JPH06173867A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
- Publication number
- JPH06173867A JPH06173867A JP33160192A JP33160192A JPH06173867A JP H06173867 A JPH06173867 A JP H06173867A JP 33160192 A JP33160192 A JP 33160192A JP 33160192 A JP33160192 A JP 33160192A JP H06173867 A JPH06173867 A JP H06173867A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scroll
- spiral body
- outer peripheral
- wall surface
- peripheral wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 部品精度のばらつきに伴って生じる流体漏
れ、および渦巻体の歯先部での流体漏れを防止すること
で、体積効率の向上を図ること。 【構成】 固定スクロール部材および可動スクロール部
材の各渦巻体７ｂ、８ｂは、壁厚ｔを一定としたまま、
渦巻体７ｂ、８ｂの内端Ａより伸開角で２π進んだ点
Ｂ、および点Ｂより伸開角π毎の点Ｃ、点Ｄより、順
次、渦巻体７ｂ、８ｂの内周壁面を形成する曲線ｃ1 、
ｃ2 および外周壁面を形成する曲線ｃ3 、ｃ4が所定の
寸法αだけ外周側にずれて形成されている。
れ、および渦巻体の歯先部での流体漏れを防止すること
で、体積効率の向上を図ること。 【構成】 固定スクロール部材および可動スクロール部
材の各渦巻体７ｂ、８ｂは、壁厚ｔを一定としたまま、
渦巻体７ｂ、８ｂの内端Ａより伸開角で２π進んだ点
Ｂ、および点Ｂより伸開角π毎の点Ｃ、点Ｄより、順
次、渦巻体７ｂ、８ｂの内周壁面を形成する曲線ｃ1 、
ｃ2 および外周壁面を形成する曲線ｃ3 、ｃ4が所定の
寸法αだけ外周側にずれて形成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一対のスクロール部材
の相対的な円軌道運動によって流体の圧縮作用を行なう
スクロール型圧縮機に関する。
の相対的な円軌道運動によって流体の圧縮作用を行なう
スクロール型圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】このスクロール型圧縮機は、スクロール
部材を構成する渦巻体が、図３に示すように、一定のピ
ッチ（ａ1 −ａ2 、ａ2 −ａn またはｂ1 −ｂ2 、ｂ2
−ｂn）を有する円の伸開線（インボリュート曲線）を
用いて形成され、両渦巻体１００、１０１の間に形成さ
れる流体ポケット１０２の移動による容積の減少によっ
て流体圧縮が行なわれている。従って、部品精度のばら
つき（渦巻体の壁面加工誤差）等で渦巻体１００、１０
１のピッチに誤差が生じると、流体ポケット１０２を形
成する両渦巻体１００、１０１の接触部で隙間が生じ、
その結果、圧縮動作中に圧縮流体の漏れが生じて、体積
効率が大幅に低下することになる。そこで、特公昭５８
−６０７５号公報では、渦巻体の壁厚を渦巻体の中央部
と外周部とで変化させ、外周部の壁厚を僅か薄く形成し
たスクロール型圧縮機が開示されている。これによれ
ば、高圧側で両渦巻体間の線接触を確実に行なわせるこ
とができ、スクロール部材の加工上生ずる誤差による体
積効率の低下を抑えることができるものである。
部材を構成する渦巻体が、図３に示すように、一定のピ
ッチ（ａ1 −ａ2 、ａ2 −ａn またはｂ1 −ｂ2 、ｂ2
−ｂn）を有する円の伸開線（インボリュート曲線）を
用いて形成され、両渦巻体１００、１０１の間に形成さ
れる流体ポケット１０２の移動による容積の減少によっ
て流体圧縮が行なわれている。従って、部品精度のばら
つき（渦巻体の壁面加工誤差）等で渦巻体１００、１０
