JPH06172813A - 矯正プレス - Google Patents

矯正プレス

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JPH06172813A
JPH06172813A JP32689092A JP32689092A JPH06172813A JP H06172813 A JPH06172813 A JP H06172813A JP 32689092 A JP32689092 A JP 32689092A JP 32689092 A JP32689092 A JP 32689092A JP H06172813 A JPH06172813 A JP H06172813A
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JP
Japan
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work
die
fitted
oil
straightening
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JP32689092A
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English (en)
Inventor
Akihisa Hanazawa
昭久 花沢
Hisao Nagai
久夫 永井
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造の簡単な浸油装置により、無駄なくワー
クに潤滑用の油をつける。浸油装置により、ワークの方
向性も確認する。 【構成】 ダイプレート57の下側に、このダイプレート
57上でワーク1を搬送するターンテーブル12のワーク嵌
合孔13が重なる油槽73を設ける。この油槽73内にあるワ
ーク支持台78上に、ターンテーブル12が搬送してきたワ
ーク1が載る。上パンチに固定した押杆92がワーク1を
押し下げ、このワーク1が油槽73内の油74に浸る。上パ
ンチが上昇すると、流体圧シリンダー87の押し上げによ
り、ワーク支持台78が上昇し、ワーク1がターンテーブ
ル12内へ戻る。押杆92の下端部には、ワーク1のほぼ長
円形状の軸孔4に嵌合するワーク嵌合部94がある。ワー
ク1が所定の向きになっていなければ、ワーク嵌合部94
が軸孔4に嵌合せず、ワーク1がより低く下降する。こ
れから、ワーク1の向きを確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末冶金で用いられる
矯正プレスに係わり、特に、矯正前のワークに潤滑油を
つける浸油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、粉末冶金においては、まず原料
粉末を粉末成形プレスにより圧縮して圧粉体を成形し
(粉末成形工程)、ついで、この圧粉体を焼結炉で加熱
して焼結し(焼結工程)、さらに、この焼結後の焼結体
を矯正プレスにより再加圧して、所定寸法に仕上げる
(矯正工程)ことが行われる。ところで、矯正工程に際
しては、矯正用金型の潤滑のために、ワークに油などの
潤滑剤がつけられる。この油をつけるために、従来は、
例えば、ワークを矯正用金型へ供給するシュートの途中
でワークに油を吹き付けるなどしていた。しかし、それ
では、無駄が多いとともに、浸油装置の構造も複雑にな
る。
【0003】また、矯正に際しては、ワークの平面形状
の対称軸が有限本である限り、すなわち、ワークが回転
体形状でない限り、ワークがダイ内に嵌入されるよう
に、この嵌入前に、ワークを水平な方向において所定の
向きにしなければならない。そこで、従来より、矯正プ
レス本体にワークを搬入する前に、位置決め装置により
ワークを所定の向きに方向付け、その後、例えば、ワー
クをハンドリングロボットなどにより矯正プレス本体に
設けられたターンテーブルに搬入し、このターンテーブ
ルからダイ内に落とし込むようにしていた。しかし、位
置決め装置による方向付けが確実になされなかったり、
