JPH0617395B2 - 高吸水性ポリマ−の製造法 - Google Patents

高吸水性ポリマ−の製造法

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JPH0617395B2
JPH0617395B2 JP10471585A JP10471585A JPH0617395B2 JP H0617395 B2 JPH0617395 B2 JP H0617395B2 JP 10471585 A JP10471585 A JP 10471585A JP 10471585 A JP10471585 A JP 10471585A JP H0617395 B2 JPH0617395 B2 JP H0617395B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)発明の目的 本発明は吸水速度が速く、かつ吸水ゲル強度の高い高吸
水性ポリマーの製造法に関するものである。
(産業上の利用分野) 本発明の製造法で得られる高吸水性ポリマーは、多量の
水を短時間に吸水して膨潤するが、水に不溶であり、か
つ吸水して膨潤したポリマーゲルの強度が高いから、各
種の吸水性材料又は吸水して膨潤した状態で使用する各
種の材料等の製造に有利に使用することができる。
(従来技術) 従来、紙、パルプ、不織布、スポンジ状ウレタン樹脂等
は、保水剤として生理用ナプキン、紙オシメ等をはじめ
とする各種の衛生材料及び各種の農業用材料等として使
用されてきた。しかし、これらの材料はその吸水量が自
重の10〜50倍程度にすぎないので、多量の水を吸収
又は保持せしめるためには、多量の材料が必要であり、
著しくかさ高になるばかりでなく、吸水した材料を加圧
すると簡単に水分を分離する等の欠点があった。
この種の吸水材料の上記の欠点を改善するものとして、
近年、高吸水性の種々の高分子材料が提案されている。
たとえば、でん粉のグラフト重合体(特公昭53−46
199号公報等)、セルロース変性体(特開昭50−8
0376号公報等)、水溶性高分子の架橋物(特公昭4
3−23462号公報等)、自己架橋型アクリル酸アル
カリ金属塩ポリマー(特公昭54−30710号公報
等)等が提案された。
しかし、これらの高吸水性高分子材料は、吸水能が低か
ったり、或いは吸水能が高くても、吸水速度が遅かった
り、水と混合した場合にいわゆる“ままこ”(すなわち
水湿潤吸水むら)を生ずるなどのために、効率よく吸水
を行なわせることができず、吸水に長時間を必要とする
などの欠点があった。そのために、かかる従来の高吸水
性高分子材料は、生理用ナプキン、紙オシメなどのよう
な一度に多量の水を吸収し、かつ瞬間的な吸水能が要求
される用途には不向きであった。
一般に、親水性重合体の水への分散性、溶解性、又は吸
水速度等を向上させる目的で、親水性重合体にソルビタ
ンモノステアレート等の界面活性剤、非揮発性炭化水素
又はステアリン酸カルシウム粉末等を添加して、重合体
表面を疎水化する方法が知られているが、この方法を高
吸水性ポリマーに適用した場合には、水へのごく初期の
分散性が改善されるものの、吸水速度の向上効果があま
り期待できず、むしろかえって“ままこ”を生ぜしめる
欠点があった。
また、高吸水性ポリマーの吸水速度を速めるために、架
橋密度を高めてポリマーの親水性を低下させることも知
られているが、この方法は吸水速度をやや向上させるこ
とができるが、その向上効果が顕著といえず、かえって
逆に吸水能を著しく低下させる欠点があった。
本発明者らは、従来の吸水性材料の上記欠点を克服する
為に、既に特願昭60−52357号公報に水存在下一
般式 XRSiY (式中、Xは高吸水性ポリマーの官能基と反応しうる官
能基を示し、Rは有機基を示し、Yは加水分解性基を示
し、nは1〜3の整数を示す。)で表わされるシランカ
ップリング剤で処理することを特徴とする吸水速度及び
ゲル強度の改良された高吸水性ポリマーの製造法を提案
した。本法によれば、吸水速度やゲル強度がかなり改良
されるものの、これをさらに詳細に検討の結果、上記公
報においてある種の制御された条件下において、格段の
効果があり、かつ諸条件下では再現性良く吸水速度のが
大きく、“ままこ”を生じせめない高吸水性ポリマーが
得られることが判明した。
(発明が解決せんとする問題点) 本発明は、前記特願昭60−52357号公報に記載さ
れた高吸水性ポリマーの製造法を改良して、吸水性能を
保持しつつ、吸水速度をさらに改良した高吸水性ポリマ
ーを再現性良く製造する方法を提供せんとするものであ
る。
(b)発明の構成 (問題点の解決手段) 本発明者等は、前記の問題点を解決するため種々研究を
