JP3270641B2 - 固体レーザー - Google Patents

固体レーザー

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JP3270641B2 JP28502994A JP28502994A JP3270641B2 JP 3270641 B2 JP3270641 B2 JP 3270641B2 JP 28502994 A JP28502994 A JP 28502994A JP 28502994 A JP28502994 A JP 28502994A JP 3270641 B2 JP3270641 B2 JP 3270641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体レーザーに関し、特
に詳細には、レーザー共振器内にエタロン等を配して発
振モードを単一縦モード化するようにした固体レーザー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭62-189783 号公報に示され
るように、ネオジウム等の希土類がドーピングされた固
体レーザーロッドを半導体レーザー(レーザーダイオー
ド)等によってポンピングする固体レーザーが公知とな
っている。
【0003】この種の固体レーザーにおいては、例えば
Optics Letters(オプティクス・レターズ)Vol.18 (19
93) p.420 に記載されているように、モード競合ノイズ
の発生を抑えるために、その共振器内にエタロンを配し
て波長選択し、発振モードを単一縦モード化することも
行なわれている。また、同じく発振モードを単一縦モー
ド化するために、例えばOptical Society of America
(オプティカル・ソサイアティ・オブ・アメリカ)Vol.
30 (1991) p.2495に記載されているように、固体レーザ
ー共振器内に2枚のλ/4板を配し、それらの間におい
て発振ビームをツイスト・モード(楕円偏光状態)化す
ることも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし本発明者等の実
験によると、上記2つの構成を採用した場合は、固体レ
ーザーの高出力化が制限されることが判明した。すなわ
ち、前者のエタロンを用いる構成においては、固体レー
ザーを高出力化すると隣接共振器モードが立ってしま
い、単一縦モード化が実現し難くなる。図4はこの状態
を概略的に示しており、図中aで示す部分が本来の縦モ
ード、bで示す部分が隣接共振器モードである。
【0005】一方、後者の発振ビームをツイスト・モー
ド化する構成においては、固体レーザーを高出力化した
とき、上述の隣接共振器モードが立つことはないが、本
来の縦モードから縦モードが数本〜数十本離れたところ
に別の共振器モードが立ってしまい、この場合も単一縦
モード化が実現し難くなる。図5はこの状態を概略的に
示しており、図中aで示す部分が本来の縦モード、cで
示す部分が上記別の共振器モードである。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、発振モードを単一縦モード化することができ、
しかも高出力が得られる固体レーザーを提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による固体レーザ
ーは、前述したように固体レーザー媒質をポンピング源
によって励起する固体レーザーにおいて、レーザー共振
器内にエタロン等の波長選択素子が配されるとともに、
レーザー共振器内において発振ビームをツイスト・モー
ド化する手段が設けられたことを特徴とするものであ
る。
【0008】なお上記の波長選択素子としては、一般的
な平行平板からなるエタロンの他に、平行平板の一端面
に固体レーザー発振波長に対して高反射率のコートが施
され、他端面に該波長に対して吸収を有する吸収薄膜
(ATF:absorbed thin film)が施されてなるもの等
も適用可能である。一方発振ビームをツイスト・モード
化する手段としては、例えば前述した2枚のλ/4板等
を好適に用いることができる。
【0009】また本発明においては、FSR(フリー・
スペクトラル・レンジ)つまりモード間隔が固体レーザ
ーのゲイン半値全幅とほぼ一致するとともに、選択波長
が固体レーザー媒質のゲインピーク波長とほぼ一致して
いる波長選択素子が用いられる。
【0010】
【作用および発明の効果】上記エタロン等の波長選択素
子をレーザー共振器内に配置すること、および発振ビー
ムをツイスト・モード化する手段を設けることの各々
は、先に述べた通り従来から知られていたことである。
しかし、それぞれの目的は同じであるので、これら両者
