JPH06174553A - 金型温度測定方法 - Google Patents
金型温度測定方法Info
- Publication number
- JPH06174553A JPH06174553A JP4351778A JP35177892A JPH06174553A JP H06174553 A JPH06174553 A JP H06174553A JP 4351778 A JP4351778 A JP 4351778A JP 35177892 A JP35177892 A JP 35177892A JP H06174553 A JPH06174553 A JP H06174553A
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- JP
- Japan
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- mold
- temperature
- measured
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- Radiation Pyrometers (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム，樹脂等の成形のための金型の温度を、
金型に発生する錆や汚れに影響されることなく且つ非接
触で正確に求められるようにする。 【構成】 ゴム，樹脂等成形材料を成形するための金型
１０，１４の型合せ面１８に凹部２０を形成して凹部２
０の内面に黒色膜２２を形成し、型開き状態の下で赤外
線式放射温度計２４にて黒色膜２２の形成部位の温度を
測定する。
金型に発生する錆や汚れに影響されることなく且つ非接
触で正確に求められるようにする。 【構成】 ゴム，樹脂等成形材料を成形するための金型
１０，１４の型合せ面１８に凹部２０を形成して凹部２
０の内面に黒色膜２２を形成し、型開き状態の下で赤外
線式放射温度計２４にて黒色膜２２の形成部位の温度を
測定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はゴム，樹脂等を成形す
るための金型の温度測定方法に関する。
るための金型の温度測定方法に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
ゴム用或いは樹脂用射出成形機等においては、通常金型
を熱板で挾み込んで金型を加熱するようにしている。こ
の場合において金型の温度測定は、熱板に熱電対を挿入
して熱板の温度を測定することにより、金型の温度を間
接的に求めるようにしているのが実情である。
ゴム用或いは樹脂用射出成形機等においては、通常金型
を熱板で挾み込んで金型を加熱するようにしている。こ
の場合において金型の温度測定は、熱板に熱電対を挿入
して熱板の温度を測定することにより、金型の温度を間
接的に求めるようにしているのが実情である。
【０００３】しかしながらこのようにして求めた金型温
度は、熱板温度に基づく推定値であって必然的に金型温
度を正確に知ることは難しい。金型温度を直接求めるた
めには、かかる金型に熱電対を挿入して温度測定するこ
とが必要であるが、この場合には予め金型に熱電対挿入
のための穴を設けておかなければならず、更に金型を交
換するごとに熱電対の取外し・取付けを行なわなければ
ならないといった問題がある。
度は、熱板温度に基づく推定値であって必然的に金型温
度を正確に知ることは難しい。金型温度を直接求めるた
めには、かかる金型に熱電対を挿入して温度測定するこ
とが必要であるが、この場合には予め金型に熱電対挿入
のための穴を設けておかなければならず、更に金型を交
換するごとに熱電対の取外し・取付けを行なわなければ
ならないといった問題がある。
【０００４】またこのような熱電対による金型温度の測
定方法は、ゴム製品の連続加硫成形機、即ち各ステーシ
ョン間で金型を間欠的に移動させつつゴム材料の射出や
加硫，取出し等を行なう成形機への適用が困難である問
題がある。
定方法は、ゴム製品の連続加硫成形機、即ち各ステーシ
ョン間で金型を間欠的に移動させつつゴム材料の射出や
加硫，取出し等を行なう成形機への適用が困難である問
題がある。
【０００５】このような連続加硫成形機の場合、金型の
移動を伴うことから金型の温度が変動し易く、従って金
型の温度を適正に測定し、管理することが特に要求され
るにも拘らず、上記熱電対を用いた温度測定方法の場
合、金型が移動して行くことから適用が困難となるので
ある。
移動を伴うことから金型の温度が変動し易く、従って金
型の温度を適正に測定し、管理することが特に要求され
るにも拘らず、上記熱電対を用いた温度測定方法の場
合、金型が移動して行くことから適用が困難となるので
ある。
【０００６】一方、非接触式で金型の温度を測定する方
法として、金型の側面温度を赤外線式放射温度計で測定
することも行なわれている。この赤外線式放射温度計に
よる温度測定は、速やかに温度測定を行える利点を有す
るが、反面において測定対象の材質による影響を受け易
く、特に金型の場合には金属光沢面の放射率が低いこと
から測定精度の点で問題があり、加えて外部に露出する
金型側面は錆が発生したり汚れが付着したりし易く、こ
れによって放射率が変化して測定値にばらつきを生ぜし
め、温度測定を正確に行えないといった問題がある。
法として、金型の側面温度を赤外線式放射温度計で測定
することも行なわれている。この赤外線式放射温度計に
よる温度測定は、速やかに温度測定を行える利点を有す
るが、反面において測定対象の材質による影響を受け易
く、特に金型の場合には金属光沢面の放射率が低いこと
から測定精度の点で問題があり、加えて外部に露出する
金型側面は錆が発生したり汚れが付着したりし易く、こ
れによって放射率が変化して測定値にばらつきを生ぜし
め、温度測定を正確に行えないといった問題がある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたものであり、その要旨は、ゴ
ム，樹脂等成形材料を成形するための金型の型合せ面に
凹部を形成して該凹部の内面に黒色膜を形成し、型開き
状態で該黒色膜の形成部位の温度を赤外線式放射温度計
にて測定することにある。
を解決するためになされたものであり、その要旨は、ゴ
ム，樹脂等成形材料を成形するための金型の型合せ面に
凹部を形成して該凹部の内面に黒色膜を形成し、型開き
