JPH06172609A - 帯電防止性樹脂組成物 - Google Patents
帯電防止性樹脂組成物Info
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- JPH06172609A JPH06172609A JP15746191A JP15746191A JPH06172609A JP H06172609 A JPH06172609 A JP H06172609A JP 15746191 A JP15746191 A JP 15746191A JP 15746191 A JP15746191 A JP 15746191A JP H06172609 A JPH06172609 A JP H06172609A
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- acid
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)ABS系樹脂25〜96重量%と
(B)ポリアミドイミドエラストマー3〜30重量%と
(C)(メタ)アクリル酸エステル系重合体1〜45重
量%とから成るか、あるいはこの100重量部に対し、
さらに有機電解質や無機電解質0.01〜10重量部を
含有させた帯電防止性樹脂組成物である。 【効果】 持続的な帯電防止性能を有するとともに、機
械的特性に優れ、かつ層状剥離を生じることがなく、各
種部品の成形材料などとして好適に用いられる。
(B)ポリアミドイミドエラストマー3〜30重量%と
(C)(メタ)アクリル酸エステル系重合体1〜45重
量%とから成るか、あるいはこの100重量部に対し、
さらに有機電解質や無機電解質0.01〜10重量部を
含有させた帯電防止性樹脂組成物である。 【効果】 持続的な帯電防止性能を有するとともに、機
械的特性に優れ、かつ層状剥離を生じることがなく、各
種部品の成形材料などとして好適に用いられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性に優れた樹
脂組成物、さらに詳しくいえば、ABS系樹脂とポリア
ミドイミドエラストマーと(メタ)アクリル酸エステル
系重合体を基本樹脂成分として含有し、持続的な帯電防
止性を有するとともに、優れた機械的特性を示す樹脂組
成物に関するものである。
脂組成物、さらに詳しくいえば、ABS系樹脂とポリア
ミドイミドエラストマーと(メタ)アクリル酸エステル
系重合体を基本樹脂成分として含有し、持続的な帯電防
止性を有するとともに、優れた機械的特性を示す樹脂組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ABS系樹脂は安価であり、機械的強
度、剛性などの機械的特性や成形性が優れていることか
ら、多くの分野においてこれまで広く用いられている。
しかしながら、このものは、例えばビデオカセット、I
Cカード、複写機、テレビなどの電子、電気機器部品の
材料として用いる場合、静電気の発生、帯電によりゴミ
が付着して汚れが生じるなど好ましくない事態を招来す
る欠点を有している。このため、ABS系樹脂本来の望
ましい特性に加えて、帯電防止性を有する成形材料の開
発が要望されていた。従来から、ABS系樹脂に帯電防
止性を付与する目的で、ポリアルキレンオキシドのよう
な吸水性の化合物や帯電防止剤などをABS系樹脂に練
り込む方法や、界面活性剤などをABS系樹脂成形品表
面に塗布する方法などが一般に行われている。しかしな
がら、これらの方法においては、いずれも十分な帯電防
止性能は得られず、水洗や表面の拭き取り処理を行う
と、帯電防止性能が消滅したり、練り込み成分がブリー
ドアウトして素材としての品質が低下し、さらには帯電
防止性が経時変化して低下するなどの欠点がある。
度、剛性などの機械的特性や成形性が優れていることか
ら、多くの分野においてこれまで広く用いられている。
しかしながら、このものは、例えばビデオカセット、I
Cカード、複写機、テレビなどの電子、電気機器部品の
材料として用いる場合、静電気の発生、帯電によりゴミ
が付着して汚れが生じるなど好ましくない事態を招来す
る欠点を有している。このため、ABS系樹脂本来の望
ましい特性に加えて、帯電防止性を有する成形材料の開
発が要望されていた。従来から、ABS系樹脂に帯電防
止性を付与する目的で、ポリアルキレンオキシドのよう
な吸水性の化合物や帯電防止剤などをABS系樹脂に練
り込む方法や、界面活性剤などをABS系樹脂成形品表
面に塗布する方法などが一般に行われている。しかしな
がら、これらの方法においては、いずれも十分な帯電防
止性能は得られず、水洗や表面の拭き取り処理を行う
と、帯電防止性能が消滅したり、練り込み成分がブリー
ドアウトして素材としての品質が低下し、さらには帯電
防止性が経時変化して低下するなどの欠点がある。
【0003】一方、ポリアミドとポリエステルとが、ジ
カルボン酸を介してエステル結合した、ポリアミドエラ
ストマーを、ABS系樹脂に配合して改質することが試
みられているが(特開昭59−193959号公報、同
60−23435号公報、同63−95251号公報、
同63−97653号公報など)、このようにして得ら
れた樹脂組成物は、該ポリアミドエラストマーがABS
系樹脂との相容性を欠くため、機械的強度の低下や層状
剥離を生じやすく、構造材料としては必ずしも満足しう
るものではない。
カルボン酸を介してエステル結合した、ポリアミドエラ
ストマーを、ABS系樹脂に配合して改質することが試
みられているが(特開昭59−193959号公報、同
60−23435号公報、同63−95251号公報、
同63−97653号公報など)、このようにして得ら
れた樹脂組成物は、該ポリアミドエラストマーがABS
系樹脂との相容性を欠くため、機械的強度の低下や層状
剥離を生じやすく、構造材料としては必ずしも満足しう
るものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、持続的な帯電防止性能を有するととも
に、機械的特性に優れ、かつ層状剥離を生じることがな
く、構造材料などとして好適な樹脂組成物を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
事情のもとで、持続的な帯電防止性能を有するととも
に、機械的特性に優れ、かつ層状剥離を生じることがな
く、構造材料などとして好適な樹脂組成物を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、持続的な帯