重ねた結果、カルボキシル基及び/又はカルボキシレー
ト基を含有する高吸水性ポリマーを、該ポリマーに対
し、水分量を10〜50重量%に制御し、かつシラノー
ル縮合触媒存在下、一般式 XRSiY (式中、Xは高吸水性ポリマーの官能基と反応しうる官
能基を示し、Rは有機基を示し、Yは加水分解性基を示
し、nは1〜3の整数を示す。)で表わされるシランカ
ップリング剤で表面架橋処理することにより、格段に吸
水速度が大きく、“ままこ”現象が防止しうることが判
明した。即ち、本発明は、前記特願昭60−52357
号公報に記載の方法の改良法であり、その相違とする重
要な点は、上記シランカップリング剤で反応処理に当り
水分量を高吸水性ポリマーに対し10〜50重量%に制
御すること及びシラノール縮合触媒を必須成分として存
在せしめることにある。そして、その為に本発明の製造
法では、前記公報に記載の方法で得られるポリマーより
もさらに著しく吸水速度の大きいポリマーを再現性良く
得ることができるのである。
本発明の製造法における原料の高吸水性ポリマーとして
は、カルボキシル基及び/又はカルボキシレート基を含
有する高吸水性ポリマーであれば、なんでも使用するこ
とができる。かかる高吸水性ポリマーの例としては、た
とえばアクリル酸(塩)重合体、メタクリル酸(塩)重
合体、アクリル酸(塩)/メタクリル酸(塩)共重合
体、でん粉/アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でん
粉/アクリル酸エステルグラフト共重合体のケン化物、
でん粉/メタクリル酸メチルグラフト共重合体のケン化
物、メタクリル酸メチル/酢酸ビニル共重合体のケン化
物、アクリル酸メチル/酢酸ビニル共重合体のケン化
物、でん粉/アクリロニトリルグラフト共重合体のケン
化物、でん粉/アクリルアミド・グラフト共重合体のケ
ン化部、でん粉/アクリロニトリル−2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体の
ケン化物、でん粉/アクリロニトリル/ビニルスルホン
酸グラフト共重合体のケン化物等の各重合体の架橋物、
さらにアクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、
ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物等があ
げられる。また前記のアクリル酸(塩)やメタクリル酸
(塩)の重合体(共重合体を含む)は、アクリル酸
(塩)やメタクリル酸(塩)に、生成吸水性ポリマーの
性能を低下させない範囲の量のマレイン酸(塩)、イタ
コン酸(塩)、アクリルアミド、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリロイルエタ
ンスルホン酸、2−メタクロイルエタンスルホン酸、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、又は2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート等のコモノマーを共重合させた共
重合体であっても差支えがない。
本発明において原料の高吸水性ポリマーとして用いられ
る前記の各種の重合体の架橋物は、種々の手段で架橋物
とすることができる。その架橋手段としては、たとえば
重合体分子の高度重合化による分子鎖のからまり、或い
は擬似架橋による自己架橋、或いは前記各種モノマーと
共重合可能なジビニル化合物、例えばN,N′−メチレン
ビス(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート類等による架橋、また重合
体の官能基、例えばカルボキシレート基と反応しうる多
官能性化合物、例えば(ポリ)グリシジルエーテル類、
ハロエポキシ化合物、ポリアルデヒド類、ポリオール
類、ポリアミン類等を加えて反応せしめて架橋化する方
法、さらに重合体中に存在する官能基間の反応、例えば
カルボキシル基と水酸基によるエステル化等に基づく架
橋等があげられる。
また、本発明の原料の高吸水性ポリマーがカルボキシレ
ート型すなわち塩型の場合としては、ナトリウムやカリ
ウム等のアルカリ金属塩型のもの、マグネシウムやカル
シウム等のアルカリ土類金属塩型或いはアンモニウム塩
等やアミン塩型等があげられるが、特に好ましいのはア
ルカリ金属塩型のものである。
本発明の製造法で用いられる前記の一般式(I)で表わさ
れるシランカップリング剤における官能基Xとしては、
たとえばグリシジル基、アミノ基及びメルカプト基など
があげられ、また加水分解性基Yとしては、たとえばア
ルコキシ基及びアセトキシ基などがあげられる。そのシ
