JPH06175612A - 液晶駆動装置 - Google Patents

液晶駆動装置

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JPH06175612A
JPH06175612A JP32819592A JP32819592A JPH06175612A JP H06175612 A JPH06175612 A JP H06175612A JP 32819592 A JP32819592 A JP 32819592A JP 32819592 A JP32819592 A JP 32819592A JP H06175612 A JPH06175612 A JP H06175612A
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JP
Japan
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liquid crystal
voltage
correction
signal
vin
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JP32819592A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Murakami
浩 村上
Takayuki Hoshiya
隆之 星屋
Masashi Itokazu
昌史 糸数
Kenichi Nakabayashi
謙一 中林
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は液晶駆動装置の改善に関し、水平方
向に配置された液晶セルに対しても、適切な補正電圧を
可変出力することにより、液晶画面の左右方向(データ
方向)の表示輝度むらを極力抑制して液晶表示品質の向
上を図ることを目的とする。 【構成】 映像同期信号VHS,水平同期信号HS及び表
示データVINに基づいて液晶セル14に液晶駆動電圧V
Dを書き込む第1の駆動手段11と、該信号HS,VS
に基づいてマトリクス状に配置された液晶セル14を選
択する第2の駆動手段12とを具備し、マトリクス状に
係わり水平方向Hに配置された液晶セル14に書き込む
液晶駆動電圧VD又は該液晶駆動電圧VDに係る表示デ
ータVINを補正する電圧補正手段13が設けられ、該電
圧補正手段13が信号処理手段13A,補正電圧発生手段
13B及び補正出力手段13Cから成り、各信号VHS,HS
に基づいて信号処理された補正データ読出信号Sにより
補正電圧ΔVを発生し、該補正電圧ΔVに基づいて表示
データVINを補正することを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図11,12) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,2) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図3,4) (2)第2の実施例の説明(図5〜7) (3)第3の実施例の説明(図8〜10) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶駆動装置に関する
ものであり、更に詳しく言えば、アクティブマトリクス
型の液晶表示装置を駆動するアナログデータドライバの
改善に関するものである。
【0003】近年、パーソナルコンピュータ等の小型化
に伴って、軽量,薄型で電池駆動の可能な液晶表示装置
(LCD)の使用が顕著となっている。また、最近では
高機能パーソナルコンピュータ等にもLCDが採用され
始め、高精細・大画面タイプのLCDも登場している。
【0004】しかし、一般に液晶画面の見る方向によっ
て、表示輝度が大きく異なることが知られ、特に、10
インチ以上の大型LCDではその影響が大きく、均等な
液晶駆動電圧を各液晶セルに印加した場合であっも、そ
の正面から見た場合に比べて画面の上方が暗くなり、ま
た、画面の下部左右が明るくなり、その画質が大幅に低
下をするという問題がある。
【0005】そこで、垂直方向,水平方向に配置された
液晶セルに対して、適切な補正電圧を可変出力すること
により、特に、液晶画面の左右方向(データ方向)の表
示輝度むらを極力抑制して液晶表示品質の向上を図るこ
とができる装置が望まれている。
【0006】
【従来の技術】図11,12は、従来例に係る説明図であ
る。また、図11は従来例に係る液晶駆動装置の構成図で
あり、図12(a),(b)は、その問題点を説明する液
晶パネルの輝度対電圧特性図及びその輝度状態図をそれ
ぞれ示している。
【0007】例えば、TFT(Thin Film Transisto
r )液晶パネル4を駆動する液晶駆動装置は、図11にお
いて、デジタルドライバ1A,データ用電源部1B,ス
キャンドライバ2A,スキャン用電源部2B及びコモン
用電源部から成る。
【0008】当該装置の機能は、まず、パーソナルコン
ピュータ等の制御装置5からデジタルドライバ1Aに表
示データ同期信号(映像同期信号)VHS,水平同期信号
HS及びデジタル表示データVINが供給され、また、ス
キャンドライバ2Aに水平同期信号HS,垂直同期信号
VSが供給され、さらに、データ用電源部1Bに水平同
期信号HSが供給されると、該データ用電源部1Bから
デジタルドライバ1Aにデータ電圧が出力される。
【0009】また、デジタルドライバ1Aでは表示デー
タ同期信号VHS,水平同期信号HS,デジタル表示デー
タVIN及びデータ電圧に基づいて液晶駆動電圧VDが発
生され、それがTFT液晶パネル4のデータ電極に印加
される。一方、スキャンドライバ2Aでは、水平同期信
号HS,垂直同期信号VS及びスキャン電圧に基づいて
ゲート選択電圧が発生され、それが液晶セル14のスキ
ャン電極に印加される。これにより、選択された液晶セ
ル14の画素電極に階調表示データ(液晶駆動電圧V
D)が書き込まれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例によ
れば、図12(a)に示すように液晶パネル4の輝度対印
加電圧特性において、一般に液晶画面の見る方向によっ
て、表示輝度が大きく異なることが知られている。特
に、10インチ以上の大型LCDではその影響が大き
く、均等な液晶駆動電圧VDを各液晶セル14に印加し
た場合であっても、図12(b)に示すように、その正面
から見た特性に比べて画面の上方向が暗く(下方向3
0〔°〕から見た特性)なり、また、画面の下部左右
が明るく(上方向30〔°〕や左右から見た特性)な
ると言う現象が顕著に現れ、画質が大幅に低下をすると
いう問題がある。
