JPH0743190A - 残量警告機能付燃料計 - Google Patents

残量警告機能付燃料計

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JPH0743190A
JPH0743190A JP18379093A JP18379093A JPH0743190A JP H0743190 A JPH0743190 A JP H0743190A JP 18379093 A JP18379093 A JP 18379093A JP 18379093 A JP18379093 A JP 18379093A JP H0743190 A JPH0743190 A JP H0743190A
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JP18379093A
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Manabu Oishi
学 大石
Sumio Okuno
純夫 奥野
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は指針の針飛びを防止すると共に抵
抗板の絶縁不良を防止し、もつて残量警告機能付燃料計
の信頼性を向上させる事を目的としている。 【構成】 燃料容器中の液面変位に応じ接点7が摺動し
抵抗変化を生ぜしめる第1の抵抗体2′を設けた抵抗板
1′と、第1の抵抗体2′の抵抗変化により燃料の残量
を表示するゲージ8と、第1の抵抗体2′の有する残量
警告点Pに接点7が達したとき残量を警告する警告回路
14と、警告回路14と残量警告点Pとを接続する回路
20に介装されたトランジスタ15及びそのベース電流
を制限する第2の抵抗体19とからなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車などの燃料容器
の燃料の残量を表示すると共に、燃料の残量が少なくな
り補充の必要な所定量例えば数リットル以下になったと
きに警告を発する残量警告機能付燃料計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の残量警告機能付燃料計をブロック
図の図5及び抵抗板外観図の図6により説明する(特開
平2−167433号公報参照)。図5において、抵抗
板1は燃料タンク(容器)11内に設けられ、図示せざ
るフロートと共に燃料液面の変位に応じて動く接点7が
摺動する抵抗体2を備える。一方、車体側メータ12内
には、燃料タンク11内の燃料の残量を、満タンクFか
ら空タンクEまでの間で表示するゲージ8が備えられ、
ゲージ8はバッテリ13に接続されて電気を供給され、
アース側は抵抗体2の端子(導体)3aに接続される。
又、メータ12内には、バッテリ13に接続され残量の
警告をする警告灯9と、遅延回路10とが設けられ、こ
れらにより警告回路14が形成される。遅延回路10は
入力を受けて作動するように、ダイオード4を介して抵
抗体2の残量警告点Pに位置する端子(導体)3bに接
続され、この端子3bと約200μm の狭い間隙を持っ
て対向する端子3cに直接接続される。抵抗体2を摺動
する接点7はフロートアーム等を介して接地される。
【0003】抵抗板1は図6に示すように、燃料タンク
内液面の変位に応じた残量対応の抵抗変化を生ずるよう
に、アーチ状に矩形が多数連続する抵抗体2aとほぼ水
平状に数個連続する抵抗体2bと、これらを部分的に接
続し、かつ、接点7が摺動接触できるように、約200
μm 間隙で並ぶ多数の導体3がアーチ状に配設されパタ
ーン印刷されている。導体3の右端の端子3aはゲージ
8に接続され、抵抗2の残量警告点Pに位置する端子3
bは同じく抵抗板1に配設されるダイオード4のアノー
ド5に接続される。ダイオード4のカソード6は遅延回
路10に接続される。前記従来の抵抗板1においては、
ダイオード4の接続される端子、即ち残量警告点Pに位
置する両端子3bと3cは前述のように、狭い間隙を設
けることにより完全に絶縁され、その間には抵抗体2a
も2bも介装されていない。
【0004】この従来のものの作用は次のとおりであ
る。接点7が抵抗体2の端子3bに達する迄の接点位置
A(即ち、残量警告点PよりF側)にある間(図5参
照)は、接点7の抵抗が漸次大きくなり、ゲージ8がF
側からE側へと漸次動き、その都度、残量を表示する。
この状態では、ダイオード4により警告回路14には電
流が流れず、警告灯9は点灯しない。接点7が端子3c
以下の接点位置B(即ち、残留警告点PよりE側)に達
すると、ゲージ8では同様の残量表示をするほかに、警
告回路14が接点7を介して接地されて電流が流れるた
め、警告灯9が点灯し、乗員に警告を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の残量警告機能付燃料計は、ゲージ指針の針飛び現象
を生じたり、また、遅延回路よりダイオードのカソード
に高い電圧を印加すると、マイグレーション等に基づく
絶縁不良を生じ、残量表示又は警告の機能について、計
器の信頼性を失うおそれがあるという問題点があった。
