JPH06175399A - トナー用樹脂組成物及びトナー - Google Patents
トナー用樹脂組成物及びトナーInfo
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- JPH06175399A JPH06175399A JP43A JP32778492A JPH06175399A JP H06175399 A JPH06175399 A JP H06175399A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 32778492 A JP32778492 A JP 32778492A JP H06175399 A JPH06175399 A JP H06175399A
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- thermoplastic polyester
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 定着性に優れ、しかも高温高湿の環境下でも
安定した画像が得られるトナー用樹脂組成物及びトナー
を得る。 【構成】 熱可塑性ポリエステルに、エチレン又はプロ
ピレンとα−オレフィンとの共重合体1〜35重量%を
含有させる。上記のビニル系共重合体はスチレン系単量
体及び/又は(メタ)アクリル酸エステル単量体を構成
単位として含み、その分子量分布が唯一のピークを有す
る曲線からなり、且つ分子量1×103 〜8×104 の
領域に極大を有する。また、上記のα−オレフィン共重
合体は140℃での溶融粘度が1万ポイズ以下である。
安定した画像が得られるトナー用樹脂組成物及びトナー
を得る。 【構成】 熱可塑性ポリエステルに、エチレン又はプロ
ピレンとα−オレフィンとの共重合体1〜35重量%を
含有させる。上記のビニル系共重合体はスチレン系単量
体及び/又は(メタ)アクリル酸エステル単量体を構成
単位として含み、その分子量分布が唯一のピークを有す
る曲線からなり、且つ分子量1×103 〜8×104 の
領域に極大を有する。また、上記のα−オレフィン共重
合体は140℃での溶融粘度が1万ポイズ以下である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真等に使用す
るトナー用樹脂組成物及びトナーに関し、さらに詳しく
いえば、静電荷像を現像する方法において、乾式現像方
式に使用するトナー用樹脂組成物及びトナーに関する。
るトナー用樹脂組成物及びトナーに関し、さらに詳しく
いえば、静電荷像を現像する方法において、乾式現像方
式に使用するトナー用樹脂組成物及びトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真等において、静電荷像を現像す
る方法として、乾式現像方式が多用されている。この乾
式現像方式では、バインダーとなるトナー用樹脂にカー
ボンブラック等の着色剤を分散させた微粉末に、鉄粉や
ガラスビーズ等のキャリアーを混合した摩擦帯電性のト
ナー(現像剤)、或いはトナー用樹脂にカーボンブラッ
ク等の着色剤とマグネタイト等の磁性粉とを含有させた
磁性トナーが用いられる。
る方法として、乾式現像方式が多用されている。この乾
式現像方式では、バインダーとなるトナー用樹脂にカー
ボンブラック等の着色剤を分散させた微粉末に、鉄粉や
ガラスビーズ等のキャリアーを混合した摩擦帯電性のト
ナー(現像剤)、或いはトナー用樹脂にカーボンブラッ
ク等の着色剤とマグネタイト等の磁性粉とを含有させた
磁性トナーが用いられる。
【0003】複写物を得るには、通常、感光体上に静電
潜像を形成し、この静電潜像に摩擦帯電性のトナーや磁
性トナーを電気的に付着させて現像し、ここで得られる
トナー像を用紙等のシート上に転写し、その後トナーに
対して離型性を有する熱圧ローラーで定着させて永久可
視像とする。
潜像を形成し、この静電潜像に摩擦帯電性のトナーや磁
性トナーを電気的に付着させて現像し、ここで得られる
トナー像を用紙等のシート上に転写し、その後トナーに
対して離型性を有する熱圧ローラーで定着させて永久可
視像とする。
【0004】この熱圧ローラー定着法においては、消費
電力等の経済性の向上、複写速度の上昇、用紙等のカー
ル防止等のため、より低温で定着可能な定着性の良好な
トナーが要求されている。
電力等の経済性の向上、複写速度の上昇、用紙等のカー
ル防止等のため、より低温で定着可能な定着性の良好な
トナーが要求されている。
【0005】この種のトナーにおいて、バインダーとな
るトナー用樹脂としては、スチレン−(メタ)アクリル
酸エステル共重合体のようなスチレン系樹脂及び熱可塑
性ポリエステル樹脂が広く使用されている。特に、熱可
塑性ポリエステル樹脂は、定着性(低温定着性及び画像
強度)の点で優れている(例えば、特開平1−1567
59号公報参照)。
るトナー用樹脂としては、スチレン−(メタ)アクリル
酸エステル共重合体のようなスチレン系樹脂及び熱可塑
性ポリエステル樹脂が広く使用されている。特に、熱可
塑性ポリエステル樹脂は、定着性(低温定着性及び画像
強度)の点で優れている(例えば、特開平1−1567
59号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱可塑性ポリ
エステル樹脂を用いたトナーは、高温高湿の環境下では
トナーが吸湿して帯電量が変化し、画像濃度が変化しや
すいという欠点がある(特昭57−54947号公報参
