JPH0632055A - 発色性記録材料 - Google Patents
発色性記録材料Info
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- JPH0632055A JPH0632055A JP4214620A JP21462092A JPH0632055A JP H0632055 A JPH0632055 A JP H0632055A JP 4214620 A JP4214620 A JP 4214620A JP 21462092 A JP21462092 A JP 21462092A JP H0632055 A JPH0632055 A JP H0632055A
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- color
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Abstract
(57)【要約】
【目的】感熱記録紙等の記録材料に耐可塑剤性、耐油性
等の発色画像の保存安定性を付与する。 【構成】無色又は淡色の発色性染料および該発色性染料
を発色させる顕色剤からなる記録材料において、画像保
存安定剤として、1,3,5−トリスグリシジル−イソ
シアヌル酸を含有させる記録材料。
等の発色画像の保存安定性を付与する。 【構成】無色又は淡色の発色性染料および該発色性染料
を発色させる顕色剤からなる記録材料において、画像保
存安定剤として、1,3,5−トリスグリシジル−イソ
シアヌル酸を含有させる記録材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像保存安定性を改良し
た発色性記録材料に関する。
た発色性記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】発色性染料と顕色剤との反応による発色
を利用した感熱記録材料は現像定着等の煩雑な処理を施
すことなく、比較的簡単な装置で短時間に記録できるこ
とから、ファクシミリ、プリンター等の出力記録のため
の感熱記録紙または数枚を同時複写する帳票のための感
圧複写紙などで広く使用されている。これらの記録材料
としては、速やかに発色し、未発色部分(以下「地肌」
と言う)の白度が保持され、また発色した画像および地
肌の堅牢性の高いものが要望されている。更に近年に到
ってはラベル等記録画像の信頼性の重視される分野で多
量に使用されるようになり、包装に使用される有機高分
子材料に含まれる可塑剤や油脂類等に対して保存安定性
の高い発色画像を有する記録材料が強く要望されて来
た。その為に、発色性染料および顕色剤はもとより、保
存安定剤等種々の助剤の開発等多方面から問題解決の検
討がなされているが、十分満足できるものは未だ見出さ
れていない。画像の保存安定性を付与する効果のあるグ
リシジル基を有する化合物は種々知られており、芳香族
にグリシジルオキシ基を有するもの(特開平2−255
376、特開平2−289378、特開平3−1789
72)、ジフェニルスルフォンにグリシジルを付与した
もの(特開平3−199087)がある。
を利用した感熱記録材料は現像定着等の煩雑な処理を施
すことなく、比較的簡単な装置で短時間に記録できるこ
とから、ファクシミリ、プリンター等の出力記録のため
の感熱記録紙または数枚を同時複写する帳票のための感
圧複写紙などで広く使用されている。これらの記録材料
としては、速やかに発色し、未発色部分(以下「地肌」
と言う)の白度が保持され、また発色した画像および地
肌の堅牢性の高いものが要望されている。更に近年に到
ってはラベル等記録画像の信頼性の重視される分野で多
量に使用されるようになり、包装に使用される有機高分
子材料に含まれる可塑剤や油脂類等に対して保存安定性
の高い発色画像を有する記録材料が強く要望されて来
た。その為に、発色性染料および顕色剤はもとより、保
存安定剤等種々の助剤の開発等多方面から問題解決の検
討がなされているが、十分満足できるものは未だ見出さ
れていない。画像の保存安定性を付与する効果のあるグ
リシジル基を有する化合物は種々知られており、芳香族
にグリシジルオキシ基を有するもの(特開平2−255
376、特開平2−289378、特開平3−1789
72)、ジフェニルスルフォンにグリシジルを付与した
もの(特開平3−199087)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した様に、記録材
料においては発色した画像の保存安定性、特に近年では
耐可塑剤性の改良が待たれている。本発明の目的は、上
記の様な問題点を解決する発色画像の保存安定性に優れ
た記録材料を提供することにある。
料においては発色した画像の保存安定性、特に近年では
耐可塑剤性の改良が待たれている。本発明の目的は、上
記の様な問題点を解決する発色画像の保存安定性に優れ
た記録材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は無色又は淡色の
発色性染料および該発色性染料を発色させる顕色剤から
なる記録材料において、1,3,5−トリスグリシジル
−イソシアヌル酸:
発色性染料および該発色性染料を発色させる顕色剤から
なる記録材料において、1,3,5−トリスグリシジル
−イソシアヌル酸:
【化1】 発明者らは鋭意研究したところ、エポキシ樹脂の原料と