ランカップリング剤(I)の具体例としては、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−
(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−ク
ロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピル
メチルジメトキシシラン、オクタデシルジメチル〔3−
(トリメトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロラ
イドなどがあげられる。この中でも特に官能基Xとして
グリシジル基を有するシランカップリング剤、例えばγ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等が特に好
ましいものとして挙げることが出来る。
本発明における高吸水性ポリマーのシランカップリング
剤による処理は、制御された水分量とシラノール縮合触
媒の存在下で行わせるのを必須とする。制御された水分
量以外及び/又はシラノール縮合触媒不存在下でシラン
カップリング処理をしても再現性良く、吸水速度の大き
く、“ままこ”を生じせしめない高吸水性ポリマーが得
られない。
その制御された水分量とシラノール縮合触媒の存在下の
シランカップリング剤処理は種々の態様において実施す
ることが出来る。その処理態様例としては、例えば高吸
水性ポリマーの乾燥物にシランカップリング剤と、制御
された量の水及びシラノール縮合触媒との混合物を添加
して加熱し、水を蒸発させてもよいし、高吸水性ポリマ
ー粉末を不活性溶媒中に添加してスラリー状とし、この
スラリーにシランカップリング剤と制御された量の水及
びシラノール縮合触媒の混合物を添加して還流下に加熱
処理するか、若しくは前記のスラリーにシランカップリ
ング剤と制御された量の水及びシラノール縮合触媒の混
合物を添加して、水及び不活性触媒を蒸発させてもよ
い。また、高吸水性ポリマーの製造工程で得られた高吸
水性ポリマー及び水を含有する反応生成液から水を制御
された量に調節し、これにシランカップリング剤及びシ
ラノール縮合触媒を添加して、還流下に加熱するか、若
しくは加熱蒸発させてもよい。
前記の各処理において使用する不活性溶媒としては、た
とえばメタノール、エタノール等のアルコール類;アセ
トン、メチルエチルケトン等のケトン類;ジエチルエー
テル、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類;n−ペンタン、n−ヘキサン、n
−ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キ
シレンン等の炭化水素類;四塩化炭素、塩化メチレン、
クロロホルム、エチレンジクロライド等のハロゲン化多
価水素類等があげられる。これらの中で、特にn−ヘキ
サン、n−ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族または
脂環族飽和炭化水素が効果的に本目的を達成することが
出来、好ましいものの具体例として挙げられる。
前記の処理におけるシランカップリング剤の使用量は、
高吸水性ポリマーの種類、存在せしめる水の量、不活性
溶媒の種類及び量等によっても多少異なってくるが、通
常、高吸水性ポリマーに対して0.001〜10.0重量%、好
ましくは0.01〜3重量%である。同使用量が少なすぎる
と吸水速度及びゲル強度の向上効果が得られなくなる
し、多すぎると処理後のポリマーの吸水能が低下する。
また、前記の処理において存在せしける水の量は、本発
明において極めて重要なポイントとなるところであり、
高吸水性ポリマーに対して10〜50重量%とすること
が必要である。10重量%以下の水の量では、高吸水性
ポリマーが処理時に膨潤状態になりにくく、シランカッ
プリング剤との反応が有効に進行せず、効果的な処理が
起りにくい。一方、水の量が50重量%以上になると、
高吸水性ポリマーが膨潤化しすぎて、シランカップリン
グ剤が樹脂内部まで浸透し、樹脂表面層のみを架橋化す
ることが出来ず、従ってポリマーのゲル強度は向上され
るものの吸水速度向上への効果は低下してしまう。
前記の処理において使用する不活性溶媒は、1種類に用
いてもよいし、2種以上を適宜に併用してもよい。不活
性溶媒の使用量は、高吸水性ポリマーの種類や不活性溶
媒の種類等によっても異なるが、高吸水性ポリマーに対
して、通常10〜5000重量%、好ましくは50〜5
00重量%である。不活性溶媒の使用量が少ないと、処
理において取扱う物質量が少なくなり、処理装置等の容
