JPH0617685B2 - 埋込ナットの埋設方法 - Google Patents

埋込ナットの埋設方法

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JPH0617685B2
JPH0617685B2 JP61135484A JP13548486A JPH0617685B2 JP H0617685 B2 JPH0617685 B2 JP H0617685B2 JP 61135484 A JP61135484 A JP 61135484A JP 13548486 A JP13548486 A JP 13548486A JP H0617685 B2 JPH0617685 B2 JP H0617685B2
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ball
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年彦 角谷
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、種々の基材に埋込まれてビス接合に用いられ
る埋込ナットに関するものである。
[背景技術] 従来から内面にねじ山列が形成され且つ円筒状に曲成さ
れた金属板製のナット本体と、ナット本体に形成され少
なくとも一部がナット本体の内側に突出する切り起こし
片と、該切り起こし片の先端からナット本体の外周方向
に向けて突設された食い込み部とで構成された埋込ナッ
トが実開昭61−49109号公報により知られてい
る。この従来の埋込ナットは埋設に当たり、基材に穿孔
した孔に埋込ナットを挿入し、次に、ナット本体にねじ
具をねじ込むことでねじ具により切り起こし片を押して
尖端部を壁面に食い込ませることで埋込ナットを埋設す
るようになっている。
しかしながら、上記の従来例にあっては、埋込ナットを
孔に挿入し、ねじ具を螺合してねじ具により切り起こし
片を押し広げて食い込み部を孔の内壁に食い込ませなが
らねじ具を螺合していくものであるから、ねじ具の螺合
の始めの状態においては孔に挿入した埋込ナットがねじ
具と共に共回りするおそれがあり、また、ねじ具で切り
起こし片を押し広げながら螺合するので、ねじ具に大き
な回転力を必要とし、更に、ねじ具で切り起こし片を押
し広げながら螺合する際にねじ具のねじ山が潰れたり、
埋込ナットの内面のねじ山列が潰れたりして、ねじ具の
それ以上の螺進が不能となったり、あるいは、ねじ具を
後から外すことが不能となったりするという問題があ
る。
[発明の目的] 本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したもので
って、その目的とするところは、ねじ具の螺合前に切り
起こし片を押し広げて壁面に食い込ませることができ、
共回りを防止し、ねじ山列の破損がなく、また、ねじ具
の螺合に当たってねじ具のねじ山が潰れるおそれがなく
て簡単且つ確実にねじ具の螺合操作ができる埋込ナット
の埋設方法を提供するにある。
[発明の開示] 本発明の埋込ナットの埋設方法は、内面にねじ山列が形
成され且つ円筒状に曲成された金属板製のナット本体
と、ナット本体に形成され少なくとも一部がナット本体
の内側に突出する切り起こし片と、該切り起こし片の先
端からナット本体の外周方向に向けて突設された食い込
み部とで構成された埋め込みナットを、基材に穿孔した
孔に挿入し、次に、埋込ナット内にナット本体の中心か
らナット本体のねじ山の突出先端までの径よりもやや小
さい径のボールを入れ、次に、治具を用いてボールを埋
め込みナットの中に押し込んでボールにより切り起こし
片を外方に押し広げて食い込み部を孔の壁面に食い込ま
せ、次に、埋込ナットにねじ具を螺合することを特徴と
するものであって、このような方法を採用することで、
上記した本発明の目的を達成したものである。すなわ
ち、本発明にあっては、埋込ナット内にナット本体の中
心からナット本体のねじ山の突出先端までの径よりもや
や小さい径のボールを入れ、次に、治具を用いてボール
を埋め込みナットの中に押し込んでボールにより切り起
こし片を外方に押し広げて食い込み部を孔の壁面に食い
込ませ、次に、埋込ナットにねじ具を螺合することで、
ボールを押し込む際にはボールよりもかなり径の小さい
棒のような治具をボールに当ててボールが切り起こし片
に当たるまでは棒のような治具を緩く押し、ボールが切
り起こし片に当たると棒のような治具を打撃すればよ
く、この場合、棒のような治具が埋込ナットの軸芯に対
して少し傾いていてもボールが埋込ナット内を切り起こ
し片に当たるまでは抵抗なく移動し、切り起こし片に当
たった後はボールの切り起こし片に当たっている部分を
押し開いて切り起こし片を押し広げて食い込み部を孔の
壁面に食い込ませることができる。この際、ボール及び
