JPH06177392A - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法

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JPH06177392A
JPH06177392A JP4331402A JP33140292A JPH06177392A JP H06177392 A JPH06177392 A JP H06177392A JP 4331402 A JP4331402 A JP 4331402A JP 33140292 A JP33140292 A JP 33140292A JP H06177392 A JPH06177392 A JP H06177392A
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利広 田中
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敏夫 佐々木
Hitoshi Kume
均 久米
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気的に書き換え可能な不揮発性半導体記憶
装置において、トンネル酸化膜へのバーズビークの食い
込みを防止し、セル面積の低減化を達成した不揮発性半
導体記憶装置およびその製造方法を提供することにあ
る。 【構成】 半導体基板1にゲート絶縁膜2を介して形成
された浮遊ゲート電極3と制御ゲート電極5とソース、
ドレイン領域を備えた不揮発性半導体記憶装置におい
て、浮遊ゲート電極を形成する工程と、浮遊ゲート電極
の側壁に絶縁膜を形成する工程と、側壁絶縁膜を耐酸化
性膜として半導体基板表面に絶縁膜を形成する工程を含
む。 【効果】 酸化工程による浮遊ゲート下部のトンネル酸
化膜へのバーズビークの食い込みの影響を防止できる。
ゲート酸化膜厚が厚くならないので、高速書込み、消去
の両動作を上記プロセスの制約を受けることなく実現で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的書換機能を備え
た不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気的書き換え可能な一括消去型
の不揮発性半導体記憶装置としては、FACE(Intern
ational Electron Device Meeting Technical Digest、
December 1990、 pp.91〜94)と呼ばれる不揮発性半導体
装置が提案されている。FACEは、図3の平面構造略
図に示すように、ワード線32と直交するように不純物
層配線で形成されたドレイン線45およびソース配線4
6が配置されており、それぞれの不純物層配線は16個
ないし32個のメモリセル毎にメタル配線とのコンタク
ト41、42を形成している。このため、NOR型フラ
ッシュメモリよりもセル面積の低減化が可能である。
【0003】FACE型フラッシュメモリセルの形成工
程概略を図3から図6を用い説明する。図3のA−A’
およびB−B’は以降の図面でメモリセルのワード線方
向とデータ線方向の断面部分を示している。
【0004】FACE型フラッシュメモリセルは図4の
A−A’断面構造図に示すように、p型シリコン基板1
上にトンネル酸化膜2/浮遊ゲート3/層間絶縁膜4/
制御ゲート5が形成され、ワード線32となる制御ゲー
ト5配線と交差する形でn型ソース不純物層46、n型
ドレイン不純物層45が形成されている。更に、制御ゲ
ート配線5または浮遊ゲート3とn型ソース、ドレイン
不純物層46、45が交差する領域ではゲート配線と不
純物層配線との絶縁を図るために不純物層上に熱酸化膜
47が形成されている。
【0005】この形成工程は、図5に示すように、p型
シリコン基板1上に酸化膜49を介して窒化膜50を形
成した後、窒化膜50をメモリセルのチャネル領域とな
るように加工する。その後、窒化膜50をマスクにイオ
ン打ち込みを行いソース46/ドレイン45不純物層お
よびp型不純物層48を形成する。更に、前記不純物層
上を熱酸化法により酸化膜47の形成を行う。
【0006】続いて、上記窒化膜50を除去し犠牲酸化
を行なった後、チャネルイオン打ち込みを行ない前記犠
牲酸化膜を除去する。その後、図4に示すメモリのトン
ネル酸化膜2および浮遊ゲート電極3となるポリシリコ
ン膜をCVD法により全面に形成する。更に、このポリ
シリコン膜を浮遊ゲート電極となるように加工する。次
に、層間絶縁膜4および制御ゲート電極5となるポリシ
リコン膜を順次被着させる。その後、図6に示すように
データ線方向B−B’断面方向においてポリシリコン膜
5、層間絶縁膜4、さらにポリシリコン膜3をホトエッ
チング工程を用い制御ゲートとなるように加工する。
【0007】以降、パシベーション工程、コンタクト形
成工程、メタル配線工程を経た後図3の平面図に示すF
ACE型メモリアレイができる。
【0008】一方、FACE型の中にPB−FACE
(1990 Symposium on VLSI Technology Digest of Tech
nical Papers, June, 1990, pp.73〜74)と呼ばれる不
揮発性半導体記憶装置も提案されている。平面構造はF
ACEと同様であるが、メモリセルの形成工程が異な
る。