照)。しかも、年々複写機等の高速化が進んでおり、熱
可塑性ポリエステル樹脂を用いたトナーであっても、十
分な定着性が得られなくなってきている。
エステル樹脂を用いたトナーは、高温高湿の環境下では
トナーが吸湿して帯電量が変化し、画像濃度が変化しや
すいという欠点がある(特昭57−54947号公報参
照)。しかも、年々複写機等の高速化が進んでおり、熱
可塑性ポリエステル樹脂を用いたトナーであっても、十
分な定着性が得られなくなってきている。
【0007】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、定着性に優れ、しかも高
温高湿の環境下でも安定した画像が得られるトナー用樹
脂組成物及びトナーを提供することにある。
で、その目的とするところは、定着性に優れ、しかも高
温高湿の環境下でも安定した画像が得られるトナー用樹
脂組成物及びトナーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のトナー用樹脂組成物は、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂を主成分とするバインダー樹脂に、140℃
での溶融粘度が1万ポイズ以下のエチレン又はプロピレ
ンとα−オレフィンとの共重合体1〜35重量%が含有
されている。また、この発明のトナーは、上記のトナー
用樹脂組成物を用いて得られる。
め、この発明のトナー用樹脂組成物は、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂を主成分とするバインダー樹脂に、140℃
での溶融粘度が1万ポイズ以下のエチレン又はプロピレ
ンとα−オレフィンとの共重合体1〜35重量%が含有
されている。また、この発明のトナーは、上記のトナー
用樹脂組成物を用いて得られる。
【0009】この発明において、熱可塑性ポリエステル
樹脂としては、この種のトナーに使用されている公知の
熱可塑性ポリエステル樹脂、例えばジカルボン酸と二価
アルコールとを縮重合して得られる熱可塑性ポリエステ
ル樹脂、或いはこのような熱可塑性ポリエステル樹脂に
ビニル系モノマーをグラフト重合して得られる熱可塑性
ポリエステル樹脂が用いられる。
樹脂としては、この種のトナーに使用されている公知の
熱可塑性ポリエステル樹脂、例えばジカルボン酸と二価
アルコールとを縮重合して得られる熱可塑性ポリエステ
ル樹脂、或いはこのような熱可塑性ポリエステル樹脂に
ビニル系モノマーをグラフト重合して得られる熱可塑性
ポリエステル樹脂が用いられる。
【0010】ここで、ジカルボン酸としては、マレイン
酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン
酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、マロン酸、ドデカン二酸又はこれ等
の無水物又は低級アルコールとのエステル等が挙げられ
る。
酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン
酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、マロン酸、ドデカン二酸又はこれ等
の無水物又は低級アルコールとのエステル等が挙げられ
る。
【0011】また、二価アルコールとしては、エチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4
−ブテンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)
シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェ
ノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポ
リオキシプロピレン化ビスフェノールA等が挙げられ
る。
グリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4
−ブテンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)
シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェ
ノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポ
リオキシプロピレン化ビスフェノールA等が挙げられ
る。
【0012】なお、低温定着性が損なわれない範囲で、
ジカルボン酸には、トリメリット酸、ピロメリット酸な
どの三価以上のカルボン酸を若干併用することができ
る。また、二価アルコールには、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの三価以上
のアルコールを若干併用することができる。
ジカルボン酸には、トリメリット酸、ピロメリット酸な
どの三価以上のカルボン酸を若干併用することができ
る。また、二価アルコールには、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの三価以上
のアルコールを若干併用することができる。
【0013】また、グラフト重合に用いるビニル系モノ
