JP3160034U - 車椅子 - Google Patents

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吉田 裕一
裕一 吉田
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Abstract

【課題】足腰が弱った利用者でも、洋式便器に座部を接近させるとともに座部から洋式便器に自力で容易に移動可能な車椅子を提供する。【解決手段】車椅子1は、車椅子本体10と2個の主輪20と、2個の前輪と2個の後輪と停止状態保持機構と、座部50と、背凭れ50と、背凭れ部70を備える。車椅子本体10が、互いに対向するよう配置された一対の右枠部材11および左枠部材12それぞれの下端同士を連結部材13および連結部材14によって連結した構造を有するので、右枠部材11と左枠部材12との間の空間が当該車椅子1の前後方向および上下方向に開放されている。【選択図】図2

Description

本考案は車椅子に関し、特に、足腰が弱った利用者でも座部を接近させて洋式便器に自力で移動可能な車椅子に関する。
従来より、足腰が弱った利用者が着座して自力で目的地への移動を可能とする車椅子が知られている。
一般的な車椅子は、車椅子本体と、車椅子本体の両側部それぞれに設けた2個の主輪と、車椅子本体の前部左右端それぞれに設けた2個の前輪と、利用者が着座可能な座部と、座部に着座する利用者が凭れるための背凭れ部と、を備える。
また、このような車椅子の中には、利用者が車椅子の座部に着座したままで用を足すことを可能としたものがある。例えば、座部の下側に洋式便器が入り込むための開口部を車椅子後部に形成するとともに座部の中央部に開閉可能な開口部を設けた車椅子などである(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−57488号公報(第4頁、図1)
しかし、洋式便器の形状によっては、上述のような車椅子の座部の下側に洋式便器に入り込ませることができない場合があった。例えば、洋式便器の便座の背後に縦長の貯水タンクが配置されている場合や、洋式便器の便座の床面からの高さ寸法が大きい場合などである。
本考案は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、足腰が弱った利用者でも座部を接近させて洋式便器に自力で移動可能な車椅子を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る車椅子は、利用者が腕部を載置するための腕部載置面が形成されるとともに互いに対向するよう配置された一対の右枠部材および左枠部材それぞれの中央下端付近同士を、その上部に利用者が脚部を載置するための脚部載置面が形成された連結部材によって連結した構造を有する車椅子本体と、前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれに回転可能に取り付けられた2個の主輪と、前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの前端付近に回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられた2個の前輪と、前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの後端付近に回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられた2個の後輪と、利用者の操作に応じて前記主輪を停止状態に保持可能な停止状態保持機構と、前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間に配置されるとともに前記右枠部材または前記左枠部材の少なくとも何れか一方から離れた状態で前記車椅子本体によって支持され、利用者が着座可能な座部と、前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間にあって前記座部に前向きに着座する利用者の背面に対向する対向位置と前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間からは外部にあって前記座部に前向きに着座する利用者の背面に対向しない非対向位置との間で移動可能に前記車椅子本体によって支持され、前記対向位置にある場合に前記座部に前向きに着座する利用者が凭れることが可能な背凭れ部と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本考案の車椅子によれば、次の(a)〜(d)のような作用効果を奏する。
(a)まず、車椅子本体が互いに対向するよう配置された一対の右枠部材および左枠部材それぞれの中央下端付近同士を連結部材によって連結した構造を有するので、右枠部材と左枠部材との間に当該車椅子の前後方向および上下方向に開放する空間が形成されており、利用者が座部に前向きに着座している場合には、洋式便器の前部を、車椅子本体の右枠部材と左枠部材との間に後方から差し入れて連結部材に当接するまで座部の後端に近接させることが可能である。
(b)また、停止状態保持機構が利用者の操作に応じて主輪を停止状態に保持可能であり、洋式便器の前部が座部の後端に近接する状態で、当該車椅子を停止状態に保持することができる。
