JPH06172226A - 塩化メチルの製造方法 - Google Patents
塩化メチルの製造方法Info
- Publication number
- JPH06172226A JPH06172226A JP4324179A JP32417992A JPH06172226A JP H06172226 A JPH06172226 A JP H06172226A JP 4324179 A JP4324179 A JP 4324179A JP 32417992 A JP32417992 A JP 32417992A JP H06172226 A JPH06172226 A JP H06172226A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrochloric acid
- amino group
- methyl chloride
- catalyst
- methanol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的穏やかで腐食の問題の少ない条件で、
塩酸水溶液とメタノールとを反応させて、効率良く塩化
メチルを製造する。 【構成】 アミノ基を有するポリスチレン樹脂を触媒と
して塩酸水溶液とメタノールから塩化メチルを製造す
る。
塩酸水溶液とメタノールとを反応させて、効率良く塩化
メチルを製造する。 【構成】 アミノ基を有するポリスチレン樹脂を触媒と
して塩酸水溶液とメタノールから塩化メチルを製造す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩化メチルの製造方法に
関するものである。
関するものである。
【0002】塩化メチルは、シリコーン樹脂、ブチルゴ
ム、メチルセルロース、メチレンクロライド、クロロホ
ルム、四塩化炭素等の原料として有用である。
ム、メチルセルロース、メチレンクロライド、クロロホ
ルム、四塩化炭素等の原料として有用である。
【0003】
【従来の技術】従来、塩化メチルの製造方法としては、
種々の方法が開示されている。たとえば、特開昭56−
167628公報や特開昭58−27644公報には触
媒存在下にてメタノールと塩化水素とを気相で反応させ
て塩化メチルを得る方法が開示されている。特開昭56
−167628公報では酸化アルミニウム、特開昭58
−27644公報では、クリノプチロライト型等のゼオ
ライトを触媒として使用する。これらはいずれも気相で
反応することが特徴となっており、塩化水素ガスを使用
する必要がある。
種々の方法が開示されている。たとえば、特開昭56−
167628公報や特開昭58−27644公報には触
媒存在下にてメタノールと塩化水素とを気相で反応させ
て塩化メチルを得る方法が開示されている。特開昭56
−167628公報では酸化アルミニウム、特開昭58
−27644公報では、クリノプチロライト型等のゼオ
ライトを触媒として使用する。これらはいずれも気相で
反応することが特徴となっており、塩化水素ガスを使用
する必要がある。
【0004】一方、液相での塩化メチルの製造方法とし
ては、無触媒下で、水、メタノールおよび塩化水素から
なり、塩化水素含有量25重量%以下、温度70〜15
0℃である反応液中に、塩化水素ガスとメタノールとを
導入し反応させて塩化メチルを得る方法が特開昭57−
146727公報に開示されている。しかし、この方法
も塩化水素源としてはガス状の塩化水素を使用する必要
がある。また、特開昭62−84032公報には、触媒
を用いずに、50〜150℃の温度で、15重量%を越
える塩酸および100g/l未満のメタノールを含有す
る水溶液から塩化メチルを得る方法が開示されている。
この方法では、殆どの塩酸は未反応として残留する。更
に、塩化アルキルの製造方法として、特開昭57−42
642公報に触媒としてポリスチレン樹脂から3級ホス
フィンとの四級化反応により製造された有機樹脂を使用
する方法および特開昭61−200933公報には塩化
亜鉛を含む塩酸溶液に炭素数が5〜10であるアルキル
アルコールと無水の塩化水素を導入して、塩化アルキル
を得る方法が開示されている。しかし、特開昭57−4
2642公報では、炭素数1のメタノールには転化速度
がおそく炭素数は5以上が望ましいと記載されている。
また特開昭61−200933公報の方法は無水の塩化
水素を使用する必要がある。
ては、無触媒下で、水、メタノールおよび塩化水素から
なり、塩化水素含有量25重量%以下、温度70〜15
0℃である反応液中に、塩化水素ガスとメタノールとを
導入し反応させて塩化メチルを得る方法が特開昭57−
146727公報に開示されている。しかし、この方法
も塩化水素源としてはガス状の塩化水素を使用する必要
がある。また、特開昭62−84032公報には、触媒
を用いずに、50〜150℃の温度で、15重量%を越
える塩酸および100g/l未満のメタノールを含有す
る水溶液から塩化メチルを得る方法が開示されている。
この方法では、殆どの塩酸は未反応として残留する。更
に、塩化アルキルの製造方法として、特開昭57−42
642公報に触媒としてポリスチレン樹脂から3級ホス
フィンとの四級化反応により製造された有機樹脂を使用
する方法および特開昭61−200933公報には塩化
亜鉛を含む塩酸溶液に炭素数が5〜10であるアルキル
アルコールと無水の塩化水素を導入して、塩化アルキル
を得る方法が開示されている。しかし、特開昭57−4
