JPH06177464A - 固体レーザ装置 - Google Patents
固体レーザ装置Info
- Publication number
- JPH06177464A JPH06177464A JP32400992A JP32400992A JPH06177464A JP H06177464 A JPH06177464 A JP H06177464A JP 32400992 A JP32400992 A JP 32400992A JP 32400992 A JP32400992 A JP 32400992A JP H06177464 A JPH06177464 A JP H06177464A
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- JP
- Japan
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- laser
- resonator
- mode
- solid
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】０.５mm厚程度のＮｄ:ＹＶＯ4１４ の励起光８
の入射面９と反対の面に励起光に対して高反射のコーテ
ィング１５をしたレーザ媒体を使用する固体レーザ装
置。 【効果】共振器の一方のミラーに接する狭い空間領域で
のみ、高密度に反転分布ができ、反転分布に第１モード
による空間ホールバーニングができても、第２モードに
対する利得が充分得られず、縦単一モードでレーザ発振
が起こる。
の入射面９と反対の面に励起光に対して高反射のコーテ
ィング１５をしたレーザ媒体を使用する固体レーザ装
置。 【効果】共振器の一方のミラーに接する狭い空間領域で
のみ、高密度に反転分布ができ、反転分布に第１モード
による空間ホールバーニングができても、第２モードに
対する利得が充分得られず、縦単一モードでレーザ発振
が起こる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は固体レーザ装置あるいは
固体レーザの第２高調波（ＳＨＧ）を発生させるレーザ
装置に係り、特に、レーザノイズの低減に関する。
固体レーザの第２高調波（ＳＨＧ）を発生させるレーザ
装置に係り、特に、レーザノイズの低減に関する。
【０００２】
【従来の技術】固体レーザは特別な手段を設けなけれ
ば、一般的に縦マルチモード発振，モードホップなどを
起こし、出力強度が変化し、ノイズとなる。第２高調波
(ＳＨＧ)の場合、さらにモード競合により一層大きなノ
イズを発生する。これに対し、共振器内に縦モードを制
限する素子を挿入する（末田正：光エレクトロニクス，
ｐ５３，昭和６０年，昭晃堂）、あるいはレーザ媒体中
の反転分布に、空間ホールバーニングが起こらないよう
な手段を講じる（アイイーイーイー ジャーナルオブ
カンタム エレクトロン，キューイー８(IEEE J.Quantu
m Electron.QE-8)No.2(1972)p235，アプライド フィジ
クス レターズ(Appl.Phys.Lett.）vol.21No.6(1972)p2
65，特開平3−29278号公報）などにより縦単一モード発
振させ、ノイズを低減する方法が行なわれている。ＳＨ
Ｇの場合も縦単一モードであればモード競合が起こら
ず、ノイズは低減する。
ば、一般的に縦マルチモード発振，モードホップなどを
起こし、出力強度が変化し、ノイズとなる。第２高調波
(ＳＨＧ)の場合、さらにモード競合により一層大きなノ
イズを発生する。これに対し、共振器内に縦モードを制
限する素子を挿入する（末田正：光エレクトロニクス，
ｐ５３，昭和６０年，昭晃堂）、あるいはレーザ媒体中
の反転分布に、空間ホールバーニングが起こらないよう
な手段を講じる（アイイーイーイー ジャーナルオブ
カンタム エレクトロン，キューイー８(IEEE J.Quantu
m Electron.QE-8)No.2(1972)p235，アプライド フィジ
クス レターズ(Appl.Phys.Lett.）vol.21No.6(1972)p2
65，特開平3−29278号公報）などにより縦単一モード発
振させ、ノイズを低減する方法が行なわれている。ＳＨ
Ｇの場合も縦単一モードであればモード競合が起こら
ず、ノイズは低減する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これら従来技術で、縦
単一モード発振を実現する場合、共振器内に挿入した素
子がレーザに対してロスになる、あるいは調整が困難に
なる、などの問題がある。
単一モード発振を実現する場合、共振器内に挿入した素
子がレーザに対してロスになる、あるいは調整が困難に
なる、などの問題がある。
【０００４】本発明の目的は、共振器内には素子を挿入
せず、また調整も簡単にできる構造で、縦単一モードで
ノイズの少ないレーザ発振が得られる固体レーザ装置を
提供することにある。
せず、また調整も簡単にできる構造で、縦単一モードで
ノイズの少ないレーザ発振が得られる固体レーザ装置を
提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】固体レーザ共振器の一方
のミラーに接する狭い空間に、他の領域に比べて高密度
の反転分布をつくり、空間ホールバーニングによる縦マ
ルチモード発振，モードホップを防ぎ、縦単一モード発
