JPH06177118A - 被処理物用被膜焼き付け処理装置 - Google Patents

被処理物用被膜焼き付け処理装置

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JPH06177118A
JPH06177118A JP35257292A JP35257292A JPH06177118A JP H06177118 A JPH06177118 A JP H06177118A JP 35257292 A JP35257292 A JP 35257292A JP 35257292 A JP35257292 A JP 35257292A JP H06177118 A JPH06177118 A JP H06177118A
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宏仁 佐合
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勉 佐保田
Hideyuki Mizuki
秀行 水木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低酸素濃度の維持及び焼き付け温度安定化に
より、被膜面に亀裂等のない優れた被処理物、例えば半
導体ウェハーを得ることのできる焼き付け処理装置を提
供する。 【構成】 半導体ウェハーWを積層してストックするた
めのカセットケース1、この半導体ウェハーWを1枚ず
つ冷却するためのクーリングプレート2、半導体ウェハ
ーW上にケイ素化合物溶液を塗布するためのスピンナー
18を備えた塗布装置3、低酸素濃度下で半導体ウェハ
ーWを焼き付け処理することのできる外気と遮断された
金属隔壁内に納められたホットプレート4、及びSiO2
被膜の形成された半導体ウェハーWを積層してストック
するためのカセットケース5等の装置を搬送ライン上に
一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理物表面に酸化ケ
イ素被膜を形成するための焼き付け処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハー表面に酸化ケイ素被膜を
焼き付けによって形成するには、先ず塗布装置のケース
内に設けたスピンナーに被処理物を載置し、スピンナー
上方に配置したノズルからSOG(Spin-On-Glass)原
料を滴下して回転塗布する。このSOG原料は、テトラ
ヒドロキシシラン等のケイ素化合物を水又は有機溶剤に
溶解したものである。
【0003】上記回転塗布後、SOG原料を塗布した半
導体ウェハーの裏面をチャックで吸着固定してホットプ
レート上へ搬送・載置し、約450℃で焼き付け処理を
行う。この焼き付け処理によって被処理物上に塗布され
た前記ケイ素化合物の脱水縮合反応が起こり、酸化ケイ
素膜(SOG)が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ホットプレートに
よる焼き付け処理において、酸素存在下でこの処理を行
うと形成される被膜に微細な亀裂が生じ、被処理物とし
て使用できなくなるため、窒素等の不活性ガス雰囲気中
で行うのが普通である。しかし、ホットプレート周辺に
は、被処理物の出入りに伴って外部の空気が流入するた
め、酸素濃度を低下させることは非常に困難であった。
【0005】またホットプレートの代わりに縦型炉或い
は横型炉を用いて熱処理する方法もあるが、炉の入口及
び出口周辺では温度が低下し、炉の中央部では温度が高
くなり過ぎる。従って、熱処理条件が不安定となる難点
があり、また炉の周辺は被処理物の出入りに伴って外部
の空気が流入するため、上記ホットプレートの場合と同
じく酸素濃度を低下させることは困難であった。
【0006】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、被処理物を安定した温度及び低酸素下で焼き付
け処理し、良好なSOG被覆被処理物が得られる装置を
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明の被膜焼き付け処理装置は、ケイ素化合物溶液を被