【0006】即ち、従来のものでは、ゲージに流れる電
流値と燃料タンクの残量の関係は、図7に示すように電
流値がダイオードの順方向特性により残量警告点Pで急
上昇し、このため、ゲージでの針飛び現象を生ずるもの
である。これは、図6において接点7が摺動する抵抗体
導体3の端子3bと3cとを間隙をもって絶縁すること
が、F側での警告灯点灯の防止をする上で必要なことで
あり、このため、ダイオードの順方向特性により前記間
隙の間で順方向電圧をもつため(抵抗値の換算で数10
Ω)電流値が急上昇するものとなるのである。この針飛
び現象は計器の表示機能を損なうものである。
【0007】そこで、この発明は、燃料残量の表示又は
警告の機能を損なわず、計器の信頼性を向上することが
できる残量警告機能付燃料計を提供することにより、前
記問題点を解決することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するため、請求項1は、燃料容器中の液面変位に応
じ接点が摺動し抵抗変化を生ぜしめる第1の抵抗体を設
けた抵抗板と、前記第1の抵抗体の抵抗変化により燃料
の残量を表示するゲージと、前記第1の抵抗体の有する
残量警告点に前記接点が達したとき残量を警告する警告
回路と、該警告回路と前記残量警告点とを接続する回路
に介装されたトランジスタ及び該トランジスタのベース
電流を制限する第2の抵抗体とからなるものであり、請
求項2は、トランジスタはコレクタ及びエミッタ間が所
定距離を有してなり、該トランジスタ及び第2の抵抗体
が前記第1の抵抗体と共に前記抵抗板に実装されている
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】残量の表示は第1の抵抗体を接点が摺動するこ
とにより、その抵抗変化に基づいて行われる。また、残
量警告点よりF側では、トランジスタと第2の抵抗体に
より警告回路に電流が流れず、警告灯が点灯しない。残
留警告点を過ぎると、トランジスタの作動で警告回路が
摺動接点により接地され、電流が流れて警告灯が点灯す
る。そして、接点摺動の抵抗体は残量警告点で絶縁され
ずに抵抗が連続しているため、残量に対して電流がリニ
アに変化し、電流の急上昇、ゲージの針飛び現象が生じ
ない。又、残量警告点は電圧の印加される絶縁部分がな
いので、マイグレーションの発生もなくなり、又、水の
侵入による絶縁不良も生じない。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図4によ
り説明する。まず、構成をブロック図の図1及び抵抗板
外観図の図2により説明するが、従来と同一符号は同一
のものを表わすものであるのでその詳細説明を省略す
る。この実施例の従来との相違は、抵抗板1′が抵抗体
(第1の抵抗体)2′の残量警告点Pである接点3b,
3cと警告回路14の遅延回路10とを接続する回路2
0に、遅延回路10の電気的信号を増幅する半導体とし
てのトランジスタ15と、このトランジスタ15のベー
ス16の電流を制限する抵抗体(第2の抵抗体)19と
を介装していることである。そして、トランジスタ15
のベース16は第2の抵抗体19を介して第1の抵抗体
2′の残量警告点Pに相当する端子(導体)3bに接続
され、コレクタ17は遅延回路10に接続され、エミッ
タ18は接点7に接続される。コレクタ17とエミッタ
18は距離が約1mmを有して、セラミック等の抵抗板
1′に抵抗体2′などと共にパターン印刷にて実装形成
される(図2参照)。トランジスタ15は従来のダイオ
ード(図6参照)よりもチップ面積が小さいので、容易
に抵抗板1′上に実装できる。
【0011】ここで、接点7が摺動する多数の導体端子
3のうちの、残量警告点Pに相当する端子3bと3c
は、その間、抵抗体2a′が連続形成されている。
【0012】遅延回路10は、例えば、図3に示すよう
にトランジスタQ1 ,Q2 ,Q3 と、ダイオードD1
2 と、抵抗R1 〜R5 と、コンデンサCとから構成さ
れている。ここで、トランジスタQ1 のベースは抵抗R
1 を介して回路20に接続されている。また、トランジ
スタQ2 ,Q3 はダーリントン接続され、それらのコレ
クタが抵抗R6 を介して警告ランプ9に接続されてい
る。また、ダイオードD1 ,D2 、抵抗R2 〜R5 、コ
ンデンサCはトランジスタQ1 のコレクタとトランジス
タQ2 のベースとの間に介在されている。
【0013】また、抵抗R1 の抵抗値は大きく設定され
ていて、このためトランジスタQ1のベース即ち遅延回
路10の入力電流は極く小さくなっており、接点7が残
量警告点PからE側に移動してもゲージ側に流れる電流
に影響を与えないようにしている。
【0014】次に、前記実施例の作用を図4をも参照し
て説明する。
【0015】接点7が燃料タンクの液面変位に応じて動
き、導体端子3上を摺動すると、第1の抵抗体2′は、
抵抗値が変化するのでその抵抗変化に応じてゲージ8に
燃料の残量をFからEの範囲で表示する。
【0016】接点7が接点位置A(残量警告点PよりF
側)にあるときは、トランジスタ15のベース16側へ
は第2の抵抗体19により電流が流れずオフ状態となる