マーとしては、スチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、その他メタクリル酸メチル、アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が挙げ
られる。
マーとしては、スチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、その他メタクリル酸メチル、アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が挙げ
られる。
【0014】このような熱可塑性ポリエステル樹脂の分
子量は、この種のトナーに使用されている公知の熱可塑
性ポリエステル樹脂の範囲のものであればよい。特に、
分子量分布曲線において、分子量1×103 〜8×10
4 の領域に極大を有し、且つ分子量1×105 〜8×1
06 の領域に極大又は肩を有するか、或いはゲル分(溶
剤不溶分)が5〜50重量%であることが好ましい。
子量は、この種のトナーに使用されている公知の熱可塑
性ポリエステル樹脂の範囲のものであればよい。特に、
分子量分布曲線において、分子量1×103 〜8×10
4 の領域に極大を有し、且つ分子量1×105 〜8×1
06 の領域に極大又は肩を有するか、或いはゲル分(溶
剤不溶分)が5〜50重量%であることが好ましい。
【0015】低分子量側の極大での分子量が上記の範囲
より小さいとトナー粒子が凝集することがあり、また上
記の範囲より大きいと定着性が低下することがある。ま
た、高分子量側の極大又は肩での分子量が上記の範囲よ
り小さいと耐オフセット性が悪化することがあり、また
上記の範囲より大きいと定着性が低下することがある。
より小さいとトナー粒子が凝集することがあり、また上
記の範囲より大きいと定着性が低下することがある。ま
た、高分子量側の極大又は肩での分子量が上記の範囲よ
り小さいと耐オフセット性が悪化することがあり、また
上記の範囲より大きいと定着性が低下することがある。
【0016】また、分子量分布曲線が低分子量部分と高
分子量部分との二山に形成されている場合には、高分子
量重合体成分の含有量が15重量%よりも少ないと、耐
オフセット性の低下を生じることがある。
分子量部分との二山に形成されている場合には、高分子
量重合体成分の含有量が15重量%よりも少ないと、耐
オフセット性の低下を生じることがある。
【0017】また、この発明に用いる熱可塑性ポリエス
テル樹脂は、トナー粒子の凝集性の点から、この樹脂が
結晶性の場合は融点が50℃以上であることが好まし
く、この樹脂が非結晶性の場合はガラス転移点が50℃
以上であることが好ましい。
テル樹脂は、トナー粒子の凝集性の点から、この樹脂が
結晶性の場合は融点が50℃以上であることが好まし
く、この樹脂が非結晶性の場合はガラス転移点が50℃
以上であることが好ましい。
【0018】なお、熱可塑性ポリエステル樹脂には、こ
の発明の目的及び効果を達成し得る範囲内で、スチレン
系樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、オレフィン
樹脂、エポキシ樹脂等のバインダー樹脂が配合されてい
てもよい。
の発明の目的及び効果を達成し得る範囲内で、スチレン
系樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、オレフィン
樹脂、エポキシ樹脂等のバインダー樹脂が配合されてい
てもよい。
【0019】この発明においては、上記の熱可塑性ポリ
エステル樹脂を主成分とするバインダー樹脂は、一般に
トナー用樹脂中に15〜99重量%含有される。そし
て、このような熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分とす
るバインダー樹脂に、140℃での溶融粘度が1万ポイ
ズ以下のエチレン又はプロピレンとα−オレフィンとの
共重合体(以下、α−オレフィン共重合体という)が1
〜35重量%含有される。
エステル樹脂を主成分とするバインダー樹脂は、一般に
トナー用樹脂中に15〜99重量%含有される。そし
て、このような熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分とす
るバインダー樹脂に、140℃での溶融粘度が1万ポイ
ズ以下のエチレン又はプロピレンとα−オレフィンとの
共重合体(以下、α−オレフィン共重合体という)が1
〜35重量%含有される。
【0020】α−オレフィン共重合体の140℃での溶
融粘度が1万ポイズを越えると粘度が高すぎるため低温
で十分に流動することができず、より低温で定着させる
ことができなくなる。特に、140℃での溶融粘度は1
000ポイズ以下が好ましい。なお、溶融粘度は一般に
B型粘度計で測定される。
融粘度が1万ポイズを越えると粘度が高すぎるため低温
で十分に流動することができず、より低温で定着させる
ことができなくなる。特に、140℃での溶融粘度は1
000ポイズ以下が好ましい。なお、溶融粘度は一般に
B型粘度計で測定される。
【0021】また、トナー用樹脂組成物中のα−オレフ
ィン共重合体の含有量が、1重量%未満ではその効果が
ほとんど得られず、逆に含有量が35重量%を超えると
樹脂組成物が強靱となり微粉砕してトナーとすることが
できなくなる。このα−オレフィン共重合体の好ましい
含有量は3〜25重量%である。
ィン共重合体の含有量が、1重量%未満ではその効果が
ほとんど得られず、逆に含有量が35重量%を超えると
樹脂組成物が強靱となり微粉砕してトナーとすることが
できなくなる。このα−オレフィン共重合体の好ましい