処理物上に塗布するためのスピンナーと、前記ケイ素化
合物を焼き付け処理してSiO2被膜とするための複数の
ホットプレートとを備えたものであって、夫々のホット
プレート上部に不活性ガスを散布するためのスパージン
グエレメントを配置した。
【0008】ホットプレートの温度に影響を与えないた
めに、散布する不活性ガスは予備加熱装置によって20
0℃前後に加熱して、マニホールドを通じてスパージン
グエレメントへ供給することが好ましい。上記加熱した
不活性ガスが冷えないように、予備加熱装置はマニホー
ルド及びスパージングエレメントと近接して配置され、
且つマニホールドと直結されていることが好ましい。
【0009】外気の流入を避けるため、前記複数のホッ
トプレートの第1段目上流側(即ち、被処理物が搬入さ
れる側)に前記スパージングエレメントと同様のスパー
ジングエレメントを設け、また最終段目下流側(即ち、
被処理物が搬出される側)に、前記スパージングエレメ
ントを上部に配置したダミープレートを設けることが好
ましい。
【0010】またホットプレート周辺を低酸素状態に保
つため並びに処理温度を安定して保つために、前記スパ
ージングエレメント、ホットプレート、及びダミープレ
ートを一括して収納し金属製隔壁で包囲して外気と遮断
した第1層、前記予備加熱装置及びマニホールドを収納
し金属製隔壁で包囲して外気と遮断し且つ前記第1層上
部に隣接する第2層、及びこの第2層の上面部及び側面
部を金属製隔壁で覆い且つ外気を流通させる第3層構造
とすることが好ましい。
【0011】上記に加え、更に外気との遮断を完全にす
るために前記第1層の被処理物搬入口及び搬出口の周辺
に、不活性ガスを噴出させるシャワーを夫々配置するこ
とも好ましい。
【0012】
【作用】本発明の被処理物用被膜焼き付け処理装置は、
被処理物を積層してストックするためのカセットケー
ス、このカセットより搬送された被処理物を1枚ずつ冷
却するためのクーリングプレート、このクーリングプレ
ートから搬入された被処理物上にケイ素化合物溶液を塗
布するための塗布装置、その下流に配置される被処理物
を低酸素濃度状態で焼き付け処理するためのスパージン
グエレメントを備えた複数のホットプレート、及びSi
2被膜の形成された被処理物を積層してストックする
ためのカセットケースが搬送ライン上に一体化されてい
る。
【0013】
【実施例】以下に本発明に基づく実施例を図1乃至図6
に基づいて説明する。ここにおいて図1は本発明の焼き
付け処理装置の一例を示す概要図であり、図2は本発明
に係る塗布装置前後の搬送方法の一例を示す平面工程図
(a)及び側面工程図(b)、図3は同、クーリングプ
レートの一例を示す断面図(a)及び平面図(b)、図
4は同、クーリングプレートからの被処理物の移送機構
の一例を説明する部分断面図、図5は同、塗布装置の一
例を示す断面図、図6は同、塗布装置からホットプレー
トまでの搬送機構の一例を示す平面工程図(a)、サイ
クル図(b)及び側面工程図(c)、図7は従来の塗布
装置からホットプレートまでの搬送方法の例を示す平面
工程図(a)、サイクル図(b)及び側面工程図
(c)、図8は本発明に係るホットプレート周辺の一例
を示す側面断面図、図9は同、ホットプレート周辺の一
例を示す正面断面図、図10は同、スパージングエレメ
ントの一例を示す部分拡大断面図、図11は同、ホット
プレート上の被処理物の搬送機構の一例を説明する部分
断面図(a)及びホットプレートの一例を示す平面図
(b)である。
【0014】本発明の被処理物用被膜焼き付け処理装置
は図1に示すように、被処理物、例えば半導体ウェハー
Wを積層してストックするためのカセットケース1、こ
の半導体ウェハーWを1枚ずつ冷却するためのクーリン
グプレート2、更に半導体ウェハーW上にケイ素化合物
溶液を塗布するためのスピンナー18を備えた塗布装置
3、半導体ウェハーWを焼き付け処理するための複数の
ホットプレート4及びSiO2被膜の形成された半導体ウ
ェハーWを積層してストックするためのカセットケース
5等の装置が搬送ライン上に一体化されている。
【0015】図1及び図2に示すように、半導体ウェハ
ーWを目的の温度にまで冷却するためのクーリングプレ
