JPH0617352Y2 - プリント基板用ラツク - Google Patents

プリント基板用ラツク

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JPH0617352Y2
JPH0617352Y2 JP5642984U JP5642984U JPH0617352Y2 JP H0617352 Y2 JPH0617352 Y2 JP H0617352Y2 JP 5642984 U JP5642984 U JP 5642984U JP 5642984 U JP5642984 U JP 5642984U JP H0617352 Y2 JPH0617352 Y2 JP H0617352Y2
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JP
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rack
plate
printed circuit
circuit board
driver
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信夫 新戸
春雄 平田
修 星加
孝章 小木曽
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Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は、複数のプリント基板を多段に収納し、収納
した複数のプリント基板をユニット化して取り扱うプリ
ント基板用ラックに関する。たとえばプリント基板に電
子部品を実装するときなど、複数のプリント基板をその
ラックに収納して自動化ライン上にのせることにより、
複数のプリント基板をまとめて搬送可能とし、それから
プリント基板を自動的に1枚ずつ供給するとともに、反
対にそれに1枚ずつ回収可能とするものである。
従来技術 この種のプリント基板用ラックは、たとえば第1図に示
すように、複数のアルミニウム製支柱(1)……に軟質ア
ルミニウム製の上板(2)と下板(3)とを取り付け、左右に
側板(4)・(5)を備えてなる。そして、側板(4)・(5)にはそ
れぞれ左右対応して複数の水平な係合溝(4a)・(5a)が形
成されており、図中二点鎖線で示す如くプリント基板
(6)を挿入することによりそれを両側板(4)・(5)間に掛け
渡し、複数のプリント基板を多段に載置収納し得るよう
になっている。ところで、この種のプリント基板用ラッ
クでは、異なる幅のプリント基板にも対応し得るよう
に、他方の側板(5)は固定であるが、一方の側板(4)が可
動とされ、両側板(4)・(5)間の距離(l)が調整できるよう
になっている。
すなわち、可動側板(4)の外側には、第2図に示すとお
りスライド枠(7)が固着され、そのスライド枠(7)の上下
端がボルト・ねじ等の回転締結部材(8)……で固定され
る。それらの締結部材(8)……は、各々第1図に示す上
板(2)の長孔(2a)および下板(3)の長孔(3a)を貫通する。
長孔(2a)・(3a)は、それぞれ上板(2)および下板(3)の左
端から右に向け平行にあけられている。
よって、該ラックに異なる幅のプリント基板を収納する
ときは、それらの長孔(2a)・(3a)に沿って可動側板(4)を
移動し、両側板(4)・(5)間の距離(l)を調整後、締結
部材(8)……を締め、その可動側板(4)の位置を固定して
いた。
ところが、この種の従来のプリント基板用ラックでは、
両側板(4)・(5)間の距離は手動で調整されており、かつ
そのとき可動側板(4)を固定する際の作業性が悪いか
ら、両側板間距離を変更する作業が非常に面倒となる問
題点があった。
目的 そこで、この考案は、従来のそのような問題点を解消す
ることを目的とし、両側板間の距離を自動調整する収納
幅自動調整機を使用し、両側板間距離を容易に変更し得
るようにするとともに、ラック自体には何らそのための
特別な加工を施すことなく、それを収納幅自動調整機に
セットしたときのセット状態の正否を即座に判別し得る
ようにするものである。
構成 以下、図面に示すこの考案の一実施例に基づき、この考
案につき詳細に説明する。