あるいは、その後の搬送中にワークの向きが変わったり
することがある。そのような場合、ワークは、ダイ内に
嵌入されず、当然矯正は正規になされず、ワークや矯正
プレスの破損を招くおそれもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
矯正プレスでは、ワークに潤滑用の油をつけるために、
ワークを矯正用金型へ供給するシュートの途中でワーク
に油を吹き付けるなどしていたため、無駄が多いととも
に、浸油装置の構造も複雑になるなどの問題があった。
また、位置決め装置によるワークの方向付けが確実にな
されなかったり、あるいは、その後の搬送中にワークの
向きが変わったりしても、それを確かめられない問題が
あった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、粉末冶金の矯正プレスにおいて、構造の
簡単な浸油装置により無駄なくワークに潤滑用の油をつ
けられるようにすることを目的とする。さらに、位置決
め装置によるワークの方向付けが確実になされなかった
り、あるいは、その後の搬送中にワークの向きが変わっ
たりしたような場合、これを無駄のない構造の装置によ
り確認できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の矯正プ
レスは、前記前者の目的を達成するために、ダイプレー
トに固定されたダイとこのダイ内に上下方向へ摺動自在
に嵌合される上パンチおよび下パンチとを有する矯正用
金型と、上下方向に貫通しワークが挿脱自在に嵌合され
るとともに前記ダイの上面開口に重なるワーク保持孔を
有し前記ダイプレート上に水平に摺動自在に設けられた
ワーク搬送板と、前記ワークを矯正前に浸油する浸油装
置とを備え、この浸油装置は、前記ダイプレートの上面
における前記ワーク搬送板のワーク保持孔が重なる位置
へ開口した油槽と、この油槽内に上下動可能に設けられ
ワークが載るワーク支持台と、前記上パンチと同期して
上下動し前記ワーク支持台を上から押し下げる押杆と、
前記ワーク支持台を下から押し上げる支持台復帰機構と
を有するものである。
【0007】さらに、請求項2の発明の矯正プレスは、
前記後者の目的をも達成するために、前記押杆の下端部
に、対称軸が有限本の平面形状を有するワークに対し、
このワークがダイ内に嵌入可能な向きになっているとき
のみ、水平に重なる部分をもって嵌合可能なワーク嵌合
部を設けたものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明の矯正プレスでは、矯正に際
し、まずワーク搬送板のワーク保持孔内にワークが嵌合
される。そして、ワーク搬送板が矯正用金型のダイプレ
ート上を摺動することにより、ワークが搬送されるが、
その途中で、ワーク搬送板のワーク保持孔がダイプレー
トの上面へ開口した油槽に重なり、ワーク保持孔内のワ
ークが油槽内のワーク支持台上に載る。この状態で、矯
正用金型の上パンチと同期して押杆が下降し、ワーク支
持台を上から押し下げる。それに伴い、ワーク支持台上
に載ったワークは、ワーク搬送板のワーク保持孔から下
へ抜けて油槽内に入り、この油槽内の油に漬かって、浸
油される。その後、上パンチが上昇すると、支持台復帰
機構によりワーク支持台が下から押し上げられて、この
ワーク支持台上に載ったワークは、再びワーク搬送板の
ワーク保持孔内に入る。それから、ワーク搬送板が再び
摺動して、浸油されたワークの入ったワーク保持孔がダ
イの上面開口に重なり、ワーク保持孔内のワークがダイ
内に落ち込む。そして、ダイ内に上パンチが嵌合し、ダ
イ内で上パンチと下パンチとによりワークが加圧されて
矯正される。その後、ワークは、下パンチにより抜き出
されて、再びワーク搬送板のワーク保持孔内に入り、こ
のワーク搬送板の摺動により払い出される。
【0009】さらに、請求項2の発明の矯正プレスで
は、前記浸油時、対称軸が有限本の平面形状を有するワ
ークがダイ内に嵌入可能な向きになっているならば、下
降する押杆の下端部のワーク嵌合部が、ワーク支持台上
のワークに水平に重なる部分をもって嵌合する。これに
