JPH06172500A - エポキシ樹脂系硬化性組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂系硬化性組成物

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JPH06172500A
JPH06172500A JP35742292A JP35742292A JPH06172500A JP H06172500 A JPH06172500 A JP H06172500A JP 35742292 A JP35742292 A JP 35742292A JP 35742292 A JP35742292 A JP 35742292A JP H06172500 A JPH06172500 A JP H06172500A
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JP
Japan
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epoxy resin
epoxy
curing catalyst
curable composition
organic solvent
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Pending
Application number
JP35742292A
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English (en)
Inventor
Kenichi Iwamoto
憲一 岩本
Shinji Nakano
伸司 仲野
Takao Morimoto
孝夫 森本
Hiroshi Aoki
啓 青木
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 分子内に少なくとも1コのエポキシ基を有す
るエポキシ樹脂、式 (式中R、R、Rは炭素数1〜4のアルキル基)
で示される硬化触媒、および該エポキシ樹脂と硬化触媒
に非反応性で、含水量が100ppm以下の無水有機溶
剤からなる硬化性組成物。 【効果】 貯安性に優れ、室温〜比較的低い加熱温度で
硬化しうる硬化性に優れた一液型硬化組成物で塗料、接
着剤、シーリング材として有用な組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は貯安性に優れ、室温〜比較的低い
加熱温度で硬化しうる硬化性に優れた一液型の硬化性組
成物で、塗料、接着剤、シーリング材として有用なエポ
キシ樹脂系硬化性組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】エポキシ樹脂系の一液型硬化性組成物とし
ては、エポキシ樹脂に保存状態では反応しないが、加熱
や空気中の水分により反応する潜在性硬化剤を配合する
必要があり、かかる潜在性硬化剤として例えばジシアン
ジアミド、三フッ化ホウ素アミン錯化合物、CFSO
H金属塩など加熱により硬化する型の硬化剤、あるい
はCFSOH金属塩とPの組合せのように空
気中の水分により硬化する型の硬化剤が知られている。
しかし上記の加熱型の潜在性硬化剤では高温長時間の加
熱が必要であるし、後者の水分硬化型のものは金属類を
腐食する問題が指摘されている。
【0003】さらに特開平3−115319号にはCF
SORで示される含フッ素スルホン酸エステルがエ
ポキシ樹脂用硬化剤として提案されている。この硬化剤
は一液性エポキシ樹脂に用い、70〜150℃の比較的
低い硬化温度で硬化させるか、あるいは二液性エポキシ
樹脂硬化剤として用い湿気を含む空気中でエポキシ樹脂
と混合し室温で硬化させるかいづれかの態様で用いられ
るものであるが、一液型で優れた貯安性を示し、しかも
室温で充分な硬化性を示すものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】そこで、一液型のエ
ポキシ樹脂硬化組成物であって、優れた貯安性を示し、
室温で湿気により充分な硬化性を示す新しい型の硬化組
成物が、塗料、接着剤、シーリング材分野で要望されて
おり、かかる課題に答えることが発明目的である。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明に従えば上記発
明目的が、分子内に少なくとも1コのエポキシ基を有す
るエポキシ樹脂、化1
【化1】 (式中R、RおよびRは同種あるいは異種の基
で、夫々炭素数1〜4のアルキル基)で示される硬化触
媒、および前記のエポキシ樹脂と硬化触媒に非反応性で
含水量が100ppm以下の無水有機溶剤からなる硬化
性組成物により達成せられる。
【0006】本発明で使用せられる潜在性硬化触媒は化
【化1】 (式中R,RおよびRは前述せる通り)で示され
るトリフルオロメタンスルホン酸のトリアルキルシリル
エステルであり、代表的化合物としてはトリフルオロメ
タンスルホン酸のトリメチルシリルエステル、トリエチ
ルシリルエステル、ジメチル−t−ブチルシリルエステ
ル等があげられる。
【0007】また本発明で使用せられるエポキシ樹脂