(c)そして、座部が、右枠部材または左枠部材の少なくとも何れか一方から離れた状態にあり、背凭れ部が、車椅子本体の右枠部材と左枠部材との間にあって座部に前向きに着座する利用者の背面に対向する「対向位置」と、車椅子本体の右枠部材と左枠部材との間からは外部にあって座部に前向きに着座する利用者の背面に対向しない「非対向位置」との間で移動可能である。このことにより、背凭れ部を対向位置から非対向位置へ移動させることにより、座部に前向きに着座する利用者の背後が開放されるので、連結部材の脚部載置面に脚部を載置させるとともに右枠部材または左枠部材の腕部載置面に腕部を置いて支えられながら、座部と右枠部材または左枠部材との間を通って、座部の後端に近接する洋式便器へ自力で移動することができる。
(d)したがって、本考案の車椅子によれば、足腰が弱った利用者でも座部を接近させて洋式便器に自力で移動することができる。また、このように利用者が車椅子の座部から洋式便器に自力で移動可能となるので、利用者を介護する介護者の負担が大幅に軽減される。
また、上記課題を解決するためになされた請求項2に係る車椅子は、請求項1に記載の車椅子において、前記背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材または前記左枠部材の何れか一方によって支持されていることを特徴とする。
このように構成された本考案の車椅子によれば、対向位置と非対抗位置との間で背凭れ部の位置を変更するには背凭れ部を回転させるだけで済む。
また、上記課題を解決するためになされた請求項3に係る車椅子は、請求項1に記載の車椅子において、前記背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材によって支持される右側背凭れ部材と、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記左枠部材によって支持される左側背凭れ部材とに二分割されていることを特徴とする。
このように構成された本考案の車椅子によれば、分割された右側背凭れ部材および左側背凭れ部材が、背凭れ部に比べてその重量が軽くなり、当該車椅子の前後方向を中心軸とした回転によって移動させやすくなる。
ところで、上記課題を解決するためになされた請求項4に係る車椅子は、利用者が腕部を載置するための腕部載置面が形成されるとともに互いに対向するよう配置された一対の右枠部材および左枠部材それぞれの中央下端付近同士を、その上部に利用者が脚部を載置するための脚部載置面が形成された連結部材によって連結した構造を有する車椅子本体と、前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの前後方向の中央付近に回転可能に取り付けられた2個の主輪と、前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの前端付近に回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられた2個の前輪と、前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの後端付近に回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられた2個の後輪と、利用者の操作に応じて前記主輪を停止状態に保持可能な停止状態保持機構と、前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間に配置されるとともに前記右枠部材または前記左枠部材の少なくとも何れか一方から離れた状態で前記車椅子本体によって支持され、利用者が着座可能な座部と、前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間にあって前記座部に前向きに着座する利用者の背面に対向する後側対向位置と前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間からは外部にあって前記座部に前向きに着座する利用者の背面に対向しない後側非対向位置との間で移動可能に前記車椅子本体によって支持され、前記後側対向位置にある場合に前記座部に前向きに着座する利用者が凭れることが可能な後側背凭れ部と、前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間にあって前記座部に後向きに着座する利用者の背面に対向する前側対向位置と前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間からは外部にあって前記座部に後向きに着座する利用者の背面に対向しない前側非対向位置との間で移動可能に前記車椅子本体によって支持され、前記前側対向位置にある場合に前記座部に後向きに着座する利用者が凭れることが可能な前側背凭れ部と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本考案の車椅子によれば、次の(e)〜(k)のような作用効果を奏する。
(e)まず、車椅子本体が互いに対向するよう配置された一対の右枠部材および左枠部材それぞれの中央下端付近同士を連結部材によって連結した構造を有するので、右枠部材と左枠部材との間に当該車椅子の前後方向および上下方向に開放する空間が形成されており、利用者が座部に前向きに着座している場合には、洋式便器の前部を、車椅子本体の右枠部材と左枠部材との間に後方から差し入れて連結部材に当接するまで座部の後端に近接させることが可能である。
(f)また、停止状態保持機構が利用者の操作に応じて主輪を停止状態に保持可能であり、洋式便器の前部が座部の後端に近接する状態で、当該車椅子を停止状態に保持することができる。