【0009】PB−FACE型メモリセルの形成工程概
略を図3、図7、図8を用い説明する。メモリセルの断
面構造はFACE型とほぼ同様であるが、図7A−A’
断面に示すように浮遊ゲート部が2層のポリシリコンか
ら成っている点が異なる。
【0010】次にPB−FACE型メモリセルの形成方
法について説明する。
【0011】図8に示すように、p型シリコン基板1上
にトンネル酸化膜2を介してポリシリコン膜51および
窒化膜53を形成した後、これらの膜をメモリセルのチ
ャネル領域となるように加工する。その後、窒化膜53
およびポリシリコン膜51をマスクにイオン打ち込みを
行いソース46/ドレイン45、48不純物層を形成す
る。更に、前記不純物層上を熱酸化法により酸化膜47
の形成を行う。
【0012】続いて、上記窒化膜53を除去した後、図
7に示す浮遊ゲート電極の一部となるポリシリコン膜5
2を全面に形成する。その後、このポリシリコン膜52
を浮遊ゲート電極の一部となるようにホトエッチング工
程を用い加工する。更に、層間絶縁膜4となる酸化膜/
窒化膜/酸化膜の複合膜および制御ゲート電極の材料で
あるポリシリコン膜5を順次被着させる。その後ポリシ
リコン膜5、層間絶縁膜4、ポリシリコン膜51、52
をホトエッチング工程を用い制御ゲート電極配線となる
ように加工する。以降FACEと同様、パシベーション
工程、コンタクト形成工程、メタル配線工程を経た後図
3の平面図に示すようなPB−FACE型メモリセルが
できる。
【0013】次に、FACE型およびPB−FACE型
メモリセル動作について図4を用いて説明する。
【0014】書込みは従来のNOR型と同様にソースを
接地した状態でドレインおよび制御ゲート5に正電圧を
加えドレイン接合表面近傍で発生するホットエレクトロ
ンを図中54に示すように浮遊ゲート電極3中に注入さ
せる。このため、ドレイン不純物層にはp領域48を設
けホットエレクトロン発生効率の向上を図っている。本
書き込みによって浮遊ゲート3上に設けられた制御ゲー
ト5からみたしきい値電圧は高くなる。図3の平面図に
おいてアレイ内の1ビットを書き込むには、任意のワー
ド線32およびデータ線45に電圧を印加するとドレイ
ン不純物層配線45を共有している2ビットが選択され
る。しかし、デコーダ回路により非選択のデータ線45
およびソース線46を開放状態としているため1ビット
選択が可能である。
【0015】消去はFowler-Nordheim(F−N)トンネ
ル方式により行われる。制御ゲート5を接地しソース不
純物層46に正電圧を加えることにより行う。これによ
り、浮遊ゲート3とソース不純物層46間のゲート酸化
膜2に高電界を与え、ゲート酸化膜2を介したトンネル
現象55を利用して、浮遊ゲート電極3中に蓄積された
電子をソース側46に引き抜くことができる。本消去に
よって、制御電極5からみたしきい値電圧は低くなる。
【0016】なお、読出しは、ドレイン端子に低電圧を
加え、制御ゲート電極に電圧を加えた時にメモリセルに
流れるチャネル電流の大小を情報の”1”または”0”
に対応させることにより行う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、FAC
E型およびPB−FACE型フラッシュメモリセルは種
々の利点を有する有望な素子であるが、微細化に伴う電
源電圧の低電圧化を実現する上で書き換え方式に問題が
残されていた。
【0018】図4に示されるような従来のFACE型フ
ラッシュメモリセルでは、ソース/ドレイン不純物層4
5、46、48を形成した後トンネル酸化膜を形成する
ため、次のような問題点が生じる。
【0019】(1)ソース/ドレイン不純物層45、4
6、48を形成した後、犠牲酸化工程、トンネル酸化工
程を形成するため、熱履歴によるソース/ドレイン不純
物層浅溝接合化が困難。
【0020】(2)高い不純物濃度を有する不純物層上
に薄膜のトンネル酸化膜を形成する際、酸化膜厚の制御
性が困難。
【0021】(3)不純物層領域に酸化膜47を形成し
た後の窒化膜50の除去工程や、犠牲酸化工程などの洗
浄により不純物層領域にある酸化膜が削れ、図4の57
に示すようにチャネル側からの後退が生じ、この部分の
制御性が困難。
【0022】また、PB−FACEにおいても次のよう
な問題点がある。
【0023】(4)図7の58に示すようポリシリコン
膜51をマスクに高濃度不純物層領域上に酸化膜47を
形成する酸化工程において、ポリシリコン膜51下部の
トンネル酸化膜2領域まで酸化が進行し、チャネルエッ
ジ部のトンネル酸化膜が厚くなる。いわゆるバーズビー
ク領域がポリシリコン下部に成長し、バーズビークの膜
厚がセル間でばらつく。書き込みまたは消去ではエッジ
部のトンネル酸化膜を介して電子を移動させるため、ト
ンネル酸化膜の厚膜化が書き込み消去時間の増加をひき
おこし、バーズビークの膜厚ばらつきが書き込み消去特
性のばらつきを生じさせる。1トランジスタ型のメモリ
セルにおいては、消去ばらつきによりしきい値が負とな
ると読み出し時に非選択状態(ゲート電圧が0V)であ
ってもメモリトランジスタが導通状態になるため読み出
し不良の原因となる。
【0024】さらに、上記バーズビークの伸びを抑制す
るために不純物層領域上に形成する酸化膜厚47を(ト
ンネル酸化膜領域まで進行することを考慮し)薄膜化す
ると、不純物層配線45,46とワード配線5および浮
