JPH0617568B2 - 軟弱地盤の覆土方法 - Google Patents

軟弱地盤の覆土方法

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JPH0617568B2
JPH0617568B2 JP62313750A JP31375087A JPH0617568B2 JP H0617568 B2 JPH0617568 B2 JP H0617568B2 JP 62313750 A JP62313750 A JP 62313750A JP 31375087 A JP31375087 A JP 31375087A JP H0617568 B2 JPH0617568 B2 JP H0617568B2
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frame
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基夫 藤井
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、軟弱な地盤を均等な厚さの砂層で覆うための
覆土方法に関し、特に、海底に堆積した有害な汚泥の表
面を砂層で覆い、海域の活性化を図る目的に用いて好適
な軟弱地盤の覆土方法に関する。
(2) 従来の技術 東京湾、大阪湾、伊勢湾等の大都市圏を周辺に持つ湾内
には、長年にわたって工場排液や生活排水が大量に流入
したために、有機物等を大量に含む有害な汚泥が堆積し
た、いわゆる死滅海域が広範囲に形成されており、種々
の公害の原因となっている。また、養殖漁場において
も、魚糞や餌粕による海底汚染によって養殖魚の成育不
良や死滅等の損害が発生している。
上述のような海底に堆積した有害な軟弱地盤に起因する
死滅海域を活性化してその再利用を図るための工法とし
て、軟弱地盤の表面に砂を散布して均一な砂層を形成
し、汚染等を内部に封じ込める方法が知られている。こ
の工法は、作業船から海底に向けてパイプを延出させ、
水を加えてスラリー状とした砂をポンプで圧送すること
によって前記パイプの先端から海底へ投下し、同時に作
業船を微速で往復運行させながら作業海域の海底の全面
を砂で覆うようにしたものである。
(3) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記従来の方法では、作業船の移動速度
や移動径路を精密にコントロールすることが困難である
だけでなく、水深の変化によってパイプの先端と海底の
距離を一定に保つことが困難であるため、広大な作業海
域の海底の全面にわたって均一な厚さに砂層を形成する
ことは事実上不可能であった。このために、しばしば砂
層に切れ目が生じてそこから汚泥が流出したり、一ケ所
に大量の砂が投下されて周囲の汚泥を巻上げてしまうと
いう問題点が生じるだけでなく、軟弱地盤の含水比が高
い場合には、投下された砂が軟弱地盤の表層に留まらず
にその内部に沈下してしまい、充分な効果が得られない
という問題点も生じていた。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであって、
その目的は軟弱地盤の表面に均一な厚さで切れ目無く砂
層を形成することができ、しかも、その砂層が軟弱地盤
の内部に沈下することを確実に防止できる軟弱地盤の覆
土方法を提供することである。
B.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 前記目的を達成するために、本発明の軟弱地盤の覆土方
法は、格子状の壁体によって上下が開放した多数の小室
に仕切られた箱枠をシート上に載置するとともに、この
シートによって下面を閉塞された小室内に砂を保持させ
た状態で前記箱枠とシートとを、軟弱地盤よりも高位置
に配設した昇降吊持手段により一体に吊持して軟弱地盤
上に降下接地させた後、前記シートを前記昇降吊持手段
より解放して該シートと該シート上の砂とを軟弱地盤上
に残置させたまま、前記箱枠のみを前記昇降吊持手段に
より引上げることを特徴とする。
(2) 作 用 上記構成によれば、広げたシート上に、格子状の壁体に
よって多数の小室に仕切られた箱枠を載置し、その上方
から砂を供給することにより、各小室内に砂を均して保
持させることができる。次に、このシートと箱枠を、内
部に砂を保持した状態で吊り上げ、軟弱地盤上に降下接
地させる。続いてシートを昇降吊持手段より解放して箱
枠だけを上方に引上げると、砂は自重によって各小室か
ら下方に分離し、シートとともに軟弱地盤上に層状に残
置する。