対して、ワークがダイ内に嵌入可能な向きになっていな
いならば、押杆の下端部のワーク嵌合部は、ワーク支持
台上のワークに上から突き当たるものの、水平に重なる
部分をもっては嵌合できない。したがって、ワークがダ
イ内に嵌入可能な向きになっている場合と、いない場合
とでは、押杆が下降限に達したとき、前記水平に重なる
部分の高さ分、ワーク支持台の高さが異なることにな
り、これに基づいて、ワークがダイ内に嵌入可能な向き
になっているかどうかを確認できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の矯正プレスの一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。矯正されるワーク1
は、図3や図5に示してあるような内接型ギヤポンプの
インナーローターであり、外周面がギヤ部2になってい
るとともに、軸方向一端面にボス部3を有している。そ
して、ワーク1の中央部には、その軸方向に貫通する軸
孔4があるが、この軸孔4は、この軸孔4に貫通される
軸体の回り止めのために平面形状がほぼ長円形状になっ
ている。これにより、ワーク1の平面形状は、対称軸が
2本になっている。なお、矯正プレスにおいて、ワーク
1は、常に軸方向が上下方向になっており、かつ、ボス
部3が下側になっている。
【0011】図4は、矯正プレス全体の構成の概略を示
す平面図である。同図において、11は矯正プレス本体
で、この矯正プレス本体11には、ワーク搬送板である
ターンテーブル12が水平に設けられている。このターン
テーブル12は、その回転軸を中心とする水平な円周上に
等間隔で並んだ複数のワーク保持孔13を有しており、こ
れらワーク保持孔13のピッチ分ずつ反時計回り方向へ間
欠回転駆動されるものである。そして、前記ワーク保持
孔13は、ターンテーブル12を上下方向に貫通していると
ともに、周面がギヤ状になっており、ワーク1が挿脱自
在にかつ回り止めされた状態で嵌合されるものである。
また、ターンテーブル12の手前には、このターンテーブ
ル12と同じ高さで水平に固定テーブル14が設けられてい
る。この固定テーブル14の右側には、ワーク1を左方へ
搬送するベルトコンベヤー15が設けられているが、この
ベルトコンベヤー15に臨む固定テーブル14の右端縁は、
ベルトコンベヤー15により搬送されたきたワーク1の下
端に当たって、このワーク1を止めるストッパー16にな
っている。また、前記ベルトコンベヤー15の先端部付近
には、ストッパー16により止まったワーク1を固定テー
ブル14上の姿勢決め位置aまで押し出すプッシャー17が
設けられている。このプッシャー17は、流体圧シリンダ
ーなどの駆動装置により、回転駆動されてベルトコンベ
ヤー15上に進出するとともに、左右に駆動されるもので
ある。そして、前記固定テーブル14上には、その姿勢決
め位置aにおいて、ワーク1を所定の向きに方向付ける
位置決め装置21が設けられている。なお、この方向付け
によって、ワーク1は、その軸孔4の平面形状の長軸方
向が前後方向になるようになっている。また、前記固定
テーブル14上の左部からターンテーブル12上の後部中央
にかけて、ワーク搬入装置22が設けられている。このワ
ーク搬入装置22は、方向付けられたワーク1がその後移
送される、固定テーブル14上の搬出位置bからターンテ
ーブル12の後部中央の搬入位置cに位置したワーク保持
孔13内へワーク1を搬入するものである。なお、ターン
テーブル12は、その右部中央が浸油位置d、前部中央が
プレス位置(プレスセンター)e、左部中央が排出位置
fになっている。そして、前記浸油位置dには、ワーク
1を矯正前に浸油する浸油装置23が設けられている。ま
た、前記排出位置fには、矯正後のワーク1をターンテ
ーブル12のワーク保持孔13からその下方に位置したシュ
ート24へ排出するワーク排出装置25が設けられている。
なお、このシュート24を滑り落ちたワーク1は、さらに
ベルトコンベヤー26を介して、図示していない箱詰め装
置へ送られるようになっている。
