JPH0617543U - 遊技場用椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 肘掛け体を備えたものにおいて、遊技客が座
部に座ったり、座部から離れたりする際に肘掛け体が邪
魔になることを防止する。 【構成】 座部２の側部に肘掛け体４を備え、この肘掛
け体４を、実線で示す前方の使用位置と、二点鎖線で示
す後方の退避位置との間で前後方向に回動が可能で、か
つそれら使用位置及び退避位置にそれぞれ自重で保持さ
れる構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、座部の側部に肘掛け体を備えた遊技場用椅子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、遊技場、例えばパチンコホールにおいては、各パチンコゲーム機に 対応して椅子が設置されており、遊技客は椅子に座った状態でパチンコゲーム機 における弾球用のハンドルを掴んで遊技するようになっている。

【０００３】 而して、遊技客は、弾球用のハンドルを掴んで遊技する必要があるため、特に 長時間遊技する場合には、右腕から手首にかけて疲労を感じるという不具合があ った。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、近年では、椅子における座部の側部に肘掛け体を設ける構成としたも のがある。このものによれば、遊技時に肘掛け体に腕が支えられるようにするこ とで、疲労を軽減することができる利点がある。

【０００５】 しかしながら、上記した従来構成のものでは、遊技客が座部に座ったり、座部 から離れたりする際に肘掛け体が邪魔になることが往々にしてあった。

【０００６】 そこで、本考案の目的は、肘掛け体を備えたものにおいて、遊技客が座部に座 ったり、座部から離れたりする際に肘掛け体が邪魔になることを防止できる遊技 場用椅子を提供するにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、遊技機に対応して設けられる遊技場用椅子において、座部の側部に 肘掛け体を備え、この肘掛け体を、前方の使用位置と後方の退避位置との間で前 後方向に回動が可能で、かつそれら使用位置及び退避位置にそれぞれ自重で保持 される構成としたことを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】

上記した手段によれば、肘掛け体を前方の使用位置に回動させることにより、 その肘掛け体に腕が支えられるようになり、遊技時における疲労を軽減すること ができる。また、座部に座ったり、座部から離れたりする際には、肘掛け体を後 方の退避位置に回動させることで、肘掛け体が邪魔になることはない。

【０００９】 そしてこのものの場合、肘掛け体は、使用位置及び退避位置にそれぞれ自重で 保持される構成となっているから、ばね等の付勢手段を別途必要とせず、構成を 簡素にできる利点がある。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例につき図面を参照して説明する。図１ないし図３にお いて、支柱１は遊技機たる図示しないパチンコゲーム機に対応して床に立設され ており、この支柱１の上端部に座部２が設けられている。座部２は、支柱１に対 して水平方向に回動が可能で、かつ前後方向にスライドが可能となっている。

【００１１】 上記座部２には、後部に背もたれ体３が固定状態に設けられていると共に、右 側の側部に肘掛け体４が前後方向に回動可能に設けられている。このうち、背も たれ体３は、縦パイプ５と、この縦パイプ５の上端部に固着された横パイプ６と 、これら両パイプ５，６の固着部分に設けられた背受け部７とから構成されてい る。また、横パイプ６の左端部（図３では右端部）には、遊技客の左肘を受ける ための肘受け部８が設けられている。

【００１２】 上記肘掛け体４は、パイプを折曲して逆Ｌ字状に構成されたアーム部９と、こ のアーム部９の先端部に設けられた肘受け部１０とから構成されていて、アーム 部９の基端部９ａが、座部２の下面に固着されたブロック１１に回動可能に支持 されている。アーム部９の基端部９ａにはフランジ部１２が設けられていると共 に、このフランジ部１２にガイドピン１３が設けられていて、このガイドピン１ ３が、ブロック１１に形成されたガイド溝１４（図４参照）に移動可能に挿入さ れている。

【００１３】 而して、肘掛け体４は、上記ガイドピン１３とガイド溝１４とにより規制され て、図１ないし図３に実線で示された前方の使用位置と、二点鎖線で示された後 方の退避位置との間で前後方向に回動が可能となっており、しかもそれら使用位 置と退避位置とにそれぞれ自重で保持される構成となっている。すなわち、肘掛 け体４は、前方の使用位置では、重心により図１に矢印Ａ方向で示す回動力が作 用し、また、後方の退避位置では、重心により図１に矢印Ｂ方向で示す回動力が 作用する構成となっている。

【００１４】 また、肘掛け体４は、図２に示すように、使用位置で、座部２における前後方 向の基準線Ｃに対して肘受け部１０が角度αだけ外側に向くように設定されてい ると共に、退避位置で、肘受け部１０が座面２ａの幅寸法内に略納まる状態とな るように構成されている。

【００１５】 上記した構成によれば、肘掛け体４を前方の使用位置に回動させることにより 、その肘掛け体４の肘受け部１０に右腕が支えられるようにできるから、遊技時 における疲労を軽減することができる。

【００１６】 そして、座部２に座ったり、座部２から離れたりする際には、肘掛け体４を後 方の退避位置に回動させることにより、肘掛け体４が邪魔になることがなくなる から、肘掛け体が固定状態に設けられているものに比べて、座部２に座ったり、 座部２から離れたりする動作が容易にできるようになる。また、遊技時において 、肘掛け体４を使用したくない場合には、肘掛け体４を退避位置に回動させるこ とで対応することもできる。

【００１７】 そしてこのものの場合、肘掛け体４は、使用位置及び退避位置にそれぞれ自重 で保持される構成となっているから、ばね等の付勢手段を別途必要とせず、構成 を簡素にできると共に、回動操作が容易にできる利点がある。

【００１８】 さらに、肘掛け体４は、使用位置で、基準線Ｃに対して肘受け部１０が角度α だけ外側に向くと共に、退避位置で、肘受け部１０が座面２ａの幅寸法内に略納 まる状態となるように構成していることにより、使用位置で肘受け部１０が最適 の位置に保持できると共に、退避位置で肘掛け体４の納まり具合が良くできる利 点がある。

【００１９】 また、背もたれ体３における横パイプ６の左端部に肘受け部８を設けているの で、その肘受け部８を左肘の肘掛けとして利用でき、使用上便利である。

【００２０】

【考案の効果】

以上の記述にて明らかなように、本考案によれば、座部の側部に肘掛け体を備 え、その肘掛け体を、前方の使用位置と後方の退避位置との間で前後方向に回動 が可能な構成としたことにより、遊技客が座部に座ったり、座部から離れたりす る際に肘掛け体が邪魔になることを防止でき、また、肘掛け体を、それら使用位 置及び退避位置にそれぞれ自重で保持される構成としたことにより、ばね等の付 勢手段を別途必要とせず、構成を簡素にできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す要部の側面図

【図２】要部の平面図

【図３】要部の破断正面図

【図４】ブロック部分の縦断側面図

【符号の説明】

１は支柱、２は座部、３は背もたれ体、４は肘掛け体、
１３はガイドピン、１４はガイド溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機に対応して設けられる遊技場用椅
   子において、座部の側部に肘掛け体を備え、この肘掛け
   体を、前方の使用位置と後方の退避位置との間で前後方
   向に回動が可能で、かつそれら使用位置及び退避位置に
   それぞれ自重で保持される構成としたことを特徴とする
   遊技場用椅子。