2642公報では、炭素数1のメタノールには転化速度
がおそく炭素数は5以上が望ましいと記載されている。
また特開昭61−200933公報の方法は無水の塩化
水素を使用する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法は、塩
化水素ガスを使用する気相反応がその殆どであり、また
液相反応で触媒を使用しても比較的炭素数の大きいアル
コールを使用しなくてはならないなどの制限があり、触
媒存在下で塩酸水溶液から塩化メチルを製造することは
実質上困難であった。さらに、塩酸水溶液から塩化水素
ガスを生成させた後気相反応を行う方法はエネルギーコ
ストが高い。
化水素ガスを使用する気相反応がその殆どであり、また
液相反応で触媒を使用しても比較的炭素数の大きいアル
コールを使用しなくてはならないなどの制限があり、触
媒存在下で塩酸水溶液から塩化メチルを製造することは
実質上困難であった。さらに、塩酸水溶液から塩化水素
ガスを生成させた後気相反応を行う方法はエネルギーコ
ストが高い。
【0006】本発明の目的は、比較的穏やかで腐食の問
題の少ない条件で、塩酸水溶液から塩化水素ガスを生成
させること無しに、塩酸水溶液とメタノールとから塩化
メチルを製造する方法を提供し、あわせて塩酸水溶液の
有効利用を図ることにある。
題の少ない条件で、塩酸水溶液から塩化水素ガスを生成
させること無しに、塩酸水溶液とメタノールとから塩化
メチルを製造する方法を提供し、あわせて塩酸水溶液の
有効利用を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、比較的穏
やかで腐食の問題の少ない条件で、塩酸水溶液とメタノ
ールとを反応させて塩化メチルを製造する方法について
鋭意検討した結果、特定の触媒の存在下に該反応を行わ
せることによって、前記の目的を達成できることを見い
だし、本発明に到達した。
やかで腐食の問題の少ない条件で、塩酸水溶液とメタノ
ールとを反応させて塩化メチルを製造する方法について
鋭意検討した結果、特定の触媒の存在下に該反応を行わ
せることによって、前記の目的を達成できることを見い
だし、本発明に到達した。
【0008】即ち、本発明は塩酸水溶液とメタノールと
から塩化メチルを製造するにあたり、触媒としてアミノ
基を有するポリスチレン樹脂を使用することを特徴とす
る塩化メチルの製造方法である。
から塩化メチルを製造するにあたり、触媒としてアミノ
基を有するポリスチレン樹脂を使用することを特徴とす
る塩化メチルの製造方法である。
【0009】塩酸水溶液の塩化水素の濃度は、特に規定
されるものではない。濃度が薄くても本発明において使
用することができる。
されるものではない。濃度が薄くても本発明において使
用することができる。
【0010】メタノールは通常工業的に使用されている
ものでよい。
ものでよい。
【0011】本発明における触媒はアミノ基を有するポ
リスチレン樹脂である。本反応において用いられるアミ
ノ基を有するポリスチレン樹脂のアミノ基は、1級アミ
ノ基、2級アミノ基、3級アミノ基のいずれでもかまわ
ないが、特に好ましいのは3級アミノ基である。本発明
に使用できるアミノ基を有するポリスチレン樹脂は塩酸
水溶液に不溶であれば特に限定されるものではないが、
特に好ましいのはローム・アンド・ハース社製、アンバ
ーリストA−21である。
リスチレン樹脂である。本反応において用いられるアミ
ノ基を有するポリスチレン樹脂のアミノ基は、1級アミ
ノ基、2級アミノ基、3級アミノ基のいずれでもかまわ
ないが、特に好ましいのは3級アミノ基である。本発明
に使用できるアミノ基を有するポリスチレン樹脂は塩酸
水溶液に不溶であれば特に限定されるものではないが、
特に好ましいのはローム・アンド・ハース社製、アンバ
ーリストA−21である。
【0012】塩酸水溶液とメタノールとの反応は通常温
度50〜130℃、圧力は常圧から5Kg/cm2Gの範囲で
行う。
度50〜130℃、圧力は常圧から5Kg/cm2Gの範囲で
行う。
【0013】触媒は初期塩酸濃度18重量%の反応液1
00gに対して通常2〜200meq使用する。
00gに対して通常2〜200meq使用する。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明の態様
を明らかにする。 実施例1 攪拌機を備えた1000ミリリットルガラス製オートク
レーブに、使用前に塩酸水溶液で洗っておいたアンバー
リストA−21を41.60meq 、36%塩酸を10
1.88g(1006mmol)、メタノールを16.13
g(503mmol)および水を85.99g(4773mm
ol)加えた。窒素ガスでパージしたのち、混合物をかき
混ぜながら80℃に加温した。窒素ガスにて圧力を3Kg
/cm2Gとし、80℃、3Kg/cm2Gにて4時間反応を行っ
た。水酸化ナトリウムを用いた中和滴定にて求めた塩化
水素の塩化メチルへの転化率は15.34 mol%、反応
速度定数は14.58×10-3 l/mol ・ hrであった。
を明らかにする。 実施例1 攪拌機を備えた1000ミリリットルガラス製オートク
レーブに、使用前に塩酸水溶液で洗っておいたアンバー
リストA−21を41.60meq 、36%塩酸を10
1.88g(1006mmol)、メタノールを16.13
g(503mmol)および水を85.99g(4773mm
ol)加えた。窒素ガスでパージしたのち、混合物をかき
混ぜながら80℃に加温した。窒素ガスにて圧力を3Kg