第3図は、この考案によるプリント基板用ラックであ
り、左に2つ右に3つの支柱枠(10)・(10)および(12)…
…を立て、それら支柱枠の上に上板(14)を取り付け、下
に下板(16)を取り付けてフレームが組立てられる。それ
らの上板(14)および下板(16)は、高力アルミ板を使用し
堅牢につくられている。
左側の支柱枠(10)・(10)は、第4図に示すように、強度
を増すため板金曲げ加工で全体をレール形状に折り曲げ
て形成され、両側平面部(18)・(18)と断面コ字状の折曲
部(20)とを有し、さらに上下端を外向きに曲げてそこに
補強のため各々頂板(22)および底板(24)を溶接してな
る。そして、上板(14)を貫通する組立ボルト(26)が頂板
(22)を通してナット(28)にねじ込まれ、また下板(16)を
貫通する組立ボルト(30)が底板(24)を通してナット(32)
にねじ込まれ、両側平面部(18)・(18)を外向き、折曲部
(20)を内向きに突出して確実に固定される。
他方、右側の支柱枠(12)……も、同様に板金曲げ加工で
形成され、第5図に示すように両側平面部(34)・(34)と
折曲部(36)とを有し、同様に上下端に補強のため各々頂
板(38)または底板(40)を溶接してなる。そして、上板(1
4)を貫通する組立ボルト(42)・(42)が頂板(38)を通して
ナット(図示されない)に、下板(16)を貫通する組立ボ
ルト(44)・(44)が底板(40)を通してナット(46)・(46)にね
じ込まれ、左側の支柱枠(10)・(10)とは逆に両側平面部
(34)・(34)を内向き、折曲部(36)を外向きに突出して確
実に固定される。右側の支柱枠(12)……には、さらに片
側平面部(34)を貫通する複数の取付ボルト(48)……がそ
れぞれナット(50)……にねじ込まれ、固定側板(52)が取
り付けられる。固定側板(52)は、該ラックの右側面を塞
ぎ、その内面には水平な係合溝(54)……が複数形成され
る。
第3図から判るとおり、ラックの左側には固定側板(52)
と対向して可動側板(56)が設けられ、該ラックの左側面
を塞ぐ。可動側板(56)の内面には固定側板(52)の係合溝
(54)……と対応して、同様に水平な係合溝(58)……が複
数形成される。
そして、対応する左側の係合溝(58)……と右側の係合溝
(54)……には、たとえば第1図で示すようにプリント基
板の両側縁が係合され両側板(52)・(56)間に掛け渡され
て該ラック内に複数のプリント基板が多段に載置収納さ
れることとなる。
可動側板(56)の外面には、第3図および第6図に示す如
くスライド枠(60)・(60)が固着される。スライド枠(60)
は、支柱枠(10)と同様に、板金曲げ加工で全体をレール
形状に折り曲げて形成され、両側平面部(62)・(62)と断
面コ字状の折曲部(64)とを有し、さらに上下端を外向き
に曲げてそこに補強用の頂板(66)および底板(68)を溶接
してなる。また、支持枠(60)の両側平面部(62)・(62)間
には、吸着板(70)・(70)が固着されている。
そして、そのようなスライド枠(60)・(60)の折曲部(64)
内には、支持棒(72)・(72)が挿入される。支持棒(72)
は、第7図から判るとおり、下端に鍔部(74)を有し、そ
の鍔部(74)上に係合部(76)を有する。さらに、その係合
部(76)の若干上には、円周溝(78)が切られる。そして、
下板(16)に形成される長孔(80)・(80)を通し底板(68)を
貫通して挿入され、係合部(76)を長孔(80)に嵌め合わせ
回り止めして後、前記円周溝(78)にEリング(82)を嵌め
合わせ抜け止めする。長孔(80)・(80)は、それぞれ下板
(16)の左端から右に向け互いに平行に形成される。
そのような支持棒(72)・(72)の上端には、回転締結部材
である固定ねじ(84)・(84)がねじ込まれる。固定ねじ(8
4)は、第6図から判るとおり、上板(14)との間にばね座
金(86)と大径の平ワッシャ(88)とを挟み、上板(14)に形
成される長孔(90)・(90)を通して頂板(66)を貫通し挿入
される。そして、固定ねじ(84)・(84)を締め付けること
によって可動側板(56)の位置を確実に固定することが可
能となる。ここで、大径の平ワッシャ(88)を使用する理