遊ゲート電極52との配線間容量が増加する。これによ
ってアクセス時間の遅れを引き起こす。
【0025】本発明は上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたものである。
【0026】本発明の目的は、電気的に書換え可能なメ
モリセルを用いた不揮発性半導体記憶装置およびその製
造方法であり、微細化を可能とし大容量の不揮発性半導
体記憶装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では代表的な実施例を用いて説明すると、
図1、図9または図11に示したように、半導体基板の
主表面の第1の領域に浮遊ゲート電極3と、制御ゲート
電極5と、ソース6、ドレイン領域7を備えた不揮発性
半導体記憶装置の製造方法において、上記第1の領域に
ゲート絶縁膜2を形成し、該ゲート絶縁膜2上に第1の
導電体層3を形成し、該第1の導電体層3上に耐酸化性
の第1の絶縁膜53を被着し、該第1の導電体層3と該
第1の絶縁膜53をパターニングして浮遊ゲート電極3
を形成する第1の工程と、その後、該浮遊ゲート電極3
をマスクとして上記第1の領域中に不純物を導入するこ
とにより上記ソース6、ドレイン領域7を形成する第2
の工程と、その後、上記浮遊ゲート電極の側壁に側壁絶
縁膜9を形成する第3の工程と、その後、上記第1の領
域に酸化による酸化絶縁膜10を形成する第4の工程
と、その後、上記浮遊ゲート電極上の上記第1の絶縁膜
53を除去し、上記浮遊ゲート電極3上に層間絶縁膜6
9と制御ゲート電極32を形成する第5の工程とを具備
する。
【0028】
【作用】上述した手段によれば、以下の作用により所期
の目的が達成される。
【0029】以下、図21、図1を用いて本発明のNO
R型フラッシュメモリの作用の詳細を説明する。
【0030】(1)図21は本発明と従来プロセスにお
けるゲート下部へのバーズビーク量を比較したものであ
る。従来プロセスは、浮遊ゲート形成後ゲート周辺のシ
リコン酸化膜形成を行うが、本発明のプロセスでは、浮
遊ゲート電極の側壁に側壁絶縁膜9を形成する第3の工
程と、その後、上記第1の領域に酸化による酸化絶縁膜
10を形成する第4の工程により、バーズビークの伸び
を抑制している。図21の横軸には不純物層上に形成す
る酸化膜厚、縦軸にはゲート下部への酸化膜のくい込み
量(いわゆるバーズビーク量)をとっている。従来構造
では一定の酸化膜厚を超えると、酸化膜厚とともにバー
ズビーク量が増している。これに対し本発明の構造(ゲ
ート側壁の保護膜を形成した後酸化を行う。)では、従
来方式よりもバーズビークの伸びが抑制されている。ま
た本発明の構造即ちゲート側壁の保護膜に、CVD酸化
膜を用いた構造よりも窒化膜を用いた構造ではさらにこ
の抑制効果は改善された。
【0031】上記バーズビークの抑制は図1のソース/
ドレイン不純物層6、7、11上の酸化膜10を形成す
る前に、浮遊ゲート電極側面に保護膜9を形成すること
で実現している。ここで、保護膜9に酸化膜を用いた場
合でも、充分なバーズビークの抑制効果が得られるが、
耐酸化性のある窒化膜を用いることによりさらにバーズ
ビークを低減できる。
【0032】さらに保護膜9は、以降の酸化工程やHF
系洗浄工程などによる浮遊ゲートエッジ下部のトンネル
酸化膜部への酸化の進行や、酸化膜の削れが抑えられ
る。よって、トンネル酸化膜厚は保護膜9を形成した以
降の工程においても変わることなく、メモリアレー内の
セル間のばらつきも生じなくなる。また、酸化膜10に
ついてもトンネル酸化膜へのバ−ズビ−クの伸びが抑え
られるため任意の膜厚に設定できる。
【0033】(2)基板上にトンネル酸化膜2および浮
遊ゲート電極を形成した後ソース/ドレイン不純物層
6、7、11を形成する。このため、従来のFACE型
のように高濃度不純物層上に数ナノメートルの薄いトン
ネル酸化膜を形成しなくてよい。よって酸化膜厚を制御
性良く形成できる。
【0034】(3)浮遊ゲート電極を形成した後に不純
物層上を酸化している。このため、図4の57に示すよ
うにFACE型のような窒化膜や酸化膜を除去する工程
(チャネル領域を形成するための工程)や、この領域の
犠牲酸化工程による酸化膜の後退がなくなる。よってこ
の部分のトンネル酸化膜耐圧の低下を防止できる。
【0035】
【実施例】本発明の第1の実施例を図2および図10か
ら図15、表1を用いて説明する。
【0036】図2は本実施例によるNOR型フラッシュ
メモリを用いた不揮発性半導体記憶装置の平面図、図1
0から図13は上記平面図2のA−A’断面、図14は
同じくB−B’断面を示している。
【0037】まず図2を用いて本実施例のNOR型フラ
ッシュメモリセルの平面図を説明する。データ線方向に
素子分離領域30が形成され、データ線を構成するメタ
ル配線43はコンタクトホール41を通して選択トラン
ジスタ36のドレイン不純物層に接続され、選択トラン
ジスタ36のソース不純物層はメモリセルブロック内の
ドレイン不純物層に接続されている。選択トランジスタ
36のゲート電極は浮遊ゲートと上部のワード配線材料
によって構成されている。メモリセルのトランジスタ領
域は,第1層めの浮遊ゲートを定義する領域51とワー
ド線を定義する領域32の交差する領域である。メモリ
セルの浮遊ゲートは2層構造からなり、第2層めの浮遊
ゲートは領域52により定義され、ワード線と浮遊ゲー
