JPH0617755B2 - 空気調和装置の制御方法 - Google Patents

空気調和装置の制御方法

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JPH0617755B2
JPH0617755B2 JP62204510A JP20451087A JPH0617755B2 JP H0617755 B2 JPH0617755 B2 JP H0617755B2 JP 62204510 A JP62204510 A JP 62204510A JP 20451087 A JP20451087 A JP 20451087A JP H0617755 B2 JPH0617755 B2 JP H0617755B2
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圭一 中村
秀司 川島
雄三 池田
聖二 古城
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は室内温度、室外温度、室内湿度の変化に応じて
冷房、除湿、監視、暖房の各運転モードに切換えられる
ようにした空気調和装置の制御方法に関するものであ
る。
「従来の技術」 従来の空気調和装置の制御方法は「冷房」「除湿」「暖
房」の各運転モードを有し、例えば「冷房」のモードに
すると、気温の変化を検知して強風、中風、弱風などに
自動的に切換わるようになっているが、「冷房」「除
湿」「暖房」のいずれかの運転モードをセットすると、
人手でモード変更をしない限り相互の運転モード間で自
動的に切換えることができなかった。また、湿度が運転
モードの切換え条件には含まれていなかった。
「発明が解決しようとする問題点」 しかるに、季節の変り目などには、朝夕は暖房運転モー
ドを選択したにも拘らず、日中は冷房運転モードとか除
湿運転モードに変えたいという場合があるが、従来の空
気調和装置の制御方法では、それができず、そのため、
気温の大巾な変化時において運転モードをそのままにす
ると極めて不快感を与え、また、湿度が切換え条件に含
まれていないため、湿度が低いにも拘らず除湿運転とな
ってエネルギーの無駄になるなどの問題があった。
「問題点を解決するための手段」 本発明は上述のような問題点を解決するためになされた
もので、室内温度をX軸とし室外温度をY軸とするX、
Y座標上に冷房、除湿、監視、暖房の温度ゾーンを予め
設定し、室内温度検出素子と室外温度検出素子による検
出温度の前記X、Y座標上の交点が前記冷房、除湿、監
視、暖房の温度ゾーンのいずれに該当するかを所定時間
毎に検出して運転モードを設定するようにした空気調和
装置において、前記温度ゾーンの検出に先立って、所定
時間毎に室内湿度検出素子により室内湿度を検出し、こ
の検出温度が設定値を越えるか否かによって除湿運転有
りモードと除湿運転無しモードのいずれかを選択し、前
記除湿運転有りモードについては前記X、Y座標上に冷
房、除湿、監視、暖房の温度ゾーンを設定し、前記除湿
無しモードについては前記X、Y座標上に冷房、監視、
暖房の温度ゾーンを設定し、前記室内温度検出素子と室
外温度検出素子によって検出された前記X、Y座標上の
温度ゾーンを前回に検出された温度ゾーンと比較し、一
致したときには検出された温度ゾーンによる運転モード
が運転中の運転モードと一致している場合を除き前記運
転モードを切り換え、一致しないときには前回の運転モ
ードを継続するようにしてなることを特徴とする制御方
法である。
「作用」 自動運転中において、15分経過すると、1分間だけ室内
ファンが超微風で回転するとともに室外ファンも回転す
る。この状態でまず室内温度が検出される。そしてこの
湿度が例えば60%以上なら除湿有りモード(モードA)と
なり、60%未満なら除湿無しモード(モードB)となる。
つぎに、室内温度と室外温度が検出される。先に決定さ
れたモードがAならこれら室内外の検出温度がAモード
中の予め区分された温度ゾーンすなわち冷房、除湿、監
視、暖房のいずれに該当するかが設定される。先に決定
されたモードがBなら除湿のない冷房、監視、暖房だけ
の温度ゾーンとなる。さらに、今回検出された温度ゾー
ンが前回検出された温度ゾーンと一致するかどうかが比
較照合される。一致していれば運転モードの切換え信号
を出力して運転モードを切換える。ただし、検出された
温度ゾーンによる運転モードが運転中のモードと一致し