電防止性能を有するとともに、耐衝撃性に代表される機
械的特性に優れ、かつ層状剥離を生じることのない樹脂
組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、ABS系樹
脂に、ポリアミドイミドエラストマーと(メタ)アクリ
ル酸エステル系重合体を特定の割合で配合した樹脂組成
物により、前記目的を達成しうること、及び該樹脂組成
物に、さらに特定の割合の有機電解質や無機電解質を含
有させることにより、著しく帯電防止性能が向上し、よ
り効果的に前記目的を達成しうることを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
電防止性能を有するとともに、耐衝撃性に代表される機
械的特性に優れ、かつ層状剥離を生じることのない樹脂
組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、ABS系樹
脂に、ポリアミドイミドエラストマーと(メタ)アクリ
ル酸エステル系重合体を特定の割合で配合した樹脂組成
物により、前記目的を達成しうること、及び該樹脂組成
物に、さらに特定の割合の有機電解質や無機電解質を含
有させることにより、著しく帯電防止性能が向上し、よ
り効果的に前記目的を達成しうることを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(A)ABS系樹脂
25〜96重量%と(B)ポリアミドイミドエラストマ
ー3〜30重量%と(C)(メタ)アクリル酸エステル
系重合体1〜45重量%とから成る帯電防止性樹脂組成
物及びこの組成物100重量部に対し、(D)有機電解
質及び無機電解質の中から選ばれた少なくとも1種の電
解質0.01〜10重量部を含有させて成る帯電防止性
樹脂組成物を提供するものである。
25〜96重量%と(B)ポリアミドイミドエラストマ
ー3〜30重量%と(C)(メタ)アクリル酸エステル
系重合体1〜45重量%とから成る帯電防止性樹脂組成
物及びこの組成物100重量部に対し、(D)有機電解
質及び無機電解質の中から選ばれた少なくとも1種の電
解質0.01〜10重量部を含有させて成る帯電防止性
樹脂組成物を提供するものである。
【0007】本発明組成物において、(A)成分として
用いられるABS系樹脂としては、例えばスチレン‐ブ
タジエン‐アクリロニトリル共重合体(ABS樹脂)、
ABS樹脂とポリカーボネート樹脂とのポリブレンド
物、ABS樹脂と塩化ビニル樹脂とのポリブレンド物な
どが挙げられる。これらのABS樹脂におけるスチレン
単位又はアクリロニトリル単位の一部が、α‐メチルス
チレン、p‐メチルスチレン、メタクリロニトリル、エ
タクリロニトリル、N‐フェニルマレイミド、N‐メチ
ルマレイミド、アクリルアミド、ブチルアクリレートな
どの単位で置換されたものであってもよい。
用いられるABS系樹脂としては、例えばスチレン‐ブ
タジエン‐アクリロニトリル共重合体(ABS樹脂)、
ABS樹脂とポリカーボネート樹脂とのポリブレンド
物、ABS樹脂と塩化ビニル樹脂とのポリブレンド物な
どが挙げられる。これらのABS樹脂におけるスチレン
単位又はアクリロニトリル単位の一部が、α‐メチルス
チレン、p‐メチルスチレン、メタクリロニトリル、エ
タクリロニトリル、N‐フェニルマレイミド、N‐メチ
ルマレイミド、アクリルアミド、ブチルアクリレートな
どの単位で置換されたものであってもよい。
【0008】このABS系樹脂の含有量は、(A)、
(B)及び(C)成分の合計重量に基づき25〜96重
量%、好ましくは50〜95重量%の範囲にあることが
必要である。この量が25重量%未満では衝撃強度が十
分ではないし、96重量%を超えると帯電防止効果がな
くなる。
(B)及び(C)成分の合計重量に基づき25〜96重
量%、好ましくは50〜95重量%の範囲にあることが
必要である。この量が25重量%未満では衝撃強度が十
分ではないし、96重量%を超えると帯電防止効果がな
くなる。
【0009】本発明組成物において、(B)成分として
用いられるポリアミドイミドエラストマーは、(a)カ
プロラクタム、(b)少なくとも1個のイミド環を形成
しうる三価又は四価の芳香族ポリカルボン酸あるいはこ
れらの酸無水物、(c)有機ジイソシアネート化合物及
び(d)数平均分子量500〜4000のポリオキシエ
チレングリコールを少なくとも50重量%含有するポリ
オキシアルキレングリコールを反応させることにより得
られ、かつ(a)成分と(b)成分と(c)成分とから
得られるハードセグメントとなるポリアミドイミドと、
ソフトセグメントとなる(d)成分のグリコールとをエ
ステル結合されたマルチブロック型の共重合体である。
用いられるポリアミドイミドエラストマーは、(a)カ
プロラクタム、(b)少なくとも1個のイミド環を形成
しうる三価又は四価の芳香族ポリカルボン酸あるいはこ
れらの酸無水物、(c)有機ジイソシアネート化合物及
び(d)数平均分子量500〜4000のポリオキシエ
チレングリコールを少なくとも50重量%含有するポリ
オキシアルキレングリコールを反応させることにより得
られ、かつ(a)成分と(b)成分と(c)成分とから
得られるハードセグメントとなるポリアミドイミドと、
ソフトセグメントとなる(d)成分のグリコールとをエ
ステル結合されたマルチブロック型の共重合体である。
【0010】前記(b)成分として用いられる三価の芳
香族ポリカルボン酸、すなわち、芳香族トリカルボン酸
としては、具体的には、1,2,4‐トリメリット酸、
1,2,5‐ナフタレントトリカルボン酸、2,6,7
‐ナフタレントリカルボン酸、3,3′,4‐ジフェニ
ルトリカルボン酸、ベンゾフェノン‐3,3′,4‐ト
リカルボン酸、ジフェニルスルホン‐3,3′,4‐ト
リカルボン酸、ジフェニルエーテル‐3,3′,4‐ト
リカルボン酸などが挙げられる。また、四価の芳香族ポ
リカルボン酸、すなわち芳香族テトラカルボン酸として
は、具体的には、ピロメリット酸、ジフェニル‐2,
2′,3,3′‐テトラカルボン酸、ベンゾフェノン‐
2,2′,3,3′‐テトラカルボン酸、ジフェニルスル
ホン‐2,2′,3,3′‐テトラカルボン酸、ジフェニ
ルエーテル‐2,2′,3,3′‐テトラカルボン酸な
どが挙げられる。
香族ポリカルボン酸、すなわち、芳香族トリカルボン酸
としては、具体的には、1,2,4‐トリメリット酸、
1,2,5‐ナフタレントトリカルボン酸、2,6,7