トとの容量値を定めている。領域51と素子分離領域3
0の間は不純物層配線領域となるが、ドレイン側と対向
してソース側の不純物層領域が形成される。ソース側の
不純物層領域は、選択トランジスタのゲート59を介し
て共通ソース領域35に接続される。ソース/ドレイン
不純物層と浮遊ゲートに囲まれている領域40には素子
分離のためにp型不純物層を形成している。
【0038】次に図13により断面構造について説明す
る。
【0039】図13は図2の平面図のA−A’断面図を
示している。各メモリセル領域は、LOCOS(Local
Oxidation of Silicon)酸化膜により形成された素子分
離領域30により分離されている。p型シリコン基板1
の表面は、膜厚が約7nmのトンネル酸化膜61により
覆われ、ポリシリコン層により形成された第1の浮遊ゲ
ート51が形成されている。浮遊ゲート51の側面は、
絶縁膜74,75により覆われ、その上に、ポリシリコ
ン層により形成された第2の浮遊ゲート52を有してい
る。なお本実施例では浮遊ゲート51の側面の保護膜と
して窒化膜74と酸化膜75を用いているが、酸化膜あ
るいは窒化膜のみでも用いることができる。第2の浮遊
ゲート52と第1の浮遊ゲート51は電気的に接続され
ている。第2の浮遊ゲート52上および素子分離領域3
0上には、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン
酸化膜からなる層間絶縁膜69が形成されている。な
お、層間絶縁膜69には約15nmの堆積酸化膜を用い
ることもできる。層間絶縁膜69上には、ポリシリコン
層またはタングステンなどによるシリサイド層を用いた
制御ゲート(ワード線)32が形成されている。制御ゲ
ート32上に絶縁膜70を形成し,この上に制御ゲート
32と直交するように配置されたデータ線となるメタル
配線76が形成されている。第1層めの浮遊ゲート51
直下のシリコン基板内にメモリセルのソース並びにドレ
イン領域が形成されている。ドレイン側には、後述する
エッジトンネル放出を用いた書き込み効率を高めるため
n型高濃度不純物層(ピーク濃度が約1020/cm3
64が形成されている。上記n型高濃度不純物層64
は、ドレイン側不純物層配線としても用いられている。
また、ソース側には、ドレイン側よりも濃度の低いn型
不純物層65と、ソース/ドレイン間のパンチスルーを
防止し、しきい値電圧を制御するためのp型不純物層6
2が形成されている。さらに、ソースおよびドレインに
不純物層配線となるn型高濃度不純物層66が制御ゲー
ト32に直交する形で設けられている。このn型高濃度
不純物層66上部には酸化膜67が形成され、浮遊ゲー
ト52または制御ゲート32との絶縁を図っている。図
13に示すように、本実施例のメモリセルは、p型シリ
コン基板上に形成されているが、p型シリコン基板上で
CMOSプロセスにより形成されたp型ウェル領域上、
n型シリコン基板上のp型ウェル領域上においても形成
できる。
【0040】図14は同じく図2の平面図においてB−
B’における断面図を示している。データ線に平行な断
面では、ワード線が最小加工寸法で等間隔に形成され、
第1および第2の浮遊ゲート51、52さらには層間絶
縁膜69とワード線となる制御ゲートが積層構造をなし
ている。ワード線間はイオン注入により導入されたp型
不純物領域72により分離されている。選択トランジス
タはメモリゲートと同じ電極配線で構成されており、浮
遊ゲートは図では示していないがワード配線と随所に導
通されている。選択トランジスタのゲート酸化膜の膜厚
は20nm程度である。
【0041】本実施例では、図2のワード線と平行なA
−A’面において最小加工寸法の約3倍の長さで形成で
き、B−B’面では2倍の長さで1ビットが形成されて
いる。すなわち、0.35ミクロンの最小加工精度のも
とでは、メモリセル面積を約0.74平方ミクロンとす
ることが可能になる。
【0042】次に第10図から第14図を用いて,本実
施例で述べる製造方法について説明する。
【0043】図10に示すように、半導体基板上にLO
COS(Local Oxidation of Silicon)酸化膜により素
子分離領域30を形成し、p型シリコン基板1の表面は
所定の犠牲酸化工程を行った後、全面に18nm程度の
酸化膜を形成させる。ここで、図14に示した選択ラン
ジスタ領域部分を保護するようにホトレジストをパター
ニングし、メモリ部にある18nmの酸化膜をHF系の
エッチング液で除去する。その後約7nmのトンネル酸
化膜61を表面に形成する。この時、先の選択トランジ
スタ領域では酸化膜厚がおよそ20nm程度になる。さ
らに図10第1の浮遊ゲートとなる150nmのポリシ
リコン層51およびその上部に浮遊ゲート保護用の窒化
膜63を順次被着させる。なお、窒化膜厚63は後述す
る不純物層表面を酸化する際、浮遊ゲートへの酸化の進
行を防止できればよくここでは80〜120nmとして
いる。 次に前記窒化膜63およびポリシリコン層51
を浮遊ゲートとなるようにホトエッチング工程によって
加工する。さらに、イオン打ち込み時の保護用酸化膜を
熱酸化やCVD法などにより基板表面に形成させた後、
ホトレジストをパターニングしてソース側のp型シリコ
ン基板1に1E14/cm2のBF2を打ち込む。さら
に、900℃の熱拡散を行いp型不純物層62を形成し