【0011】そこで、上下方向の視角に依存した表示輝
度むらについて、本発明者らが先に特許出願(特願平4
−38230 号)した「液晶表示装置のデータドライバ」に
より、輝度対印加電圧特性のずれに合わせて液晶セル印
加電圧を±方向にずらして補正する駆動方法が考案さ
れ、それに十分対処することが可能となった。
【0012】これは、複数のデータ電圧をデジタルドラ
イバ1Aに与えるデータ用電源部1Bにより、水平同期
信号HSに基づいて走査ライン番号が計数され、予め実
測した走査ラインと輝度対印加電圧特性のずれとの関係
データが当該ライン番号と照合され、該関係データによ
りデータ電圧が補正される。これにより、垂直方向に配
置された液晶セル14については、適切な補正電圧を可
変出力することにより、上下方向(スキャン方向)の輝
度対印加電圧特性のずれが補正され、当該液晶画面にお
いて、同じ表示データに対応して同じ輝度を観測するこ
と可能となる。このことから上下方向の視角に依存した
表示輝度むらが除去される。
【0013】しかし、当該駆動方法が対策できるのは、
上下方向(スキャン方向)の表示輝度むらに限定され、
左右方向(データ方向)の表示輝度むらについては、水
平方向に配置された液晶セル14に対して均一な補正電
圧により一斉に補正をしていることから、その対策が困
難となるという問題がある。
【0014】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、水平方向に配置された液晶セルに
対しても、適切な補正電圧を可変出力することにより、
液晶画面の左右方向(データ方向)の表示輝度むらを極
力抑制して液晶表示品質の向上を図ることが可能となる
液晶駆動装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1(a),(b)は、
本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その1)であり、
図2(a),(b)は、本発明に係る液晶駆動装置の原
理図(その2)をそれぞれ示している。
【0016】本発明の第1の液晶駆動装置は、図1
(a)に示すように、映像同期信号VHS,水平同期信号
HS及び表示データVINに基づいて液晶セル14に液晶
駆動電圧VDを書き込む第1の駆動手段11と、前記水
平同期信号HSや垂直同期信号VSに基づいてマトリク
ス状に配置された液晶セル14を選択する第2の駆動手
段12とを具備し、前記マトリクス状に係わり水平方向
Hに配置された液晶セル14に書き込む液晶駆動電圧V
D又は該液晶駆動電圧VDに係る表示データVINを補正
する電圧補正手段13が設けられることを特徴とする。
【0017】なお、本発明の第1の液晶駆動装置におい
て、前記電圧補正手段13が図1(b)に示すように、
少なくとも、映像同期信号VHS及び水平同期信号HSに
基づいて補正データ読出信号Sを出力する信号処理手段
13Aと、前記補正データ読出信号Sに基づいて補正電圧
ΔVを発生する補正電圧発生手段13Bと、前記補正電圧
ΔVに基づいて表示データVINを補正する補正出力手段
13Cから成ることを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の第2の液晶駆動装置は第
1の液晶駆動装置において、前記電圧補正手段13が、
図2(a)に示すように、映像同期信号VHS及び水平同
期信号HSに基づいて基準電圧VRを発生する基準電圧
発生手段13Dから成り、前記基準電圧発生手段13Dが、
表示データVINに基づくアナログ電圧Vinを保持する保
持容量Coの一端に接続されることを特徴とする。
【0019】なお、本発明の第2の液晶駆動装置におい
て、前記基準電圧発生手段13Dが、水平同期信号HSに
基づいて共通基準電圧VREF や外部設定電圧VRR,VRL
の選択出力をし、前記共通基準電圧VREF や外部設定電
圧VRR,VRLを抵抗分割して保持容量Coの一端に供給
することを特徴とする。
【0020】また、本発明の第3の液晶駆動装置は第1
の液晶駆動装置において、前記電圧補正手段13が、図
2(b)に示すように、映像同期信号VHS及び水平同期
信号HSに基づいて補正電圧ΔVを発生する補正電圧発
生手段13Eから成り、前記補正電圧発生手段13Eが、表
示データVINに基づくアナログ電圧Vinを保持する保持
容量Coの一端に補正容量C1を介在して接続されるこ
とを特徴とする。
【0021】なお、本発明の第3の液晶駆動装置におい
て、前記補正電圧発生手段13Eが、補正電圧選択信号S
Eに基づいて共通基準電圧VREF や外部設定電圧VRR,
VRLの選択出力をし、前記共通基準電圧VREF や外部設
定電圧VRR,VRLを抵抗分割した補正電圧ΔVを補正容
量C1を介在して保持容量Coの一端に供給することを
特徴とし、上記目的を達成する。
【0022】
【作用】本発明の第1の液晶駆動装置によれば、図1
(a)に示すように、液晶セル14を駆動する第1,第
2の駆動手段11,12及び電圧補正手段13が具備さ
れ、該電圧補正手段13が信号処理手段13A,補正電圧
発生手段13B及び補正出力手段13Cから成る。
【0023】例えば、マトリクス状に配置された液晶セ
ル14の中の水平方向Hに配置された液晶セル14が水
平同期信号HSや垂直同期信号VSに基づいて第2の駆
動手段12により選択され、かつ、映像同期信号VHS,
水平同期信号HS及び表示データVINに基づいて液晶セ
ル14に液晶駆動電圧VDが第1の駆動手段11により
書き込まれる。この際に、少なくとも、水平方向Hに配
置された液晶セル14に書き込む液晶駆動電圧VDに係
る表示データVINが電圧補正手段13により補正され
る。
【0024】すなわち、図1(b)において、映像同期
信号VHS及び水平同期信号HSに基づいて信号処理され
た補正データ読出信号Sが電圧補正手段13の信号処理
手段13Aから補正電圧発生手段13Bに出力される。ま
た、補正電圧発生手段13Bでは補正データ読出信号Sに
基づいて補正電圧ΔVが発生され、該補正電圧ΔVが補
正電圧発生手段13Bから補正出力手段13Cに出力され、
これに基づいて補正出力手段13Cにより表示データVIN
が補正される。
【0025】このため、第1の駆動手段11では補正済
表示データVout に基づいて液晶駆動電圧(補正済アナ
ログ電圧)VDが発生され、その補正済アナログ電圧V
Dを液晶セル14に書き込むことができ、水平方向に配
置された液晶セルに対して、例えば、予め、設定された
適切な補正電圧ΔVを可変出力することにより、そのラ
イン方向の画素毎に補正を行うことができ、液晶画面の
左右方向(データ方向)の表示輝度むらを極力抑制する
ことが可能となる。
【0026】これにより、TFT液晶パネル等の表示品
