気変換部２と増幅部３
と波形整形部４で受信部を構成している。

【０００３】以上のように構成された光空間ディジタル
信号装置について、以下その動作について説明する。

【０００４】先ず図４Ａに示すディジタル信号がＬＥＤ
による電気−光変換部１に入力され、ＬＥＤの応答時間
のため図４Ｂのように波形がなまったディジタル信号と
なり、その信号が光に変換され出力される。その光出力
信号を光−電気変換部２で受信し、その信号を増幅部３
で増幅し、図４Ｂと同じ信号を出力する。その出力信号
を波形整形部４で波形整形し、図４Ｃのディジタル信号
を出力する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、ＬＥＤによる電気−光変換部１におい
て、ＬＥＤの立ち上がり時と立ち下がり時の応答時間の
違いのため図４における時間ΔＴ₁とΔＴ₂が異なるた
め、図４Ｃに示すディジタル信号が図４Ａと異なる、即
ち、パルス幅変動が生じるという問題点を有していた。

【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、パルス幅変動が生じない光空間ディジタル信号伝送
装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の光空間ディジタル信号伝送装置は、ディジタ
ル信号の変化点をパルスに変換するエッジ変調部と、そ
のパルスにより駆動されるＬＥＤにより電気信号を光信
号に変換する電気−光変換部と、その光信号を電気信号
に変換する光−電気変換部と、その電気信号を増幅する
増幅部と、その増幅された信号を矩形波に整形する波形
整形部と、その波形整形された信号より元のディジタル
信号を生成するエッジ復調部を備えた構成を有してい
る。

【０００８】

【作用】この構成によって、ＬＥＤの立ち上がり時と立
ち下がり時の応答時間の違いが元のディジタル信号を生
成することに関係なくなるため、パルス幅変動が生じな
い光空間ディジタル信号伝送装置を提供することができ
る。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【００１０】図１は本発明の一実施例における光空間デ
ィジタル信号伝送装置の構成を示すものである。図１に
おいて、５はエッジ変調部、６はＬＥＤによる電気−光
変換部で、エッジ変調部５と電気−光変換部６で送信部
を構成している。７は光−電気変換部、８は増幅部、９
は波形整形部、１０はエッジ復調部で、光−電気変換部
７と増幅部８と波形整形部９とエッジ復調部１０で受信
部を構成している。

【００１１】以上のように構成された光空間ディジタル
信号伝送装置について、以下その動作を説明する。

【００１２】先ず、図２Ｄに示すディジタル信号がエッ
ジ変調部５に入力され、図２の信号が出力される。その
信号がＬＥＤによる電気−光変換部６に入力され、ＬＥ
Ｄの応答時間のため図２Ｆのように波形がなまったディ
ジタル信号となり、その信号が光に変換され出力され
る。その光出力信号は光−電気変換部７に入力され、そ
の出力信号は増幅部３で増幅され、図２Ｆと同じ信号を
出力する。その出力信号は波形整形部９で波形整形さ
れ、図２Ｇのディジタル信号を出力する。そのディジタ
ル信号はエッジ復調部１０で復調され、図２Ｈに示す元
のディジタル信号を出力する。

【００１３】以上のように本実施例によれば、ＬＥＤに
よる電気−光変換部６の入力部にエッジ変調部５を、
又、波形整形部９の出力部にエッジ復調部１０を設ける
ことにより、ＬＥＤの立ち上がり時の応答時間のみが元
のディジタル信号を再生する時に関係するようになり、
ＬＥＤの立ち上がり時と立ち下がり時の応答時間の違い
によるパルス幅の変動が生じないようにすることができ
る。

【００１４】

【発明の効果】以上のように本発明は、ＬＥＤによる電
気−光変換部の入力部にエッジ変調部を、又、波形整形
部の出力部にエッジ復調部を設けることにより、パルス
幅変動が生じないようにすることができるばかりでな
く、扱う信号形態がディジタル・オーディオ・インター
フェース・フォーマット信号（日本電子機械工業会規格
ＣＰ−３４０に規定された信号）のように信号の極性が
どちらでもよい場合で、エッジ復調部としてフリップ・
フロップを使う場合、フリップ・フロップの信号の極性
（“Ｈ”又は“Ｌ”の極性）を予め、“Ｈ”又は“Ｌ”
に初期化する必要がないため、初期化のための回路が必
要でなく、又、光が遮断され、信号が途中で途ぎれて再
入力された場合でも、最終の出力状態から再び伝送する
ことができるため、最短で信号を復元でき、又、それ以
外にエッジ変調部でディジタル信号のデューティを減少
させるため、ＬＥＤの瞬時発光パワーを増大さすことが
でき、信号の伝送距離を伸ばすことができる優れた光空
間ディジタル信号伝送装置を実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における光空間ディジタル信
号伝送装置の概略ブロック図

【図２】同装置の要部タイミングチャート

【図３】従来の光空間ディジタル信号伝送装置の概略ブ
ロック図

【図４】従来の光空間ディジタル信号伝送装置における
要部タイミングチャート

【符号の説明】

５ エッジ変調部 ６ ＬＥＤによる電気−光変換部 ７ 光−電気変換部 ８ 増幅部 ９ 波形整形部 １０ エッジ復調部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディジタル信号の変化点をパルスに変換す
   るエッジ変調部と、そのパルスにより駆動される発光ダ
   イオードにより電気信号を光信号に変換する電気−光変
   換部と、その光信号を電気信号に変換する光−電気変換
   部と、その電気信号を増幅する増幅部と、その増幅され
   た信号を矩形波に整形する波形整形部と、その波形整形
   された信号より元のディジタル信号を生成するエッジ復
   調部を備えた光空間ディジタル信号伝送装置。