(g)そして、座部が、右枠部材または左枠部材の少なくとも何れか一方から離れた状態にあり、後側背凭れ部が、車椅子本体の右枠部材と左枠部材との間にあって座部に前向きに着座する利用者の背面に対向する「後側対向位置」と、車椅子本体の右枠部材と左枠部材との間からは外部にあって座部に前向きに着座する利用者の背面に対向しない「後側非対向位置」との間で移動可能である。このことにより、後側背凭れ部を後側対向位置から後側非対向位置へ移動させることにより、座部に前向きに着座する利用者の背後が開放されるので、連結部材の脚部載置面に脚部を載置させるとともに右枠部材または左枠部材の腕部載置面に腕部を置いて支えられながら、座部と右枠部材または左枠部材との間を通って、座部の後端に近接する洋式便器へ自力で移動することができる。
(h)一方、利用者が座部に後向きに着座している場合には、洋式便器の前部を、車椅子本体の右枠部材と左枠部材との間に前方から差し入れて連結部材に当接するまで座部の前端に近接させることが可能である。
(i)また、上述のように、停止状態保持機構が利用者の操作に応じて主輪を停止状態に保持可能であり、洋式便器の前部が座部の前端に近接する状態で、当該車椅子を停止状態に保持することができる。
(j)そして、座部が、右枠部材または左枠部材の少なくとも何れか一方から離れた状態にあり、前側背凭れ部が、車椅子本体の右枠部材と左枠部材との間にあって座部に後向きに着座する利用者の背面に対向する「前側対向位置」と、車椅子本体の右枠部材と左枠部材との間からは外部にあって座部に後向きに着座する利用者の背面に対向しない「前側非対向位置」との間で移動可能である。このことにより、前側背凭れ部を前側対向位置から前側非対向位置へ移動させることにより、座部に後向きに着座する利用者の背後が開放されるので、連結部材の脚部載置面に脚部を載置させるとともに右枠部材または左枠部材の腕部載置面に腕部を置いて支えられながら、座部と右枠部材または左枠部材との間を通って、座部の前端に近接する洋式便器へ自力で移動することができる。
(k)したがって、本考案の車椅子によれば、足腰が弱った利用者が、座部に前向きに着座する場合および後向きに着座する場合のいずれの場合でも、座部を接近させて洋式便器に自力で移動することができる。また、このように利用者が車椅子の座部から洋式便器に自力で移動可能となるので、利用者を介護する介護者の負担が大幅に軽減される。
また、上記課題を解決するためになされた請求項5に係る車椅子は、請求項4に記載の車椅子において、前記後側背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材または前記左枠部材の何れか一方によって支持され、前記前側背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材または前記左枠部材の何れか一方によって支持されていることを特徴とする。
このように構成された本考案の車椅子によれば、後側対向位置と後側非対抗位置との間で後側背凭れ部の位置を変更するには後側背凭れ部を回転させるだけで済む。また、前側対向位置と前側非対抗位置との間で前側背凭れ部の位置を変更するには前側背凭れ部を回転させるだけで済む。
また、上記課題を解決するためになされた請求項6に係る車椅子は、請求項4に記載の車椅子において、前記後側背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材によって支持される右後背凭れ部材と、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記左枠部材によって支持される左後背凭れ部材とに二分割され、前記前側背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材によって支持される右前背凭れ部材と、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記左枠部材によって支持される左前背凭れ部材とに二分割されていることを特徴とする。
このように構成された本考案の車椅子によれば、後側背凭れ部においては、分割された右後背凭れ部材および左後背凭れ部材が、後側背凭れ部に比べてその重量が軽くなり、当該車椅子の前後方向を中心軸とした回転によって移動させやすくなる。また、前側背凭れ部においては、分割された右前背凭れ部材および左前背凭れ部材が、前側背凭れ部に比べてその重量が軽くなり、当該車椅子の前後方向を中心軸とした回転によって移動させやすくなる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項7に係る車椅子は、請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の車椅子において、前記前側背凭れ部には、前側対向位置にある際に物体を載置可能な前側載置面が形成され、前記後側背凭れ部には、前側対向位置にある際に物体を載置可能な後側載置面が形成されていることを特徴とする。
このように構成された本考案の車椅子によれば、前側背凭れ部が前側対向位置にある際には、前側背凭れ部の前側載置面に物体を載置することができ、後側背凭れ部が後側向位置にある際には、後側背凭れ部の後側載置面に物体を載置することができる。
第一実施形態の車椅子1の右側面図 第一実施形態の車椅子1の平面図 第一実施形態の車椅子1の背面図 第二実施形態の車椅子100の右側面図 第二実施形態の車椅子100の平面図 第二実施形態の車椅子100の背面図
以下に本考案の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
第一実施形態の車椅子1を図1〜3を参照して説明する。
[1.車椅子1の構成の説明]
図1に示すように車椅子1は、車椅子本体10と、2個の主輪20と、2個の前輪30と、2個の後輪40と、座部50と、2つのブレーキ機構60と、背凭れ部70と、テーブル部80と、を備える。以下、順に説明する。
[1.1.車椅子本体10、主輪20、前輪30および後輪40の構成の説明]