質の向上を図ることが可能となり、その高画質が期待さ
れる。さらに、本発明の第2の液晶駆動装置によれば、
電圧補正手段13が図2(a)に示すように、表示デー
タVINに基づくアナログ電圧Vinを保持する保持容量C
oの一端に接続された基準電圧発生手段13Dから成る。
【0027】例えば、第1の液晶駆動装置と同様に、水
平同期信号HSや垂直同期信号VSに基づいてマトリク
ス状に配置された液晶セル14の中の水平方向Hに配置
された液晶セル14が第2の駆動手段12により選択さ
れ、かつ、映像同期信号VHS,水平同期信号HS及び表
示データVINに基づいて液晶セル14に液晶駆動電圧V
Dが第1の駆動手段11により書き込まれる。この際
に、水平方向Hに配置された液晶セル14に書き込む液
晶駆動電圧VDが基準電圧発生手段13Dから成る電圧補
正手段13により補正される。
【0028】すなわち、図2(a)において、映像同期
信号VHS及び水平同期信号HSに基づいて基準電圧発生
手段13Dにより基準電圧VRが発生され、該基準電圧V
Rが保持容量Coに保持されたアナログ電圧Vinに合成
される。例えば、当該保持容量Coのサンプリング動作
時と他の保持容量Coの出力動作時とにおいて、いずれ
か一方の動作時には、当該液晶セル14を駆動する出力
ビットに係わり、水平方向Hの表示位置に対応する基準
電圧VRが基準電圧発生手段13Dから出力されるととも
に、他方の動作時には保持容量Coの基準電位に一定の
基準電圧VRがそれぞれ与えられる。
【0029】このため、当該保持容量Coの出力動作時
において、基準電圧VRにより補正された補正済アナロ
グ電圧(液晶駆動電圧)VDを液晶セル14に書き込む
ことができる。このことから、第1の液晶駆動装置と同
様に、水平方向Hに配置された液晶セルに対して、その
ライン方向の画素毎に補正を行うことができ、液晶画面
の左右方向(データ方向)の表示輝度むらを極力抑制す
ることが可能となる。
【0030】これにより、第1の液晶駆動装置と同様に
TFT液晶パネル等の表示品質の向上を図ることが可能
となる。なお、本発明の第2の液晶駆動装置において、
水平同期信号HSに基づいて共通基準電圧VREF や外部
設定電圧VRR,VRLが基準電圧発生手段13Dにより選択
出力され、該共通基準電圧VREF や外部設定電圧VRR,
VRLが抵抗分割されて保持持容量Coの一端に供給され
る。これにより、当該装置の簡易化及び低廉化を図るこ
とが可能となる。
【0031】また、本発明の第3の液晶駆動装置によれ
ば、電圧補正手段13が、図2(b)に示すように、表
示データVINに基づくアナログ電圧Vinを保持する保持
容量Coの一端に補正容量C1を介在して接続された補
正電圧発生手段13Eから成る。
【0032】例えば、第1,第2の液晶駆動装置と同様
に、水平同期信号HSや垂直同期信号VSに基づいてマ
トリクス状に配置された液晶セル14の中の水平方向H
に配置された液晶セル14が第2の駆動手段12により
選択され、かつ、映像同期信号VHS,水平同期信号HS
及び表示データVINに基づいて液晶セル14に液晶駆動
電圧VDが第1の駆動手段11により書き込まれる。こ
の際に、水平方向Hに配置された液晶セル14に書き込
む液晶駆動電圧VDが補正電圧発生手段13Eから成る電
圧補正手段13により補正される。
【0033】すなわち、図2(b)において、映像同期
信号VHS及び水平同期信号HSに基づいて補正電圧発生
手段13Eにより補正電圧ΔVが発生され、該補正電圧Δ
Vが補正容量C1に一旦充電され、該補正容量C1に充
電された補正電圧ΔVが保持容量Coに保持されたアナ
ログ電圧Vinに合成される。例えば、当該保持容量Co
のサンプリング動作時以外であって、かつ、他の保持容
量Coの出力動作時以外に、補正電圧ΔVが補正電圧発
生手段13Eにより可変制御される。
【0034】このため、当該保持容量Coの出力動作時
において、補正電圧ΔVの変化と、補正容量C1及び保
持容量Coの大きさとにより補正された保持電圧を補正
済アナログ電圧(液晶駆動電圧)VDとして、液晶セル
14に書き込むことができる。このことから、第1,第
2の液晶駆動装置と同様に、水平方向Hに配置された液
晶セルに対し、その画素毎に補正を行うことができ、液
晶画面の左右方向(データ方向)の表示輝度むらを極力
抑制することが可能となる。
【0035】これにより、第1,第2の液晶駆動装置と
同様にTFT液晶パネル等の表示品質の向上を図ること
が可能となる。なお、本発明の第3の液晶駆動装置にお
いて、補正電圧選択信号SEに基づいて共通基準電圧V
REF や外部設定電圧VRR,VRLが補正電圧発生手段13E
により選択出力され、該共通基準電圧VREF や外部設定
電圧VRR,VRLが抵抗分割された補正電圧ΔVが補正容
量C1を介在して保持容量Coの一端に供給される。こ
れにより、当該装置の簡易化及び低廉化を図ることが可
能となる。
【0036】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図3〜11は、本発明の実施例に係る液
晶駆動装置及び多階調駆動方法を説明する図である。
【0037】(1)第1の実施例の説明 図3は、本発明の第1の実施例に係る液晶駆動装置の構
成図であり、図4はその動作説明図をそれぞれ示してい
る。
【0038】例えば、TFT液晶パネル24を液晶駆動
電圧(アナログ電圧)VDに基づいて駆動をする液晶駆
動装置は、図3において、アナログデータドライバ2
1,スキャンドライバ22及び外付けの表示データ補正
部23から成る。
【0039】すなわち、アナログデータドライバ21は
第1の駆動手段11の一実施例であり、パーソナルコン
ピュータ等の制御装置から出力される水平同期信号H
S,映像同期信号VHSの一例となる表示データ同期信
号,表示データVINの一例となるアナログ表示データに
基づいて液晶セル14に液晶駆動電圧VDを書き込むも
のである。例えば、N画素の駆動を担当するアナログデ
ータドライバ21はサンプリング制御回路21A,サンプ
ルホールド回路21B及びラッチ回路21C等から成る(図
5参照)。
【0040】スキャンドライバ22は第2の駆動手段1
2の一実施例であり、水平同期信号HSや垂直同期信号
VSに基づいて,例えば、縦×横=480 ライン×640 画
素(マトリクス状)に配置された液晶セル14の中の水
平方向Hに配置された液晶セル14を選択するものであ
る。例えば、スキャンドライバ22は、シフトレジスタ
及びオペアンプ等から成る。
【0041】表示データ補正部23は電圧補正手段13
の一実施例であり、水平方向Hに配置された液晶セル1
4に書き込む液晶駆動電圧VDに係るアナログ表示デー
タVINを補正するものである。例えば、表示データ補正
