JP3706799B2 - 漁場の形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンドチューブを用い多段型に層状形成された漁場の形成方法に関するものである。
詳しくは、本発明は、平均水深が1メートルから数メートルに及ぶ未利用又は低利用の水域に、織布等の柔軟な素材により形成された外筒に砂質土を充填したサンドチューブを複数段積上げて、その内側に盛砂し、アサリ等の魚貝類の増養殖場となるように形成する漁場の造成方法に関するものである。
【0002】
1.水深1メートルから数メートル程度の浅い海底又は湖底などに、織布等柔軟な素材で構成するチューブ状の外筒に砂質土を充填したサンドチューブで囲い、その囲いの内側に盛砂して敷均し、アサリやシジミなどの魚貝類の漁場を形成するもので、サンドチューブを多段型に積上げて構成する工法によるものである。
外囲いのサンドチューブがいずれの段においても一列で構成されるために外囲いにかかる素材コストが低く、漁場造成にかかる費用の低減を図ることで投資効率が向上し、水深1メートルから数メートルの未利用水域や低利用水域を豊かな魚貝類の増養殖場にすることができる。
2.本発明の工法により漁場を構築する場合、各段毎に層状に盛砂することになるが、そのことが魚貝類の生息に有効な最上段を除く下段の各層において、砂質土の粒度や形状等を吟味することなく盛砂し、最上段の盛砂についてのみ吟味した素材を使用すれば良いことから、盛砂の素材にかかる造成コストが押さえられると共に、最上段に魚貝類の生息に適する組成を持つ素材による有効な砂層を無駄なく均質な断面で造成することが可能である。
【0003】
3.このように造成された漁場では、最上段の盛砂の粒度や組成を魚貝類の生息に適しているものを使用することから、魚貝類の成長を促進し、また自然増殖を促し、豊かな漁場を長期的に維持することを可能とする。
4.漁業者の生産施設としての利用のほか、観光地などにおいて海浜部分に本発明の漁場を形成することにより、潮干狩り場などの施設を低いコストで造成することができる。
また、外囲いの素材が柔軟であることから、漁業従事者や観光客などが接触による身体損傷を受ける等の危険が少ない施設を提供するものである。
5.サンドチューブの外筒を形成する素材は、織布等の柔軟な材料であり、漁場等の変更やライフサイクルが終焉した状態において、
鋭利な刃物または簡易な道具により容易に切裂き、内部の砂質土を出すことでサンドチューブは解体され、盛砂を移動する場合は重機械などにより浚渫撤去し、チューブ残材はその過程で回収、陸上にて焼却等の処理が可能で、漁場に剛性の残材を残さないことからその使命を終えた後、漁場環境を良好に維持することを可能とする。
【0004】
【従来の技術】
1.従来のサンドチューブを使用して造成された漁場は、下記のような構成となっている。
A.サンドチューブを使用した漁場造成は、本特許出願人が北海道地域において専用実施権を有する実用新案登録第2055865号にあるように、満潮時には海底に沈み、干潮時には乾上がる海浜等において実施されてきた。
しかし、その構成と設置工法は以下のような問題を有することから、水深が小さい沿岸域に限られ、多段型に形成する工法を可能とするものではなかった。
B.サンドチューブの設置位置は、満潮時に沈み、干潮時に乾上がる海浜など極めて浅い水域に限られ、チューブを構成する外部素材の強度とその現地設置方法から、チューブの採り得る外径に限度があり、平均水深1メートル以上に達する水域では、以下に記すような状況により設置が困難なものであった。
【0005】
C.実用新案登録第2055865号による実施例では、次のような工法により実施されてきた。
a.囲いとなるサンドチューブを設置しようとする位置に、胴付きなどの着衣を着けた作業者によってチューブの高低の平均化と、方向を導くために木製の梯子状胴木を設置する。
b.梯子状胴木の上に、胴付き等を着けた作業者によってサンドチューブの外筒を展伸する。
c.サンドチューブの外筒は、その充填工法からチューブ内を水で充満させる必要があるため、織布等の基材にゴムあるいは樹脂などにより不透水処理を施し、その長手方向の両端近くに各1個の注排水用にチューブ状の口が設けられているものを用意する。
d.一方の口を注入口としてサンドポンプ又はマイクロポンプ浚渫船等の圧送用機器に接続し、砂と水の混合状態の水流を圧送する。
チューブの中に水が充満し、チューブ本体が注排水口より外径が大きいために水流が遅くなり、砂と水とが比重差により分離、砂がチューブの下方に沈降する。
分離して上方になったチューブ内の水が排水口より吐出される。
【0006】
e.チューブ内に圧送される水流が通る部分以外に砂が充填されるまで圧送を続けてサンドチューブを形成する。
砂が均等に充填されるためには、およそ2メートルに一人ぐらいが足踏みなどをして特定の部位に砂が閉塞して水流が止まることの無いように絶えず上方を刺激しながら見守る必要がある。
また、圧送される水に対する砂の混入比率は、概ね10分の1程度であることから、チューブの外径が大きくなると、充填に数時間を要すること、その間圧送を止めると閉塞し易いため連続作業となり、作業継続中は多くの作業者により均等に砂が充填されるように、外部から足踏み等により水流を持続させるように継続監視する必要があるなどの問題があった。
f.サンドチューブとサンドチューブの結合部分は、十分な耐久性を有する土嚢に砂質土を充填した連結用砂袋を、胴付き等を着けた作業者によって、チューブと同等の断面になるまで積上げ外部の囲いを形成する。
g.形成した囲い内側にマイクロポンプ浚渫船等により砂質土混じりの水を圧送して、サンドチューブの天端と同等又は少し低い位置まで盛砂された状態で、接地圧の小さいブルドーザー等で不陸整正する。
【0007】
2.従来のサンドチューブを使用しないで造成された漁場は、下記のような構成となっている。
水深1メートルから数メートルの水域に魚貝類の増殖場などを形成する場合は、鋼矢板などを地盤に打込んで自立させ連結する構造体を除いては、囲いを形成する構造物を下段になるに連れて列を増加させ、または直列上下に積上げても土圧などで変位を受けない大断面のブロックを積上げ長手方向に並べる形式によるもので、外囲部の造成により多くの費用を要し、実際に魚貝類の生息場を形成する部分に対する投資効率を低くするものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。
1.サンドチューブを使用して造成された漁場の場合
サンドチューブの砂充填にサンドポンプ等を利用する上記の方法は、底質が軟弱である、又は干満の潮位差により埋没、乾出を繰返す海浜地域等において、一般の重機械の移動や作業が困難な現場において実施する工法として有効であることから行われてきたものであるが、大水深となる条件においては施工が困難となる次のような問題があった。
A.その作業工程の多くは胴付き等を装着した作業者により行われることから、平均水深1メートル超になる場所では全面的な水中作業となり、胴付き等を装着した同じ条件では作業が不可能である。
B.同様の方法で作業するためには潜水具の装着が必要となり、チューブに砂を充填する工程でおよそ2メートル毎に潜水具を着けた作業者で足踏み作業を継続、また、充填の経過を見守ることは、コストの増大を招き投資効果を低くするものとなる。
C.また、排水口から排水し、付近が混濁して透明度が低い水中では、視覚による状況確認が出来ないため、完全に水没した状態でサンドチューブを均質に形成することは難しい。
【0009】
2.サンドチューブを使用しないで造成された漁場の場合
A.水深が大きい水域では、サンドチューブによる工法が考案される以前より実施されてきた。
コンクリート塊を設置し、その内側に盛砂の漏洩を防止するシートを布設して盛砂する。
または、鋼矢板を自立する深度まで打込んで囲いを形成し、そ内側に盛砂する方法が実施されてきた。
コンクリート塊とシートの組合せでは、コンクリート塊設置後の盛砂による荷重などによりコンクリート塊が位相するなどの変化で、内側に布設したシートがコンクリート塊位相による局部的な引張応力を受けるなどにより引裂かれ、砂が漏洩する状態になり、外部からの修復が難しいことから、造成された漁場内側にシートの亀裂部分から漏洩した分の砂を補充し続けるなど、メンテナンスのコストが大きいという維持管理上の問題が生じている。
B.コンクリート塊を使用する場合、水深が使用するコンクリート塊よりも大きくなると複数段積重ねる必要が生ずるが、その場合、下段は少なくとも上段より一列多い個数を並べる。
または、土圧などで変位しない大断面としなければならず、造成コストの上昇を招く。
C.コンクリート塊を大きくしようとすれば、これを設置する起重機船等が大型化し、水深によっては作業位置まで到達できない、または自ら作業水路を浚渫しながら作業位置に到達して作業することになり、作業不能又は作業コスト上昇となることは免れない。
【0010】
D.自立する鋼矢板で囲う工法では、盛砂の高さが大きくなると、鋼矢板の根入れが大きくなるばかりでなく、せん断応力に耐えるためには断面係数の大きい鋼矢板を使用しなければならないなど素材のコストが大幅に上昇する。
さらに、造成しようとする外周部の地盤強度が小さい場合は、より大きな根入れを必要とする。
コスト上昇を抑えるために、根入れ長さや断面係数の小さい鋼矢板を使用した実施例において、根入れ不足による鋼矢板の倒壊、また、せん断応力不足による変形などにより施設が損壊した例が見られた。