由は、長孔(90)側縁の変形やキズの発生を少なくするこ
とができるからである。これにより常に可動側板(56)の
円滑な移動を保持せんとするものである。なお、長孔(9
0)・(90)は、下板(16)の長孔(80)・(80)と対応させて、そ
れぞれ上板(14)の左端から右に向け互いに平行にあけら
れる。
図中符号(92)で示すものは脱落防止棒であり、上板(14)
の貫通孔を通してその貫通孔と対応してあけられた下板
(16)の貫通孔に挿入され、該ラック内に収納されたプリ
ント基板の脱落を防止する。第8図に示すとおり、下板
(16)の貫通孔の下側には受板部材(94)が当てがわれ、脱
落防止棒(92)の下端を受け止めてその抜け落ちを阻止し
てなる。
よって、この考案によるプリント基板用ラックでは、固
定ねじ(84)・(84)を緩め、長孔(90)・(90)および(80)・(8
0)に沿って可動側板(56)を動かすことによって両側板(5
2)・(56)間の距離を調整し、異なる幅のプリント基板に
も対応し得るようにすることができる。調整後は、再び
固定ねじ(84)・(84)を締め付け、可動側板(56)の位置を
固定する。このとき、固定ねじ(84)はスライド枠(60)の
孔に緩く嵌合するのみであるから、固定ねじ(84)の回転
はスライド枠(60)には伝達されない。支持棒(72)は、そ
の係合部(76)が下板(16)の長孔(80)と係合して回転が阻
止されるから、固定ねじ(84)はその支持棒(72)に容易に
螺合し、支持棒(72)を長さ方向に引き付けて、可動側板
(56)を上板(14)と下板(16)間に確実に固定することとな
る。
次に、上述したプリント基板用ラックの収納幅、すなわ
ち両側板(52)・(56)間距離を自動的に調整する収納幅自
動調整機につき説明する。
第9図および第10図は、その収納幅自動調整機であ
る。図中符号(100)で示す部分が収納幅自動調整装置で
あり、(102)で示す部分はローラコンベア装置である。
ローラコンベア装置(102)は、搬送台(104)に複数のロー
ラ(106)……を並べ、両側にガイド板(108)……を備えて
なる。そして、ローラ(106)……上に乗せた前記プリン
ト基板用ラック(110)をガイド板(108)……で案内しなが
ら図中矢示方向に送り、前述した収納幅自動調整装置(1
00)内に順次供給するとともに、調整後のプリント基板
用ラックを該収納幅自動調整装置(100)から順次送り出
す。
該ローラコンベア装置(102)には、収納幅自動調整装置
(100)の手前にストップ板(112)が備えられる。ストップ
板(112)は、隣接する2つのローラ(106)・(106)間に搬送
台(104)を横切る方向に設置され、上下動可能とされ
て、送られてきたプリント基板用ラック(110)を一旦受
け止める。図中符号(114)はブレーキであり、前方にプ
リント基板用ラック(110)が停止しているとき、それを
各位置に設けた光センサ(図示省略)で検知し、ローラ
(106)……に作用して停止させ、プリント基板用ラック
(110)の送りを止めるものである。
ストップ板(112)に当たって止まったプリント基板用ラ
ック(110)は、搬送台(104)の片側に設けられた片寄せシ
リンダ(116)・(116)でガイド板(108)に押し当てられ、そ
の傾き等が矯正される。その後、ストップ板(112)が下
降し、プリント基板用ラック(110)は常に一定の状態で
収納幅自動調整装置(100)内に送られる。
収納幅自動調整装置(100)内に送られたプリント基板用
ラック(110)は、第11図および第12図に示す停止板
(118)に当たって止まる。停止板(118)も、前述のストッ
プ板(112)と同様に、隣接する2つのローラ(106)・(106)
間に搬送台(104)を横切る方向に設置され、シリンダ(11
9)で上下動可能とされる。
停止板(118)で受け止められたプリント基板用ラック(11
0)は、図示省略するが、収納幅自動調整装置(100)内に
装備された光センサでその大きさが自動判別される。そ
して、リフト杆(120)……で上方に押し上げられ、ロー
ラ(106)……との接触が解除される。リフト杆(120)……
は、収納幅自動調整装置(100)内のローラ(106)……間に