車椅子本体10は、図2に示すように、互いに対向するよう配置された一対の右枠部材11および左枠部材12それぞれの中央下端同士と前部下端同士とをそれぞれ連結部材13および連結部材14によって連結した構造を有する。
このうちの右枠部材11は、図1に示すように、長尺状の4本の枠部材(上枠部材11a、下枠部材11b、前枠部材11c、後枠部材11d)を四辺枠に連結することで枠体を形成し、枠体の上辺の上枠部材11aの中央部と下辺の下枠部材11bの中央部とを長尺状の連結部材11eで連結した構成を有している。
また、連結部材11eには主輪20が回転可能に取り付けられている。また、下枠部材11bの前端には前輪30が回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられている。また、下枠部材11bの後端には後輪40が回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられている。
また、枠体の前辺の前枠部材11cと連結部材11eとが長尺状の連結部材11fで連結されている。また、連結部材11fには後述するブレーキ機構60が取り付けられている。さらに、枠体の上辺の上枠部材11aについては、その断面が円形である長尺材であり、その外周面のうちの上半分が利用者が腕部を載置するための載置面11gとなっている。なお、載置面11gは特許請求の範囲の腕部載置面に該当する。
なお、左枠部材12は、右枠部材11とは対称に構成されているので、ここでは詳細な説明は省略する。
また、右枠部材11および左枠部材12それぞれの中央下端同士と前部下端同士とをそれぞれ連結する連結部材13および連結部材14には、木製の板材15が掛け渡されており、板材15に利用者の脚部を載置可能となっている。なお、板材15は特許請求の範囲の脚部載置面に該当する。
[1.2.座部50の構成の説明]
座部50は、図2に示すように、その半径寸法が車椅子本体10の右枠部材11と左枠部材12との間の距離寸法よりも小さい円盤状に形成されている。また、座部50は、車椅子本体10の右枠部材11と左枠部材12との間に配置されるとともに右枠部材11および左枠部材12の双方から離れた状態で、上下方向を中心軸として回転可能且つ(主輪20、前輪30および後輪40が接地する)床面からの高さ寸法を調節可能に連結部材13によって下方から支持されている。
なお、本実施形態では、連結部材13に形成された雄螺子(図示省略)が座部50に形成された雌螺子(図示省略)に取り付けられており、座部50が回転可能であるとともに、座部50を上から見て時計回りに回転させると座部50の床面からの高さ寸法が小さくなり、一方、座部50を上から見て反時計回りに回転させると座部50の床面からの高さ寸法が大きくなるようになっている。
このことにより、座部50に利用者が着座可能となっている。また、座部50が、右枠部材11および左枠部材12の双方から離れた状態になっているので、座部50と右枠部材11との間および座部50と左枠部材12との間を利用者が通ることができる。なお、座部50が右枠部材11または左枠部材12の何れか一方から離れた状態にしてもよい。
[1.3.ブレーキ機構60の構成の説明]
ブレーキ機構60は、図1に示すように、ブレーキシュー61と、レバー62と、を備え、右枠部材11および左枠部材12に取り付けられている。そして、利用者がレバー62を操作することで、ブレーキシュー61が主輪20から離間する状態と、ブレーキシュー61が主輪20に当接する状態とで切り替わるようになっている。
[1.4.背凭れ部70の構成の説明]
背凭れ部70は、図2に示すように、右側背凭れ部材71と左側背凭れ部材72とに二分割されている。
このうちの右側背凭れ部材71は板状に形成され、当該車椅子1の前後方向を中心軸として回転可能に右枠部材11の上枠部材11aの後部によって支持され、右枠部材11と左枠部材12との間にあって座部50に前向きに着座する利用者の背面に対向する位置(表面が横向きのまま利用者の背面に対向する位置、対向位置、図3中に実線で図示)と、右枠部材11と左枠部材12との間からは外部にあって座部50に前向きに着座する利用者の背面には対向しない位置(非対向位置、図3中に一点鎖線で図示)との間で回転によって移動可能になっている。
なお、本実施形態では、右側背凭れ部材71に形成された貫通孔(図示省略)に上枠部材11aの後部が挿通されており、右側背凭れ部材71が上枠部材11aを中心に回転可能になっている。さらに、上枠部材11aの後部には、右側背凭れ部材71を対向位置で係止するストッパ(図示省略)と右側背凭れ部材71を非対向位置で係止するストッパ(図示省略)とが形成されている。
なお、左側背凭れ部材72は、右側背凭れ部材71とは対称に構成されているので、ここでは詳細な説明は省略する。
[1.5.テーブル部80の構成の説明]
テーブル部80は、図2に示すように、右側テーブル部材81と左側テーブル部材82とに二分割されている。
このうちの右側テーブル部材81は板状に形成され、当該車椅子1の前後方向を中心軸として回転可能に右枠部材11の上枠部材11aの前部によって支持され、右枠部材11と左枠部材12との間にあってその上部に物体を載置可能な位置(表面が上向きになる位置、載置可能位置)と、右枠部材11と左枠部材12との間からは外部に配置される位置(表面が横向きになる位置、載置不能位置)との間で回転によって移動可能になっている。
なお、本実施形態では、右側テーブル部材81に形成された貫通孔(図示省略)に上枠部材11aの前部が挿通されており、右側テーブル部材81が上枠部材11aを中心に回転可能になっている。さらに、上枠部材11aの前部には、右側テーブル部材81を載置可能位置で係止するストッパ(図示省略)と右側背凭れ部材71を載置不能位置で係止するストッパ(図示省略)とが形成されている。
