JPH0617206U - コイル用ボビン - Google Patents

コイル用ボビン

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JPH0617206U
JPH0617206U JP5842392U JP5842392U JPH0617206U JP H0617206 U JPH0617206 U JP H0617206U JP 5842392 U JP5842392 U JP 5842392U JP 5842392 U JP5842392 U JP 5842392U JP H0617206 U JPH0617206 U JP H0617206U
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JP
Japan
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bobbin
coil
portions
concave
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP5842392U
Other languages
English (en)
Inventor
志朗 長谷川
昇 村上
大造 鈴木
郁馬 成吉
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻回した導線との間の絶縁性が確実なコイル
を容易に得ることができるコイル用ボビンを提供するこ
とである。 【構成】 ボビン21Aは、軸線方向両端部の1対の鍔
部23、24を所要空隙を開けて対向配置した梁部材2
5、26で結合してなる導電体製の中空枠体からなるボ
ビン本体21を備え、その梁部材25、26上に導線の
案内溝37、38を設けた絶縁部材製の凹状体31、3
2を接合した構成とした。 【効果】 絶縁部材製の凹状体31、32の案内溝3
7、38を通ってボビン21Aに巻回される線材は、凹
状体31、32により導電体製のボビン本体21との絶
縁が確保され、絶縁性が確実なコイルが容易に得られ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リニアモータ等に使用されるコイル用ボビンに関し、特にその絶縁 性を向上させたコイル用ボビンに関する。
【0002】
【従来の技術】
リニアモータ等に使用されるコイルは、図7に示すように、ボビン1Aの周囲 に導線2を一方向に巻回して形成されている。
【0003】 ボビン1Aは、図8に示すように、軸方向両端部に一対の鍔部3、4を有し、 その鍔部3、4を所要空隙をおいて対向配置した上下の梁部材5、6によって結 合したアルミニウム等の導電体製の中空枠体からなっている。梁部材5、6はボ ビン1Aの上下方向内側寄りに位置され、鍔部3、4の上の縁部3a、4aと梁 部材5との間に、下の縁部3b、4bと梁部材6との間に、それぞれ導線2の案 内溝7、8が断面コ字状の凹陥部に形成されている。
【0004】 導線2は、鍔部3、4間の上記の上下の案内溝7、8及び鍔部3、4の側方間 の左右の開口部9、10を通って、ボビン1Aに一方向に所望の回数だけ巻回さ れ、ボビン1Aがコイルに形成される。ボビン1Aの周囲に巻回した導線2の緩 みをなくすために、上の梁部材5に導線2の巻き方向と直角方向に、つまり梁部 材5、6の隔置方向に切断溝11を形成して、該梁部材5に導線2の巻き方向に 弾発力が付与される。
【0005】 コイルに形成されたボビン1A内には、鍔部3、4で囲まれた開口部12、1 3を通って図示しないヨークが貫通され、コイルがリニアモータに構成される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ボビン1Aと導線2との絶縁を維持するために、ボビン1Aの導線 2が接触する部分、即ち上下の梁部材5、6の表面に、通常、絶縁テープ(図示 せず)を貼り付けることが行なわれる。
【0007】 しかし、絶縁テープを貼り付けるだけでは絶縁性の維持は完全でなく、ボビン 1Aの巻回した導線2の巻き締まりによる応力が集中する部分、例えば梁部材5 、6の側方のエッジ部5′、6′や梁部材5、6と鍔部3、4とが交わる隅部5 ″等において、導線2による擦れで絶縁テープが破れて絶縁性が破壊され、ボビ ン1Aと導線2との間でショートが発生することがあった。
【0008】 このため、ボビン1Aの表面に絶縁塗料を施したり、或いはアルマイト等の絶 縁被膜を形成したり、更にはボビン1Aの成形時に生じたバリ等を入念に除去し たり、角部の曲面処理をすることも行なわれるが、それでも絶縁性の維持は難し く、依然としてボビン1Aと導線2との間の絶縁性破壊によるショートを完全に 防ぐまでには至っていなかった。
【0009】 本考案の目的は、ボビンに導線を巻回してコイルを形成するに際し、導線との 間の絶縁性が確実なコイルを容易に得ることができるコイル用ボビンを提供する ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本考案に係るコイル用ボビンにて達成される。要約すれば本考案は 、軸方向両端部に一対の鍔部を有し、該鍔部を所要空隙をおいて対向配置した梁 部材によって結合してなる導電体製の中空枠体を備え、前記各梁部材上に予め導 線案内溝を形成した絶縁部材製の凹状体を接合したことを特徴とするコイル用ボ ビンである。
【0011】
【実施例】