1つずつ備えられ、それらが同時に作動される。
押し上げられたプリント基板用ラック(110)は、位置決
めシリンダ(122)または(124)の二股に分かれた先端で角
を押され、停止板(118)および基準プレート(126)・(128)
に押し当てられる。位置決めシリンダ(122)を動作させ
るか(124)を動作させるかは、先ほど光センサで自動判
別された該ラックの大きさに応じて決定される。そし
て、位置決め後、プリント基板用ラック(110)は、第1
2図に示すように上下の固定シリンダ(130)・(132)で押
さえられ、上下の基準プレート(126)・(128)に押し当て
られて確実に固定されることとなる。ここで、基準プレ
ート(126)・(128)は、その位置を前後に調整することが
できるようになっている。
なお、図示する収納幅自動調整機では、プリント基板用
ラック(110)をリフト杆(120)……で押し上げ、位置決め
固定することから、該ラックの高さ位置を正確に位置決
めするとともに、基準プレート(126)・(128)等に対する
直角度を正確に出し、該ラックを変形することなく押さ
えることができる。
ところで、第9図および第10図に示す収納幅自動調整
機では、プリント基板用ラック(110)の固定側板(52)が
基準プレート(126)・(128)側となり、可動側板(56)が固
定シリンダ(130)・(132)側となるように、ローラ(106)…
…上に同プリント基板用ラック(110)をセットしなけれ
ばならない。そこで、プリント基板用ラック(110)が確
実に固定されると、次にラック位置検出用エアシリンダ
(134)で該ラックのセット状態が正常か否かが検出され
る。ラック位置検出用エアシリンダ(134)は、収納幅自
動調整装置(100)側から垂下され、第13図に示すよう
にピストン(136)とそのピストン(136)の下降検出スイッ
チ(138)および上昇検出スイッチ(140)とを有する。そし
て、プリント基板用ラック(110)が正常にセットされて
いるときは、ピストン(136)が該ラックの検出用孔(142)
内に挿通され、下降検出スイッチ(138)を作動させてそ
の正常セット状態を確認する。しかし、第14図(A)に
示すようにラック(110)が前後逆にセットされたとき、
また(B)に示すように逆さにセットされたときは、ピス
トン(136)が該ラックの上板(14)または下板(16)に当た
ってその下降が阻止されることとなるから、下降検出ス
イッチ(138)が作動せず、異常にセットされたことが検
出される。
ところで、第3図に示すプリント基板用ラックには検出
用孔がないように思われるが、実際には脱落防止棒(92)
が挿通される上板(14)の一方の貫通孔を検出用孔(142)
として利用する。そして、その貫通孔にラック位置検出
用エアシリンダ(134)のピストン(136)が挿通されること
により該ラックのセット状態が正常であることが確認さ
れる。
なお、エアシリンダ(134)に代え、光センサでラックの
セット状態を確認することも可能であるが、光センサで
は反射光の光軸合わせが困難である。また、磁気センサ
では、プリント基板への影響が心配であり、かつ反応が
不安定である。近接スイッチでは、ラックとの距離を近
くする必要があり、設計上の難しさがある等の問題点が
ある。
プリント基板用ラック(110)のセット状態が正常である
ことが確認されると、次の第15図に示すステッピング
モータ(144)が駆動される。ステッピングモータ(144)は
フレキシブルカップリング(146)を介してローラ(148)を
回転し、そのローラ(148)の回転をタイミングベルト(15
0)を用いて別のローラ(152)へと伝達する。ローラ(152)
はボールねじ軸(154)に固着され、そのボールねじ軸(15
4)を回転する。ボールねじ軸(154)にはボールねじナッ
ト(156)が螺合されており、ボールねじ軸(154)が回転す
ると該ボールねじナット(156)がそれに固着される駆動
プレート(158)を前方(図中左手前)に移動する。
駆動プレート(158)には、位置固定の水平シャフト(160)
・(160)の尾端が固定され、またそれらの水平シャフト(1
60)・(160)に対して幅調整可能な水平シャフト(162)・(16