E.コンクリート塊や鋼矢板で周囲を形成した漁場において、コンクリート塊の沈下また積重ねた塊の崩れ落ち、鋼矢板の倒壊などの欠損部を生じた場合、修復部分については造成時と同等以上の専用の重機械と技能者などによる大掛かりな補修工事を必要とした。
F.コンクリート塊や鋼矢板で囲った施設が、漁場の変更やライフサイクルが終焉した場合において、環境上の理由又は漁場の再生などの必要からその施設を撤去する必要が生じた場合、外囲いを構成する素材を撤去しようとする際に、設置した作業と同等程度の設備を用いて、多額の撤去費用を必要とする。
本発明は、サンドチューブによる盛砂型漁場にかかる従来工法、またコンクリート塊や鋼矢板で構成する方法の問題点を解決する構成と工法を提供しようとするものである。
【0011】
より具体的に説明すると、下記の通りである。
1.本発明は、水深が大きくなる水域に魚貝類の漁場を形成する場合に、織布等で形成した外筒の内部に砂質土を充填し、これを連結設置し、更に積重ねて層状に形成する工法である。
従来の工法に見られるごとくコンクリート塊などを、その囲いの下方にいくにつれて列数、または断面を増大させることなく、各層に一列のサンドチューブを長手方向に並べて形成して構成するもので、上部となる段は下段のチューブと相似形内側に位置するが、その位相する部分の下地は、囲い内側に現地採取又は建設残土等を含む安価な素材で盛砂して構成できるものであり、材料費が安価なことから漁場造成のコストを大幅に軽減する。
2.サンドチューブの外筒を従来のサンドポンプ等で充填する圧送工法によるもので無く、重機械及び人力で容易に充填可能なように、陸上又は台船上で重機械や人力などを併用して形成し、砂質土を充填した後、投入口を緊縛してチューブを形成するものとした。
このことにより、サンドポンプ等による圧送方式で充填するより極めて短時間に砂質土の充填が行われると共に、作業途中で閉塞する心配が無いことから、充填にかかる作業者の数を大きく減少させることができる。
3.従来の工法のように砂質土混じりの水を圧送して充填する工法と異なり、織布の表面を不透水処理する必要がなくなることから、サンドチューブの外筒部の材料加工費を軽減することができる。
4.サンドチューブは、クレーン付台船の起重機等により吊下して布設することから、水深が大きい位置においても、設置位置を指示確認する潜水作業者と玉掛け作業者以外の水中作業者を必要としない。(図5、図11、図19、図28参照)
【0012】
5.隣接するサンドチューブとの間隙部分は、クレーン付台船の起重機等で吊下した連結用砂袋を潜水作業者の指示によって投入することで容易に結合することができる。
6.漁場は各段毎に層状に造成するものであるが、上段のサンドチューブ設置位置から離れた囲いの中央付近は、概ね層を形成する程度の粗な状態に敷均すことで十分であることから、各層ごとに分割施工することによるコスト上昇を小さく止めることができる。
7.多段式に層状形成してなる構成であることから、最上段を魚貝類の生息に適する層厚として確保し、当該層についてのみ魚貝類の生息環境に適する組成の砂を使用し、その下段層については漁場に有害な成分を含まない限り現地周辺の土砂、再生材、建設残土等粒度の組成を限定しない土砂等で形成することが可能であり、漁場造成工事全体の盛砂にかかる素材費用を低減することが可能となる。
8.サンドチューブは、織布等柔軟な素材の外筒に砂質土を充填したものであることから、外囲いの織布等に損傷が生じた場合、漁業者などの施設管理者において、損傷部位を一般に行渡っているシート等で覆い土嚢等に砂質土を充填した連結用砂袋を損傷部位の外側に投下して補修することで機能を維持できることから、メンテナンスが容易で補修費用も軽微である。
【0013】
9.最下段のサンドチューブの設置前に、チューブ下面の地盤の洗掘及び不等沈下を抑制する目的で、溝形鋼あるいは角パイプなどで形成した梯子状土台の外側面に水平方向に楔形状のゴム等の撓み剛性を有する素材で形成されたベラを取付け最下段のサンドチューブ下面の洗掘及び不等沈下を防止する。
サンドチューブを設置する地盤の耐力が極めて小さい場合は、この梯子状土台とあわせて耐引張強度を有する網又は網籠等を布設し、その上に梯子状土台、サンドチューブを設置することで大きな不等沈下や円弧すべりを防止し、造成する漁場の安定を図ることができる。
10.サンドチューブの外筒を形成する素材は、織布等を使用することから、漁場の用途が終了したことなどの事由でこれを搬去する必要が生じた場合、織布素材を残したままで良い場合は、鋭利な刃物等の簡易な道具で簡単に解体が可能である。
また、盛砂の撤去や移動に際して、重機械などで砂と混在して回収された内部の砂質土を出した後の織布等の実体積は小さく、産業廃棄物として燃焼処理又は埋め立て処分等にすることができる。
しかも、コンクリート塊や鋼矢板構造物の解体時に発生する大量の固形残材と比較し極めて少ない量で処理も容易であることから、環境負荷の少ない工法である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は下記のようになるものである。
請求項1記載の漁場の形成方法は、下記の各工程から構成されていることを特徴とするものである。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側に盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第2工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、最下段の囲い1Cを形成している各最下段用サンドチューブ1Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ2Aの外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、2段目の囲い2Cを形成している各2段目用サンドチューブ2Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ3Aの外周縁が位置するように長手方向に並べて、2段目の囲い2Cと相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
【0015】
請求項2記載の漁場の形成方法は、下記のように構成されていることを特徴とするものである。
漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、
サンドチューブが2段の場合は、下記の各工程により層状に構成されている。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側に盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第2工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、最下段の囲い1Cを形成している各最下段用サンドチューブ1Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ2Aの外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
また、サンドチューブが4段以上の段数の場合は、下記の各工程から構成されている。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側に盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第2工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、最下段の囲い1Cを形成している各最下段用サンドチューブ1Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ2Aの外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、2段目の囲い2Cを形成している各2段目用サンドチューブ2Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ3Aの外周縁が位置するように長手方向に並べて、2段目の囲い2Cと相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
さらに、第3工程を経たのち、第3工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成されている。
【0016】
請求項3記載の漁場の形成方法は、下記の各工程から構成されていることを特徴とするものである。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側に盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第2工程
最下段の砂層1Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が第1工程で得た最下段の囲い1Cと連結した状態で敷設する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で長手方向に並べて、最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第4工程