‐ナフタレントリカルボン酸、3,3′,4‐ジフェニ
ルトリカルボン酸、ベンゾフェノン‐3,3′,4‐ト
リカルボン酸、ジフェニルスルホン‐3,3′,4‐ト
リカルボン酸、ジフェニルエーテル‐3,3′,4‐ト
リカルボン酸などが挙げられる。また、四価の芳香族ポ
リカルボン酸、すなわち芳香族テトラカルボン酸として
は、具体的には、ピロメリット酸、ジフェニル‐2,
2′,3,3′‐テトラカルボン酸、ベンゾフェノン‐
2,2′,3,3′‐テトラカルボン酸、ジフェニルスル
ホン‐2,2′,3,3′‐テトラカルボン酸、ジフェニ
ルエーテル‐2,2′,3,3′‐テトラカルボン酸な
どが挙げられる。
【0011】この(b)成分の芳香族ポリカルボン酸や
その酸無水物は1種用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよく、また(c)成分の有機ジイソシア
ネート化合物と(d)成分のグリコールとの合計量に対
して、実質上等モル、すなわち、0.9〜1.1倍モル
の範囲で用いられる。
その酸無水物は1種用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよく、また(c)成分の有機ジイソシア
ネート化合物と(d)成分のグリコールとの合計量に対
して、実質上等モル、すなわち、0.9〜1.1倍モル
の範囲で用いられる。
【0012】前記(c)成分として用いられる有機ジイ
ソシアネート化合物としては、例えばヘキサメチレンジ
イソシアネート、フェニレンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。こ
れらのジイソシアネート化合物は1種用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。該ポリアミドイ
ミドエラストマーにおける(d)成分として、ポリオキ
シエチレングリコールを50重量%以上を含有するポリ
オキシアルキレングリコールが用いられるが、帯電防止
性の点から、ポリオキシエチレングリコールの単独使用
が好ましい。
ソシアネート化合物としては、例えばヘキサメチレンジ
イソシアネート、フェニレンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。こ
れらのジイソシアネート化合物は1種用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。該ポリアミドイ
ミドエラストマーにおける(d)成分として、ポリオキ
シエチレングリコールを50重量%以上を含有するポリ
オキシアルキレングリコールが用いられるが、帯電防止
性の点から、ポリオキシエチレングリコールの単独使用
が好ましい。
【0013】ポリオキシエチレングリコールと併用する
ことのできるポリオキシアルキレングリコールとして
は、グリコール成分の50重量%未満で、数平均分子量
が500〜4,000のポリオキシテトラメチレングリ
コール、変性ポリオキシテトラメチレングリコール、ポ
リオキシプロピレングリコールなどを用いることができ
る。
ことのできるポリオキシアルキレングリコールとして
は、グリコール成分の50重量%未満で、数平均分子量
が500〜4,000のポリオキシテトラメチレングリ
コール、変性ポリオキシテトラメチレングリコール、ポ
リオキシプロピレングリコールなどを用いることができ
る。
【0014】変性ポリオキシテトラメチレングリコール
としては、通常のポリオキシテトラメチレングリコール
の−(CH2)4−O−の一部を−R−O−で置き換え
たものが挙げられる。ここで、Rは炭素数2〜10のア
ルキレン基であり、例えばエチレン基、1,2‐プロピ
レン基、1,3‐プロピレン基、2‐メチル‐1,3‐
プロピレン基、2,2‐ジメチル‐1,3‐プロピレン
基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などが挙げら
れる。変性量については特に制限はないが、通常3〜5
0重量%の範囲で選ばれる。
としては、通常のポリオキシテトラメチレングリコール
の−(CH2)4−O−の一部を−R−O−で置き換え
たものが挙げられる。ここで、Rは炭素数2〜10のア
ルキレン基であり、例えばエチレン基、1,2‐プロピ
レン基、1,3‐プロピレン基、2‐メチル‐1,3‐
プロピレン基、2,2‐ジメチル‐1,3‐プロピレン
基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などが挙げら
れる。変性量については特に制限はないが、通常3〜5
0重量%の範囲で選ばれる。
【0015】本発明組成物で用いるポリアミドイミドエ
ラストマーは均質に重合されていることが好ましく、こ
のエラストマーの均質性は透明性で判断できる。該ポリ
アミドイミドエラストマーの製造法に関しては、均質な
アミドイミドエラストマーが製造できる方法であればど
のような方法でもよく、例えば次の方法などが用いられ
る。
ラストマーは均質に重合されていることが好ましく、こ
のエラストマーの均質性は透明性で判断できる。該ポリ
アミドイミドエラストマーの製造法に関しては、均質な
アミドイミドエラストマーが製造できる方法であればど
のような方法でもよく、例えば次の方法などが用いられ
る。
【0016】すなわち、(a)カプロラクタム、(b)
芳香族ポリカルボン酸成分(c)有機ジイソシアネート
化合物成分及び(d)グリコール成分とを(b)成分の
量が(c)成分と(d)成分との合計量と実質上等モル
になる割合で混合し、生成する重合体中の水分含有率を
0.1〜1重量%に保ちながら、150〜300℃、よ
り好ましくは180〜280℃で重合する方法である。
この方法においては、脱水縮合させる際に、反応温度を
段階的に昇温させることもできる。
芳香族ポリカルボン酸成分(c)有機ジイソシアネート
化合物成分及び(d)グリコール成分とを(b)成分の
量が(c)成分と(d)成分との合計量と実質上等モル
になる割合で混合し、生成する重合体中の水分含有率を
0.1〜1重量%に保ちながら、150〜300℃、よ
り好ましくは180〜280℃で重合する方法である。
この方法においては、脱水縮合させる際に、反応温度を
段階的に昇温させることもできる。
【0017】この際、一部のカプロラクタムは未反応で
残るが、これは減圧下に留去して反応混合物から除く。
この未反応のカプロラクタムを除いた後の反応混合物
は、必要に応じて減圧下200〜300℃、より好まし
くは230〜280℃で後重合することによりさらに重