１のピッチに誤差が生じると、流体ポケット１０２を形
成する両渦巻体１００、１０１の接触部で隙間が生じ、
その結果、圧縮動作中に圧縮流体の漏れが生じて、体積
効率が大幅に低下することになる。そこで、特公昭５８
−６０７５号公報では、渦巻体の壁厚を渦巻体の中央部
と外周部とで変化させ、外周部の壁厚を僅か薄く形成し
たスクロール型圧縮機が開示されている。これによれ
ば、高圧側で両渦巻体間の線接触を確実に行なわせるこ
とができ、スクロール部材の加工上生ずる誤差による体
積効率の低下を抑えることができるものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
開示されたスクロール型圧縮機は、渦巻体の壁厚が薄く
なる外周部において、渦巻体の歯先部と側板との接触幅
（シール長）が短くなるため、渦巻体の歯先部で流体漏
れが生じて効率の低下を招く虞がある。本発明は、上記
事情に基づいて成されたもので、その目的は、部品精度
のばらつきに伴って生じる流体漏れ、および渦巻体の歯
先部での流体漏れを防止することで、体積効率の向上を
図ったスクロール型圧縮機の提供にある。
開示されたスクロール型圧縮機は、渦巻体の壁厚が薄く
なる外周部において、渦巻体の歯先部と側板との接触幅
（シール長）が短くなるため、渦巻体の歯先部で流体漏
れが生じて効率の低下を招く虞がある。本発明は、上記
事情に基づいて成されたもので、その目的は、部品精度
のばらつきに伴って生じる流体漏れ、および渦巻体の歯
先部での流体漏れを防止することで、体積効率の向上を
図ったスクロール型圧縮機の提供にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、それぞれに渦巻体が形成された一対のス
クロール部材を有し、このスクロール部材の相対的な円
軌道運動により、両方の前記渦巻体によって形成された
流体ポケットが容積の減少を伴って前記渦巻体の中心部
へ移動しながら流体の圧縮作用を行なうスクロール型圧
縮機において、前記渦巻体は、前記流体ポケットが吐出
室に連通する瞬間に前記渦巻体の壁面同士が接触してい
る部分より外端側の任意の点から、前記渦巻体の内周壁
面を形成する曲線および外周壁面を形成する曲線を、前
記渦巻体の壁厚を一定としたまま、共に所定の寸法だけ
外周側にずらして形成し、さらに前記任意の点より伸開
角π毎に前記内周壁面を形成する曲線および前記外周壁
面を形成する曲線を共に前記所定の寸法だけ外周側にず
らして形成したことを技術的手段とする。
成するために、それぞれに渦巻体が形成された一対のス
クロール部材を有し、このスクロール部材の相対的な円
軌道運動により、両方の前記渦巻体によって形成された
流体ポケットが容積の減少を伴って前記渦巻体の中心部
へ移動しながら流体の圧縮作用を行なうスクロール型圧
縮機において、前記渦巻体は、前記流体ポケットが吐出
室に連通する瞬間に前記渦巻体の壁面同士が接触してい
る部分より外端側の任意の点から、前記渦巻体の内周壁
面を形成する曲線および外周壁面を形成する曲線を、前
記渦巻体の壁厚を一定としたまま、共に所定の寸法だけ
外周側にずらして形成し、さらに前記任意の点より伸開
角π毎に前記内周壁面を形成する曲線および前記外周壁
面を形成する曲線を共に前記所定の寸法だけ外周側にず
らして形成したことを技術的手段とする。
【０００５】
【作用】上記構成より成る本発明のスクロール型圧縮機
は、渦巻体の内周壁面を形成する曲線および外周壁面を
形成する曲線が、任意の点より外周側にずらして形成さ
れ、さらにその任意の点より伸開角π毎に渦巻体の内周
壁面を形成する曲線および外周壁面を形成する曲線が外
周側にずらして形成されることにより、任意の点以降
（外端側）では、両渦巻体の壁面間の間隙を所定の寸法
に確保することができる。従って、任意の点より中央部
側（渦巻体の内端側）では、両渦巻体の接触を確実に行
なわせることができるとともに、渦巻体の壁面加工に僅
かな誤差が生じたとしても、その誤差が所定の寸法より
小さければ、任意の点より中央部側でのシール性に影響