2)がその尾端をスライド可能に支持される。水平シャフ
ト(160)・(160)は、固定板(164)を貫通し、先端をプリン
ト基板用ラック(110)に向け突出する。そして、各先端
に取付板(166)を固着する。各取付板(166)には、それぞ
れバキュームパット(168)と位置決めピン(170)とが立て
られ、それらがともにラックに向けられる。他方、水平
シャフト(162)・(162)は移動板(172)を貫通し、先端をプ
リント基板用ラック(110)に向け突出する。そして、同
様に各先端に取付板(174)を固着する。また、各取付板
(174)には、同様にバキュームパット(176)と位置決めピ
ン(178)とが立てられ、それらがともにラックに向けら
れる。
故に駆動プレート(158)が前方に移動すると、各水平シ
ャフト(160)・(160)・(162)・(162)もともに前方に移動す
る。このとき、まず、下方の水平シャフト(160)の取付
板(166)に備えられるセンサプローブ(180)がプリント基
板用ラック(110)の吸着板(70)と接触する。
センサプローブ(180)は、第16図に示すとおり取付板
(166)に取り付けられ、付勢ばね(182)で常時は前方(図
中右側)への移動習性が与えられる。このセンサプロー
ブ(180)が吸着板(70)と接触し、付勢ばね(182)に抗して
押し込まれると(図中左側に移動されると)、光センサ
(184)を働かせ、ステッピングモータ(144)を低速回転に
切り換える。そして、バキュームパット(168)・(168)・(1
76)・(176)をゆるやかに吸着板(70)……に接触させ、さ
らに前方に移動して位置決めピン(170)・(170)・(178)・(1
78)の各先端を吸着板(70)……に接触させる。このと
き、センサプローブ(180)は、さらに押し込まれ、別の
光センサ(186)を働かせ、ステッピングモータ(144)の駆
動を止めることとなる。しかして、この状態となったと
きは、また各バキュームパット(168)・(168)・(176)・(17
6)が吸着板(70)……に十分押し当てられ、真空として吸
着板(70)……を吸い着けて可動側板(56)をしっかりと保
持することとなる。
なお、プリント基板用ラック(110)の吸着板(70)……に
各バキュームパット(168)・(168)・(176)・(176)を対応さ
せる手段は、まずプリント基板用ラック(110)を停止板
(118)に押し当てて位置決め固定することによって片側
の吸着板(70)・(70)と2つのバキュームパット(168)・(16
8)を対応させ、また前述したように光センサでプリント
基板用ラック(110)の大きさを自動的に判別したときそ
の判別結果を図示省略されるシリンダに送って水平シャ
フト(162)・(162)等をたとえば第15図中二点鎖線で示
す如く移動させ、他側の吸着板(70)・(70)と残りのバキ
ュームパット(176)・(176)を対応させる。
ところで、前述したステッピングモータ(144)の回転
は、フレキシブルカップリング(146)とまた図示されな
い別のフレキシブルカップリングを介して第17図に示
すボールねじ軸(188)に伝達される。ボールねじ軸(188)
にはボールねじナット(190)が螺合し、そのボールねじ
ナット(190)はドライバユニットベース(192)に固着され
る。よって、ボールねじ軸(188)の回転はドライバユニ
ットベース(192)に伝達され、該ベースをレール(194)・
(194)で案内して前方(第17図では左後方)に移動す
ることとなる。
ここで、ボールねじ軸(188)は、第15図に示すボール
ねじ軸(154)と同一ピッチのものを使用する。故に、ド
ライバユニットベース(192)の移動量は第15図の駆動
プレート(158)の移動量と同じとなる。したがって、位
置決めピン(170)・(170)・(178)・(178)に対してドライバ
(196)・(196)の位置を予め正確に定めておけば、バキュ
ームパット(168)・(168)・(176)・(176)が可動側板(56)を
吸着保持したとき、ドライバ(196)・(196)はプリント基
板用ラック(110)の固定ねじ(84)・(84)に対応する位置に
くる。
ドライバ(196)・(196)は、それぞれドライバ取付板(198)
