JPH06174532A - 残量警告機能付燃料計 - Google Patents

残量警告機能付燃料計

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JPH06174532A
JPH06174532A JP32784692A JP32784692A JPH06174532A JP H06174532 A JPH06174532 A JP H06174532A JP 32784692 A JP32784692 A JP 32784692A JP 32784692 A JP32784692 A JP 32784692A JP H06174532 A JPH06174532 A JP H06174532A
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JP
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fuel
warning
remaining amount
remaining
resistor
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JP32784692A
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Hidehiro Ichikawa
秀弘 市川
Sumio Okuno
純夫 奥野
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 残量レベルゲージ53による燃料残量の誤指
示及び、燃料残量が所定量以下まで減少した場合での警
告灯59による警告出力の誤動作を防止する。 【構成】 摺動アーム43の第1接点45が導電性接触
体41上を摺動することによる抵抗器の抵抗値変化に基
づき燃料の残量表示を行い、燃料残量が所定量以下とな
ったときに摺動アーム43の先端に設けた第2接点47
が接触して燃料残量警告点灯回路57を動作させる残量
警告用導体49を導電性接触体41から所定間隔をおい
て抵抗板39上に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料の残量を指示す
るとともに、燃料残量が所定量以下になったとき警告を
発する警告手段を備えた残量警告機能付燃料計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車などにおける燃料タンク内の燃料
残量が、所定量以下になったとき警告灯を点灯する燃料
計がある(特開平2−167433号公報参照)。図4
は、この種の燃料計の全体構成図、図5はその回路図で
ある。燃料タンク内には、センダ1が設けられている。
センダ1は、液面に浮かぶフロート2及び、圧膜抵抗体
3を備えた抵抗板5を備えている。圧膜抵抗体3は、そ
の一端(図4中で上端)に接続される導電性接触体41
と共に残量レベル検出導体(抵抗体)を構成している。
導電性接触体7は、図6に示すように長方形の導体パッ
ドを一定の間隔で並べて帯状に形成され、この帯状の導
電性接触体7に対し、前記フロート2の上下動つまり液
面の変位に伴って回動する摺動アーム9先端の摺動接点
11が摺動する。上記導体パッド相互の間隔は、回路の
断線を防ぐため、0.2mm以下に設定されている。
【0003】圧膜抵抗体3の他端は、圧膜導体13を介
して燃料残量を表示する残量レベルゲージ15に接続さ
れている。残量レベルゲージ15は、導電性接触体7に
おける摺動接点11の位置により抵抗器の抵抗値が変化
して、回路に流れる電流が変化し、その指針が燃料残量
を指示する。このような残量レベルゲージ15は、例え
ばコイルに流す電流変化による磁界変化に基づき指針を
駆動する構成でよい。導電性接触体7に接続される抵抗
板5上の圧膜導体17には、燃料残量警告点灯回路19
が接続されている。燃料残量警告点灯回路19は、警告
灯21にトランジスタ23を介して遅延回路25が接続
される構成で、遅延回路25にコンパレータ27などか
ら構成される入力スイッチ29が接続されている。
【0004】摺動接点11が、導電性接触体7上の図中
で右側のF点にあるとき燃料が満タン状態で、同左側の
E点にあるとき燃料が消費されほぼ空の状態で、FW
(残量警告)点にあるとき燃料残量が所定量以下となっ
て燃料残量警告点灯回路19が動作し警告灯21が点灯
する状態である。FW点と、FW点よりF点側のFWB
点との間には、抵抗体は存在せず、これら両者間はダイ
オード31で接続され、摺動接点11がFW点よりF点
側にあるときの警告灯21の点灯を防止している。
【0005】次に、燃料残量警告点灯回路19のオン・
オフ動作について説明する。摺動接点11がダイオード
31のアノード側にあるとき(図5の実線位置)は、コ