を与えることはない。
は、渦巻体の内周壁面を形成する曲線および外周壁面を
形成する曲線が、任意の点より外周側にずらして形成さ
れ、さらにその任意の点より伸開角π毎に渦巻体の内周
壁面を形成する曲線および外周壁面を形成する曲線が外
周側にずらして形成されることにより、任意の点以降
（外端側）では、両渦巻体の壁面間の間隙を所定の寸法
に確保することができる。従って、任意の点より中央部
側（渦巻体の内端側）では、両渦巻体の接触を確実に行
なわせることができるとともに、渦巻体の壁面加工に僅
かな誤差が生じたとしても、その誤差が所定の寸法より
小さければ、任意の点より中央部側でのシール性に影響
を与えることはない。
【０００６】
【実施例】次に、本発明のスクロール型圧縮機の一実施
例を図１および図２を基に説明する。図１はスクロール
部材を構成する渦巻体の平面図、図２はスクロール型圧
縮機の断面図である。本実施例のスクロール型圧縮機１
は、例えば、車両用冷凍サイクルに採用されるもので、
内部が気密に保たれたハウジング２と、このハウジング
２内に配設された一対のスクロール部材（後述する）を
備える。ハウジング２は、フロントハウジング２ａとカ
ップ状のリヤハウジング２ｂより成り、内部にスクロー
ル部材を収容する。フロントハウジング２ａの先端側
（図２の左側）には、軸受３を介して主軸４を回転自在
に支持するフロントカバー５が取り付けられ、ボルト６
によって固定されている。リヤハウジング２ｂには、ハ
ウジング２内部に流体を吸入するための吸入ポート（図
示しない）と、ハウジング２内部より流体を吐出するた
めの吐出ポート（図示しない）が設けられている。
例を図１および図２を基に説明する。図１はスクロール
部材を構成する渦巻体の平面図、図２はスクロール型圧
縮機の断面図である。本実施例のスクロール型圧縮機１
は、例えば、車両用冷凍サイクルに採用されるもので、
内部が気密に保たれたハウジング２と、このハウジング
２内に配設された一対のスクロール部材（後述する）を
備える。ハウジング２は、フロントハウジング２ａとカ
ップ状のリヤハウジング２ｂより成り、内部にスクロー
ル部材を収容する。フロントハウジング２ａの先端側
（図２の左側）には、軸受３を介して主軸４を回転自在
に支持するフロントカバー５が取り付けられ、ボルト６
によって固定されている。リヤハウジング２ｂには、ハ
ウジング２内部に流体を吸入するための吸入ポート（図
示しない）と、ハウジング２内部より流体を吐出するた
めの吐出ポート（図示しない）が設けられている。
【０００７】スクロール部材は、固定スクロール部材７
と可動スクロール部材８より構成される。固定スクロー
ル部材７は、円板状の側板７ａと、この側板７ａの一端
面上に形成された渦巻体７ｂと、側板７ａの他端面側に
形成された脚部７ｃより成り、リヤハウジング２ｂを挟
んで脚部７ｃにボルト９を締結することにより、リヤハ
ウジング２ｂに固定されている。この固定スクロール部
材７は、側板７ａの外周面とリヤハウジング２ｂの内壁
面との間がＯリング１０を介して気密にシールされてい
る。従って、リヤハウジング２ｂの内部空間は、側板７
ａによって吸入室（図示しない）と吐出室１１とに気密
に仕切られている。また、側板７ａの中央部には、側板
７ａを貫通して側板７ａの一端側と吐出室１１とを連通
する吐出口１２が設けられており、この吐出口１２に
は、吐出室１１からの逆流を防止する弁体１３が設けら
れている。可動スクロール部材８は、円板状の側板８ａ
と、この側板８ａの一端面上に形成された渦巻体８ｂよ
り成り、この渦巻体８ｂが、周知の自転阻止機構１４を
介して主軸４に接続されている。従って、可動スクロー
ル部材８は、主軸４の回転により、固定スクロール部材
７に対して、自転を禁止しつつ公転運動を行なう。
と可動スクロール部材８より構成される。固定スクロー
ル部材７は、円板状の側板７ａと、この側板７ａの一端
面上に形成された渦巻体７ｂと、側板７ａの他端面側に
形成された脚部７ｃより成り、リヤハウジング２ｂを挟
んで脚部７ｃにボルト９を締結することにより、リヤハ