振させる。これによって、レーザノイズを低減できる。
のミラーに接する狭い空間に、他の領域に比べて高密度
の反転分布をつくり、空間ホールバーニングによる縦マ
ルチモード発振，モードホップを防ぎ、縦単一モード発
振させる。これによって、レーザノイズを低減できる。
【０００６】
【作用】図１において、固体レーザのレーザ波長に対し
て高反射率のコーティングをした端面２と、出力ミラー
５がレーザ共振器を構成している。励起光１をレーザ媒
体３の端面２から入射し、レーザ媒体３を励起する。す
ると、レーザ媒体３の内部に反転分布４ができレーザ発
振６がはじまる。このとき、共振器の一方のミラーに接
する反転分布が狭い空間でのみ高密度であれば、第１モ
ードによる空間ホールバーニングが起きても、第２モー
ドに対する利得が充分得られず、縦単一モードでレーザ
発振が起こる。
て高反射率のコーティングをした端面２と、出力ミラー
５がレーザ共振器を構成している。励起光１をレーザ媒
体３の端面２から入射し、レーザ媒体３を励起する。す
ると、レーザ媒体３の内部に反転分布４ができレーザ発
振６がはじまる。このとき、共振器の一方のミラーに接
する反転分布が狭い空間でのみ高密度であれば、第１モ
ードによる空間ホールバーニングが起きても、第２モー
ドに対する利得が充分得られず、縦単一モードでレーザ
発振が起こる。
【０００７】
【実施例】〈実施例１〉図２のように、第１の共振器
は、Ｎｄ：ＹＶＯ4７ の左端面９と出力ミラー５で構成
されている。Ｎｄ：ＹＶＯ4７ を波長８０９ｎｍの縦単
一モードレーザ８で励起すると、反転分布１０ができ
る。端面９付近の反転分布１０が中心にならないように
第２の共振器１１を作ることにより、端面９付近以外の
反転分布１０は、レーザ発振１２のために消費される。
これにより、第１の共振器に対して端面９付近だけが高
密度の反転分布になる。よって第１の共振器は縦単一モ
ードレーザ発振１３をし、レーザノイズを低減できる。
は、Ｎｄ：ＹＶＯ4７ の左端面９と出力ミラー５で構成
されている。Ｎｄ：ＹＶＯ4７ を波長８０９ｎｍの縦単
一モードレーザ８で励起すると、反転分布１０ができ
る。端面９付近の反転分布１０が中心にならないように
第２の共振器１１を作ることにより、端面９付近以外の
反転分布１０は、レーザ発振１２のために消費される。
これにより、第１の共振器に対して端面９付近だけが高
密度の反転分布になる。よって第１の共振器は縦単一モ
ードレーザ発振１３をし、レーザノイズを低減できる。
【０００８】〈実施例２〉図３において、約０.５mmの
厚さのＮｄ：ＹＶＯ4１４の右の面に、８０９ｎｍの波
長の光に対して高反射、１０６４ｎｍの波長の光に対し
て無反射のコーティング１５を施す。波長８０９ｎｍの
縦単一モードレーザ８を一度に９７％以上吸収させるに
は、Ｎｄ：ＹＶＯ4１４ の厚さは１mm以上必要である
が、コーティング１５により、一度では吸収されなかっ
たレーザ光８を再びＮｄ:ＹＶＯ4１４へ反射させること
ができ、０.５mm 程度の厚さで９７％以上の吸収が可能
になる。その結果として、コーティング１５が無い場合
より、狭い空間に高密度に反転分布１０を作ることがで
きる。よって、この構造をした固体レーザ装置で縦単一
モードレーザ発振をし、レーザノイズを低減できる。
厚さのＮｄ：ＹＶＯ4１４の右の面に、８０９ｎｍの波
長の光に対して高反射、１０６４ｎｍの波長の光に対し
て無反射のコーティング１５を施す。波長８０９ｎｍの
縦単一モードレーザ８を一度に９７％以上吸収させるに
は、Ｎｄ：ＹＶＯ4１４ の厚さは１mm以上必要である
が、コーティング１５により、一度では吸収されなかっ
たレーザ光８を再びＮｄ:ＹＶＯ4１４へ反射させること
ができ、０.５mm 程度の厚さで９７％以上の吸収が可能
になる。その結果として、コーティング１５が無い場合
より、狭い空間に高密度に反転分布１０を作ることがで
きる。よって、この構造をした固体レーザ装置で縦単一
モードレーザ発振をし、レーザノイズを低減できる。
【０００９】〈実施例３〉図４のように、実施例１の構
造を持つレーザ共振器内部に非線形光学結晶ＫＴＰ１６
を配置することにより内部共振器型ＳＨＧレーザとす
る。この構造では、基本波が縦単一モード１３なのでモ
ード競合が起こらず、縦単一モードでノイズの低い、安
定したＳＨＧ出力１７が得られる。
造を持つレーザ共振器内部に非線形光学結晶ＫＴＰ１６
を配置することにより内部共振器型ＳＨＧレーザとす
る。この構造では、基本波が縦単一モード１３なのでモ
ード競合が起こらず、縦単一モードでノイズの低い、安
定したＳＨＧ出力１７が得られる。
【００１０】〈実施例４〉図５のように、実施例２の構
造を持つレーザ共振器内部に非線形光学結晶ＫＴＰ１６
を配置することにより内部共振器型ＳＨＧレーザとす
る。この構造では、基本波が縦単一モード１３なのでモ
ード競合が起こらず、縦単一モードでノイズの低い、安
定したＳＨＧ出力１７が得られる。
造を持つレーザ共振器内部に非線形光学結晶ＫＴＰ１６
を配置することにより内部共振器型ＳＨＧレーザとす
る。この構造では、基本波が縦単一モード１３なのでモ
ード競合が起こらず、縦単一モードでノイズの低い、安
定したＳＨＧ出力１７が得られる。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、固体レーザあるいは固
体レーザを応用した内部共振器型SHGレーザを、縦単一