合させることができる。
残るが、これは減圧下に留去して反応混合物から除く。
この未反応のカプロラクタムを除いた後の反応混合物
は、必要に応じて減圧下200〜300℃、より好まし
くは230〜280℃で後重合することによりさらに重
合させることができる。
【0018】この反応方法では脱水縮合の過程でエステ
ル化とアミド化を同時に起こさせることにより、粗大相
分離することを防止し、これにより均質で透明なエラス
トマーを生成させる。
ル化とアミド化を同時に起こさせることにより、粗大相
分離することを防止し、これにより均質で透明なエラス
トマーを生成させる。
【0019】このポリアミドイミドエラストマーの含有
量は、(A)、(B)及び(C)成分の合計重量に基づ
き3〜30重量%の範囲にあることが必要である。この
量が3重量%未満では十分な帯電防止効果が得られない
し、30重量%を超えると剛性が不足するようになる。
量は、(A)、(B)及び(C)成分の合計重量に基づ
き3〜30重量%の範囲にあることが必要である。この
量が3重量%未満では十分な帯電防止効果が得られない
し、30重量%を超えると剛性が不足するようになる。
【0020】本発明組成物において、(C)成分として
用いられる(メタ)アクリル酸エステル系重合体として
は、例えばポリメタクリル酸メチル(MMA樹脂)、ゴ
ム強化ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチル‐
ブタジエン‐スチレン共重合体(MBS樹脂)、メタク
リル酸メチル‐アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレ
ン共重合体(MABS樹脂)及びメタクリル酸メチル6
0重量%以上と他の共重合性ビニルモノマー40重量%
以下とを共重合させて成る重合体などが挙げられ、これ
らは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
用いられる(メタ)アクリル酸エステル系重合体として
は、例えばポリメタクリル酸メチル(MMA樹脂)、ゴ
ム強化ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチル‐
ブタジエン‐スチレン共重合体(MBS樹脂)、メタク
リル酸メチル‐アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレ
ン共重合体(MABS樹脂)及びメタクリル酸メチル6
0重量%以上と他の共重合性ビニルモノマー40重量%
以下とを共重合させて成る重合体などが挙げられ、これ
らは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0021】また、前記共重合性ビニルモノマーとして
は、例えばメタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2‐エチル
ヘキシル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸2‐エチルヘキシル、スチレ
ン、α‐メチルスチレン、アクリロニトリル、アクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸
などが挙げられる。
は、例えばメタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2‐エチル
ヘキシル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸2‐エチルヘキシル、スチレ
ン、α‐メチルスチレン、アクリロニトリル、アクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸
などが挙げられる。
【0022】この(メタ)アクリル酸エステル系重合体の
含有量は、(A)、(B)及び(C)成分の合計重量に
基づき1〜45重量%、好ましくは5〜30重量%の範
囲にあることが必要である。この量が1重量%未満では
層状剥離を生じるおそれがあるし、45重量%を超える
とアイゾット衝撃強度が不足するようになる。
含有量は、(A)、(B)及び(C)成分の合計重量に
基づき1〜45重量%、好ましくは5〜30重量%の範
囲にあることが必要である。この量が1重量%未満では
層状剥離を生じるおそれがあるし、45重量%を超える
とアイゾット衝撃強度が不足するようになる。
【0023】本発明組成物には、その帯電防止性能をさ
らに向上させるために、所望に応じ、(D)成分として
有機電解質や無機電解質を含有させてもよい。
らに向上させるために、所望に応じ、(D)成分として
有機電解質や無機電解質を含有させてもよい。
【0024】これらの電解質は帯電防止性能について顕
著な相乗効果を示すものが好ましく、このような効果を
示す有機電解質としては、酸性基を有する有機化合物や
その金属塩、有機アンモニウム塩及び有機ホスホニウム
塩などが挙げられる。該酸性基を有する有機化合物やそ
の金属塩としては、例えばドデシルベンゼンスルホン
酸、p‐トルエンスルホン酸、ドデシルフェニルエーテ
ルジスルホン酸、ナフタリンスルホン酸、ナフタリンス
ルホン酸とホルマリンとの縮合物、ポリスチレンスルホ
ン酸などの芳香族スルホン酸、ラウリルスルホン酸など
のアルキルスルホン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ポ
リアクリル酸などの有機カルボン酸、亜リン酸ジフェニ
ル、リン酸ジフェニルなどの有機リン酸やそれらのアル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩が挙げられる。
著な相乗効果を示すものが好ましく、このような効果を
示す有機電解質としては、酸性基を有する有機化合物や
その金属塩、有機アンモニウム塩及び有機ホスホニウム
塩などが挙げられる。該酸性基を有する有機化合物やそ
の金属塩としては、例えばドデシルベンゼンスルホン
酸、p‐トルエンスルホン酸、ドデシルフェニルエーテ
ルジスルホン酸、ナフタリンスルホン酸、ナフタリンス
ルホン酸とホルマリンとの縮合物、ポリスチレンスルホ
ン酸などの芳香族スルホン酸、ラウリルスルホン酸など
のアルキルスルホン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ポ
リアクリル酸などの有機カルボン酸、亜リン酸ジフェニ