含有量は3〜25重量%である。
【0022】α−オレフィン共重合体を構成する成分比
率は特に限定されるものではないが、エチレン又はプロ
ピレンの成分が50mol%以上であるのが好ましく、
70mol%以上がさらに好ましい。また、α−オレフ
ィン成分が著しく少ないと、結晶性が増しビニル系共重
合体との分散性が悪くなることがあるので、α−オレフ
ィン成分は4mol%以上含まれていることが好まし
い。
率は特に限定されるものではないが、エチレン又はプロ
ピレンの成分が50mol%以上であるのが好ましく、
70mol%以上がさらに好ましい。また、α−オレフ
ィン成分が著しく少ないと、結晶性が増しビニル系共重
合体との分散性が悪くなることがあるので、α−オレフ
ィン成分は4mol%以上含まれていることが好まし
い。
【0023】このα−オレフィン共重合体中のα−オレ
フィンとしては、ブテン、ペンテン、ヘキセン、メチル
ペンテン、テトラデセン、ペンタデセン等の単独または
二種以上が使用できるが、炭素数7以下のα−オレフィ
ンが好ましく、特にブテンが好ましい。また、エチレン
又はプロピレンが高度にブロック化していると結晶性が
増し、ビニル系重合体との分散性が悪くなることがある
ので、エチレン又はプロピレンとα−オレフィンとの共
重合体はランダム共重合に近いことが望ましい。
フィンとしては、ブテン、ペンテン、ヘキセン、メチル
ペンテン、テトラデセン、ペンタデセン等の単独または
二種以上が使用できるが、炭素数7以下のα−オレフィ
ンが好ましく、特にブテンが好ましい。また、エチレン
又はプロピレンが高度にブロック化していると結晶性が
増し、ビニル系重合体との分散性が悪くなることがある
ので、エチレン又はプロピレンとα−オレフィンとの共
重合体はランダム共重合に近いことが望ましい。
【0024】また、このα−オレフィン共重合体は、あ
まりにも低分子量であると熱可塑性ポリエステル樹脂を
主成分とするバインダー樹脂を可塑化してトナーの保存
性が悪化したり、樹脂組成物の強度が著しく低下して白
地汚れを発生させたり、過粉砕による細かい微粉が発生
して定着したトナーが用紙等のシートの界面で凝集破壊
を起こす可能性があるので、その重量平均分子量は10
00以上が好ましく、2000以上がさらに好ましい。
また、樹脂組成物の粉砕性及び分散相溶性の点から、数
平均分子量は8万以下が好ましく、4万以下がさらに好
ましい。
まりにも低分子量であると熱可塑性ポリエステル樹脂を
主成分とするバインダー樹脂を可塑化してトナーの保存
性が悪化したり、樹脂組成物の強度が著しく低下して白
地汚れを発生させたり、過粉砕による細かい微粉が発生
して定着したトナーが用紙等のシートの界面で凝集破壊
を起こす可能性があるので、その重量平均分子量は10
00以上が好ましく、2000以上がさらに好ましい。
また、樹脂組成物の粉砕性及び分散相溶性の点から、数
平均分子量は8万以下が好ましく、4万以下がさらに好
ましい。
【0025】この熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分と
するバインダー樹脂に、α−オレフィン共重合体を含有
させてトナー用樹脂組成物及びトナーを製造するには、
例えば、前記のビニル系共重合体にα−オレフィン共重
合体を配合し、その他着色剤等の従来公知のトナー用添
加剤を配合し、リボンブレンダー、ヘンセルミキサー等
で混合し、これをロールミル、ニーダー、押出機等を用
いて混練した後、冷却して微粉砕する方法が採用され
る。
するバインダー樹脂に、α−オレフィン共重合体を含有
させてトナー用樹脂組成物及びトナーを製造するには、
例えば、前記のビニル系共重合体にα−オレフィン共重
合体を配合し、その他着色剤等の従来公知のトナー用添
加剤を配合し、リボンブレンダー、ヘンセルミキサー等
で混合し、これをロールミル、ニーダー、押出機等を用
いて混練した後、冷却して微粉砕する方法が採用され
る。
【0026】熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分とする
バインダー樹脂にα−オレフィン共重合体をより均一に
含有させるために、両者を適当な溶剤に溶解分散した上
で脱溶剤したり、α−オレフィン共重合体の存在下で上
記熱可塑性ポリエステル樹脂重合するのが好ましい。
バインダー樹脂にα−オレフィン共重合体をより均一に
含有させるために、両者を適当な溶剤に溶解分散した上
で脱溶剤したり、α−オレフィン共重合体の存在下で上
記熱可塑性ポリエステル樹脂重合するのが好ましい。
【0027】着色剤としては、白黒画像を得るためトナ
ーには、カーボンブラック等が使用されるが、白黒画像
を得るためトナーのみならず、カラー画像を得るための
カラートナーを得ることもできる。
ーには、カーボンブラック等が使用されるが、白黒画像
を得るためトナーのみならず、カラー画像を得るための
カラートナーを得ることもできる。
【0028】カラートナー用の着色剤としては、例えば
C.I.ソルベントレッド、C.I.ピグメントレッ
ド、C.I.ディスパーレッド、C.I.ピグメントバ
イオレッド、C.I.ソルベントイエロー、C.I.ピ
グメントイエロー、C.I.ディスパーイエロー、C.
I.ソルベントブルー、C.I.ピグメントブルー等が
配合される。
C.I.ソルベントレッド、C.I.ピグメントレッ
ド、C.I.ディスパーレッド、C.I.ピグメントバ
イオレッド、C.I.ソルベントイエロー、C.I.ピ
グメントイエロー、C.I.ディスパーイエロー、C.