ンパレータ27の負端子に接続されるB点の電位は、抵
抗R1 ,R2 に分割された電位のままで、この電位はコ
ンパレータ27の正端子に接続されるA点の電位(基準
電位)より高く設定しているため、コンパレータ27の
出力は「LOW」となり、遅延回路25は働かず、警告
灯21は点灯しない。
【0006】摺動接点11がダイオード31のカソード
側のFW点に達したとき(図5の破線位置)は、B点の
電位はセンダ1のグランドGNDに落ちるため、A点の
電位を下回り、コンパレータ27の出力が「HIGH」
となり、遅延回路25が働いて一定時間後に警告灯21
が点灯し、残量警告が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の残量警告機能付燃料計にあっては、抵抗板5
上の導電性接触体7における残量警告(FW)点と、そ
れよりFWB点側との間は、ダイオード31が介在する
のみで、抵抗体によって接続されていないため、摺動接
点11がダイオード31のアノード側にあるとき(FW
点に達しない状態)は、抵抗板5が燃料浸漬中、ダイオ
ード31のカソード側の抵抗体3及び導電性接触体7が
プラス電極になってFW点とFWB点との間でマイグレ
ーションを起こしてショートし、残量レベル誤指示を起
こす可能性がある。
【0008】マイグレーションを防止するためには、燃
料残量点灯回路19から抵抗板5側に加わる電圧を低く
する必要があるが、これには入力スイッチ29の基準電
圧の設定も低くせざるを得ず、そのため燃料残量警告点
灯回路19のGNDとセンダ1のGNDとが異なること
からその電位差が大きい場合、燃料残量警告点灯回路1
9の入力スイッチ29が正常に動作せず警告灯21が誤
作動する虞がある。
【0009】そこで、この発明は、燃料残量の誤指示及
び、燃料残量が所定量以下まで減少した場合での警告出
力の誤動作を防止することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、抵抗体を備えた抵抗板と、燃料容器中
の液面変位に応じて前記抵抗体上を摺動する第1接点を
備えた摺動アームとからなる抵抗器を有し、この抵抗器
の抵抗変化に基づき燃料の残量表示を行う残量表示手段
を設け、前記抵抗板上に抵抗体と所定間隔をおいて残量
警告用導体部を設けるとともに、燃料残量が所定量以下
に減少したとき前記残量警告用導体部に接触する第2接
点を前記摺動アームに設け、この第2接点が前記残量警
告用導体部に接触したとき動作するスイッチ手段を備え
た警告回路を、燃料残量の所定量以下の減少を警告する
警告手段に接続した構成としてある。
【0011】
【作用】このような構成の残量警告機能付燃料計によれ
ば、燃料容器中の液面変位に応じて摺動アームの第1接
点が抵抗板の抵抗体上を摺動し、これに伴い抵抗器の抵
抗値が変化して残量表示手段により燃料の残量表示がな
される。燃料残量が所定量以下に減少して摺動アームの
第2接点が抵抗板上の残量警告用導体部に接触すると、
スイッチ手段によって警告回路が駆動し警告手段から警
告が発せられる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0013】図1は、自動車などにおける燃料タンク内
の燃料残量が所定量以下になったとき警告灯を点灯する
残量警告機能付燃料計の全体構成図であり、図2はその
回路図である。燃料タンク内に装備されるセンダ33
は、液面に浮かぶフロート35及び、左右方向に連続し
て複数形成される圧膜抵抗体37を備えた抵抗板39を
有している。圧膜抵抗体37は、その一端(図中で上
端)に接続される導電性接触体41と共に残量レベル検
出導体(抵抗体)を構成している。導電性接触体41
は、図3に示すように長方形の導体パッドを一定の間隔
で圧膜抵抗体37に沿って並べて帯状に形成されたもの
で、この帯状の導電性接触体41に対し、前記フロート
35の上下動つまり液面の変位に伴って回動する摺動ア
ーム43における摺動接点となる第1接点45が摺動す
る。導体パッド相互の間隔tは、回路の断線を防ぐた
め、0.2mm以下に設定されている。
【0014】摺動アーム43の第1接点45が図中右側
端部のF点にあるとき燃料が満タン状態で、同左側端部
のE点にあるとき燃料が消費されほぼ空の状態で、FW
(残量警告)点にあるとき燃料残量が所定量以下となる
状態である。摺動アーム43の先端には第2接点47が
設けられ、前記第1接点45がFW点に位置するとき第
2接点47が接触する残量警告用導体部49が抵抗板3
9上に形成されている。図3に示すように、残量警告用
導体部49と導電性接触体41との間の距離Tは、導体
パッド相互の間隔tより大きく、0.2mmを越えた任
意のものとなっている。
【0015】圧膜抵抗体37の他端は、抵抗板39上の