モードにでき、ノイズの低い安定したレーザ出力を得る
ことができる。このレーザを光源として用いれば、高Ｓ
Ｎ比により、光ディスクシステム，光通信などの分野で
有効に利用できる。
体レーザを応用した内部共振器型SHGレーザを、縦単一
モードにでき、ノイズの低い安定したレーザ出力を得る
ことができる。このレーザを光源として用いれば、高Ｓ
Ｎ比により、光ディスクシステム，光通信などの分野で
有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】固体レーザの構造と、レーザ発振の過程を示す
説明図。
説明図。
【図２】本発明の実施例１を示した説明図。
【図３】本発明の実施例２を示した説明図。
【図４】本発明の実施例３を示した説明図。
【図５】本発明の実施例４を示した説明図。
５…出力ミラー、８…縦単一モード励起光、９…励起光
入射面，共振器の一方のミラー、１０…反転分布、１３
…縦単一モードレーザ、１４…Ｎｄ:ＹＶＯ4(約０.５mm
厚）、１５…８０９ｎｍ高反射、１０６４ｎｍ無反射コ
ーティング。
入射面，共振器の一方のミラー、１０…反転分布、１３
…縦単一モードレーザ、１４…Ｎｄ:ＹＶＯ4(約０.５mm
厚）、１５…８０９ｎｍ高反射、１０６４ｎｍ無反射コ
ーティング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮井 剛 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内
Claims (2)
- 【請求項１】固体レーザにおいて、共振器の一方のミラ
ーに接する狭い空間に高密度の反転分布をつくる手段を
設けたことを特徴とする固体レーザ装置。 - 【請求項２】請求項１において、前記固体レーザ装置の
前記共振器の内部あるいは前記共振器の外部に非線形光
学物質を配置し、前記固体レーザの光高調波を発生する
固体レーザ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32400992A JPH06177464A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 固体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32400992A JPH06177464A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 固体レーザ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06177464A true JPH06177464A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18161115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32400992A Pending JPH06177464A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 固体レーザ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06177464A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3939196A1 (de) * | 1988-12-05 | 1990-06-07 | Mitsubishi Electric Corp | Verfahren zum abschneiden von aufzeichnungspapier in einem telekopiergeraet |
| WO1997021259A1 (fr) * | 1995-12-06 | 1997-06-12 | Hitachi Metals, Ltd. | Resonateur laser, dispositif laser, dispositif appliquant un laser, et procede pour faire osciller un faisceau laser |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP32400992A patent/JPH06177464A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3939196A1 (de) * | 1988-12-05 | 1990-06-07 | Mitsubishi Electric Corp | Verfahren zum abschneiden von aufzeichnungspapier in einem telekopiergeraet |
| WO1997021259A1 (fr) * | 1995-12-06 | 1997-06-12 | Hitachi Metals, Ltd. | Resonateur laser, dispositif laser, dispositif appliquant un laser, et procede pour faire osciller un faisceau laser |
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