部23は、信号発生部23A,データ補正電圧発生部23B
及び加算器23Cから成る。
【0042】信号発生部23Aは信号処理手段13Aの一例
であり、カウンタ231 ,232 から成り、カウンタ231 は
クロック信号入力部に供給された表示データ同期信号V
HSと、リセット入力部に供給された水平同期信号HSに
基づいて補正データ読出信号Sの一例となる走査ライン
信号S1をデータ補正電圧発生部23BのPROM(プロ
グラム可能な読出し専用メモリ)233 に出力するもので
ある。また、カウンタ232 は、同様に、両同期信号VH
S,HSに基づいて補正データ読出信号Sの他の一例と
なる表示位置信号S2をPROM233 に出力するもので
ある。
【0043】データ補正電圧発生部23Bは補正電圧発生
手段13Bの一例であり、PROM233 及びD/Aコンバ
ータ234 から成り、PROM233 は予め設定された理想
的な補正電圧特性に係る補正曲線データDを記憶するも
のである。例えば、理想的な補正電圧特性には図4に示
すように、走査ライン番号No1〜No480において、水平
方向H(ライン方向)Hの表示位置に係わり小さい番号
の画素と、その最大となる番号の画素(左右両端)につ
き、大きな補正電圧ΔVを出力し、また、走査ライン番
号が大きく(下向き)なるほど、大きな補正電圧ΔVを
出力するような特性曲線である。D/Aコンバータ234
は補正曲線データDに基づいて補正電圧ΔVを発生する
ものである。
【0044】また、加算器23Cは補正出力手段13Cの一
例であり、補正電圧ΔVに基づいてアナログ表示データ
VINを補正するものである。例えば、加算器23Cは、ア
ナログ表示データVINに補正電圧ΔVを加算し、それを
補正済表示データVout としてアナログデータドライバ
21のサンプルホールド回路21Bに出力する(図5参
照)。
【0045】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る液晶駆動装置によれば、図3に示すように、TFT
液晶パネル24を液晶駆動電圧(アナログ電圧)VDに
基づいて駆動をするアナログデータドライバ21,スキ
ャンドライバ22及び外付けの表示データ補正部23が
具備され、該表示データ補正部23が信号発生部23A,
データ補正電圧発生部23B及び加算器23Cから成る。
【0046】例えば、480 ライン×640 画素の10イン
チ程度のTFT液晶パネル24の水平方向Hに配置され
た液晶セル14が水平同期信号HSや垂直同期信号VS
に基づいてスキャンドライバ22により選択され、か
つ、表示データ同期信号VHS,水平同期信号HS及びア
ナログ表示データVINに基づいて液晶セル14に液晶駆
動電圧VDがアナログデータドライバ21により書き込
まれる。
【0047】この際に、少なくとも、水平方向Hに配置
された液晶セル14に書き込む液晶駆動電圧VDに係る
アナログ表示データVINが表示データ補正部23により
補正される。すなわち、図3において、表示データ同期
信号VHS及び水平同期信号HSに基づいてカウンタ231
,232 がカウントアップをすると、走査ライン信号S
1及び表示位置信号S2が信号発生部23AからPROM
233 に出力される。また、データ補正電圧発生部23Bで
は走査ライン信号S1及び表示位置信号S2に基づいて
補正曲線データDが読み出され、該補正曲線データDに
基づいてD/Aコンバータ234 から補正電圧ΔVが発生
される。また、加算器23Cにより、アナログ表示データ
VINと補正電圧ΔVとが加算され、それが補正済表示デ
ータVoutとして加算器23Cからアナログデータドライ
バ21に出力される。
【0048】このため、アナログデータドライバ21で
は補正済アナログ表示データVoutに基づいて液晶駆動
電圧(補正済アナログ電圧)VDが発生され、その補正
済アナログ電圧VDを液晶セル14に書き込むことがで
き、水平方向Hに配置された液晶セルに対して、例え
ば、予め、設定された適切な補正電圧ΔVを可変出力す
ることにより、そのライン方向の画素毎に補正を行うこ
とができ、液晶画面の左右方向(データ方向)の表示輝
度むらを極力抑制することが可能となる。
【0049】これにより、10インチ以上の大型LCD
の場合であっても、液晶パネルの輝度対印加電圧特性に
おいて、液晶画面の見る方向によらず表示輝度の均一化
を図ることが可能となる。例えば、液晶パネルの正面か
ら見た場合,画面の下方向30〔°〕から見た場合及び
画面の上方向30〔°〕や左右から見た場合にも、表示
輝度の均一化が図れ、その画質を大幅に向上させること
が可能となる。
【0050】なお、本発明の第1の実施例では、垂直方
向Vに係る表示輝度補正,すなわち、本発明者らが先に
特許出願(特願平4−38230 号)した「液晶表示装置の
データドライバ」のように、上下方向の視角に依存した
表示輝度むらについても、同時行うことが可能となる。
【0051】また、左右方向の補正のみを目的とする場
合には、走査ライン番号を計数するカウンタ231 と、P
ROM233 の走査ライン信号S1に係る入力回路を省略
することができる。なお、表示データ補正部23はデー
タドライバ21の内部に設けても良く、加算器23Cに増
幅器を接続又は加算器23Cの代わりに増幅器を使用して
補正電圧ΔVに基づいてアナログ表示データVINを補正
しても良い。
【0052】(2)第2の実施例の説明 図5は、本発明の第2の実施例に係る液晶駆動装置の構
成図であり、図6はその動作タイムチャートであり、図
7は、本発明の第2の実施例に係るその他の液晶駆動装
置(簡易型)の構成図をそれぞれ示している。
【0053】なお、図5において、第1の実施例と異な
るのは第2の実施例では、基準電圧VRを発生する基準
電圧発生部23Dが設けられ、該基準電圧VRに基づいて
液晶駆動電圧VDを補正するものである。
【0054】すなわち、基準電圧発生部23Dは基準電圧
発生手段13Dの一実施例であり、表示データ同期信号V
HS及び水平同期信号HSに基づいて基準電圧VRを発生
するものである。例えば、基準電圧発生部23Dはカウン
タ235 ,PROM236 ,D/Aコンバータ237 及びセレ
クタ238 から成り、カウンタ235 はクロック信号入力部
に供給された表示データ同期信号VHSと、リセット入力
部に供給された水平同期信号HSに基づいて走査ライン
表示位置信号S3をPROM236 に出力するものであ
る。なお、カウンタ235 にはアップカウンタ,ダウンカ
ウンタ等を用いたり、PROM236 のデータ読出し処理
に対応したものであれば良い。
【0055】また、PROM236 は第1の実施例と同様
に、予め設定された理想的な補正電圧特性に係る補正曲