して一般に知られている1,3,5−トリスグリシジル
−イソシアヌル酸が発色性記録材料の画像保存安定剤と
して効果のあることを見出したのである。
して一般に知られている1,3,5−トリスグリシジル
−イソシアヌル酸が発色性記録材料の画像保存安定剤と
して効果のあることを見出したのである。
【0005】本発明の化合物は発色性染料を使用する記
録材料ならばどの様な用途にでも利用でき、例えば感熱
記録紙または感圧複写紙等に利用することができる。そ
の記録材料に使用される発色性染料としては,フルオラ
ン系、フタリド系、ラクタム系、トリフェニルメタン
系、フェノチアジン系、スピロピラン系等のロイコ染料
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
なく、酸性物質である顕色剤と接触することにより発色
する発色性染料であれば使用できる。これらの染料のう
ち、フルオラン系のものを例示すれば、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
-(N-エチル−N−イソブチルアミノ)-6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3-(N-メチル−N−プロピルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3-(N-エ
チル−N−イソペンチルアミノ)-6-メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロ
アニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o
−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3-(N- シクロヘキシル−N−メチル
アミノ)-6-メチル-7- アニリノフルオラン、3−(N−
エチル−N−イソブチルアミノ)−5,6ベンゾフルオ
ラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン等が挙げられる。
録材料ならばどの様な用途にでも利用でき、例えば感熱
記録紙または感圧複写紙等に利用することができる。そ
の記録材料に使用される発色性染料としては,フルオラ
ン系、フタリド系、ラクタム系、トリフェニルメタン
系、フェノチアジン系、スピロピラン系等のロイコ染料
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
なく、酸性物質である顕色剤と接触することにより発色
する発色性染料であれば使用できる。これらの染料のう
ち、フルオラン系のものを例示すれば、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
-(N-エチル−N−イソブチルアミノ)-6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3-(N-メチル−N−プロピルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3-(N-エ
チル−N−イソペンチルアミノ)-6-メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロ
アニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o
−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3-(N- シクロヘキシル−N−メチル
アミノ)-6-メチル-7- アニリノフルオラン、3−(N−
エチル−N−イソブチルアミノ)−5,6ベンゾフルオ
ラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン等が挙げられる。
【0006】本発明の化合物を感熱記録紙に使用する場
合には、既知の各種助剤の使用方法と同様に行えばよ
く、例えば、本発明の化合物、発色性染料、顕色剤等の
各々を水溶性結合剤の水溶液中に分散させた分散液を混
合して紙等の支持体に塗布して使用してもよく、また結
着剤、高分子樹脂等と共に発色剤層の保護層中に、支持
体と発色剤層との間の層中に或いは多層に分けて分散液
が塗布される場合にはそれらの中間の層中に含有せしめ
て使用してもよい。この時の発色性染料に対する本発明
の化合物の使用割合は、発色性染料1重量部に対し0.
1〜5重量部、好ましくは0.2〜2重量部の割合であ
る。上記分散液中には、更に他の画像安定化剤、増感
剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、
消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に応じ含有させ
ることができる。
合には、既知の各種助剤の使用方法と同様に行えばよ
く、例えば、本発明の化合物、発色性染料、顕色剤等の
各々を水溶性結合剤の水溶液中に分散させた分散液を混
合して紙等の支持体に塗布して使用してもよく、また結
着剤、高分子樹脂等と共に発色剤層の保護層中に、支持
体と発色剤層との間の層中に或いは多層に分けて分散液
が塗布される場合にはそれらの中間の層中に含有せしめ
て使用してもよい。この時の発色性染料に対する本発明
の化合物の使用割合は、発色性染料1重量部に対し0.