図1は、本考案のコイル用ボビンの一実施例を示す斜視図、図2は、ボビンの 分解斜視図、図3は、そのボビンを用いたコイルの斜視図である。
【0012】 図1に示すように、本実施例のコイル用ボビン21Aは、アルミニウム等の導 電体製の中空枠体からなるボビン本体21の上下位置に、絶縁部材製の凹状体3 1、32を設けてなっている。
【0013】 ボビン本体21は、図8で示した従来のボビン1Aと同様な基本構成で、図2 に示すように、軸方向両端部に一対の鍔部23、24を有し、その鍔部23、2 4を所要空隙をおいて対向配置した上下の梁部材25、26によって結合してな っている。梁部材25、26は、ボビン本体21の上下方向内側寄りに位置され 、鍔部23、24の上の縁部23a、24aと梁部材25との間、下の縁部23 b、24bと梁部材26との間に、それぞれ断面コ字状の凹陥部27、28が形 成されている。鍔部23、24の隔置方向の切断溝41が、上の梁部材25及び 鍔部23、24の上の縁部23a、24aを通って形成される。
【0014】 上の凹状体31は、図2に示すように、平板31cの前記ボビン本体21の1 対の鍔部23、24の隔置方向と同方向の両端部に上向きの1対の突出部31a 、31aを設け、その直角方向両端部に下向きの1対の突出部31b、31bを 設けてなっており、上向きの突出部31a、31aと平板31cとの間に導線2 の案内溝37が断面コ字状の凹陥部に形成されている。上向きの突出部31a、 31aのそれぞれの中央部には、突起31d、31dが外向きに設けられている 。上の凹状体31は全体が絶縁性樹脂で一体に成形される。
【0015】 上の凹状体31は、その下向きの突出部31b、31bの内側を上の梁部材2 5の側面に接し、その上向きの突出部31a、31aを鍔部23、24の上の縁 部23a、24aの内側に接して、上の梁部材25の表面に上から接合されてい る。凹状体31の上向きの突出部31a、31aに設けられた外向きの突起31 d、31dは、切断溝41の鍔部23、24の上部23a、24aの部分に挿入 される。凹状体31の接合は、上の梁部材25等との間に接着剤を施して接着す ることにより行なわれる。
【0016】 下の凹状体32は、上の凹状体31とほぼ同様な構成をしており、平板32c の前記ボビン本体21の1対の鍔部23、24の隔置方向と同方向の両端部に下 向きの1対の突出部32a、32aを設け、その直角方向両端部に上向きの1対 の突出部32b、32bを設けてなっており、下向きの突出部32a、32aと 平板32cとの間に導線2の案内溝38が断面コ字状の凹陥部に形成されている 。上の凹状体32は全体が絶縁性樹脂で一体に成形される。
【0017】 下の凹状体32は、その上向きの突出部32b、32bの内側を下の梁部材2 6の側面に接し、その下向きの突出部32a、32aを鍔部23、24の下の縁 部23b、24bの内側に接して、下の梁部材26の表面に下から取付けられる 。凹状体32の取付けは、下の梁部材26等との間に接着剤を施して接着するこ とにより行なわれる。
【0018】 以上のようなボビン21Aをコイルに形成するには、図3及びそのA−A線断 面図を示す図4に示されるように、導線2を上下の凹状体31、32の案内溝3 7、38及び鍔部23、24の側方間の左右の開口部29、30を通って、ボビ ン21Aに一方向に所望の回数だけ巻回すればよい。
【0019】 コイルに形成されたボビン21A内には、鍔部23、24で囲まれた開口部4 2、43を通って図示しないヨークが貫通され、コイルがリニアモータに構成さ れる。
【0020】 本実施例のボビン21Aは以上のように構成される。これによれば、導電体製 のボビン本体21の上下位置に、それぞれ導線2の案内溝37、38を形成した 絶縁部材製の上下の凹状体31、32を設けて、その凹状体31、32の案内溝 37、38を通ってボビン21Aに導線2を巻き付けるようにしたので、巻き付 けた導線2の巻き締まりによる応力集中で導線2による擦れがあっても、導線2 と導電体製のボビン本体21との絶縁性が破壊されるというようなことがない。 従って本考案のボビン21Aでは、容易に導線2との間の絶縁性が確実なコイル を得ることができる。
【0021】 又ボビン本体21のバリ取り、角部の曲面処理、絶縁塗料による絶縁処理等、 ボビン本体21に絶縁性を確保するための入念な処理が省略できるので、ボビン 21Aの製品コストを低減することもできる。
【0022】 図5は、本考案のコイル用ボビンの他の実施例を示す斜視図、図6は、図5の ボビンの樹脂モールド前を示す斜視図である。図5及び図6に示すように、本実 施例のボビン51Aは、導電体製の中空枠体からなるボビン本体51の上下位置 に、絶縁性樹脂の樹脂モールドにより凹状体61、62を形成してなっている。
【0023】 ボビン本体51は、軸方向両端部の一対の鍔部53、54を上下の梁部材55 、56によって結合した導電体製の中空枠体からなっており、梁部材55、56 をボビン本体51の上下方向内側寄りに位置して、鍔部53、54の上の縁部5 3a、54aと梁部材55との間、下の縁部53b、54bと梁部材56との間 に、それぞれ断面コ字状の凹陥部57、58が形成されている。鍔部53、54 の隔置方向の切断溝51が、上の梁部材55及び鍔部53、54の上の縁部53 a、54aを通って形成される。