【0012】つぎに、前記位置決め装置21の構成を図5
に基づいて説明する。前記固定テーブル14上には、左右
方向に移動する3つのチャック板31,32,33が設けられ
ている。特に、前後一対のチャック板31,32は、前後方
向に開閉もするものである。これらチャック板31,32,
33は、固定テーブル14上に載ったワーク1のギヤ部2に
前後および左から当たってこのワーク1を回転可能に保
持するものである。また、姿勢決め位置aの上方には、
回転駆動軸34が設けられている。この回転駆動軸34は、
軸方向に昇降するとともに回転するものである。そし
て、回転駆動軸34の下端部には、ワーク1の上端面に当
たる鍔部35が設けられているとともに、この鍔部35の下
方に、平面形状がほぼ長円形状でワーク1の軸孔4内に
上方から挿脱自在に嵌合する嵌合部36が形成されてい
る。
【0013】つぎに、前記ワーク搬入装置22の構成を図
6に基づいて説明する。前記固定テーブル14の左部から
ターンテーブル12の後部中央の上方にレール41が前後方
向に設けられており、このレール41に搬送体42が前後動
自在に支持されている。この搬送体42は、レール41に沿
って、搬出位置bと搬入位置cとの間で往復動するもの
である。また、搬送体42には、昇降駆動される昇降体43
が設けられているとともに、この昇降体43から下方へ突
出し互いに開閉する複数本のチャックアーム44が設けら
れている。
【0014】つぎに、前記矯正プレス本体11内に設けら
れた矯正用金型51の構成を図7に基づいて説明する。52
はベースプレートで、このベースプレート52は、矯正プ
レス本体11のベッド53上に固定されるものである。ま
た、54はヨークプレートで、このヨークプレート54に
は、矯正プレス本体11の上下動する下ラム55が接続され
ている。また、ヨークプレート54に立設されたロッド56
が前記ベースプレート52を上下方向へ摺動自在に貫通し
ており、これらロッド56の上端にダイプレート57が水平
に固定されている。このダイプレート57は、前記ターン
テーブル12が上面を水平に摺動するものである。そし
て、ダイプレート57には、筒状のダイ58が上下方向に貫
通状態で固定されている。このダイ58は、前記プレス位
置eに位置しており、ターンテーブル12における同じプ
レス位置eに位置したワーク保持孔13が上面開口に重な
って位置するものである。なお、ダイ58の内周面は、ワ
ーク1のギヤ部2と同様のギヤ状になっている。また、
前記ベースプレート52上に固定された筒状の下パンチ59
がダイ58内に上下方向に摺動自在に嵌合されている。さ
らに、前記ヨークプレート54上に固定されたコアロッド
60が前記ベースプレート52および下パンチ59を上下方向
に摺動自在に貫通しているとともに、ダイ58内に同軸的
に位置している。また、61は上パンチプレートで、この
上パンチプレート61には、矯正プレス本体11の上下動す
る上ラム62が接続されている。そして、上パンチプレー
ト61の下面には、ターンテーブル12のワーク保持孔13を
介して、ダイ58内に上方から挿脱自在に嵌合される筒状
の上パンチ63が固定されている。
【0015】つぎに、前記浸油装置23の構成を図1から
図3に基づいて説明する。前記ダイプレート57には、タ
ーンテーブル12のワーク保持孔13が重なって位置する開
口部71が浸油位置dに形成されている。この開口部71の
周面中間部には、下向きのストッパー面72が形成されて
いる。そして、開口部71に臨ませて、ダイプレート57の
下側には油槽73が固定されている。この油槽73は、潤滑
用の油74が内部に収容されるものである。また、油槽73
の下面部には、複数のロッド75がパッキング76およびド
ライベアリング77を介して上下動自在にかつ液密に貫通
されている。そして、ロッド75の上端には、ワーク1が
上面に載り油槽73内に入る環状のワーク支持台78が水平
に固定されている。このワーク支持台78は、上昇限にお
いて前記ダイプレート57の開口部71内に嵌合するもので
あるが、この開口部71のストッパー面72に下から当たる
上向きのストッパー面79が外周面中間部に形成されてい