2段目の砂層2Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が2段目の囲い2Cと連結した状態で敷設する。
第5工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、長手方向に並べて2段目の囲い2Cと相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
【0017】
請求項4記載の漁場の形成方法は、下記のように構成されていることを特徴とするものである。
漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、
サンドチューブが2段の場合は、下記の各工程により層状に構成されている。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側に盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第2工程
最下段の砂層1Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が第1工程で得た最下段の囲い1Cと連結した状態で敷設する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で長手方向に並べて、最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
また、サンドチューブが4段以上の段数の場合は、下記の各工程から構成されている。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側に盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第2工程
最下段の砂層1Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が第1工程で得た最下段の囲い1Cと連結した状態で敷設する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で長手方向に並べて、最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第4工程
2段目の砂層2Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が2段目の囲い2Cと連結した状態で敷設する。
第5工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、長手方向に並べて2段目の囲い2Cと相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
さらに、第5工程を経たのち、第4工程、第5工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成すると共に、最上段の砂層には洗掘防止用シートの敷設を行わないよう構成されている。
【0018】
請求項5記載の漁場の形成方法は、下記の各工程から構成されていることを特徴とするものである。
第1工程
最下段の囲い1Cの形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体5Aと、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ5Bの尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台5を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台5の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、最下段の囲い1Cを形成している各最下段用サンドチューブ1Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ2Aの外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、2段目の囲い2Cを形成している各2段目用サンドチューブ2Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ3Aの外周縁が位置するように、長手方向に並べて2段目の囲い2Cと相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
【0019】
請求項6記載の漁場の形成方法は、下記のように構成されていることを特徴とするものである。
漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、
サンドチューブが2段の場合は、下記の各工程により層状に構成されている。
第1工程
最下段の囲い1Cの形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体5Aと、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ5Bの尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台5を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台5の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、最下段の囲い1Cを形成している各最下段用サンドチューブ1Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ2Aの外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
また、サンドチューブが4段以上の段数の場合は、下記の各工程から構成されている。
第1工程
最下段の囲い1Cの形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体5Aと、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ5Bの尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台5を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台5の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、最下段の囲い1Cを形成している各最下段用サンドチューブ1Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ2Aの外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲いの2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、2段目の囲い2Cを形成している各2段目用サンドチューブ2Aの位置より所定の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ3Aの外周縁が位置するように、長手方向に並べて2段目の囲い2Cと相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
さらに、第4工程を経たのち、第4工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成されている。
【0020】
請求項7記載の漁場の形成方法は、下記の各工程から構成されていることを特徴とするものである。
第1工程
最下段の囲い1Cの形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体5Aと、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ5Bの尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台5を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台5の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側に盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第3工程
最下段の砂層1Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が第2工程で得た最下段の囲い1Cと連結した状態で敷設する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、長手方向に並べて最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第5工程
2段目の砂層2Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が2段目の囲い2Cと連結した状態で敷設する。