・(198)で保持され、取付台(200)・(200)に取り付けられ
る。このとき、各各のドライバ取付板(198)・(198)は、
取付台(200)に対しドライバ移動用シリンダ(202)・(202)
により上下方向にスライド可能とされる。取付台(200)・
(200)は、ともにドライバユニットベース(192)上に載置
され、一方は固定とし、他方はそれとの間の幅調整が可
能とされ、シリンダ(204)を駆動し、レール(206)で案内
されてスライドするように設けられる。
なお、ドライバ取付板(198)とドライバ移動用シリンダ
(202)とは、第18図に示す如く連結される。すなわ
ち、ドライバ移動用シリンダ(202)は取付台(200)に取り
付けられ、作動杆(208)が下向きに垂下される。その作
動杆(208)の先端には係止ピン(210)が固着され、その係
止ピン(210)の鍔上にドライバ取付板(198)からのびる係
止片(212)がのせられ、ドライバ移動用シリンダ(202)に
ドライバ取付板(198)が掛け止められる。そして、作動
杆(208)のまわりに配置される付勢ばね(214)の上端を取
付台(200)に押し当て、下端を係止片(212)に押し当てる
構造となっている。よって、両ドライバ(196)・(196)先
端のドライバビット(216)・(216)を固定ねじ(84)・(84)と
係合してそれらの固定ねじを緩めるとき、固定ねじ(84)
・(84)が緩むにつれて徐々に上昇しても、両ドライバ(19
6)・(196)は付勢ばね(214)・(214)を圧縮して上に逃げる
ことができることとなる。
ドライバ取付板(198)・(198)の横には、第17図に示す
とおりセンサプレート(218)・(218)が取り付けられる。
そして、固定ねじ(84)・(84)が緩みドライバ取付板(198)
・(198)が一定量上昇すると、そのセンサプレート(218)・
(218)が光センサ(220)・(220)を遮光する。光センサ(22
0)・(220)を遮光すると、ドライバ移動用シリンダ(202)・
(202)を駆動し、両ドライバ(196)・(196)を上昇してドラ
イバビット(216)・(216)を固定ねじ(84)・(84)との係合か
ら外す。なお、センサプレート(218)の取り付け位置は
移動することができ、固定ねじ(84)・(84)の緩め量を微
妙に調整することができる。
ところで、上述したドライバユニットベース(192)の横
には、測長器ヘッド(222)が固着される。そのヘッド(22
2)は、該収納幅自動調整装置(100)に固定される測長器
スケール(224)に対向する。
そして、ドライバユニットベース(192)の移動量が図示
省略される表示ユニットにデジタル表示される構成とな
っている。
よって、上述したようにバキュームパット(168)・(168)・
(176)・(176)で可動側板(56)を吸着保持すると、そのと
きドライバ(196)・(196)はプリント基板用ラック(110)の
固定ねじ(84)・(84)と対応する位置にあり、それらのド
ライバ(196)・(196)のドライバビット(216)・(216)を固定
ねじ(84)・(84)に係合して緩める。そして、ドライバ(19
6)・(196)を上昇し、ドライバビット(216)・(216)を固定
ねじ(84)・(84)との係合から外す。
その後、予め設定した収納幅に調整すべく、ステッピン
グモータ(144)を駆動し、プリント基板用ラック(110)の
可動側板(56)を移動し、両側板(52)・(56)間の距離を定
める。なお、可動側板(56)を移動したとき、その移動量
は上述した表示ユニットにデジタル表示される。その移
動量はまた信号として制御部へとフィードバックされ、
出力信号に対し規定量だけ確実に移動されたかどうか常
に監視される。万一、それらが一致しない場合は、補正
パルスがステッピングモータ(144)に自動的に送られ、
位置の矯正が行われる。
しかして、両側板(52)・(56)間の距離を正確に定めて
後、再びドライバ(196)・(196)を下降し、固定ねじ(84)・
(84)を締め付け、調整後の可動側板(56)の位置を固定す
る。そして、ドライバ(196)・(196)を上昇し、ドライバ