を併せて固体レーザーに適用することは従来全くなされ
ていなかった。
【0011】ところが、本発明者等の研究によると、エ
タロン等の波長選択素子および、発振ビームをツイスト
・モード化する手段の双方を併せて設けると、波長選択
素子による隣接共振器モードはツイスト・モードが形成
されるために抑圧され、その一方、ツイスト・モード形
成による別の共振器モード(本来の縦モードから縦モー
ドが数本〜数十本離れたところに立つモード)は波長選
択素子を挿入したことで抑圧されるため、固体レーザー
を高出力化しても発振モードは良好に単一縦モード化す
るようになる。
【0012】以上のようにして本発明によれば、単一縦
モード化によりモード競合ノイズの発生が抑えられ、し
かも高出力の固体レーザーが得られることになる。
【0013】なお、エタロン等の波長選択素子のFSR
が固体レーザーのゲイン半値全幅よりかなり大きい場合
は、ゲインピークに合致した波長選択素子を作成する歩
留まりが低下し、ゲインピークに合ったエタロンを作成
することが困難になる。それと反対に、波長選択素子の
FSRが固体レーザーのゲイン半値全幅よりかなり小さ
い場合は、FSR分だけ離れた位置に第2のエタロンモ
ードが立ってしまい、縦モードがマルチモード化しやす
くなる(図6参照)。それに対して本発明においては、
FSRが固体レーザーのゲイン半値全幅とほぼ一致する
とともに、選択波長が固体レーザー媒質のゲインピーク
波長とほぼ一致している波長選択素子を用いているの
で、このような不具合を招くことがなくなる。
【0014】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例によるレ
ーザーダイオードポンピング固体レーザーを示すもので
ある。このレーザーダイオードポンピング固体レーザー
は、ポンピング光としてのレーザービーム10を発する半
導体レーザー(フェーズドアレイレーザー)11と、発散
光である上記のレーザービーム10を集束させる例えばロ
ッドレンズからなる集光レンズ12と、ネオジウム(N
d)がドーピングされた固体レーザー媒質であるYAG
結晶(以下、Nd:YAG結晶と称する)13と、このN
d:YAG結晶13の前方側(図中右方側)、後方側にそ
れぞれ配された共振器ミラー14、15と、Nd:YAG結
晶13と共振器ミラー14との間に配された非線形光学材料
であるKNbO3 結晶(以下、KN結晶と称する)16
と、このKN結晶16とNd:YAG結晶13との間に配さ
れたエタロン(石英板)17と、共振器ミラー14、15間に
おいてNd:YAG結晶13の前後に配された2枚のλ/
4板(サファイア板)18、19とからなる。以上述べた各
要素は、共通の筐体(図示せず)にマウントされて一体
化されている。なおフェーズドアレイレーザー11は、図
示しないペルチェ素子と温調回路により、所定温度に温
調される。
【0015】フェーズドアレイレーザー11としては、波
長λ1 =809 nmのレーザービーム10を発するものが用
いられている。一方Nd:YAG結晶13は、上記レーザ
ービーム10によってネオジウムイオンが励起されること
により、中心波長λ2 =946nmのレーザービーム21を
発する。このレーザービーム21はKN結晶16に入射し
て、波長λ3 =λ2 /2=473 nmの第2高調波22に変
換される。
【0016】ここで、共振器ミラー15のミラー面15a、
Nd:YAG結晶13のKN結晶16側の端面13a、および
共振器ミラー14のミラー面14aには各々、波長λ1 =80
9 nm、λ2 =946 nmおよびλ3 =473 nmに対して
下記の特性のコート30、31、32が施されている。なおA
Rは無反射(透過率99%以上)、HRは高反射(反射率
99.9%以上)を示す。またλ/4板18、19の各端面には
波長λ2 =946 nmに対する無反射コートが施され、エ
タロン17の両端面はノンコートである。
【0017】 809 nm 946 nm 473 nm コート30 AR HR − 〃 31 − AR HR 〃 32 − HR AR 上記のようなコート30および32が施されているために、
レーザービーム21はミラー面15aとミラー面14aとの間
で共振する。このようにレーザービーム21は共振してい
る状態でKN結晶16に入射するので、そこに十分良好に
吸収され、それにより効率良く第2高調波22が発生す
る。この第2高調波22は直接的に、あるいはコーティン
グ31が施されたNd:YAG結晶13の端面13aで反対方
向に反射して、共振器ミラー14から出射する。
【0018】ここで上記エタロン17は、レーザービーム
21の進行方向に対して30′の角度をなすように配置さ
れ、そのFSR(フリー・スペクトラル・レンジ)は、
YAGの946 nm帯の発振のゲイン半値全幅と等しい0.