【0024】 上下の凹状体61、62は、上記したように、絶縁性樹脂を用いたモールドに より形成されている。上の凹状体61は、上の梁部材55及び鍔部53、54の 上の縁部53a、54aの全体を被覆したモールド部からなっており、その上面 には、上の梁部材55と鍔部53、54の上の縁部53a、54aとで形成され る凹陥部57にほぼ同形の凹陥部からなる導線の案内溝67が形成されている。 同様に、下の凹状体62は、下の梁部材56及び鍔部53、54の下の縁部53 b、54bの全体を被覆したモールド部からなっており、その下面に下の梁部材 56と鍔部53、54の下の縁部53b、54bとで形成される凹陥部58とほ ぼ同形の凹陥部からなる導線の案内溝68が形成されている。
【0025】 以上のようなボビン51Aによりコイルを形成するには、導線2を上下の凹状 体61、62の案内溝67、68及び鍔部53、54の側方間の左右の開口部5 9、60を通って、ボビン51Aに一方向に所望の回数だけ巻回すればよい。
【0026】 本実施例のボビン51Aは以上のように構成され、導電体製のボビン本体51 の上下位置に、それぞれ導線の案内溝57、58を形成した絶縁性樹脂のモール ド部からなる凹状体61、62を設けて、その凹状体61、62の案内溝67、 68を通ってボビン本体51に導線を巻き付けるようにしているので、同様に、 巻き付けた導線と導電体製のボビン本体51との絶縁性を容易に確保して、絶縁 性が確実なコイルを得ることができ、又製品コストを低減することができる。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のボビンは、軸方向両端部に一対の鍔部を有し、 該鍔部を所要空隙をおいて対向配置した梁部材によって結合してなる導電体製の 中空枠体を備え、前記各梁部材上に予め導線案内溝を形成した絶縁部材製の凹状 体を接合した構成としたので、梁部材の案内溝を通ってボビンに一方向に巻回さ れる導線とボビンとの間の絶縁性が確実なコイルを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のコイル用ボビンの一実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1のボビンの分解斜視図である。
【図3】図1のボビンを用いたコイルの斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】本考案のコイル用ボビンの他の実施例を示す斜
視図である。
【図6】図5のボビンの樹脂モールド前を示す斜視図で
ある。
【図7】従来のボビンを用いたコイルの斜視図である。
【図8】図7のコイルに用いたボビンの斜視図である。
【符号の説明】
2 導線 21、51 ボビン本体 21A、51A ボビン 23、24、53、54 鍔部 25、26、55、56 梁部材 27、28、57、58 凹陥部 31、32、61、62 凹状体 37、38、67、68 案内溝
フロントページの続き (72)考案者 鈴木 大造 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 成吉 郁馬 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向両端部に一対の鍔部を有し、該鍔
    部を所要空隙をおいて対向配置した梁部材によって結合
    してなる導電体製の中空枠体を備え、前記各梁部材上に
    予め導線案内溝を形成した絶縁部材製の凹状体を接合し
    たことを特徴とするコイル用ボビン。
JP5842392U 1992-07-29 1992-07-29 コイル用ボビン Pending JPH0617206U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5842392U JPH0617206U (ja) 1992-07-29 1992-07-29 コイル用ボビン

Applications Claiming Priority (1)

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JP5842392U JPH0617206U (ja) 1992-07-29 1992-07-29 コイル用ボビン

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JPH0617206U true JPH0617206U (ja) 1994-03-04

Family

ID=13083977

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JP5842392U Pending JPH0617206U (ja) 1992-07-29 1992-07-29 コイル用ボビン

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JP (1) JPH0617206U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008078607A1 (ja) * 2006-12-27 2008-07-03 Seiko Precision Inc. コイルボビン、アクチュエータ及びカメラ用羽根駆動装置
WO2019146450A1 (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 インシュレータ及びそれを備えたステータ、モータ

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