JPH06176444A - フェルトクラッチ機構 - Google Patents
フェルトクラッチ機構Info
- Publication number
- JPH06176444A JPH06176444A JP4323997A JP32399792A JPH06176444A JP H06176444 A JPH06176444 A JP H06176444A JP 4323997 A JP4323997 A JP 4323997A JP 32399792 A JP32399792 A JP 32399792A JP H06176444 A JPH06176444 A JP H06176444A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- torque
- felt
- friction
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】トルクスティック及びトルク変動をなくし、ト
ルクの安定化をはかる。 【構成】トルク発生部品の溝部面とフェルト部材の当接
する面の溝部エッヂ先端形状をわずかながら平面状にす
ることで、トルクスティック及びトルク変動をなし安定
したトルクを供給できる。
ルクの安定化をはかる。 【構成】トルク発生部品の溝部面とフェルト部材の当接
する面の溝部エッヂ先端形状をわずかながら平面状にす
ることで、トルクスティック及びトルク変動をなし安定
したトルクを供給できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
等のトルク発生用フェルトクラッチ機構に係り、特にト
ルクスティック及びトルク変動対策に好適なフェルトク
ラッチ機構に関する。
等のトルク発生用フェルトクラッチ機構に係り、特にト
ルクスティック及びトルク変動対策に好適なフェルトク
ラッチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフェルトクラッチ機構は、2つの
クラッチ間にフェルト部材を介した構成になっている。
なお、この種の機構として関連するものには、実公昭5
5−29871号が挙げられる。
クラッチ間にフェルト部材を介した構成になっている。
なお、この種の機構として関連するものには、実公昭5
5−29871号が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフェルトクラッ
チ機構は、クラッチのフェルト部材との当接面について
は特に配慮されていなかった。一般にはフェルト部材と
当接するトルク発生部品(クラッチ)の溝部の面荒さや
形状は特に指定しておらず、切削加工の場合は、バイト
と切削条件で決り、又、一体成形品の場合は金型精度と
成形条件で決まっている為に溝部の精度、特にエッヂ部
先端形状(屋根部)の出来具合が左右されやすく安定度
に欠けていた。図6、図7はこれら従来の場合の摩擦係
数、トルクを示す特性図である。
チ機構は、クラッチのフェルト部材との当接面について
は特に配慮されていなかった。一般にはフェルト部材と
当接するトルク発生部品(クラッチ)の溝部の面荒さや
形状は特に指定しておらず、切削加工の場合は、バイト
と切削条件で決り、又、一体成形品の場合は金型精度と
成形条件で決まっている為に溝部の精度、特にエッヂ部
先端形状(屋根部)の出来具合が左右されやすく安定度
に欠けていた。図6、図7はこれら従来の場合の摩擦係
数、トルクを示す特性図である。
【0004】したがって、微少なトルク変動については
技術的に不可能との理由で、磁気利用の安定したトルク
機構が用いられており、コスト高となる問題があった。
技術的に不可能との理由で、磁気利用の安定したトルク
機構が用いられており、コスト高となる問題があった。
【0005】本発明の目的は、ビデオテープレコーダ等
のトルク発生用フェルトクラッチ機構において、トルク
スティック及びトルク変動をなくし、安定したフェルト
クラッチ機構を提供することにある。
のトルク発生用フェルトクラッチ機構において、トルク
スティック及びトルク変動をなくし、安定したフェルト
クラッチ機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、トルク発生時、トルク発生部品の溝部とフェルト部
材の当接は、静止摩擦から動摩擦へと摩擦係数が変化す
るが、フェルトと当接する溝部のエッヂ部先端形状をわ
ずかながら平面形状にすることで摩擦係数の変化を少な
くした。
に、トルク発生時、トルク発生部品の溝部とフェルト部
材の当接は、静止摩擦から動摩擦へと摩擦係数が変化す
るが、フェルトと当接する溝部のエッヂ部先端形状をわ
ずかながら平面形状にすることで摩擦係数の変化を少な
くした。
【0007】
【作用】フェルトクラッチ機構が非常にゆっくり動く
時、1秒で1回転以下くらいで回転している時に発生す
るトルクを、一定になるようにした。
時、1秒で1回転以下くらいで回転している時に発生す
るトルクを、一定になるようにした。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4により説
明する。図1は、フェルトクラッチ機構の要部断面図で
ある。図1において、1はシャシ基板を示し、該シャシ
基板1にはシャフト2が植立されている。シャフト2に
は溝部2aが設けられている。クラッチi3とクラッチ
押え4は圧入係合により一体で回転し、ワッシャ9で高
さ規制されている。クラッチi3にはフェルト部材5が
貼り付けてある。クラッチO6とバネ押え7はクラッチ
O6の凹部6aで係合され、スプリング8の付勢力によ
ってクラッチ押え4の外周凸部4aで高さ規制され、ク
ラッチO6とスプリング8、バネ押え7は一体で回転す
る。クラッチO6には、フェルト部材5に対抗する面に
トルク発生溝部6bが形成されている。
明する。図1は、フェルトクラッチ機構の要部断面図で
ある。図1において、1はシャシ基板を示し、該シャシ
基板1にはシャフト2が植立されている。シャフト2に
は溝部2aが設けられている。クラッチi3とクラッチ
押え4は圧入係合により一体で回転し、ワッシャ9で高
さ規制されている。クラッチi3にはフェルト部材5が
貼り付けてある。クラッチO6とバネ押え7はクラッチ
O6の凹部6aで係合され、スプリング8の付勢力によ
ってクラッチ押え4の外周凸部4aで高さ規制され、ク
ラッチO6とスプリング8、バネ押え7は一体で回転す
る。クラッチO6には、フェルト部材5に対抗する面に
トルク発生溝部6bが形成されている。
【0009】該溝部6bのフェルト部材5に対抗するエ
ッヂ部先端形状6cはわずかながら平面状で形成されて
いる(図2)。平面形状6cは屋根部で、6dは谷部で
ある。トルクは、フェルト部材5とクラッチO6の溝部