8 nmとされている。またこのエタロン17の共振波長は
946.2 nm(真空中)とされ、YAGのゲインピーク波
長の946.2 nmと等しくされている。なお、このエタロ
ン17の共振波長とYAGのゲインピーク波長とは、±0.
1 nm程度のズレが有っても実際上問題は無い。
【0019】一方、2枚のλ/4板18、19は互いに結晶
軸が90°回転した向きに配されており、このようなλ/
4板18、19が配されたことにより、レーザービーム21は
それら両者の間でツイスト・モード化する。そのためレ
ーザービーム21は、自ずとゲインピーク波長すなわち94
6.2 nmで発振する。それだけでは、固体レーザーを高
出力化したとき、先に述べたように縦モードが数本〜数
十本離れたところに別の共振器モードが立ってしまう
が、この場合は上記エタロン17が設けられているため
に、この別の共振器モードが抑制される。
【0020】それとは逆に、エタロン17のみによって発
振波長を選択する場合も、固体レーザーを高出力化した
とき、先に述べたように隣接共振器モードが立ってしま
うが、本例では上記のツイスト・モードが形成されるた
めに、この隣接共振器モードが抑圧される。なお、本実
施例における発振状態を図2に示す。
【0021】以上のようにして、この構成によれば、固
体レーザーの高出力化と単一縦モード化を両立させるこ
とができる。本実施例では、ポンピング光であるレーザ
ービーム10の出力を3Wとしたとき、300 mWの単一縦
モードの第2高調波22が得られた。
【0022】次に図3を参照して、本発明の第2実施例
について説明する。なおこの図3において、図1中のも
のと同等の要素には同番号を付してあり、それらについ
ての重複した説明は省略する(以下、同様)。この第2
実施例の固体レーザーもレーザーダイオードポンピング
固体レーザーであり、第1実施例のレーザーダイオード
ポンピング固体レーザーと比べると、エタロン17および
共振器ミラー15が省かれて、その代りに波長選択素子40
が用いられている点が異なる。
【0023】この波長選択素子40は、透明な平行平板の
後方端面40aにコート41が施され、前方端面40bに吸収
薄膜(ATF:absorbed thin film)42が形成されてな
るものである。コート41は、第1実施例装置の共振器ミ
ラー15に施されたコート30と同じく、波長λ1 =809 n
mに対してはAR、波長λ2 =946 nmに対してはHR
の特性のものである。つまり本実施例では、この波長選
択素子40と共振器ミラー14とによって固体レーザーの共
振器が構成されている。一方吸収薄膜42は膜厚5nmの
Cr膜からなるものである。
【0024】この構成において、レーザービーム21が波
長選択素子40に入射すると、そのコート41が施されてい
る方の端面40aに節が位置する状態で定在波が生じ得る
が、この場合は、吸収薄膜42が形成されている方の端面
40bにおいても節が位置するような波長の光のみがこの
定在波を生じる。本実施例においては、中心波長を946
nmとする複数の縦モードのうち、波長946.2 nmの縦
モードの光のみがこの定在波を生じ、定在波の節が端面
40bに位置しないその他の光は吸収薄膜42に吸収され、
発振が抑制される。以上のようにして、波長選択素子40
により前記エタロン17と同様の作用が得られ、結局本実
施例においても第1実施例と同様に、固体レーザーの高
出力化と単一縦モード化を両立させることができる。
【0025】次に図7を参照して、本発明の第3実施例
について説明する。この第3実施例の固体レーザーもレ
ーザーダイオードポンピング固体レーザーであり、第1
実施例のレーザーダイオードポンピング固体レーザーと
比べると、共振器ミラー15が省かれ、Nd:YAG結晶
13に代えてNd:YLF結晶50が用いられ、KN結晶16
に代えて周期ドメイン反転構造を有するLiNbO3
晶(以下、LN結晶と称する)51が用いられ、そしてλ
/4板19とエタロン17との間にはカルサイト(方解石)
板52が配されている点が基本的に異なる。
【0026】半導体レーザー11としては、波長λ1 =79
5 nmのレーザービーム60を発するものが用いられてい
る。cカットのNd:YLF結晶50は、上記レーザービ
ーム60によってネオジウムイオンが励起されることによ