第6工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、長手方向に並べて2段目の囲い2Cと相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
【0021】
請求項8記載の漁場の形成方法は、下記のように構成されていることを特徴とするものである。
漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、
サンドチューブが2段の場合は、下記の各工程により層状に構成されている。
第1工程
最下段の囲い1Cの形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体5Aと、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ5Bの尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台5を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台5の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側に盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第3工程
最下段の砂層1Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が第2工程で得た最下段の囲い1Cと連結した状態で敷設する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、長手方向に並べて最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
また、サンドチューブが4段以上の段数の場合は、下記の各工程から構成されている。
第1工程
最下段の囲い1Cの形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体5Aと、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ5Bの尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台5を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台5の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側に盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第3工程
最下段の砂層1Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が第2工程で得た最下段の囲い1Cと連結した状態で敷設する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、長手方向に並べて最下段の囲い1Cと相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第5工程
2段目の砂層2Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が2段目の囲い2Cと連結した状態で敷設する。
第6工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、長手方向に並べて2段目の囲い2Cと相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
さらに、第6工程を経たのち、第5工程、第6工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成すると共に、最上段の砂層には洗掘防止用シートの敷設を行わないよう構成されている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
1は第1発明で得た漁場で、下記の各工程から構成されている。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、当該最下段用サンドチューブ1Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら平面多角形状に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋1Bを積上げ、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第2工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、最下段の囲い1Cを形成している各最下段用サンドチューブ1Aの位置より当該最下段用サンドチューブ1Aの直径の2倍程度の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ2Aの外周縁が位置すると共に、当該2段目用サンドチューブ2Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら最下段の囲い1Cと相似形に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋2Bを積上げ、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
【0023】
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、2段目の囲い2Cを形成している各2段目用サンドチューブ2Aの位置より当該2段目用サンドチューブ2Aの直径の2倍程度の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ3Aの外周縁が位置すると共に、当該3段目用サンドチューブ3Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら2段目の囲い2Cと相似形に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋3Bを積上げ、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
【0024】
第1発明の他の実施例について
漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、下記のように構成することができる。
A.サンドチューブが2段の場合は、第1工程、第2工程をもって層状に構成する。
B.サンドチューブが4段以上の段数の場合は、第3工程を経たのち、第3工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成する。
【0025】
2は第2発明で得た漁場で、下記の各工程から構成されている。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、当該最下段用サンドチューブ1Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら平面多角形状に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋1Bを積上げ、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
第2工程
最下段の砂層1Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が第1工程で得た最下段の囲い1Cと連結した状態で敷設する。
【0026】
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、当該2段目用サンドチューブ2Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら最下段の囲い1Cと相似形に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋2Bを積上げ、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第4工程
2段目の砂層2Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が2段目の囲い2Cと連結した状態で敷設する。
第5工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、当該3段目用サンドチューブ3Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら2段目の囲い2Cと相似形に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋3Bを積上げ、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
【0027】
A.洗掘防止用シートSの外方辺S1と囲いとの連結は、外方辺S1を囲いの内周面に位置せしめ、この部分を砂層で押えて固定するとよい。