ため、遅延回路10への入力がなく、警告灯9が点灯し
ない。
【0017】接点7が接点位置B(残量警告点PよりE
側)にあるときは、トランジスタ15は、接点7の接地
によるベース16の通電によりオン状態となり、遅延回
路10は、コレクタ17,エミッタ18,接点7を介し
て接地され作動するため、警告灯9が点灯する。
【0018】ここで、第1の抵抗体2′側に流れる電流
と、トランジスタ15のベース16に流れる電流とを比
較すると第2の抵抗体19の存在により、後者の方がは
るかに小さいので、ゲージ8側に流れる電流に影響を与
えない。
【0019】また、ゲージ8に流れる電流値と燃料タン
クの残量との関係は、第1の抵抗体2′の連続性(残量
警告点Pでの)により図4に示すように、直線的になる
ので、ゲージの針飛び現象がなくなる。
【0020】接点7が摺動する部分の残量警告点P付近
は、従来のダイオード式のように電圧が印加される間隙
構成となっていないため、つまり、絶縁構造となってい
ないため、絶縁不良を起こすマイグレーションの発生は
ない。又、勿論、水の付着による絶縁不良も生じない。
【0021】更に、トランジスタ15のコレクタ17と
エミッタ18との間は、一定の距離、約1mmあるので、
遅延回路10からコレクタ17に印加される電圧を高く
設定できる。このため、メータ内の遅延回路10の接地
条件と、燃料タンク側(フロート)の接地条件とをその
レベルの違いを考慮して配線配索をするという必要性が
なくなり、メータ側接地条件を緩和でき、その余裕を得
ることができる。尚、前記実施例によれば、トランジス
タチップがダイオードチップより小さいので、抵抗板で
の占める面積が小さくなり、導体等のパターン印刷設計
がやり易くなる。
【0022】
【発明の効果】以上に説明してきたように、この発明に
よれば燃料計の残量を表示する指針の針飛びを防止する
と共に抵抗板の絶縁不良を防止し、もつて残量警告機能
付燃料計の信頼性を向上することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の抵抗板の外観図である。
【図3】図1の遅延回路の詳細図である。
【図4】この発明による性能曲線図である。
【図5】従来のもののブロック図である。
【図6】図5の抵抗板外観図である。
【図7】従来のものの性能曲線図である。
【符号の説明】
1 抵抗板 2 抵抗体 2′ 第1の抵抗体 3 導体 4 ダイオード 5 アノード 6 カソード 7 接点 8 ゲージ 9 警告灯 10 遅延回路 11 燃料容器(タンク) 12 メータ 13 バッテリ 14 警告回路 15 トランジスタ 16 ベース 17 コレクタ 18 エミッタ 19 第2の抵抗体 20 回路 P 残量警告点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料容器中の液面変位に応じ接点が摺動
    し抵抗変化を生ぜしめる第1の抵抗体を設けた抵抗板
    と、前記第1の抵抗体の抵抗変化により燃料の残量を表
    示するゲージと、前記第1の抵抗体の有する残量警告点
    に前記接点が達したとき残量を警告する警告回路と、該
    警告回路と前記残量警告点とを接続する回路に介装され
    たトランジスタ及び該トランジスタのベース電流を制限
    する第2の抵抗体とからなる残量警告機能付燃料計。
  2. 【請求項2】 トランジスタはコレクタ及びエミッタ間
    が所定距離を有してなり、該トランジスタ及び第2の抵
    抗体が前記第1の抵抗体と共に前記抵抗板に実装されて
    いることを特徴とする請求項1記載の残量警告機能付燃
    料計。
JP18379093A 1993-07-26 1993-07-26 残量警告機能付燃料計 Expired - Lifetime JP2927650B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030032610A (ko) * 2001-10-19 2003-04-26 기아자동차주식회사 자기진단기능이 구비된 연료계
KR100440884B1 (ko) * 2001-08-13 2004-07-21 주식회사 모빌일렉트론 자동차의 연료 게이지 경고 표시회로
KR100768339B1 (ko) * 2006-07-05 2007-10-17 성신공업 주식회사 자동차의 연료부족 경고장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100440884B1 (ko) * 2001-08-13 2004-07-21 주식회사 모빌일렉트론 자동차의 연료 게이지 경고 표시회로
KR20030032610A (ko) * 2001-10-19 2003-04-26 기아자동차주식회사 자기진단기능이 구비된 연료계
KR100768339B1 (ko) * 2006-07-05 2007-10-17 성신공업 주식회사 자동차의 연료부족 경고장치

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