ル、リン酸ジフェニルなどの有機リン酸やそれらのアル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩が挙げられる。
【0025】遊離酸の形でも効果を発現するが、アルカ
リ金属又はアルカリ土類金属の塩の形で用いた方が好ま
しく、例えばナトリウム、リチウム、カリウム、マグネ
シウム、カルシウムの塩などが好適である。
リ金属又はアルカリ土類金属の塩の形で用いた方が好ま
しく、例えばナトリウム、リチウム、カリウム、マグネ
シウム、カルシウムの塩などが好適である。
【0026】有機アンモニウム塩としては、例えばトリ
メチルオクチルアンモニウムブロミド、トリメチルオク
チルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニ
ウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、トリオクチルメチルアンモニウムプロミドなどの四
級アンモニウム塩が挙げられ、有機ホスホニウム塩とし
ては、例えばアミルトリフェニルホスホニウムブロミ
ド、テトラブチルホスホニウムブロミドなどの四級ホス
ホニウム塩が挙げられる。
メチルオクチルアンモニウムブロミド、トリメチルオク
チルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニ
ウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、トリオクチルメチルアンモニウムプロミドなどの四
級アンモニウム塩が挙げられ、有機ホスホニウム塩とし
ては、例えばアミルトリフェニルホスホニウムブロミ
ド、テトラブチルホスホニウムブロミドなどの四級ホス
ホニウム塩が挙げられる。
【0027】また、無機電解質としては、例えばAgN
O3、BeSO4、CaCl2、Ca(NO3)2、Cd
Cl2、Cd(NO3)2、CoCl2、CrCl3、Cs
Cl、CuCl2、Cu(NO3)2、CuSO4、FeC
l2、KBr、KH2PO4、KSCN、KNO3、Li
Cl、LiOH、LiNO3、MgCl2、Mg(N
O3)2、MgSO4、MnCl2、MnSO4、NH4C
l、NH4NO3、(NH4)2SO4、NaBr、N
a2CO3、NaH2PO4、NaNO3、NiS
O4、Pb(NO3)2、PrCl3、RbCl、RbN
O3、Zn(NO3)2、ZnSO4などが挙げられる。
O3、BeSO4、CaCl2、Ca(NO3)2、Cd
Cl2、Cd(NO3)2、CoCl2、CrCl3、Cs
Cl、CuCl2、Cu(NO3)2、CuSO4、FeC
l2、KBr、KH2PO4、KSCN、KNO3、Li
Cl、LiOH、LiNO3、MgCl2、Mg(N
O3)2、MgSO4、MnCl2、MnSO4、NH4C
l、NH4NO3、(NH4)2SO4、NaBr、N
a2CO3、NaH2PO4、NaNO3、NiS
O4、Pb(NO3)2、PrCl3、RbCl、RbN
O3、Zn(NO3)2、ZnSO4などが挙げられる。
【0028】これらの電解質の添加量は(A)成分、
(B)成分及び(C)成分の合計100重量部に対し、
0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部の
範囲で選ばれる。この量が0.01重量部未満では添加
物の効果が十分に発揮されないし、10重量部を超える
と衝撃強度の低下、金型の腐食、モールドデポジットの
発現、外観の低下などの原因となり好ましくない。
(B)成分及び(C)成分の合計100重量部に対し、
0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部の
範囲で選ばれる。この量が0.01重量部未満では添加
物の効果が十分に発揮されないし、10重量部を超える
と衝撃強度の低下、金型の腐食、モールドデポジットの
発現、外観の低下などの原因となり好ましくない。
【0029】また、これらの電解質の中で、金型腐食性
や外観の点から有機電解質の方が無機電解質より好まし
い。
や外観の点から有機電解質の方が無機電解質より好まし
い。
【0030】本発明組成物には、本発明の目的をそこな
わない範囲で、所望に応じ各種添加成分、例えば顔料、
染料、補強性充填剤、熱安定剤、酸化防止剤、核剤、滑
剤、可塑剤、紫外線吸収剤、離型剤、難燃剤、他の重合
体などを、混練過程や成形過程などの任意の過程におい
て含有させることができる。
わない範囲で、所望に応じ各種添加成分、例えば顔料、
染料、補強性充填剤、熱安定剤、酸化防止剤、核剤、滑
剤、可塑剤、紫外線吸収剤、離型剤、難燃剤、他の重合
体などを、混練過程や成形過程などの任意の過程におい
て含有させることができる。
【0031】補強性充填剤としては、例えばガラス繊
維、炭素繊維、チタン酸カリウムなどの繊維状補強剤や
マイカ、タルク、クレー、ケイ酸カルシウム、炭酸カル
シウム、ガラス箔、ガラスビーズ、他のポリマーなどの
粒状又は薄片状充填剤を挙げることが、これらの中で特
にガラス繊維及びマイカが好ましい。
維、炭素繊維、チタン酸カリウムなどの繊維状補強剤や
マイカ、タルク、クレー、ケイ酸カルシウム、炭酸カル
シウム、ガラス箔、ガラスビーズ、他のポリマーなどの
粒状又は薄片状充填剤を挙げることが、これらの中で特
にガラス繊維及びマイカが好ましい。
【0032】難燃剤としては、通常ABS系樹脂に用い
られる有機ハロゲン系、有機リン系、金属水酸化物など
が使用できる。
られる有機ハロゲン系、有機リン系、金属水酸化物など
が使用できる。
【0033】例えば、有機ハロゲン系難燃剤としては、
芳香族ハロゲン化合物、ハロゲン化エポキシ樹脂、ハロ
ゲン化ポリカーボネート樹脂、ハロゲン化芳香族ビニル
系重合体、ハロゲン化シアヌレート樹脂、ハロゲン化ポ
リフェニレンエーテル、ハロゲン化ポリフェニレンチオ
エーテルなどが挙げられ、これらのうち、熱安定性の点
から、芳香族ハロゲン化合物の使用が最も好ましい。有
機ハロゲン系難燃剤の好ましい例として、デカブロモジ
フェニレンオキシド、ブロム化ビスフェノール系エポキ
シ樹脂、ブロム化ビスフェノール系フェノキシ樹脂、ブ
ロム化ビスフェノール系ポリカーボネート樹脂、ブロム
化ポリスチレン樹脂、ブロム化架橋ポリスチレン樹脂、
ブロム化ビスフェノール系シアヌレート樹脂、ブロム化
ポリフェニレンエーテル、ポリブロモフェニレンエーテ
ル、ビスフェノール縮合物(テトラブロモビスフェノー
ルAモノマー、又はそのオリゴマーなど)などが挙げら
れる。
芳香族ハロゲン化合物、ハロゲン化エポキシ樹脂、ハロ