B.洗掘防止用シートSの幅は、最下段用サンドチューブ1Aの直径の2倍程度に構成されている。
【0028】
第2発明の他の実施例について
漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、下記のように構成することができる。
A.サンドチューブが2段の場合は、第1工程、第2工程、第3工程をもって層状に構成する。
B.サンドチューブが4段以上の段数の場合は、第5工程を経たのち、第4工程、第5工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成すると共に、最上段の砂層には洗掘防止用シートの敷設を行わないよう構成する。
【0029】
3は第3発明で得た漁場で、下記の各工程から構成されている。
第1工程
最下段の囲い1Cの形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体5Aと、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ5Bの尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台5を平面多角形状に設置する。
この場合、ベラ取付け部が盛砂する方向の反対に位置するように設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台5の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、当該最下段用サンドチューブ1Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋1Bを積上げ、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
この場合、最下段用サンドチューブ1Aを接地する中心位置に梯子状土台5の中心線が位置するように布設する。
【0030】
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、最下段の囲い1Cを形成している各最下段用サンドチューブ1Aの位置より当該最下段用サンドチューブ1Aの直径の2倍程度の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ2Aの外周縁が位置すると共に、当該2段目用サンドチューブ2Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら最下段の囲い1Cと相似形に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋2Bを積上げ、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、2段目の囲い2Cを形成している各2段目用サンドチューブ2Aの位置より当該2段目用サンドチューブ2Aの直径の2倍程度の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ3Aの外周縁が位置すると共に、当該3段目用サンドチューブ3Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら2段目の囲い2Cと相似形に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋3Bを積上げ、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
【0031】
第3発明の他の実施例について
漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、下記のように構成することができる。
A.サンドチューブが2段の場合は、第1工程、第2工程、第3工程をもって層状に構成する。
B.サンドチューブが4段以上の段数の場合は、第4工程を経たのち、第4工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成する。
【0032】
4は第4発明で得た漁場で、下記の各工程から構成されている。
第1工程
最下段の囲い1Cの形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体5Aと、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ5Bの尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台5を平面多角形状に設置する。
この場合、ベラ取付け部が盛砂する方向の反対に位置するように設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台5の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒1A1の内部に砂質土1A2を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ1Aを、当該最下段用サンドチューブ1Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋1Bを積上げ、各最下段用サンドチューブ1A同士を密着結合させて連結した最下段の囲い1Cを形成したのち、最下段の囲い1Cの内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層1Dを形成する。
この場合、最下段用サンドチューブ1Aを接地する中心位置に梯子状土台5の中心線が位置するように布設する。
【0033】
第3工程
最下段の砂層1Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が第2工程で得た最下段の囲い1Cと連結した状態で敷設する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒2A1の内部に砂質土2A2を充填してなる2段目用サンドチューブ2Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、当該2段目用サンドチューブ2Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら最下段の囲い1Cと相似形に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋2Bを積上げ、各2段目用サンドチューブ2A同士を密着結合させて連結した2段目の囲い2Cを形成したのち、2段目の囲い2Cの内側に盛砂して敷均した2段目の砂層2Dを形成する。
第5工程
2段目の砂層2Dの上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シートSを、当該洗掘防止用シートSの外方辺S1が2段目の囲い2Cと連結した状態で敷設する。
第6工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒3A1の内部に砂質土3A2を充填してなる3段目用サンドチューブ3Aを、洗掘防止用シートSの内方辺S2を上方から押える状態で、当該3段目用サンドチューブ3Aの外径と同等程度の間隔Dを存して長手方向に並べながら2段目の囲い2Cと相似形に設置し、間隔Dには、土嚢などの袋に砂を充填した連結用砂袋3Bを積上げ、各3段目用サンドチューブ3A同士を密着結合させて連結した3段目の囲い3Cを形成したのち、3段目の囲い3Cの内側に盛砂して敷均した3段目の砂層3Dを形成する。
【0034】
A.洗掘防止用シートSの外方辺S1と囲いとの連結は、外方辺S1を囲い1Cの内周面に位置せしめ、この部分を砂層で押えて固定するとよい。
B.洗掘防止用シートSの幅は、最下段用サンドチューブ1Aの直径の2.5倍程度に構成されている。
【0035】
第4発明の他の実施例について
漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、下記のように構成することができる。
A.サンドチューブが2段の場合は、第1工程、第2工程、第3工程、第4工程をもって層状に構成する。
B.サンドチューブが4段以上の段数の場合は、第6工程を経たのち、第5工程、第6工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成すると共に、最上段の砂層には洗掘防止用シートの敷設を行わないよう構成する。
【0036】
【実施例】
さらに、以下のような条件で実験した結果、極めて良好な結果が得られた。
1.陸上又は台船上でサンドチューブ外筒に砂を充填したサンドチューブ及び連結部に使用する連結用砂袋を形成する。
2.陸上又は台船上で形成した梯子状土台をサンドチューブ設置位置に沈設する。
3.台船などにより現場に輸送したサンドチューブをクレーン付台船などの起重機で吊下し、潜水作業者の指示により漁場の外囲いを形成する位置に設置する。
このときサンドチューブが変形したり破損しないよう吊下げ時の荷重を均等にするために、チューブ長さと同等程度の剛性のビームを用意し、サンドチューブを吊下げるベルトの間隔が1メートル以内の適宜な間隔となるように配置して吊下げる。
4.隣接するサンドチューブとの間隔が概ねチューブ径同等以下になるように次のサンドチューブを設置、以後順次繰返して計画した延長分のサンドチューブを設置する。
5.設置したサンドチューブ間の間隙に連結用砂袋を起重機などで吊下し、潜水作業者の指示により設置しサンドチューブを連結形成する。
6.連結完了したサンドチューブに、次段の設置位置に布設される洗掘防止用シートを盛砂側にサンドチューブの外径程度下方に垂れ下がる位置、盛砂の反対方向の外側にサンドチューブ半径の5倍以上となるようにサンドチューブを覆うように布設する。
7.サンドチューブの囲いの内側にサンドポンプ、マイクロポンプ船などを用いて盛砂をし、重機械などで敷き均す。
【0037】
8.敷き均した盛砂の上にサンドチューブを覆うように布設しておいた洗掘防止用シートSを囲いの内側の盛砂上に折返して全周囲に渡るように布設する。
9.台船クレーンなどを使用してサンドチューブを第1段目のチューブ位置よりもチューブ外径の2倍内側の位置に第1段目と同様の手順で設置し囲いを形成する。
設置に当たっては地盤強度により安定計算をしてサンドチューブ中心線の積上げ勾配を決定するが、本実施例では横方向2に対する高さ1の2割の勾配例によっている。
10.サンドチューブ間の隙間に連結用砂袋を沈設して第2段目の外周を形成するサンドチューブを連結する。
漁場外周の強度を安定化するために、連結用砂袋による結合部位を各段同じとならないように、サンドチューブ設置時の間隔の位置が、直近下段に対して該間隔の2倍程度以上ずらした位置に次段の間隔が位置するように設置するよう計画し実施する。
11.洗掘防止用シートSを設置し、内側に盛砂し、次層を形成する。以下順次繰返して、最上段の層を形成するまで作業を行う。
12.最上段の盛砂は、増養殖の対象となる魚貝類の生息に適した組成の砂質土をもって行う。尚、最上段の層においては、サンドチューブの外周に沿って設置する洗掘防止用シートは布設しない。
13.投資効果を高めるために、最上段の層厚を対象とする魚貝類の生息に適する最小厚にとどめるように、サンドチューブの外径を下層の段よりも小さくとることで経済的な断面を形成する。
14.図31を参照して、サンドチューブを間隔Dを設けないで密着連結する場合、必要部位に連結用砂袋を使用する。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、上記のような構成と工法により実施されるため、次のような効果が期待できる。
1.層状に積上げて形成される各段の外囲いとなるサンドチューブは、構成する段数に関わり無く各段とも1列であることから、下段部は複数列で構成するコンクリート塊を積上げる工法などのように深度が増大するほど外囲いの列が増大するというコスト上昇を来たさない。
2.サンドチューブの内部への砂質土充填は、従来工法の現場にサンドチューブ外筒を展伸した後サンドポンプやマイクロポンプ船による砂混じり水を圧送する工法と異なり、陸上又は台船上で重機械を主とした方法で砂を直接充填することから、時間の短縮と省力化が図られ、工期の短縮と大幅なコストダウンを可能とする。
台船上で形成したサンドチューブの沈設は、クレーン付台船などの広く利用されている装置を用い、特殊な装置を必要としないことから、使用する設備に関する費用においても低コストが可能となる。
3.サンドチューブ及び連結用砂袋の沈設作業において、投入位置の指示、確認の作業以外には潜水士等の特殊作業者を必要としないため、水中作業にかかる労務コストの上昇は極めて僅かで、省力化の効果を減ずるものではない。
4.魚貝類の生息場となる最上段の砂層以外の下段各砂層においては、盛砂を形成する素材は有害物質を含有しない限り、周辺土砂または他工事等の流用土砂、再生材等その周辺で入手可能な安価な素材を用いることができるので、深度が増大することによるコスト上昇を相対的に少なくできる。
【0039】
5.最下段用サンドチューブの梯子状土台の外側に洗掘防止用の楔形のベラを取付けることで、洗掘による漁場の沈下が防止されることから、形成した漁場が長期にわたり安定である。
6.サンドチューブは、織布等の柔軟素材をもって構成することから、漁場のライフサイクルの終焉などにより、漁場を撤去する必要が生じた場合は、鋭利な刃物などの軽微な道具で容易に解体でき、盛砂の撤去作業が必要な場合は、通常の掘削用重機械で支障無く行えることから、コンクリート塊や鋼矢板など剛性素材を使用する工法に比ベて、ライフサイクルコストを含むトータルコストが小さく、残材がサンドチューブ外筒と洗掘防止用シートのみで実体積が極めて少ないことから、撤去コスト、環境負荷ともに少ない工法である。
7.増殖された魚貝類は、漁業者による収穫のほか、観光施設としての潮干狩り場などにも利用でき、その構成する素材が柔軟であることから、コンクリート塊や鋼矢板などのように鋭角部分をもつ硬い素材と異なり、漁業従事者や潮干狩りの観光客などが囲い部分のサンドチューブに接触しても、その身体を損傷する心配が無い。
8.このほか、安価に製造できる、部品点数が少ないので組立が容易である、経済的である、などの効果をも有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明で得た漁場の斜視図である。
【図2】 同上の要部拡大図である。
【図3】 要部拡大縦端面図である。
【図4】 連結用砂袋の使用状態を示す1部を切欠いた要部拡大正面図である。
【図5】 サンドチューブの設置状態を説明する断面図である。
【図6】 サンドチューブの設置方法を説明する断面図である。
【図7】 第2発明で得た漁場の斜視図である。
【図8】 同上の要部拡大分解斜視図である。
【図9】 要部拡大縦端面図である。
【図10】 連結用砂袋の使用状態を示す1部を切欠いた要部拡大正面図である。
【図11】 サンドチューブの設置状態を説明する断面図である。
【図12】 洗掘防止用シートの敷設状態を説明する断面図である。
【図13】 洗掘防止用シートの敷設状態を説明する断面図である。
【図14】 第3発明で得た漁場の斜視図である。
【図15】 同上の要部拡大図である。
【図16】 梯子状土台の分解斜視図である。
【図17】 図14における要部拡大縦端面図である。
【図18】 連結用砂袋の使用状態を示す1部を切欠いた要部拡大正面図である。
【図19】 サンドチューブの設置状態を説明する断面図である。
【図20】 洗掘防止用シートの敷設状態を説明する断面図である。
【図21】 第4発明で得た漁場の斜視図である。
【図22】 同上の要部拡大図である。
【図23】 図21の要部拡大分解斜視図である。
【図24】 図21における拡大縦端面図である。
【図25】 連結用砂袋の使用状態を示す1部を切欠いた要部拡大正面図である。
【図26】 梯子状土台の設置状態を説明する断面図である。
【図27】 梯子状土台の分解斜視図である。
【図28】 サンドチューブの設置状態を説明する断面図である。
【図29】 洗掘防止用シートの取付け方法を説明する断面図である。
【図30】 梯子状土台、サンドチューブ、洗掘防止用シートなどの関係を説明する断面図である。
【図31】 サンドチューブ同士を間隔を設けないで密着連結した状態を示す1部を切欠いた要部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 第1発明で得た漁場
1A 最下段用サンドチューブ
1B 連結用砂袋
1C 最下段の囲い
1D 最下段の砂層
2A 2段目用サンドチューブ
2B 連結用砂袋
2C 2段目の囲い
2D 2段目の砂層
2 第2発明で得た漁場
S 洗掘防止用シート
3 第3発明で得た漁場
4 第4発明で得た漁場
5 梯子状土台
Claims (8)
- 下記の各工程から構成されていることを特徴とする漁場の形成方法。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側に盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第2工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、最下段の囲い(1C)を形成している各最下段用サンドチューブ(1A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ(2A)の外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(3A1)の内部に砂質土(3A2)を充填してなる3段目用サンドチューブ(3A)を、2段目の囲い(2C)を形成している各2段目用サンドチューブ(2A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ(3A)の外周縁が位置するように長手方向に並べて、2段目の囲い(2C)と相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ(3A)同士を密着結合させて連結した3段目の囲い(3C)を形成したのち、3段目の囲い(3C)の内側に盛砂して敷均した3段目の砂層(3D)を形成する。 - 漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、
サンドチューブが2段の場合は、下記の各工程により層状に構成され、