圧膜導体51を介して燃料タンク内の燃料の残量を表示
する残量表示手段としての残量レベルゲージ53に接続
されている。残量レベルゲージ53は、導電性接触体4
1における第1接点45の位置により抵抗器の抵抗値が
変化して、回路に流れる電流が変化し、その指針が燃料
残量を指示する。このような残量レベルゲージ53は、
例えばコイルに流す電流変化による磁界変化に基づき指
針を駆動する構成でよい。
【0016】抵抗板39上には残量警告用導体部49に
接続される圧膜導体55が形成され、この圧膜導体55
には警告回路としての燃料残量警告点灯回路57が接続
されている。燃料残量警告点灯回路57には警告手段と
しての警告灯59の一端が接続され、警告灯59の他端
は残量レベルゲージ53と共に、バッテリ61の+電極
に接続される。
【0017】燃料残量警告点灯回路57は、スイッチ手
段としての入力スイッチ63に遅延回路65を介してト
ランジスタ67が接続されており、トランジスタ67の
コレクタが警告灯59に接続されている。入力スイッチ
63はコンパレータ69を有し、コンパレータ69の出
力端子が遅延回路65に接続されている。コンパレータ
69の正入力端子には抵抗R3 と抵抗R4 との間のA点
が接続され、同負入力端子には抵抗R1 とR2 との間の
B点が抵抗R5 を介して接続されている。そして、この
B点が抵抗板39側の圧膜導体55に接続されている。
【0018】次に、燃料残量警告点灯回路57のオン・
オフ動作について説明する。摺動アーム43の第1接点
45が、図2の実線位置で示すように残量警告(FW)
点よりF点側にあるときは、B点の電位は抵抗R1 ,R
2 に分割された電位のままで、この電位はA点の電位
(基準電位)より高く設定しているため、コンパレータ
69の出力は「LOW」となり、遅延回路65は働か
ず、警告灯59は点灯しない。
【0019】第1接点45が、図2の破線位置で示すF
W点に達すると、これと同時に第2接点47も残量警告
用導体部49に接触してB点の電位はセンダ33側のグ
ランド(GND)に落ちるため、A点の電位を下回り、
コンパレータ69の出力が「HIGH」となり、遅延回
路65が働いて一定時間後に警告灯59が点灯し、残量
警告が行われる。
【0020】第1接点45がFW点に達しない図2の実
線位置にあるとき、残量警告用導体部49と導電性接触
体41との間にマイグレーションの発生が考えられる
が、これら両者の間には、導電性接触体41相互間のよ
うに0.2mm以下という距離の制限がないため、図1
のような抵抗板39上での構造が採用される範囲で両者
間の距離は自由にとることができる。
【0021】これにより、燃料残量警告点灯回路57か
ら抵抗板39への印加電圧及び、入力スイッチ63の基
準電圧を高くしても、残量警告用導体部49と導電性接
触体41との間でのマイグレーションの発生が抑えら
れ、残量レベルゲージ53による残量レベルの誤指示が
防止される。入力スイッチ63の基準電圧を高く設定で
きることから、燃料残量警告点灯回路57の誤作動も防
止される。また、抵抗板39から従来使用していたダイ
オードが取り除かれるため、信頼性が向上する。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、摺動アームの第1接点が抵抗体上を摺動すること
による抵抗器の抵抗値変化に基づき燃料の残量表示を行
い、燃料残量が所定量以下となったときに摺動アームに
設けた第2接点が接触して警告回路を動作させる残量警
告用導体部を抵抗体から所定間隔をおいて設ける構成と
したため、警告回路から抵抗板への印加電圧を高くして
も、残量警告用導体部と抵抗体との間のマイグレーショ
ンの発生を抑えることができ、残量レベルの誤指示を防
止することができる。また、警告回路におけるスイッチ
手段の基準電圧も高く設定できるので、警告手段の誤作
動も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す残量警告機能付燃料
計の全体構成図である。
【図2】図1の残量警告機能付燃料計の回路図である。
【図3】(a)は図1の残量警告機能付燃料計における
導電性接触体及び残量警告用導体部と摺動アームの形状
を示す説明図、(b)は同摺動アームの側面図である。
【図4】従来例を示す残量警告機能付燃料計の全体構成
図である。
【図5】図4の残量警告機能付燃料計の回路図である。
【図6】(a)は図4の残量警告機能付燃料計における
導電性接触体と摺動アームの形状を示す説明図、(b)
は同摺動アームの側面図である。
【符号の説明】
37 圧膜抵抗体(抵抗体) 39 抵抗板 41 導電性接触体(抵抗体) 43 摺動アーム 45 第1接点 47 第2接点 49 残量警告用導体部 53 残量レベルゲージ(残量表示手段) 57 燃料残量警告点灯回路(警告回路) 59 警告灯(警告手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 残量警告機能付燃料計