ゲン化ポリカーボネート樹脂、ハロゲン化芳香族ビニル
系重合体、ハロゲン化シアヌレート樹脂、ハロゲン化ポ
リフェニレンエーテル、ハロゲン化ポリフェニレンチオ
エーテルなどが挙げられ、これらのうち、熱安定性の点
から、芳香族ハロゲン化合物の使用が最も好ましい。有
機ハロゲン系難燃剤の好ましい例として、デカブロモジ
フェニレンオキシド、ブロム化ビスフェノール系エポキ
シ樹脂、ブロム化ビスフェノール系フェノキシ樹脂、ブ
ロム化ビスフェノール系ポリカーボネート樹脂、ブロム
化ポリスチレン樹脂、ブロム化架橋ポリスチレン樹脂、
ブロム化ビスフェノール系シアヌレート樹脂、ブロム化
ポリフェニレンエーテル、ポリブロモフェニレンエーテ
ル、ビスフェノール縮合物(テトラブロモビスフェノー
ルAモノマー、又はそのオリゴマーなど)などが挙げら
れる。
【0034】また、有機ハロゲン系難燃剤としては、ト
リメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリ
ブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェートなどの非
ハロゲン系リン酸エステル、トリス(クロロエチル)ホ
スフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェー
ト、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、ビス
(2,3‐ジブロモプロピル)‐2,3‐ジクロロプロ
ピルホスフェート、トリス(2,3‐ジブロモプロピ
ル)ホスフェート、ビス(クロロプロピル)モノオクチ
ルホスフェートなどの含ハロゲン系リン酸エステル及び
トリフェニルホスファイトなどの亜リン酸エステルなど
が挙げられる。
リメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリ
ブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェートなどの非
ハロゲン系リン酸エステル、トリス(クロロエチル)ホ
スフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェー
ト、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、ビス
(2,3‐ジブロモプロピル)‐2,3‐ジクロロプロ
ピルホスフェート、トリス(2,3‐ジブロモプロピ
ル)ホスフェート、ビス(クロロプロピル)モノオクチ
ルホスフェートなどの含ハロゲン系リン酸エステル及び
トリフェニルホスファイトなどの亜リン酸エステルなど
が挙げられる。
【0035】また、金属水酸化物難燃剤としては、例え
ば水酸アルミニウムや水酸化マグネシウムなどが挙げら
れる。
ば水酸アルミニウムや水酸化マグネシウムなどが挙げら
れる。
【0036】これらの難燃剤の添加量は、通常(A)成
分のABS系樹脂100重量部当り4〜35重量部、好
ましくは10〜25重量部の範囲で選ばれる。
分のABS系樹脂100重量部当り4〜35重量部、好
ましくは10〜25重量部の範囲で選ばれる。
【0037】また、このような難燃剤の効果をさらに増
大させるために、難燃助剤を用いることができる。この
難燃助剤としては、例えば三酸化モリブデン、モリブデ
ン酸アンモニウムなどのモリブデン化合物、三酸化アン
チモンなどのアンチモン化合物などを挙げることがで
き、特に好ましいのは、三酸化アンチモンである。難燃
助剤の使用量は、通常(A)成分のABS系樹脂100
重量部当り2〜10重量部の範囲で選ばれる。
大させるために、難燃助剤を用いることができる。この
難燃助剤としては、例えば三酸化モリブデン、モリブデ
ン酸アンモニウムなどのモリブデン化合物、三酸化アン
チモンなどのアンチモン化合物などを挙げることがで
き、特に好ましいのは、三酸化アンチモンである。難燃
助剤の使用量は、通常(A)成分のABS系樹脂100
重量部当り2〜10重量部の範囲で選ばれる。
【0038】本発明組成物は、前記(A)成分、(B)
成分、(C)成分及び必要に応じて用いられる各種添加
成分から成る混合物または(A)成分、(B)成分、
(C)成分、(D)成分及び必要に応じて用いられる各
種添加成分から成る混合物を公知の方法、例えばバンバ
リーミキサー、ミキシングロール、一軸若しくは二軸の
押出機などを使用して混練する方法により調製すること
ができる。この際の混練温度は180〜280℃の範囲
で行うのが好ましい。
成分、(C)成分及び必要に応じて用いられる各種添加
成分から成る混合物または(A)成分、(B)成分、
(C)成分、(D)成分及び必要に応じて用いられる各
種添加成分から成る混合物を公知の方法、例えばバンバ
リーミキサー、ミキシングロール、一軸若しくは二軸の
押出機などを使用して混練する方法により調製すること
ができる。この際の混練温度は180〜280℃の範囲
で行うのが好ましい。
【0039】なお、電解質の融点が高いものについて
は、あらかじめ電解質を水、アルコール、ジメチルホル
ムアミドなどの溶媒に溶解したのち、この溶液を押出機
のベント口に滴下させた方が、該電解質の分散が均一に
行われ、帯電防止効果、機械的物性、外観などの良好な
組成物が得られるので有利である。
は、あらかじめ電解質を水、アルコール、ジメチルホル
ムアミドなどの溶媒に溶解したのち、この溶液を押出機
のベント口に滴下させた方が、該電解質の分散が均一に
行われ、帯電防止効果、機械的物性、外観などの良好な
組成物が得られるので有利である。
【0040】このようにして得られたABS系樹脂組成
物は、一般に熱可塑性樹脂の成形に用いられている公知
の方法、例えば射出成形、押出成形、ブロー成形、イン
フレーション成形、真空成形などの方法によって、各種
成形体に成形される。また、フィルムや二軸延伸フィル
ム、シート、発泡シート、発泡ビーズなどに成形された
のち、所望の成形体に成形される。
物は、一般に熱可塑性樹脂の成形に用いられている公知
の方法、例えば射出成形、押出成形、ブロー成形、イン
フレーション成形、真空成形などの方法によって、各種
成形体に成形される。また、フィルムや二軸延伸フィル
ム、シート、発泡シート、発泡ビーズなどに成形された
のち、所望の成形体に成形される。
【0041】
【発明の効果】本発明の帯電防止性樹脂組成物は、AB
S系樹脂とポリアミドイミドエラストマーと(メタ)ア
クリル酸エステル系重合体を基本樹脂成分とし、これに
場合により有機電解質や無機電解質を配合したものであ