なお、左側テーブル部材82は、右側テーブル部材81とは対称に構成されているので、ここでは詳細な説明は省略する。
[2.第一実施形態の効果]
(1)このように本第一実施形態の車椅子1によれば、次の(a)〜(d)のような作用効果を奏する。
(a)まず、車椅子本体10が、互いに対向するよう配置された一対の右枠部材11および左枠部材12それぞれの中央下端同士と前部下端同士とをそれぞれ連結部材13および連結部材14によって連結した構造を有するので、右枠部材11と左枠部材12との間の空間が当該車椅子1の前後方向および上下方向に開放されており、利用者が座部50に前向きに着座している場合には、洋式便器Sの前部を、車椅子本体10の右枠部材11と左枠部材12との間に後方から差し入れて連結部材13の後部に当接するまで座部50の後端に近接させることが可能である。
(b)また、ブレーキ機構60が利用者の操作に応じて主輪20を停止状態に保持可能であり、洋式便器Sの前部が座部50の後端に近接する状態で、当該車椅子1を停止状態に保持することができる。
(c)そして、座部50が、右枠部材11および左枠部材12の双方から離れた状態にあり、背凭れ部70(右側背凭れ部材71および左側背凭れ部材72)が、車椅子本体10の右枠部材11と左枠部材12との間にあって座部50に前向きに着座する利用者の背面に対向する「対向位置」と、車椅子本体10の右枠部材11と左枠部材12との間からは外部にあって座部50に前向きに着座する利用者の背面に対向しない「非対向位置」との間で移動可能である。このことにより、背凭れ部70を対向位置から非対向位置へ移動させることにより、座部50に前向きに着座する利用者の背後が開放されるので、連結部材13および連結部材14に掛け渡された板材15に脚部を載置させるとともに右枠部材11および左枠部材12に腕部を置いて支えられながら、座部50と右枠部材11または左枠部材12との間を通って、座部50の後端に近接する洋式便器Sへ自力で移動することができる。
(d)したがって、本第一実施形態の車椅子1によれば、足腰が弱った利用者でも座部50を接近させて洋式便器Sに自力で移動することができる。また、このように利用者が当該車椅子1の座部50から洋式便器Sに自力で移動可能となるので、利用者を介護する介護者の負担が大幅に軽減される。
(2)また、第一実施形態の車椅子1によれば、背凭れ部70が、当該車椅子1の前後方向を中心軸として回転可能に車椅子本体10の右枠部材11によって支持される右側背凭れ部材71と、当該車椅子1の前後方向を中心軸として回転可能に車椅子本体10の左枠部材12によって支持される左側背凭れ部材72とに二分割されているので、分割された右側背凭れ部材71および左側背凭れ部材72が、背凭れ部70に比べてその重量が軽くなり、当該車椅子1の前後方向を中心軸とした回転によって移動させやすくなる。
(3)また、本実施形態の車椅子1によれば、座部50が円盤状に形成されているので、利用者が座部50に座ったままで下半身ごと身体の向きを変える際に脚部が座部50に当りにくい。したがって、利用者が座部50に座ったままで身体の向きを変えやすい。
(4)また、本実施形態の車椅子1によれば、座部50が、上下方向を中心軸として回転可能に構成されているので、利用者が座部50に座ったままで座部50ごと身体の向きを変えることができる。
(5)また、本実施形態の車椅子1によれば、座部50が、主輪20、前輪30および後輪40が接地する床面からの高さ寸法が調節可能に構成されているので、座部50の高さを洋式便器Sの高さに合わせることができ、利用者が当該車椅子1から洋式便器Sに移動しやすくなる。
(5)また、本実施形態の車椅子1によれば、主輪20が車椅子本体10の前後方向の中央に取り付けられており、車椅子本体10の前端には前輪30が回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられ、車椅子本体10の後端には後輪40が回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられているので、当該車椅子1の旋回半径が小さくなり、したがって、洋式便器Sの前部を、車椅子本体10の右枠部材11と左枠部材12との間に後方から差し入れて連結部材13の後部に当接するまで座部50の後端に近接させる作業が小回りが効いてやりやすい。
[3.他の実施形態]
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、背凭れ部70が、当該車椅子1の前後方向を中心軸として回転可能に車椅子本体10の右枠部材11によって支持される右側背凭れ部材71と、当該車椅子1の前後方向を中心軸として回転可能に車椅子本体10の左枠部材12によって支持される左側背凭れ部材72とに二分割されているが、これには限られず、背凭れ部70が、当該車椅子1の前後方向を中心軸として回転可能に車椅子本体10の右枠部材11または左枠部材12の何れか一方によって支持されるようにしてもよい。
具体的には、背凭れ部70に形成された貫通孔(図示省略)に上枠部材11aの後部を挿通し、背凭れ部70を上枠部材11aを中心に回転可能にするのである。さらに、上枠部材11aの後部に、背凭れ部70を対向位置で係止するストッパ(図示省略)と背凭れ部70を非対向位置で係止するストッパ(図示省略)とを形成する。なお、同様な構造で背凭れ部70を左枠部材12に取り付けてもよい。
このように構成すれば、対向位置と非対抗位置との間で背凭れ部70の位置を変更するには背凭れ部70を回転させるだけで済む。
[第二実施形態]
上記第一実施形態では、これに対して図4〜6に示す第二実施形態の車椅子100では、傾斜部66がスライドして位置を変化することを特徴とする。