6bの所で設置され、圧縮バネであるスプリング8の付
勢力によって所定のトルク値を有している。
ッヂ部先端形状6cはわずかながら平面状で形成されて
いる(図2)。平面形状6cは屋根部で、6dは谷部で
ある。トルクは、フェルト部材5とクラッチO6の溝部
6bの所で設置され、圧縮バネであるスプリング8の付
勢力によって所定のトルク値を有している。
【0010】トルク発生は、入力ギヤであるクラッチi
3に動力が伝達されると、フェルト部材5とクラッチO
6の溝部6bの摩擦伝達によりフェルト部材5を介し
て、出力ギヤであるクラッチO6へと動力が伝達され
る。動力伝達の際、フェルト部材5と溝部6bの摩擦係
数は、図3の如く静摩擦μaから動摩擦μbへと変化す
るが、溝部6bのエッヂ部先端形状をわずかながら平面
形状にしている為、フェルトクラッチ機構が低回転(1
秒間に1回転以下くらい)している時の摩擦係数の変化
が少なく図4の如く、トルクスティック及びトルク変動
をなくすことができる効果がある。
3に動力が伝達されると、フェルト部材5とクラッチO
6の溝部6bの摩擦伝達によりフェルト部材5を介し
て、出力ギヤであるクラッチO6へと動力が伝達され
る。動力伝達の際、フェルト部材5と溝部6bの摩擦係
数は、図3の如く静摩擦μaから動摩擦μbへと変化す
るが、溝部6bのエッヂ部先端形状をわずかながら平面
形状にしている為、フェルトクラッチ機構が低回転(1
秒間に1回転以下くらい)している時の摩擦係数の変化
が少なく図4の如く、トルクスティック及びトルク変動
をなくすことができる効果がある。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、トルク発生部品の溝部
面とフェルト部材の当接する面の溝部エッヂ先端形状を
わずかながら平面形状にすることで、トルクスティック
及びトルク変動をなくすことができる為、安定したトル
クを供給することができ、画像ゆれ等の性能劣化がなく
なりビデオテープレコーダ等に好適なテープ駆動を行う
ことができると共に、金型に彫り込んでしまえば安価に
作れるので工業的価値は大である。
面とフェルト部材の当接する面の溝部エッヂ先端形状を
わずかながら平面形状にすることで、トルクスティック
及びトルク変動をなくすことができる為、安定したトル
クを供給することができ、画像ゆれ等の性能劣化がなく
なりビデオテープレコーダ等に好適なテープ駆動を行う
ことができると共に、金型に彫り込んでしまえば安価に
作れるので工業的価値は大である。
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】図1のクラッチOのトルク発生溝部面の詳細図
である。
である。
【図3】本発明の摩擦係数と速度の関係図である。
【図4】本発明のトルク変化を示す図である。
【図5】従来方式のクラッチOのトルク発生溝部面の詳
細図である。
細図である。
【図6】従来方式の摩擦係数と速度の関係図である。
【図7】従来方式のトルク変化を示す図である。
1…シャシ基板、2…シャフト、3…クラッチi、4…
クラッチ押さえ、5…フェルト部材、6…クラッチO、
7…バネ押さえ、8…スプリング、9…ワッシャ。
クラッチ押さえ、5…フェルト部材、6…クラッチO、
7…バネ押さえ、8…スプリング、9…ワッシャ。
Claims (1)
- 【請求項1】トルク発生バネと、該バネに押圧される部
材と、該部材と当接するフェルト部材と、該フェルト部
材を接着固定する部材とよりなり、フェルト部材と当接
する面を、わずかながら平面をもった形状に構成したこ
とを特徴とするフェルトクラッチ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4323997A JPH06176444A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | フェルトクラッチ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4323997A JPH06176444A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | フェルトクラッチ機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06176444A true JPH06176444A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18160974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4323997A Pending JPH06176444A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | フェルトクラッチ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06176444A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2112388A2 (en) | 2008-04-23 | 2009-10-28 | Funai Electric Co., Ltd. | Torque limiter |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP4323997A patent/JPH06176444A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2112388A2 (en) | 2008-04-23 | 2009-10-28 | Funai Electric Co., Ltd. | Torque limiter |
US8120715B2 (en) | 2008-04-23 | 2012-02-21 | Funai Electric Co., Ltd. | Torque limiter, display screen turning apparatus comprising torque limiter and television set including torque limiter |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041118 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041124 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050329 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |