JPH06175643A - 文字・図形の発生方法及び発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字・図形からなる画像をコード化したベク
トルデータを、ドット表示式のビットマップデータに変
換して表示する文字・図形の発生方法及び発生装置に関
し、文字・図形の発生処理を高速にしかも経済的に実現
することを目的とする。 【構成】 文字，図形からなる一連の複数の画像を表示
する際、この一連の各画像毎に変化しない固定部分のオ
ーバレイベクトルデータを、予めドット表示式のオーバ
レイビットマップデータに変換し、これをビットマップ
蓄積部に蓄積しておき、画像表示時には、この画像に係
るオリジナルベクトルデータを受け取り、これを描画処
理装置を用いてオリジナルビットマップデータに変換す
ると共に、上記ビットマップ蓄積部からオーバレイビッ
トマップデータを読出し、これらのビットマップデータ
を一の画像データに合成し、この合成した画像を媒体に
表す構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文字・図形からなる画
像をコード化したベクトルデータを、ドット表示式のビ
ットマップデータに変換して表示する文字・図形の発生
方法及び発生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から用いられている文字・図形の発
生装置として、印刷装置の例を図６に示す。この印刷装
置は、装置全体の制御を行うＣＰＵ部３１（中央処理装
置）と、記憶装置３３と、上記ＣＰＵ部３１と入出力に
係るインタフェースを行う入出力インタフェース部３２
とを有している。

【０００３】そして、上記入出力インタフェース部３２
には、上位装置３５から送られてくる文字，図形，イメ
ージからなる画像を例えばアウトラインフォント方式で
コード化したベクトルデータ、即ち各画像毎に変化しな
い固定部分の画像をコード化したオーバレイベクトルデ
ータ、及び各画像毎に変化する可変部分の画像をコード
化したオリジナルベクトルデータを受信する受信装置３
４と、これらのベクトルデータをドット表示式のビット
マップデータに変換する描画処理装置２５と、二のビッ
トマップデータから一の画像を合成する合成処理装置２
６と、用紙に印刷する印刷機構２７とが接続されてい
る。

【０００４】また、上記記憶装置３３の記憶領域には、
上記受信した各ベクトルデータを保持するオリジナルベ
クトルデータ保持部２１及びオーバレイベクトルデータ
保持部２２と、描画処理装置２５で変換された各ビット
マップデータを保持するオリジナルビットマップ保持部
２３及びオーバレイビットマップ保持部２４とが設けら
れている。

【０００５】ここで、上記印刷装置を用いて、例えば帳
票を印刷する場合の処理手順を図７に基づいて説明す
る。この帳票の画像データとしては、帳票のワク或いは
罫線等の固定部分をコード化したオーバレイベクトルデ
ータ及び、帳票毎に異なる可変部分に該当する具体的な
日付、名前或いは金額等に関する画像をコード化したオ
リジナルベクトルデータとからなる２種類のベクトルデ
ータが上位装置から送られる。また、これらオーバレイ
ベクトルデータ及びオリジナルベクトルデータと共に、
画像の拡大縮小の倍率を規定したスケーリング倍率が指
定される。

【０００６】オリジナルビットマップデータの作成は図
７（ａ）に示すように、オリジナルベクトルデータ保持
部２１からオリジナルベクトルデータを読み出し、描画
処理装置２５を用いて指定されたスケーリング倍率でベ
クトルデータの描画処理を行い、ドット表示式のオリジ
ナルビットマップデータに変換する。続いて図７（ｂ）
に示すように、オーバレイベクトルデータ保持部２２か
らオーバレイベクトルデータを読出し、これを描画処理
装置２５を用いて上記オリジナルベクトルデータと同率
のスケーリング倍率で描画処理し、オーバレイビットマ
ップデータに変換しこれをオーバレイビットマップ保持
部２４に保持する。

【０００７】そして、上記オリジナルビットマップデー
タ及びオーバレイビットマップデータが準備できれば、
次に図７（ｃ）に示すように、これらオリジナルビット
マップデータとオーバレイビットマップデータとを合成
処理装置２６を介して一の画像データに合成し、これを
印刷機構２７に与えて用紙に印刷する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来の印刷
装置では、１つの描画処理装置２５を用いてオリジナル
ベクトルデータとオーバレイベクトルデータとの描画処
理を行うので、オリジナルベクトルデータの描画時間と
オーバレイベクトルデータの描画時間との合計時間が一
の画像作成に費やされていた。このため、ベクトルデー
タの描画時間が印刷装置における処理時間に大きく影響
されるといった問題を生じていた。

【０００９】また、描画処理装置２５を２つ設け、オー
バレイベクトルデータの描画とオリジナルベクトルデー
タの描画とを同時に行って高速化を計る方法も考えられ
るが、この方法では描画処理装置２５を余分に備える必
要があり装置のコストをおし上げる要因にもなってい
た。本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、文字・図形を表すベクトルデータからドット表示式
のビットマップの発生処理を高速にしかも経済的に実現
する発生方法及び発生装置を提供することを目的として
いる。

【００１０】

【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するための本発明の第１の手段は図１に示すように、文
字，図形からなる一連の複数の画像を表示する際、この
一連の各画像毎に変化しない固定部分の画像をコード化
したオーバレイベクトルデータ及び各画像毎に変化する
可変部分の画像をコード化したオリジナルベクトルデー
タを用い、一の画像を表示する際、上記両ベクトルデー
タを順に描画処理装置を用いてドット表示式のオーバレ
イビットマップデータ及びオリジナルビットマップデー
タに変換し、上記オーバレイビットマップデータ及びオ
リジナルビットマップデータを一の画像データに合成
し、この合成した画像を媒体に表す文字・図形の発生方
法において、一連の複数の画像を表示する際、これら画
像に係る上記オーバレイベクトルデータをドット表示式
に変換したオーバレイビットマップデータをビットマッ
プ蓄積部に蓄積しておき（Ｓ１）、画像表示時には、こ
の画像に係るオリジナルベクトルデータを受け取り（Ｓ
２）、これを描画処理装置を用いてオリジナルビットマ
ップデータに変換する（Ｓ３）と共に、上記ビットマッ
プ蓄積部からオーバレイビットマップデータを読出し
（Ｓ４）、これらのビットマップデータを一の画像デー
タに合成し（Ｓ５）、この合成した画像を媒体に表す
（Ｓ６）ようにしたことである。

【００１１】また、第２の手段は図２に示すように、文
字，図形からなる一連の複数の画像を表示する際、この
一連の各画像毎に変化しない固定部分の画像をコード化
したオーバレイベクトルデータを保持するオーバレイベ
クトルデータ保持部２及び各画像毎に変化する可変部分
の画像をコード化したオリジナルベクトルデータを保持
するオリジナルベクトルデータ保持部１と、上記両デー
タ保持部２，１からオーバレイベクトルデータ及びオリ
ジナルベクトルデータを読出し、これらを順にドット表
示式のオーバレイビットマップデータ及びオリジナルビ
ットマップデータに変換する描画処理装置５と、上記オ
ーバレイビットマップデータを保持するオーバレイビッ
トマップ保持部４及びオリジナルビットマップデータを
保持するオリジナルビットマップ保持部３と、上記オー
バレイビットマップデータ及びオリジナルビットマップ
データを一の画像データに合成する合成処理装置６と、
上記合成された画像を媒体に表す表示機構７とを有する
文字・図形の発生装置において、一連の複数の画像に係
る上記オーバレイベクトルデータをドット表示式に変換
したオーバレイビットマップデータを蓄積するビットマ
ップ蓄積部８を設け、画像表示時には、この画像に係る
オリジナルベクトルデータを受け取り、これを描画処理
装置５でオリジナルビットマップデータに変換したもの
と、上記ビットマップ蓄積部８から読出したオーバレイ
ビットマップデータとを合成処理装置６で一の画像デー
タに合成し、これを表示機構７に与えて媒体に表す構成
である。

【００１２】また、これに加えて、上記オーバレイビッ
トマップデータをビットマップ蓄積部８に蓄積するとき
にこのオーバレイビットマップデータのデータ量を圧縮
する圧縮装置９と、読み出しのときにこの圧縮されたデ
ータを元のオーバレイビットマップデータに復元する復
元装置１０とを設けたことである。

【００１３】さらに、これに加えて、入替え可能な複数
種類の上記オーバレイビットマップデータを格納する上
記ビットマップ蓄積部８を設けたことである。また、上
記オーバレイビットマップデータと共にこのオーバレイ
ビットマップデータを特定する識別記号及び画像の拡大
縮小の倍率を蓄積する上記ビットマップ蓄積部８を設け
たことである。

【００１４】

【作用】ここで、上記第１の手段の作用を説明する。一
連の複数の画像を順次表示する際には、これら画像に係
る上記オーバレイベクトルデータをドット表示式に変換
したオーバレイビットマップデータをビットマップ蓄積
部に蓄積しておく（Ｓ１）。そして、画像表示時には、
この画像に係るオリジナルベクトルデータを受け取り
（Ｓ２）、これを描画処理装置を用いてオリジナルビッ
トマップデータに変換する（Ｓ３）。一方、ビットマッ
プ蓄積部には固定部分のオーバレイベクトルデータを描
画処理したものが蓄積されているので、これを上記ビッ
トマップ蓄積部から読出す（Ｓ４）。そして、これらの
ビットマップデータを一の画像データに合成し（Ｓ
５）、この合成した画像を媒体に表す（Ｓ６）。

【００１５】また、上記一連の複数の画像の表示が終了
し、別の一連の画像の表示の際には予めまたはこの一連
の最初の画像の表示のときに、新たにこの画像に係るオ
ーバレイビットマップデータをビットマップ蓄積部に蓄
積しておく。

【００１６】また、上記第２の手段を用いて文字，図形
からなる一連の複数の画像を表示する場合には、例えば
この一連の最初の画像の表示のときに、上記保持部２か
ら読み出したオーバレイベクトルデータを描画処理装置
５によってオーバレイビットマップデータに変換し、こ
れをオーバレイビットマップ保持部４に保持すると共に
ビットマップ蓄積部８に蓄積する。また、上記保持部１
から読み出したオリジナルベクトルデータをオーバレイ
ビットマップデータに変換し、これをオリジナルビット
マップ保持部３に保持する。そして、各保持部３，４か
ら各ビットマップデータを読み出し、これらを合成処理
装置６で一の画像データに合成し、この合成データを表
示機構７に与えて画像を媒体に表す。

【００１７】そして、次の画像の表示の際には、この画
像に係るオリジナルベクトルデータをオリジナルベクト
ルデータ保持部１から読み出し、これを描画処理装置５
によってオリジナルビットマップデータに変換しオリジ
ナルビットマップ保持部３に保持する。これと同時に、
ビットマップ蓄積部８から上記蓄積されたオーバレイビ
ットマップデータを読出しこれをオーバレイビットマッ
プ保持部４に保持する。この後、各保持部３，４から読
み出したオリジナルビットマップデータとオーバレイビ
ットマップデータとを合成処理装置６で一の画像データ
に合成し、これを表示機構７に与えて画像を媒体に表
す。

【００１８】また、別の手段では、上記オーバレイビッ
トマップデータをビットマップ蓄積部８に蓄積する際
に、圧縮装置９を介してこのオーバレイビットマップデ
ータのデータ量を圧縮し、これを上記蓄積部８に蓄積す
る。一方、読み出しの際には、復元装置１０を介して圧
縮されたデータを元のオーバレイビットマップデータに
復元し、これを上記合成に用いる。

【００１９】

【実施例】以下本発明に係る文字・図形の発生装置の実
施例として、印刷装置の例を図面に基づいて詳細に説明
する。

【００２０】図３は実施例に係る印刷装置を示したもの
である。この印刷装置は、前記従来例で説明したよう
に、装置全体の制御を行うＣＰＵ部３１（中央処理装
置）と、ＲＡＭ等からなる記憶装置３３及び入出力イン
タフェース部３２とを有し、また、この入出力インタフ
ェース部３２には、上位装置３５から送られてくる文
字，図形，イメージからなる画像をアウトラインフォン
ト等のデータ形式で表したオーバレイベクトルデータ及
びオリジナルベクトルデータを受信する受信装置３４
と、これらのベクトルデータをドット表示式のビットマ
ップデータに変換する描画処理装置２５と、二のビット
マップデータから一の画像を合成する合成処理装置２６
と、用紙に印刷する印刷機構２７とが接続されている。
一方、上記記憶装置３３には、上記受信したベクトルデ
ータを保持するオリジナルベクトルデータ保持部２１及
びオーバレイベクトルデータ保持部２２と、ビットマッ
プデータを保持するオリジナルビットマップ保持部２３
及びオーバレイビットマップ保持部２４とが設けられて
いる。

【００２１】さらに、上記印刷装置は、上記ドット表示
式のオーバレイビットマップデータをＭＭＲ等の手法で
データ量を圧縮する圧縮装置２９と、これを元に復元す
る復元装置３０と、上記圧縮装置２９で圧縮したオーバ
レイビットマップデータを蓄積するキャッシュメモリ部
２８とを有している。

【００２２】ここで、上記印刷装置を用いて、例えば帳
票を印刷する場合の処理手順を説明する。この帳票の画
像データとしては、帳票の固定部分はオーバレイベクト
ルデータとして、また帳票毎に異なる可変部分はオリジ
ナルベクトルデータとして与えられ、これら二のデータ
を合成して一の帳票画像を形成する。そして、印刷の際
には、印刷画像に係るオーバレイベクトルデータ及びオ
リジナルベクトルデータ、画像の拡大縮小の倍率を示す
スケーリング倍率及びこれらのデータを特定する識別記
号であるオーバレイＩＤが上位装置３５から送られてく
る。これらデータは受信装置３４で受信され、オーバレ
イベクトルデータはオーバレイベクトルデータ保持部２
２に、またオリジナルベクトルデータはオリジナルベク
トルデータ保持部２１に、上記スケーリング倍率，オー
バレイＩＤと共に保持される。

【００２３】次に、受信した画像データに基づいて、上
記印刷装置が画像を印刷するまでの動作を図４及び図５
に示す手順に基づいて説明する。図４に示す手順は、オ
ーバレイベクトルデータ及びオリジナルベクトルデータ
の両データについて描画処理を行う場合であり、図５
は、オーバレイベクトルデータについては先に描画処理
がされキャッシュメモリ部２８に蓄積されたものを使用
する場合の手順を示している。

【００２４】さて、図４（ａ）に示すように、受信し保
持されたオリジナルベクトルデータは、上記オリジナル
ベクトルデータ保持部２１から読み出され、描画処理装
置２５を用いて指定されたスケーリング倍率で描画処理
が行われ、オリジナルビットマップデータに変換され、
オリジナルビットマップ保持部２３に保持される。ま
た、図４（ｂ）に示すようにオーバレイベクトルデータ
保持部２２から読み出されたオーバレイベクトルデータ
は、上記オリジナルベクトルデータと同じスケーリング
倍率で、描画処理が行われオーバレイビットマップデー
タに変換され、オーバレイビットマップ保持部２４に保
持される。

【００２５】上記変換したオリジナルビットマップデー
タとオーバレイビットマップデータとは各保持部２３，
２４から読出され、図４（ｃ）に示すように合成処理装
置２６を介して一の画像データに合成し、これを印刷機
構２７に与えて用紙に画像を印刷する。またこの合成の
際には、同時にオーバレイビットマップデータを圧縮装
置２９を用いて圧縮しこれをキャッシュメモリ部２８に
蓄積しておく。

【００２６】上記画像の印刷に続く画像については、オ
リジナルベクトルデータのみ与えられ、オーバレイベク
トルデータについてはオーバレイＩＤが指定される。こ
の場合、オーバレイＩＤによって指定されたオーバレイ
ベクトルデータに対応するオーバレイビットマップデー
タは、先にキャッシュメモリ部２８に蓄積したものが該
当し、これが画像の合成の際に用いられることになる。

【００２７】このときには図５（ａ）に示すように、オ
リジナルベクトルデータについては上記と同様に描画処
理を行いオリジナルビットマップデータを作成し、これ
をオリジナルビットマップ保持部２３に保持する。一
方、オーバレイビットマップデータについては、オーバ
レイＩＤに基づいてキャッシュメモリ部２８から読み出
し復元装置３０を介して復元し、これをオーバレイビッ
トマップ保持部４に保持する。

【００２８】この後図５（ｂ）に示すように、上記で保
持したオリジナルビットマップデータと復元したオーバ
レイビットマップデータとを各保持部２３，２４から読
み出し、これらを合成処理装置２６で合成しこれを印刷
機構２７に与えて用紙に印刷する。同時に、オーバレイ
ビットマップデータを圧縮してキャッシュメモリ部２８
に蓄積しておく。

【００２９】従って、本実施例に係る印刷装置では、予
めオーバレイビットマップデータをキャッシュメモリ部
２８に蓄積するようにしたから、画像を印刷する際、当
該画像に係るオーバレイビットマップデータをキャッシ
ュメモリ部２８から読出して用いることができ、このた
めベクトルデータの描画処理を行う必要がないので印刷
に係る文字・図形の発生処理を高速に行うことができ
る。

【００３０】また、ベクトルオーバレイデータを任意サ
イズに拡大／縮小して描画する場合にも、本実施例によ
ればこれに該当するデータがキャッシュメモリ部２８に
存在しかつスケーリング倍率が一致したときには、この
オーバレイビットマップデータを用いることができ、こ
のため描画処理が不必要となるので印刷に係る処理が高
速に行える。

【００３１】また、処理を高速に行うために、コスト高
な描画処理装置２５を２つ用いてオリジナルベクトルデ
ータの描画処理とオーバレイベクトルデータの描画処理
とを並行して行う方法に比べて、コストが低減できると
いった効果がある。

【００３２】さらに、圧縮装置２９を用い、オーバレイ
ビットマップデータを圧縮してキャッシュメモリ部２８
に蓄積しこれを復元して使用するようにしたから、キャ
ッシュメモリ部２８の蓄積領域が少なくて済む。また、
イメージ復元処理は描画処理に比べて処理時間が短いの
で、何ら支障なく印刷処理の高速化が図れる。

【００３３】なお、上記実施例では印刷装置の場合の例
を示したが、ＣＲＴ等のスクリーンに表示する装置であ
っても本発明が適用できるのは勿論である。また、上記
実施例ではビットマップデータを圧縮装置２９で圧縮し
これをキャッシュメモリ部２８に蓄積しているが、圧縮
しないでキャッシュメモリ部２８にそのまま蓄積する方
式であっても、何らさしつかえなく印刷処理の高速化が
図れるのは勿論である。

【００３４】また、上記キャッシュメモリ部２８は、複
数のオーバレイビットマップデータを、これを特定する
オーバレイＩＤ及びスケーリング倍率と共に蓄積できる
ものとし、新しいオーバレイビットマップデータを書き
加える際には使用頻度の少ないオーバレイビットマップ
データから優先的に削除するようにしてもよい。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る手段で
は、文字，図形からなる一連の複数の画像を表示する
際、この一連の各画像毎に変化しない固定部分のオーバ
レイベクトルデータを、予めドット表示式のオーバレイ
ビットマップデータに変換し、これをビットマップ蓄積
部に蓄積しておき、画像表示時には、この画像に係るオ
リジナルベクトルデータを受け取り、これを描画処理装
置を用いてオリジナルビットマップデータに変換すると
共に、上記ビットマップ蓄積部からオーバレイビットマ
ップデータを読出し、これらのビットマップデータを一
の画像データに合成し、この合成した画像を媒体に表す
方法を用いたから、画像表示の都度オーバレイベクトル
データの描画処理を行う必要がないので、画像表示に係
る文字・図形の発生処理を高速に行うことができるとい
った効果がある。

【００３６】また、描画処理装置を２つ用いて描画処理
を行う方法に比べて装置のコストが低減でき経済的であ
る。さらに、圧縮装置９を用いてオーバレイビットマッ
プデータのデータ量を圧縮してビットマップ蓄積部８に
蓄積するようにしたから、蓄積領域が少なくて済むとい
った効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の手段に係る原理図である。

【図２】本発明の第２の手段に係る原理図である。

【図３】本発明の実施例に係る印刷装置の構成図であ
る。

【図４】実施例に係る印刷装置の処理手順を示す第１の
図である。

【図５】実施例に係る印刷装置の処理手順を示す第２の
図である。

【図６】従来例に係る印刷装置の構成図である。

【図７】従来例に係る印刷装置の処理手順を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ オリジナルベクトルデータ保持部 ２ オーバレイベクトルデータ保持部 ３ オリジナルビットマップ保持部 ４ オーバレイビットマップ保持部 ５ 描画処理装置 ６ 合成処理装置 ７ 表示機構 ８ ビットマップ蓄積部 ９ 圧縮装置 １０ 復元装置