ウジング２ｂに固定されている。この固定スクロール部
材７は、側板７ａの外周面とリヤハウジング２ｂの内壁
面との間がＯリング１０を介して気密にシールされてい
る。従って、リヤハウジング２ｂの内部空間は、側板７
ａによって吸入室（図示しない）と吐出室１１とに気密
に仕切られている。また、側板７ａの中央部には、側板
７ａを貫通して側板７ａの一端側と吐出室１１とを連通
する吐出口１２が設けられており、この吐出口１２に
は、吐出室１１からの逆流を防止する弁体１３が設けら
れている。可動スクロール部材８は、円板状の側板８ａ
と、この側板８ａの一端面上に形成された渦巻体８ｂよ
り成り、この渦巻体８ｂが、周知の自転阻止機構１４を
介して主軸４に接続されている。従って、可動スクロー
ル部材８は、主軸４の回転により、固定スクロール部材
７に対して、自転を禁止しつつ公転運動を行なう。
【０００８】固定スクロール部材７と可動スクロール部
材８は、図１に示すように、互いの渦巻体７ａ、８ａが
噛み合うように重ね合わされており、各渦巻体７ｂ、８
ｂの歯先面（先端面）が、対向する側板８ａ、７ａとそ
れぞれシール部材１５を介して接触されて、両方の渦巻
体７ｂ、８ｂの間に流体ポケット１６、１７が形成され
る。この流体ポケット１６、１７は、可動スクロール部
材８の公転運動により、径方向の外周部より容積の減少
を伴って中央部へ移動し、吐出口１２に連絡する。従っ
て、流体ポケット１６、１７に取り込まれた流体（ガス
冷媒）は、可動スクロール部材８の公転運動に伴って、
流体ポケット１６、１７の移動とともに圧縮されながら
中央部へ移動し、吐出口１２より吐出される。
材８は、図１に示すように、互いの渦巻体７ａ、８ａが
噛み合うように重ね合わされており、各渦巻体７ｂ、８
ｂの歯先面（先端面）が、対向する側板８ａ、７ａとそ
れぞれシール部材１５を介して接触されて、両方の渦巻
体７ｂ、８ｂの間に流体ポケット１６、１７が形成され
る。この流体ポケット１６、１７は、可動スクロール部
材８の公転運動により、径方向の外周部より容積の減少
を伴って中央部へ移動し、吐出口１２に連絡する。従っ
て、流体ポケット１６、１７に取り込まれた流体（ガス
冷媒）は、可動スクロール部材８の公転運動に伴って、
流体ポケット１６、１７の移動とともに圧縮されながら
中央部へ移動し、吐出口１２より吐出される。
【０００９】本実施例の各スクロール部材７、８を構成
する渦巻体７ｂ、８ｂは、中央部へ移動した流体ポケッ
ト１６が吐出口１２に連絡する瞬間に両方の渦巻体７
ｂ、８ｂの壁面が接触している点Ｂ（本実施例では、渦
巻体７ｂ、８ｂの内端Ａより伸開角で２π進んだ位
置）、および点Ｂより伸開角π毎の点Ｃ、点Ｄより、順
次、渦巻体７ｂ、８ｂの内周壁面を形成する曲線ｃ1 、
ｃ2 および外周壁面を形成する曲線ｃ3 、ｃ4 が所定の
寸法αだけ外周側にずれて形成されている。つまり、渦
巻体７ｂ、８ｂの内周壁面を形成する曲線ｃ1 、ｃ2 お
よび外周壁面を形成する曲線ｃ3 、ｃ4 の伸開角を、Ｂ
点、Ｃ点、Ｄ点で一様にずらす（早める）ことにより、
渦巻体７ｂ、８ｂの壁厚ｔは一定のまま、Ｂ点、Ｃ点、
Ｄ点より順次外周側にずれた渦巻体７ｂ、８ｂが形成さ
れる。この渦巻体７ｂ、８ｂを用いることにより、Ｂ点
より外端にかけて、両方の渦巻体７ｂ、８ｂの壁面間を
所定の間隙αに確保することができる。従って、渦巻体
７ｂ、８ｂの壁面加工に際して、僅かな誤差ΔＥが生じ
た場合でも、ΔＥ＜αである限り、Ｂ点より内端側（中
央部側）でのシール性に影響を与えることはない。この
結果、高圧となる中央部付近でのシール性を高めること
ができ、中央部側の流体ポケット１６から低圧側の流体
ポケット１７への流体漏れを防止して、体積効率に与え
る影響を小さく抑えることができる。
する渦巻体７ｂ、８ｂは、中央部へ移動した流体ポケッ
ト１６が吐出口１２に連絡する瞬間に両方の渦巻体７
ｂ、８ｂの壁面が接触している点Ｂ（本実施例では、渦
巻体７ｂ、８ｂの内端Ａより伸開角で２π進んだ位
置）、および点Ｂより伸開角π毎の点Ｃ、点Ｄより、順