1〜5重量部、好ましくは0.2〜2重量部の割合であ
る。上記分散液中には、更に他の画像安定化剤、増感
剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、
消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に応じ含有させ
ることができる。
【0007】本発明の化合物を感熱記録紙に使用する場
合に、使用する顕色剤としては一般に使用されてるもの
でよく任意である。その代表的なものを例示すると、例
えばビスフェノールA、4,4’-sec- ブチリデンビス
フェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノ
ール、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、ペンタメチ
レン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)等のビスフ
ェノール化合物、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニル
チオ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ジ(4−
ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、2,
2’−ジメチル−5,5’−tert−ジブチル−4,
4’−チオジフェノール等の含硫黄ビスフェノール化合
物、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ
安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4
−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒドロキシ安
息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブチル、4
−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4−ヒドロキシ
安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸ジフ
ェニルメチル等の4−ヒドロキシ安息香酸エステル類、
安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香酸亜鉛等の安息香酸金
属塩、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェニル
スルホン、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン等のヒドロキシジフェニルスルホ
ン類、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸
ジフェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、
2−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン等のヒドロ
キシナフトエ酸のエステル類、ヒドロキシアセトフェノ
ン、p−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル
酢酸ベンジル、p−ベンジルフェノ−ル、ハイドロキノ
ン−モノベンジルエーテル、更にトリブロモメチルフェ
ニルスルホン等のトリブロモメチルスルホン類等を挙げ
ることができる。
合に、使用する顕色剤としては一般に使用されてるもの
でよく任意である。その代表的なものを例示すると、例
えばビスフェノールA、4,4’-sec- ブチリデンビス
フェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノ
ール、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、ペンタメチ
レン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)等のビスフ
ェノール化合物、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニル
チオ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ジ(4−
ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、2,
2’−ジメチル−5,5’−tert−ジブチル−4,
4’−チオジフェノール等の含硫黄ビスフェノール化合
物、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ
安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4
−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒドロキシ安
息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブチル、4
−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4−ヒドロキシ
安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸ジフ
ェニルメチル等の4−ヒドロキシ安息香酸エステル類、
安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香酸亜鉛等の安息香酸金
属塩、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェニル
スルホン、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン等のヒドロキシジフェニルスルホ
ン類、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸
ジフェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、
2−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン等のヒドロ
キシナフトエ酸のエステル類、ヒドロキシアセトフェノ
ン、p−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル
酢酸ベンジル、p−ベンジルフェノ−ル、ハイドロキノ
ン−モノベンジルエーテル、更にトリブロモメチルフェ
ニルスルホン等のトリブロモメチルスルホン類等を挙げ
ることができる。
