JPH06172728A - 接着剤組成物及びそれを用いた紙管 - Google Patents

接着剤組成物及びそれを用いた紙管

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JPH06172728A
JPH06172728A JP33037792A JP33037792A JPH06172728A JP H06172728 A JPH06172728 A JP H06172728A JP 33037792 A JP33037792 A JP 33037792A JP 33037792 A JP33037792 A JP 33037792A JP H06172728 A JPH06172728 A JP H06172728A
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JP
Japan
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emulsion
adhesive composition
paper tube
paper
vinyl acetate
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Pending
Application number
JP33037792A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Hayazaki
達夫 早崎
Masayuki Oishi
正之 大石
Kunio Hanashita
国雄 花下
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F18/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an acyloxy radical of a saturated carboxylic acid, of carbonic acid or of a haloformic acid
    • C08F18/02Esters of monocarboxylic acids
    • C08F18/04Vinyl esters
    • C08F18/08Vinyl acetate

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期接着性に優れ、硬化後の接着剤皮膜強度
に優れ、且つ耐水性が良好なポリ酢酸ビニル系エマルジ
ョンからなる接着剤組成物を提供することを目的とす
る。 【構成】 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のイ
ミド変性物とカルボキシル基変性ポリビニルアルコール
を保護コロイドとし、過酸化物を重合開始剤として酢酸
ビニルモノマーを乳化重合したポリ酢酸ビニル系エマル
ジョンからなることを特徴とする接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木工用、紙管用など
に適したポリ酢酸ビニル系エマルジョンからなる接着剤
組成物、及びその接着剤組成物を用いて製せられた紙管
に関する。
【0002】
【従来の技術】紙管は、帯状紙片を金属心棒に螺旋状に
複数層に巻回しつつ、その帯状紙片の重合部を接着剤で
接着することにより製造されることがあるが、この場合
に用いられる接着剤としては、澱粉、ポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニルなどの一種または二種以上をベー
スとしたものが知られている。
【0003】ポリ酢酸ビニルをベースとする接着剤とし
ては、エマルジョンタイプ組成物が用いられており、そ
のような組成物として、例えば特公昭51−20213
号公報に示すようなものが知られている。
【0004】このエマルジョン組成物は、イソブチレン
と無水マレイン酸との共重合体を塩基性物質で水溶化し
て保護コロイドとし、過硫酸塩を重合開始剤として酢酸
ビニルモノマーを乳化重合したポリ酢酸ビニル系エマル
ジョンからなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記接着剤組
成物の場合、イソブチレンと無水マレイン酸との共重合
体を塩基性物質で水溶化して保護コロイドとしているた
め、中和作業が煩雑であり、中和度が適正範囲を外れる
と重合が困難である。その結果、重合時に生成した異物
及び未反応モノマー分が多く実用的でない。この未反応
モノマー分は、使用時に異臭の原因にもなっていた。
【0006】この発明は、上記の点に鑑み、中和作業が
複雑でなく、初期接着性に優れ、硬化後の接着剤皮膜が
硬く且つ耐水性が良好なポリ酢酸ビニル系エマルジョン
からなる接着剤組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の接着剤組成物
は、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のイミド変