積効率がよくなるが、処理時の高吸水性ポリマーの分散
性が悪くなるために、処理反応が有効に進行しなくな
る。また、不活性溶媒の使用量が多すぎると、処理反応
が進行しやすくなる反面において、取扱う物質量が多く
なり、装置等の容積効率が悪くなり、処理コストが高く
なるなど、工業的に不利となる。
本発明で、シランカップリング剤と共に併用することを
必須とするシラノール縮合触媒としては、一般的に知ら
れているジブチル錫ジラウリレート、ジブチル錫ジアセ
テート、ジブチル錫ジオクトエート等いずれも使用する
ことができる。その使用量はシランカップリング剤に対
して0.1〜1000重量%、好ましくは1〜500重量
%である。0.1重量%以下ではその添加効果は少く、ま
た1000重量%以上では効果を更に上げる程の利点も
なく、工業的にコスト高となってあまり意味がない。
本発明で反応処理を円滑に行うための温度条件としては
使用するシランカップリング剤の種類、不活性溶媒の種
類及び量、存在する水の量、高吸水性ポリマーの種類等
によりやゝ異なるので一概には言えないが、通常20〜
180℃、好ましくは50〜150℃の範囲から適宜に
選定される。
(実施例等) 以下に、実施例及び比較例を挙げてさらに詳述する。
実施例1 特願昭59−275308号公報等の実施例1にもとづ
き高吸水性ポリマーを製造した。
即ち、攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管を
付設した容量1の四つ口丸底フラスコに、シクロヘキ
サン375gを入れ、ソルビタンモノステアレート4.5
gを添加して溶解させたのち、窒素ガスを吹き込み、溶
存酸素を追い出した。
別に容量500mlのフラスコ中で、アクリル酸75gを
外部より氷冷しながらこれに水201gに溶解した31.2
gの苛性ソーダを加えて、カルボキシル基の74.9%を中
和した。この場合の水に対するモノマー濃度は、中和後
のモノマー濃度として30重量%に相当する。
次いで、これにN,N′−メチレンビスアクリルアミド0.0
50g及び過硫酸カリウム0.26gを加えて溶解した後、窒
素ガスを吹込んで溶存酸素を追い出した。
前記の四つ口フラスコの内容物に、この500mlのフラ
スコの内容物を添加し、攪拌して分散させ、窒素ガスを
バブリングさせながら、油浴によりフラスコ内温を昇温
させたところ、60℃付近に達してから、内温が急激に
上昇し、数十分後には72℃に達した。次いで、その内
温を約64℃に保ち、攪拌しながら3時間反応させた。
なお、攪拌は250rpmで行った。
反応終了後攪拌を停止すると、湿潤ポリマー粒子がフラ
スコの底に沈降し、デカンテーションにてシクロヘキサ
ン相と容易に分離することができた。分離した湿潤ポリ
マーを減圧乾燥器に移し、80〜90℃に加熱して付着
したシクロヘキサン及び水を除去した。得られた乾燥ポ
リマーは、さらさらとした容易に粉砕できる塊を含む粉
末であった。
次に、上記処理で得られた乾燥ポリマーを粉砕して25
メッシュ以下とし、その40gを300ccナス型フラス
コに採った。次いでシクロヘキサン39gを加えスラリ
ーとした。このスラリーを攪拌しながら水9g(対高吸
水性ポリマー22.5重量%)にγ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン0.085gを溶解した混合液及びシク
ロヘキサン10gにジラウリン酸−ジ−n−ブチル錫0.
2gを溶解した混合液を添加し、室温で約30分間攪拌
した。
次いで80℃の油浴中にフラスコを浸漬し、105℃ま
で昇温後、同温度で約1時間保持し、その後減圧にて蒸
発乾固させて、乾燥ポリマーを得た。
実施例2 実施例1と同様にして得られた重合反応液から水をシク
ロヘキサンとの共沸脱水により190g留出して(即ち
25gの水をポリマー中に残し、これは対高吸水性ポリ
マー27重量%に相当)除いた後の液に、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシランを0.2g、ジラウリン
酸−ジ−n−ブチル錫を0.4g添加し、充分に混合した
後、80℃の油浴に浸漬し、油浴温度を105℃まで昇
温してから、同油浴温度を保持し減圧下蒸発乾固して乾
燥ポリマーを得た。
比較例1 実施例1と同様にして得られた重合反応液からシクロヘ
キサン及び水を除去して得られた乾燥ポリマー40gを
300mlのナス型フラスコに採った。次いでシクロヘキ
サン39gを加えスラリーとした。このスラリーを攪拌
しながら水3g(対高吸水性ポリマー7.5重量%に相
当)にγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.