ート2は塗布装置3と近接して設けられている。クーリ
ングプレート2と塗布装置3との間には半導体ウェハー
Wを搬送するためのチャック14が配置されている。ま
た塗布装置3の周辺には同じく半導体ウェハーWを搬送
するための搬送フォーク15が配置されており、この搬
送フォーク15には爪16、爪22及びフック17が設
けられている。
【0016】クーリングプレート2は図3に示すよう
に、上部に半導体ウェハーWを載置するための冷却プレ
ート6を備え、熱伝導性の良い金属で一体的に形成され
ており、内部には一定の温度に制御された水、エチレン
グリコール等の冷媒が循環する熱交換器(図示せず)を
備えている。また冷却プレート6には、クーリングプレ
ート2の前後、即ちカセットケースからクーリングプレ
ート2へ、及びクーリングプレート2から塗布装置3方
向へ半導体ウェハーWを搬送するための搬送フォーク7
を通すために溝8が2本穿設されており、更に、半導体
ウェハーWの裏面を汚さないための4本の突起9が突設
されている。
【0017】図4は、上記半導体ウェハーWをクーリン
グプレート2から塗布装置3へ搬送するための機構を示
している。搬送フォーク7は、シリンダ10によって上
下方向に駆動するロッド11、及びシリンダ10に固着
されたスライダ12を前後に摺動させるためのガイドロ
ッド13によって作動する。
【0018】また図5には塗布装置3が示されており、
この塗布装置3には温度及び湿度を調整された窒素、空
気等の気体が導入されるガス通路19が設けられ、この
ガス通路19は筒状ケース20内のスピンナー18上面
に開口するガス噴出孔21につながっている。ガス噴出
孔21は周方向に等間隔で多数設けられ、且つガス噴出
孔21の向きは噴出された気体が半導体ウェハーWの上
面を覆うように半導体ウェハーWの中心部上方に向けら
れている。
【0019】図6(a)に示すように、スピンナー18
とホットプレート4との間には半導体ウェハーWを搬送
するためのチャック23が配置されている。
【0020】また図8及び図9に示すように、ホットプ
レート4周辺の焼き付け処理部は第1層、第2層及び第
3層に分割してある。このうち第1層は5個のホットプ
レート4a〜4e(ホットプレート4の数は5又は6が
好ましい)、スパージングエレメント27及びダミープ
レート46を収納し、SUS等の金属製隔壁25で包囲
して外気と遮断してある。また第2層は第1層上部に隣
接して金属製隔壁25で遮蔽した形体で設けてあり、窒
素等の不活性ガスの予備加熱装置28及びマニホールド
29を収納している。この第2層も全体が金属製隔壁で
包囲されて外気と遮断されている。更に第3層は、第2
層の上面部及び側面部を覆う金属製隔壁30、31、金
属製上部外面隔壁32及び金属製側部外面隔壁33に囲
まれて形成された外気の通路である。また上記第1層の
前後には、不活性ガスが噴射されるシャワー室34、3
5が設置されている。
【0021】上述の焼き付け処理部は、第1層内の修理
及び点検を簡便に行うために、第2層及び第3層を持ち
上げてホットプレート4を露出できるように、図8に示
すように蝶番部52及び取っ手53が設けられている。
また第1層内の半導体ウェハーW上面の酸素濃度を測定
するためのガス採取管54、第3層内に外気を通すため
の吸気孔55及び排気孔56も設けられている。
【0022】更に、スパージングエレメント27と半導
体ウェハーWとの間隔を自在に変更できるように、スパ
ージングエレメント27にはマニホールド29を介して
第3層上外面を貫通するロッド47が取り付けてあり、
このロッド47に付設したプレート48の位置を第3層
上外面部に取り付けたボルト49及びナット50、51
で調節できるようにしてある。
【0023】ホットプレート4は基本的に前記クーリン
グプレート2と同様の構成を有しており、上部に半導体
ウェハーWを載置する加熱プレート36を備え、熱伝導
性の良い金属で一体的に形成されており、内部にはヒー
タ又は熱媒が循環する熱交換器(図示せず)を備えてい
る。また加熱プレート36には搬送フォーク37を通す
ために溝38が2本穿設されており、更に、半導体ウェ
ハーWの裏面を汚さないための4本の突起39が突設さ
れている。
【0024】図10はスパージングエレメント27の部