ボールを押圧する棒のような治具のいずれによっても埋
め込みナットの内面に形成されたねじ山列が破損しな
い。切り起こし片を押し広げて食い込み部を孔に食い込
ませた後に、埋め込みナットにねじ具を螺合するので、
ねじ具により切り起こし片を押し広げる必要がなくなっ
て、ねじ具のねじ山が切り起こし片の圧接により潰れる
ことがなくなる。そして、ねじ具の螺合に当たって、螺
合の始めから埋め込みナットが共回りしないようになっ
たものである。
以下本発明を添付図面に示す実施例により詳述する。第
1図は本発明の埋込ナットの一実施例を示したものであ
る。金属板を円筒状に曲成してなるナット本体1は、側
端部に外方へ折曲形成されたのこ歯状片6を有し、円周
上の複数箇所において円筒状のナット本体1の内面にね
じ山2列が打出し形成されている。ナット本体1の外面
のねじ山2列に対応する部分を凹凸7としてある。ナッ
ト本体1のねじ山2列の間の部分にはナット本体1の内
周方向に向かって鈍角に折り曲げられた切り起こし片4
が形成してある。この切り起こし片4にナット本体1の
外周方向に向けて食い込み部5を突設してある。ここで
食い込み部5の先端はナット本体1の外表面よりも若干
内側に位置している。第1図、第4図の実施例にあって
は、2つの切り込み3により1つの切り起こし片4を形
成した(つまり切り起こし片4の両側縁に切り込み3を
形成した)実施例を示したが、第5図のように、ナット
本体1の後端縁から形成した一つの切り込み3によっ
て、上記ねじ山2列間の一部を内方に鈍角に折曲して切
り起こし片4を形成する(つまり切り起こし片4の片側
縁にのみ切り込み3を形成する)ようにしてもよいもの
である。またナット本体1の前後方向の途中の一部に窓
部を設け、この窓部の縁より切り起こし片4を突出させ
てもよいものである。第1図の実施例では切り起こし片
4の略全部をナット本体1の内周側に折り曲げた例を示
しているが、第6図(a)(b)のように切り起こし片4の一
部に内周側に向かって突部12を突設してもよいもので
ある。
しかして使用に当たっては、まず被取付材である基材8
に穿設した孔9にナット本体1を打ち込む。次に、埋込
ナットA内にナット本体1の中心からナット本体1のね
じ山2の突出先端までの径よりもやや小さい径のボール
Bを入れる。次に、ナット本体1内に入れたボールBを
第3図(a)のようにナット本体1の奥方向に向けて押
し込むものである。この場合、ボールBの押し込みに当
たっては、ボールBよりも径の小さい棒のような治具の
先端部をボールBに当ててボールBを押し込むものであ
るが、ボールBが切り起こし片4に当たるまでは棒のよ
うな治具を緩く押してボールBを切り起こし片4に押し
当て、ボールBが切り起こし片Bに押し当てた状態で棒
のような治具の他端部をハンマーなどで打撃すること
で、ボールBが切り起こし片4を外方に押し広げて食い
込み部5を孔9の壁面に食い込ませるものである。この
ように、埋込ナットA内にナット本体1の中心からナッ
ト本体1のねじ山2の突出先端までの径よりもやや小さ
い径のボールBを押し込むに当たり、ボールBが切り起
こし片4に当たるまでは棒のような治具により緩く押す
ことで、ボールBがナット本体1の下面側に位置するね
じ山2に当たってもねじ山2を破損することなくボール
Bを押し込むことができ、切り起こし片4に当たった後
に棒のような治具により強く押し込むと、ナット本体1
の下面側を移動していたボールBが切り起こし片4にガ
イドされながらナット本体1の中心と同心となるように
位置すると共にこの状態で切り起こし片4を外方に押し
開きながら奥に押し込まれることになり、このことによ
り、ボールBが強く押し込まれてもねじ山2が破損しな
いことになる。ところで、第6図(a)(b)のように切り起
こし片4に突部12を設けたものの場合にはボールBが
突部12を外側に押すことで切り起こし片4を外方に押
し広げて食い込み部5を孔9の壁面に食い込ませるもの
である。上記のようにして壁に埋設した状態で、埋設ナ
ットAにボルトやビス等のねじ具10を螺合してねじ具
10により基材8に取付材11を取付けるものである。
ところで、ねじ具10を螺合する場合、ねじ山2列に対
応するナット本体1の外面に凹凸7が形成されるので、
この凹凸7の存在によりナット本体1の外面が粗面とな
って、ねじ具10の螺合にともないこの粗面である凹凸
7が孔9の壁面に圧接することとなって、凹凸7に孔9
の壁面が食い込んでナット本体1のすべり止め、すなわ
ちねじ具10螺合時におけるナット本体1の回転止めを
するものである。なお実施例のようにのこ歯状片6を設
けておくと、こののこ歯状片6も孔9の壁面に食い込ん
で、ナット本体1の回転止めを一層確実なものとするこ
とができる。なお食い込み部5の形状は第7図(a)(b)
(c)のように種々設計変更が可能である。勿論第7図の
ものにのみ限定されるものではない。また上記実施例で