【0008】その場合の増感剤としては例えば高級脂肪
酸アミド、ベンズアミド、ステアリン酸アニリド、アセ
ト酢酸アニリド、チオアセトアニリド、シュウ酸ジベン
ジル、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、イ
ソフタル酸ジベンジル、ビス(tert−ブチルフェノー
ル)類、4、4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
ジエーテル類、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、
1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2−ナフトー
ルベンジルエーテル、ジフェニルアミン、カルバゾ−
ル、2,3−ジ−m−トリルブタン、4−ベンジルビフ
ェニル、4,4’−ジメチルビフェニル、m−ターフェ
ニル、ジ−β−ナフチルフェニレンジアミン等を挙げる
ことができる。填料としては、クレー、タルク、カオリ
ン、サテンホワイト、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪
酸アルミニウム等を例示することができる。分散剤とし
ては、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホ
コハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム
塩、脂肪酸塩等を、また発色画像安定化剤としてはサリ
チル酸誘導体、オキシナフトエ酸誘導体の金属塩(特に
亜鉛塩)、その他水不溶性の亜鉛化合物等を、酸化防止
剤としては2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−
ブチル−5−メチルフェノール)等を、減感剤としては
脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリコール、グア
ニジン誘導体等を、また粘着防止剤としてはステアリン
酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カル
ナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワック
ス等を例示することができる。
酸アミド、ベンズアミド、ステアリン酸アニリド、アセ
ト酢酸アニリド、チオアセトアニリド、シュウ酸ジベン
ジル、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、イ
ソフタル酸ジベンジル、ビス(tert−ブチルフェノー
ル)類、4、4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
ジエーテル類、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、
1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2−ナフトー
ルベンジルエーテル、ジフェニルアミン、カルバゾ−
ル、2,3−ジ−m−トリルブタン、4−ベンジルビフ
ェニル、4,4’−ジメチルビフェニル、m−ターフェ
ニル、ジ−β−ナフチルフェニレンジアミン等を挙げる
ことができる。填料としては、クレー、タルク、カオリ
ン、サテンホワイト、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪
酸アルミニウム等を例示することができる。分散剤とし
ては、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホ
コハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム
塩、脂肪酸塩等を、また発色画像安定化剤としてはサリ
チル酸誘導体、オキシナフトエ酸誘導体の金属塩(特に
亜鉛塩)、その他水不溶性の亜鉛化合物等を、酸化防止
剤としては2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−
ブチル−5−メチルフェノール)等を、減感剤としては
脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリコール、グア
ニジン誘導体等を、また粘着防止剤としてはステアリン
酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カル
ナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワック
ス等を例示することができる。
【0009】本発明の化合物を感圧複写紙に使用するに
は、既知の各種助剤を使用する場合と同様にして製造で
きる。例えば、公知の方法によりマイクロカプセル化し
た発色性染料を適当な分散剤によって分散し、紙に塗布
して発色剤シートを作製する。他方顕色剤の分散液を紙
に塗布して顕色剤シートを作製する。その際本発明の化
合物を使用する場合には発色剤シートあるいは顕色剤シ
ートのいずれの分散液中に分散して使用してもよい。こ
のようにして作製された両シートを組合せて感圧複写紙
が作製される。感圧複写紙としては、発色性染料の有機
溶媒溶液を内包するマイクロカプセルを下面に塗布担持
している上用紙と顕色剤を上面に塗布担持している下用
紙とからなるユニットでも、あるいはマイクロカプセル
と顕色剤とが同一の紙面に塗布されているいわゆるセル
フコンテントペーパーであってもよい。
は、既知の各種助剤を使用する場合と同様にして製造で
きる。例えば、公知の方法によりマイクロカプセル化し
た発色性染料を適当な分散剤によって分散し、紙に塗布
して発色剤シートを作製する。他方顕色剤の分散液を紙
に塗布して顕色剤シートを作製する。その際本発明の化
合物を使用する場合には発色剤シートあるいは顕色剤シ
ートのいずれの分散液中に分散して使用してもよい。こ
のようにして作製された両シートを組合せて感圧複写紙
が作製される。感圧複写紙としては、発色性染料の有機
溶媒溶液を内包するマイクロカプセルを下面に塗布担持
している上用紙と顕色剤を上面に塗布担持している下用
紙とからなるユニットでも、あるいはマイクロカプセル
と顕色剤とが同一の紙面に塗布されているいわゆるセル
フコンテントペーパーであってもよい。
【0010】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に