線データDを記憶するものであり、D/Aコンバータ23
7 は補正曲線データDに基づいて基準電圧VRを発生す
るものである。さらに、セレクタ238 はサンプルホール
ド回路21Bのサンプリング容量Coの一端に接続され、
水平同期信号HSに基づいて基準電圧VR又は共通基準
電圧VREF のいずれか1つを選択して、それをサンプリ
ング容量(保持容量)Coの一端に印加をする。
【0056】なお、サンプリング容量Coはアナログ表
示データVINに基づくアナログ電圧Vinを保持するもの
であり、その他端がアナログスイッチSWに接続され
る。また、アナログスイッチSWはサンプリング制御部
21Aにより表示データ同期信号VHSに基づいてスイッチ
ング制御され、ラッチ回路21Cはサンプリング容量Co
に保持されたアナログ電圧Vinと基準電圧VR又は共通
基準電圧VREF とが合成された補正済アナログ電圧をラ
ッチするものである。
【0057】ここで、基準電圧VRについては、当該サ
ンプルホールド回路21Bがアナログ電圧Vinをサンプリ
ングする期間には、走査ライン上表示位置に対応するア
ナログ表示データVINに基づく値となり、また、該ドラ
イバ21の他のサンプルホールド回路21Bの出力動作時
(期間)には、出力ビットを共通する一定値(共通基準
電圧VREF )となる。この結果、アナログ電圧Vinをサ
ンプリングする時点では、表示位置に応じて基準電圧V
Rが変化をし、サンプリング容量Coに充電される電荷
が位置に応じて変化をする。
【0058】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る液晶駆動装置によれば、基準電圧発生部23が図5
に示すように、カウンタ235 ,PROM236 ,D/Aコ
ンバータ237 及びセレクタ238 から成り、該セレクタ23
8 がサンプリング容量Coの一端に接続される。
【0059】例えば、第1の実施例と同様に、水平同期
信号HSや垂直同期信号VSに基づいてTFT液晶パネ
ル24の液晶セル14がスキャンドライバ22により選
択され、かつ、表示データ同期信号VHS,水平同期信号
HS及びアナログ表示データVINに基づいて液晶セル1
4に液晶駆動電圧VDがアナログデータドライバ21に
より書き込まれる。
【0060】この際に、水平方向Hに配置された液晶セ
ル14に書き込む液晶駆動電圧VDが基準電圧発生部23
Dにより補正される。すなわち、図6において、N画素
分の液晶セル14を担当するアナログデータドライバ2
1の場合、表示データ同期信号VHS及び水平同期信号H
Sに基づいてカウンタ235 がカウントアップをすると、
基準電圧発生部23Dにより基準電圧VRが発生され、該
基準電圧VRがサンプリング容量Coにサンプリングさ
れたアナログ電圧Vinに合成される。
【0061】例えば、PROM236 に格納された補正選
択データDに応じて、VR1,VR2…VRN-2,VRN-1と変
化をする基準電圧がD/Aコンバータ237 からセレクタ
238に出力される。ここで、基準電圧VR1,VR2やVRN-
2,VRN-1等の両端の低めに設定して置く。また、当該
サンプリング容量Coのサンプリング動作時と他のサン
プリング容量Coの出力動作時とにおいて、いずれか一
方の動作時には、当該液晶セル14を駆動する出力ビッ
トに係わり、水平方向Hの表示位置に対応する基準電圧
VRが基準電圧発生部23Dから出力されるとともに、他
方の動作時にはサンプリング容量Coの基準電位に一定
の基準電圧VREF がそれぞれ与えられる。
【0062】このため、x番目のサンプリング容量Co
がサンプリングをする際には、電位差Dx−VRxが充電
(取り込まれ)され、順次、電位差Dx−VRx+VRN-
2,Dx−VRx+VRN-1,Dx−VRx+VR,Dx−VR
x+VR0が取り込まれる。また、水平同期信号HSの
「H」(ハイ)レベルに基づいてラッチ回路21Cにより
Dx−VRx+VRをラッチされ、その出力動作時におい
て、走査ライン上の表示位置に応じた基準電圧VRxによ
り補正された補正済アナログ電圧(液晶駆動電圧)VD
を液晶セル14に書き込むことができる。このことか
ら、第1の実施例と同様に、水平方向Hに配置された液
晶セルに対して、そのライン方向の画素毎に補正を行う
ことができ、液晶画面の左右方向(データ方向)の表示
輝度むらを極力抑制することが可能となる。
【0063】これにより、第1の実施例と同様にTFT
液晶パネル24の表示品質の向上を図ることが可能とな
る。なお、基準電圧発生部23Dはデータドライバ21の
内部に設けても良く、また、走査ライン上表示位置に応
じて基準電圧VRを変化させる期間につき、当該データ
ドライバ21内の他のサンプルホールド回路21Bがサン
プリング動作する期間とし、さらに、各出力ビットが共
通となる共通基準電圧VREF の供給期間をサンプリング
期間としても良い。
【0064】また、図7は、本発明の第2の実施例に係
るその他の液晶駆動装置(簡易型)の構成図である。図
7(a)において、先の図5に示した第2の実施例と異
なるのは、サンプリング容量Coの位置に応じた基準電
圧VRを外部から与えられた外部設定電圧VRR,VRLや
共通基準電圧VREF を抵抗r1〜rmによって分割する
ものである。
【0065】すなわち、セレクタ239 ,抵抗r1〜rm
は基準電圧発生手段13Dを構成するものであり、セレク
タ239 は水平同期信号HSに基づいて外部設定電圧VR
R,VRL及び共通基準電圧VREF のいずれかを抵抗r
1,rmの一端に供給するものである。例えば、水平同
期信号HS=「L」レベルの場合に、外部設定電圧VR
R,VRLを抵抗r1,rmの一端に供給し、HS=
「H」レベルの場合に、共通基準電圧VREF を抵抗r
1,rmの一端に供給する。
【0066】また、抵抗r1〜rmは直列に接続され、
その抵抗r1の一端が第1画素目のサンプリング容量C
oとセレクタ239 の出力部Lに接続される。さらに、抵
抗rmの一端が第N画素目のサンプリング容量Coとセ
レクタ239 の出力部Lに接続される。なお、他の抵抗r
1,r2の接続点が第2画素目のサンプリング容量Co
に接続され、順次、抵抗rm−1,rmの接続点が第N
−1画素目のサンプリング容量Coに接続される。
【0067】このようにして、本発明の第2の実施例に
係るその他の液晶駆動装置(簡易型)によれば、セレク
タ239 ,抵抗r1〜rmが具備され、サンプリング容量
Coの位置に応じた基準電圧VRを外部から与えられた
外部設定電圧VRR,VRLや共通基準電圧VREF が抵抗分
割される。
【0068】このため、水平同期信号HSが「L」レベ
ルの期間,すなわち、サンプリング動作期間において
は、図7(b)の電圧レベル図に示すように、外部設定