性物とカルボキシル基変性ポリビニルアルコールを保護
コロイドとし、酢酸ビニルモノマーを乳化重合したポリ
酢酸ビニル系エマルジョンからなることを特徴とする。
【0008】また、この発明の紙管は、帯状紙片が螺旋
状に巻回されて管状とされ、帯状紙片の重合部が上記接
着剤組成物により接着されていることを特徴とする。
【0009】カルボキシル基変性ポリビニルアルコール
については、重合度は1000〜2500が好ましく、
1500〜2000がより好ましい。重合度が2500
を超えると粘度が高くなり過ぎ、1000未満であると
形成される皮膜強度が弱くなるからである。また、ケン
化度は80〜99%が好ましく、92〜98%がより好
ましい。ケン化度が80%未満であると形成される皮膜
の耐水性が低下し、逆に99%を超えると重合性が悪く
なるからである。
【0010】この発明の接着剤組成物においては、通
常、酢酸ビニルモノマー100重量部に対し、イソブチ
レン−無水マレイン酸共重合体のイミド変性物が5〜4
0重量部、より好ましくは15〜25重量部が用いら
れ、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールが1〜2
0重量部、より好ましくは2〜5重量部が用いられる。
イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のイミド変性物
が5重量部未満であると得られるエマルジョンの皮膜は
柔らかくなり過ぎ、40重量部を超えると得られるエマ
ルジョンの安定性が悪いからである。また、カルボキシ
ル基変性ポリビニルアルコールが1重量部未満である
と、重合安定性が悪く、得られた接着剤の耐水性もよく
なく、20重量部を超えると得られるエマルジョンの皮
膜が柔らかくなり過ぎるからである。
【0011】この発明においては、重合開始剤として過
酸化物が好ましく用いられ、特に過酸化水素と過流酸塩
との併用系とすることが好ましく、この場合、重合速度
が遅く重合熱が少ない状態であっても確実に重合が進む
ことになる。
【0012】この発明のポリ酢酸ビニル系エマルジョン
組成物には、無機充填剤を配合することができる。無機
充填剤としては、クレー、炭酸カルシウム、カオリン、
タルク等があげられる。その配合量は特に限定されない
が、一般的には、エマルジョン組成物中の樹脂分100
重量部に対し3〜20重量部である。この無機充填剤の
配合により接着剤組成物の硬化皮膜の強度が向上し、こ
れにより製せられた紙管は、耐圧強度が一層向上する。
【0013】また、接着剤組成物には、必要に応じ、顔
料など従来公知の添加剤を配合することができる。顔料
としては酸化チタン、ベンガラ等の水性分散無機顔料が
例示される。
【0014】
【作用】この発明のポリ酢酸ビニル系エマルジョン接着
剤組成物によると、保護コロイドとしてイソブチレン−
無水マレイン酸共重合体のイミド変性物とカルボキシル
基変性ポリビニルアルコールを併用しているため、造膜
温度が低く、可塑剤を使用しなくても低温造膜性に優
れ、初期接着性に優れる。従って、可塑剤添加による皮
膜弾性率の低下がなく、皮膜に強度、耐水性が要求され
る紙管用途等に特に有用である。
【0015】
【実施例】この発明をさらに詳しく説明するため、以下
に実施例をあげる。なお、実施例中の「部」は「重量
部」を意味する。
【0016】(実施例1〜4)表1に示すとおりの配合
割合で、イソブチレンと無水マレイン酸との共重合体を
アミド化した後、更に部分的にイミド変性したもの(ク
ラレ社製イソバン304)とカルボキシル基変性ポリビ
ニルアルコール(クラレ社製クラレポバールKポリマー
KL118、ケン化度96モル%、重合度1700)と
を水に分散し、昇温して溶解後、過酸化水素、酒石酸及
び過硫酸アンモニウムを重合開始剤として常法により酢
酸ビニルモノマーを乳化重合してポリ酢酸ビニルエマル
ジョンを得た。なお、実施例3、4については、得られ
たポリ酢酸ビニルエマルジョンに表1に示すとおりの量
のクレーを添加した。得られたポリ酢酸ビニルエマルジ
ョンの各種物性を下記の方法により測定した。これらの
結果は表2に示すとおりであった。
【0017】皮膜の弾性率 表面平滑なポリエチレン板上に、乾燥後の膜厚が300
〜500μmとなるようにエマルジョンを流延し、20
℃×65%RHで3日間養生した皮膜を作製した後、1
号ダンベル型に打ち抜き供試試料とする。この皮膜試料
を40℃×90%RHで8時間調湿し、この試料につい
て引張試験機にて引張速度10mm/分で引っ張り、伸び
率10%での引張強度を測定し、その伸び率での弾性率
を求めた。
【0018】初期接着力 25×50mmに切り取ったB級紙管用原紙(岡山製紙
社製)を試験片とし、試験片の半分に、得られたポリ酢
酸ビニルエマルジョンを塗布量0.05g/(25m
m)2 で塗布し、この塗布面に他の試験片の半分を互い
違いに貼着し、この貼着部分に荷重1kg×40秒をか
けた。次いで、引張試験機で剪断方向に引張速度10m
m/分で引張り、剪断強度を測定した。また、上記原紙