ていればそのままの運転モードを継続し、一致していな
ければ新たな運転モードに切換わる。今回と前回のゾー
ンが一致しなければ、今回、温度ゾーンが変ったばかり
であるから前回のままの温度ゾーンの運転モードを継続
する。
以上の動作を15分間隔で行なう。なお、圧縮機が停止し
た後にストップ解除した場合は、15分間経過しなくと
も、15分タイマをタイムアップさせて湿度の検出、比較
と温度ゾーンの検出、比較を行なう。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図において、(1)は室内機、(2)は室外機である。
前記室内機(1)には、室内湿度検出素子(5)とサーミスタ
などの室内温度検出素子(3)が設けられ、これらの素子
(5)(3)はA/D変換回路(6)(4)を介して比較回路(8)に結
合されている。具体的には、室内湿度検出素子(5)では
第3図および第4図のように室内温度が60%以上か60%未
満かが検出される。この比較回路(8)は切換ゾーン設定
回路(7)、制御部(9)および室外温度検出素子(16)のA/
D変換回路(17)に結合されている。前記制御部(9)に
は、リモコン(10)の受光部(11)、プログラムROM(1
2)、RAM(13)、室内ファン(14)、タイマ(22)、室外機
(2)の制御部(15)にそれぞれ結合されている。
前記室外機(2)には前記室外温度検出素子(16)が設けら
れ、この素子(16)はA/D変換回路(17)を介して制御部
(15)に結合される。前記制御部(15)には室外ファン(1
8)、4方弁(19)、インバータ(20)が結合され、このイン
バータ(20)には圧縮機(21)が結合されている。
つぎに本発明の作用を説明する。リモコン(10)により手
動運転、自動運転の指令のうち、自動運転を指令する
と、圧縮機(21)を3分間オフするタイマが作動する。タ
イムアップすると、室内ファン(14)が超微風でオンする
とともに室外ファン(18)もオンする。1分間のオンの直
後にまず室内湿度検出素子(5)により湿度が検出され
る。そしてこの湿度が60%以上か60%未満かが比較回路
(8)で比較され、60%以上なら第3図のモードAとなり、
60%未満ならモードBとなる。つぎに、モードAとする
と、室内と室外の温度がそれぞれ検出素子(3)(16)で検
出され、これらのX、Y座標上の交点が、第3図の示す
モードAの冷房、除湿、監視、暖房のいずれのゾーンに
該当するかが判断される。同様にモードBの場合は、第
4図に示すように、除湿のない冷房、監視、暖房のいず
れのゾーンに該当するかが判断される。例えば、湿度が
70%で室内温度が22℃で、室外温度が20℃であるとする
と、切換ゾーン設定回路(7)では第3図のモードAの除
湿ゾーンにあることを判定し、このデータを制御部(9)
を介してRAM(13)に記憶する。同時に、制御部(9)か
らの信号で除湿運転に入る。また、例えば、湿度が50
%で室内温度が22℃で、室外温度が20℃であるとす
ると、切換ゾーン設定回路(7)では第4図のモードBの
監視ゾーンにあることを判定し、このデータを制御部
(9)を介してRAM(13)に記憶する。同時に、制御部(9)
からの信号で監視運転に入る。
つぎに、第1回目の温度検出後15分を経過すると、第2
図のタイムチャートに示すように、室内と室外のファン
(14)(18)がオンして再び室内湿度、室内と室外の温度が
それぞれ検出される。ここで、モードAで、かつ温度ゾ
ーンが監視ゾーンであるとすると、RAM(13)に記憶さ
れた前回の除湿ゾーンと今回の監視ゾーンを比較回路
(8)で比較する。一致していないから運転モードはその
まま除湿モードとなる。また、RAM(13)には除湿ゾー
ンのデータに代って監視ゾーンのデータが記憶される。
さらに15分経過後の3回目の検出で、再び監視ゾーンで
あることが判定されると、前回と今回は同じ監視ゾーン
であるため、運転モードを除湿から監視モードに切換え
る。なお、この監視運転モードとは、暖房、除湿、冷房
のいずれも不要であるため空気調和装置が停止状態にあ
る状態をいう。ただし、監視運転モードでも15分毎に1
分間のファン運転をして温度ゾーンの検出判定は行なわ
れ、データがRAM(13)に記憶される。
なお、圧縮機(21)のオン中、監視運転中は15分毎に温度
ゾーンの検出が行なわれるが、圧縮機(21)オフ直後に
は、15分間の経過前であっても3分間の停止解除後に温
度ゾーンの検出が行なわれる。