り、中心波長λ2 =1313nmのレーザービーム61を発す
る。このレーザービーム61はLN結晶51に入射して、波
長λ3 =λ2 /2=657 nmの第2高調波62に変換され
る。
【0027】ここで、λ/4板18の後方端面18a、λ/
4板19の前方端面19a、および共振器ミラー14のミラー
面14aには各々、波長λ1 =795 nm、λ2 =1313nm
およびλ3 =657 nmに対して下記の特性のコート53、
54、55が施されている。なおこの場合もARは無反射、
HRは高反射を示す。
【0028】 795 nm 1313nm 657 nm コート53 AR HR − 〃 54 − AR HR 〃 55 − HR AR つまり本実施例では、λ/4板18と共振器ミラー14とに
よって固体レーザーの共振器が構成されている。そこで
固体レーザービーム61は共振している状態でLN結晶51
に入射し、そこに十分良好に吸収され、それにより効率
良く第2高調波62が発生する。この第2高調波62は直接
的に、あるいはコーティング54が施されたλ/4板19の
端面19aで反対方向に反射して、共振器ミラー14から前
方に出射する。
【0029】なおこの場合、共振器ミラー14のミラー面
14aの曲率半径は30mm、固体レーザーの共振器長は15
mm、カルサイト板52の厚さは1.5 mm、LN結晶51の
長さは5mmである。
【0030】本実施例でも2枚のλ/4板18、19が配さ
れたことにより、レーザービーム61はそれら両者の間で
ツイスト・モード化する。そのためレーザービーム61
は、自ずとゲインピーク波長で発振する。それだけで
は、固体レーザーを高出力化したとき、ゲインピーク波
長から0.4 nm離れたところ、つまり縦モードが8本離
れたところに別の共振器モードが立ってしまうことが分
かった(この現象は、半導体レーザー11による励起パワ
ーが例えば1Wと低い場合は生じない)。しかしこの場
合も、エタロン17が設けられていることにより、この別
の共振器モードが抑制される。
【0031】それとは逆に、エタロン17のみによって発
振波長を選択する場合も、固体レーザーを高出力化した
とき、先に述べたように隣接共振器モードが立ってしま
うが、本例でも上記のツイスト・モードが形成されるた
めに、この隣接共振器モードが抑圧される。
【0032】ここでエタロン17は厚さ0.3 mmで、その
FSR(フリー・スペクトラル・レンジ)は、Nd:Y
LFの1313nm帯の発振のゲイン半値全幅と等しい2n
mとされているので、第2のエタロンモードが立ってし
まうことはない。またこのエタロン17は、その共振波長
がNd:YLFのゲインピーク波長の1313nmと±0.1
nm以内のズレを有し、波長1313nmに対する反射率は
20%、レーザービーム61の進行方向に対する傾き角は
5′とされている。
【0033】また本実施例では、固体レーザー媒質とし
て異方性のNd:YLF結晶50が用いられているので、
λ/4板19から出射するレーザービーム61は、相直交す
る方向に直線偏光した2つの直線偏光成分を含むものと
なる。このレーザービーム61は、光通過端面が光学軸に
対して角度をなすようにカット(いわゆるアングル・カ
ット)されたカルサイト板52に入射して、その一方の直
線偏光成分のみが選択され、その直線偏光の向きがLN
結晶51のZ軸と一致するようにして該LN結晶51に入射
せしめられる。
【0034】以上の構成において、ポンピング光である
レーザービーム60の出力を2Wとしたとき、300 mWの
単一縦モードの赤色の第2高調波62が得られる。
【0035】なお、エタロン17の傾き角をより大きくす
るほど、波長選択性はより向上する。しかしエタロン17
は、ゲインピーク波長から比較的遠いところに立つ可能
性がある別の共振器モードを抑制すればよく、このよう
なモードのゲインは元より低いものであるから、エタロ
ン傾き角を上記5′のように比較的小さく設定しても、
上記別の共振器モードが抑制されるようになる。このよ
うにしてエタロン17の傾き角を小さく設定できれば、そ
れによる損失が低く抑えられ、高出力化が実現される。
【0036】ただし、ポンピング光であるレーザービー
ム60の出力を例えば3W、10Wと上げる場合は、上記別
の共振器モードを抑制し難くなるので、エタロン傾き角
をそれぞれ10′、30′程度まで増大させて波長選択性を