と同じ原紙を20mm×30mmの大きさに切り取り、
この試験片の片面に得られたポリ酢酸ビニルエマルジョ
ンを塗布量40g/m2 で塗布し、この塗布面に他の試
験片を貼着し、この貼着部分に荷重70g/cm2 ×5
秒をかけた。次いで、10秒毎に接着面を剥離し、剥離
部分の原紙の破壊状態を観察し、破壊率が100%に達
するまでの時間を測定し、これを材破時間とした。
【0019】耐水性 25×50mmに切り取ったB級紙管用原紙(岡山製紙
社製)を試験片とし、試験片の半分に、得られたポリ酢
酸ビニルエマルジョンを塗布量0.05g/(25m
m)2 で塗布し、この塗布面に他の試験片の半分を互い
違いに貼着し、この貼着部分に荷重1kg×60秒をか
け、20℃×65%RHで8時間養生した。この貼着試
験片の一方の試験片に100gの分銅をつり下げ、60
℃の温水中浸漬した状態で試験片が剥離脱落するまでの
時間を測定し、耐水性とした。
【0020】リングクラッシュ強度 B級紙管用原紙(岡山製紙社製)を、たて方向と横方向
に、それぞれ、152.4×12.7mmに切り取った
各試験片に、得られたポリ酢酸ビニルエマルジョンを塗
布量25g/m2 で塗布し、この塗布面に、無塗布の各
試験片を貼着し、70g/cm2 で加圧し,20℃×6
5%RHで24時間養生した。各貼着試験片について、
JIS P8126に準拠し、貼着試験片をリング状に
して圧縮試験機によって圧縮速度10mm/分で圧縮し
て圧縮強度を測定し、たて方向とよこ方向のリングクラ
ッシュ強度とした。
【0021】(比較例1〜4)モノマー組成等を表1に
示すとおりとしたこと以外は、上記実施例の場合と同様
にしてポリ酢酸ビニルエマルジョンを得た。なお、これ
らの比較例においては、重合度は1700、ケン化度9
6モル%の汎用ポリビニルアルコールを用いた。また、
得られたエマルジョンの各種物性についても上記実施例
と同様にして求めた。これらの結果は表2に示したとお
りであった。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】(実施例5、6及び比較例5)B級紙管用
原紙(岡山製紙社製)を使用し、内径79mm、外径10
9mm、長さ150mm、重ね合わせ数19プライの紙管を
製造した。各原紙の接着には、表2に示すように、実施
例2および実施例4の接着剤と、この比較対象となる接
着剤として比較例1の接着剤を用いた。そして、得られ
た紙管の偏平耐圧強度を測定した。結果は表3に示すと
おりであった。
【0025】ただし、偏平耐圧強度の測定は、製造後1
週間養生した紙管を20℃×65%RHで1日放置して
試料とし、この試料をインストロン試験機にて圧縮速度
20mm/分で測定した。
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による接着
剤組成物によれば、初期接着性に優れているので、これ
を紙管用に用いる時、帯状紙片を金属心棒に螺旋状に複
数層に巻回しつつ、その帯状紙片の重合部の接着が不都
合なく行われ、製管がスムーズに行われる。また、接着
硬化後の皮膜の強度及び耐水性に優れているので、これ
を用いて製した紙管は、耐圧強度、耐水性に優れてい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C09J 131/04 123:26)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体
    のイミド変性物とカルボキシル基変性ポリビニルアルコ
    ールを保護コロイドとし、酢酸ビニルモノマーを乳化重
    合したポリ酢酸ビニル系エマルジョンからなることを特
    徴とする接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 帯状紙片が螺旋状に巻回されて管状とさ
    れ、帯状紙片の重合部が請求項1記載の接着剤組成物に
    より接着されていることを特徴とする紙管。
JP33037792A 1992-12-10 1992-12-10 接着剤組成物及びそれを用いた紙管 Pending JPH06172728A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6020061A (en) * 1997-04-15 2000-02-01 S. C. Johnson Commercial Markets, Inc. Emulsion polymerization using polymeric surfactants

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6020061A (en) * 1997-04-15 2000-02-01 S. C. Johnson Commercial Markets, Inc. Emulsion polymerization using polymeric surfactants

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