って、持続的な帯電防止性能を有するとともに、機械的
特性に優れるなどの特徴を有し、例えばVTR用カセッ
トテープのケース、ハーフ、リール、リールフランジ、
窓等、オーディオ用カセットテープのハーフ、ケース、
窓等、複写機の上部カバー、原稿押えカバー、内部カバ
ー、前面カバー、操作面カバー、帯電用絶縁体、用紙収
容箱、用紙収容箱カバー、用紙ガイド、コピー用紙受け
等、テレビのキャビネット、前枠、バックカバー、エス
カッション、スピーカーボックス、ターミナルボード
等、電話機のハウジング、ハンドセットケース等、電気
掃除機の本体ケース、ダストケース、収納ケース、回転
ホース、延長管ホース、上ふた、フィルターボックス
等、扇風機のプロペラファン、前カバー、後カバー等、
エアコンディショナーのフロントパネル、プロペラファ
ン、クロスフローファン、風向調節板、ターミナルカバ
ー、フィルター、シャーシー、コントロールパネル、化
粧カバー等、半導体素子のICパッケージ、マイクロフ
ロッピーディスク用ケース、光ディスク用カートリッジ
等、事務機プリンターの外装ハウジング、表示パネル、
ペーパーガイド、コネクター、プラテンツマミ、プリン
ターボディー、カセットカバー、カセットガイド等の各
種部品に、静電気帯電を防止しうる成形材料として広く
用いられる。
S系樹脂とポリアミドイミドエラストマーと(メタ)ア
クリル酸エステル系重合体を基本樹脂成分とし、これに
場合により有機電解質や無機電解質を配合したものであ
って、持続的な帯電防止性能を有するとともに、機械的
特性に優れるなどの特徴を有し、例えばVTR用カセッ
トテープのケース、ハーフ、リール、リールフランジ、
窓等、オーディオ用カセットテープのハーフ、ケース、
窓等、複写機の上部カバー、原稿押えカバー、内部カバ
ー、前面カバー、操作面カバー、帯電用絶縁体、用紙収
容箱、用紙収容箱カバー、用紙ガイド、コピー用紙受け
等、テレビのキャビネット、前枠、バックカバー、エス
カッション、スピーカーボックス、ターミナルボード
等、電話機のハウジング、ハンドセットケース等、電気
掃除機の本体ケース、ダストケース、収納ケース、回転
ホース、延長管ホース、上ふた、フィルターボックス
等、扇風機のプロペラファン、前カバー、後カバー等、
エアコンディショナーのフロントパネル、プロペラファ
ン、クロスフローファン、風向調節板、ターミナルカバ
ー、フィルター、シャーシー、コントロールパネル、化
粧カバー等、半導体素子のICパッケージ、マイクロフ
ロッピーディスク用ケース、光ディスク用カートリッジ
等、事務機プリンターの外装ハウジング、表示パネル、
ペーパーガイド、コネクター、プラテンツマミ、プリン
ターボディー、カセットカバー、カセットガイド等の各
種部品に、静電気帯電を防止しうる成形材料として広く
用いられる。
【0042】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0043】なお、組成物及びエラストマーの各物性は
次に示す方法に従って求めた。 (1)引張降伏強度及び引張破断伸度 ASTM D638に準じて1/8インチ厚みのダンベ
ル片を用い、23℃、50%RHで測定した。ただし、
エラストマーは、吸湿しやすいので、220℃で成形
後、デシケータ(シリカゲル充てん)内に2日間放置
後、サンプルを取り出し速やかに23℃、50%RHの
恒温室で引張降伏強度及び引張破断伸度を測定した。ま
た、エラストマーでは1mm厚みのタンベル片を用い
た。
次に示す方法に従って求めた。 (1)引張降伏強度及び引張破断伸度 ASTM D638に準じて1/8インチ厚みのダンベ
ル片を用い、23℃、50%RHで測定した。ただし、
エラストマーは、吸湿しやすいので、220℃で成形
後、デシケータ(シリカゲル充てん)内に2日間放置
後、サンプルを取り出し速やかに23℃、50%RHの
恒温室で引張降伏強度及び引張破断伸度を測定した。ま
た、エラストマーでは1mm厚みのタンベル片を用い
た。
【0044】(2)曲げ弾性率 ASTM D790に準じて1/4インチ厚みの試験片
を用い、23℃、50%RHで測定した。
を用い、23℃、50%RHで測定した。
【0045】(3)アイゾット衝撃強度 ASTM D256に準じて1/4インチ厚みのノッチ
付き試験片を用いて、23℃、50%RHで測定した。
付き試験片を用いて、23℃、50%RHで測定した。
【0046】(4)表面抵抗率 1/8インチ厚の平板を用い、東亜電波工業(株)製、
極絶縁計SM‐10E型により、下記の条件で測定し
た。 (イ) 成形後、23℃、50%RHの条件にて24時
間状態調節した後測定した。 (ロ) 成形後、10分間流水中に浸漬し、表面の水分
を取除き、23℃、50%RHの条件にて24時間状態
調節したのち、測定した。
極絶縁計SM‐10E型により、下記の条件で測定し
た。 (イ) 成形後、23℃、50%RHの条件にて24時
間状態調節した後測定した。 (ロ) 成形後、10分間流水中に浸漬し、表面の水分
を取除き、23℃、50%RHの条件にて24時間状態
調節したのち、測定した。
【0047】(5)成形品剥離性 成形品の層状剥離防止性は成形品を折り曲げ及び引張試
験した試験片の破断面の観察により行ない、◎:極めて
良好、○:良好、×:成形品が層状剥離を起こす、を判
定基準とした。
験した試験片の破断面の観察により行ない、◎:極めて
良好、○:良好、×:成形品が層状剥離を起こす、を判
定基準とした。
【0048】(6)エラストマーの相対粘度 メタクレゾール中30℃、0.5重量/容量%の条件で
測定した。
測定した。
【0049】(7)エラストマーの熱分解温度 重量減少温度は示差熱天秤を用い、昇温速度10℃/分
で測定した。
で測定した。
【0050】製造例 ポリアミドイミドエラストマー
(B‐1)の製造 かきまぜ機、窒素導入口及び留去管を取り付けた500
mlセパラブルフラスコに、カプロラクタム97g、数
平均分子量1,470のポリオキシエチレングリコール
90g、トリメリット酸16.4g、ジフェニルメタン
ジイソシアネート4.52gをN,N‐ヘキサメチレン
‐ビス(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシケイ
皮酸アミド)(商品名“イルガノックス”1098:酸
化防止剤)0.3gと共に仕込み、窒素を50ml/m
inで流しながら、150℃で融解させたのち、260
℃で4時間重合した。260℃にしてから1時間、2時
間、4時間後の反応液中の水分はそれぞれ0.7、0.