る。また、ワーク支持台78には、ワーク1は通過できな
い多数の油通孔80が形成されている。一方、油槽73外に
位置する前記ロッド75の下端には底板81が固定されてお
り、この底板81には検知板82が固定されている。これに
対して、油槽73の外側下部には、ダイプレート57および
ワーク支持台78のストッパー面72,79が互いに当たって
検知板82が上昇限に達したときこの検知板82が当接する
リミットスイッチ83が設けられている。また、前記ダイ
プレート57またはこれと一体の部材に固定されたブラケ
ット86に、前記ワーク支持台78を下から押し上げる支持
台復帰機構としての流体圧シリンダー87が設けられてい
る。この流体圧シリンダー87の上方へ突出し上下動する
ピストンロッド88は、前記ワーク支持台78と一体の底板
81に下から当接しており、この底板81およびワーク支持
台78を上方へ付勢するものである。そして、流体圧シリ
ンダー87は、電磁弁により制御され、矯正プレスの矯正
用金型51の作動と同期して作動するものである。また、
前記ブラケット86には、前記検知板82に下から対向し、
この検知板82の接近を検出するセンサー89が設けられて
いる。一方、前記上パンチプレート61またはこれと一体
の部材に固定されたブラケット91には、前記ワーク支持
台78を上から押し下げる押杆92が鉛直に下方へ突出させ
て固定されている。この押杆92の下端部には、ワーク1
の上端面に当たる鍔部93が設けられているとともに、こ
の鍔部93の下方に、平面形状がほぼ長円形状でワーク1
の軸孔4内に上方から挿脱自在に嵌合するワーク嵌合部
94が形成されている。このワーク嵌合部94は、ワーク1
がダイ58内に嵌合可能な向きになっているときのみ、ワ
ーク1の軸孔4内に嵌合できるものである。
【0016】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。矯正に際しては、まず、ベルトコンベヤー15
上を焼結後のワーク1が1つずつ送られてくる。そし
て、図4に実線で示すように、プッシャー17がベルトコ
ンベヤー15上から退いた状態で、このベルトコンベヤー
15上のワーク1は、固定テーブル14のストッパー16に当
たっていったん止まる。ついで、図4に鎖線で示すよう
に、プッシャー17が下方へ90°回転してベルトコンベヤ
ー15上に進出した後、このプッシャー17が左方へ進み、
図5(a)に示すように、ワーク1を固定テーブル14上
の姿勢決め位置a付近へ押し出す。これとともに、固定
テーブル14上において、チャック板31,32,33が右方に
進み、ワーク1は、チャック板31,32,33により囲まれ
て位置する。その後、プッシャー17は、右方へ退くとと
もに、上方へ回転し、図4に実線で示す状態に戻る。一
方、位置決め装置21においては、チャック板31,32が前
後方向において互いに閉じるとともに、チャック板33が
右方へ移動し、これらチャック板31,32,33によりワー
ク1が保持される。これにより、ワーク1が姿勢決め位
置aに位置合わせされる。ついで、図5(b)に示すよ
うに、回転駆動軸34が回転しながら下降する。回転駆動
軸34の下端面がワーク1の上端面に当たってから、この
ワーク1の軸孔4の方向性と回転駆動軸34の嵌合部36の
方向性とが一致すると、その嵌合部36がワーク1の軸孔
4内に嵌合されつつ、回転駆動軸34がさらに下降して、
その鍔部35がワーク1の上端面に当たる。嵌合部36が軸
孔4内に嵌合した後は、ワーク1が回転駆動軸34と一体
的に回転するが、この回転駆動軸34は、その嵌合部36の
平面形状の長軸方向が前後方向になって止まり、これに
より、ワーク1が所定の向きに方向付けられ、その軸孔
4の平面形状の長軸方向が前後方向になることになる。
その後、回転駆動軸34が上昇した後、チャック板31,3
2,33が左方へ移動し、これらチャック板31,32,33と
ともにワーク1が固定テーブル14上において搬出位置b
まで搬送される。ついで、チャック板31,32,33が互い
に開いた後、図6に実線で示すように、搬出位置bの上