I.ソルベントブルー、C.I.ピグメントブルー等が
配合される。
【0029】また、磁性粉を配合して磁性トナーを得る
こともできる。磁性粉としては、マグネタイト、フェラ
イト、ヘマタイト等の鉄、亜鉛、コバルト、ニッケル、
マンガンなどの強磁性を示す合金又は化合物の粉末が配
合される。
こともできる。磁性粉としては、マグネタイト、フェラ
イト、ヘマタイト等の鉄、亜鉛、コバルト、ニッケル、
マンガンなどの強磁性を示す合金又は化合物の粉末が配
合される。
【0030】また、帯電制御剤としてニグロシン、スピ
ロンブラック(保土ケ谷化学社製)等の染料や、その他
フタロシアニン系の顔料、ジ−t−ブチルサリチル酸の
クロム錯体、4級アンモニウム塩等を配合することがで
きる。
ロンブラック(保土ケ谷化学社製)等の染料や、その他
フタロシアニン系の顔料、ジ−t−ブチルサリチル酸の
クロム錯体、4級アンモニウム塩等を配合することがで
きる。
【0031】さらに、離型作用のあるポリプロピレンワ
ックス、低分子ポリエチレン、その他脂肪族アミド、ビ
ス脂肪族アミド、金属石鹸、パラフィン等が配合されて
もよい。また、トナー粒子の流動性を上げるために疎水
性シリカ等を後添加してもよい。
ックス、低分子ポリエチレン、その他脂肪族アミド、ビ
ス脂肪族アミド、金属石鹸、パラフィン等が配合されて
もよい。また、トナー粒子の流動性を上げるために疎水
性シリカ等を後添加してもよい。
【0032】
【作用】熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分とするバイ
ンダー樹脂に、140℃での溶融粘度が1万ポイズ以下
のエチレン又はプロピレンとα−オレフィンとの共重合
体1〜35重量%を含有させると、このα−オレフィン
共重合体は溶融時に低粘度となり、しかも高温高湿下で
も吸湿しにくいので、トナーの溶融粘度が下がりより低
温で定着可能となり、しかも帯電量の変化が小さくなり
高温高湿下でも安定した画像を形成するトナー用樹脂組
成物及びトナーを得ることができる。
ンダー樹脂に、140℃での溶融粘度が1万ポイズ以下
のエチレン又はプロピレンとα−オレフィンとの共重合
体1〜35重量%を含有させると、このα−オレフィン
共重合体は溶融時に低粘度となり、しかも高温高湿下で
も吸湿しにくいので、トナーの溶融粘度が下がりより低
温で定着可能となり、しかも帯電量の変化が小さくなり
高温高湿下でも安定した画像を形成するトナー用樹脂組
成物及びトナーを得ることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 フマル酸36重量部とビスフェノールA64重量部とを
縮重合して得られた熱可塑性ポリエステル樹脂(重量平
均分子量1万、数平均分子量5千)70重量部と、これ
と同じ組成の熱可塑性ポリエステル樹脂(重量平均分子
量60万、数平均分子量20万)30重量部とを、トル
エン溶剤に溶解して均一にした後、加熱減圧下でトルエ
ンを除去して両者を均一に混合して、分子量8千及び4
0万に極大を有し、ガラス転移点62℃の熱可塑性ポリ
エステル樹脂組成物を得た。
縮重合して得られた熱可塑性ポリエステル樹脂(重量平
均分子量1万、数平均分子量5千)70重量部と、これ
と同じ組成の熱可塑性ポリエステル樹脂(重量平均分子
量60万、数平均分子量20万)30重量部とを、トル
エン溶剤に溶解して均一にした後、加熱減圧下でトルエ
ンを除去して両者を均一に混合して、分子量8千及び4
0万に極大を有し、ガラス転移点62℃の熱可塑性ポリ
エステル樹脂組成物を得た。
【0034】この熱可塑性ポリエステル樹脂組成物80
重量部と、140℃での溶融粘度27ポイズ、重量平均
分子量4万、数平均分子量1万、ブテン含有量7mol
%のエチレン−ブテン共重合体(DT024:三井石油
化学社製)20重量部とを、トルエン溶剤に溶解して均
一にした後、加熱減圧下でトルエンを除去して両者を均
一に混合して、トナー用樹脂組成物を得た。
重量部と、140℃での溶融粘度27ポイズ、重量平均
分子量4万、数平均分子量1万、ブテン含有量7mol
%のエチレン−ブテン共重合体(DT024:三井石油
化学社製)20重量部とを、トルエン溶剤に溶解して均
一にした後、加熱減圧下でトルエンを除去して両者を均
一に混合して、トナー用樹脂組成物を得た。
【0035】このトナー用樹脂組成物100重量部と、
カーボンブラック(MA−100:三菱化成社製)5重
量部と、スピロンブラックTHR(保土ケ谷化学社製)
1重量部と、ポリプロピレンワック(550P:三洋化
成社製)2重量部とを、ロールミルで溶融混練し、冷却
後粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕して平均粒度
約12〜15μm のトナー粉末を得た。
カーボンブラック(MA−100:三菱化成社製)5重
量部と、スピロンブラックTHR(保土ケ谷化学社製)
1重量部と、ポリプロピレンワック(550P:三洋化
成社製)2重量部とを、ロールミルで溶融混練し、冷却
後粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕して平均粒度
約12〜15μm のトナー粉末を得た。
【0036】このトナー粉末に、疎水性シリカ粉末(R
−972:日本アエロジル社製)0.3重量部を添加し
てトナーを作製した。このトナー10gを100mlの
サンプル瓶に取り、50℃の恒温槽中に8時間放置した
後、パウダーテスター(ホソカワミクロン社製)で凝集
度を測定したところ、凝集は認められなかった。
−972:日本アエロジル社製)0.3重量部を添加し
てトナーを作製した。このトナー10gを100mlの
サンプル瓶に取り、50℃の恒温槽中に8時間放置した
後、パウダーテスター(ホソカワミクロン社製)で凝集
度を測定したところ、凝集は認められなかった。
【0037】また、このトナー4重量部と平均粒径が約
50〜80μm の鉄粉キャリアー96重量部とを均一に
混して現像剤を作り、この現像剤を用いて複写物を得
た。使用した電子写真複写機はコニカ社製のU−Bix
−2500を熱圧ローラーの温度が変えられるように改
造したものである。定着温度は、電子写真複写機の加熱
ローラーの設定温度を種々変えて複写物をタイプライタ
ー用砂消しゴムで摩擦したとき、複写画の濃度が変化す
る時の設定温度とした。このトナーの定着温度は140
℃で十分に低かった。
50〜80μm の鉄粉キャリアー96重量部とを均一に
混して現像剤を作り、この現像剤を用いて複写物を得
た。使用した電子写真複写機はコニカ社製のU−Bix