5、0.3重量%であった。次いで、テトラブチルオル
ソチタネート0.3gを添加したのち、徐々に1トール
まで減圧して未反応のカプロラクタムを系外に留去し
た。さらに同温度で1トール以下の圧力下で2時間重合
して、淡黄色透明なエラストマー(B‐1)を得た(ヘ
イズ数46%)。このエラストマーは、ポリオキシエチ
レングリコールセグメント49重量%を含有し、相対粘
度1.93で、引張り強度及び伸度は、それぞれ415
kg/cm2、740%、硬度はシヨアDで37であ
り、また融点は190℃、結晶化温度は121℃、熱分
解開始温度は330℃であった。
(B‐1)の製造 かきまぜ機、窒素導入口及び留去管を取り付けた500
mlセパラブルフラスコに、カプロラクタム97g、数
平均分子量1,470のポリオキシエチレングリコール
90g、トリメリット酸16.4g、ジフェニルメタン
ジイソシアネート4.52gをN,N‐ヘキサメチレン
‐ビス(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシケイ
皮酸アミド)(商品名“イルガノックス”1098:酸
化防止剤)0.3gと共に仕込み、窒素を50ml/m
inで流しながら、150℃で融解させたのち、260
℃で4時間重合した。260℃にしてから1時間、2時
間、4時間後の反応液中の水分はそれぞれ0.7、0.
5、0.3重量%であった。次いで、テトラブチルオル
ソチタネート0.3gを添加したのち、徐々に1トール
まで減圧して未反応のカプロラクタムを系外に留去し
た。さらに同温度で1トール以下の圧力下で2時間重合
して、淡黄色透明なエラストマー(B‐1)を得た(ヘ
イズ数46%)。このエラストマーは、ポリオキシエチ
レングリコールセグメント49重量%を含有し、相対粘
度1.93で、引張り強度及び伸度は、それぞれ415
kg/cm2、740%、硬度はシヨアDで37であ
り、また融点は190℃、結晶化温度は121℃、熱分
解開始温度は330℃であった。
【0051】実施例1〜8、比較例1〜3 表1に示す種類と量の各成分を混合し、スクリュー径3
0mmの二軸押出機〔ナカタニ機械(株)製、AS30
型〕を用い、シリンダー温度230℃、スクリュー回転
数75rpmで溶融混練し、10kg/hrの押出速度
で押出を行い、3本のストランドとしたのち、水で約3
0℃まで冷却した。
0mmの二軸押出機〔ナカタニ機械(株)製、AS30
型〕を用い、シリンダー温度230℃、スクリュー回転
数75rpmで溶融混練し、10kg/hrの押出速度
で押出を行い、3本のストランドとしたのち、水で約3
0℃まで冷却した。
【0052】次いで、冷却したストランドを造粒して、
樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを80℃で
約3時間ギヤオーブン中で乾燥したのち、シリンダー温
度240℃、金型温度45℃の条件で射出成形を行い、
物性測定用及び表面抵抗率測定用試験片を作成した。
樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを80℃で
約3時間ギヤオーブン中で乾燥したのち、シリンダー温
度240℃、金型温度45℃の条件で射出成形を行い、
物性測定用及び表面抵抗率測定用試験片を作成した。
【0053】いずれも、優れた光沢を示した。得られた
試験片の諸性質を先に述べた方法に従って測定評価し
た。その結果を表2に示す。
試験片の諸性質を先に述べた方法に従って測定評価し
た。その結果を表2に示す。
【0054】なお、表1に示す各成分の記号は次を意味
する。 A‐1:ABS樹脂〔旭化成工業(株)製、スタイラッ
クA7970〕 A‐2:AS系樹脂〔旭化成工業(株)製、スタイラッ
クT8704〕 B‐1:製造例のポリアミドイミドエラストマー C‐1:PMMA樹脂〔旭化成工業(株)製、デルペッ
ト980N〕 C‐2:PMMA樹脂〔旭化成工業(株)製、デルペッ
ト80N〕 D‐1:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(試
薬) D‐2:チオシアン酸カリウム(試薬)
する。 A‐1:ABS樹脂〔旭化成工業(株)製、スタイラッ
クA7970〕 A‐2:AS系樹脂〔旭化成工業(株)製、スタイラッ
クT8704〕 B‐1:製造例のポリアミドイミドエラストマー C‐1:PMMA樹脂〔旭化成工業(株)製、デルペッ
ト980N〕 C‐2:PMMA樹脂〔旭化成工業(株)製、デルペッ
ト80N〕 D‐1:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(試
薬) D‐2:チオシアン酸カリウム(試薬)
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 79/08 LRC 9285−4J C09K 3/16 102 A H05F 1/00 K 7028−5G
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ABS系樹脂25〜96重量%と
(B)ポリアミドイミドエラストマー3〜30重量%と
(C)(メタ)アクリル酸エステル系重合体1〜45重
量%とから成る帯電防止性樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)ABS系樹脂25〜96重量%と
(B)ポリアミドイミドエラストマー3〜30重量%と
(C)(メタ)アクリル酸エステル系重合体1〜45重
量%とから成る組成物100重量部に対し、(D)有機
電解質及び無機電解質の中から選ばれた少なくとも1種
の電解質0.01〜10重量部を含有させて成る帯電防
止性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15746191A JPH06172609A (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 帯電防止性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15746191A JPH06172609A (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 帯電防止性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172609A true JPH06172609A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=15650171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15746191A Withdrawn JPH06172609A (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 帯電防止性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06172609A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4837377A (en) * | 1987-12-28 | 1989-06-06 | Trustees Of Boston University | Rubbery, electrically non-conductive, and intrinsically magnetic graphite intercalation compounds and methods for their making |
EP1148096A4 (en) * | 1998-06-12 | 2001-12-19 | Nippon A & L Inc | RESIN COMPOSITION FOR ELECTROSTATIC COATING |
JP2006206894A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Sanyo Chem Ind Ltd | 帯電防止剤および帯電防止性樹脂組成物 |
-
1991
- 1991-06-03 JP JP15746191A patent/JPH06172609A/ja not_active Withdrawn
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