分拡大断面図であり、SUSを焼結した不活性ガス散布
部40と、同じくSUS板で形成された背面部41とが
嵌着されてスパージングエレメント27を形成してい
る。
【0025】また図11(a)には、半導体ウェハーW
を複数のホットプレート4上で順次搬送するための機構
を示してある。搬送フォーク37は、シリンダ42によ
って上下方向に駆動するロッド43、及びシリンダ42
に固着されたスライダ44を前後に摺動させるためのガ
イドロッド45によって作動する。更に図11(b)に
は、ホットプレート4上面部の半導体ウェハーW、加熱
プレート36、溝38及び突起39の位置関係を示して
ある。
【0026】上記構成の、本発明に係る焼き付け処理装
置は以下のようにして操作する。即ち、先ず図2に示す
ようにカセットケース1に積層された高温の半導体ウェ
ハーWを1枚ずつクーリングプレート2に運び、クーリ
ングプレート2上で目的の温度にまで冷却する。
【0027】冷却された半導体ウェハーWをクーリング
プレート2から塗布装置3へ搬送するには、先ず図4に
示すように上下方向に駆動するシリンダ10によってロ
ッド11を上昇させる。するとロッド11に連結した前
記2本の搬送フォーク7は溝8内から出て上昇し半導体
ウェハーWを持ち上げる。次に上記シリンダ10に固着
されたスライダ12をモータ等によりガイドロッド13
に沿って摺動させる。すると搬送フォーク7もスライダ
12と一体的に動作し、半導体ウェハーWを進行方向
(図2のA点)へ移動させることができる。
【0028】A点においては、図2に示すチャック14
を上昇して半導体ウェハーWの裏面を吸着させる。その
後、ロッド11を下降させることによって搬送フォーク
7から半導体ウェハーWを分離し、半導体ウェハーWは
チャック14上に残す。一方、搬送フォーク7は後退さ
せて当初の位置に戻し、次の半導体ウェハーWを搬送す
るために待機させる。
【0029】前記A点に残留した半導体ウェハーWを、
今度はチャック14に吸着したままB点へ移動する。B
点においては、塗布装置3に係る搬送フォーク15の爪
16が移動してきたときに、前記チャック14を下降さ
せてこの爪16上へ半導体ウェハーWを載せる。そして
チャック14の下降が完了した後、爪16をC点へ移動
させる。このとき、爪16の端部に設けたフック17に
半導体ウェハーWの端部を掛けることによって、塗布装
置3に設けられたスピンナー18の中心との位置合わせ
(センタリング)が容易となる。
【0030】前記C点に移動した半導体ウェハーWの下
方からスピンナー18を上昇させて搬送フォーク15の
爪16よりも高い位置に押し上げ、半導体ウェハーWを
吸着させる。この状態で、半導体ウェハーWが下降して
も掛からない位置に爪16を更に移動させておいてスピ
ンナー18を下降させる。こうして回転塗布の態勢が整
う。搬送フォーク15は中央位置に戻しておく。クーリ
ングプレート2と塗布装置3とは近接して設置してある
ため、搬送中の半導体ウェハーWの温度変化はそれ程大
きくないが、クーリングプレート2と塗布装置3との間
を恒温に保つ手段を講じることも好ましい。
【0031】塗布装置3は図5に示すように、前記温度
及び湿度を調整済みの噴出された気体が半導体ウェハー
Wの上面を覆うように、複数のガス噴出孔21の向きは
半導体ウェハーWの中心部上方に向けられているが、塗
布装置3への気体の供給方法には特に制限はなく、ガス
噴出孔21を用いる上記方法の他、塗布液に影響を与え
ない程度の風速で半導体ウェハーW上方から半導体ウェ
ハーWへ向けて噴射する等の手段をとってもよい。また
気体の温度及び湿度を調整する装置としては公知のもの
が使用でき、また本発明の塗布設備専用である必要もな
く、例えば工場内に配設された窒素ラインから供給され
る窒素を熱交換器を通して温度調整して用いてもよい。
【0032】半導体ウェハーWはクーリングプレート2
によって既に目的の温度に調整してあるため、塗布装置
3内で上述の温度及び湿度を調整された気体雰囲気中に
この半導体ウェハーWを載置すれば、改めて温度が安定
するまで待つ無駄がなくなる。また湿度については、湿
気の影響を受けやすいSOG、BSOG等の塗布液の場
合は脱湿を十分に行い、また乾燥し過ぎないほうがよい
