JPH06172299A - ジフェニルスルホン誘導体及びそれを用いた記録材料 - Google Patents

ジフェニルスルホン誘導体及びそれを用いた記録材料

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JPH06172299A
JPH06172299A JP43A JP34996692A JPH06172299A JP H06172299 A JPH06172299 A JP H06172299A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 34996692 A JP34996692 A JP 34996692A JP H06172299 A JPH06172299 A JP H06172299A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なジフェニルスルホン誘導体であり、特
に耐可塑剤性、耐油性が改善された記録材料における発
色画像の保存安定剤を提供する。 【構成】 ジフェニルスルホン誘導体(I)及びそれを
含有する記録材料。 1 、R2 :H、低級アルキル、シクロアルキル、フェ
ニル、アラルキル、R3 :H、低級アルキル、 R4
5 :H、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、
低級アルケニル、低級アルケニルオキシ、 m及びnは
0又は4以下の整数を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なジフェニルスル
ホン誘導体及び該誘導体を含有する発色画像の保存安定
性の優れた記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】発色性染料と顕色剤との反応による発色
を利用した記録材料は現像定着等の煩雑な処理を施すこ
となく、比較的簡単な装置で短時間に記録できることか
ら、ファクシミリ、プリンター等の出力記録のための感
熱記録紙又は数枚を同時複写する帳票のための感圧複写
紙などで広く使用されている。これらの記録材料として
は、速やかに発色し、未発色部分(以下「地肌」と言
う)の白度が保持され、又発色した画像及び地肌の堅牢
性の高いものが要望されている。更に近年に到ってはラ
ベル等記録画像の信頼性の重視される分野で多量に使用
されるようになり、包装に使用される有機高分子材料に
含まれる可塑剤や油脂類等に対して保存安定性の高い発
色画像を有する記録材料が強く要望されて来た。その為
に、発色性染料及び顕色剤はもとより、保存安定剤等種
々の助剤の開発等多方面から問題解決の検討がなされて
いるが、十分満足できるものは未だ見出されていない。
【0003】本発明の化合物に類似するものとしてはジ
フェニルスルホン誘導体が挙げられる。これらは記録材
料用の顕色剤等で良く知られており、一方がアルコキシ
基又はアラルキルオキシ基であり、他方がヒドロキシ基
であるジフェニルスルホン誘導体が特開昭57−210
886号、特開昭58−20493号、特開昭58−8
2788号、特開昭58−132593号、特開昭60
−13852号、国際公開WO84/02882号等で
提案されている。又、最近では上述した保存性を改良す
る方法として、ノボラック型エポキシ樹脂或いはグリシ
ジル化合物等のエポキシ基を含有する記録材料の出願が
多く出されており、本願出願人も4−ヒドロキシ−4’
−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン
を出願している。しかし、いずれにしても上述した画像
の保存安定性の点で未だ充分であるとはいいがたい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した様に、記録材
料においては発色した画像の保存安定性、特に近年では
耐可塑剤性及び耐油脂性の改良が待たれている。本発明
の目的は、上記の様な問題点を解決する発色画像の保存
安定性に優れた記録材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記一般式
(I)で表されるジフェニルスルホン誘導体及び該誘導
体を少なくとも一種以上含有することを特徴とする記録
材料である。 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ独立に、水素原子、低
級アルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキ
ル基、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基
を有していてもよいアラルキル基を、R3 は水素原子又
は低級アルキル基を、R4 及びR5 はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、低級アルケニル基又は低級アルケニルオキシ基
を、m及びnは0又は4以下の整数を示す。但し、m及
びnが2以上である場合のR4 及びR5 で表される置換
基のそれぞれは異なっていてもよい。)
【0006】次いで、一般式(I)の置換基について説
明する。低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アル
ケニル基及び低級アルケニルオキシ基とあるは側鎖を有
していてもよい全炭素原子数1〜5のものである。置換
基を有していてもよいシクロアルキル基のその置換基と
しては、ハロゲン原子、側鎖を有していてもよい全炭素
原子数1〜5のアルキル基及び側鎖を有していてもよい
全炭素原子数1〜5のアルコキシ基である。置換基を有
していてもよいフェニル基のその置換基としては、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、側鎖を有していてもよい全炭素原
子数1〜5のアルキル基、側鎖を有していてもよい全炭
素原子数1〜5のアルコキシ基、更にハロゲン原子、ニ
トロ基、側鎖を有していてもよい全炭素原子数1〜5の
アルキル基、側鎖を有していてもよい全炭素原子数1〜
5のアルコキシ基等の置換基を有していてもよいフェニ