次、渦巻体７ｂ、８ｂの内周壁面を形成する曲線ｃ1 、
ｃ2 および外周壁面を形成する曲線ｃ3 、ｃ4 が所定の
寸法αだけ外周側にずれて形成されている。つまり、渦
巻体７ｂ、８ｂの内周壁面を形成する曲線ｃ1 、ｃ2 お
よび外周壁面を形成する曲線ｃ3 、ｃ4 の伸開角を、Ｂ
点、Ｃ点、Ｄ点で一様にずらす（早める）ことにより、
渦巻体７ｂ、８ｂの壁厚ｔは一定のまま、Ｂ点、Ｃ点、
Ｄ点より順次外周側にずれた渦巻体７ｂ、８ｂが形成さ
れる。この渦巻体７ｂ、８ｂを用いることにより、Ｂ点
より外端にかけて、両方の渦巻体７ｂ、８ｂの壁面間を
所定の間隙αに確保することができる。従って、渦巻体
７ｂ、８ｂの壁面加工に際して、僅かな誤差ΔＥが生じ
た場合でも、ΔＥ＜αである限り、Ｂ点より内端側（中
央部側）でのシール性に影響を与えることはない。この
結果、高圧となる中央部付近でのシール性を高めること
ができ、中央部側の流体ポケット１６から低圧側の流体
ポケット１７への流体漏れを防止して、体積効率に与え
る影響を小さく抑えることができる。
【００１０】また、渦巻体７ｂ、８ｂの内端Ａより伸開
角で２π進んだ点Ｂ以降、伸開角π毎に渦巻体７ｂ、８
ｂの内周壁面を形成する曲線ｃ1 、ｃ2 および外周壁面
を形成する曲線ｃ3 、ｃ4 を所定の寸法αだけずらして
いったとしても、渦巻体７ｂ、８ｂの壁厚ｔが一定であ
ることから、元々渦巻体７ｂ、８ｂの壁厚が薄いもの、
あるいは渦巻体７ｂ、８ｂの巻き数の多いものに対して
は、壁強度の低下がないので非常に有効である。さら
に、本実施例の渦巻体７ｂ、８ｂは、内端から外端まで
壁厚ｔが一定であることから、渦巻体７ｂ、８ｂの歯先
部で対向する側板８ａ、７ａとの接触幅が短くなること
はなく、必要なシール長を確保して歯先部での流体漏れ
を最小限に抑えることができる。
角で２π進んだ点Ｂ以降、伸開角π毎に渦巻体７ｂ、８
ｂの内周壁面を形成する曲線ｃ1 、ｃ2 および外周壁面
を形成する曲線ｃ3 、ｃ4 を所定の寸法αだけずらして
いったとしても、渦巻体７ｂ、８ｂの壁厚ｔが一定であ
ることから、元々渦巻体７ｂ、８ｂの壁厚が薄いもの、
あるいは渦巻体７ｂ、８ｂの巻き数の多いものに対して
は、壁強度の低下がないので非常に有効である。さら
に、本実施例の渦巻体７ｂ、８ｂは、内端から外端まで
壁厚ｔが一定であることから、渦巻体７ｂ、８ｂの歯先
部で対向する側板８ａ、７ａとの接触幅が短くなること
はなく、必要なシール長を確保して歯先部での流体漏れ
を最小限に抑えることができる。
【００１１】〔変形例〕本実施例では、スクロール部材
７、８を構成する側板７ａ、８ａと渦巻体７ｂ、８ｂと
を一体に形成したが、別体で形成しても良い。この場
合、側板に渦巻体のずれに対応する段差を有する溝を設
けておき、この溝に渦巻体を塑性変形させながら取り付
けることにより形成することができる。
７、８を構成する側板７ａ、８ａと渦巻体７ｂ、８ｂと
を一体に形成したが、別体で形成しても良い。この場
合、側板に渦巻体のずれに対応する段差を有する溝を設
けておき、この溝に渦巻体を塑性変形させながら取り付
けることにより形成することができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明のスクロール型圧縮機は、渦巻体
の壁厚を一定としたまま、高圧となる中央部側でのシー
ル性を高めることができる。このため、スクロール部材
の加工上生じる誤差による体積効率の低下を抑えること
ができるとともに、渦巻体の歯先部での流体漏れを防止
して、製品性能の安定化を図ることができる。
の壁厚を一定としたまま、高圧となる中央部側でのシー
ル性を高めることができる。このため、スクロール部材
の加工上生じる誤差による体積効率の低下を抑えること
ができるとともに、渦巻体の歯先部での流体漏れを防止
して、製品性能の安定化を図ることができる。
【図１】本実施例に係る渦巻体の平面図である。
【図２】本実施例に係るスクロール型圧縮機の断面図で
ある。
ある。
【図３】従来技術に係る渦巻体の平面図である。