は、分子内に少なくとも1コのエポキシ基を有する、通
常塗料、接着剤、シーリング材分野で使用せられる任意
のエポキシ樹脂あるいはエポキシ化合物を意図する。
【0008】かかるエポキシ樹脂ないしは化合物の具体
例としては、ビスフェノールAあるいはビスフェノール
Aの該ハロゲン置換誘導体とエピハロヒドリンとから誘
導されるビスフェノールAのジグリシジルエーテル、ビ
スフェノールFジグリシジルエーテルがある。適当なそ
のようなエポキシ樹脂としては、DER−332(ダウ
ケミカル社製)、YD−128、YDF−170(東都
化成社製)、エピコート828(シェル社製)として市
販されている。
【0009】多核フェノールグリシジルエーテル誘導樹
脂、エポキシドフェニルノボラック樹脂も適当である。
そのようなエポキシ樹脂としてDEN−431、DEN
−438(ダウケミカル社製)、EPN−1139、E
CN−1235(チバカイギ社製)として市販されてい
る。
【0010】芳香族アミンとエピクロロヒドリンに基づ
く芳香族グリシジルアミン樹脂も適当である。そのよう
なエポキシ樹脂としてトリグリシジール−P−アミノフ
ェノール、N,N,N’,N’−テトラグリシジール−
4,4’−ジアミノジフェニールメタンが使用される。
【0011】多塩基性芳香族、脂肪族および環式脂肪族
カルボン酸のグリシジルエステル樹脂、芳香族もしくは
環式脂肪族ジカルボン酸とポリオールとの反応物のグリ
シジルエーテルも適当である。そのようなエポキシ樹脂
として、CY−192、CY−184(チバガイギ社
製)、EPOMIK−508、EPOMIK−540
(三井石油化学社製)が市販されている。適当な脂肪族
エポキシ樹脂としてアルキレングリコールまたはポリエ
ーテルポリオールのグリシジルエーテルがある。そのよ
うな樹脂としてDER−736、DER−732(ダウ
ケミカル社製)、EPOMIK R−810(三井石油
化学社製)が市販されている。
【0012】シクロオレフィンのエポキシ化生成物も適
当である。そのようなエポキシ樹脂として、ERL−4
221(ユニオンカーバイト社製)、CY−179(チ
バガイギ社製)として市販されている、3,4−エポキ
シシクロヘキサンカルボオキシレート等がある。グリシ
ジールアクリレート、グリシジールメタアクリレート、
3,4−エポキシシクロヘキセンアクリレート、3,4
−エポキシシクロヘキンメタアクリレートから誘導され
るグリシジール基または3,4−エポキシシクロヘキセ
ン基含有アクリル樹脂等がある。これらのエポキシ樹脂
は単独で使用しても、2種以上混合して使用してもよ
い。
【0013】前記の硬化触媒、エポキシ樹脂以外に、通
常本発明の硬化性組成物にはエポキシ樹脂を溶解する有
機溶剤が加えられる。使用する溶剤は硬化触媒およびエ
ポキシ樹脂と非反応性のものでなくてはならず、また含
水量が100ppm以下、好ましくは10ppm以下の
実質的に無水の有機溶媒でなくてはならない。
【0014】溶媒中に100ppm以上の水分が含まれ
ると、配合時硬化触媒が水と反応しスルホン酸を作りエ
ポキシ樹脂を硬化させることになる。
【0015】好ましい有機溶剤としては、芳香族炭化水
素系(例えばトルエン、キシレン等)、塩素化合物系
(例えばトリクロロエタン等)、エステル系(例えば酢
酸エチルエステル、酢酸ブチルエステル等)、ケトン系
(例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
等)、エーテル系(例えばジオキサン等)があげられ
る。
【0016】本発明の硬化組成物は上記のエポキシ樹
脂、化1で示される硬化触媒および無水有機溶剤からな
るが、所望により着色顔料、表面調整剤、他樹脂その他
塗料添加剤あるいは充填材その他接着剤、シーリング材
用の添加剤などを添加することもできる。
【0017】本発明硬化組成物は密閉容器中で保存する
場合、いわゆる一液型組成物として長期間安定てある。
他方このものを基体に適用した場合、空気中の水分によ
り硬化剤が分解し、また60〜120℃といった比較的
低い加熱温度で分解し、トリフルオロメタンスルホン酸
を発生し、エポキシドのカチオン重合が開始せられる。
【0018】従って、室温の場合約1日程度で、また低
温加熱の場合は約30分〜1時間程度で完全に硬化する
ため、塗料、接着剤あるいはシーリング材として極めて
有用である。
【0019】尚本発明者らは、エポキシ樹脂の種類によ
り、一液型組成物の貯安性および硬化性がことなり、例
えばビスフェノールAグリシジールエーテル型エポキシ
樹脂の場合は硬化性がやや劣るが貯安性に優れ、グリシ
ジルエステル型化合物の場合は貯安性がやや劣るが硬化
性に優れ、またシクロオレフィンのエポキシ化生成物、
特に3,4−エポキシシクロヘキセン基含有アクリル樹
脂の場合は、硬化性、貯安性共に優れており、特に好ま
しいエポキシ樹脂であることも見出している。
【0020】本発明の硬化性組成物はこのように一液型
常乾硬化組成物として特に有用であるが、所望により二
液型とすることも、あるいは加熱硬化せしめることも可
能である。
【0021】本発明の硬化触媒は通常エポキシ樹脂(固
形分)に対し、0.01〜5.0重量%好ましくは0.