水溶性塗布液等の場合は適度な湿度にコントロールする
等、塗布液の種類に応じた湿度調整を行うことが必要で
ある。
【0033】上記の温度及び湿度を調整した雰囲気中で
半導体ウェハーWを回転塗布した後、スピンナー18が
上昇しても掛からないように爪22をB点側に移動させ
てから、スピンナー18を上昇させる。そして搬送フォ
ーク15の爪22をスピンナー18の下に移動し、スピ
ンナー18を下降させて半導体ウェハーWを爪22に移
す。次に爪22をD点のチャック23上に移動し、チャ
ック23を上昇させて半導体ウェハーWを吸着させ、搬
送フォーク15は中央位置(C点)に戻す。
【0034】図6に示すように、D点でチャック23に
吸着された半導体ウェハーWはF点に搬送され、ホット
プレート4aの入口に置かれる。このチャック23によ
る搬送機構を説明すると、D点において上昇状態で半導
体ウェハーWを吸着したチャック23は、図6(b)の
サイクル図に示すように上昇状態のままE点を通過し、
F点に達して下降する。この結果、半導体ウェハーWは
ホットプレート4を縦貫する搬送フォーク24の一端に
移載される。一方、空になったチャック23はF点上で
再度上昇され、E点に移動してから下降される。その後
下降状態のままD点に戻り、次の半導体ウェハーWを待
機する状態に入る。
【0035】上記E点とF点との間は、前記金属製隔壁
25で隔てられており、F点は前記第1層の中に在る。
従って、図7に示す従来法のように、d点(本願発明の
D点に対応)で上昇して半導体ウェハーWを吸着したチ
ャック123を上昇状態のまま金属製隔壁125を通過
してf点(本願発明のF点に対応)に運び、ここで下降
して半導体ウェハーWを搬送フォーク124の一端に移
載し、この下降状態のまま再度金属製隔壁125を通過
してd点に戻る機構では、図7(c)に示すように金属
製隔壁125にチャック123を通すための大きな開口
部126(斜線で表示)が必要となる。この開口部12
6が大きいと、外気が流入し易くなるため第1層内を低
酸素状態に保つことが困難となる。
【0036】これに対して、上述の本願の方法ではE点
とF点との間の移動は往復とも上昇状態で行うため、図
6(c)に示すように金属製隔壁25の開口部26(斜
線で表示)は従来に比較して非常に小さくて済む。従っ
て、外気は流入し難くなるため第1層内を低酸素状態に
保つことが容易となる。
【0037】上述の外気の流入を更に完全に防ぐため
に、E点とF点との間の第1層入口近辺にシャワー室3
4が配置され、この中に不活性ガスが吹き出るようにな
っている。シャワー室34で使用する不活性ガスはマニ
ホールド29から供給されるものであっても、或いは別
のラインから供給されるものであってもよい。
【0038】前記F点において搬送フォーク24の一端
に移載された半導体ウェハーWの上面へは、スパージン
グエレメント27から不活性ガスが散布される。スパー
ジングエレメント27を用いた不活性ガスの散布はF点
の他、ホットプレート4及びダミープレート46におい
ても行う。スパージングエレメント27への不活性ガス
の供給は、図9に示すように外部供給源から送られた不
活性ガスを予備加熱装置28で例えば200℃に加熱
し、これをマニホールド29に送り、ここから各スパー
ジングエレメント27へ分配する。
【0039】上記外部供給源の例としては、工場内に配
設されたラインから供給される窒素等が挙げられる。ま
た予備加熱装置28は加熱時に粉塵等を生じず、半導体
レベルの清浄な不活性ガスを供給できるものであること
が必要である。予備加熱装置28及びマニホールド29
は近接されて外気の出入りのない第2層に配置されてい
るため、加熱された不活性ガスの温度が低下することが
ない。
【0040】スパージングエレメント27は図10に示
すように焼結金属(SUS)で形成された散布部40か
ら不活性ガスが散布される方式になっている。本発明に
おいては、図11に示すように半導体ウェハーWの表面
積(又は外径)よりも1〜3割大きい外径のスパージン
グエレメント27を使用する。このため半導体ウェハー
Wを十分な不活性ガス雰囲気に置くことができ、特に各
ホットプレート4に載置され半導体ウェハーWの周辺に