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料の残量を指示す
るとともに、燃料残量が所定量以下になったとき警告を
発する警告手段を備えた残量警告機能付燃料計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車などにおける燃料タンク内の燃料
残量が、所定量以下になったとき警告灯を点灯する燃料
計がある(特開平2−167433号公報参照)。図4
は、この種の燃料計の全体構成図、図5はその回路図で
ある。燃料タンク内には、センダ1が設けられている。
センダ1は、液面に浮かぶフロート2及び、圧膜抵抗体
3を備えた抵抗板5を備えている。圧膜抵抗体3は、そ
の一端(図4中で上端)に接続される導電性接触体7と
共に残量レベル検出導体を構成している。導電性接触体
7は、図6に示すように長方形の導体パッドを一定の間
隔で並べて帯状に形成され、この帯状の導電性接触体7
に対し、前記フロート2の上下動つまり液面の変位に伴
って回動する摺動アーム9先端の摺動接点11が摺動す
る。上記導体パッド相互の間隔は、回路の断線を防ぐた
め、0.2mm以下に設定されている。
【0003】圧膜抵抗体3の他端は、圧膜導体13を介
して燃料残量を表示する残量レベルゲージ15に接続さ
れている。残量レベルゲージ15は、導電性接触体7に
おける摺動接点11の位置により抵抗器の抵抗値が変化
して、回路に流れる電流が変化し、その指針が燃料残量
を指示する。このような残量レベルゲージ15は、例え
ばコイルに流す電流変化による磁界変化に基づき指針を
駆動する構成でよい。
【0004】導電性接触体7に接続される抵抗板5上の
圧膜導体17には、燃料残量警告点灯回路19が接続さ
れている。燃料残量警告点灯回路19は、警告灯21に
トランジスタ23を介して遅延回路25が接続される構
成で、遅延回路25にコンパレータ27などから構成さ
れる入力スイッチ29が接続されている。
【0005】摺動接点11が、導電性接触体7上の図中
で右側のF点にあるとき燃料が満タン状態で、同左側の
E点にあるとき燃料が消費されほぼ空の状態で、FW
(残量警告)点にあるとき燃料残量が所定量以下となっ
て燃料残量警告点灯回路19が動作し警告灯21が点灯
する状態である。FW点と、FW点よりF点側のFWB
点との間には、抵抗体は存在せず、これら両者間はダイ
オード31で接続され、摺動接点11がFW点よりF点
側にあるときの警告灯21の点灯を防止している。
【0006】次に、燃料残量警告点灯回路19のオン・
オフ動作について説明する。摺動接点11がダイオード
31のアノード側にあるとき(図5の実線位置)は、コ
ンパレータ27の負端子に接続されるB点の電位は、抵
抗R1 ,R2 に分割された電位のままで、この電位はコ
ンパレータ27の正端子に接続されるA点の電位(基準
電位)より高く設定しているため、コンパレータ27の
出力は「LOW」となり、遅延回路25は働かず、警告
灯21は点灯しない。
【0007】摺動接点11がダイオード31のカソード
側のFW点に達したとき(図5の破線位置)は、B点の
電位はセンダ1のグランドGNDに落ちるため、A点の
電位を下回り、コンパレータ27の出力が「HIGH」
となり、遅延回路25が働いて一定時間後に警告灯21
が点灯し、残量警告が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の残量警告機能付燃料計にあっては、抵抗板5
上の導電性接触体7における残量警告(FW)点と、そ
れよりFWB点側との間は、ダイオード31が介在する
のみで、抵抗体によって接続されていないため、摺動接
点11がダイオード31のアノード側にあるとき(FW
点に達しない状態)は、抵抗板5が燃料浸漬中、ダイオ
ード31のカソード側の抵抗体3及び導電性接触体7が
プラス電極になってFW点とFWB点との間でマイグレ
ーションを起こしてショートし、残量レベル誤指示を起
こす可能性がある。
【0009】マイグレーションを防止するためには、燃
料残量点灯回路19から抵抗板5側に加わる電圧を低く
する必要があるが、これには入力スイッチ29の基準電
圧の設定も低くせざるを得ず、そのため燃料残量警告点
灯回路19のGNDとセンダ1のGNDとが異なること
からその電位差が大きい場合、燃料残量警告点灯回路1
9の入力スイッチ29が正常に動作せず警告灯21が誤
作動する虞がある。
【0010】そこで、この発明は、燃料残量の誤指示及
び、燃料残量が所定量以下まで減少した場合での警告出