085gを溶解した混合液及びシクロヘキサン10gにジ
ラウリン酸−ジ−n−ブチル錫0.2gを溶解した混合液
を添加し、室温下で約30分間攪拌混合した。次いで8
0℃の油浴中にフラスコを浸漬し、105℃まで昇温
後、同温度で約1時間保持し、その後減圧にて蒸発乾固
させ、乾燥ポリアーを得た。
比較例2 比較例1において添加した水の量を40g(対高吸水性
ポリマー100重量%に相当)とした以外は同様にして
処理し、乾燥ポリマーを得た。
比較例3 実施例1と同様にして得られた重合反応液からシクロヘ
キサン及び水を除去して得られた乾燥ポリマー40gを
300mlのナス型フラスコにとった。次いでシクロヘキ
サン49gを加えてスラリーとした。このスラリーを攪
拌しながら水9g(対高吸水性ポリマー22.5重量%に相
当)にγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.
085gを混合した混合液を添加し、室温で約30分間攪
拌混合した。次いで80℃の油浴中にフラスコを浸漬
し、105℃まで昇温後、同温度で約1時間保持し、そ
の後減圧下蒸発乾固せしめ、乾燥ポリマーを得た。
以上の各実施例及び比較例で得られたポリマーについ
て、下記方法に基づき食塩水吸水能、吸水速度の測定を
行った。
その結果は第1表に示すとおりであった。
A.食塩水吸水能 300mlのビーカーにポリマー約0.5g及び濃度0.9重量
%の食塩水約200gをそれぞれ秤量して入れ、混合し
てから約60分間放置して、食塩水によってポリマーを
充分に膨潤させた。次いで100メッシュフルイで水切
りをした後、その濾過食塩水量を秤量し、下記式に従っ
て食塩水吸水能を算出した。
B.吸水速度 100mlのビーカーに0.9重量%の食塩水50mlを加
え、マグネチックスターラーにて攪拌子を回転させ、ポ
リマー2g投入後攪拌子の停止までの時間を測定し吸水
速度とした。
(c)発明の効果等 前記実施例及び比較例から明らかな如く、本発明の製造
法によれば吸水能が高いばかりでなく、初期吸水速度が
大きく、吸水時にままこ現象を起さず速やかに吸水する
ことができ、しかも簡単な方法で容易に製造することが
できる。そしてこの高吸水性ポリマーは、その優れた性
能を活用して、生理用ナプキンや紙オシメ等をはじめと
する種々の衛生材料及び土壌改良剤や保水性等をはじめ
とする園芸用又は農業用等の各種の材料の製造に有利に
使用することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボキシル基及び/又はカルボキシレー
    ト基を含有する高吸水性ポリマーを、不活性溶媒存在下
    又は不存在下、該ポリマーに対して水分量を10〜50
    重量%に制御し、かつシラノール縮合触媒存在下、一般
    式 XRSiY (式中、Xは高吸水性ポリマーの官能基と反応しうる官
    能基を示し、Rは有機基を示し、Yは加水分解性基を示
    し、nは1〜3の整数を示す。)で表わされるシランカ
    ップリング剤で表面架橋せしめることを特徴とする高吸
    水性ポリマーの製造法。
  2. 【請求項2】高吸水性ポリマーが、アクリル酸/又はメ
    タクリル酸に基づくカルボキシル基及び/又はアルカリ
    金属のカルボキシレート基を含有するポリマーである特
    許請求の範囲第1項記載の製造法。
  3. 【請求項3】不活性溶媒が脂肪族または脂環式飽和炭化
    水素である特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  4. 【請求項4】一般式においてXがグリシジル基であるシ
    ランカップリング剤である特許請求の範囲第1項記載の
    製造法。
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