おいては、酸素濃度20ppm以下に調整することが可
能である。
【0041】上述のように搬送フォーク24の一端に載
せられてスパージングエレメント27から不活性ガスを
散布された状態の半導体ウェハーWは、次にホットプレ
ート4に搬送される。この搬送方法は、上記クーリング
プレート2周辺の搬送機構と本質的に同じであるが、先
ず図11(a)に示すように上下方向に駆動するシリン
ダ42によってロッド43を上昇させる。するとロッド
43に連結した2本の搬送フォーク37は溝38内から
出て上昇し半導体ウェハーWを持ち上げる。次に上記シ
リンダ42に固着されたスライダ44をモータ等により
ガイドロッド45に沿って摺動させる。すると搬送フォ
ーク37もスライダ44と一体的に動作し、半導体ウェ
ハーWを進行方向へ、即ちホットプレート4a、4b、
4c、4d、4eの順に移動させることができる。
【0042】焼き付け処理を終了した半導体ウェハーW
はダミープレート46へ搬送される。このダミープレー
ト46は第1層の半導体ウェハーWの搬出口に隣接して
設けてあり、ホットプレート4への外気の影響を避ける
ためのものである。また上記半導体ウェハーWの搬出口
外側に設けたシャワー室35も目的は同じくホットプレ
ート4への外気の影響を避けることにある。
【0043】上記によって焼き付け処理部を経た半導体
ウェハーWは、カセットケース5へ搬送される。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の被処理
物用被膜焼き付け処理装置は、複数のホットプレートを
備え且つ夫々のホットプレート上部に不活性ガスを散布
するためのスパージングエレメントを配置したため、被
処理物を安定した温度及び低酸素状態で焼き付け処理す
ることができる。また前記ホットプレートの数を5又は
6の複数とすれば、安定した温度を確保することがで
き、且つ前記スピンナーとの処理時間差を調整すること
ができる。
【0045】また散布する不活性ガスを予備加熱装置に
よって200℃前後に加熱してマニホールドを通じてス
パージングエレメントへ供給すれば、ホットプレートの
温度が低下する等の影響を受けることがない。更に、上
記予備加熱装置をマニホールド及びスパージングエレメ
ントと近接して配置し且つマニホールドと直結すれば、
加熱した不活性ガスが冷えることがない。
【0046】前記ホットプレートの第1段目下流側に前
記スパージングエレメントと同様のスパージングエレメ
ントを設け、また最終段目上流側に、前記スパージング
エレメントを上部に配置したダミープレートを設ければ
外気の流入を避けることができ、ホットプレート周辺を
低酸素状態に置くことが可能である。
【0047】また前記スパージングエレメント、ホット
プレート、及びダミープレートを一括して収納し金属製
隔壁で包囲して外気と遮断した第1層、前記予備加熱装
置及びマニホールドを収納し金属製隔壁で包囲して外気
と遮断し且つ前記第1層上部に隣接する第2層、及びこ
の第2層の上面部及び側面部を金属製隔壁で覆い且つ外
気を流通させる第3層構造とした場合にも、ホットプレ
ート周辺を低酸素状態に保ち且つ焼き付け処理温度を安
定させることができる。
【0048】前記第1層の被処理物入口及び出口の外部
に、不活性ガスを噴出させるシャワーを夫々配置した場
合には、更に外気との遮断を完全にすることができる。
【0049】上記複数の手段による、低酸素濃度の維持
及び焼き付け温度安定化の効果により、被膜面に亀裂等
のない優れた被処理物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼き付け処理装置の一例を示す概要図
【図2】本発明に係る塗布装置前後の搬送方法の一例を
示す平面工程図(a)及び側面工程図(b)
【図3】同、クーリングプレートの一例を示す断面図
(a)及び平面図(b)
【図4】同、クーリングプレートからの被処理物の移送
機構の一例を説明する部分断面図
【図5】同、塗布装置の一例を示す断面図
【図6】同、塗布装置からホットプレートまでの搬送機
構の一例を示す平面工程図(a)、サイクル図(b)及
び側面工程図(c)
【図7】従来の塗布装置からホットプレートまでの搬送
方法の例を示す平面工程図(a)、サイクル図(b)及