た後、全面にソース側のn型不純物層65となる5E1
4/cm2の砒素を打ち込む。その後、ホトレジストを
パターニングしてドレイン側のみに1E15/cm2
上の砒素を打ち込んだ後、900℃の熱拡散を行いソー
ス側の低濃度n型不純物層65とドレイン側高濃度n型
不純物層64を形成する。
【0044】次に、図11に示すように上記メモリ不純
物層を形成した後全面に20nm程度の窒化膜74と2
00nm程度のCVD酸化膜75を被着させ、酸化膜お
よび窒化膜厚の異方性のドライエッチングを順次行な
い、浮遊ゲート側面に酸化膜および窒化膜のサイドウォ
ール74,75を形成する。その後、上記サイドウォー
ル膜74,75をマスクとしてソース/ドレイン両側の
基板上に5E15/cm2の砒素を打ち込む。これは高
濃度n型不純物層66を形成し配線抵抗の低抵抗化を行
うためのものである。上記イオン打ち込み後に900℃
の熱拡散を行ない、その後200nm程度の熱酸化膜6
7を形成する。
【0045】続いて、浮遊ゲート上にある窒化膜63を
除去する。窒化膜除去は先に形成した不純物層上の酸化
膜67の削れ量を最小するため選択比の十分あるエッチ
ング法によって行う必要がある。次に図12に示すよう
に第2のポリシリコン膜を全面に形成し、第2の浮遊ゲ
ート52となるようホトエッチング工程により加工す
る。さらに第2の浮遊ゲート52上および素子分離領域
30、酸化膜67上にシリコン酸化膜/シリコン窒化膜
/シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜69および第3の
ポリシリコン32を順次形成する。その後ホトエッチン
グ工程により制御ゲート配線となるよう第3のポリシリ
コン32を加工するとともに層間絶縁膜69と第1第2
の浮遊ゲート52,51を順次加工し図14の断面図に
示すメモリゲートを形成する。
【0046】ここで熱酸化法あるいはCVD法により表
面に酸化膜71を10nm程度形成した後、図14に示
すようにソース/ドレイン不純物層と制御ゲートで囲ま
れた部分にイオン打ち込みによりボロンを1E13/c
2程度打ち込む。こうしてできたp型不純物層72に
よりワード線間および不純物層間の素子分離を行なう。
【0047】その後表面には公知のCVD酸化膜および
燐ガラスからなる層間絶縁膜70を形成した後、図2に
示すように選択トランジスタの不純物層部分にコンタク
ト穴を開け第1のメタル配線76によって共通データ線
の配線を行う。以下所定の絶縁膜形成技術により不揮発
性半導体記憶装置が完成する。
【0048】以上に示したように、本実施例では、堆積
酸化膜やシリコン窒化膜を浮遊ゲート51の側面に形成
することにより、浮遊ゲート51とシリコン基板1の間
の熱酸化膜67の形成を容易にしている。一般に、熱酸
化膜67を浮遊ゲート51近傍に形成しようとすると、
熱酸化工程によりバーズビーク領域がトンネル酸化膜6
1に食い込み、トンネル酸化膜61の膜厚が厚くなって
しまう。前述のFACE方式やその改良手法では、バー
ズビーク領域がトンネル酸化膜側へ食い込むことを考慮
した不純物層の設計がなされていないが、本実施例で
は、堆積酸化膜やシリコン窒化膜を用いることにより、
浮遊ゲート側面における酸化の進行を抑制し、トンネル
酸化膜の厚膜化を防止し、メモリセル特性の劣化の防止
が可能となっている。
【0049】第1の浮遊ゲート51の側面に形成される
絶縁膜としてシリコン窒化膜74とCVD法による酸化
膜75を用いたが、CVD法による酸化膜75のみでも
用いることができる。ただし、CVD法による酸化膜7
5を介しても酸化が進行するため酸化膜67の影響をあ
る程度受けることになる。このため、酸化膜67の酸化
条件やCVD法による酸化膜75の膜質などの条件検討
が必要である。
【0050】また、メモリセルの書換え信頼性向上の面
から窒化膜74およびCVD酸化膜を形成する前には、
浮遊ゲート51の側壁にシリコン酸化膜をあらかじめ形
成しておくことが望ましい。
【0051】次に本実施例のメモリアレイにおける書込
み、消去、読出しの各動作について説明する。図15
は、n本のワード線を1つの単位とした2つのブロック
の基本回路、また表1には、本実施例におけるデータの
消去、書込み、読出しの各動作における信号線の電位関
係を示している。表1は、ワード線W12について消
去、書込み、読出しを行う一例を示している。消去状態
とはメモリセルのしきい値電圧が3.6V以上の高い状
態にあることを言い、書込み状態とはしきい値電圧が
0.5から1Vの範囲にあることを言う。
【0052】
【表1】
【0053】まず、消去は,W12を含んでいるブロッ
ク1を活性化させることが必要である。選択トランジス
タ115と116の少なくとも一方をオン状態とするた
めに、SD1とSS1を3.3Vとする。このとき、他
のブロックの信号線SD2およびSS1は0Vである。
選択させたブロック内のワード線については,W12に
12Vを加え、他のワード線すべてを0Vとする。この
とき、すべてのデータ線の電圧を0Vとすることによ
り、W12に接続されたすべてのメモリセルの浮遊ゲー
トには、制御ゲート電圧とチャネル電圧が容量分割され
た電圧である6〜8Vが加わる。これにより、浮遊ゲー
トとチャネル領域の間のゲート酸化膜に10MV以上の
高電界が加わり、F−Nトンネル電流が流れて浮遊ゲー
トに電子が注入され、メモリセルのしきい値電圧を3.