電圧VRR,VRLが抵抗r1,rmにより分割された電位
が設定され、表示位置に応じてサンプリング容量Coの
電位差が変えられ、HS=「H」レベルの期間,すなわ
ち、ラッチ回路21Cのラッチ動作時においては、全て共
通基準電圧VREF となり、表示位置に応じてアナログ電
圧Vinを補正することが可能となる。
【0069】これにより、液晶画面の左右方向の視角に
依存した表示輝度むらを補正することができる。なお、
本実施例では液晶画面の左側から右側へ移行する単調な
傾斜(右下がり又は右上がり)について対処可能であ
る。このことは、通常視角に依存する表示輝度むらを生
じる大型LCDでは、通常640 本以上のデータ電極数に
対して100 〜200 本程度の出力数を有するデータドライ
バ21により賄われ、LCD全体では複数個のデータド
ライバ21で足りる。このため、データドライバ21毎
に必要な基準電圧VRの傾斜を作成すれば良く、1個の
データドライバ21では単調な基準電圧VRの傾斜を作
成すれば、実用上十分である。
【0070】なお、セレクタ239 はデータドライバ21
の内部に設けても良く、また、抵抗r1〜rmをデータ
ドライバ21の外部に設けても良い。さらに、各抵抗接
続点とサンプリング容量Coとの間にバッファを設け、
抵抗r1〜rmに流れる電流を制限をすることができ
る。
【0071】(3)第3の実施例の説明 図8は、本発明の第3の実施例に係る液晶駆動装置の構
成図であり、図8(a)は、その主要部の構成図であ
り、図8(b)は、そのサンプリング容量と補助容量と
の電荷保存則を説明する図である。また、図9は当該液
晶駆動装置の動作説明図であり、図8(a)は、その動
作タイムチャートであり、図9(b)は、アナログ電圧
に対する補正量対表示位置との関係特性図をそれぞれ示
している。
【0072】図8(a)において、第1,第2の実施例
と異なるのは第3の実施例では、補正電圧発生部33が
設けられ、サンプリング容量Coの一端に補正容量C1
を介在して補正電圧ΔVが加算される(図8(b)参
照)。
【0073】すなわち、補正電圧発生部33は補正電圧
発生手段13Eの一例であり、表示データ同期信号VHS及
び水平同期信号HSに基づいて補正電圧ΔVを発生する
ものである。例えば、補正電圧発生部33はカウンタ33
1 ,PROM332 ,D/Aコンバータ333 及び遅延回路
334 から成り、カウンタ331 はクロック信号入力部に供
給された表示データ同期信号VHSと、リセット入力部に
供給された水平同期信号HSに基づいて走査ライン表示
位置信号S3をPROM332 に出力するものである。な
お、カウンタ331 にはアップカウンタ,ダウンカウンタ
等を用い、PROM332 のデータ読出し処理に対応した
ものであれば良い。
【0074】また、PROM332 は第1,第2の実施例
と同様に、予め設定された理想的な補正電圧特性に係る
補正曲線データDを記憶するものであり、D/Aコンバ
ータ333 は補正曲線データDに基づいて基準電圧VRを
発生するものである。さらに、遅延回路334 はサンプル
ホールド回路31Bのサンプリング容量Coの一端に接続
され、基準電圧VRを遅延してその補正電圧ΔVを補助
容量C1の一端に印加をする。
【0075】なお、補助容量C1はその一端が各サンプ
ルホールド回路のサンプリング容量Coに直列に接続さ
れ、他端が共に接続されて遅延回路334 に接続される。
また、サンプリング容量Coは、アナログ表示データV
INに基づくアナログ電圧Vinを保持するものであり、そ
の他端がアナログスイッチSWに接続される。さらに、
アナログスイッチSWはサンプリング制御部31Aにより
表示データ同期信号VHSに基づいてスイッチング制御さ
れ、ラッチ回路31Cはサンプリング容量Coに保持され
たアナログ電圧Voと補正電圧ΔVとが合成された補正
済アナログ電圧をラッチするものである(図8(b)参
照)。
【0076】このようにして、本発明の第3の実施例に
係る液晶駆動装置によれば、補正電圧発生部33が図8
(a)に示すように、カウンタ331 ,PROM332 ,D
/Aコンバータ333 及び遅延回路334 から成り、該遅延
回路334 が補正容量C1を介在して各サンプルホールド
回路31Bのサンプリング容量Coの一端に接続される。
【0077】例えば、第1,第2の実施例と同様に、水
平同期信号HSや垂直同期信号VSに基づいてTFT液
晶パネル24の液晶セル14がスキャンドライバ22に
より選択され、かつ、表示データ同期信号VHS,水平同
期信号HS及びアナログ表示データVINに基づいて液晶
セル14に液晶駆動電圧VDがアナログデータドライバ
31により書き込まれる。この際に、水平方向Hに配置
された液晶セル14に書き込む液晶駆動電圧VDが補正
電圧発生部33により補正される(図3参照)。
【0078】すなわち、図9(a)において、表示デー
タ同期信号VHS及び水平同期信号HSに基づいてカウン
タ331 がカウントアップをすると、補正電圧発生部33
により補正電圧ΔVが発生され、該補正電圧ΔVが補正
容量C1に一旦充電され、該補正容量C1に充電された
補正電圧ΔVが図8(b)に示すようにサンプリング容
量Coにサンプリングされたアナログ電圧Voに合成
(電荷保存則)される。
【0079】例えば、水平同期信号HSに基づいてカウ
ンタ331 がカウントアップをすると、当該サンプリング
容量Coがサンプリング電圧Voのサンプリング動作を
している期間に、走査ライン表示位置に対応した大きさ
と向きにより補正電圧ΔVが補正電圧発生部33により
可変制御される。具体的にはサンプリング信号SH1,S
H2〜SHN-1が「L」レベルの期間に遅延回路334 により
補正電圧ΔVが変化される。
【0080】この結果、走査ライン上表示位置につき、
小さい画素番号No0のサンプルホールド回路31Aでは
アナログ表示データD0をサンプリングした後に、補正
電圧ΔVの変化を多数経験し、図9(b)に示す関係特
性において、アナログ電圧Vinが大きく補正(補正量が
大)される。また、走査ライン上表示位置につき、比較
的に小さい画素番号Noxのサンプルホールド回路31A
ではアナログ表示データDxをサンプリングした後に経
験する補正電圧ΔVの変化が少なくなり、図9(b)に
示す関係特性において、アナログ電圧Vinの補正量が小
さい方向に移行される。
【0081】このため、当該サンプリング容量Coの出
力動作時,すなわち、水平同期信号HSの「H」(ハ
イ)レベルに基づくラッチ出力において、補正電圧ΔV
の変化によって、補正容量C1とサンプリング容量Co
との大きさにより補正された合成電圧が補正済アナログ
電圧(液晶駆動電圧)VDとして、液晶セル14に書き
込むことができる。このことから、水平方向Hに配置さ