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字，図形からなる一連の複数の画像を
   表示する際、この一連の各画像毎に変化しない固定部分
   の画像をコード化したオーバレイベクトルデータ及び各
   画像毎に変化する可変部分の画像をコード化したオリジ
   ナルベクトルデータを用い、一の画像を表示する際、上
   記両ベクトルデータを順に描画処理装置を用いてドット
   表示式のオーバレイビットマップデータ及びオリジナル
   ビットマップデータに変換し、 上記オーバレイビットマップデータ及びオリジナルビッ
   トマップデータを一の画像データに合成し、この合成し
   た画像を媒体に表す文字・図形の発生方法において、 一連の複数の画像を表示する際、これら画像に係る上記
   オーバレイベクトルデータをドット表示式に変換したオ
   ーバレイビットマップデータをビットマップ蓄積部に蓄
   積しておき（Ｓ１）、 画像表示時には、この画像に係るオリジナルベクトルデ
   ータを受け取り（Ｓ２）、これを描画処理装置を用いて
   オリジナルビットマップデータに変換する（Ｓ３）と共
   に、上記ビットマップ蓄積部からオーバレイビットマッ
   プデータを読出し（Ｓ４）、これらのビットマップデー
   タを一の画像データに合成し（Ｓ５）、この合成した画
   像を媒体に表す（Ｓ６）ことを特徴とする文字・図形の
   発生方法。
2. 【請求項２】 文字，図形からなる一連の複数の画像を
   表示する際、この一連の各画像毎に変化しない固定部分
   の画像をコード化したオーバレイベクトルデータを保持
   するオーバレイベクトルデータ保持部（２）及び各画像
   毎に変化する可変部分の画像をコード化したオリジナル
   ベクトルデータを保持するオリジナルベクトルデータ保
   持部（１）と、 上記両データ保持部（２，１）からオーバレイベクトル
   データ及びオリジナルベクトルデータを読出し、これら
   を順にドット表示式のオーバレイビットマップデータ及
   びオリジナルビットマップデータに変換する描画処理装
   置（５）と、 上記オーバレイビットマップデータを保持するオーバレ
   イビットマップ保持部（４）及びオリジナルビットマッ
   プデータを保持するオリジナルビットマップ保持部
   （３）と、 上記オーバレイビットマップデータ及びオリジナルビッ
   トマップデータを一の画像データに合成する合成処理装
   置（６）と、 上記合成された画像を媒体に表す表示機構（７）とを有
   する文字・図形の発生装置において、 一連の複数の画像に係る上記オーバレイベクトルデータ
   をドット表示式に変換したオーバレイビットマップデー
   タを蓄積するビットマップ蓄積部（８）を設け、 画像表示時には、この画像に係るオリジナルベクトルデ
   ータを受け取り、これを描画処理装置（５）でオリジナ
   ルビットマップデータに変換したものと、上記ビットマ
   ップ蓄積部（８）から読出したオーバレイビットマップ
   データとを合成処理装置（６）で一の画像データに合成
   し、これを表示機構（７）に与えて媒体に表すことを特
   徴とする文字・図形の発生装置。
3. 【請求項３】 上記オーバレイビットマップデータをビ
   ットマップ蓄積部（８）に蓄積するときにこのオーバレ
   イビットマップデータのデータ量を圧縮する圧縮装置
   （９）と、読み出しのときにこの圧縮されたデータを元
   のオーバレイビットマップデータに復元する復元装置
   （１０）とを有する請求項２記載の文字・図形の発生装
   置。
4. 【請求項４】 入替え可能な複数種類の上記オーバレイ
   ビットマップデータを格納する上記ビットマップ蓄積部
   （８）を有する請求項２記載の文字・図形の発生装置。
5. 【請求項５】 上記オーバレイビットマップデータと共
   にこのオーバレイビットマップデータを特定する識別記
   号及び画像の拡大縮小の倍率を蓄積する上記ビットマッ
   プ蓄積部（８）を有する請求項２及び４記載の文字・図
   形の発生装置。