1〜1.0重量%の範囲内で用いられ、例えば特開平3
−115319号に示されている含フッ素スルホン酸エ
ステルに比し、より高感度で、単時間に硬化作用を発揮
し、しかも密閉状態下でエポキシ樹脂配合物が安定に貯
蔵されうる特徴を有する。
【0022】以下実施例および比較例により本発明を説
明する。
【0023】
【実施例1】乾燥空気雰囲気下で、脂環式エポキシ化合
物、ERL−4221(UCC社製)のトルエン溶液
(50%濃度)100gにトリメチルシリルトリフルオ
ロメタンスルフォン酸トルエン溶液(10%濃度)2.
5gを加えよく混合した。本混合液をブリキ板に塗布
し、室温で放置したところ約1日で硬化した。また、本
塗布板を80℃、1時間加熱し硬化物が得られた。この
混合物を密閉容器に入れ、室温で貯蔵安定性を評価し
た。結果可使時間は約1ケ月であった。
【0024】
【実施例2】乾燥空気雰囲気下で、ビスフェノールのジ
グリシジールエテル化合物、DER−332(ダウケミ
カル社製)のトルエン溶液(50%濃度)100gにト
リメチルシリルトリフルオロメタンスルフォン酸トルエ
ン溶液(10%濃度)2.5gを加えよく混合した。本
混合液をブリキ板に塗布し、120℃、1時間加熱し硬
化物が得られた。この混合物を密閉容器に入れ、室温で
貯蔵安定性を評価した。結果可使時間は約2ケ月以上で
あった。
【0025】
【実施例3】乾燥窒素雰囲気下で、エポキシ基含有アク
リル樹脂100gにトリメチルシリルトリフルオロメタ
ンスルフォン酸トルエン溶液(10%濃度)2.5gを
加えよく混合した。本混合液をブリキ板に塗布し、室温
で放置したところ約1日で硬化した。また、本塗布板を
80℃、30分加熱し硬化膜が得られた。この混合物を
密閉容器に入れ、室温で貯蔵安定性を評価した。結果可
使時間は約1ケ月であった。
【0026】尚本実施例で使用したエポキシ基含有アク
リル樹脂は下記の通りの方法で合成されたものである。
3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタアクリレー
ト50g、メチルメタアクリレート38g、2−エチル
ヘキシルアクリレート12gの混合物を、カヤエステル
−O(化薬ヌーリ社製)10gの存在下、キシレン6
6.7g中にて130℃で3時間ラジカル重合反応さ
せ、不揮発分58.2重量%、数平均分子量約2500
のエポキシ基を含有するアクリル樹脂を得た。
【0027】
【比較例1】グリシジールメタアクリレート50g、メ
チルメタアクリレート38g、2−エチルヘキシルアク
リレート12gの混合物を、カヤエステル−O(化薬ヌ
ーリ社製)10gの存在下、キシレン66.7g中にて
130℃で3時間ラジカル重合反応させ、不揮発分5
8.8重量%、数平均分子量約2500のエポキシ基を
含有するアクリル樹脂を得た。
【0028】上記エポキシ基含有アクリル樹脂100g
に、乾燥窒素雰囲気下でトリフルオロメタンスルフォン
酸トルエン溶液(10%濃度)2.5gを加えよく混合
した。混合と同時にポリマー状ゲル化物が生成し、混合
溶液全体は数時間でゲル化した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 啓 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に少なくとも1コのエポキシ基を
    有するエポキシ樹脂、化1 【化1】 (式中R、RおよびRは同種あるいは異種の基
    で、夫々炭素数1〜4のアルキル基)で示される硬化触
    媒、および前記のエポキシ樹脂と硬化触媒に非反応性で
    含水量が100ppm以下の無水有機溶剤からなる硬化
    性組成物。
  2. 【請求項2】 硬化触媒の配合量がエポキシ樹脂(固形
    分)100重量部に対し0.01〜5.0重量部である
    請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂が3,4−エポキシシクロ
    ヘキセン基含有アクリル樹脂である請求項1記載の組成
    物。
JP35742292A 1992-12-03 1992-12-03 エポキシ樹脂系硬化性組成物 Pending JPH06172500A (ja)

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