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側に盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第2工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、最下段の囲い(1C)を形成している各最下段用サンドチューブ(1A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ(2A)の外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
また、サンドチューブが4段以上の段数の場合は、下記の各工程から構成され、
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側に盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第2工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、最下段の囲い(1C)を形成している各最下段用サンドチューブ(1A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ(2A)の外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(3A1)の内部に砂質土(3A2)を充填してなる3段目用サンドチューブ(3A)を、2段目の囲い(2C)を形成している各2段目用サンドチューブ(2A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ(3A)の外周縁が位置するように長手方向に並べて、2段目の囲い(2C)と相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ(3A)同士を密着結合させて連結した3段目の囲い(3C)を形成したのち、3段目の囲い(3C)の内側に盛砂して敷均した3段目の砂層(3D)を形成する。
さらに、第3工程を経たのち、第3工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成されている
ことを特徴とする漁場の形成方法。 - 下記の各工程から構成されていることを特徴とする漁場の形成方法。
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側に盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第2工程
最下段の砂層(1D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が第1工程で得た最下段の囲い(1C)と連結した状態で敷設する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で長手方向に並べて、最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
第4工程
2段目の砂層(2D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が2段目の囲い(2C)と連結した状態で敷設する。
第5工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(3A1)の内部に砂質土(3A2)を充填してなる3段目用サンドチューブ(3A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で、長手方向に並べて2段目の囲い(2C)と相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ(3A)同士を密着結合させて連結した3段目の囲い(3C)を形成したのち、3段目の囲い(3C)の内側に盛砂して敷均した3段目の砂層(3D)を形成する。 - 漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、
サンドチューブが2段の場合は、下記の各工程により層状に構成され、
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側に盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第2工程
最下段の砂層(1D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が第1工程で得た最下段の囲い(1C)と連結した状態で敷設する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で長手方向に並べて、最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
また、サンドチューブが4段以上の段数の場合は、下記の各工程から構成され、
第1工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて平面多角形状に設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側に盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第2工程
最下段の砂層(1D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が第1工程で得た最下段の囲い(1C)と連結した状態で敷設する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で長手方向に並べて、最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
第4工程
2段目の砂層(2D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が2段目の囲い(2C)と連結した状態で敷設する。
第5工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(3A1)の内部に砂質土(3A2)を充填してなる3段目用サンドチューブ(3A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で、長手方向に並べて2段目の囲い(2C)と相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ(3A)同士を密着結合させて連結した3段目の囲い(3C)を形成したのち、3段目の囲い(3C)の内側に盛砂して敷均した3段目の砂層(3D)を形成する。
さらに、第5工程を経たのち、第4工程、第5工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成すると共に、最上段の砂層には洗掘防止用シートの敷設を行わないよう構成されている
ことを特徴とする漁場の形成方法。 - 下記の各工程から構成されていることを特徴とする漁場の形成方法。
第1工程
最下段の囲い(1C)の形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体(5A)と、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ(5B)の尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台(5)を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台(5)の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、最下段の囲い(1C)を形成している各最下段用サンドチューブ(1A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ(2A)の外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(3A1)の内部に砂質土(3A2)を充填してなる3段目用サンドチューブ(3A)を、2段目の囲い(2C)を形成している各2段目用サンドチューブ(2A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ(3A)の外周縁が位置するように、長手方向に並べて2段目の囲い(2C)と相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ(3A)同士を密着結合させて連結した3段目の囲い(3C)を形成したのち、3段目の囲い(3C)の内側に盛砂して敷均した3段目の砂層(3D)を形成する。 - 漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、
サンドチューブが2段の場合は、下記の各工程により層状に構成され、
第1工程