3V以上にできる。消去にかかる時間は、約1ミリ秒で
ある。
【0054】書込みは、まず、各データ線毎に設けられ
たラッチ回路にデータを転送する。次に、W12を含ん
でいるブロック1を活性化させるためSD1を3.3V
以上の電圧とする。このとき、SS1は0Vとし、ブロ
ック内のソース線を共通ソース線から電気的に分離す
る。選択ブロック内のワード線については、W12に−
7Vを加え、他のワード線すべてを3.3Vとする。ブ
ロック内の不純物層配線には、各データ線に接続された
ラッチ回路内の情報にしたがって、0Vまたは3.3V
が加えられる。メモリセルのドレイン端子が3.3Vの
場合には、ドレイン不純物層と浮遊ゲート間のゲート酸
化膜に10MV以上の高電界が加わり、浮遊ゲート内の
電子がドレイン端子に引き抜かれ、メモリセルのしきい
値電圧を1V以下にできる。また、ドレイン端子が0V
の場合には、容量結合から計算される浮遊ゲート電圧の
絶対値が小さく、ゲート酸化膜を通したトンネル現象は
生じにくい。以上、データ線に3.3Vが与えられたメ
モリセルに関してのみしきい値電圧を低下させることが
でき、データの書込みが行われる。上記書込みにかかる
時間は、約1ミリ秒である。
【0055】書込み時の選択ブロック中の非選択のワー
ド線に与える電圧はメモリセルの書換え回数に依存して
決められる。書込み時の選択ブロック中の非選択メモリ
セルには、そのドレイン端子に3.3Vの電圧が加わっ
ている。このため、非選択のメモリセルが高いしきい値
電圧を持つ場合には浮遊ゲートからドレイン端子に非常
に小さいトンネル電流が流れ、電子が浮遊ゲートから引
き抜かれる可能性がある。非選択のメモリセルが受ける
書換え総時間は、同一ブロック中の他のすべてのワード
線が100万回書換えられた場合、同一ブロック内のワ
ード線数によるが、例えばワード線数が32本では31
本×100万回×1ミリ秒=31,000秒、64本で
は63,000秒となる。少なくとも上記の時間内だけ
メモリセルのデータが保持されるためには、選択ブロッ
ク中の非選択のワード線に2V以上の電圧を与えること
が必要になる。ここでは簡素化のため、非選択ワード線
に与える電圧を電源電圧の3.3Vとした。
【0056】このように非選択ワード線に与える電圧を
3.3Vとしているため、本発明の不揮発性半導体記憶
装置ではデータ線毎にソース配線を分離することが必要
になる。なぜなら、選択されたデータ線上にある非選択
のメモリセルのしきい値電圧が低い場合、非選択ワード
線が3.3Vであるためにオン状態となり、ドレイン端
子(ドレイン側不純物層配線)に与えられた電圧がソー
ス側に供給される。したがって、ソース端子が共通とな
っていると、ソース電位が上がるか過剰なドレイン電流
が流れることになる。
【0057】読出しは、W12を含んでいるブロック1
を活性化させるために、選択トランジスタ115と11
6に対するSD1とSS1を3.3V以上とする。選択
ブロック内のワード線については,W12に3.3Vを
加え,他のワード線すべてを0Vとする。データ線には
一定の読出し電圧を与える。このとき、対象となるメモ
リセルのしきい値電圧が低い場合にはデータ線の電圧が
下がり、高い場合には一定の電圧に保持されるので、こ
の電圧差を読みだすことによりメモリセルデータを判定
することができる。
【0058】以上に示したように、書込み、消去の両動
作ともにトンネル方式を用いているため、低電圧(3.
3V単一電源)動作が可能になるとともに、データ線に
は電源電圧以下の電圧を与えるため、データ線を駆動す
る回路に高耐圧化トランジスタを用いる必要がない。
【0059】(第2の実施例)図16から図20は、第
2の実施例を示している。第1の実施例ではドレイン側
の高濃度n型不純物層64を形成した後その表面に酸化
膜67を形成していたが、第2の実施例では酸化膜67
を形成した後ドレイン側の高濃度n型不純物層64を形
成する点が異なる。
【0060】第2の実施例はメモリセルの形成工程が異
なり、平面および断面構造は概ね第1の実施例と同様で
ある。
【0061】第16図から第20図を用いて,本第2の
実施例で述べる製造方法について説明する。
【0062】図16に示すように、半導体基板上に素子
分離領域30を形成し、7nmのトンネル酸化膜61を
表面に形成する。この時、選択トランジスタ領域では第
1の実施例同様20nm酸化膜厚となる。さらに第1の
浮遊ゲートとなる150nmのポリシリコン層51およ
びその上部に浮遊ゲート保護用の酸化膜80および窒化
膜63を順次被着させる。なお、酸化膜80の膜厚は後
述する不純物層表面に酸化膜67を形成した後浮遊ゲー
ト側壁にある窒化膜82窒化膜厚を除去する際、浮遊ゲ
ート削れを防止できればよく、ここでは10nm程度と
している。また、窒化膜63の膜厚についても後述する
不純物層表面を酸化する際、浮遊ゲートへの酸化の進行
を防止できればよくここでは120nmとしている。次
に前記窒化膜63および酸化膜80、ポリシリコン層5
1を浮遊ゲートとなるようにホトエッチング工程によっ
て加工する。次に、熱酸化やCVD法などにより基板表
面に10nm程度の酸化膜を形成させた後、ホトレジス
トをパターニングしてソース側のp型シリコン基板1に
1E14/cm2のBF2を打ち込む。さらに、熱拡散を
行いp型不純物層62を形成した後、全面にソース側の
n型不純物層65となる5E14/cm2の砒素を打ち
込む。
【0063】その後、図17に示すように上記メモリ不
純物層を形成した後全面に10nm程度の酸化膜81と
150nmの窒化膜82を被着させ、窒化膜および酸化
膜の異方性ドライエッチングを順次行ない浮遊ゲート側
面に窒化膜のサイドウォールを形成する。その後、上記
サイドウォール膜をマスクとしてソース/ドレイン両側
の基板上に5E15/cm2の砒素を打ち込む。続いて
熱拡散を行ない配線抵抗の低抵抗化を目的とした高濃度
n型不純物層66を形成する。
【0064】その後200nm程度の熱酸化膜67を不
純物層表面に形成する。第1の実施例では、熱酸化膜6
7形成前にソース/ドレイン不純物層に濃度差が生じて
いたため、不純物層上を酸化すると濃度によりドレイン
側の方が厚くなっていた。この酸化膜67の膜厚はゲー
ト酸化膜61へのバーズビーク量に影響するため、ドレ
イン側で酸化膜67の膜厚を最適化すると、ソース側の