は食い込み部5の先端を尖らせたものを示したが、必ず
しも先端が尖ったもののみに限定されず、先端がのこ歯
状となったもの、円弧状となったもの、台形状となった
もの等種々設計変更が可能である。また被取付材である
基材8はコンクリート、アルミニューム、木質材、硬質
合成樹脂、軟質合成樹脂、パーチクルボード等種々のも
のに取付けることができるものである。なお、基材8の
材質が硬い場合食い込み部5が孔9の壁面に食い込まず
潰れてしまうことがあるが、この場合でもナット本体1
の外面側に食い込み部5が突出して潰れるため、潰れた
部分が抵抗となってぬけ止めがなされることとなる。
[発明の効果] 本発明は、叙述のように埋込ナット内にナット本体の中
心からナット本体のねじ山の突出先端までの径よりもや
や小さい径のボールを入れ、次に、治具を用いてボール
を埋め込みナットの中に押し込んでボールにより切り起
こし片を外方に押し広げて食い込み部を孔の壁面に食い
込ませ、次に、埋込ナットにねじ具を螺合するので、ボ
ールを押し込むにはボールの径よりもかなり径の小さい
棒のような治具をボールに当ててボールが切り起こし片
に当たるまでは棒のような治具を緩く押し、ボールが切
り起こし片に当たると棒のような治具を打撃して押し込
めばよく、この場合、棒のような治具が埋込ナットの軸
芯に対して少し傾いていてもボールは埋込ナット内を切
り起こし片に当たるまで抵抗なく移動し、切り起こし片
に当たった後は切り起こし片のボールが当たっている部
分を押し広げて孔の壁面に食い込ませることができ、こ
の際、ボール及びボールを押圧する棒のような治具のい
ずれによっても埋込ナットの内面に形成したねじ山列が
破損するおそれがないものであり、また、埋込ナットに
ねじ具を螺合する場合、ねじ具で切り起こし片を押し広
げる必要がなくてねじ具のねじ山が切り起こし片の圧接
により潰れることがなくてスムーズに螺合できるもので
あり、更に、ねじ具の螺合に当たって螺合の始めの状態
から埋込ナットが共回りせず、簡単且つ確実にねじ具の
螺合操作ができるものである。このように本発明にあっ
ては、埋込ナットの内面に突出するように形成されたね
じ山列を破損したり、ねじ具のねじ山を破損したりする
ことなく、また、ねじ具の螺合に当たって埋込ナットが
共回りせず、この結果、ねじ具の螺合が簡単且つ確実に
できるとともにねじ具の取り外しも支障なくできるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる埋込ナットの一実施例の斜視
図、第2図は同上の展開図、第3図(a)(b)は同上の使用
状態を示す断面図、第3図(c)は同上の使用状態の凹凸
部分の断面図、第4図(a)(b)(c)は同上に用いる埋込ナ
ットの他の実施例の展開図及び使用状態の断面図、第5
図は(a)(b)は本発明に用いる埋込ナットの他の実施例の
斜視図及び展開図、第6図(a)(b)は同上の埋込ナットの
更に他の実施例の斜視図、第7図(a)(b)(c)は本発明の
食い込み部の他の実施例を示す断面図であって、1はナ
ット本体、2はねじ山、4は切り起こし片、5は食い込
み部、8は基材、9は孔、Aは埋込ナット、Bはボール
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面にねじ山列が形成され且つ円筒状に曲
    成された金属板製のナット本体と、ナット本体に形成さ
    れ少なくとも一部がナット本体の内側に突出する切り起
    こし片と、該切り起こし片の先端からナット本体の外周
    方向に向けて突設された食い込み部とで構成された埋め
    込みナットを、基材に穿孔した孔に挿入し、次に、埋込
    ナット内にナット本体の中心からナット本体のねじ山の
    突出先端までの径よりもやや小さい径のボールを入れ、
    次に、治具を用いてボールを埋め込みナットの中に押し
    込んでボールにより切り起こし片を外方に押し広げて食
    い込み部を孔の壁面に食い込ませ、次に、埋込ナットに
    ねじ具を螺合することを特徴とする埋込ナットの埋設方
    法。
JP61135484A 1986-06-11 1986-06-11 埋込ナットの埋設方法 Expired - Lifetime JPH0617685B2 (ja)

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JPS62292909A JPS62292909A (ja) 1987-12-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5620429Y2 (ja) * 1976-09-03 1981-05-14
JPS6149109U (ja) * 1984-09-06 1986-04-02

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