１ スクロール型圧縮機 ７，８ スクロール部材 ７ｂ、８ｂ 渦巻体 １１ 吐出室 １６、１７ 流体ポケット Ｂ 任意の点 ｃ1 、ｃ2 内周壁面を形成する曲線 ｃ3 、ｃ4 外周壁面を形成する曲線 ｔ 壁厚
Claims (1)
- 【請求項１】それぞれに渦巻体が形成された一対のスク
ロール部材を有し、このスクロール部材の相対的な円軌
道運動により、両方の前記渦巻体によって形成された流
体ポケットが容積の減少を伴って前記渦巻体の中心部へ
移動しながら流体の圧縮作用を行なうスクロール型圧縮
機において、 前記渦巻体は、前記流体ポケットが吐出室に連通する瞬
間に前記渦巻体の壁面同士が接触している部分より外端
側の任意の点から、前記渦巻体の内周壁面を形成する曲
線および外周壁面を形成する曲線を、前記渦巻体の壁厚
を一定としたまま、共に所定の寸法だけ外周側にずらし
て形成し、さらに前記任意の点より伸開角π毎に前記内
周壁面を形成する曲線および前記外周壁面を形成する曲
線を共に前記所定の寸法だけ外周側にずらして形成した
ことを特徴とするスクロール型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33160192A JPH06173867A (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33160192A JPH06173867A (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06173867A true JPH06173867A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18245482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33160192A Pending JPH06173867A (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06173867A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100421856B1 (ko) * | 2000-12-07 | 2004-03-09 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기 |
| KR100427026B1 (ko) * | 1997-09-04 | 2004-08-09 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 스크롤압축기 |
| US6776592B2 (en) * | 2002-08-05 | 2004-08-17 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Scroll type compressor |
-
1992
- 1992-12-11 JP JP33160192A patent/JPH06173867A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100427026B1 (ko) * | 1997-09-04 | 2004-08-09 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 스크롤압축기 |
| KR100421856B1 (ko) * | 2000-12-07 | 2004-03-09 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기 |
| US6776592B2 (en) * | 2002-08-05 | 2004-08-17 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Scroll type compressor |
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