方に位置した搬送体42において昇降体43が下降し、その
チャックアーム44がワーク1の軸孔4内に入る。つい
で、チャックアーム44が互いに開き、ワーク1の内周面
に押し付けられ、このワーク1を保持する。ついで、昇
降体43が上昇して、ワーク1が持ち上げられた後、図6
に鎖線で示すように、搬送体42がターンテーブル12の搬
入位置cの上方まで前進する。ついで、昇降体43が下降
して、ワーク1がターンテーブル12の搬入位置cにある
ワーク保持孔13内に嵌合される。そして、チャックアー
ム44が互いに閉じた後、昇降体43が上昇するが、このと
き、ワーク1はワーク保持孔13内にとどまる。さらに、
搬送体42が後退して搬出位置bまで戻る。以上の動作が
繰り返されるが、1回ワーク1が搬送されるたびに、タ
ーンテーブル12がワーク保持孔13間のピッチ分回転し、
これらワーク保持孔13に搬入位置cにおいてワーク1が
次々と嵌入されていくことになる。なお、姿勢決め位置
aから搬入位置cまでのワーク1の搬送中、このワーク
1の向きは、変わらず、ターンテーブル12のワーク保持
孔13には、ワーク1が所定の向きに方向付けられて嵌合
されるべきものである。
【0017】ターンテーブル12の回転に伴い、ワーク1
は、ダイプレート57上を搬送されていくが、その途中
で、浸油位置dに達する。ここで、図1に示すように、
ターンテーブル12のワーク保持孔13はダイプレート57の
開口部71に重なっており、ワーク保持孔13内のワーク1
は、ワーク支持台78上に載る。ところで、ダイプレート
57に固定されたダイ58と上パンチ63とは、矯正用の加圧
のために上下動するが、押杆92は、上パンチ63と一体的
に上下動する。そして、ダイ58に対して上パンチ63が下
降すると、押杆92が下降して、この押杆92の下端部のワ
ーク嵌合部94がワーク1の軸孔4内に上から嵌合すると
ともに、鍔部93がワーク1の上端面に当接する。それ以
後、押杆92により押し下げられて、ワーク1およびワー
ク支持台78も下降し、ワーク1がターンテーブル12のワ
ーク保持孔13から下へ抜ける。そして、ワーク支持台78
およびワーク1は油槽73内に入り、図2に示すように、
ワーク1が油槽73内の油74に浸って浸油される。その
後、ダイ58に対して上パンチ63が上昇するとき、流体圧
シリンダー87のピストンロッド88により底板81が下から
押し上げられ、この底板81と一体のワーク支持台78とと
もにワーク1が上昇する。最終的に、ワーク支持台78
は、ダイプレート57の開口部71内に嵌合し、ワーク支持
台78上に載ったワーク1は、再びターンテーブル12のワ
ーク保持孔13内に嵌合する。それから、ターンテーブル
12が回転して、浸油の済んだワーク1は、ワーク支持台
78上から外れる。
【0018】さらに、ターンテーブル12の回転に伴い、
浸油の済んだワーク1は、プレス位置eに達する。ここ
で、図7に示すように、ターンテーブル12のワーク保持
孔13はダイ58の上面開口に重なり、ワーク保持孔13内の
ワーク1はダイ58内に落ち込む。そして、上パンチ63が
下降してダイ58内に嵌合し、ワーク1を上から加圧す
る。また、ダイ58が下降することにより、このダイ58に
対し下パンチ59が下降して、ワーク1を下から加圧す
る。こうして、ワーク1が矯正される。その後、上パン
チ59が上昇するとともに、ダイ58がさらに下降すること
により、下パンチ59がワーク1をダイ58から抜き出す。
これにより、ワーク1は、再びターンテーブル12のワー
ク保持孔13内に嵌合する。それから、ターンテーブル12
が回転して、浸油の済んだワーク1は、ダイ58上から払
い出される。なお、このような矯正用金型51の作動時、
ワーク1につけられた油が、潤滑を行う。
【0019】ついで、ターンテーブル12の回転に伴い、
矯正の済んだワーク1は、排出位置fに達する。ここ
で、ワーク1は、ワーク排出装置25を介してシュート24
へ投下され、さらに、ベルトコンベヤー26を介して箱詰
装置へ送られる。
【0020】ところで、前記浸油時、ワーク支持台78上
に載ったワーク1がダイ58内に嵌合可能な所定の向きに