(3) 実施例 以下、図面に基づいて本発明による軟弱地盤の覆土方法
の一実施例について説明する。
第1図に示すように、箱枠Fは4本の同長のアングル材
を四隅において溶接して形成した略正方形の外枠1を有
しており、その内部は複数の帯材を格子状に組合わせた
壁体2によって多数の小室3に仕切られている。そし
て、この箱枠Fは外枠1の上面に固着された複数個の吊
環4によって吊持されるようになっている。
上記箱枠Fが載置されるシートSは、箱枠Fの外形寸法
より若干大きい略正方形の帆布5を多数のロープ6を縦
横に縫着することによって補強したものであり、このロ
ープ6の両端は帆布5の外縁を越えて延びており、その
先端にはシートSを吊持するための係止環7が固着され
ている。
上述のように構成された箱枠FとシートSを吊持する吊
枠Hは、4本の補強材8で補強された正方形の外枠9を
有しており、この外枠9の四隅に溶着された補強板10
に固着された吊環11には4本のワイヤー12の一端が
固着されている。そして、上記ワイヤー12の他端は継
手13によって束ねられて鋼索14の下端に結合されて
いる。一方、前記外枠9からは多数のメインロープ1
5,15′を介して多数の鉤状の係止具16が吊下げら
れており、この係止具16を前記シートSの係止環7に
引掛けることによりシートSを吊下げるようになってい
る。これ等のメインロープ15,15′のうち、前記箱
枠Fの吊環4に対応する複数本のメインロープ15′は
二叉に枝分れしており、その先端に取付けた吊具17を
吊環4に係止することによってシートSと共に箱枠Fを
吊下げるようになっている。
更に、前記吊枠Hの外側には、それよりやや大型の補助
枠H′が鋼索18、継手19、ワイヤー20を介して吊
下げられており、この補助枠H′に一端を固着した複数
本の補助ロープ21の他端は、前記係止具16の中間に
結着されている。而して前記吊枠H、補助枠H′、鋼索
14,18、継手13,19、ワイヤー12,20、メ
インロープ15,15′、係止具16、及び後述するク
レーンは互いに協働して、軟弱地盤よりも高位置に配設
した本発明の昇降吊持手段Aを構成している。
次に、第2〜5図に基づいて前述の構成を備えた本発明
による軟弱地盤の覆土方法の一実施例の作用について説
明する。
第2図に示すように、作業船の甲板P上にシートSを広
げてその上部に箱枠Fを載置した後、グラブバケットG
によって箱枠F内に砂aを投入する。次に、投入された
砂aを均して各小室3内に均等な厚さに砂aが保持され
た状態としておく。この様にしてセットされたシートS
と箱枠Fの対を複数段積み重ねておくと、限られた作業
船の甲板のスペースを有効に活用でき、作業の効率化を
図ることができる。
次に、吊枠Hと補助枠H′を鋼索14,18を介して図
示せぬクレーンで吊り上げ、吊枠Hの外枠9に設けた多
数のメインロープ15,15′の先端の係止具16を対
応するシートSの係止環7に係止するとともに、二叉の
メインロープ15′に取付けた吊具17を箱枠Fの複数
の吊環4に係止する。この様にして作業船から吊上げら
れたシートSと箱枠Fは海中に沈められ、第3図に示す
ように、海底の軟弱地盤b上にゆっくりと接地される。
この時、予め潜水夫を海中に待機させ、軟弱地盤b上に
目印の杭を打込んでおくことにより、作業を正確に行う
ことができる。
続いて、第4図に示すように、メインロープ15,1
5′を若干弛めた状態で補助枠H′のみを鋼索18を介
して引上げると、この補助枠H′に取付けられた補助ロ
ープ21が上方に引かれ、係止具16が回動してシート
Sの係止環7から離脱する。
この状態で、吊枠Hと補助枠H′を上方に引上げると、
第5図に示すように、箱枠Fのみが複数本のメインロー
プ15′に取付けられた吊具17を介して吊上げられ、
シートSと砂aはそのまま軟弱地盤b上に残置する。こ
の時、隣接して接地したシートSのロープ6を潜水夫に
よって互いに結束しておけばシートSが位置ずれを起す
ことが無く、軟弱地盤b中の汚泥をより効果的に封じ込
めることができる。
以上、本発明による軟弱地盤の覆土方法の方法の実施例
を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱す
ることなく、種々の小設計変更を行うことが可能であ
る。
例えば、シートを吊枠から分離させるための機構として
は、シートに取付けた係止環に係合する鉤状の係止具を
補助ロープによって離脱させるものに限らず、遠隔操作
が可能なものであれば適宜選択可能である。また、吊枠
と補助枠は必ずしも別体に形成する必要は無く、補助枠
を吊枠に対して上下摺動自在に支持させておけば操作性