最下段の囲い(1C)の形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体(5A)と、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ(5B)の尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台(5)を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台(5)の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、最下段の囲い(1C)を形成している各最下段用サンドチューブ(1A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ(2A)の外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
また、サンドチューブが4段以上の段数の場合は、下記の各工程から構成され、
第1工程
最下段の囲い(1C)の形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体(5A)と、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ(5B)の尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台(5)を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台(5)の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側にポンプ船などにより盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第3工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、最下段の囲い(1C)を形成している各最下段用サンドチューブ(1A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、2段目用サンドチューブ(2A)の外周縁が位置するように長手方向に並べて、最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(3A1)の内部に砂質土(3A2)を充填してなる3段目用サンドチューブ(3A)を、2段目の囲い(2C)を形成している各2段目用サンドチューブ(2A)の位置より所定の距離をもった内側位置に、3段目用サンドチューブ(3A)の外周縁が位置するように、長手方向に並べて2段目の囲い(2C)と相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ(3A)同士を密着結合させて連結した3段目の囲い(3C)を形成したのち、3段目の囲い(3C)の内側に盛砂して敷均した3段目の砂層(3D)を形成する。
さらに、第4工程を経たのち、第4工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成されている
ことを特徴とする漁場の形成方法。 - 下記の各工程から構成されていることを特徴とする漁場の形成方法。
第1工程
最下段の囲い(1C)の形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体(5A)と、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ(5B)の尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台(5)を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台(5)の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側に盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第3工程
最下段の砂層(1D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が第2工程で得た最下段の囲い(1C)と連結した状態で敷設する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で、長手方向に並べて最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
第5工程
2段目の砂層(2D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が2段目の囲い(2C)と連結した状態で敷設する。
第6工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(3A1)の内部に砂質土(3A2)を充填してなる3段目用サンドチューブ(3A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で、長手方向に並べて2段目の囲い(2C)と相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ(3A)同士を密着結合させて連結した3段目の囲い(3C)を形成したのち、3段目の囲い(3C)の内側に盛砂して敷均した3段目の砂層(3D)を形成する。 - 漁場を設置しようとする位置の水深に合わせて、
サンドチューブが2段の場合は、下記の各工程により層状に構成され、
第1工程
最下段の囲い(1C)の形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体(5A)と、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ(5B)の尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台(5)を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台(5)の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側に盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第3工程
最下段の砂層(1D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が第2工程で得た最下段の囲い(1C)と連結した状態で敷設する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で、長手方向に並べて最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
また、サンドチューブが4段以上の段数の場合は、下記の各工程から構成され、
第1工程
最下段の囲い(1C)の形成を所望する地盤上に、溝型鋼または角パイプなどによって梯子状に形成した梯子体(5A)と、梯子体の一方の側面にゴムなど可撓性の素材で楔形に形成したベラ(5B)の尖端を外側に向ける形で水平方向に張出すように取付けてなる梯子状土台(5)を平面多角形状に設置する。
第2工程
第1工程で得た梯子状土台(5)の上面に、織布など柔軟な素材で形成された外筒(1A1)の内部に砂質土(1A2)を充填してなる適数個の最下段用サンドチューブ(1A)を、長手方向に並べて設置し、各最下段用サンドチューブ(1A)同士を密着結合させて連結した最下段の囲い(1C)を形成したのち、最下段の囲い(1C)の内側に盛砂して敷均した最下段の砂層(1D)を形成する。
第3工程
最下段の砂層(1D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が第2工程で得た最下段の囲い(1C)と連結した状態で敷設する。
第4工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(2A1)の内部に砂質土(2A2)を充填してなる2段目用サンドチューブ(2A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で、長手方向に並べて最下段の囲い(1C)と相似形に設置し、各2段目用サンドチューブ(2A)同士を密着結合させて連結した2段目の囲い(2C)を形成したのち、2段目の囲い(2C)の内側に盛砂して敷均した2段目の砂層(2D)を形成する。
第5工程
2段目の砂層(2D)の上面における外周部分に所定幅の洗掘防止用シート(S)を、当該洗掘防止用シート(S)の外方辺(S1)が2段目の囲い(2C)と連結した状態で敷設する。
第6工程
織布など柔軟な素材で形成された外筒(3A1)の内部に砂質土(3A2)を充填してなる3段目用サンドチューブ(3A)を、洗掘防止用シート(S)の内方辺(S2)を上方から押える状態で、長手方向に並べて2段目の囲い(2C)と相似形に設置し、各3段目用サンドチューブ(3A)同士を密着結合させて連結した3段目の囲い(3C)を形成したのち、3段目の囲い(3C)の内側に盛砂して敷均した3段目の砂層(3D)を形成する。
さらに、第6工程を経たのち、第5工程、第6工程と同様の工程を順次繰返すことで、所望する段数まで層状に構成すると共に、最上段の砂層には洗掘防止用シートの敷設を行わないよう構成されている
ことを特徴とする漁場の形成方法。
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