説明する。 実施例1(感熱記録紙の製造) 染料分散液(A液) 2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 7.0g ポリビニールアルコール15%水溶液 30.0g 填料(炭酸カルシウム) 13.5g 純水 49.5g 顕色剤分散液(B液) ビスフェノールA 7.0g ポリビニールアルコール15%水溶液 30.0g 填料(炭酸カルシウム) 13.5g 純水 49.5g 助剤分散液(C液) 本発明の化合物 7.0g ポリビニールアルコール15%水溶液 30.0g 填料(炭酸カルシウム) 13.5g 純水 49.5g 上記組成の混合物をそれぞれサンドラインダーで十分に
摩砕して、A,B及びC液の分散液を調製し、A液1重
量部、B液2重量部及びC液1重量部を混合して塗布液
を調製した。この塗布液を白色紙に塗布した後、乾燥し
て感熱記録紙を作製した。 比較例1 実施例1におけるC液の調製において、本発明化合物の
代わりに填料(炭酸カルシウム)を用いた他は実施例1
と同様にして、本発明の化合物を含まない感熱記録紙を
作製した。
説明する。 実施例1(感熱記録紙の製造) 染料分散液(A液) 2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 7.0g ポリビニールアルコール15%水溶液 30.0g 填料(炭酸カルシウム) 13.5g 純水 49.5g 顕色剤分散液(B液) ビスフェノールA 7.0g ポリビニールアルコール15%水溶液 30.0g 填料(炭酸カルシウム) 13.5g 純水 49.5g 助剤分散液(C液) 本発明の化合物 7.0g ポリビニールアルコール15%水溶液 30.0g 填料(炭酸カルシウム) 13.5g 純水 49.5g 上記組成の混合物をそれぞれサンドラインダーで十分に
摩砕して、A,B及びC液の分散液を調製し、A液1重
量部、B液2重量部及びC液1重量部を混合して塗布液
を調製した。この塗布液を白色紙に塗布した後、乾燥し
て感熱記録紙を作製した。 比較例1 実施例1におけるC液の調製において、本発明化合物の
代わりに填料(炭酸カルシウム)を用いた他は実施例1
と同様にして、本発明の化合物を含まない感熱記録紙を
作製した。
【0011】次いで、作製した感熱記録紙について、感
熱紙発色試験装置(大倉電機製、TH−PMD型)を使
用し、印字電圧22V、パルス幅1.8msecの条件
で市松模様に発色させた。次いで次の2種の方法で画像
保存安定性を試験した。 1.発色面に塩化ビニルラップフィルムを密着させた状
態で、40℃にて8時間放置する耐可塑剤性試験。 2.発色面に10%サラダ油/n−ヘキサン溶液1滴を
滴下し、室温で24時間放置する耐油性試験。 これらの記録紙について試験前後の発色濃度をマクベス
反射濃度計RD−514(使用フィルター:#106)
で測定した。その結果を第1表に示した。 上記表における測定値は、大きい数値程発色濃度が高い
ことを表している。また、残存率は大きい数値程褪色が
少ないことを示している。即ち本発明の化合物を顕色剤
と共に使用した感熱記録紙は発色画像の耐可塑剤性、耐
油性が優れていることを表している。尚、残存率の算出
に際しては試験前後の地肌の着色を考慮する必要がある
が、本発明の化合物を使用しても地肌の着色は見られな
いので、試験前の地肌の測定値を以て各々の測定値から
減算し、試験前の測定値で除して百分率とした。
熱紙発色試験装置(大倉電機製、TH−PMD型)を使
用し、印字電圧22V、パルス幅1.8msecの条件
で市松模様に発色させた。次いで次の2種の方法で画像
保存安定性を試験した。 1.発色面に塩化ビニルラップフィルムを密着させた状
態で、40℃にて8時間放置する耐可塑剤性試験。 2.発色面に10%サラダ油/n−ヘキサン溶液1滴を
滴下し、室温で24時間放置する耐油性試験。 これらの記録紙について試験前後の発色濃度をマクベス
反射濃度計RD−514(使用フィルター:#106)
で測定した。その結果を第1表に示した。 上記表における測定値は、大きい数値程発色濃度が高い
ことを表している。また、残存率は大きい数値程褪色が
少ないことを示している。即ち本発明の化合物を顕色剤
と共に使用した感熱記録紙は発色画像の耐可塑剤性、耐
油性が優れていることを表している。尚、残存率の算出
に際しては試験前後の地肌の着色を考慮する必要がある
が、本発明の化合物を使用しても地肌の着色は見られな
いので、試験前の地肌の測定値を以て各々の測定値から
減算し、試験前の測定値で除して百分率とした。
【0012】〔発明の効果〕本発明化合物は発色画像に
於ける耐可塑剤性、耐油性等の保存安定性を改良した記
録材料であり、例えば感熱記録によるラベル等に使用し
た場合に有機高分子材料でできた包装材料と接触する等
の環境下でも極めて安定な発色画像が保持できる。
於ける耐可塑剤性、耐油性等の保存安定性を改良した記
録材料であり、例えば感熱記録によるラベル等に使用し
た場合に有機高分子材料でできた包装材料と接触する等
の環境下でも極めて安定な発色画像が保持できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松森 英樹 東京都北区浮間3−1−60 日本曹達株式 会社東京工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 無色又は淡色の発色性染料および該発色
性染料を発色させる顕色剤からなる記録材料において、
1,3,5−トリスグリシジル−イソシアヌル酸を含有
することを特徴とする記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214620A JPH0632055A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 発色性記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214620A JPH0632055A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 発色性記録材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632055A true JPH0632055A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16658748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4214620A Pending JPH0632055A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 発色性記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632055A (ja) |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP4214620A patent/JPH0632055A/ja active Pending
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