/cm2Gとし、80℃、3Kg/cm2Gにて4時間反応を行っ
た。水酸化ナトリウムを用いた中和滴定にて求めた塩化
水素の塩化メチルへの転化率は15.34 mol%、反応
速度定数は14.58×10-3 l/mol ・ hrであった。
【0015】比較例1 実施例1に述べたガラス製オートクレーブに、36%塩
酸99.95g(987mmol)、メタノール15.84
g(494mmol)および水84.55g(4718mmo
l)を加えた後、触媒を添加せずに実施例1と同様に反
応を行った。水酸化ナトリウムを用いた中和滴定にて求
めた塩化水素の塩化メチルへの転化率は6.60 mol
%、反応速度定数は5.61×10-3 l/mol ・ hrであ
った。
酸99.95g(987mmol)、メタノール15.84
g(494mmol)および水84.55g(4718mmo
l)を加えた後、触媒を添加せずに実施例1と同様に反
応を行った。水酸化ナトリウムを用いた中和滴定にて求
めた塩化水素の塩化メチルへの転化率は6.60 mol
%、反応速度定数は5.61×10-3 l/mol ・ hrであ
った。
【0016】
【発明の効果】本発明の製造方法は従来法に比してガス
状の塩化水素ガスを使用せず、特定の触媒の存在下で、
比較的穏やかで腐食の問題の少ない条件で、塩酸水溶液
とメタノールとを反応させて、高い反応速度で塩化メチ
ルを製造することができる。従って廃塩酸を利用して塩
化メチルを合成することもできる。
状の塩化水素ガスを使用せず、特定の触媒の存在下で、
比較的穏やかで腐食の問題の少ない条件で、塩酸水溶液
とメタノールとを反応させて、高い反応速度で塩化メチ
ルを製造することができる。従って廃塩酸を利用して塩
化メチルを合成することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 清次 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 塩酸水溶液とメタノールとから塩化メチ
ルを製造するにあたり、触媒としてアミノ基を有するポ
リスチレン樹脂を使用することを特徴とする塩化メチル
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4324179A JPH06172226A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 塩化メチルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4324179A JPH06172226A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 塩化メチルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172226A true JPH06172226A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18162971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4324179A Pending JPH06172226A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 塩化メチルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06172226A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003055279A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Tokuyama Corp | 高純度四塩化炭素の製造方法 |
US8859830B2 (en) | 2009-03-05 | 2014-10-14 | Dow Global Technologies Inc. | Methods and assemblies for liquid-phase reactions |
WO2023228490A1 (ja) * | 2022-05-27 | 2023-11-30 | オルガノ株式会社 | 有機合成用の触媒、および有機化合物の製造方法 |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP4324179A patent/JPH06172226A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003055279A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Tokuyama Corp | 高純度四塩化炭素の製造方法 |
US8859830B2 (en) | 2009-03-05 | 2014-10-14 | Dow Global Technologies Inc. | Methods and assemblies for liquid-phase reactions |
WO2023228490A1 (ja) * | 2022-05-27 | 2023-11-30 | オルガノ株式会社 | 有機合成用の触媒、および有機化合物の製造方法 |
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