以下に、第二実施形態の車椅子100が備える構成について図4〜6を参照して説明する。
なお、本第二実施形態では、第一実施形態と共通する部分については第一実施形態と同じ符号を使用してその詳細な説明を省略する。
[1.車椅子100の構成の説明]
図4に示すように車椅子100は、車椅子本体110と、2個の主輪20と、2個の前輪30と、2個の後輪40と、座部50と、2つのブレーキ機構60と、後側背凭れ部170と、前側背凭れ部80と、を備える。以下、車椅子本体110、後側背凭れ部170および前側背凭れ部80について順に説明する。
[1.1.車椅子本体110の構成の説明]
車椅子本体110は、図5に示すように、互いに対向するよう配置された一対の右枠部材11および左枠部材12それぞれの中央下端同士を連結部材13によって連結した構造を有する。また、連結部材13は、その上部に利用者が脚部を載置するための載置面13aが形成された棒状部材である。なお、載置面13aは特許請求の範囲の脚部載置面に該当する。
[1.2.後側背凭れ部170および前側背凭れ部180の構成の説明]
後側背凭れ部170は、図5に示すように、右後背凭れ部材171と左後背凭れ部材172とに二分割されている。
このうちの右後背凭れ部材171は板状に形成され、当該車椅子100の前後方向を中心軸として回転可能に右枠部材11の上枠部材11aの後部によって支持され、右枠部材11と左枠部材12との間にあって座部50に前向きに着座する利用者の背面に対向する位置(表面が横向きのまま利用者の背面に対向する位置、後側対向位置、図6中に実線で図示)と、右枠部材11と左枠部材12との間からは外部にあって座部50に前向きに着座する利用者の背面には対向しない位置(後側非対向位置、図6中に一点鎖線で図示)との間で回転によって移動可能になっている。
なお、本実施形態では、右後背凭れ部材171に形成された貫通孔(図示省略)に上枠部材11aの後部が挿通されており、右後背凭れ部材171が上枠部材11aを中心に回転可能になっている。さらに、上枠部材11aの後部には、右後背凭れ部材171を後側対向位置で係止するストッパ(図示省略)と右後背凭れ部材171を後側非対向位置で係止するストッパ(図示省略)とが形成されている。
また、右後背凭れ部材171には、図5に示すように、後側対向位置にある際に物体を載置可能な載置面171aが形成されている。なお、載置面171aは特許請求の範囲の後側載置面に該当する。
なお、左後背凭れ部材172は、右後背凭れ部材171とは対称に構成されているので、ここでは詳細な説明は省略する。
また、前側背凭れ部180は、図5に示すように、右前背凭れ部材181と左前背凭れ部材182とに二分割されている。なお、右前背凭れ部材181は、右後背凭れ部材171とは対称に構成されているので、ここでは詳細な説明は省略する。また、左前背凭れ部材182は、左後背凭れ部材172とは対称に構成されているので、ここでは詳細な説明は省略する。
[2.第二実施形態の効果]
(1)このように本第二実施形態の車椅子100によれば、次の(e)〜(k)のような作用効果を奏する。
(e)まず、車椅子本体110が互いに対向するよう配置された一対の右枠部材11および左枠部材12それぞれの中央下端同士を連結部材113によって連結した構造を有するので、右枠部材11と左枠部材12との間の空間が当該車椅子1の前後方向および上下方向に開放されており、利用者が座部150に前向きに着座している場合には、洋式便器Sの前部を、車椅子本体110の右枠部材11と左枠部材12との間に後方から差し入れて連結部材13に当接するまで座部50の後端に近接させることが可能である。
(f)また、ブレーキ機構60が利用者の操作に応じて主輪20を停止状態に保持可能であり、洋式便器Sの前部が座部150の後端に近接する状態で、当該車椅子100を停止状態に保持することができる。
(g)そして、座部50が、右枠部材11および左枠部材12の双方から離れた状態にあり、後側背凭れ部170(右後背凭れ部材171および左後背凭れ部材172)が、車椅子本体110の右枠部材11と左枠部材12との間にあって座部50に前向きに着座する利用者の背面に対向する「後側対向位置」と、車椅子本体110の右枠部材11と左枠部材12との間からは外部にあって座部50に前向きに着座する利用者の背面に対向しない「後側非対向位置」との間で移動可能である。このことにより、後側背凭れ部170を後側対向位置から後側非対向位置へ移動させることにより、座部50に前向きに着座する利用者の背後が開放されるので、連結部材13の載置面13aに脚部を載置させるとともに右枠部材11および左枠部材12に腕部を置いて支えられながら、座部50と右枠部材11または左枠部材12との間を通って、座部50の後端に近接する洋式便器Sへ自力で移動することができる。
(h)一方、利用者が座部50に後向きに着座している場合には、洋式便器Sの前部を、車椅子本体110の右枠部材11と左枠部材12との間に前方から差し入れて連結部材13に当接するまで座部50の前端に近接させることが可能である。
(i)また、上述のように、ブレーキ機構60が利用者の操作に応じて主輪20を停止状態に保持可能であり、洋式便器Sの前部が座部50の前端に近接する状態で、当該車椅子100を停止状態に保持することができる。