高めるのが望ましい。
【0037】次に図8を参照して、本発明の第4実施例
について説明する。この第4実施例の固体レーザーもレ
ーザーダイオードポンピング固体レーザーであり、第3
実施例のレーザーダイオードポンピング固体レーザーと
比べると、偏光制御素子としてカルサイト板52の代わり
にブリュースター板70が用いられている点のみが異な
る。
【0038】このようなブリュースター板70と周期ドメ
イン反転構造を有するLN結晶51とを組み合わせる場合
は、基本波であるレーザービーム61と第2高調波62の直
線偏光の向きが互いに一致する。周知の通りブリュース
ター板70は、P偏光に対してほとんど損失を生じない。
そこで、このようにレーザービーム61と第2高調波62の
直線偏光の向きが一致している場合は、これら双方をと
もにP偏光状態でブリュースター板70に入射させて、損
失を抑えることができる。そうであれば、このブリュー
スター板70に第2高調波62に対するAR(無反射)コー
トを施す必要がなくなる。
【0039】なお本発明は、以上説明したレーザーダイ
オードポンピング固体レーザー以外の固体レーザーに対
しても同様に適用可能である。また勿論ながら、固体レ
ーザー媒質、そのポンピング源、および波長変換を行な
う場合の非線形光学材料等も、上記各実施例におけるも
の以外が適宜使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による固体レーザーを示す
概略側面図
【図2】上記第1実施例の固体レーザーの発振状態を示
す説明図
【図3】本発明の第2実施例による固体レーザーを示す
概略側面図
【図4】従来の固体レーザーの発振状態を示す説明図
【図5】従来の固体レーザーの別の発振状態を示す説明
【図6】本発明の固体レーザーの別の発振状態を示す説
明図
【図7】本発明の第3実施例による固体レーザーを示す
概略側面図
【図8】本発明の第4実施例による固体レーザーを示す
概略側面図
【符号の説明】
10、60 レーザービーム(ポンピング光) 11 半導体レーザー 12 集光レンズ 13 Nd:YAG結晶 14、15 共振器ミラー 16 KN結晶 17 エタロン 18、19 λ/4板 21、61 レーザービーム(固体レーザービーム) 22、62 第2高調波 30、31、32、41、53、54、55 コート 40 波長選択素子 42 吸収薄膜 50 Nd:YLF結晶 51 周期ドメイン反転構造を有するLN結晶 52 カルサイト板 70 ブリュースター板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−75196(JP,A) 特開 平4−80980(JP,A) 特開 昭62−119991(JP,A) Appl.Phys.,(1965)Vo l.4 No.1,p.142−143 IEEE.J.Quantum.El ectron.,(1972)Vol.QE −8 No.2 ,p.235−239 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体レーザー媒質をポンピング源によっ
    て励起する固体レーザーにおいて、 レーザー共振器内に波長選択素子が配されるとともに、 レーザー共振器内において発振ビームをツイスト・モー
    ド化する手段が設けられ、 前記波長選択素子のFSR(フリー・スペクトラル・レ
    ンジ)が、固体レーザーのゲイン半値全幅とほぼ一致す
    るとともに、該波長選択素子の選択波長が前記固体レー
    ザー媒質のゲインピーク波長とほぼ一致していることを
    特徴とする固体レーザー。
  2. 【請求項2】 前記レーザー共振器内に、周期ドメイン
    反転構造を有して固体レーザービームを波長変換する非
    線形光学結晶と、前記固体レーザービームから前記非線
    形光学結晶の光学軸に対して所定の向きとなる1つの直
    線偏光成分を選択して該結晶に入射させる偏光制御素子
    とが配されていることを特徴とする請求項1記載の固体
    レーザー。
  3. 【請求項3】 前記偏光制御素子がブリュースター板で
    あることを特徴とする請求項2記載の固体レーザー。
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