力の誤動作を防止することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、抵抗体を備えた抵抗板と、燃料容器中
の液面変位に応じて前記抵抗体に接続された導電性接触
体上を摺動する第1接点を備えた摺動アームとからなる
抵抗器を有し、この抵抗器の抵抗変化に基づき燃料の残
量表示を行う残量表示手段を設け、前記抵抗板上に残量
レベル検出導体と所定間隔をおいて残量警告用導体を設
けるとともに、燃料残量が所定量以下に減少したとき前
記残量警告用導体に接触する第2接点を前記摺動アーム
に設け、この第2接点が前記残量警告用導体に接触した
とき動作するスイッチ手段を備えた警告回路を、燃料残
量の所定量以下の減少を警告する警告手段に接続した構
成としてある。
【0012】
【作用】このような構成の残量警告機能付燃料計によれ
ば、燃料容器中の液面変位に応じて摺動アームの第1接
点が抵抗板の抵抗体に接続された導電性接触体上を摺動
し、これに伴い抵抗器の抵抗値が変化して残量表示手段
により燃料の残量表示がなされる。燃料残量が所定量以
下に減少して摺動アームの第2接点が抵抗板上の残量警
告用導体に接触すると、スイッチ手段によって警告回路
が駆動し警告手段から警告が発せられる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0014】図1は、自動車などにおける燃料タンク内
の燃料残量が所定量以下になったとき警告灯を点灯する
残量警告機能付燃料計の全体構成図であり、図2はその
回路図である。燃料タンク内に装備されるセンダ33
は、液面に浮かぶフロート35及び、左右方向に連続し
て複数形成される圧膜抵抗体37を備えた抵抗板39を
有している。圧膜抵抗体37は、その一端(図中で上
端)に接続される導電性接触体41と共に残量レベル検
出導体を構成している。導電性接触体41は、図3に示
すように長方形の導体パッドを一定の間隔で圧膜抵抗体
37に沿って並べて帯状に形成されたもので、この帯状
の導電性接触体41に対し、前記フロート35の上下動
つまり液面の変位に伴って回動する摺動アーム43にお
ける摺動接点となる第1接点45が摺動する。導体パッ
ド相互の間隔tは、回路の断線を防ぐため、0.2mm
以下に設定されている。
【0015】摺動アーム43の第1接点45が図中右側
端部のF点にあるとき燃料が満タン状態で、同左側端部
のE点にあるとき燃料が消費されほぼ空の状態で、FW
(残量警告)点にあるとき燃料残量が所定量以下となる
状態である。摺動アーム43の先端には第2接点47が
設けられ、前記第1接点45がFW点に位置するとき第
2接点47が接触する残量警告用導体49が抵抗板39
上に形成されている。図3に示すように、残量警告用導
体49と導電性接触体41との間の距離Tは、導体パッ
ド相互の間隔tより大きく、0.2mmを越えた任意の
ものとなっている。
【0016】圧膜抵抗体37の他端は、抵抗板39上の
圧膜導体51を介して燃料タンク内の燃料の残量を表示
する残量表示手段としての残量レベルゲージ53に接続
されている。残量レベルゲージ53は、導電性接触体4
1における第1接点45の位置により抵抗器の抵抗値が
変化して、回路に流れる電流が変化し、その指針が燃料
残量を指示する。このような残量レベルゲージ53は、
例えばコイルに流す電流変化による磁界変化に基づき指
針を駆動する構成でよい。
【0017】抵抗板39上には残量警告用導体49に接
続される圧膜導体55が形成され、この圧膜導体55に
は警告回路としての燃料残量警告点灯回路57が接続さ
れている。燃料残量警告点灯回路57には警告手段とし
ての警告灯59の一端が接続され、警告灯59の他端は
残量レベルゲージ53と共に、バッテリ61の+電極に
接続される。
【0018】燃料残量警告点灯回路57は、スイッチ手
段としての入力スイッチ63に遅延回路65を介してト
ランジスタ67が接続されており、トランジスタ67の
コレクタが警告灯59に接続されている。入力スイッチ
63はコンパレータ69を有し、コンパレータ69の出
力端子が遅延回路65に接続されている。コンパレータ
69の正入力端子には抵抗R3 と抵抗R4 との間のA点
が接続され、同負入力端子には抵抗R1 とR2 との間の
B点が抵抗R5 を介して接続されている。そして、この
B点が抵抗板39側の圧膜導体55に接続されている。
【0019】次に、燃料残量警告点灯回路57のオン・
オフ動作について説明する。摺動アーム43の第1接点
45が、図2の実線位置で示すように残量警告(FW)
点よりF点側にあるときは、B点の電位は抵抗R1 ,R
2 に分割された電位のままで、この電位はA点の電位
(基準電位)より高く設定しているため、コンパレータ
69の出力は「LOW」となり、遅延回路65は働か
ず、警告灯59は点灯しない。
【0020】第1接点45が、図2の破線位置で示すF