れた液晶セルに対し、その画素毎に補正を行うことがで
き、液晶画面の右下がりの補正を行うことが可能とな
る。なお、走査ライン上表示位置の増加に対して補正電
圧ΔVを小さくする特性曲線をPROM332 に格納する
ことにより、水平方向Hに配置された液晶セルに対し液
晶画面の右上がりの補正を行うことが可能となる。
【0082】これにより、第1,第2の実施例と同様に
TFT液晶パネル等の表示品質の向上を図ることが可能
となる。なお、補正電圧発生部33を全部又はその一部
をデータドライバ21の内部に設けても良い。
【0083】また、図10は、本発明の第3の実施例に係
るその他の液晶駆動装置(簡易型)の構成図であり、図
10(a)は、その主要部の構成図であり、図10(b)
は、その抵抗分割に係る補正電圧レベル図をそれぞれ示
している。
【0084】図10(a)において、先の図8に示した第
3の実施例と異なるのは、第2の実施例と同様にサンプ
リング容量Coの位置に応じた補正電圧ΔVを外部から
与えられた外部設定電圧VRR,VRLや共通基準電圧VRE
F を抵抗r1〜rmによって分割するものである。
【0085】すなわち、セレクタ335 ,抵抗r1〜rm
は補正電圧発生手段13Eを構成するものであり、セレク
タ335 は補正電圧選択信号SEに基づいて外部設定電圧
VRR,VRL及び共通基準電圧VREF のいずれかを抵抗r
1,rmの一端に供給するものである。例えば、水平同
期信号HS=「L」レベルに同期して補正電圧選択信号
SEが「L」レベルになると、外部設定電圧VRR,VRL
を補正電圧ΔVR,ΔVLとして抵抗r1,rmの一端
に供給し、SE=「H」レベルの場合に、共通基準電圧
VREF を抵抗r1,rmの一端に供給する。
【0086】また、抵抗r1〜rmは直列に接続され、
その抵抗r1の一端が第1画素目のサンプリング容量C
oとセレクタ335 の出力部Lに接続される。さらに、抵
抗rmの一端が第N画素目のサンプリング容量Coとセ
レクタ335 の出力部Lに接続される。なお、他の抵抗r
1,r2の接続点が第2画素目のサンプリング容量Co
に接続され、順次、抵抗rm−1,rmの接続点が第N
−1画素目のサンプリング容量Coに接続される。な
お、補正電圧選択信号SEはサンプルホールド動作の終
了時であって、水平同期信号HS=「H」レベルになる
以前に「H」レベルとなる。
【0087】このようにして、本発明の第3の実施例に
係るその他の液晶駆動装置(簡易型)によれば、セレク
タ335 ,抵抗r1〜rmが具備され、サンプリング容量
Coの位置に応じた補正電圧ΔVを外部から与えられた
外部設定電圧VRR,VRLや共通基準電圧VREF が抵抗分
割される。
【0088】このため、補正電圧選択信号SEが「L」
レベルの期間,すなわち、サンプリング動作期間におい
ては、例えば、外部設定電圧VRR,VRLによりΔVR<
ΔVLやΔVR>ΔVLとする補正電圧が抵抗r1,r
mにより分割され、図10(b)に示すような電圧レベル
が設定され、表示位置に応じてサンプリング容量Coの
電位差が変えられ、SE=「H」レベルの期間,すなわ
ち、ラッチ回路21Cのラッチ動作時においては、全て共
通基準電圧VREF となり、表示位置に応じてアナログ電
圧Vinを補正することが可能となる。なお、補正電圧Δ
Vの変化量は共通基準電圧VREF と補正電圧ΔVR,Δ
VLとの電位差である。
【0089】これにより、補正電圧ΔVR<ΔVLでは
右下がりの補正を行うことができ、ΔVR>ΔVLでは
右上がりの補正を行うことができ、液晶画面の左右方向
の視角に依存した表示輝度むらを補正することができ
る。なお、セレクタ335 はデータドライバ31の内部に
設けても良く、また、抵抗r1〜rmをデータドライバ
31の外部に設けても良い。さらに、各抵抗接続点とサ
ンプリング容量Coとの間にバッファを設け、抵抗r1
〜rmに流れる電流を制限をすることができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の液
晶駆動装置によれば液晶セルを駆動する第1,第2の駆
動手段及び電圧補正手段が具備され、該電圧補正手段が
信号処理手段,補正電圧発生手段及び補正出力手段から
成る。
【0091】このため、サンプリング動作前に、第1の
駆動手段では補正出力手段から出力される補正済表示デ
ータに基づいて補正済アナログ電圧を発生することがで
きる。このことから、補正済アナログ電圧を液晶セルに
書き込むことができ、水平方向に配置された液晶セルに
対しそのライン方向の画素毎に補正を行うことができ
る。また、液晶画面の左右方向の表示輝度むらを極力抑
制することが可能となる。
【0092】さらに、本発明の第2の液晶駆動装置によ
れば、電圧補正手段が表示データに基づくアナログ電圧
を保持する保持容量の一端に接続された基準電圧発生手
段から成る。
【0093】このため、サンプリング動作後に、アナロ
グ電圧を補正することができ、当該保持容量の出力動作
時において、基準電圧により補正された補正済アナログ
電圧を液晶セルに書き込むことができる。このことか
ら、第1の液晶駆動装置と同様に、ライン方向の画素毎
に補正を行うこと、及び、左右方向の表示輝度むらを極
力抑制することが可能となる。
【0094】また、本発明の第3の液晶駆動装置によれ
ば、電圧補正手段が保持容量の一端に補正容量を介在し
て接続された補正電圧発生手段から成る。このため、第
2の液晶駆動装置と同様にサンプリング動作後に、アナ
ログ電圧を補正することができ、当該保持容量の出力動
作時において、補正電圧の変化,補正容量及び保持容量
の大きさにより補正された保持電圧を補正済アナログ電
圧として、液晶セルに書き込むことができる。このこと
から、第1,第2の液晶駆動装置と同様に、ライン方向
の画素毎に補正を行うこと、及び、左右方向の表示輝度
むらを極力抑制することが可能となる。
【0095】これにより、TFT液晶パネル等の表示品
質の向上を図ることが可能となり、10インチ以上の大
型LCDの高画質再生可能なアナログ液晶駆動装置の提
供に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その1)
である。
【図2】本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その2)
である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る液晶駆動装置の構
成図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る動作説明図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例に係る液晶駆動装置の構