(j)そして、座部50が、右枠部材11および左枠部材12の双方から離れた状態にあり、前側背凭れ部180(右前背凭れ部材181および左前背凭れ部材182)が、車椅子本体110の右枠部材11と左枠部材12との間にあって座部50に後向きに着座する利用者の背面に対向する「前側対向位置」と、車椅子本体110の右枠部材11と左枠部材12との間からは外部にあって座部50に後向きに着座する利用者の背面に対向しない「前側非対向位置」との間で移動可能である。このことにより、前側背凭れ部180を前側対向位置から前側非対向位置へ移動させることにより、座部50に後向きに着座する利用者の背後が開放されるので、連結部材13の載置面13aに脚部を載置させるとともに右枠部材11および左枠部材112に腕部を置いて支えられながら、座部50と右枠部材11または左枠部材12との間を通って、座部50の前端に近接する洋式便器Sへ自力で移動することができる。
(k)したがって、本第二実施形態の車椅子100によれば、足腰が弱った利用者が、座部50に前向きに着座する場合および後向きに着座する場合のいずれの場合でも、座部50を接近させて洋式便器Sに自力で移動することができる。また、このように利用者が当該車椅子100の座部50から洋式便器Sに自力で移動可能となるので、利用者を介護する介護者の負担が大幅に軽減される。
(2)また、第二実施形態の車椅子100によれば、後側背凭れ部170は、当該車椅子100の前後方向を中心軸として回転可能に右枠部材11によって支持される右後背凭れ部材171と、当該車椅子100の前後方向を中心軸として回転可能に左枠部材12によって支持される左後背凭れ部材172とに二分割される。また、前側背凭れ部180は、当該車椅子100の前後方向を中心軸として回転可能に右枠部材11によって支持される右前背凭れ部材181と、当該車椅子100の前後方向を中心軸として回転可能に左枠部材12によって支持される左前背凭れ部材182とに二分割されている。
このことにより、後側背凭れ部170においては、分割された右後背凭れ部材171および左後背凭れ部材172が、後側背凭れ部170に比べてその重量が軽くなり、当該車椅子100の前後方向を中心軸とした回転によって移動させやすくなる。また、前側背凭れ部180においては、分割された右前背凭れ部材181および左前背凭れ部材182が、前側背凭れ部180に比べてその重量が軽くなり、当該車椅子100の前後方向を中心軸とした回転によって移動させやすくなる。
(3)また、第二実施形態の車椅子100によれば、後側背凭れ部170の右後背凭れ部材171には、後側対向位置にある際に物体を載置可能な載置面171aが形成されている。なお、後側背凭れ部170の左後背凭れ部材172および前側背凭れ部180の右前背凭れ部材181および左前背凭れ部材182についても同様である。
このことにより、後側背凭れ部170が後側向位置にある際には、後側背凭れ部170の載置面に物体を載置することができ、前側背凭れ部180が前側対向位置にある際には、前側背凭れ部180の載置面に物体を載置することができる。
[3.他の実施形態]
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、後側背凭れ部170が、当該車椅子100の前後方向を中心軸として回転可能に右枠部材11によって支持される右後背凭れ部材171と、当該車椅子100の前後方向を中心軸として回転可能に左枠部材12によって支持される左後背凭れ部材172とに二分割されるが、これには限られず、後側背凭れ部170が、当該車椅子100の前後方向を中心軸として回転可能に車椅子本体110の右枠部材11または左枠部材12の何れか一方によって支持されるようにしてもよい。
具体的には、後側背凭れ部170に形成された貫通孔(図示省略)に上枠部材11aの後部を挿通し、後側背凭れ部170を上枠部材11aを中心に回転可能にするのである。さらに、上枠部材11aの後部に、後側背凭れ部170を後側対向位置で係止するストッパ(図示省略)と後側背凭れ部170を後側非対向位置で係止するストッパ(図示省略)とを形成する。なお、同様な構造で後側背凭れ部170を左枠部材12に取り付けてもよい。
このように構成すれば、後側対向位置と後側非対抗位置との間で後側背凭れ部170の位置を変更するには後側背凭れ部170を回転させるだけで済む。
なお、前側背凭れ部180についても同様である。
1…車椅子、10…車椅子本体、11…右枠部材、12…左枠部材、13,14…連結部材、15…板材、20…主輪、30…前輪、40…後輪、50…座部、60…ブレーキ機構、70…背凭れ部、80…テーブル部、100…車椅子、110…車椅子本体、170…後側背凭れ部、171…右後背凭れ部材、172…左後背凭れ部材、180…前側背凭れ部、181…右前背凭れ部材、182…左前背凭れ部材

Claims (7)

  1. 利用者が腕部を載置するための腕部載置面が形成されるとともに互いに対向するよう配置された一対の右枠部材および左枠部材それぞれの中央下端付近同士を、その上部に利用者が脚部を載置するための脚部載置面が形成された連結部材によって連結した構造を有する車椅子本体と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれに回転可能に取り付けられた2個の主輪と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの前端付近に回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられた2個の前輪と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの後端付近に回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられた2個の後輪と、