状態で該黒色膜の形成部位の温度を赤外線式放射温度計
にて測定することにある。
【０００８】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、金型の
型合せ面（割面）に凹部を設けてその内面に黒色膜を形
成し、同部分において金型の温度を赤外線式放射温度計
にて測定するものである。ここで黒色膜としては、一般
に市販されている黒体テープ，黒体塗料等が可能であ
り、或いはまた黒色酸化皮膜等が可能である。
型合せ面（割面）に凹部を設けてその内面に黒色膜を形
成し、同部分において金型の温度を赤外線式放射温度計
にて測定するものである。ここで黒色膜としては、一般
に市販されている黒体テープ，黒体塗料等が可能であ
り、或いはまた黒色酸化皮膜等が可能である。
【０００９】本発明は、放射率の高い黒色膜を金型の測
定部位に形成し、同部位において金型からの放射エネル
ギー測定を行なうものであるから、金型温度を高精度で
測定することができるし、錆による影響によって測定値
が変動することも防止できる。
定部位に形成し、同部位において金型からの放射エネル
ギー測定を行なうものであるから、金型温度を高精度で
測定することができるし、錆による影響によって測定値
が変動することも防止できる。
【００１０】しかもこの黒色膜は金型の合せ面且つ凹部
の内面に形成されているから汚れ等も付着し難く、加え
て型合せ，型締，型分解等の繰返しによって黒色膜が剥
離するのを防止でき、しかも型合せ面に直接黒色膜を形
成した場合のように金型の型合せ時に黒色膜によって金
型の密着度が阻害されるといった問題も生じない。
の内面に形成されているから汚れ等も付着し難く、加え
て型合せ，型締，型分解等の繰返しによって黒色膜が剥
離するのを防止でき、しかも型合せ面に直接黒色膜を形
成した場合のように金型の型合せ時に黒色膜によって金
型の密着度が阻害されるといった問題も生じない。
【００１１】加えて黒色膜は製品の成形キャビティの近
くに形成されることとなるから、金型の製品に近い部位
の温度を測定できる利点が得られる。
くに形成されることとなるから、金型の製品に近い部位
の温度を測定できる利点が得られる。
【００１２】本発明は非接触で金型温度を直接測定でき
るもので、前述した連続ゴム加硫成形機の如き金型が移
動する形式の装置に適用して効果が大である。
るもので、前述した連続ゴム加硫成形機の如き金型が移
動する形式の装置に適用して効果が大である。
【００１３】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図１はゴム，樹脂等の成形金型に対する温度
測定方法を図示したもので、図中１０はランナー１２を
有する上金型、１４は下金型である。下金型１４には複
数（この例では４個）の成形キャビティ１６が設けられ
ており、且つ型合せ面１８の中央部において深さ１ｍｍ
程度の円形の凹部２０が設けられていて、この凹部２０
の底面に黒体テープ２２が貼着されている（図２参
照）。
説明する。図１はゴム，樹脂等の成形金型に対する温度
測定方法を図示したもので、図中１０はランナー１２を
有する上金型、１４は下金型である。下金型１４には複
数（この例では４個）の成形キャビティ１６が設けられ
ており、且つ型合せ面１８の中央部において深さ１ｍｍ
程度の円形の凹部２０が設けられていて、この凹部２０
の底面に黒体テープ２２が貼着されている（図２参
照）。
【００１４】ここで黒体とは厳密には完全放射体、つま
り放射率が１のものを言うが、ここでの黒体テープはそ
れに近い高い放射率を有するもので、一般に市販されて
いるものが用いられている。この黒体テープ２２は、こ
れを黒体塗料（これも市販されている）の膜又は黒色酸
化皮膜にて置換することも可能である。但し以下は黒体
テープを例として説明する。
り放射率が１のものを言うが、ここでの黒体テープはそ
れに近い高い放射率を有するもので、一般に市販されて
いるものが用いられている。この黒体テープ２２は、こ
れを黒体塗料（これも市販されている）の膜又は黒色酸
化皮膜にて置換することも可能である。但し以下は黒体
テープを例として説明する。
【００１５】本例の方法は、図１に示しているように下
金型１４の凹部２０底面に向けて配置した赤外線式放射
温度計２４にて金型の温度を測定するもので、本方法に
よれば金型の温度を非接触で且つ速やかに測定すること
ができる。
金型１４の凹部２０底面に向けて配置した赤外線式放射
温度計２４にて金型の温度を測定するもので、本方法に
よれば金型の温度を非接触で且つ速やかに測定すること
ができる。
【００１６】また本方法は放射率の高い黒体テープ２２
を貼着した上で温度測定を行うようにしているため、金
属光沢肌の金型を直接測定する場合に比べて測定値の信
頼性が高く、しかもこの凹部２０は上金型１０，下金型
１４からなる金型全体の内部に位置しており、製品成形
のためのキャビティ１６に近い部位にあるため、金型に
よるゴム等成形品の加熱温度を正確に求め且つ管理する
ことができる。
を貼着した上で温度測定を行うようにしているため、金
属光沢肌の金型を直接測定する場合に比べて測定値の信
頼性が高く、しかもこの凹部２０は上金型１０，下金型
１４からなる金型全体の内部に位置しており、製品成形
のためのキャビティ１６に近い部位にあるため、金型に
よるゴム等成形品の加熱温度を正確に求め且つ管理する
ことができる。
【００１７】またこの凹部２０は金型の型合せ面１８に
形成されているため、金型側面の場合のように汚れが付
き難く、しかも黒体テープ２２は凹部２０の底面上に形
成されているため、型合せ，型分解等を繰り返しても剥
離を生じ難い利点がある。また黒体テープ２２が凹部２
０の内面に形成されているから、型合せ時における上金
型１０と下金型１４との密着性が阻害されない利点も有
する。
形成されているため、金型側面の場合のように汚れが付
き難く、しかも黒体テープ２２は凹部２０の底面上に形
成されているため、型合せ，型分解等を繰り返しても剥
離を生じ難い利点がある。また黒体テープ２２が凹部２
０の内面に形成されているから、型合せ時における上金
型１０と下金型１４との密着性が阻害されない利点も有
する。
【００１８】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、例えば本発明においては他の形態
の黒色膜を形成することも可能であるし、また本発明を
様々な用途の金型に適用することも可能であるなど、本