W点に達すると、これと同時に第2接点47も残量警告
用導体49に接触してB点の電位はセンダ33側のグラ
ンド(GND)に落ちるため、A点の電位を下回り、コ
ンパレータ69の出力が「HIGH」となり、遅延回路
65が働いて一定時間後に警告灯59が点灯し、残量警
告が行われる。
【0021】第1接点45がFW点に達しない図2の実
線位置にあるとき、残量警告用導体49と導電性接触体
41との間にマイグレーションの発生が考えられるが、
これら両者の間には、導電性接触体41相互間のように
0.2mm以下という距離の制限がないため、図1のよ
うな抵抗板39上での構造が採用される範囲で両者間の
距離は自由にとることができる。
【0022】これにより、燃料残量警告点灯回路57か
ら抵抗板39への印加電圧及び、入力スイッチ63の基
準電圧を高くしても、残量警告用導体49と導電性接触
体41との間でのマイグレーションの発生が抑えられ、
残量レベルゲージ53による残量レベルの誤指示が防止
される。入力スイッチ63の基準電圧を高く設定できる
ことから、燃料残量警告点灯回路57の誤作動も防止さ
れる。また、抵抗板39から従来使用していたダイオー
ドが取り除かれるため、信頼性が向上する。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、摺動アームの第1接点が抵抗体上を摺動すること
による抵抗器の抵抗値変化に基づき燃料の残量表示を行
い、燃料残量が所定量以下となったときに摺動アームに
設けた第2接点が接触して警告回路を動作させる残量警
告用導体を導電性接触体(残量レベル検出導体)から所
定間隔をおいて設ける構成としたため、警告回路から抵
抗板への印加電圧を高くしても、残量警告用導体と導電
性接触体(残量レベル検出導体)との間のマイグレーシ
ョンの発生を抑えることができ、残量レベルの誤指示を
防止することができる。また、警告回路におけるスイッ
チ手段の基準電圧も高く設定できるので、警告手段の誤
作動も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す残量警告機能付燃料
計の全体構成図である。
【図2】図1の残量警告機能付燃料計の回路図である。
【図3】(a)は図1の残量警告機能付燃料計における
導電性接触体及び残量警告用導体と摺動アームの形状を
示す説明図、(b)は同摺動アームの側面図である。
【図4】従来例を示す残量警告機能付燃料計の全体構成
図である。
【図5】図4の残量警告機能付燃料計の回路図である。
【図6】(a)は図4の残量警告機能付燃料計における
導電性接触体と摺動アームの形状を示す説明図、(b)
は同摺動アームの側面図である。
【符号の説明】 37 圧膜抵抗体(抵抗体) 39 抵抗板 41 導電性接触体 43 摺動アーム 45 第1接点 47 第2接点 49 残量警告用導体 53 残量レベルゲージ(残量表示手段) 57 燃料残量警告点灯回路(警告回路) 59 警告灯(警告手段)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗体を備えた抵抗板と、燃料容器中の
    液面変位に応じて前記抵抗体上を摺動する第1接点を備
    えた摺動アームとからなる抵抗器を有し、この抵抗器の
    抵抗変化に基づき燃料の残量表示を行う残量表示手段を
    設け、前記抵抗板上に抵抗体と所定間隔をおいて残量警
    告用導体部を設けるとともに、燃料残量が所定量以下に
    減少したとき前記残量警告用導体部に接触する第2接点
    を前記摺動アームに設け、この第2接点が前記残量警告
    用導体部に接触したとき動作するスイッチ手段を備えた
    警告回路を、燃料残量の所定量以下の減少を警告する警
    告手段に接続したことを特徴とする残量警告機能付燃料
    計。
JP32784692A 1992-12-08 1992-12-08 残量警告機能付燃料計 Pending JPH06174532A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003007514A (ja) * 2001-06-19 2003-01-10 Murata Mfg Co Ltd 抵抗器、およびこれを用いた液量センサ
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JP2010526309A (ja) * 2007-05-04 2010-07-29 コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 液体レベルセンサのための信号発信器

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