−2500を熱圧ローラーの温度が変えられるように改
造したものである。定着温度は、電子写真複写機の加熱
ローラーの設定温度を種々変えて複写物をタイプライタ
ー用砂消しゴムで摩擦したとき、複写画の濃度が変化す
る時の設定温度とした。このトナーの定着温度は140
℃で十分に低かった。
【0038】オフセット発生温度は、電子写真複写機の
熱ローラーの設定温度を種々変えてオフセットの発生す
る時の設定温度とした。なお、この試験はロールの耐熱
性を考慮して200℃で打ち切った。このトナーのオフ
セット発生温度は200℃以上で十分に高かった。
熱ローラーの設定温度を種々変えてオフセットの発生す
る時の設定温度とした。なお、この試験はロールの耐熱
性を考慮して200℃で打ち切った。このトナーのオフ
セット発生温度は200℃以上で十分に高かった。
【0039】また、170℃で定着した画像をガーゼで
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れは認めら
れず画像強度は良好であった。さらに、前記の現像剤を
40℃、湿度70%RHの雰囲気に1日放置した後、こ
の現像剤を用いて複写物を得が、画像濃度の低下は見ら
れず均一な画像であった。
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れは認めら
れず画像強度は良好であった。さらに、前記の現像剤を
40℃、湿度70%RHの雰囲気に1日放置した後、こ
の現像剤を用いて複写物を得が、画像濃度の低下は見ら
れず均一な画像であった。
【0040】実施例2 フマル酸35重量部とビスフェノールA65重量部とを
縮重合して得られた熱可塑性ポリエステル樹脂(重量平
均分子量2万、数平均分子量6千)65重量部と、これ
と同じ組成の熱可塑性ポリエステル樹脂(重量平均分子
量50万、数平均分子量15万)35重量部とを、トル
エン溶剤に溶解して均一にした後、加熱減圧下でトルエ
ンを除去して両者を均一に混合して、分子量1万及び3
0万に極大を有し、ガラス転移点65℃の熱可塑性ポリ
エステル樹脂組成物を得た。
縮重合して得られた熱可塑性ポリエステル樹脂(重量平
均分子量2万、数平均分子量6千)65重量部と、これ
と同じ組成の熱可塑性ポリエステル樹脂(重量平均分子
量50万、数平均分子量15万)35重量部とを、トル
エン溶剤に溶解して均一にした後、加熱減圧下でトルエ
ンを除去して両者を均一に混合して、分子量1万及び3
0万に極大を有し、ガラス転移点65℃の熱可塑性ポリ
エステル樹脂組成物を得た。
【0041】この熱可塑性ポリエステル樹脂組成物90
重量部と、140℃での溶融粘度28ポイズ、重量平均
分子量5万、数平均分子量1.5万、ブテン含有量8m
ol%のエチレン−ブテン共重合体(DT032:三井
石油化学社製)10重量部とを、トルエン溶剤に溶解し
て均一にした後、加熱減圧下でトルエンを除去して両者
を均一に混合して、トナー用樹脂組成物を得た。
重量部と、140℃での溶融粘度28ポイズ、重量平均
分子量5万、数平均分子量1.5万、ブテン含有量8m
ol%のエチレン−ブテン共重合体(DT032:三井
石油化学社製)10重量部とを、トルエン溶剤に溶解し
て均一にした後、加熱減圧下でトルエンを除去して両者
を均一に混合して、トナー用樹脂組成物を得た。
【0042】このトナー用樹脂組成物100重量部と、
カーボンブラック(MA−100:三菱化成社製)5重
量部と、スピロンブラックTHR(保土ケ谷化学社製)
1重量部と、ポリプロピレンワック(660P:三洋化
成社製)3重量部とを、ロールミルで溶融混練し、冷却
後粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕して平均粒度
約12〜15μm のトナー粉末を得た。
カーボンブラック(MA−100:三菱化成社製)5重
量部と、スピロンブラックTHR(保土ケ谷化学社製)
1重量部と、ポリプロピレンワック(660P:三洋化
成社製)3重量部とを、ロールミルで溶融混練し、冷却
後粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕して平均粒度
約12〜15μm のトナー粉末を得た。
【0043】このトナー粉末に疎水性シリカ粉末(R−
972:日本アエロジル社製)0.3重量部を添加して
トナーを作製した。このトナー粉末に、疎水性シリカ粉
末(R−972:日本アエロジル社製)0.3重量部を
添加してトナーを作製した。このトナーを用いて実施例
1と同様にして性能を評価した。このトナーは、凝集は
認めらず、定着温度は140℃で十分に低く、オフセッ
ト発生温度は200℃以上で十分に高かった。
972:日本アエロジル社製)0.3重量部を添加して
トナーを作製した。このトナー粉末に、疎水性シリカ粉
末(R−972:日本アエロジル社製)0.3重量部を
添加してトナーを作製した。このトナーを用いて実施例
1と同様にして性能を評価した。このトナーは、凝集は
認めらず、定着温度は140℃で十分に低く、オフセッ
ト発生温度は200℃以上で十分に高かった。
【0044】また、170℃で定着した画像をガーゼで
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れは認めら
れなかった。さらに、前記の現像剤を40℃、湿度70
%RHの雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて
複写物を得たが、画像濃度の低下は見られず均一な画像
であった。
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れは認めら
れなかった。さらに、前記の現像剤を40℃、湿度70
%RHの雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて
複写物を得たが、画像濃度の低下は見られず均一な画像
であった。
【0045】実施例3 イソフタル酸14重量部とトリメリット酸14重量部と
ポリオキシプロピレン−2,2−ビス−4−ヒドロキシ
フェニルプロパン72重量部とを縮重合して得られた熱
可塑性ポリエステル樹脂(重量平均分子量20万、数平
均分子量1万、ゲル分15重量%)42重量部と、14
0℃での溶融粘度28ポイズ、重量平均分子量5万、数
平均分子量1.5万、ブテン含有量8mol%のエチレ
ン−ブテン共重合体(DT032:三井石油化学社製)
8重量部とを、ボールミルで溶融混練し粉砕してトナー
用樹脂組成物を得た。