第3図および第4図と室外の温度ゾーンの設定はリモコ
ン(10)からの指令によって例えば1℃間隔で調整するこ
とができる。
「発明の効果」 本発明は上述したように、検出湿度が設定値を越えたが
否かによって、除湿運転有りモードと除湿運転無しモー
ドのいずれかを選択し、除湿運転有りモードと除湿運転
無しモードのそれぞれについて個別に温度ゾーンを設定
することができるので、除湿の有無を含めて一種類の温
度ゾーンを設定した場合と比べて、除湿ゾーンを広く設
定でき、より一層快適な湿度制御を行うことができる。
しかも、所定時間毎に室内湿度を検出して、除湿運転有
りモードと除湿運転無しモードのいずれかを選択し、検
出されたX、Y座標上の温度ゾーンが前回に検出された
温度ゾーンと一致したときは、検出された温度ゾーンに
よる運転モードが運転中の運転モードと一致している場
合を除き前記運転モードを切り換え、一致しないときに
は前回の運転モードを継続するようにしてなるので、き
め細かな湿度制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による空気調和装置の制御方法の一実施
例を示すブロック図、第2図はフローチャート、第3図
はモードAの温度ゾーンの説明図、第4図はモードBの
温度ゾーンの説明図である。 (1)……室内機、(2)……室外機、(3)……サーミスタ、
(4)……A/D変換回路、(5)……室内湿度検出素子、(6)
……A/D変換回路、(7)……切換温度ゾーン設定回路、
(8)……比較器、(9)……制御部、(10)……リモコン、(1
1)……受光部、(12)……ROM、(13)……RAM、(14)
……室内ファン、(15)……制御部、(16)……サーミス
タ、(17)……A/D変換回路、(18)……室外ファン、(1
9)……4方弁、(20)……インバータ、(21)……圧縮機、
(22)……タイマ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審判の合議体 審判長 原 幸一 審判官 木村 勇夫 審判官 会田 博行 (56)参考文献 特開 昭61−143643(JP,A) 特開 昭51−18059(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内温度をX軸とし室外温度をY軸とする
    X、Y座標上に冷房、除湿、監視、暖房の温度ゾーンを
    予め設定し、室内温度検出素子と室外温度検出素子によ
    る検出温度の前記X、Y座標上の交点が前記冷房、除
    湿、監視、暖房の温度ゾーンのいずれに該当するかを所
    定時間毎に検出して運転モードを設定するようにした空
    気調和装置において、前記温度ゾーンの検出に先立っ
    て、所定時間毎に室内湿度検出素子により室内湿度を検
    出し、この検出湿度が設定値を越えるか否かによって除
    湿運転有りモードと除湿運転無しモードのいずれかを選
    択し、前記除湿運転有りモードについては前記X、Y座
    標上に冷房、除湿、監視、暖房の温度ゾーンを設定し、
    前記除湿無しモードについては前記X、Y座標上に冷
    房、監視、暖房の温度ゾーンを設定し、前記室内温度検
    出素子と室外温度検出素子によって検出された前記X、
    Y座標上の温度ゾーンを前回に検出された温度ゾーンと
    比較し、一致したときには検出された温度ゾーンによる
    運転モードが運転中の運転モードと一致している場合を
    除き前記運転モードを切り換え、一致しないときには前
    回の運転モードを継続するようにしてなることを特徴と
    する空気調和装置の制御方法。
  2. 【請求項2】除湿運転無しモードの冷房、監視、暖房の
    それぞれの温度ゾーンは、除湿運転有りモードの冷房、
    除湿および監視、暖房のそれぞれの温度ゾーンと一致さ
    せてなる特許請求の範囲第1項記載の空気調和装置の制
    御方法。
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JPS61143643A (ja) * 1984-12-17 1986-07-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機の運転制御装置

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