び側面工程図(c)
【図8】本発明に係るホットプレート周辺の一例を示す
側面断面図
【図9】同、ホットプレート周辺の一例を示す正面断面
【図10】同、スパージングエレメントの一例を示す部
分拡大断面図
【図11】同、ホットプレート上の被処理物の搬送機構
一例を説明する部分断面図(a)及びホットプレートの
一例を示す平面図(b)
【符号の説明】
2…クーリングプレート、3…塗布装置、4…ホットプ
レート、6…冷却プレート、7、15、24、37…搬
送フォーク、8、38…溝、9、39…突起、10、4
2…シリンダ、11、43、47…ロッド、12、44
…スライダ、13、45…ガイドロッド、14、23…
チャック、18…スピンナー、20…筒状ケース、2
5、30、31…金属製隔壁、26…開口部、27…ス
パージングエレメント、28…予備加熱装置、29…マ
ニホールド、32…金属製上部外面隔壁、33…金属製
側部外面隔壁、34、35…シャワー室、36…加熱プ
レート、40…不活性ガス散布部、41…背面部、46
…ダミープレート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 猛 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物上にケイ素化合物溶液を塗布す
    るためのスピンナー、及びこのケイ素化合物を焼き付け
    処理してSiO2被膜とするための複数のホットプレート
    を備えた被処理物用被膜焼き付け処理装置において、前
    記各ホットプレート上部に不活性ガスを散布するため
    の、被処理物に対する表面積が被処理物よりも大きい、
    スパージングエレメントを配置したことを特徴とする被
    処理物用被膜焼き付け処理装置。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガスを昇温して前記スパージ
    ングエレメントへ通ずるマニホールドへ送るための予備
    加熱装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の焼
    き付け処理装置。
  3. 【請求項3】 前記予備加熱装置は前記マニホールド及
    びスパージングエレメントと近接して配置され、且つ前
    記マニホールドに直結されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の焼き付け処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ホットプレートは複数あり、第1段
    目のホットプレートの上流側に更にスパージングエレメ
    ントを設け、また最終段目のホットプレートの下流側に
    ダミープレートを設け、且つこのダミープレートの上部
    にもスパージングエレメントを配置したことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼き付け処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記スパージングエレメント、ホットプ
    レート、及びダミープレートを一括して収納し金属製隔
    壁で包囲して外気と遮断した第1層、前記予備加熱装置
    及びマニホールドを収納し金属製隔壁で包囲して外気と
    遮断し且つ前記第1層上部に隣接させた第2層、及びこ
    の第2層の上面部及び側面部を金属製隔壁で覆い且つ外
    気を流通可能とさせた第3層構造を有することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼き付け処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1層の被処理物搬入口及び搬出口
    周辺に、不活性ガスを噴出させるシャワーを夫々配置し
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の焼き付け処理装置。
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