ビット(216)・(216)と固定ねじ(84)・(84)との係合を外
す。その後、バキュームパット(168)・(168)・(176)・(17
6)に空気を送り、可動側板(56)の保持を解除し、ステッ
ピングモータ(144)を駆動してそれらバキュームパット
(168)・(168)・(176)・(176)を後退させる。
しかる後、第11図および第12図に示す固定シリンダ
(130)・(132)による固定を解除し、位置決めシリンダ(12
2)または(124)による位置決めを解除し、さらにリフト
杆(120)……を下げ、最終的に停止板(118)を下げて、プ
リント基板用ラック(110)を送り出す。送り出された該
ラックはローラコンベア装置(102)で送られ、第9図お
よび第10図で示すストップ板(226)に当たって止ま
る。第9図および第10図中符号(228)で示すものは、
同図中符号(116)で示すと同様の片寄せシリンダであっ
て、ストップ板(226)に当たって止められたプリント基
板用ラック(110)をガイド板(108)に押し当て、次の工程
へ入るための位置決め動作を行う。
効果 よって、この考案によれば、ラック自体にそのための特
別な加工を施すことなく、プリント基板の脱落防止棒が
挿入されるフレームの貫通孔を利用し、それを検出用孔
として該ラックを収納幅自動調整機にセットしたときそ
のセット状態の正否を判別するから、安価な費用で両側
板間距離を変更する作業を容易かつ能率的に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のプリント基板用ラックの斜視図であ
る。第2図は、スライド枠部分の縦断面図である。第3
図は、この考案によるプリント基板用ラックの斜視図で
ある。第4図は、その左側の支柱枠部分の分解斜視図で
ある。第5図は、その右側の支柱枠部分の分解斜視図で
ある。第6図は、そのスライド枠部分の縦断面図であ
る。第7図は、第3図に示すラックにおいて使用する支
持棒の部分斜視図である。第8図は、同ラックの脱落防
止棒下端部分の断面図である。第9図は、第3図に示す
プリント基板用ラックの収納幅自動調整機を示す概略平
面図である。第10図は、その概略正面図である。第1
1図は、第9図に示す収納幅自動調整機のラック位置決
め固定構造を示す概略斜視図である。第12図は、その
概略側面図である。第13図は、第9図に示す収納幅自
動調整機におけるラックの正常セット状態判別機構を説
明する説明図である。第14図は異常にセットされたと
きの判別方法を具体的に示す説明図で、(A)は前後逆に
セットされたとき、(B)は逆さにセットされたときを示
す。第15図は、第9図に示す収納幅自動調整機の側板
保持機構を示す斜視図である。第16図は、その側板保
持機構に備えられる援衝構造を示す部分断面図である。
第17図は第9図に示す収納幅自動調整機のドライバ機
構を示す斜視図である。第18図は、そのドライバ保持
機構を示す説明図である。 (52)・(56)……側板 (84)……固定ねじ(回転締結部材) (92)……脱落防止棒 (110)……プリント基板用ラック (142)……検出用孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 星加 修 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)考案者 小木曽 孝章 岐阜県恵那市長島町中野1218の2 リコー 時計株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームに2つの側板を対向して備え、収
    納幅自動調整機で移動調整してそれら両側板間の距離を
    定め、それら両側板間に掛け渡してプリント基板を多段
    に収納載置するプリント基板用ラックにおいて、 前記フレームの上下に貫通孔を形成し、 その貫通孔に挿入し、前記収納載置するプリント基板の
    脱落を防止する脱落防止棒を設けるとともに、 前記貫通孔を、前記収納幅自動調整機にセットしたとき
    そのセット状態の正否を検出する検出用孔としても利用
    してなる、 プリント基板用ラック。
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