ポリオキシプロピレン−2,2−ビス−4−ヒドロキシ
フェニルプロパン72重量部とを縮重合して得られた熱
可塑性ポリエステル樹脂(重量平均分子量20万、数平
均分子量1万、ゲル分15重量%)42重量部と、14
0℃での溶融粘度28ポイズ、重量平均分子量5万、数
平均分子量1.5万、ブテン含有量8mol%のエチレ
ン−ブテン共重合体(DT032:三井石油化学社製)
8重量部とを、ボールミルで溶融混練し粉砕してトナー
用樹脂組成物を得た。
【0046】このトナー用樹脂組成物50重量部と、マ
グネタイト(平均粒径0.3μm )50重量部と、カー
ボンブラック(MA−100:三菱化成社製)2重量部
と、ニグロシン1重量部と、ポリプロピレンワック(5
50P:三洋化成社製)2重量部とを、ボールミルで粉
砕混合しロールミルで溶融混練し、冷却後粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕して平均粒径約12〜15μ
m の磁性トナー粉末を得た。
グネタイト(平均粒径0.3μm )50重量部と、カー
ボンブラック(MA−100:三菱化成社製)2重量部
と、ニグロシン1重量部と、ポリプロピレンワック(5
50P:三洋化成社製)2重量部とを、ボールミルで粉
砕混合しロールミルで溶融混練し、冷却後粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕して平均粒径約12〜15μ
m の磁性トナー粉末を得た。
【0047】この磁性トナー粉末に疎水性シリカ粉末
(R−972:日本アエロジル社製)0.3重量部を添
加して磁性トナーを作製した。この磁性トナーを用いて
実施例1と同様にして性能を評価した。なお、使用した
電子写真複写機はシャープ社製のSF−700を熱圧ロ
ーラーの温度が変えられるように改造したものである。
この磁性トナーは、凝集は認めらず、定着温度は140
℃で十分に低く、オフセット発生温度は200℃以上で
十分に高かった。
(R−972:日本アエロジル社製)0.3重量部を添
加して磁性トナーを作製した。この磁性トナーを用いて
実施例1と同様にして性能を評価した。なお、使用した
電子写真複写機はシャープ社製のSF−700を熱圧ロ
ーラーの温度が変えられるように改造したものである。
この磁性トナーは、凝集は認めらず、定着温度は140
℃で十分に低く、オフセット発生温度は200℃以上で
十分に高かった。
【0048】また、170℃で定着した画像をガーゼで
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れは認めら
れなかった。さらに、前記の現像剤を40℃、湿度70
%RHの雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて
複写物を得たが、画像濃度の低下は見られず均一な画像
であった。
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れは認めら
れなかった。さらに、前記の現像剤を40℃、湿度70
%RHの雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて
複写物を得たが、画像濃度の低下は見られず均一な画像
であった。
【0049】比較例1 実施例1において、エチレン−ブテン共重合体(DT0
24:三井石油化学社製)を全く配合しなかった。それ
以外は実施例1と同様に行った。このトナーは、凝集は
認めらず、オフセット発生温度は200℃以上であった
が、定着温度は150℃でやや高かった。
24:三井石油化学社製)を全く配合しなかった。それ
以外は実施例1と同様に行った。このトナーは、凝集は
認めらず、オフセット発生温度は200℃以上であった
が、定着温度は150℃でやや高かった。
【0050】また、170℃で定着した画像をガーゼで
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れは認めら
れなかった。しかし、前記の現像剤を40℃、湿度70
%RHの雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて
複写物を得たが、この場合、画像濃度の低下が見られ、
画像は不均一であった。
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れは認めら
れなかった。しかし、前記の現像剤を40℃、湿度70
%RHの雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて
複写物を得たが、この場合、画像濃度の低下が見られ、
画像は不均一であった。
【0051】比較例2 実施例1において、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物8
0重量部に替えて、スチレン80重量部とアクリル酸n
−ブチル20とを共重合して得られたスチレン系共重合
体(重量平均分子量1万、数平均分子量5千)70重量
部と、これと同じ組成のスチレン系共重合体(重量平均
分子量60万、数平均分子量20万)30重量部とを、
トルエン溶剤に溶解して均一にした後、加熱減圧下でト
ルエンを除去して両者を均一に混合して得られたスチレ
ン系共重合体80重量部を用いた。また、エチレン−ブ
テン共重合体(DT024:三井石油化学社製)を全く
配合しなかった。それ以外は実施例1と同様に行った。
0重量部に替えて、スチレン80重量部とアクリル酸n
−ブチル20とを共重合して得られたスチレン系共重合
体(重量平均分子量1万、数平均分子量5千)70重量
部と、これと同じ組成のスチレン系共重合体(重量平均
分子量60万、数平均分子量20万)30重量部とを、
トルエン溶剤に溶解して均一にした後、加熱減圧下でト
ルエンを除去して両者を均一に混合して得られたスチレ
ン系共重合体80重量部を用いた。また、エチレン−ブ
テン共重合体(DT024:三井石油化学社製)を全く
配合しなかった。それ以外は実施例1と同様に行った。
【0052】このトナーは、凝集は認めらず、オフセッ
ト発生温度は200℃以上であったが、定着温度は16
0℃で高かった。
ト発生温度は200℃以上であったが、定着温度は16
0℃で高かった。
【0053】また、170℃で定着した画像をガーゼで
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れが認めら
れた。なお、前記の現像剤を40℃、湿度70%RHの
雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて複写物を
得たが、画像濃度は低下が見られず、画像は均一であっ
た。
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れが認めら
れた。なお、前記の現像剤を40℃、湿度70%RHの
雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて複写物を
得たが、画像濃度は低下が見られず、画像は均一であっ
た。
【0054】比較例3 実施例2において、エチレン−ブテン共重合体(DT0
32:三井石油化学社製)10重量部を90重量部に変
更した。この場合、粉砕性が悪く良好なトナー粉末を得
ることができなかった。
32:三井石油化学社製)10重量部を90重量部に変
更した。この場合、粉砕性が悪く良好なトナー粉末を得
ることができなかった。
【0055】比較例3 実施例2において、エチレン−ブテン共重合体(DT0
32:三井石油化学社製)10重量部に替えて、140
℃での溶融粘度3万ポイズ、平均分子量約20万、ブテ
ン含有量8mol%のエチレン−ブテン共重合体(タフ
マーA A−4085:三井石油化学社製)10重量部
を用いた。この場合、粉砕性がやや悪く平均粒径は約1
2〜15μm であった。それ以外は実施例2と同様に行
った。
32:三井石油化学社製)10重量部に替えて、140
℃での溶融粘度3万ポイズ、平均分子量約20万、ブテ
ン含有量8mol%のエチレン−ブテン共重合体(タフ
マーA A−4085:三井石油化学社製)10重量部
を用いた。この場合、粉砕性がやや悪く平均粒径は約1
2〜15μm であった。それ以外は実施例2と同様に行
った。
【0056】このトナーは、凝集は認めらず、オフセッ
ト発生温度は200℃以上で十分に高かったが、定着温
度は170℃でかなり高かった。
ト発生温度は200℃以上で十分に高かったが、定着温
度は170℃でかなり高かった。
【0057】また、170℃で定着した画像をガーゼで
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れが認めら
れた。なお、前記の現像剤を40℃、湿度70%RHの
雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて複写物を
得たが、画像濃度は低下が見られず、画像は均一であっ
た。
擦ってもトナーがのっていない白地部分の汚れが認めら
れた。なお、前記の現像剤を40℃、湿度70%RHの
雰囲気に1日放置した後、この現像剤を用いて複写物を
得たが、画像濃度は低下が見られず、画像は均一であっ
た。
【0058】
【発明の効果】上述の通り、この発明のトナー用樹脂組
成物及びトナーは、熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分
とするバインダー樹脂に、140℃での溶融粘度が1万
ポイズ以下のエチレン又はプロピレンとα−オレフィン
との共重合体1〜35重量%が含有されており、それに
より定着性(低温定着性及び画像強度)に優れ、しかも
高温高湿の環境下でも安定した画像を得ることができ
る。
成物及びトナーは、熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分
とするバインダー樹脂に、140℃での溶融粘度が1万
ポイズ以下のエチレン又はプロピレンとα−オレフィン
との共重合体1〜35重量%が含有されており、それに
より定着性(低温定着性及び画像強度)に優れ、しかも
高温高湿の環境下でも安定した画像を得ることができ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分とす
るバインダー樹脂に、140℃での溶融粘度が1万ポイ
ズ以下のエチレン又はプロピレンとα−オレフィンとの
共重合体1〜35重量%が含有されていることを特徴と
するトナー用樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載のトナー用樹脂組成物を用
いたトナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP43A JPH06175399A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | トナー用樹脂組成物及びトナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP43A JPH06175399A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | トナー用樹脂組成物及びトナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06175399A true JPH06175399A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18202950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP43A Pending JPH06175399A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | トナー用樹脂組成物及びトナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06175399A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08152735A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Konica Corp | 静電像現像用トナー及びそれを用いるトナー画像定着方法 |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP43A patent/JPH06175399A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08152735A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Konica Corp | 静電像現像用トナー及びそれを用いるトナー画像定着方法 |
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