成図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る動作タイムチャー
トである。
【図7】本発明の第2の実施例に係る液晶駆動装置(簡
易型)の説明図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係る液晶駆動装置の構
成図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る動作タイムチャー
トである。
【図10】本発明の第3の実施例に係る液晶駆動装置(簡
易型)の説明図である。
【図11】従来例に係る液晶駆動装置の構成図である。
【図12】従来例に係る問題点を説明する液晶パネルの輝
度対電圧特性図及びその輝度分布図である。
【符号の説明】
11,12…第1,第2の駆動手段、 13…電圧補正手段、 14…液晶セル、 13A…信号処理手段、 13B…補正電圧発生手段、 13C…補正出力手段、 13D…基準電圧発生手段、 13E…補正電圧発生手段、 VIN…表示データ、 HS…水平同期信号、 VS…垂直同期信号、 VHS…映像同期信号、 VD…液晶駆動電圧、 S…補正データ読出信号、 ΔV…補正電圧、 Vin…アナログ電圧、 Vout …補正済表示データ、 Co…保持容量、 C1…補正容量。
フロントページの続き (72)発明者 中林 謙一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士 通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像同期信号(VHS),水平同期信号
    (HS)及び表示データ(VIN)に基づいて液晶セル
    (14)に液晶駆動電圧(VD)を書き込む第1の駆動
    手段(11)と、前記水平同期信号(HS)や垂直同期
    信号(VS)に基づいてマトリクス状に配置された液晶
    セル(14)を選択する第2の駆動手段(12)とを具
    備し、少なくとも、前記マトリクス状に係わり水平方向
    (H)に配置された液晶セル(14)に書き込む液晶駆
    動電圧(VD)又は該液晶駆動電圧(VD)に係る表示
    データ(VIN)を補正する電圧補正手段(13)が設け
    られることを特徴とする液晶駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶駆動装置において、
    前記電圧補正手段(13)が、少なくとも、映像同期信
    号(VHS)及び水平同期信号(HS)に基づいて補正デ
    ータ読出信号(S)を出力する信号処理手段(13A)
    と、前記補正データ読出信号(S)に基づいて補正電圧
    (ΔV)を発生する補正電圧発生手段(13B)と、前記
    補正電圧(ΔV)に基づいて表示データ(VIN)を補正
    する補正出力手段(13C)から成ることを特徴とする液
    晶駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液晶駆動装置において、
    前記電圧補正手段(13)が、映像同期信号(VHS)及
    び水平同期信号(HS)に基づいて基準電圧(VR)を
    発生する基準電圧発生手段(13D)から成り、前記基準
    電圧発生手段(13D)が、表示データ(VIN)に基づく
    アナログ電圧(Vin)を保持する保持容量(Co)の一
    端に接続されることを特徴とする液晶駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の液晶駆動装置において、
    前記基準電圧発生手段(13D)が、水平同期信号(H
    S)に基づいて共通基準電圧(VREF )や外部設定電圧
    (VRR,VRL)の選択出力をし、前記共通基準電圧(V
    REF )や外部設定電圧(VRR,VRL)を抵抗分割して保
    持容量(Co)の一端に供給することを特徴とする液晶
    駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の液晶駆動装置において、
    前記電圧補正手段(13)が、映像同期信号(VHS)及
    び水平同期信号(HS)に基づいて補正電圧(ΔV)を
    発生する補正電圧発生手段(13E)から成り、前記補正
    電圧発生手段(13E)が、表示データ(VIN)に基づく
    アナログ電圧(Vin)を保持する保持容量(Co)の一
    端に補正容量(C1)を介在して接続されることを特徴
    とする液晶駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の液晶駆動装置において、
    前記補正電圧発生手段(13E)が、補正電圧選択信号
    (SE)に基づいて共通基準電圧(VREF )や外部設定
    電圧(VRR,VRL)の選択出力をし、前記共通基準電圧
    (VREF )や外部設定電圧(VRR,VRL)を抵抗分割し
    た補正電圧(ΔV)を補正容量(C1)を介在して保持
    容量(Co)の一端に供給することを特徴とする液晶駆
    動装置。
JP32819592A 1992-12-08 1992-12-08 液晶駆動装置 Pending JPH06175612A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7474293B2 (en) 1998-03-25 2009-01-06 Sharp Kabushiki Kaisha Method of driving liquid crystal panel, and liquid crystal display apparatus
JP2009086630A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Beijing Boe Optoelectronics Technology Co Ltd 液晶表示装置の駆動方法
JP2010072478A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Toshiba Corp 液晶表示装置
JP2010281888A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Seiko Epson Corp 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器

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