    利用者の操作に応じて前記主輪を停止状態に保持可能な停止状態保持機構と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間に配置されるとともに前記右枠部材または前記左枠部材の少なくとも何れか一方から離れた状態で前記車椅子本体によって支持され、利用者が着座可能な座部と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間にあって前記座部に前向きに着座する利用者の背面に対向する対向位置と前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間からは外部にあって前記座部に前向きに着座する利用者の背面に対向しない非対向位置との間で移動可能に前記車椅子本体によって支持され、前記対向位置にある場合に前記座部に前向きに着座する利用者が凭れることが可能な背凭れ部と、
    を備えることを特徴とする車椅子。
  2. 請求項1に記載の車椅子において、
    前記背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材または前記左枠部材の何れか一方によって支持されていることを特徴とする車椅子。
  3. 請求項1に記載の車椅子において、
    前記背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材によって支持される右側背凭れ部材と、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記左枠部材によって支持される左側背凭れ部材とに二分割されていることを特徴とする車椅子。
  4. 利用者が腕部を載置するための腕部載置面が形成されるとともに互いに対向するよう配置された一対の右枠部材および左枠部材それぞれの中央下端付近同士を、その上部に利用者が脚部を載置するための脚部載置面が形成された連結部材によって連結した構造を有する車椅子本体と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの前後方向の中央付近に回転可能に取り付けられた2個の主輪と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの前端付近に回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられた2個の前輪と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材および前記左枠部材それぞれの後端付近に回転可能且つその回転方向を自在に変更可能に取り付けられた2個の後輪と、
    利用者の操作に応じて前記主輪を停止状態に保持可能な停止状態保持機構と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間に配置されるとともに前記右枠部材または前記左枠部材の少なくとも何れか一方から離れた状態で前記車椅子本体によって支持され、利用者が着座可能な座部と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間にあって前記座部に前向きに着座する利用者の背面に対向する後側対向位置と前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間からは外部にあって前記座部に前向きに着座する利用者の背面に対向しない後側非対向位置との間で移動可能に前記車椅子本体によって支持され、前記後側対向位置にある場合に前記座部に前向きに着座する利用者が凭れることが可能な後側背凭れ部と、
    前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間にあって前記座部に後向きに着座する利用者の背面に対向する前側対向位置と前記車椅子本体の前記右枠部材と前記左枠部材との間からは外部にあって前記座部に後向きに着座する利用者の背面に対向しない前側非対向位置との間で移動可能に前記車椅子本体によって支持され、前記前側対向位置にある場合に前記座部に後向きに着座する利用者が凭れることが可能な前側背凭れ部と、
    を備えることを特徴とする車椅子。
  5. 請求項4に記載の車椅子において、
    前記後側背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材または前記左枠部材の何れか一方によって支持され、
    前記前側背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材または前記左枠部材の何れか一方によって支持されていること
    を特徴とする車椅子。
  6. 請求項4に記載の車椅子において、
    前記後側背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材によって支持される右後背凭れ部材と、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記左枠部材によって支持される左後背凭れ部材とに二分割され、
    前記前側背凭れ部は、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記右枠部材によって支持される右前背凭れ部材と、当該車椅子の前後方向を中心軸として回転可能に前記左枠部材によって支持される左前背凭れ部材とに二分割されていること
    を特徴とする車椅子。
  7. 請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の車椅子において、
    前記前側背凭れ部には、前側対向位置にある際に物体を載置可能な前側載置面が形成され、
    前記後側背凭れ部には、前側対向位置にある際に物体を載置可能な後側載置面が形成されていること
    を特徴とする車椅子。
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