発明はその主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知
識に基づき種々変更を加えた態様で実施可能である。
くまで一例示であり、例えば本発明においては他の形態
の黒色膜を形成することも可能であるし、また本発明を
様々な用途の金型に適用することも可能であるなど、本
発明はその主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知
識に基づき種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図１】本発明の一実施例である金型温度測定方法の説
明図である。
明図である。
【図２】図１に示す金型を合せた状態の要部断面図であ
る。
る。
１０ 上型 １４ 下型 １８ 型合せ面 ２０ 凹部 ２２ 黒体テープ ２４ 赤外線式放射温度計
Claims (1)
- 【請求項１】 ゴム，樹脂等成形材料を成形するための
金型の型合せ面に凹部を形成して該凹部の内面に黒色膜
を形成し、型開き状態で該黒色膜の形成部位の温度を赤
外線式放射温度計にて測定することを特徴とする金型温
度測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4351778A JPH06174553A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 金型温度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4351778A JPH06174553A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 金型温度測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06174553A true JPH06174553A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18419551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4351778A Pending JPH06174553A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 金型温度測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06174553A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7104681B2 (en) * | 2003-02-10 | 2006-09-12 | ICIPC—Instituto De Capacitacion E Investigacion Del Plastico Y Del Caucho | Method and device to determine the thermal diffusivity of materials, such as thermoplastic polymers, during non-stationary heat transfer processes |
| JP2008249638A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Toyota Motor Corp | 赤外線放射温度計の測定異常検出装置及び測定異常検出方法 |
| JP2009031050A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用前照灯の検査装置及び検査方法 |
| KR101299743B1 (ko) * | 2011-10-31 | 2013-08-23 | 금호타이어 주식회사 | 실험실용 타이어 가류 측정 장치 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62100623A (ja) * | 1985-10-28 | 1987-05-11 | Nippon Abionikusu Kk | 放射温度測定方法並びにそのための黒体テ−プ |
| JPH04333341A (ja) * | 1991-05-07 | 1992-11-20 | Toyota Motor Corp | 塗型膜厚の測定方法 |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP4351778A patent/JPH06174553A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62100623A (ja) * | 1985-10-28 | 1987-05-11 | Nippon Abionikusu Kk | 放射温度測定方法並びにそのための黒体テ−プ |
| JPH04333341A (ja) * | 1991-05-07 | 1992-11-20 | Toyota Motor Corp | 塗型膜厚の測定方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP4668229B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2011-04-13 | トヨタ自動車株式会社 | 赤外線放射温度計の測定異常検出装置及び測定異常検出方法 |
| US8445847B2 (en) | 2007-03-30 | 2013-05-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abnormal measurement detection device and method for infrared radiation thermometer |
| US9163992B2 (en) | 2007-03-30 | 2015-10-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abnormal measurement detection device and method for infrared radiation thermometer |
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