酸化膜67の膜厚が薄くなることから不純物層と上部の
ゲート配線の絶縁性および寄生容量の点から形成範囲が
限定されてしまう。このため、本第2の実施例では熱酸
化膜67形成前には不純物層濃度をほぼ等しくしてい
る。
【0065】続いて図18に示すように浮遊ゲート上お
よび側面にある窒化膜63、82を除去する。窒化膜除
去は先に形成した不純物層上の酸化膜の削れ量を最小す
るため選択比の十分ある等方性のエッチング法、たとえ
ば沸騰させたリン酸液などによって行う必要がある。そ
の後ホトレジスト90をパターニングしてドレイン側の
みに5E15/cm2以上の砒素を打ち込みドレイン側
高濃度n型不純物層64を形成する。
【0066】次に、図19に示すように200nmのC
VD酸化膜を全面に形成した後、酸化膜の異方性のドラ
イエッチングを行ない浮遊ゲート51側面に酸化膜のサ
イドウォール83を形成する。酸化膜83の膜厚は、浮
遊ゲート側面の不純物層領域を保護するため前記窒化膜
82よりも厚くする必要がある。
【0067】以降、実施例1と同様に第2の浮遊ゲート
52、層間絶縁膜69、後制御ゲート32、層間絶縁膜
70、コンタクト穴、メタル配線76を順次形成し図2
0に示す不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0068】以上に示したように、本実施例では、第1
の実施例に比べソース/ドレイン不純物層上の熱酸化膜
67が同じ膜厚であるため、バーズビークの食い込みお
よび不純物層と上部のゲート配線との寄生容量に差が生
じない。このため熱酸化膜67の最適化が容易であり、
また自由にソース/ドレイン不純物層濃度を決められる
利点がある。また、本実施例では浮遊ゲート側面に窒化
膜はないため、メモリの書換えやディスターブ耐性など
の信頼性の面で有効である。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、ソースあるいはドレイ
ン不純物層配線と交差するように浮遊ゲートあるいは制
御ゲートがある構造の電気的に書換え可能な不揮発性半
導体記憶装置において、浮遊ゲートを形成した以降、酸
化工程による浮遊ゲート下部のトンネル酸化膜へのバー
ズビークの食い込みの影響を防止できる。
【0070】トンネル現象やホットキャリア現象を用い
た書込み、消去動作では、ゲート酸化膜厚が特性に大き
く影響し、厚くなるほど動作に時間を要する。しかし、
本発明では、ゲート酸化膜厚が厚くならないので、高速
書込み、消去の両動作を上記プロセスの制約を受けるこ
となく実現できる。
【0071】本発明により製作された大規模不揮発性半
導体記憶装置により、小型携帯用ファイルカードが実現
できるとともに、多量の画像データを処理する電子スチ
ルカメラ用のデータ保存用ファイルシステムを構築で
き、さらに、高品質音楽観賞用カード型の携帯型録音再
生器の製作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体装置に用いられるメモ
リセルの断面構造を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例における不揮発性半導体
記憶装置の平面図である。
【図3】FACEおよびPB−FACE型フラッシュメ
モリメモリセルの平面図である。
【図4】図3平面図のA−A’のFACE型メモリセル
形状を示す断面構造図である。
【図5】図3平面図のA−A’のFACE型メモリセル
形状を示す断面構造図である。
【図6】図3平面図のB−B’のFACE型,PB−F
ACE型および本発明のメモリセル形状を示す断面構造
図である。
【図7】図3平面図のA−A’のPB−FACE型メモ
リセル形状を示す断面構造図である。
【図8】図3平面図のA−A’のPB−FACE型メモ
リセルの形成工程中の1形状を示す断面構造図である。
【図9】図2平面図のA−A’の本発明のメモリセルの
形成工程中の1形状を示す断面構造図である。
【図10】本発明の第1の実施例における図2平面図の
A−A’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図11】本発明の第1の実施例における図2平面図の
A−A’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図12】本発明の第1の実施例における図2平面図の
A−A’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図13】本発明の第1の実施例における図2平面図の
A−A’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図14】本発明の第2の実施例における図2平面図の
B−B’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図15】本発明の第1の実施例におけるメモリセルの
構成を表す図である。
【図16】本発明の第2の実施例における図2平面図の
A−A’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図17】本発明の第2の実施例における図2平面図の
A−A’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図18】本発明の第3の実施例における図2平面図の
A−A’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図19】本発明の第3の実施例における図2平面図の
A−A’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図20】本発明の第3の実施例における図2平面図の
A−A’のメモリセル形状を示す断面構造図である。
【図21】本発明と従来プロセスにおけるゲート下部へ
のバーズビーク量を比較したものである。
【符号の説明】
1...p型半導体基板、2、61...ゲート絶縁膜、3、
31...浮遊ゲート電極、4,69...層間絶縁膜、5、
32...制御ゲート、6、22、46、65...ソース側
n型不純物層領域、7、23、45、64...ドレイン
n型不純物層領域、8、66...n型不純物領域、9...