なっているならば、図2に実線で示すように、下降する
押杆92の下端部のワーク嵌合部94がワーク1のほぼ長円
形状の軸孔4内に上から嵌合する。すなわち、水平に重
なる部分をもって嵌合する。これとともに、押杆92の鍔
部93がワーク1の上端面に当接する。これに対して、万
一位置決め装置21によるワーク1の方向付けが確実にな
されなかったり、あるいは、ワーク搬入装置22による搬
送中などにワーク1の向きが変わったりして、ワーク支
持台78上に載ったワーク1がダイ58内に嵌合可能な向き
になっていないならば、図2に鎖線で示すように、押杆
92のワーク嵌合部94は、下端面がワーク1の上端面に上
から突き当たり、このワーク1の軸孔4内には嵌合でき
ない。したがって、ワーク1がダイ58内に嵌合可能な向
きになっていないときには、嵌合可能な向きになってい
るときに比べ、ダイ58に対し上パンチ63が下降限に達し
た時点において、ワーク嵌合部94の高さ分、ワーク1や
ワーク支持台78はより低く位置することになる。そし
て、ワーク1がダイ58内に嵌合可能な向きになっていな
いために、ワーク支持台78およびこれと一体の底板81が
より低く位置したときには、図2に鎖線で示すように、
底板81に固定された検知板82がセンサー89に接近するこ
とにより、このセンサー89が検知板82を検知する。そう
すると、ブザーやライトにより、異常が生じている旨が
報知されるとともに、矯正プレスの作動が停止する。な
お、万一ギヤ部2の位相がずれていて、ワーク1がもと
よりターンテーブル12のワーク保持孔13内に嵌入されな
いとき、このことは、ワーク搬入装置22の昇降体43を下
降させて、ワーク1をワーク保持孔13内に上から嵌入し
ようとするとき、昇降体43の下降が妨げられることなど
により確認できる。
【0021】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、粉末冶金の矯正プレスにあって、ダイプレート57に
おけるプレス位置eの直前に設けた油槽73内にワーク1
を入れることにより、このワーク1を浸油するので、こ
のワーク1に油74を無駄なくつけられる。しかも、浸油
装置23に対するワーク1の搬入、搬出は、もともと矯正
プレス本体11において搬入位置c、プレス位置eおよび
排出位置f間でワーク1を搬送するためのターンテーブ
ル12によりなされ、また、このターンテーブル12および
油槽73間でのワーク1の搬送も、上パンチ63に対して固
定した押杆92を利用しているので、浸油装置23の構造が
簡単であるとともに、矯正プレス全体の作動と確実に同
期して浸油装置23が作動する。さらに、万一位置決め装
置21によるワーク1の方向付けが確実になされなかった
り、あるいは、ワーク搬入装置22による搬送中などにワ
ーク1の向きが変わったりして、ワーク1がダイ58内に
嵌合可能な向きになっていない場合、これをプレス位置
eの直前の浸油装置23において確認できる。しかも、こ
の確認のための機構は、ほとんどを浸油装置23が兼用し
ており、構造に無駄がなく、コンパクトにできるととも
に、安価にできる。そして、ワーク1がダイ58内に嵌合
可能な向きになっていないことが確認された場合に、矯
正プレスの作動を停止させることにより、矯正プレスの
破損などを防止できる。
【0022】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例におけるワークは、内接型ギヤポンプのイン
ナーローターであったが、それに限るものではない。ま
た、油槽においてワーク支持台を下から押し上げる支持
台復帰機構は、流体圧シリンダーに限るものではなく、
ばねなども可能である。さらに、矯正用金型51などの構
造も、前記実施例のものに限らない。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ダイプレート
の上面におけるワーク搬送板のワーク保持孔が重なる位
置へ開口した油槽と、この油槽内に上下動可能に設けら
れたワーク支持台と、矯正用金型の上パンチと同期して
上下動しワーク支持台を上から押し下げる押杆と、ワー
