JPH09198744A - 回転伝達装置のスリップ機構 - Google Patents

回転伝達装置のスリップ機構

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JPH09198744A
JPH09198744A JP8009815A JP981596A JPH09198744A JP H09198744 A JPH09198744 A JP H09198744A JP 8009815 A JP8009815 A JP 8009815A JP 981596 A JP981596 A JP 981596A JP H09198744 A JPH09198744 A JP H09198744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
clutch
felt
felt member
fixing
Prior art date
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Pending
Application number
JP8009815A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Watanabe
渡辺  孝
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トルク変化をなくしトルクの安定化をはかるこ
と。 【解決手段】トルク発生部品の、フェルト部材を固定す
る部材の材質を樹脂より熱伝導率の高い材質にしたり、
トルク発生部材とフェルト固定部材に開口部を設けた
り、更に、冷却フィンを設けたりして、摩擦熱の放熱を
はかる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオテープレコー
ダ等のトルク発生用のスリップ機構に係り、特に、トル
ク発生部に発生する摩擦熱による影響を考慮したトルク
安定化対策に好適な回転伝達装置のスリップ機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の回転伝達装置のスリップ機構は、
二つのクラッチ間にフェルト部材を介した構成になって
いる。なお、この種の機構として関連するものは、実公
昭55−29871号公報が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転伝達装置の
トルク発生スリップ機構は、クラッチのフェルト部材と
当接するトルク発生部材に発生する摩擦熱については、
特に配慮されていなかった。一般にはフェルト部材と当
接するトルク発生部品の、すべりによって発生する摩擦
熱はすべり速度が早くなるほど高くなり、又、温度の高
い環境での使用では更に高くなり、摩擦熱によりトルク
が左右されやすくトルク安定度に欠けていた。図6は、
これら従来の場合のトルク変化と温度を示す特性図であ
る。
【0004】従ってトルク発生部に発生する摩擦熱によ
りトルク変化が発生し、安定したトルクを供給すること
ができず画像ゆれ等の性能劣化になる問題があった。
【0005】本発明の目的はビデオテープレコーダ等の
トルク発生用スリップ機構においてトルク変化を少なく
し、安定した回転伝達装置のスリップ機構を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、フェルト部材と当接するトルク発生部材と、フェル
ト部材を固定する部材には、すべりによって発生する摩
擦熱の逃げ場がなく、更に温度の高い環境での使用では
摩擦熱は通常の使用時より更に高くなり、摩擦熱により
トルク発生部のすべり面の環境温度を周囲と同等に保つ
ことができず、安定したトルク供給を得ることができな
かった。そこで、フェルト部材を固定する部材の材質
を、樹脂より熱伝導率の高い材質にしたり、トルク発生
部材とフェルト部材を固定する部材に開口部を設けた
り、更には、トルク発生部材とフェルト部材を固定する
部材に冷却フィンを設け、摩擦熱の放熱によりすべり面
の環境温度を周囲環境と同等にする。
【0007】スリップ機構で発生する摩擦熱によるトル
ク変化を防止し安定したトルク供給をできるようにし
た。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図5により説明する。図1は回転伝達装置のスリップ
機構の要部の断面図である。図1において、1はシャシ
基板を示し、シャシ基板1にはシャフト2が植立されて
いる。シャフト2には溝部2aが設けられている。クラ
ッチ3とクラッチ押え4は圧入係合により一体で回転
し、ワッシャ9で高さ規制されている。クラッチ3には
フェルト部材5が貼り付けてある。クラッチ3のフェル
ト部材5の貼り付け面には、円周上に開口部3a又は、
冷却フィン3bが形成されている。又、クラッチ3のフ
ェルト貼り付け部の材質は樹脂より熱伝導率の高い材質
でもよい、クラッチ6とばね押え7はクラッチ6の凹部
6aで係合され、スプリング8の付勢力によってクラッ
チ押え4の外周凸部4aで高さ規制され、クラッチ6と
スプリング8、ばね押え7は一体で回転する。クラッチ
6には、フェルト部材5に対抗する面にトルク発生溝部
6bが形成されている。溝部6bには円周上に開口部6
c又は、冷却フィン6dが形成されている。トルクは、
フェルト部材5とクラッチ6の溝部6bの所で設置さ
れ、圧縮ばねであるスプリング8の付勢力によって所定
のトルク値を有している。
【0009】トルク発生は、入力ギヤであるクラッチ3
に動力が伝達されると、フェルト部材5とクラッチ6の
溝部6bの摩擦伝達によりフェルト部材5を介して、出
力ギヤであるクラッチ6へと動力が伝達される。動力伝
達の際、スリップ機構が働いている時の摩擦熱は、クラ
ッチ3とクラッチ6の開口部3a,6c又は、冷却フィ
ン3b,6dより放熱され、すべり面の環境温度が周囲
環境と同等になり図4のように、トルク変化を少なくし
安定したトルクを供給することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、トルク発生部品のフェ
ルト部材を固定する部材の材質を、樹脂より熱伝導率の
高い材質にしたり、トルク発生部材とフェルト部材を固
定する部材に開口部を設けたり、更には、トルク発生部
材とフェルト部材を固定する部材に冷却フィンを設け、
トルク発生時における摩擦熱の放熱により、トルク変化
をなくすことができる為、安定したトルクを供給するこ
とができ、画像ゆれ等の性能劣化がなくなりビデオテー
プレコーダ等に好適なテープ駆動を行うことができ、金
型に彫り込んでしまえば安価に作れるので工業的価値は
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の断面図。
【図2】図1の上から見たクラッチOの平面図。
【図3】図1の下から見たクラッチiの平面図。
【図4】図2,図3の開口部と冷却フィンを示す説明
図。
【図5】本発明のトルク変化を示す特性図。
【図6】従来方式の実施例を示す要部の断面図。
【図7】従来方式のトルク変化を示す特性図。
【符号の説明】
1…シャシ基板、2…シャフト、3…クラッチ、3a…
開口部、3b…冷却フィン、4…クラッチ押え、5…フ
ェルト部材、6…クラッチ、6c…開口部、6d…冷却
フィン、7…ばね押え、8…スプリング、9…ワッシ
ャ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ばねと、前記ばねに押圧されるトルク発生
    部材と、前記トルク発生部材と当接するフェルト部材
    と、前記フェルト部材を固定する部材とを有する回転伝
    達装置のトルク発生スリップ機構において、前記フェル
    ト部材を固定する部材の材質を、樹脂より熱伝導率の高
    い材質にしたことを特徴とする回転伝達装置のスリップ
    機構。
  2. 【請求項2】請求項1の前記トルク発生部材と前記フェ
    ルト部材を固定する部材に開口部を設けた回転伝達装置
    のスリップ機構。
  3. 【請求項3】請求項1の前記トルク発生部材と前記フェ
    ルト部材を固定する部材に冷却フィンを設けた回転伝達
    装置のスリップ機構。
JP8009815A 1996-01-24 1996-01-24 回転伝達装置のスリップ機構 Pending JPH09198744A (ja)

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JP8009815A JPH09198744A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 回転伝達装置のスリップ機構

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JPH09198744A true JPH09198744A (ja) 1997-07-31

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ID=11730661

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JP8009815A Pending JPH09198744A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 回転伝達装置のスリップ機構

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