絶縁膜領域、10、47、67...酸化膜領域、11、
62...ソース側p型不純物領域、12、25、55...
エッジトンネル放出方式、13...全面トンネル注入方
式、21、54...ドレイン側におけるホットキャリア
注入方式、24、48...ドレイン側p型不純物領域、
30...LOCOS領域、33、41、42...コンタク
トホール、34、43、44、76...メタルのデータ
線、35、46...ソース側不純物層配線、36、5
9...選択トランジスタ、40、72...p型不純物層素
子分離領域、44...メタルのソース線、57...酸化膜
後退領域、49...酸化膜、50、63...窒化膜、5
1...第1の浮遊ゲート電極、52...第2の浮遊ゲート
電極、58...バーズビーク領域、53...窒化膜、75
酸化膜、74窒化膜、70絶縁膜領域、71、80、8
1酸化膜、82窒化膜、90レジスト、83酸化膜 111...並列メモリセルグループ、112...コンタク
トホール、113...ドレイン不純物層配線、114...
ソース不純物層配線、115、116、119、12
0...選択トランジスタ、117...共通ソース線、11
8...メタルのデータ線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 敏夫 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 久米 均 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の主表面の第1の領域に浮遊ゲ
    ート電極と、制御ゲート電極と、ソース、ドレイン領域
    を備えた不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    上記第1の領域にゲート絶縁膜を形成し、該ゲート絶縁
    膜上に第1の導電体層を形成し、該第1の導電体層上に
    耐酸化性の第1の絶縁膜を被着し、該第1の導電体層と
    該第1の絶縁膜をパターニングして浮遊ゲート電極を形
    成する第1の工程と、その後、該浮遊ゲート電極をマス
    クとして上記第1の領域中に不純物を導入することによ
    り上記ソース、ドレイン領域を形成する第2の工程と、
    その後、上記浮遊ゲート電極の側壁に側壁絶縁膜を形成
    する第3の工程と、その後、上記第1の領域に酸化によ
    る絶縁膜を形成する第4の工程と、その後、上記浮遊ゲ
    ート電極上の上記第1の絶縁膜を除去し、上記浮遊ゲー
    ト電極上に層間絶縁膜と制御ゲート電極を形成する第5
    の工程とを具備することを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法において、上記側壁絶縁膜は、上記第1の領
    域上に第2の絶縁膜を堆積し、該第2の絶縁膜に異方性
    エッチングを施すことにより形成されることを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2の何れかに記載の不
    揮発性半導体記憶装置において、第1の絶縁膜として窒
    化膜を用いたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3の何れかに記載の不
    揮発性半導体記憶装置の製造方法において、上記側壁絶
    縁膜は一部にシリコン窒化膜を用いたことを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】半導体基板の主表面の第1の領域に浮遊ゲ
    ート電極と、制御ゲート電極と、ソース、ドレイン領域
    を備えた不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    上記第1の領域にゲート絶縁膜を形成し、該ゲート絶縁
    膜上に第1の導電体層を形成し、該第1の導電体層上に
    耐酸化性の第1の絶縁膜を被着し、該第1の導電体層と
    該第1の絶縁膜をパターニングして浮遊ゲート電極を形
    成する第1の工程と、その後、該浮遊ゲート電極をマス
    クとして上記第1の領域中に不純物を導入することによ
    り上記ソース、ドレイン領域を形成する第2の工程と、
    その後、上記浮遊ゲート電極の側壁に側壁絶縁膜を形成
    する第3の工程と、その後、上記第1の領域に酸化によ
    る絶縁膜を形成する第4の工程と、その後、上記浮遊ゲ
    ート電極上の上記第1の絶縁膜を除去し、上記浮遊ゲー
    ト電極上に該浮遊ゲート電極と電気的に接続された第2
    の導電体層と、該第2の導電体層上の層間絶縁膜と制御
    ゲート電極を形成する第5の工程とを具備することを特
    徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法において、上記側壁絶縁膜は、上記第1の領
    域上に第2の絶縁膜を堆積し、該第2の絶縁膜に異方性
    エッチングを施すことにより形成されることを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項5又は請求項6の何れかに記載の不
    揮発性半導体記憶装置において、第1の絶縁膜として窒
    化膜を用いたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項5乃至請求項7の何れかに記載の不
    揮発性半導体記憶装置の製造方法において、上記側壁絶
    縁膜は一部にシリコン窒化膜を用いたことを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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