を一層向上させることができる。更に、箱枠を吊持する
ための吊具に外れ止め機構を有するものを用いれば、シ
ートの分離操作時に誤って箱枠と吊具の係合が外れてし
まう事故を未然に防止することができる。
なお、前述の実施例は海底の軟弱地盤の覆土に関するも
のであるが、本発明の方法は湖沼や河川においても適用
可能であることは言うに及ばず、陸上の湿原等の軟弱地
盤の覆土作業に用いても好適なものである。
C.発明の効果 前述の本発明の軟弱地盤の覆土方法によれば、格子状の
壁体によって上下が開放した多数の小室に仕切られた箱
枠をシート上に載置すると共に、このシートによって下
面を閉塞された小室内に砂を保持させるようにしたの
で、箱枠の各小室内の砂を単に均すだけでシート上に一
定の厚さの砂層を切れ目無く簡単に形成することができ
る。
また斯かる砂層を保持したままシートと箱枠とを昇降吊
持手段により一体に吊持して軟弱地盤上に降下接地させ
た後、シートを昇降吊持手段より解放して箱枠のみを昇
降吊持手段により引上げるようにしたので、その箱枠の
引上げに伴い上記砂層が自重により各小室から分離して
シートと共に軟弱地盤上に残置され、その際に下面開放
の箱枠は上記砂層の層状態を乱すことなく該砂層及びシ
ートから分離するため、軟弱地盤上をシートを介して一
定厚さの砂層で切れ目無く覆うことができ、しかもその
覆土作業中に軟弱地盤中の汚泥等が周囲に拡散するのが
効果的に防止されて公害発生を回避することができる。
また引き上げられた箱枠は、その後の覆土作業において
も繰り返し使用することができるから、極めて経済的で
ある上、砂層に異物として残留することもない。しかも
軟弱地盤と砂層の間にシートが介在することにより、含
水率が極めて高い超軟弱地盤の場合においても、砂層が
軟弱地盤中に沈下することが無く、覆土による効果が一
層確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による軟弱地盤の覆土方法の一実施例に
用いる装置の全体斜視図、第2図は箱枠内に砂を投入す
る状態を示す図、第3図はシートと箱枠を軟弱地盤上に
接地させた状態を示す図、第4図は係止具の離脱操作を
示す図、第5図は砂層によって軟弱地盤を覆土した状態
を示す図である。 A……昇降吊持手段、a……砂、b……軟弱地盤、F…
…箱枠、S……シート、2……壁体、3……小室、5…
…帆布、6……ロープ、7……係止環、21……補助ロ
ープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】格子状の壁体(2)によって上下が開放し
    た多数の小室(3)に仕切られた箱枠(F)をシート
    (S)上に載置するとともに、このシート(S)によっ
    て下面を閉塞された各小室(3)内に砂(a)を保持さ
    せた状態で前記箱枠(F)とシート(S)とを、軟弱地
    盤(b)よりも高位置に配設した昇降吊持手段(A)に
    より一体に吊持して軟弱地盤(b)上に降下接地させた
    後、前記シート(S)を前記昇降吊持手段(A)より解
    放して該シート(S)と該シート(S)上の砂(a)と
    を軟弱地盤(b)上に残置させたまま、前記箱枠(F)
    のみを前記昇降吊持手段(A)により引上げることを特
    徴とする、軟弱地盤の覆土方法。
  2. 【請求項2】補助ロープ(21)によって上方より解放
    操作可能な係止具(16)を介して、シート(S)の外
    周に取付けたロープ(6)の先端に設けた係止環(7)
    を吊持する、特許請求の範囲第項記載の軟弱地盤の覆
    土方法。
  3. 【請求項3】軟弱地盤(b)上に接地した隣接するシー
    ト(S)のロープ(6)を互いに結束する、特許請求の
    範囲第項記載の軟弱地盤の覆土方法。
  4. 【請求項4】シート(S)がロープ(6)で補強された
    帆布(5)より成る、特許請求の範囲第項記載の軟弱
    地盤の覆土方法。
JP62313750A 1987-12-11 1987-12-11 軟弱地盤の覆土方法 Expired - Lifetime JPH0617568B2 (ja)

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DE2437527A1 (de) * 1974-08-03 1976-02-12 Bayer Ag Verfahren zur behandlung von abwaessern

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