ル基、更にハロゲン原子、ニトロ基、側鎖を有していて
もよい全炭素原子数1〜5のアルキル基、側鎖を有して
いてもよい全炭素原子数1〜5のアルコキシ基、ベンジ
ルオキシ基等で置換されていてもよいフェニルスルホニ
ル基である。置換基を有していてもよいアラルキル基と
あるはベンジル基或いはフェネチル基であり、その置換
基としてはハロゲン原子、ニトロ基、側鎖を有していて
も良い全炭素原子数1〜5のアルキル基及び側鎖を有し
ていても良い全炭素原子数1〜5のアルコキシ基等であ
る。更に、R3 で示される置換基の水素原子又は低級ア
ルキル基は、同時に同じ置換基である必要はなく、例え
ば一方が水素原子、他方が低級アルキル基であってもよ
い。
【0007】一般式(I)で表されるジフェニルスルホ
ン誘導体の具体例の内、R1 とR2が同じ例を選択して
下記の第1表に挙げた。当然、R1 とR2 が異なる本発
明の化合物もあり、これらに限定されることはない。尚
表中、(R4 n 及び(R5 m の置換基記載におい
て、n及びmが0である場合には───と記載した。
【0008】一般式(I)で表されるジフェニルスルホ
ン誘導体の製造方法はグリシジル基を有する化合物の加
水分解反応或いはヒドロキシ基を有する化合物との反応
を従来から行われている通常の方法に従って行えばよ
い。例えば置換基R1 及びR2 が水素原子である場合に
は、グリシジル基を有する化合物を水、アセトン、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒中で、塩酸、硫
酸、リン酸、蟻酸等の酸性物質の存在下で加熱還流し、
加水分解反応して容易に製造できる。他方置換基R1
びR2 が水素原子でない場合には、グリシジル基を有す
る化合物とヒドロキシ基を有する化合物とを、トルエ
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ア
セトン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド
等の有機溶媒中で、触媒の三級アミン、例えばトリエタ
ノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエチ
ルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−
ジメチルアニリン,N−ベンジル−N−エチルアニリ
ン、N,N−ジエチルオルトトルイジン等の存在下、反
応温度60〜180℃で数時間から十数時間反応して製
造できる。
【0009】この様にして製造できる本発明の化合物は
結晶を析出させる際の条件、例えば溶媒の種類そしてそ
の析出温度等の析出条件によって、結晶形が異なったり
或いは溶媒との付加体を形成したりする。これはその結
晶の融点、赤外分光分析或いはX線回折分析等で明らか
にできる。
【0010】本発明の化合物は発色性染料を使用する記
録材料ならばどの様な用途にでも利用でき、例えば感熱
記録紙又は感圧複写紙等に利用することができる。本発
明の化合物を感熱記録紙に使用する場合には、既知の各
種助剤の使用方法と同様に行えばよく、例えば、本発明
の化合物、顕色剤及び発色性染料のそれぞれを水溶性結
合剤の水溶液中に分散させ、それらの分散液を混合して
紙等の支持体に塗布して乾燥することにより製造でき
る。勿論、上述した様に発色層中に含有せしめてもよい
が、多層構造からなる場合には、例えば保護層、アンダ
ーコート層等任意の層中に含有せしめてもよい。この時
の発色性染料に対する本発明の化合物の使用割合は発色
性染料1重量部に対し0.1〜5重量部、好ましくは
0.2〜2重量部の割合である。上記分散液中には、本
発明の画像安定剤以外の同様の安定剤を併用してもよ
く、更に増感剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、
粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に
応じ含有させることができる。
【0011】本発明の記録材料に使用される発色性染料
としては,フルオラン系、フタリド系、ラクタム系、ト
リフェニルメタン系、フェノチアジン系、スピロピラン
系等のロイコ染料を挙げることができるが、これらに限
定されるものではなく、酸性物質である顕色剤と接触す
ることにより発色する発色性染料であれば使用できる。
これらの染料のうち、フルオラン系のものを例示すれ
ば、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペ
ンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベン
ジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチ
ル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチ
ル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン 3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−
N−イソブチルアミノ)−5,6ベンゾフルオラン、3
−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
等が挙げられる。
【0012】本発明の化合物を感熱記録紙へ使用する際
の顕色剤としては任意であるが、その代表的なものを例
示すると、例えばビスフェノールA、4,4’-sec- ブ
チリデンビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデ
ンビスフェノール、2,2’−ジヒドロキシジフェニ
ル、ペンタメチレン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエー
ト)等のビスフェノール化合物、1,7−ジ(4−ヒド
ロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン等の
含硫黄ビスフェノール化合物、4−ヒドロキシ安息香酸
ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロ
キシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプ
ロピル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキ
シ安息香酸イソブチル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロ
ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸メチルベンジル、4
−ヒドロキシ安息香酸ジフェニルメチル等の4−ヒドロ
キシ安息香酸エステル類、安息香酸亜鉛、4−ニトロ安
息香酸亜鉛等の安息香酸金属塩、4−ヒドロキシ−4’
−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−ブトキシジフェニルスルホン等のヒドロキシジフ
ェニルスルホン類、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、
4−ヒドロキシフタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロ
キシフタル酸ジフェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジ
エステル類、2−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレ
ン等のヒドロキシナフトエ酸のエステル類、ヒドロキシ
アセトフェノン、p−フェニルフェノール、4−ヒドロ
キシフェニル酢酸ベンジル、p−ベンジルフェノ−ル、
ハイドロキノン−モノベンジルエーテル、更にトリブロ
モメチルフェニルスルホン等のトリブロモメチルスルホ
ン類等を挙げることができる。
【0013】又、増感剤と組み合わせて使用する場合の
感熱記録紙の増感剤としては任意であるが、その代表的
なものを例示すると、例えば高級脂肪酸アミド、ベンズ
アミド、ステアリン酸アニリド、アセト酢酸アニリド、
チオアセトアニリド、シュウ酸ジベンジル、フタル酸ジ
メチル、テレフタル酸ジベンジル、イソフタル酸ジベン
ジル、ビス(tert−ブチルフェノール)類、4、4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類、1,
2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メ
チルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3−メチルフ
ェノキシ)エタン、2−ナフトールベンジルエーテル、
ジフェニルアミン、カルバゾ−ル、2,3−ジ−m−ト
リルブタン、4−ベンジルビフェニル、4,4’−ジメ
チルビフェニル、m−ターフェニル、ジ−β−ナフチル
フェニレンジアミン等を挙げることができる。
【0014】更に填料としては、クレー、タルク、カオ
リン、サテンホワイト、酸化チタン、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、
珪酸アルミニウム等を例示することができる。分散剤と
しては、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスル
ホコハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウ
ム塩、脂肪酸塩等を、又発色画像安定化剤としてはサリ
チル酸誘導体、オキシナフトエ酸誘導体の金属塩(特に
亜鉛塩)、その他水不溶性の亜鉛化合物等を、酸化防止
剤としては2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−
ブチル−5−メチルフェノール)等を、減感剤としては
脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリコール、グア
ニジン誘導体等を、又粘着防止剤としてはステアリン
酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カル
ナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワック
ス等を例示することができる。
【0015】本発明の化合物を感圧複写紙に使用するに
は、既知の画像保存安定剤、顕色剤或いは増感剤を使用
する場合と同様にして製造できる。例えば、公知の方法
によりマイクロカプセル化した発色性染料を適当な分散
剤によって分散し、紙に塗布して発色剤シートを作製す
る。又、顕色剤の分散液を紙に塗布して顕色剤シートを
作製する。その際本発明の化合物を画像保存安定剤とし
て使用する場合には発色剤シート或いは顕色剤シートの
いずれの分散液中に分散して使用してもよい。このよう
にして作製された両シートを組合せて感圧複写紙が作製
される。感圧複写紙としては、発色性染料の有機溶媒溶
液を内包するマイクロカプセルを下面に塗布担持してい
る上用紙と顕色剤を上面に塗布担持している下用紙とか
らなるユニットでも、或いは該マイクロカプセルと顕色
剤とが同一の紙面に塗布されているいわゆるセルフコン
テントペーパーであってもよい。
【0016】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に
説明するが、必ずしもこれだけに限定されるものではな
い。 実施例1〔化合物1の合成例〕 4,4’−ビスグリシジルオキシジフェニルスルホン1
5gを30%蟻酸水溶液450ml中に加え、80〜9
0℃の温度で加熱還流して1時間反応した。反応終了
後、水、蟻酸を減圧下で留去し、残留物に水酸化カリウ
ム5g、メタノール50mlを加え室温で1時間攪拌し
た。その後、メタノールを減圧下で留去し、残留物に水
300mlを加えた。析出した結晶を濾過・乾燥して、
4,4’−ビス(2,3−ヒドロキシプロポキシ)ジフ
ェニルスルホン、融点127〜151℃の白色結晶14
gを得た。 実施例2〔化合物21の合成例〕 4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオ
キシ)ジフェニルスルホン41g、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン12.5gをトルエン50ml
中に加え、次いでトリエチルアミン5mlを加えた。加
熱還流して6時間反応させた。析出した結晶を濾過・乾
燥して、4,4’−ビス(3−(4−ベンジルオキシジ
フェニルスルホン−4’−イルオキシ)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロポキシ)ジフェニルスルホン、融点
209〜211℃の白色結晶14gを得た。
【0017】実施例3(感熱記録紙の作製) 染料分散液(A液) 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 7.0g ポリビニルアルコール15%水溶液 30.0g 填料(炭酸カルシウム) 13.5g 純水 49.5g 顕色剤分散液(B液) 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 7.0g ポリビニルアルコール15%水溶液 30.0g 填料(炭酸カルシウム) 13.5g 純水 49.5g 本発明化合物分散液(C液) 本発明の化合物 3.5g ポリビニルアルコール15%水溶液 30.0g 填料(炭酸カルシウム) 17.0g 純水 49.5g 填料分散液(D液) 填料(炭酸カルシウム) 20.5g ポリビニルアルコール15%水溶液 30.0g 純水 49.5g 上記組成の混合物をそれぞれサンドグラインダーで十分
に摩砕して、A液、B液、C液及びD液の各分散液を調
製した。A液1重量部、B液2重量部及びC液2重量部
を混合して本発明の化合物を含有する塗布液を調製し
た。この塗布液をワイヤーロッド(No.12 )を使用して
白色紙に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をして
感熱記録紙を作製した。
【0018】比較例1 実施例3におけるC液の代わりにD液を使用し、他は実
施例3と同様にして、本発明の化合物を含まない感熱記
録紙を作製した。
【0019】実施例4(感熱記録紙の耐可塑剤性試験) 実施例3及び比較例1で作製したそれぞれの感熱記録紙
について、感熱紙発色試験装置(大倉電機製、TH−P
MD型)を使用し、印字電圧22V、パルス幅1.8m
sの条件で市松模様に発色させた。発色面に塩化ビニル
ラップフィルムを密着させ、その状態で室温にて、7日
間放置して耐可塑剤性試験を行った。試験前後の発色濃
度をマクベス反射濃度計RD−514(使用フィルタ
ー:#106)で測定した。その結果を第2表にまとめ
て示した。
【0020】実施例5(感熱記録紙の耐油性試験) 実施例3及び比較例1で作製した感熱記録紙について、
実施例4と同様にして市松模様に発色させた。その発色
面にサラダ油の10%n−ヘキサン溶液をマイクロシリ
ンジを用いて1μl添着させた。溶媒のn−ヘキサンが
揮散したことを確認した後、暗箱に入れて7日間放置し
た。試験前後の発色濃度をマクベス反射濃度計RD−5
14(使用フィルター:#106)で測定した。その結
果を第2表にまとめて示した。
【0021】 第 2 表 耐可塑剤性試験 耐油性試験 感熱記録紙 試験前 試験後 試験前 試験後 化合物 1 1.12 0.50 1.11 0.67 化合物 21 1.09 0.68 10.9 0.65 比較例 1 1.08 0.41 1.07 0.32 上記表における測定値は、大きい数値程発色濃度が高い
ことを表している。即ち本発明の化合物を使用した感熱
記録紙は発色画像の耐可塑剤性及び耐油性が優れている
ことを表している。
【0022】〔発明の効果〕本発明の化合物は発色画像
の保存安定性、特に耐可塑剤性及び耐油性を改良する新
規な化合物及びそれを使用した記録材料であり、例えば
感熱記録によるラベル等に使用した場合に有機高分子材
料でできた包装材料と接触する等の環境下でも、又人の
手に塗られたハンドクリーム等に対しても極めて安定な
発色画像が保持できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表されるジフェニルスル
    ホン誘導体。 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ独立に、水素原子、低
    級アルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基
    を有していてもよいアラルキル基を、R3 は水素原子又
    は低級アルキル基を、R4 及びR5 はそれぞれ独立に、
    水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基、低級アルケニル基又は低級アルケニルオキシ基
    を、m及びnは0又は4以下の整数を示す。但し、m及
    びnが2以上である場合のR4 及びR5 で表される置換
    基のそれぞれは異なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】 発色性染料を使用する記録材料におい
    て、請求項1記載の一般式(I)で表されるジフェニル
    スルホン誘導体の少なくとも一種以上を画像保存安定剤
    として含有することを特徴とする記録材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997016420A1 (fr) * 1995-10-31 1997-05-09 Nippon Soda Co., Ltd. Composes du type a reticulation de diphenyle sulfone et materiaux d'enregistrement les utilisant
WO2004103949A1 (ja) * 2003-05-23 2004-12-02 Mitsui Chemicals, Inc. (メタ)アクリル酸エステル化合物およびその用途

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