ク支持台を下から押し上げる支持台復帰機構とにより、
ワークの浸油装置を構成したので、この浸油装置の構造
が簡単であるとともに、矯正プレス全体の作動と確実に
同期して浸油装置が作動し、また、矯正前にワークに無
駄なく潤滑用の油をつけられる。
【0024】さらに、請求項2の発明によれば、押杆の
下端部に、対称軸が有限本の平面形状を有するワークに
対し、このワークがダイ内に嵌入可能な向きになってい
るときのみ、水平に重なる部分をもって嵌合可能なワー
ク嵌合部を設けたので、位置決め装置によるワークの方
向付けが確実になされなかったり、あるいは、その後の
搬送中にワークの向きが変わったりしたような場合、こ
れを確認でき、しかも、この確認のための機構を浸油装
置が兼用しており、構造に無駄がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の矯正プレスの一実施例を示すもので、
浸油装置部分の断面図である。
【図2】同上ワークを油に漬けた状態を示す断面図であ
る。
【図3】同上ワークと押杆の嵌合部との関係を示す平面
図である。
【図4】同上矯正プレス全体の平面図である。
【図5】同上ワーク位置決め装置部分の斜視図である。
【図6】同上ワーク搬入装置部分の側面図である。
【図7】同上矯正用金型部分の断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク 12 ターンテーブル(ワーク搬送板) 13 ワーク保持孔 23 浸油装置 51 矯正用金型 57 ダイプレート 58 ダイ 59 下パンチ 63 上パンチ 73 油槽 78 ワーク支持台 87 流体圧シリンダー(支持台復帰機構) 92 押杆 94 ワーク嵌合部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイプレートに固定されたダイとこのダ
    イ内に上下方向へ摺動自在に嵌合される上パンチおよび
    下パンチとを有する矯正用金型と、上下方向に貫通しワ
    ークが挿脱自在に嵌合されるとともに前記ダイの上面開
    口に重なるワーク保持孔を有し前記ダイプレート上に水
    平に摺動自在に設けられたワーク搬送板と、前記ワーク
    を矯正前に浸油する浸油装置とを備え、この浸油装置
    は、前記ダイプレートの上面における前記ワーク搬送板
    のワーク保持孔が重なる位置へ開口した油槽と、この油
    槽内に上下動可能に設けられワークが載るワーク支持台
    と、前記上パンチと同期して上下動し前記ワーク支持台
    を上から押し下げる押杆と、前記ワーク支持台を下から
    押し上げる支持台復帰機構とを有することを特徴とする
    矯正プレス。
  2. 【請求項2】 前記押杆の下端部に、対称軸が有限本の
    平面形状を有するワークに対し、このワークがダイ内に
    嵌入可能な向きになっているときのみ、水平に重なる部
    分をもって嵌合可能なワーク嵌合部を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の矯正プレス。
JP32689092A 1992-12-07 1992-12-07 矯正プレス Pending JPH06172813A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1477640A1 (en) * 2002-02-20 2004-11-17 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Lubrication device of engine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1477640A4 (en) * 2002-02-20 2009-08-26 Yamaha Motor Co Ltd LUBRICATING DEVICE FOR MOTOR

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